<最終更新:10月12日午後11時49分> 「命を守る最善の行動を」 いわき市は12日夜、大型で強い台風19号が迫る中、午後11時40分までに新川(内郷内町字蛭内、内郷御厩町字川向、平谷川瀬一丁目、平字三崎、平字愛谷町三丁目、平字作町三丁目)、夏井川(小川町高萩)で、河川氾濫が発生し、警戒レベル5:災害発生情報が発令された。 氾濫の恐れとして、警戒レベル4:避難指示(緊急)が出ているのは新川、好間川、大久川、内郷・宮川、鮫川、仁井田川、夏井川、藤原川、蛭田川、釜戸川。 県は12日午後11時10分ごろから、田人町の高柴ダムの放水を始めた。 流域の鮫川で大規模な水害が生じる可能性があり、注意を呼びかけている。 また市内全域には、土砂災害の危険が高まっているとして、警戒レベル4:避難指示(緊急)が発令された。 気象庁は12日午後7時50分、いわき市を含む福島県の広い範囲に対し、大雨特別警報が発表された。 これは警戒レベル5に相当する。 いわき市に大雨特別警報が出されるのは、平成25年の運用開始以来初めて。 避難所は市内55カ所。 草野小、高久公民館、内郷コミュニティセンター、大浦小、高萩公民館(小川町)、好間一小、好間公民館、大久公民館については、最大規模の降雨によって河川氾濫・浸水の懸念から除く。 ただ外が危険で避難が難しい場合は、がけからできるだけ遠い2階以上の場所に移動するなど、命を守る最善の行動を求めている。 市によると、午後7時現在、1566世帯3247人が避難している。 避難所は次の通り。 平一小 平二中 赤井中 中央台公民館 飯野公民館 平工業高 藤間中 玉川中 小名浜東小 泉北小 江名小 鹿島小 植田小 南部アリーナ 勿来一小 勿来二中 湯本三小 藤原小 湯本三中 磐崎中 関船体育館 高坂小 内郷一中 四倉高 上遠野小 入遠野公民館 小川小 下小川集会所 江田・牛小川集会所 好間中 三和ふれあい館 田人ふれあい館 おふくろの宿 川前公民館 川前活性化センター 県いわき海浜自然の家 【追加分】市立総合体育館 平一中 磐城桜が丘高 小名浜公民館 鹿島公民館 泉公民館 渡辺公民館 小名浜西小 江名小 植田東中 汐見が丘小 磐城農業高 高坂保育所 柴原公民館 久之浜中 久之浜二小 末続集会所 小白井集会所 宇根白集会所 気象庁によると、大型で強い台風19号は12日午後7時前、伊豆半島に上陸した。 午後10時現在、茨城県つくば市付近に位置し、時速45㌔で北北東に進んでいる。 中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35㍍、最大瞬間風速は50㍍。 いわき地方には13日未明にも最接近する見込みで、大きな被害も懸念される。 福島地方気象台によると、13日未明にかけて、雷を伴って1時間に70ミリの非常に激しい雨が降り、局地的に1時間に80㍉の猛烈な雨が降る可能性がある。 市による「いわき市災害対策本部会議」が12日午後8時から、市役所災害対策本部会議室で行われた。 担当部長らから現状が報告され、市民の安全・安心を守る体制を確認した。 清水市長からは、高齢者の避難のあり方、避難所での災害弱者のトイレ等の対応について指摘があり、必要な対策を取っていくことを決めた。 iwaki-minpo.
次の台風時に氾濫した新川の普段の様子 福島県いわき市は台風19号の大雨による影響で、• 市内を流れる2つの河川が 氾濫(夏井川、新川)• 1260ヘクタールに及ぶ広域で 浸水被害(夏井川水系、鮫川水系)• 床上浸水は住宅や商業施設合わせて約6,000棟• 浄水場が浸水して電気系統に破損が生じ、市内約45,400戸で 断水(最大15日間)• 市内の一部が 停電 こういった被害が起きました。 大雨で川が溢れて広い地域で浸水し、浄水場がダメになったことで断水が長期化したのです。 どんな状況だったのか、時系列で見ていきますね。 10月12日(土)台風が来る 12日は朝から雨が降っていました。 いわき市への台風接近のピークは夜遅くとの予想。 午前10時に 避難準備・高齢者等避難開始(警戒レベル3)が発令され、 避難所が開設されます。 [st-kaiwa1]この時点ではまだまだ余裕な感じ。 雨は強いけれど、暴風雨とまではいかない様子でした。 16時、 避難所が増設されます。 だんだんあたりが暗くなってきて、18時ころには川の水位がだいぶ上がってきていました。 19時10分、新川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に 避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令されます。 このころの川の水位は一気に上昇。 19時30分、好間川が氾濫危険水位に到達するおそれ。 19時40分、藤原川が氾濫危険水位に到達し、沿線地域に 避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。 19時50分、大久川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に 避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。 20時、鮫川が氾濫するおそれがあり、沿線地域に 避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。 20時、新川が氾濫危険水位に到達し、 避難指示・緊急(警戒レベル4)が発令。 21時前のいわきアリオス前の新川。 22時50分、釜戸川が氾濫危険水位に到達するおそれがあり、沿線地域に 避難指示・緊急(警戒レベル4)発令。 23時10分、鮫川水系の高柴ダムより 放水開始。 23時20分、新川、夏井川において 河川氾濫が発生。 災害発生情報(警戒レベル5)を発令。 [st-kaiwa2]とうとうここで河川の氾濫が発生します。 随時、地区ごとの氾濫情報が流れてきました。 市内ではあちこちの道路が冠水して、通行不可能な状態です。 10月13日(日)夜中をはさんで被害が拡大 0時、林城ポンプ場、島ポンプ場の排水能力を超え、周辺地域に浸水が発生したことから 避難指示・緊急(警戒レベル4)発令。 河川の氾濫だけじゃなく、大雨で降った水を処理しきれなくなることでも冠水や浸水は起こります。 この日は夜中じゅう、ずーっと災害警報が鳴っている状態でした。 2時ごろ、雨がだんだん弱くなってきます。 4時ごろになると、川の水位が少しずーつ下がってきました。 5時ごろ、水は徐々に引いてきましたが一部地域(1700戸)で 停電。 福島県いわき市平地区午前5時頃の映像。 住民の方が自宅から撮影した映像です。 場所は平窪です。 「水は引いてきていますが、これからの水や食料の確保が心配です。 実家は大丈夫ですが停電しているところもあるようです」と語っていました。 東北電力によるといわき市内では1700戸で停電です。 お昼くらいまでに、4万5,400戸の建物で、順次水が出なくなっていきました。 ここから、長い断水生活のスタートです。 16時、避難指示・避難勧告が解除されました。 台風が去ったその後の復興 台風は去っても、被害を受けた地域はそこから 復旧作業が始まります。 今回は被害が大きかったのは、いわき市の平久保(ひらくぼ)、好間(よしま)、赤井(あかい)の地域。 水が引くまでは、取り残された人の救助活動。 いわき市平下平窪住人です。 夏井川氾濫で平窪全域が水没しているようです。 うちの裏でも屋根上に避難している人々がいます。 消防でも自衛隊でも、何とかこちらへ辿り着いてほしいです。 特に平久保の方は浸水被害に加えて、断水も長期化したので復旧作業が思うように進みませんでした。 浸水してしまった保育園などは半月経っても再開できないなど、長きにわたって日常生活ができない状況。 福島県いわき市 報道もあまりされず、救助や支援も来ず、でもいまでもたくさんの方々が困っています。 どうか、救助お願い致します。 このゴミもすぐには撤去されず、ボランティアの方たちや、自衛隊の方々の力で少しずつ運ばれていきます。 — 陸上自衛隊東北方面隊 NeaAdminpr この記事を書いている現在(台風から約1か月)も、まだ水害ゴミはあちこちにあります。 台風から約1か月たっても至るところに積まれている水害ゴミ 被災した方へいわき市からの県営・市営住宅の提供は、10月25日~31日(台風から約2週間後)に一時募集がありました。 応募者多数の場合は抽選になるなど、住宅の確保が未だ難しい状況にある方もいます。 断水の状況 台風が来た翌日(13日)から市内の広い範囲で断水が始まりました。 3日後の16日には一部地域で断水が解除になるものの、ほとんどの地域は 10日~15日間の断水。 断水解除になった地域も、水圧が低くてほぼ使えないお家も結構あったみたいです。 断水中の入浴施設無料開放 いわき市は、いわき湯本温泉をはじめ、温泉施設がたくさんあります。 幸い温泉街の方は断水しなかったので、多くの施設が無料開放したり、営業時間を延長してくれました。 [st-kaiwa1]私もかなりお世話になりました。 関連 【 JTF】 第2後方支援連隊(旭川駐屯地)が開設している、福島県いわき市平第四小学校における入浴支援施設の様子です。 本日は16:00~21:00です。 — 陸上自衛隊東北方面隊 NeaAdminpr 入浴だけでなく、洗濯の支援もありました。 【福島県の災害支援!RT希望】 の被害により福島県いわき市では大規模断水が続いています。 詳細は画像をご確認下さい。 それぞれの体験から学んだことを書いていきます。 避難所に行ってみてわかったこと わが家は、災害マップで見ると水害を受ける地域の端っこにあります。 マンションの1階に住んでいますが、周辺道路に比べて建物が高く、川が氾濫してもここまでは来ないだろうと思っていました。 なので、避難勧告が出ても 自宅で過ごそうと思っていたんですね。 結果的に、近くの川が氾濫したもののマンションまで水は来ませんでした。 それなのに、なぜ避難をしたか。 家で河川水位情報を食い入るように見つめ、たびたび鳴る災害警報でドキドキしっぱなし。 不安で不安でたまらなかったんです。 22時半ごろに「川の一部が決壊しました。 」とサイレンが聞こえたのに後押しされて、家を出る決断をしました。 心がすごく落ち着きました。 「身の安全は確保した」という安心感、かなり大きいです。 避難を早めにした方がいい理由について、くわしくは別の記事で解説しますね。 >>準備中 避難所は夜でも明るく、常に人が動いているので寝られたもんじゃなかったです。 それから床が固い! 毛布は貸してもらえたけれど、自分でも何か敷物を持っていった方がいいです。 避難所での過ごし方と、持ち物についてはこちらの記事を参考にしてください。 >>準備中 断水を経験してわかったこと 台風当日の晩は避難所の体育館で過ごし、朝になってから家に帰ってきました。 ほとんど寝られなかったのでお昼寝していたところ、友達から連絡が!! 「断水するって!!早く水を貯めて!」と。 この時教えてもらわなかったら、何の準備もできないまま水が出なくなってから気づいていたと思います。 浴槽、バケツ、お鍋に水を貯めた• 炊けるだけのご飯を炊いた• シャワーを浴びた• 洗濯をした• ウォータータンク、ポリタンク、紙皿など必要なものをネットで買った です。 水を貯めるのと、 物資の調達は絶対外せないですね。 他は余裕があればやっておくといいと思う。 今回、10日間という長い期間の断水を経験して感じたことは、 絶対に車を水没させちゃいけないってこと。 地方の車社会に住んでいるのでなおさらなのかもしれません。 水を汲みに行くのも、 洗濯物を持ってコインランドリーに行くのも、 水の出ている地域までお風呂に入りに行くのも、、、 車がないと厳しかったです。 台風や大雨の時には、 命を守ると同時に車を避難させることも優先した方がいいと感じました。 断水中の生活に役立ったものについてはこちらで詳しくお伝えしています。 >> あとは、水の出ない生活って思った以上に不便だということ。 水が出ないとほとんど全ての日常生活ができないです。 断水生活中、特に困るのは トイレ、洗濯、入浴ですね。 この3つについて、どうしていたかはこちらを参考にしてみてください。 >> まとめ いわき市の河川がこんなにも氾濫したのは40年ぶりだそうです。 大雨が降ると河川が氾濫し、住宅の浸水、停電、断水が起きます。 台風は来ることが予想できるからこそ、備えをすることができる自然災害のひとつ。 最悪のことを考えて、日頃から備えをしておく必要があると強く感じました。 【参考記事】 >> 台風から一カ月近くが経とうとしている現在も、まだ爪痕は残ったままです。 どんな被害があったのか、そこからどんなことに備えていいのか、知っておくことが今後の助けになると思っています。
次の皆様、昨夜の台風被害大丈夫でしたか。 鳴り続く避難警告音に毎回ビクビクしながら、避難された方、自宅待機された方などそれぞれの対応があったと思います。 特に私たち転入女性はどこに避難すればいいのか、誰にその情報を聞いたらいいのか、相談したらいいのか不安は大きかったと思います。 そして一夜明け、各地の被害が報道されています。 しかし、まとまった被害状況がなかなか把握できません。 このページでは東日本大震災で緊急支援を行った(以下BFF)と共同で福島県内(主に福島市内)の被害状況をまとめていきます。 情報は入手次第、追加で掲載していきます。 被害が少ない地域もございます。 またでもリアルタイムの状況が確認できます。 写真、情報提供はBFF代表伴場賢一さん、tentenの転入女性コミュニティメンバーからです。 福島市内 地域名などはこちらのを参考にして下さい。 福島インターから4号線に抜ける道路は、新幹線の高架橋手前で通行止めです。 10数件の家が浸水したが人的被害は無い模様。 ただビニ ールハウスが大きく被害を受けている。 11:00~露店の出店も行うそうです。 梁川小学校は浸水していないとのこと。 そこから先は完全通行止めです。 浄水場もあと50センチほどで水没していたらしい。 阿武隈川から4号線にかけて一体が浸水しています。 阿武隈川の流れがまだ早いことから、徐々に浸水の量は減っているものの、未だ効かない様子。 地区全体で停電が起こっており、ジェネレーターによる発電の匂いが充満。 みずいろ公園の園庭も浸水、川の向かいのヨークベニマルも浸水。 13:00現在でも水は引かず、現在もボートで救助隊が活動している。 近くの赤木小学校も浸水し、15日(火)は休校が決定。 常磐道:南相馬IC~仙台東IC.
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