2020年5月16日(土)から放送されるNHKの日台共同制作ドラマ「路(ルー)〜台湾エクスプレス」の主要登場人物、出演者・キャストをまとめます。 日台の俳優が共演することが大きな話題となっていますので、台湾人俳優を中心に簡単なプロフィールもまとめます。 1999年に会社が台湾新幹線の建設プロジェクトに参戦することが決定すると、翌年から現地・台北で立ち上がる会社に5年間出向することになる。 春香は出向要請に逡巡するが、名古屋に転勤した恋人・繁之の後押しもあり、台湾出向を決意している。 春香にとって台湾は思い入れのある土地。 大学時代に台湾に一人旅をした際に現地の青年・エリックと出会い仲良くなったが、帰国後に連絡先のメモを紛失して以来、彼とは会えずじまい。 以降、春香は6度に渡り台湾に渡りエリックの幻影を探し続けているが、それが恋心だとは認めたくない。 鉄道を心から愛し、台湾新幹線プロジェクトに並々ならぬ情熱を見せる。 安全を絶対視する日本式新幹線のシステムを台湾新幹線にもコピー・導入しようとするが、ヨーロッパ式の安全哲学を説くジャック・バルトと対立してしまう。 日本に妻子を残して単身赴任中で、息子のお受験に夢中である妻とは関係が上手くいっていない。 台湾新幹線プロジェクトのリーダーとして春香に白羽の矢を立て、台湾行きを勧める。 台湾生まれの老人…葉山勝一郎(高橋長英) 日本が台湾を統治していた時代に台北で生まれ育った「湾生」の老人。 18歳で日本に帰国し、その後は交通関係の建設の仕事に長年従事している。 今は隠居の身だが、依頼された講演会では自身の経験を業界の若者たちに伝えている。 名門だった旧制台北高校の出身。 学生時代の親友だった台湾人・中野赳夫(呂燿宗)にひどい言葉を投げつけてしまったことを今でも後悔している。 講演会に来ていたエリックが台湾人と知ると、嬉しくなって家に招く。 ・ 勝一郎の妻…葉山曜子(岩本多代) 勝一郎の妻で、彼と同じく台湾で生まれ育った「湾生」。 日本に引き揚げた後に勝一郎と結婚をしている。 台湾人・中野赳夫が結婚を申し込もうとするなど、若いときは大変な美人だった。 腎臓を患い入院中であり、もう一度台湾に「帰りたい」という願いを持っている。 春香の恋人…池上繁之(大東駿介) 名古屋でホテルマンとして働く春香の恋人。 春香が台湾出向をする際に、結婚の約束をしている。 優しい性格でいつも春香の人生を後押ししてくれるが、春香が過去に6回も台湾を訪ねていることに対し、モヤモヤとした気持ちを持っている。 エリックの同僚…有吉咲(草刈麻有) エリックが働く「大日本設計」の同僚社員。 エリックのことを「じんちゃん」と呼び、気さくに接する。 熊井建設取締役…(中丸新将) 葉山の講演会に顔を出していた、熊井建設の取締役。 葉山のかつての後輩であり、今の自分があるのは葉山のお陰だと感謝している。 安西の妻…(佐藤みゆき) 日本で留守を預かっている安西の妻。 単身赴任中の安西とは上手くいっていない様子。 夫の職場への挨拶のために息子とともに台北にやってくるが、息子の塾があるからと一泊で帰国してしまう。 葉山の講演会を聞きに行った縁で、葉山と交流を持つようになる。 台湾を旅していた春香に道を聞かれたことをキッカケに春香と仲良くなり、連絡先を交換。 しかし春香が連絡先を紛失したことで、二度と会えなくなってしまっていた。 阪神淡路大震災発生時には神戸に実家がある春香を心配し、現地を訪ねていたらしく…。 台湾のアイドルグループ「飛輪海」のメンバー(メインボーカル)。 — 炎亞綸 Aaron Yan aayan1120 春香の同僚…林芳慧(安娜李=アンナ・リー) 春香が台湾で一緒に働くことになる、現地採用の台湾人同僚「リンさん」。 台湾東部・花蓮の出身。 同い年の春香とすぐに仲良くなり、休日には一緒にショッピングや足つぼマッサージなどに出かける。 とても明るい女性で、恋の話も大好き。 春香からエリックとの悲恋話を聞くと、エリックの連絡先を必死で探してくれる。 大学は日本語学科に通っていたため、日本語はペラペラ。 国立台湾師範大学教育学部卒のインテリで、交換留学生として宇都宮大学に一年間留学した経験を持つ。 仕事が上手くいかずにやさぐれている安西を接客し、失礼なことを言われてしまう。 安西と同じ田舎育ちで、電線を見ては都会に憧れていたとか。 安西と少しずつ打ち解けていき、孤独な安西の心の拠り所になっていく。 ドラマなどに出演。 詳しくはこちらの記事で。 14159」(2018年)のエンディング曲「最接近永恆的事情」を歌うシャオ・ユーウェイ。 — 2020年 3月月7日午前6時30分PST 台湾料理屋のおばちゃん…(林美秀=リン・メイシュウ) 春香が大学時代から通う、行きつけの食堂のおばちゃん(出会ったばかりの春香とエリックが立ち寄った台湾料理屋)。 日本語は片言ながら、陽気な人柄でグイグイと話しかけてくる。 春香がエリックと再会出来ないことを気にかけている。 日本人にもファンは多く、林美秀が日本語を喋ってる!と歓喜の声も。 ・ 台湾高鐵興建本部 担当副総経理…ジャック・バルト(Gary Edward Gitchel=ギャリー・エドワード・ギッチェル) 安西や春香が交渉・対立することになる、台湾高鐵興建本部・担当副総経理。 技術系の副社長。 台湾新幹線の建設を牛耳る立場にある西洋人で、ヨーロッパ式の安全哲学を主張。 日欧折衷の「台湾オリジナル」による新幹線システムの構築を強く主張する。 台湾高鐵 運行担当副社長代理…レスター・王(梁正群=リャン・ジェンチュン) 台湾高鐵・運行担当副社長代理。 ジャック・バルトとともに安西らとの交渉の席につく「髭の色男」レスター・ワン。 交渉がこじれると春香を食事に誘い、台湾人としての本音「台湾の誇り」について語ることになる。 The Art Institute of Vancouver(現:ラサール カレッジ バンクーバー)出身。 — 2020年 4月月1日午前2時11分PDT 勝一郎の台湾時代の親友…中野赳夫/呂燿宗(楊烈=ヤン・リエ) 旧制台北高校出身の台湾人医師。 学生時代は葉山と親友だったが、ある出来事をキッカケに疎遠となってしまっている。 学生時代は葉山の妻・曜子に恋をし、結婚を申し込もうとしている。 高雄の青年…陳威志役(李梓誠=リー・ズーチェン) 台湾南部の大都市・高雄でアルバイトをしながら暮らす平凡な青年。 実家は八百屋で、母親からはゴロゴロしてるなら手伝えと怒られる。 久しぶりに再会した幼なじみ・美青が美しくなっていることにドギマギしてしまう。 入隊を経て、やがて台湾新幹線の仕事に携わることになる。 留学先で日本人の子供を妊娠し、シングルマザーになる覚悟で帰国。 第1話で息子・辰辰を出産している。
次のNHK総合の土曜ドラマ『路(ルウ)〜台湾エクスプレス〜』(毎週土曜 後9:00、全3回)に出演するアーロン()が、ドラマの見どころや日本の視聴者について、アンケート形式でコメントを寄せた。 同ドラマは、台湾新幹線プロジェクトの軌跡を縦糸に、日本と台湾の人々の「国境」と「時間」を越えた心の交流を詩情豊かに描いた氏の小説『路(ルウ)』が原作。 NHKと台湾の公共放送局・PTSで共同制作された。 女優のが台湾新幹線の完成を目指して働きながらも、思い出の台湾人男性を探し続ける主人公・多田春香役で主演。 春香が探す台湾人・エリックをアーロンが演じている。 【アーロン】僕は時代感のある作品に強くひかれます。 なぜなら過去を懐かしく思い出すことができるからです。 ある時代を再現するのは簡単なことではないですが、こだわって再現することが出来れば、皆さんの当時の記憶を蘇らせることができます。 撮影の時、僕はまさに90年代の台湾をずっと思い出していました。 僕はあまりスクーターには乗らないけど、スクーターは僕にとってとても鮮明な小さい頃からの記憶です。 スタッフたちはとても真剣に当時のスクーターを探してくれたので、おかげで僕もすぐに90年代の雰囲気に入れました。 原作や脚本を読まれて、アーロンさんご自身はどのようなご感想を持ちましたか? 【アーロン】このご時世で「助け合い」を大切にできることはとても貴重だと思います。 感謝の気持ちがわからない人が少なくない時代ですからね。 でもこの物語の背景に感じたのは高鐵(高鉄=台湾高速鉄道の略称)のために、そして地震の時に、助け合う気持ちと心はとても切実で強いということです。 地震は良い思い出ではないけど、その後の助け合う気持ちは、今になっても日本と台湾の仲を刻み続けていると思います。 【アーロン】僕は日本が大好きで、毎年1、2回は行きますので、特別な感じではありませんでした。 もう一つの大好きな家に帰った気分でうれしかったです。 面白いと思ったのは、撮影は日本と台湾で行われたので、日本のスタッフも台湾に行き、台湾のスタッフも日本の現場に来たということです。 現場でスタッフたちがお互いの言葉で簡単な会話をするのをよく見かけました。 例えば、台湾スタッフが日本語で欲しいものを伝える、そして日本スタッフは中国語で答える。 そのやりとりがかわいいなと思いました。 【アーロン】3話だけですが、台湾と日本の間の絆を深く、鮮やかに描いた物語だと思います。 純粋な90年代、テクノロジーの急速な発展は始まったばかりでしたが、すべてに希望と活力があふれる時代でした。 恋愛ももちろんです。 当時の恋愛は現代よりもっとストーリー性があったと思います。 僕たちが出演した『路〜台湾エクスプレス〜』を気に入っていただければ、応援していただければうれしいです。 春香の心はエリックへの断ち切れない思いと婚約者である繁之()への罪悪感との間ではげしく揺れ動く。 一方、台湾新幹線プロジェクトは3年目を迎えていたが、技術面での折衝が難航し、スケジュールに遅れが生じ始めていた。 安西()は運転士や指令員の人材育成が急務と考え、日本での現場リーダー研修を提案するが…。
次の台湾高速鉄道ルートPublicDomain 多田春香(ただ-はるか) 大井物産入社4年目で台湾新幹線事業部の現地チームに抜擢された女性 学生時代から台湾が大好き 林 芳慧(リン-フォアンフォエ) 春香の同僚で友人。 現地採用の台湾人女性 春香は小慧(シャオホエ)と呼ぶ 池上繁之(いけがみ-しげゆき) 春香の遠距離恋愛の彼。 日本在住のホテルマン。 両親に紹介済み エリック 春香が9年前に台湾旅行した時に案内してくれた大学生の青年。 エリックは英語名で春香は本名を知らない。 春香の上司 安西誠(あんざい-まこと) 春香の先輩社員。 妻子持ちで台湾へは単身赴任 ユキ 安西の行きつけのスナック「クリスタル」の女の子。 台湾人 ケビン 「クリスタル」のボーイ。 ユキの弟(ママには内緒) 湾生 わんせい 湾生=日本統治時代の台湾で生まれた日本人のことです。 台湾総督府PublicDomain 葉山勝一郎(はやま-かついちろう) 大手熊井建設を定年退職したおじさん。 戦中に台湾で生まれ終戦で引き揚げて来た日本人(湾生) 葉山曜子(はやま-ようこ) 勝一郎の妻。 同じく湾生で勝一郎と幼馴染。 ドラマはちょっと違います。 台湾の高速鉄道 台湾高速鉄道700T型PublicDomain 春香には もう一度会いたい人がいます。 9年前に台湾で会った大学生の エリックです。 エリックは春香に連絡先のメモを渡し、春香は地元神戸に着いたらすぐに電話しようと決めて飛行機に乗りますが、そのメモを紛失してしまいます。 その後 台湾新幹線プロジェクトに抜擢された春香は台北で暮らすようになりますが、エリックとの再会は叶わぬままです。 春香の仕事は忙しく、元々手掛かりの少ないエリックを探すこともままなりません。 東京には繁之という恋人もいて、エリックに会えたとしてもそれでどうなるものでもありません。 現地に馴染み、台湾での生活を楽しんでいる春香に対して、 生真面目で融通の利かないタイプの 安西は、スケジュール通りに進捗しないプロジェクトに苛立ち、台湾をあまり好きでなくなっているようです。 台湾高速鉄道の開通は予定よりも大幅に遅れています。 湾生 勝一郎 かついちろう 東京では、湾生同士で結婚した 葉山夫妻が老境を迎えています。 台湾に新幹線が走るというニュースを聞いた 勝一郎が入院中の 曜子に「行ってみるか」と提案すると、曜子は「開通は5年も先でしょう」と気のない返事。 まるで開通する頃には自分はいないと知っているような妻の様子に感傷的になった勝一郎は、台湾時代の友人、 中野 赴夫 ゆきおを思い出しています。 実は 勝一郎は引き上げ後一度も台湾を訪れたことがなく、中野とは手紙のやり取りすらしていません。 高雄のモラトリアム青年 曜子に先立たれ、ひとりになった 勝一郎は、六十年ぶりに訪れた台湾で 中野赴夫と再会しました。 戦中に思いがけず言ってしまった差別的な言葉が頭から離れず、苦しんでいた勝一郎に中野は 俺は今、はっきりと言えるよ。 俺は台湾人だって。 胸を張って、今、そう言える。 俺たち台湾人ってのは、つらかったことより、楽しかったことを覚えているもんなんだ。 と言います。 その言葉を聞き、ようやくひとりの友人に戻れた勝一郎は、癌でもう長くないことを告白しました。 今度の訪台を台湾へ「行く」ではなく「戻る」と表現した勝一郎です。 今は医師になっている中野の申し出を受け、残り少ない 余生を台湾で過ごし、台湾で死ぬことを決意しました。 威志(ウェイズー) カナダで出会った日本人留学生の子供を妊娠し、帰郷してシングルマザーとなった 美青(メイチン)と結婚しました。 1DKに親子三人で暮らし、 新幹線の整備会社へ通う毎日を幸せに生きています。 台湾高速鉄道 2007年1月に開通。 今日も 台北から高雄まで90分で走っています。 「路ルウ」原作の感想など 台湾新幹線の話がメインかと思っていたら違いました。 (「」だとかああいう系かと想像していたのです。 大きな仕事に挑戦する中で起きるトラブルとその解決を中心にしたような話かと) 台湾高速鉄道に日本の新幹線が採用されると決まってから、開通するまでの7年間の物語ですが、新幹線の話題は少なく、 台湾と台湾に縁のある日本人を描いた作品です。
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