近年では若い人にも増えていると言われる逆流性食道炎。 原因もお酒や肥満、ストレスなど、人それぞれです。 特に治療中は食事にも気を使わないといけなくて、• アルコールはダメ• カフェインはダメ• 炭酸はダメ• 甘いものはダメ• 脂肪の取り過ぎはダメ と言われています。 私も逆流性食道炎に悩んでいた時があり、なんてつまらない食生活になるんだ…と思った記憶があります。 基本的には 薬を飲んで症状を抑えながら生活習慣を改善していくことになりますが、私はルイボスティーを中心とした食生活に切り替えました。 この記事では逆流性食道炎の治療中にどうルイボスティーを活用していけばよいのかを紹介し、あわせて、私が取り組んだ逆流性食道炎対策も紹介したいと思います。 ルイボスティーは逆流性食道炎の対策になる!? まずは、なぜルイボスティーが逆流性食道炎の対策になるのかを紹介したいと思います。 キーワードは• 胃を刺激しない• 栄養が豊富• 安くて無理なく続けられる です。 ルイボスティーは胃を刺激しない ルイボスティーは紅茶のような味わい方ができる一方で、 カフェインが全く含まれていません。 麦茶もルイボスティー同様にカフェインは含まれていませんが、ちょっとティータイムや食後、寝る前に一杯、というタイプの味ではないですよね。 逆流性食道炎の時にコーヒーや紅茶を飲んではいけないと言われるのは、そこに含まれるカフェインが胃を刺激し、胃酸の分泌が過剰になってしまうからです。 ですので、 それをルイボスティーに置き換えてあげるだけで、胃を刺激するカフェインの摂取を減らすことが可能です。 ルイボスティーは胃酸を薄めてくれる ルイボスティーは弱アルカリ性です。 逆流性食道炎では胃酸過多となり、胃もたれや胸焼けを起こしますが、弱アルカリ性の飲み物は酸性である胃酸を薄めてくれるのです。 梅干しやアルカリイオン水が胃酸過多に良いとされるのと同じ理由ですね。 そもそも人間の体は健康なときは弱アルカリ性なのですが、身体機能が衰えている時、運動後の疲労がたまっているときなどは酸性に傾いてしまいます。 日頃から飲むお茶で体内のバランスを保てるのはありがたいですね。 ルイボスティーは栄養が豊富 ルイボスティーにはさまざまな栄養素が含まれていますが、その中でも特に健康維持に役立つのは以下の2つです。 ミネラル ルイボスティーには非常に豊富なミネラルが含まれていて、その種類も多種多様です。 マグネシウム• カルシウム• カリウム• 亜鉛 などなど。 しかもこれらが人間の体液に近い割合で含まれているため、ミネラルの補給にもってこいの飲み物なのです。 胃の粘膜を丈夫にするには、良質なたんぱく質やビタミン、そしてミネラルが必要と言われているので、日頃から飲むお茶でミネラルを補給できるのはありがたいですね。 フラボノイドとSOD様酵素 これらは還元力の強い成分で、ルイボスティーの特徴ともいえるものです。 フラボノイドはポリフェノールの一種で、赤ワインにも多く含まれていて、活性酸素の除去に役立つという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 それと同じ成分がルイボスティーにも含まれています。 活性酸素は胃の働きを阻害してしまうと言われていますし、それに限らず、さまざまな体調不良の原因と言われています。 フラボノイドのために赤ワインを飲んでアルコールを摂取してしまっては逆流性食道炎には逆効果ですし、そもそも毎日飲んでいたのでは逆に健康に悪影響を与えてしまいます。 毎日飲むことのできるお茶でフラボノイドを補給できるのは、ルイボスティーの大きな強みのひとつです。 SOD様酵素は聞きなれない名前かもしれませんが、働きはフラボノイドと同じだと思ってもらえれば大丈夫です。 ルイボスティーは安くて長く続けられる ルイボスティーは健康に良い飲み物として盛んに宣伝されていますが、決して特別な飲み物ではありません。 馴染みの薄いお茶なのは確かなので健康食品か何かなと思われるかもしれませんが、分類としてはハーブティーの一種になります。 最近では知名度も上がってたくさん生産されるようになり、非常に安く、それでいて品質もしっかりとした商品がたくさん出てきています。 どんなに逆流性食道炎の治療をサポートできるとは言われても、高価なものでは長い間続けることはできませんし、役に立たなかった時のことを考えるとなかなか踏み出すことができません。 その点ルイボスティーは非常に安価で、商品にもよりますが、平均的な値段のものであれば 1か月毎日飲んだとしても1,000円もかかりません。 このくらいであればすぐに試せますし、役に立たない、口に合わないという場合でも、買わなければ良かった…と後悔するような値段ではないはずです。 ルイボスティーのおすすめ3選 ルイボスティーの種類は大きく分けてレッドルイボスティー(一般的にルイボスティーと言えばこちらです)とグリーンルイボスティーのふたつがあります。 また、ブレンド商品もたくさん販売されているので、それぞれのメリットと、おすすめしたい商品を紹介したいと思います。 毎日続けるならレッドルイボスティー ルイボスティーを継続して飲み続けるのであれば、まずはレッドルイボスティーをおすすめします。 胃もたれや胸焼けがあるときはルイボスティーが良いと言われるのは、その症状に悪影響を与えるカフェイン等の成分が含まれておらず、さらに水分補給と栄養補給を同時にできるところが大きいです。 お酒を飲んだ後や油っぽいものを食べてしまった後でも、ルイボスティーを習慣的に 毎日飲み続けていくことで、健康的な胃腸の維持を強力にサポートすることができます。 レッドルイボスティーは値段が安く、だからといって有効成分が少ない訳でもないので、手 軽に始めて、さらに長く続けられるという点でおすすめです。 レッドルイボスティーにもいろいろな商品が出ていますが、その中でもおすすめなのは、私も愛用している。 グレードの高い茶葉を使用しているにも関わらず価格も抑えられていますし、品質の面でも有機JAS認定を受けていて安心の一品です。 商品によっても味わいがかなり違ってくるので好みのタイプを探すのが一番なのですが、まず最初に試して欲しいものはどれかと言われれば 間違いなくこの商品です。 有効成分にこだわるならグリーンルイボスティー グリーンルイボスティーはレッドルイボスティーとは違い、発酵させずに乾燥させて製造されています。 紅茶と緑茶の関係と同じですね。 ルイボスティー独特のクセがかなり弱くなっていて、レッドルイボスティーの味が苦手だという人でも、グリーンルイボスティーであれば飲みやすいという人も多いです。 あっさりとした口当たりなので胃もたれの時でも非常に飲みやすいというメリットもあります。 また、発酵させていないため、ルイボスティー茶葉の栄養素が失われづらいという特徴があります。 レッドルイボスティーに含まれる栄養素も十分多いのですが、グリーンルイボスティーではさらに多くなっていて、特に フラボノイドの含有量はレッドルイボスティーの10倍以上になっています。 グリーンルイボスティーは特殊な設備がないと製造できないため、値段が高くなりがちなのが弱点ですね。 グリーンルイボスティーでおすすめの商品は、です。 グリーンルイボスティーにも関わらずかなりの低価格を実現し、さらに有機JAS認定もされていて品質も文句なし、コストコでも人気の商品でAmazonでも購入可能です。 含まれる成分の違いはありますが、美味しく楽しみながら続けられることが大事なので、レッドルイボスティーとグリーンルイボスティーを両方試してみて、口に合っている方を選ぶのが一番ですね。 好みの味を探すならブレンドルイボスティー ルイボスティーはさまざまなブレンド商品が発売されています。 黒豆茶とのブレンド、ハーブティーとのブレンドなどいろいろありますが、それらの一番のメリットは 多くのバリエーションの中から好みを味を探せるということです。 デメリットとしてはブレンドしているものによっては、他の注意点が発生しうるということです。 いくら美味しいからと言って、カフェインが含まれるものとブレンドされていては本末転倒ですからね… 私がこれまで飲んでみて美味しいと思ったのはです。 好みの分かれそうな味ではありますが、ルイボスティーのクセと香辛料がうまくあわさっていますし、とても体が温まります。 原料のルイボスティー自体も クラシックグレードを使用しており、品質も文句なしです。 健康に役立つ栄養素を補給しながら、さまざまな味を楽しめるのもルイボスティーのメリットですね。 そもそも逆流性食道炎の原因とは 逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流してくることで発症します。 一時的な逆流であれば良いのですが、長くとどまってしまうと食道が炎症を起こし、 喉の違和感、胸やけ、胃もたれなどの症状を起こします。 症状がひどくなると食事も楽しめないし、夜も寝付けないしとかなり辛く、生活の質が落ちてしまいます。 また、逆流性食道炎が長引いて胃の粘膜が変質してしまうと、食道がんになりやすいという統計も出ていて、決して放置して良い病気ではありません。 胃酸の逆流は食道と胃のつなぎ目である噴門が開いてしまうことにより発生します。 噴門は下部食道括約筋という筋肉が弱まると開きやすくなってしまい、歳をとることでも逆流性食道炎にはなりやすくなると言われていますが、以下のような原因から、最近では若い人の発症が非常に増えています。 食べ過ぎ たくさん食べれば、それだけ胃に食べたものがとどまる時間が長くなるため、胃酸が逆流しやすくなります。 特にタンパク質の多い食事では、消化に時間がかかるため、リスクは高いと言えます。 逆流性食道炎の時は腹八分目を心がけると言われるのはこのためですね。 脂肪の多い食べ物 脂肪の多い食べ物は、コレシストキニンというホルモンの働きを活性化し、それにより下部食道括約筋がゆるんでしまいます。 また、胃酸の分泌も活発になるため、症状が悪化します。 アルコール・カフェイン アルコールやカフェインは胃酸の分泌を促進します。 また、下部食道括約筋をゆめるともいわれていて、逆流性食道炎の際は控えるように言われます。 炭酸 これは分かりやすいですね。 ゲップが出るときに胃酸も逆流してしまいます。 肥満・姿勢 肥満は腹圧を高めてしまうので、胃酸の逆流させる働きをしてしまいます。 同様に、姿勢が悪く前かがみになっていると、腹部への圧力が高くなり、胃酸が逆流しやすくなります。 また、 睡眠時は左を下にして寝ると、胃の中身が消化されやすくて良いというのも有名な話ですね。 横になった方が経っているときよりも逆流しやすいのは当然で、逆流性食道炎は寝てる間が辛いという人も多いです。 便秘 実は若い人の逆流性食道炎の原因として、便秘もそれなりの割合で存在しているそうです。 便秘になるとお腹が張るとよく言われますが、イコール腹圧が高まるということでもあり、肥満と同様、胃酸が逆流しやすくなってしまいます。 ストレス 正直、原因の割合としてはこれが一番多いんじゃないでしょうか。 他の原因も要素のひとつではあるものの、それ単体ではよほどの無理を続けない限りならないような気がしています。 ストレスにより胃酸が増えて、そこに他の要因が重なって逆流性食道炎に…という人が多いのでしょう。 実体験!実際に良かった対策 まずは病院へ 原因を踏まえたうえで次は対策ですが、根本的な原因を解消するのが第一です。 とはいえ、やせようとすれば時間がかかりますし、仕事などのストレスを簡単に除去することも難しい場合も多く、その間症状に耐え続けるのはそれ自体がストレスになってしまいます。 ですので、 まずは病院いって診察を受け、服薬をはじめることです。 大抵の場合はこれで症状が治まります。 ですが、根本的な原因をなんとかしなければ、結局薬をやめると再発してしまい、いつまでも薬頼みの生活となってしまいます。 そのため、薬を飲んで症状が出ていない間に根本原因を解決する必要があるのです。 食生活を改善する 根本的な解決には生活習慣の改善が重要ですが、そこで一番アプローチしやすいのが食事です。 まずはシンプルに食べ過ぎないことに気を付けました。 胃がいっぱいになることで容易に胃酸が逆流してきてしまいます。 また、冒頭に書いた通り、アルコールやカフェイン、炭酸も控えました。 また、油っぽいものや甘いものをたくさんとることでも胃酸の分泌が増えてしまいますので、食べるとしても数日あけてから食べるように心がけました。 ルイボスティーを飲む 食生活の改善であれもこれも控えると書きましたが、だからと言って何も飲み食いしなかった訳ではありません。 そこで活躍したのがルイボスティーです。 ルイボスティーは紅茶のような嗜好品として楽しむことができますが、脂質や糖分が含まれていないため、胃もたれや胸焼けの心配がありません。 さらに健康に良い成分がたくさん含まれています。 腹八分目を心がけ、お酒やコーヒーを控える、そのような食事療法をサポートする飲み物として、ルイボスティーは非常に効果的です。 寝るときに気を付ける 寝るときは左を下にして寝ると良いとよく言われますが、枕に若干傾斜をつけておくことで適切な体制をサポートすることができます。 下にたたんだバスタオルを敷いて角度をつける手もありますが、傾斜のついたクッションを利用すると簡単に角度をつけることができます。 これにより 傾斜がついた状態で寝ることができるので、物理的に胃酸が逆流しにくくなります。 ただし、逆流性食道炎自体が治っている訳ではないので注意が必要です。 あくまで睡眠時に物理的に逆流しづらいというだけです。 とはいえ睡眠時に辛いのはそれだけで大きなストレスなので、治療期間中の睡眠をサポートするのには有効だと思います。 ルイボスティーのおすすめの飲み方 逆流性食道炎の場合、まずはじめに心掛けたいのが 冷たいものはなるべく飲まないということです。 胃が冷えると消化能力が落ち、食べ物がいつまでも胃に残ってしまいます。 ですので、ルイボスティーはホットで飲んだ方が良いです。 また、ホットミルクも過剰に分泌された胃酸の働きを弱めると言われています。 そのあわせ技で、特に寝る前のホットミルクルイボスティーもおすすめです。 ルイボスティーとミルクの組み合わせは個人的にはとても美味しいと思っているのですが、砂糖を入れないといまいちという人もいるので、あわない場合は少しだけ砂糖を入れてみましょう。 ですが、 甘いものは胃酸の分泌を促進してしまうのであくまで少しだけです。 また、脂肪分を余計に取ることでも胃酸の分泌が促進されてしまうため、 低脂肪乳や無脂肪乳を使えばなお良いですね。 豆乳が苦手でなければ、代わりに豆乳を使うという選択肢もあります。 おわりに 逆流性食道炎の時は飲み物や食べ物に気を使う必要がありますが、そんな時には ノンアルコール、ノンカフェインで安心して飲めるルイボスティーがおすすめです。 冒頭で紹介した通り、ルイボスティーとしては以下の3種類があります。 毎日続けることが重要なので、ぜひ自分の口に合う商品を見つけてもらえればと思います。 一方で、ルイボスティーを飲んでいようが、暴飲暴食、アルコール摂取を続けていては何の意味もありません。 ルイボスティーを逆流性食道炎に悪影響を及ぼす食品と置き換えていくことで、食事療法をサポートしてくれるだけではなく、寝る前に一杯飲んでリラックスすることで、ストレスの軽減にも役立ちます。 特に値が張るものではないため簡単に続けられますので、逆流性食道炎対策にかかわらず、気分転換の一杯くらいの感覚で気軽に始めてみてはいかがでしょう。
次のが治らないとき考えられる原因は? 逆流性食道炎は、胃と食道をつなぎ、食物が通らないときには胃酸や食物の逆流を防ぐために閉じている 食道下部括約筋のゆるみと、胃酸の分泌過多の2つがおもな原因です。 食道下部括約筋は加齢や食道裂孔ヘルニアなどの疾患によってゆるむこともありますが、 多くは暴飲暴食や高脂質な食生活をやめるなど、生活習慣によって改善することができます。 逆流性食道炎がなかなか治らないときは、何らかの理由で胃酸過多の原因がうまく改善できていない可能性も考えられるでしょう。 胃酸の分泌過多の原因 胃酸分泌が多くなる原因は、主に食生活の内容です。 脂質・タンパク質の多い食事は消化に悪く、胃に長く留まります。 そのぶん胃酸の分泌が続き、胃酸が増えて逆流しやすくなります。 また、胃酸が増えた状態で前かがみなど姿勢が悪く腹圧のかかる状態にすることも、胃酸を逆流させてしまいます。 逆流性食道炎を治すには、このような胃酸過多の原因を取り除く必要があります。 ほとんどの場合は生活習慣の見直しと薬物療法で治療することができますが、 症状が消えても食道に起こっている炎症やびらん・潰瘍がすぐに消えるわけではありません。 自己判断で薬をやめると治りにくくなる 逆流性食道炎の治療に使われる薬は主にPPI(プロトンポンプ阻害薬)やH2ブロッカー(H2受容体拮抗剤)など、胃酸の分泌を抑える薬です。 これらの薬は「内服している間だけ分泌を抑える」という特徴があります。 内服をやめると胃酸分泌は元に戻ってしまうので、症状が少し軽くなったからといって 自己判断で飲むのをやめたり、必要がないのに再開したりしてしまうと、完治しないままだらだらと症状が長引いてしまいます。 自己判断で薬の使用をやめたり、以前処方された薬を自己判断で飲むなど、医師の指示から外れた服用は絶対にやめましょう。 生活習慣を改善できてない 逆流性食道炎の改善には生活習慣の見直しも重要です。 薬の効果はあくまでも内服している間に症状を止めるものですから、根治のためには生活習慣を見直さなくてはなりません。 また、薬物療法や手術療法によって一度は完治したとしても、 これまでの生活習慣を続けてしまっていれば再発のリスクは非常に高くなります。 逆流性食道炎の一因、食道裂孔ヘルニアについて 食道裂孔ヘルニアとは、横隔膜にある食道が通る孔(食道裂孔)から胃が胸部へはみ出てしまっている状態のことをいいます。 通常、食道と胃の境目は食道裂孔の部分にあり、食道裂孔によって食道を締めつけることでも胃の内容物の逆流を防いでいます。 ところが、食道裂孔ヘルニアによって胃が横隔膜の上にはみ出ると、横隔膜による締めつけがかかりにくくなります。 こうして、胃の内容物が逆流しやすくなってしまうのです。 食道裂孔ヘルニアは、生まれつき食道裂孔がゆるい小児や肥満・喘息や慢性気管支炎などで常に腹圧が高い状態の人で起こりやすい疾患です。 また、加齢によって食道裂孔の筋力が低下してゆるむことや、高齢の人で背骨が曲がっている場合などにも起こりやすいといわれています。 食道裂孔ヘルニアの人も胃酸が逆流しやすいため逆流性食道炎の原因になりますが、このタイプの人は薬物療法では効果が出にくいことが多く、逆流を防ぐための手術が行われることがあります。 逆流性食道炎が治らないまま放置するとどんなリスクがある? 逆流性食道炎は一度発症すると、なかなか治りにくく、一旦症状がよくなっても再発を繰り返すことがあります。 食道に炎症が生じた状態を放置すると、 食道がんのリスクが高まることが分かっています。 また、炎症が強い場合は、食道の粘膜に潰瘍ができたり大きなダメージが加わったりすることで、 粘膜が厚くなって食道の内腔が狭くなってしまうこともあります。 逆流性食道炎の再発や手術を避けるにはどうすればいい? 逆流性食道炎の再発や手術を避けるためには、まずは生活習慣の見直しと薬物療法をしっかりと行うことが大切です。 生活習慣の改善については、以下のことに気をつけましょう。 胃酸の逆流を起こしやすい食べものを減らす• 飲みものに気をつける• 一度に食べる量を減らす• 腹圧がかかることを避ける• 姿勢を改善する• 肥満を解消する• 禁煙する• 精神的ストレスを解消する 具体的にどのような対策をすればいいかについては、以下を参考にしてください。 食生活の見直すには? 逆流性食道炎の改善で最も簡単に対処できるのは、食生活を見直すことです。 胃酸の逆流や分泌過多を起こしやすい食べ物や飲み物を減らし、一度に食べる量を減らしましょう。 満腹になるまで食べてしまうと、胃の袋がいっぱいになり、口が閉まらない状態になってしまいます。 食事の内容では、 高脂質や高タンパク質の食事を摂りすぎないよう注意しましょう。 脂質やタンパク質は消化しづらいため、胃に長くとどまります。 そのぶん胃酸を分泌し続けることになり、増えた胃酸は逆流を起こしやすくなります。 また、甘いお菓子や酸味の多い果物なども胸焼けを起こしやすく、控えた方が良いでしょう。 ただし、胸焼けを起こしやすい食品は人によって違います。 自分が胸焼けを起こしやすい食品を知っておくことで、うまく対処しやすくなるでしょう。 飲みものはどんなことに気をつければいい? アルコールやコーヒー、緑茶などの飲みものは控えめにしましょう。 これらは胃酸の分泌を増やすとともに、アルコールは胃の入口であり、逆流を防いでいる食道下部括約筋をゆるめてしまいます。 胃を膨らませ、逆流を起こしやすくする 炭酸飲料も控えたほうが良いでしょう。 腹圧への対策には肥満解消と姿勢の改善が大切 腹圧がかかるのは、姿勢の悪さ、肥満、それによるベルトやコルセットの過剰な締めつけなどです。 前かがみの姿勢で長時間作業していると、胃が圧迫されて胃酸が逆流しやすくなります。 これは肥満で脂肪によって胃が押し上げられたり、ベルトやコルセットをきつく締めつけたりすることで胃が圧迫されるのも同じ状態です。 消化管には蠕動運動という働きがあり、ある程度は重力に逆らっても胃の内容物を十二指腸から小腸へと流してくれますが、胃酸も流体である以上は重力の影響を強く受けるため、 重力に沿って上から下へと流せるような姿勢を保つようにしましょう。 禁煙と逆流性食道炎の関係性 逆流性食道炎は、禁煙によって改善されることがわかっています。 ストレスで胃酸の逆流が起きる? 消化管の不調は精神的なストレスから来ていることもあります。 精神的なストレスがかかると、消化管の動きが制限されてしまい、蠕動運動が鈍くなるため、胃酸の逆流が起こりやすくなってしまうのです。 ストレスがあるという心当たりがあるなら、こまめにストレスを解消しましょう。 また、精神的ストレスは、専門医に診てもらうことで症状が改善することがありますし、相談することで安心感を得られます。 ストレス問題を無理に自分ひとりで解決しようとせず、まずは一度専門家に相談してましょう。 おわりに:逆流性食道炎を長引かせないためにも、正しい服用と健康的な生活習慣を! 逆流性食道炎は、ほとんどの人では生活習慣や食生活の見直し、薬物療法で治すことのできる疾患です。 しかし、決められたとおりに薬を飲まず、症状がやや治ってはぶり返し、を繰り返していると手術が必要な状態にまで悪化してしまうこともあります。 逆流性食道炎を甘く見ず、正しい服薬と生活指導でしっかりと治しましょう。
次の逆流性食道炎の原因はストレス? いろんな病気の原因となったり引き金になったりすることがあるストレスですが、この逆流性食道炎とも関係が深いものとなっています。 人間は強いストレスを感じたりストレスを溜めすぎたりしてしまうと、 下痢・便秘・腹痛・胃炎・胃潰瘍などの胃腸トラブルを引き起こしますが、そのトラブルは食道にまで及びます。 まず、ストレスが溜まってしまうと胃腸のトラブルとして 胃酸過多になってしまいます。 さらには胃液が食道に逆流しない様に蓋のやくわりをしている 括約筋の機能低下をおこしてしまい胃液の食道への逆流が起こりやすくなってしまうのです。 このような症状が出るため、ストレスは逆流性食道炎と密接な関係にあると言えるでしょう。 加齢やお酒や姿勢が原因に? 逆流性食道炎になってしまう原因はストレス以外にもいくつかあります。 現代で多いのは、 脂肪の多い食事のしすぎや食べ過ぎでしょう。 まず、脂肪が多すぎる食事というのはコレシストキニンという胆嚢という袋を動かす物質がたくさん分泌されます。 しかし、 これが多くなりすぎると括約筋が緩まるようになるので逆流性食道炎になる確率が高まってしまうのです。 そして、動物性タンパク質が多すぎる状態というのは消化兄さんを大量に必要になるので、それだけでも胃酸が逆流する確率は高まります。 また、大量にものを食べてしまうと胃が引き延ばされる状態になるので、下部食道括約筋がゆるむと言われており逆流性食道炎が発生する確率が高まるのです。 タンパク質が多めの食事も消化に時間がかかるのでネックと言えるでしょう。 また、 高齢者になると下部食道括約筋の働きがどうしても悪くなりますし、肥満体型になると腹圧が上がってしまうことで逆流しやすくなると言われております。 アルコールは、胃壁に強い刺激を与え、胃酸の分泌を促しますし、先に記載したコレシストキニンと呼ばれるホルモンが多く分泌されます。 よってアルコールの過剰摂取も逆流性食道炎の原因となり得るでしょう。 姿勢が悪くて背中が曲がっている人もお腹が圧迫されるので自然と胃の中の圧力が高まって逆流性食道炎になる確率が上がるでしょう。 つまり、高齢者で食べ過ぎる傾向にあり、お肉、お酒大好きで、肥満かつ姿勢が悪い人は要注意と言うことになります。 逆流性食道炎に良い食べ物【ヨーグルト?】 逆流性食道炎に良い食べ物はヨーグルトやバナナです。 まず ヨーグルトは乳製品の効果である胃の粘膜の保護や胃の中の悪玉菌を退治する機能があります。 それ以外にも胃酸の分泌を抑えたり、お腹の膨満感を改善して胃にかかる圧力を解消する力もあります。 そして 逆流性食道炎を悪化させるストレスの原因となるイライラを抑える力もあるのです。 注意点としては食べるタイミングを間違うと逆効果になる可能性があることで、 必ず空腹時や寝る前、寝起きなどの胃の中が空っぽの状態の時に食べるようにしてください。 次にバナナですが、 バナナは消化が良く刺激が少ない食事に該当するため逆流性食道炎になっているときには食べやすい食べ物と言えます。 それ以外にもお粥・雑炊・大豆食品なども消化がよくて刺激が少ないのでいいでしょう。 良い飲み物は? 逆流性食道炎に効果的な飲み物は麦茶・白湯・牛乳といったところでしょう。 それ以外でしたらカフェインが含まれていない、みしくは少ないお茶類は飲んでもとくに問題はありません。 麦茶には胃粘膜を保護する機能があり白湯は胸焼けを抑えて胃の調子を整えてくれます。 また、牛乳は乳製品であるため胃の粘膜の保護や胃の中の悪玉菌を退治する機能があります。 牛乳の場合はあたためてホットミルクにしたほうが効果が上がるので、可能ならホットミルクにして飲むといいでしょう。 逆流性食道炎で行く科は心療内科? 逆流性食道炎になって病院に向かう時は 基本的には内科・胃腸科・消化器科を受診することになります。 これは総合病院であった場合は受付で症状を言えば教えてくれるものでもあります。 また、咳などの症状がひどい場合には耳鼻咽頭科でも対応してくれますが、あくまで原因は胃腸にあるため専門的な治療には発展しないことが多いです。 病院に行く場合は詳しい検査や専門的な治療をしてもらうために大きな病院に向かうのがベストですが、大きな病院が遠くてなかなかいけないといった事情があるならば近くの個人院に行って検査をしてもらうようにしましょう。 ただし、かなり強いストレスから逆流性食道炎が起こっている場合は、心理的な治療も必要になります。 その場合は 心療内科の受診やカウンセリングなどを受けるなども改善手段の1つになります。 Sponsored Link 治療法は? まず、一般的な流れとしては病院に行って逆流性食道炎の疑いがある場合は問診と胃カメラで検査を行います。 この検査の結果、逆流性食道炎であると判明したら 基本は薬物療法をして治療を行うことになります。 ですが、その薬物療法で治ったとしても 今までの生活習慣を継続していては再発する可能性が高いため生活習慣の改善にも取り組むことになるでしょう。 そこで一番改善が求められることになるのは食事の内容になるでしょう。 まず胃酸が大量分泌されるような食生活は禁止されます。 具体的には 脂肪分が多い洋食から脂肪分が少ない和食に切り替わることになると考えてください。 また、暴飲暴食や早食いなどの胃を刺激する要因も改善するよう指摘されると思います。 それ以外でしたら、アルコール制限・猫背の矯正・肥満の解消などを促されることになります。 漢方薬が効果的? 逆流性食道炎に効く漢方はかなりの種類があります。 例えば代表的な漢方は咳や吐き気を抑える 半夏厚朴湯 はんげこうぼくとう 、肝臓や胃腸の病気に効果がある 大柴胡湯 だいさいことう 、胃腸の働きをよくする 半夏瀉心湯 はんげしゃしんとう といったところでしょうか。 ここで注意点として漢方は効果があるものではありますが、体質によって効く効かないが変わってくるため 安易に選ぶのはよくないということです。 そもそも東洋医学は一人ひとりの体質に合わせて薬を処方するものであるため、まずは 内科医に行って診察を受けてから漢方を処方してもらうようにしてください。 市販されているものを薬局で買ったところで効かない可能性があることを考慮してくださいね。 逆流性食道炎では食べ物が喉に詰まる? 逆流性食道炎になると症状の一つに 嚥下障害がでることがあります。 この 嚥下障害とは簡単に言うと食べ物や飲み物を飲むときに、食道に詰まる感じがしたり喉に違和感をおぼえたりする状態のことです。 これの 原因は胃酸の逆流が食道を超えて喉元まで到達してしまい、炎症が発生して喉や食道の粘膜が腫れてしまうことで生じます。 また、胃酸が喉元まで到達すると喉の粘膜が敏感になってしまうので違和感を覚えることも多くなってしまうのです。 この喉のつまりや違和感が生じている時は喉の下の部分にある咽頭や気管支の入り口にある喉頭が炎症している可能性が高いでしょう。 その他、逆流性食道炎につきましては次のページも参考にしてください。 逆流性食道炎の症状をチェックしましょう 逆流性食道炎は胃から胃酸が逆流してきて食道を荒らしてしまい様々な症状を引き起こします。 具体的な症状は 胸焼け・吐き気・呑酸・のどの違和感・咳・口臭の悪化・胸の痛みといったものになります。 この中で 代表的な症状は胸焼けでもっとも多く見られる症状となっています。 これは胃から胃酸が上がってきてしまうことで食道が荒れて炎症がおこっているために引き起こされる症状です。 また、症状による弊害として寝ている時に胃酸が逆流してきて夜に眠れなくなったり、食欲が低下してしまったり、気分がさえなくなくこともあります。 このように些細なことと感じてしまうかもしれませんが、日常生活に支障をもたらすのが逆流性食道炎であると思ってください。 逆流性食道炎では食べ物が喉に詰まる? 逆流性食道炎になると症状の一つに 嚥下障害がでることがあります。 この 嚥下障害とは簡単に言うと食べ物や飲み物を飲むときに、食道に詰まる感じがしたり喉に違和感をおぼえたりする状態のことです。 これの 原因は胃酸の逆流が食道を超えて喉元まで到達してしまい、炎症が発生して喉や食道の粘膜が腫れてしまうことで生じます。 また、胃酸が喉元まで到達すると喉の粘膜が敏感になってしまうので違和感を覚えることも多くなってしまうのです。 この喉のつまりや違和感が生じている時は喉の下の部分にある咽頭や気管支の入り口にある喉頭が炎症している可能性が高いでしょう。 その他、逆流性食道炎につきましては次のページも参考にしてください。 逆流性食道炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。 東栄病院 最後に 以上、いかがでしたか? 今回は 逆流性食道炎とストレスの関係性や逆流性食道炎に良い食べ物についてお伝えしてきました。 逆流性食道炎はストレスと密接な関係にある病気であるため、ストレス社会である日本では特に気を付ける病気の一つであるのは間違いないですね。 さらに脂肪分が多い食事を続けると発症する可能性が高まる病気でもあるため、現代病に該当するかもしれません。 そのためにも日々の食生活に気を付けて、日常的なストレス発散方法を身に着けるようにしましょうね。 カテゴリー•
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