ベル vs フリュネ 英雄が打ち倒すべき敵として、ある意味フリュネはとても適役だと思った。 なんと言ってもあのビジュアルは、攻撃することになんのためらいも生まれない…ベル君的にも視聴者的にも。 ただ、フリュネが本当に強いことだけは間違いない…なんせ春姫の「打ち出の小槌」でレベルブーストしたベル君でさえ、苦戦する強さですから。 その巨体から繰り出される攻撃は、建物そのものを崩壊させんばかりの破壊力だし、戦斧での立ち回りも戦上手そのもの。 とはいえ、あの曲が流れてるときのベル君はめっちゃ強い。 両者かなり白熱した戦いだったけど、結果的には崩壊しかけの塔から叩き落とすことにより、ベル君が勝利をおさめた。 やっぱり英雄モードのベル君はカッコイイですね。 オッタル、優しいけど恐え 久しぶりにオッタル見た。 オッタルといえば、めちゃくちゃ強くて近寄りがたい印象を受けるんですけど、瀕死のミコトにさりげなく薬を振る舞うシーンには、思わず頭を下げてお礼を言ってしまいました。 オッタル…いい人。 逆にフリュネに対しては容赦なかったですけど…というかフレイヤを侮辱したフリュネの自爆とも言えなくもない。 フリュネがオッタルを誘惑するシーンには少し鳥肌が立ってしまった…オッタルは無反応でしたけど。 けれどもフレイヤへの侮辱発言については超反応…めっちゃキレてた…というか怒髪天。 一撃でフリュネの頭を粉砕してた。 オッタル、恐え。 でもミコトを助けてくれたから、やっぱりいい人…でも恐え。 (どっちだ) 英雄ベル君 vs 春姫父アイシャ なんていうか、アイシャってメッチャ男らしいですよね。 イシュタルのチャームの影響で自分で直接春姫を助けることはできないものの、春姫のためにあえてベル君のために立ちはだかったり、春姫救出後についても他のファミリアから目をつけられないか心配したりと、もはや春姫のお父さん感すらあった。 その上、男との戦いに純粋に滾る姿はまさに漢。 また、そんなアイシャに応えるように、ベル君もレベルブーストなしの状態で挑もうとするのがフェアでいい感じでしたね。 そして、実際二人の戦いは作画に力が入ってることもあり、フリュネ戦とはまた違った純粋な戦いが放つ美しさがありましたね。 ベル君と切り結びながら詠唱をするアイシャも良かったですが、それに呼応するようにベル君に発現するファイアボルトの光もかっこよかったなぁ。 最終的にベル君の渾身のファイアボルトで決着するんですけど、その時のアイシャの顔に浮かぶ安堵の笑顔がたまらなく素敵でした。 結局ふたりの目的は「春姫を助けたい」という全く同質のもの。 なんの憎しみもない、二人の戦いの決着は実に清々しいものがありました。 フレイヤとイシュタル…すべてはヘルメスの計算どおり? 最初はヘルメスがやらかしやがった…と思ってたんですけど、どうやらこの流れはヘルメスの計算のうちに入っていたようなことを言ってましたね。 ヘルメスの目的はベル君を最後の英雄へと押し上げること…今回の騒動もその第一歩だったように思えます。 フレイヤによりイシュタルを天界へと退場させるところもシナリオの内…だったかどうかまではわからないものの、フレイヤを間接的に焚き付けていたのは間違いないと思います。 おそらくフレイヤとベル君の関係性を把握した上での暗躍だと思うので、今後はさらにフレイヤ絡みの案件が増えそうな気がします。 それにしてもフレイヤとイシュタルの間には想像していた以上の力の差があるようでしたね。 すべてにおいてフレイヤはイシュタルの上位互換にあるように見えましたが、フレイヤ曰く、一番大きな違いは「品性」だそうです。 思わず納得してしまいました。 これ多分、殺生石でレベルブーストしたところで全然相手になってなかったんじゃないですかね? 今回ひとつ気になったのは、ヘルメスは春姫の命をどう捉えていたのか? ということです。 ベル君が救出に動くところまで計算していたのか? それとも春姫を生贄にすることが前提のものだったのか? その如何によって、今後のヘルメスへの見方が変わってきますからね。 できれば前者であって欲しいものですが…。 終わってみれば、ベル君たちの見事な完全勝利でしたね。 春姫も心の底から助けを求めてくれたし…個人的には「生きたい」意志を見せてくれたことがとても嬉しかったです。 また、ベル君も英雄と呼ばれるにふさわしい活躍をみせていましたし、アイシャもまるで春姫のお父さんのような見事な壁っぷりを見せつけてくれました。 アイシャ、まさに漢やで。 フレイヤも神としての格の違いを見せつけていたし、品性のないイシュタルは天界へとサヨナラバイバイ…まさに昇天してましたね。 やっぱりこういう完全決着は気持ちいいものです。 次週もとても楽しみです。
次の【ダンまち】アレスファミリアについて 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2期」より 国家系派閥のアレスファミリアの進軍に対しオラリオは仕方なしに応戦することにしました。 ギルドはこれを特定のファミリアに迎撃するよう強制ミッションを発令します。 基本的にアレスファミリアのような国家系派閥とオラリオに居る冒険者派閥とではかなりのレベル差があります。 アレスファミリアの眷属たちの平均レベルは「Lv. 1」良くて将軍クラスの「Lv. 2」しかありません。 冒頭でガレスが一人で対処していましたが、真っ向勝負なら彼だけでも十分全滅に追い込むことだって可能です。 ただアレスが治めるラキア王国には60万を超える兵が居ます。 数字だけを見れば確かに最強のように思えますが、 「古代」から「 神時代 しんじだい」に移った現代では「量より質」が重視されています。 恩恵を昇華させた冒険者が十人いれば千の軍勢を簡単に抑え込むことが可能と言われています。 レベル6のガレスから見たらもうヒヨコを相手に遊んでるようなものです。 【ダンまち】フレイヤファミリアが戦場にいた理由 フレイヤファミリアはイシュタルファミリア壊滅の件でギルドからペナルティを受け、しばらくはギルドの命令に逆らえない状態でした。 主神フレイヤに至っては戦場待機を義務付けられていました。 退屈な争いにフレイヤは「このままどこかに足を伸ばそうかしら」と皮肉ります。 ちなみにこの時に猫人のアレンは息抜きという体でシルの護衛に付いてます。 MEMO「この時のやり取りは下で少し触れてます」 フレイヤはイシュタルの件以降、あからさまにベルに介入するようになっていきます。 それに対しヘスティアは半信半疑になりますがいずれ確信に変わるのも時間の問題かもしれません。 既にダンまち10話でフレイヤはベルに自分の想いもこっそり告げているので、フレイヤファンとしては彼女の登場が増えるのはウェルカムです。 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2期『第10話』」より この時にフレイヤが囁いた言葉は「愛している」ベルはこの視線に悪寒を感じ今までの「観察されていたような視線」の正体がフレイヤだと確信します。 ベルにしろアイズにしろフレイヤはこの二人に「何かある」ことに気付いてる節があるので彼女の行動は今後大きな理由を意味するかもしれません。 【ダンまち】春姫がメイド服の理由 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2期」より アポロンファミリアから勝ち取ったヘスティアファミリアの新しいホーム「竈火の館」の広さは彼等たちには広すぎました。 リリは予てより家政婦を雇うか迷っていましたがヘスティアの負債もあり見送っていました。 春姫はコンバージョンしてすぐに家政婦として「お仕事をやらせてください」と申し出ます。 貴族の生まれで危なっかしいところもある春姫ですが、積極的に掃除や給仕こなすようになります。 メイド服の出処は謎ですが、春姫がメイド服を着る理由はここにあります。 とりあえずメイド服姿の春姫はかわいいので何でもいいです。 狐人 ルナール の春姫は存在事態が危険です。 今までは殺生石が無ければ安心できる部分もありました。 しかし今後はその前提も覆され「殺生石を使って駆使」する行為を「春姫単体で可能」になります。 つまり殺生石がなくても春姫さえ居れば同じ効力を発揮することが出来るという訳ですね。 詳しくは後日かきますが。 意表を付いてやるかもしれないのでネタバレが嫌な方は見ないで下さい。 それでも構わないという方はこのままスクロールするか下をクリックして概要を確認して下さい。 ネタバレにようこそ!まず結論から言うと「ヴェルフはヘファイストスに告白して」「命 ミコト はタケミカヅチから婚約指輪を貰います」気にならな人はこのまま下に進んで下さい。 ヴェルフとヘファイストス 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より アレスを主神とした国家系派閥「ラキア王国」にはクロッゾ一族がいます。 一族はヴェルフを連れ戻そうと躍起になりますが結果的に諦めオラリオに投降しました。 その際、少し寂しがるヴェルフに寄り添ったのがヘファイストスでした。 ヘファイストスはヴェルフのすべてを理解した上で、期待していたことや自分を認めさせる作品を持ってきたら褒美を取らせようとしていたことを明かします。 鍛冶を極める神の発言に取り乱すヴェルフでしたが、 「それは今でも有効ですか!?」 「貴方に吠え面をかかせるほどの作品を持っていけば、褒美は貰えるのかって聞いているんです!」 ヘファイストスは珍しく押され「え、ええ、できたなら」と了承する。 「ならっ、貴方が認める武具を作れたなら、自分と付き合って下さい!!」 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8巻」より ヴェルフの突然の告白に呆気に取られるヘファイストスでしたが子供あしらうようにスルーし、眼帯の下に隠されている傷について話し始めました。 眷属たちさえ怯えたその傷に屈託なく接してくれたのは天界でもヘスティアだけでした。 以来、二人は唯一無二の 神友 しんゆうになります。 「私なんか止めておきなさい」 自分なんかに本気になるなと言うヘファイストスでしたが今のヴェルフには届きません。 「拍子抜けですね、ヘファイストス様。 この程度で俺を遠ざけられると思っていたんですか?」 「貴方に鍛えられた鉄 おれ の熱は、こんなものじゃ冷めやしない」 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8巻」より 前のめりで自分の想いを伝えてくるヴェルフにヘファイストスは「言ってくれるじゃない」と返し二人は軽口を叩きながら笑い合いました。 後日、ヘファイストスはこの「のろけ話」を椿に8回も繰り返し、「あの椿」を呆れさせます。 二人の恋の行方はヴェルフ次第ですが、 のちにヴェルフはオリジナルを越す「砕けない魔剣」を作り出しヘファイストスを唸らせました。 ヘファイストスは「ごにょごにょ」と約束していた褒美の件を切り出そうとしますが、熱くなっているヴェルフは「今度こそは!!」と話を割り、みすみす付き合えるチャンスを逃します。 命 ミコト とタケミカヅチ 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より タケミカヅチファミリアを離れてからますます恋しさが募る命。 天然ジゴロとして有名なタケミカヅチに日々ヤキモチを焼いて過ごしていました。 そんな時に千草から毎年恒例のお祝いをしようと誘われます。 タケミカヅチファミリアでは神が降臨した日を誕生日として神を祝う習慣がありました。 お祝い当日、命がホールケーキを持ってタケミカヅチファミリアに向かうと「パン!」と音がし頭上からは沢山の紙吹雪が舞ってきました。 命は「今日はタケミカヅチ様のお祝いでは?」と問いかけると「命の送別会も兼ねている」と千草やタケミカヅチから返って来ます。 他愛もない話をする命とタケミカヅチ。 実は命はこの日に自分の想いを伝えようと決めていました。 その想いを伝えようと勇気を振り絞った第一声はタケミカヅチと被ります。 「タケミカヅチ様、自分は!!」 「命、渡すものがある、そこで待ってろ」 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8巻」より タケミカヅチが部屋の奥に行き何かを取って戻ってくると、命に送別祝いとして「 雄雌 しゆう一体の 剣 つるぎ」を手渡しました。 ざわつく周囲でしたがそれも当然です。 タケミカヅチファミリアは元々、極東にある社に仕送りをするためにオラリオに来ました。 決して裕福なファミリアではありません。 おまけに主神のタケミカヅチもジャガ丸くんのお店でバイトしています。 しかも剣はヘファイストスファミリアに並ぶ鍛冶集団「ゴブニュファミリア」のオーダーメイド。 決して安い買い物ではありませんでした。 「ヘスティアが借金してまでベル・クラネルにナイフを購入したと聞いてだな、張り合うわけじゃないが、俺もそれくらいはやってみせようと・・・いや借金が美徳だとは決しておもわないが、その、なんだ・・・・」 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8巻」より こうして「雄の 天華 てんか」はタケミカヅチが持ち「雌の 地残 ちざん」は命に渡されました。 「俺達のもとに帰ってきたら、その時にこの一振りをお前に渡そう」 「いつまでも待っているぞ、命」 出典:「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8巻」より 命はその時が来たら改めて自分の想いを伝えようと決心します。 恋の行方を心配していたナァーザは「雄の 天華 てんかが男性の手に」「雌の 地残 ちざんは女性の手に」あることからこんな事を口にしました。 「 婚約指輪 エンゲージリング。 何にせよ春姫の尻尾関係は癒やされます。 基本ダンまちって強い女キャラばかりで癒やし系って居ないんですよね。 ウォーゲーム編や春姫編と飛ばしてたので。 ダンまち8巻は日常編としてかなり息抜きができる話になっています。 ていうか、 かなり話ぶっ飛びますが、ダンまちの本編三期ありそうですね。 というのも今アニメでやってる内容って8巻の後半でほぼ終わりが見えてるんですね。 それで最終ページはゼノス編のウィーネが生まれる説明と絵で締めくくってます。 11話の録画見ながらずっと「これあるでしょ??」って一人興奮してたけど・・・・「やっぱないんでしょうか?」 何にせよ本編も外伝もストックあるし、どっちでも良いからやって欲しいですね~.
次のSTAFF 製作 ソード・オラトリア製作委員会 放送局 TOKYO MXほか 放送期間 2017年4月 - 7月 話数 全12話 映画:劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは 間違っているだろうか -オリオンの矢- 原作 大森藤ノ 監督 脚本 大森藤ノ キャラクターデザイン 木本茂樹 音楽 井内啓二 制作 J. STAFF 製作 劇場版ダンまち製作委員会 配給 封切日 2019年2月15日 上映時間 82分 - プロジェクト ・・ ポータル ・・ 『 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(ダンジョンにであいをもとめるのはまちがっているだろうか)は、によるの。 イラストはが担当。 2013年1月から()より刊行されている。 略称は『 ダンまち』。 概要 [ ] 円形都市とその地下に広がるを主な舞台とした神の眷族が織り成す作品。 本編は駆け出しの冒険者である主人公ベル・クラネルがオラリオで出会ったヒロインたちを救い、英雄へと成長する物語である。 外伝『ソード・オラトリア』は本作品のヒロインであるアイズ・ヴァレンシュタインがあまりにも強過ぎて、本編全ての出番を奪いかねないことから、その実力を遺憾なく発揮できる場として企画されたであり 、『ファミリアクロニクル』シリーズは本編と外伝で掘り起こしきれない多くのキャラクターたちの過去を描くための作品である。 本作品は大森のデビュー作であり、小説投稿サイト「Arcadia」に『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のタイトルで投稿されていた。 これを『ファミリア・ミィス』へ改題し、第4回へ投稿して大賞を受賞し 、タイトルを戻して2013年に書籍化された。 さらに、アイズ・ヴァレンシュタインを主人公にした外伝『ソード・オラトリア』が2014年から連載され、『ファミリアクロニクル』シリーズがリュー・リオンを主人公として2017年に刊行され、2019年においてシリーズの累計で1200万部が発行されている。 第3回『』を2014年に受賞し 、2016年に『第2回』でラノベ部門1位を獲得。 2020年版『』では2010年代総合ランキングで第4位に入っている。 として、2013年に本編、2014年に外伝『ソード・オラトリア』の化され、2015年に本編のが放送され、同年には『クロス・イストリア』のタイトルで化される。 2017年には外伝『ソード・オラトリア』のテレビアニメが放送され、『ファミリアクロニクル episodeリュー』の漫画が文庫本と同時連載され、『メモリア・フレーゼ』と『オラリオ・ラプソディア』のタイトルでゲーム化される。 2019年には劇場版アニメ『オリオンの矢』が公開され 、同年に本編のテレビアニメ第2期が放送され 、2019年11月に『インフィニト・コンバーテ』のタイトルでゲーム化されている。 詳細は「」、「」、「」、および「」を参照 作風・テーマ [ ] 作品世界では、千年前よりも昔の時代、から無限に産み出されるが、問答無用にに襲いかかる敵として存在しており 、モンスターと戦った英雄たちの活躍が様々なお伽噺(英雄譚)として本編の時代に伝わっている。 約千年前に天界よりが降臨し、神の眷族となった人間たちはを組織して下界に蔓延るモンスターに対抗するようになり 、ダンジョンの上に建設されたという巨塔によりモンスターがダンジョンに閉じ込められたため、地上には一定の秩序がもたらされる。 本編が開始される15年前にで最強を誇ったファミリアがの最後の一体であるに敗れて全滅し、過激派ファミリアが跋扈する暗黒期がオラリオに訪れるが 、5年前にによる過激派の鎮圧が成される。 新たなファミリアも台頭し、オラリオに再び安寧がもたらされた新たな時代に本物語が始まる。 本作品に登場する神々は、や、等に登場する神の名を冠し、が炉の神である設定等は現実世界の神話を踏襲している。 本作の神々は天界での退屈に耐えられず下界に降臨し、超越的な能力が封じられる代わりに、を授けた人間が織り成す未知の物語を下界で楽しんでいるが、自身の娯楽を最優先に行動する者も多く、「子供たち」を騒動に巻き込んだりもしている。 人間たちは、ヒューマン、、、、小人族、獣人などの種族が登場し、神々から恩恵を授けられた者にはのようなやなどを数値で示したが体に刻まれる。 これにより、モンスターと戦うことができるように心身が強化され、などの超常的な力も使えるようになる。 と呼ばれる神の眷族はモンスターとの戦闘により得られる富、未知への探求心、栄誉を求めてダンジョンに挑戦しており 、高い能力の者は残された黒竜の討伐を望む作品世界の人々から新たな英雄として期待されている。 主人公のは、英雄譚のような異性との運命の出会いに憧れてオラリオにやって来て、のファミリアに入団した駆け出しの冒険者であり、物語では様々な出会いと冒険を通じたベルの成長、そして出会いの結実やファミリアの絆が描かれる。 ある意味、素朴で純粋な動機でダンジョンに挑むベルの行動が次々とヒロインを救うことに繋がり、無意識的にヒロインたちから想いを寄せられてゆくストーリ展開や、憧れを目指して努力や友情によりベルが強くなってゆく昔ながらの少年漫画のような「熱血」な展開が本作品の特徴となっている 本編あらすじ [ ] 本編 第一部 [ ] 本編 第1巻 で唯一の団員である駆け出しの冒険者ベル・クラネルは、単独でに臨み、我流でモンスターと戦っていた。 いつものようにで戦っていたベルは、不運なことに級の強さをもつに襲われる。 なすすべもなく追い詰められたベルは、間一髪のところでの女性冒険者に助けられたが、ベルは礼も言わずにその場から逃げ去ってしまう。 あまりの衝撃的な出会いにより、アイズに一目惚れしてしまったベルは、彼女に釣り合うような立派な冒険者となろうと心に誓う。 これが切っ掛けとなり憧憬一途が発現し、規格外の急成長を遂げてゆく。 ダンジョンに向かう道すがら出会った酒場「」のから招かれ、酒場で食事をとっていたベルは、自分の醜態を嘲笑するロキ・ファミリアのの話を耳にする。 憧れの人であるアイズの前で嘲笑されされたことに耐えきれなかったベルは、酒場から逃げ出してしまう。 自分の弱さを思い知らされたベルは、憧れの人に追いつくために強くなりたいと願うようになる。 ベルの願いを知ったヘスティアは、神友である女神に強引に頼み込み、を作製してもらう。 ベルは女神から見初められ、ベルを見定めるためのフレイヤの暗躍により、が主催するからモンスターが地上に解き放たれる。 逃げ出したモンスターは執拗にヘスティアを狙い、ベルはヘスティアを守るためにモンスターと対峙し、ヘスティアから託された神のナイフを使い、格上のモンスターを辛うじて打倒する。 本編 第2巻 ベルを担当する職員は、駆け出しのベルの不用意な行動を懸念していたが、ベルの異常な成長を確認した後、成長したベルに相応しい防具を準備するために、の店にベルを誘う。 ベルは店の片隅にあった製の軽装防具を気に入り、有り金を叩いて購入する。 ベルの成長を促すフレイヤの企みにより「豊饒の女主人」へが届けられ、シルがこれをベルに貸し与えたことで、ベルに魔法ファイアボルトが発現する。 ベルは喜びのあまり魔法を使いまくり、を起こしてダンジョン内で意識を失う。 偶然に通りがかったアイズが気絶したベルを介抱するが、意識を取り戻したベルは状況を把握できず、再び逃げ出してしまう。 ベルは冒険者に追われていたと出会い、彼女を助ける。 ベルが持っていた神のナイフに目を付けたリリルカは、ベルを騙すためにで外見を変えてベルに近づき、としてベルとパーティーを組むようになる。 一方、エイナはリリルカの所属する団員の尋常でない振る舞いをギルドで目にしており、リリルカとパーティーを組んだベルが心配でソーマ・ファミリアを調査し始める。 面識のあったロキ・ファミリアのによる仲介で酒に造詣が深い女神と面談し、男神の作る神酒の異常性とソーマ・ファミリアの団員の尋常でない行動との関係を察し、リリルカに対する懸念をヘスティアへ伝える。 リリルカはベルの信用を利用して神のナイフを盗み出すが、「豊饒の女主人」のが取り返し、神のナイフはベルの元に戻る。 リリルカは、もう一度、ベルの命を顧みない入念な作戦を立て、神のナイフを盗み出すことに成功したが、今度はソーマ・ファミリア団員の罠に嵌って自身が命の危機に晒される。 しかし、ベルが間一髪で駆けつけ、リリルカは九死に一生を得る。 リリルカはこれまで騙し続けてきたベルに助けられたことに困惑したが、ベルの純粋な優しさに心を打たれ、本当の意味でベルのサポーターになることを決意する。 本編 第3巻 エイナの計らいによりアイズと対面したベルは、これまでの礼をアイズにしっかり伝え、アイズからの提案で戦い方を教えてもらえることになる。 口下手なアイズは言葉でベルを導くことはせず、実戦形式の訓練を通じて、戦闘の技と駆け引きの基礎をベルに授けている。 フレイヤは魔法を得て輝きが増したベルの更なる成長を望んでおり、ファミリアの団長との会話から、ベルの成長を妨げている原因がミノタウロスへのトラウマにあると考え、ベルがトラウマを克服するための舞台の準備をオッタルへ命じる。 フレイヤの命を受けたオッタルはダンジョン上層で片角のミノタウロスを鍛え上げ、これをベルに直接ぶつけることで彼の成長を促すことにする。 ヘスティアはリリに対して懐疑的だったが、リリの言葉とベルの判断を信用してリリを受け入れ、ベルはリリとのパーティーを続けることにする。 フレイヤたちの企みを知らないベルはリリと共にダンジョンに潜り、オッタルに調教された片角のミノタウロスと対峙する。 恐怖で怯えるベルだったが、リリだけは何とか逃がし、戦いながら自身も逃げる算段をしていたところにアイズが駆けつける。 ベルを助けようとするアイズに対して、ベルは憧れの人に再び助けられることを拒み、自身で決着をつけるべく格上のミノタウロスと真正面から戦う決意をする。 ベルはアイズから教わった技と駆け引き、魔法、神のナイフなど、自身の全てを賭して片角のミノタウロスと戦い、最後は立ったまま精神疲弊で意識を失ったが、片角のミノタウロスに勝利した。 その戦う姿は目撃したロキ・ファミリア幹部たちに衝撃を与え、自分たちが冒険者であることを再認識させ、深く印象に残るものとなる。 本編 第二部 [ ] 本編 第4巻 中層級のミノタウロスを単独で倒したことで、ベルは僅か1か月半という前代未聞の最短記録で2にし、で一躍注目の的となり、神々からの疑惑と多数の冒険者からのやっかみも買うことになる。 ランクアップにより、ベルには新たなスキル英雄願望が発現し、神々から「未完の少年(リトル・ルーキー)」を授けられる。 ベルはミノタウロスとの死闘で傷んでしまった防具を新調するために、ヘファイストス・ファミリアの店を訪れ、元の防具の製作者である鍛冶師ヴェルフと出会う。 ヴェルフから専属契約とパーティーの打診を受けたベルは、リューからパーティーを増やすことを勧められていたこともあり、ヴェルフの提案を受け入れ、リリを含めてパーティーを組む。 エイナと相談の上、装備を調えたベルたちはダンジョン中層の13階層を目指すことになる。 時系列は本編第3巻2章と3章の間に相当する。 ある日ベルは懇意にしているの団長からを頼まれ、後に合流したリリと共に実行に移し、無事の採取に成功する。 しかし、ナァーザからの報酬が依頼内容に見合わないものであることをリリに見抜かれてしまう。 ミアハ・ファミリアの主神はナァーザを咎めたが、ファミリアにはナァーザの義手を作製した からの莫大な借金があり、そんな今のファミリアを救うためにナァーザは報酬をごまかしていたことを吐露する。 ベルたちと和解したナァーザは改めて冒険者依頼を発注し、それによって得たアイテムを材料にして新たなポーションの作製に成功する。 女神へのカンパネラ 同時掲載の短編。 時系列は本編1巻の開始前に相当する。 結成したばかりのヘスティア・ファミリア。 日々の生活の中、ベルとヘスティアはファミリアとしてお互いの理解を深めてゆく。 そんなある日、ベルが武器屋の店先で剣を、ヘスティアが商店の店先で髪留めを、物欲しそうに眺めているところをお互いが目撃する。 本編 第5巻 ベルたちのパーティーは順調に13階層を踏破していたが、のパーティーからされ、15層へ落とされてしまう。 ダンジョン中層で遭難したベルたちは、場所と被害状況を考慮したリリの提案により、上層へ戻るよりもより深い階層の安全地帯である18階層へ逃げ込む決断をする。 一方、ベルたちの危機を察したヘスティアと、男神とそのファミリアの団長、そして助っ人としてリューがベルたちの救助に向かう。 ベルたちのパーティーは命辛々18階層に到着し、遠征からの帰還の途にあるロキ・ファミリアに救われる。 救助に向かっていたヘスティアたちとも合流し、ベルたちはロキ・ファミリアの団員やヘルメスらと交流し、しばし穏やかな時を過ごす。 ロキ・ファミリアが上層へ出発した後、一部のの嫉妬と悪意を利用したヘルメスの策略によりヘスティアが攫われてしまう。 ヘスティアは神威を開放することで冒険者たちから解放されたが、神威を感じとったダンジョンがの変異種であるを生み出してしまう。 漆黒のゴライアスの誕生により上層への通路が塞がれたため、ベルたちとの百人を越す冒険者たちは力を合わせて漆黒のゴライアスに立ち向かうことになる。 漆黒のゴライアスの異常な再生能力に苦戦したが、の高いリューやアスフィが主力となって戦い、最終的にベルの英雄願望により漆黒のゴライアスは打倒される。 本編 第6巻 18階層からの帰還後、ベルは恋多き男神に目を付けられてしまう。 アポロンはベルを我が物にするために様々な策略を巡らし、本拠を襲撃してベルを追い回し、ベルを孤立させるためにリリをソーマ・ファミリアに捕えさせて、ついにはファミリア同士の総力戦であるを実現する。 オラリオ以外の冒険者一人の助っ人が認められたが、戦争遊戯の内容が攻城戦となったことで団員一人のヘスティア・ファミリアの勝利は絶望的となる。 ベルは再びアイズに特訓をつけてもらうためにロキ・ファミリアの本拠へ向かい、アイズと対人戦を想定した1週間の猛特訓を行う。 この間、ヘスティアはリリを救出すべくソーマ・ファミリアの本拠に殴り込みをかける。 ソーマは神酒の誘惑を乗り越えたリリを認め、ヘスティアは神のナイフを脱退金の担保にすることで、リリの身柄を確保する。 タケミカヅチ・ファミリアのは13階層での怪物進呈を悔やんでおり、タケミカヅチに自ら申し出て1年間限定でヘスティア・ファミリアにする。 リリとヘファイストスの許しを得たヴェルフもヘスティア・ファミリアに改宗し、助っ人としてリューが参戦することになり、ヘスティア・ファミリアは5人で戦争遊戯に挑むことになる。 戦争遊戯ではリリが変身魔法を駆使して予め城内を攪乱し、リューがを用いてアポロンの団員の半数を城外に引きつけ、命が残った城内の半数を重圧魔法により動きを封じ、ベルとヴェルフが僅かに残った団員たちとの個人戦に持ち込むことで、ヘスティア・ファミリアは速効で圧倒的な数の不利をひっくり返す。 シルから貰ったアミュレットの助けもあり、ベルはレベルの差を物ともせずアポロン・ファミリア団長を一騎打ちで討ち取り、戦争遊戯はヘスティア・ファミリアの勝利で終わる。 本編 第7巻 戦争遊戯に勝利したヘスティア・ファミリアはアポロン・ファミリアから没収した財産や新たな本拠「竈火の館」を手に入れ、ベルは僅か1ヶ月でLv. 3にランクアップを果たす。 その喜びも束の間、女神が支配する歓楽街に、命の幼なじみと似た狐人が捕らわれているとの噂を聞きつけ、真相を確かめるために、ベルたちは歓楽街へ向かう。 歓楽街で迷ったベルは戦闘娼婦に絡まれ、イシュタル・ファミリアの団長から追い回される。 ベルは彼女から必死で逃げ、とある娼館の部屋に身を隠し、そこに現れた娼婦である春姫と出会う。 本拠に戻ったベルたちは春姫を身請けするために、高額な冒険者依頼を引き受けるが、これはフレイヤへの嫌がらせのためにイシュタルが画策した罠であり、ベルと命は歓楽街に捕えられてしまう。 春姫は隙を見てベルと命の逃亡を手助けするが、フレイヤを打倒するために今夜行われるの儀式で犠牲となること、自身に逃亡防止の魔道具が仕掛けられいることを告げ、同行を拒否する。 それを聞いたベルと命は春姫を奪還するために、二人でイシュタルたちと戦う決意をする。 歓楽街を攪乱するための囮となったベルだが、フリュネたちに直ぐに追い詰められる。 イシュタルは捕らえたベルを魅了するが失敗し、その隙にベルは逃げ出す。 一方、春姫は助けに来た命に、娼婦である自分は救われる価値がないとの想いを吐露し、救出を拒む。 春姫の救出に失敗したベルと命は、殺生石の儀式に乱入し、命が決死の魔力暴発を行い、ベルが間一髪で殺生石を破壊する。 春姫は救って欲しいとの本心を初めてベルに告げるが、アイシャにより連れ去られる。 イシュタルの動きを内偵していたフレイヤは、イシュタルとの全面戦争を決断し、フレイヤたちの一気果敢な攻勢により歓楽街は大混乱となり、イシュタルの団員たちは悉く打ち倒され、最後に残ったフリュネはオッタルに徹底的に痛めつけられる。 その混乱の中、アイシャは、けじめを付けるためにベルと対峙し、ベルに覚悟を問う。 ベルは真っ向勝負でアイシャを撃破し、あなたを助けにきましたと春姫に告げる。 崩壊した歓楽街の中で、フレイヤはイシュタルを崖の下に突き落とし、イシュタルが天界に送還され、イシュタル・ファミリアは壊滅する。 本編 第8巻 の男神が三万の眷属を率いて、オラリオに出兵してきた。 ギルドはオラリオの最大派閥ロキとフレイヤのファミリアに防衛に当たらせる。 眷属のレベルの違いから戦力差は圧倒的であり、オラリオでは平穏な日常が流れ、ヘスティア・ファミリアでは新たに仲間となった春姫の力をダンジョンで確認していた。 ベルは「豊饒の女主人」からの帰り道で店に不在だったシルを見かけ、後をつける。 シルはの孤児院に通っており、ベルは孤児たちと交流を持つ。 ベルは地下調査を依頼され、シルたちと共に地下に降り、血塗れのモンスターと遭遇し、モンスターの戦い方に違和感を抱きつつ、討伐を試みるが苦戦する。 見るに見かねてシルを護衛していたフレイヤのにモンスターは討伐される。 ヴェルフは戦争の混乱に紛れてオラリオに侵入したラキア王国の父と再会し、父からクロッゾの魔剣の作製を頼まれる。 魔剣を受け取るためにヴェルフを呼び出したアレスの眷属たちは、ロキ・ファミリア団長の指示でヴェルフを見張っていたヘファイストスの団員に一網打尽にされる。 ヴェルフの説得に失敗したアレスは、今度はヘスティアの誘拐を企てるが有効な手はなかった。 ところが、バイト先からの頼まれ事でヘスティアがオラリオから外出してしまい、アレスたちは都合良くヘスティアを捕えることに成功する。 ヘスティアの拉致を知ったロキとヘルメスは、アスフィに空から逃走先を特定し、アイズに追跡するよう指示し、ベルはこれに強引に同行する。 ベルたちはベオル山地でアレスたちに追いつき、乱戦の混乱でヘスティアは崖下の川へ落ちてしまう。 ベルとアイズはヘスティアを助け出し、たどり着いたエダスの村でヘスティアを看病しつつ休息をとる。 エダスの村では、かつて神の眷属であった村の長老が天に召され、これを看取ったヘスティアは悠久を生きる自分を必要以上に恐れずに、自分と向き合って欲しいとベルに告げる。 ヘスティアの拉致に失敗したアレスは、ロキたちに捕縛される。 アレスはオラリオの捕虜になった数万もの自身の眷属たちのステイタスを封印した上で眷属たちと共にオラリオから追い返され、ラキア王国との戦争は終結する。 本編 第三部 [ ] 本編 第9巻 リヴィラの街の冒険者依頼に借り出されたベルは、19階層で傷ついて怯えた竜女と出会う。 竜女にはモンスター特有の恐怖感がなく、ベルが傷を癒すために近づくと、竜女は人語を話し始める。 驚愕したベルは竜女を追う冒険者たちから、咄嗟に竜女を外套で隠し、「竈火の館」へ連れ帰り、ベルたちは竜女にと名付けて保護する。 当初リリたちはウィーネを警戒していたが、会話や食事、風呂を共にして次第に打ち解け、ウィーネはベルと春姫を筆頭にリリたちに懐いてゆく。 ウィーネとベルたちを密かに監視していたギルドの主神は、ヘスティア・ファミリアへ強制任務を発令し、ベルたちは指示に従ってウィーネと共に20階層へ向かい、指定された広間の壁を壊した先の未開拓領域へ進む。 そこで、ベルたちは蜥蜴人に襲われ、ベルを吹き飛ばした蜥蜴人はウィーネを狙うが、春姫とリリが必死にウィーネを庇う姿を見て、蜥蜴人は人語で笑い出す。 蜥蜴人は自らをと名乗り、ベルたちを試していたと謝罪してベルに握手を求める。 戸惑いながらベルがこれに応えると周囲から歓声が沸き、リドは自分たちをと名乗り、ベルたちを歓迎する。 異端児との交流後、ベルは別れを惜しみつつウィーネをリドたちへ託す。 この時、ベルは異端児を狙う狩猟者の存在を初めて知る。 一方、ヘスティアはの案内でウラノスと秘密裏に対面し、異端児の存在を知らされる。 ウラノスは異端児を保護という名で支援しており、フェルズの他にガネーシャとヘルメスが協力者であると伝え、最終的に異端児と人の共生を目指しており、強制任務は共生に向けた僅かな期待であると告げる。 ウィーネを追っていた冒険者たちはであり、団長は取り逃がした上物の狩猟を諦めていなかった。 ディックスはウィーネが起こした街での騒動や男神の情報から、ウィーネとヘスティア・ファミリアとの関係を確信し、地上から20階層へ向かうベルたちを監視して追跡していたが、ヘルメスたちの二重尾行に気付き、拠点へ撤退する。 本編 第10巻(章は第9巻から継続) ディックスたちは罠を張り、「隠れ里」へ向かう異端児たちのパーティーを24階層で惨殺し、ウィーネを攫うことに成功する。 一方、を通じてこの惨劇を見ていた異端児は激怒し、復讐とウィーネの救出のために、殺された仲間の臭いを辿り、18階層のリヴィラの街を襲う。 これを知ったウラノスはベルを加えたガネーシャ・ファミリアを討伐隊と称して、18階層へ向かわせる。 異端児たちは狩猟者を拷問してウィーネの行き先を聞き出し、一部の異端児たちが18階層に残って討伐隊を足止めする。 リドたちは敢えて開放された隠し扉から「地下迷宮」に誘い込まれ、ベルとフェルズも偶然手に入れたを用いて、クノッソスへ侵入を果たす。 待ち構えていたディックスはを放ち、正気を失ったリドたちは同士討ちを始める。 さらにディックスは磔にされたウィーネの額から紅石を剥ぎ取り、見上げるほどの怪物となったウィーネがベルを襲う。 それでもウィーネを助けようとするベルにディックスは偽善者と罵るが、ベルは助けを求める者に人もモンスターも無いと叫ぶ。 この叫びにより正気を取り戻したリドたちはベルと共闘してディックスを追い詰める。 しかし、ディックスはウィーネに呪詛をかけて地上へ誘導し、リドたちとベルは暴走したウィーネの後を追う。 一方、18階層では討伐隊が異端児をほぼ制圧していたが、そこに現れた異端児のが討伐隊を難なく撃破し、状況をひっくり返してしまう。 さらにクノッソスに進攻したアステリオスは、イケロスの団員を次々と始末し、ディックスを一撃で両断する。 地上は大混乱であり、暴走したウィーネを討伐するためにロキ・ファミリアが現れる。 ベルは衆目の前で彼らと対峙することでウィーネを逃がすが、フィンはベルを無視し、リドたちとウィーネの討伐に動く。 そこに現れたアステリオスが単独でロキの第一級冒険者たちと戦い、この隙にリドたちは散り散りに逃亡する。 ベルは冒険者たちに攻撃を仕掛けながらウィーネを追走するが、魔法の一斉砲撃が放たれ、長槍がウィーネを貫く。 ベルはウィーネと共に崩壊した地面の下に落ち、最期の時を迎えるウィーネを抱きしめる。 その胸の中から大量の灰がこぼれ落ちた瞬間、フェルズのみに許された蘇生魔法が捧げられ、奇跡が起こる。 イケロスはオラリオから追放処分となり、イケロス・ファミリアは壊滅、ひとまず事件は収束したが、ロキ・ファミリアから逃れた異端児は未だ地上に取り残されていた。 本編 第11巻 オラリオではモンスターを庇ったベルへの失望が蔓延していた。 イケロスからクノッソスの情報を得ていたフィンは、ダイダロス通りをいち早く封鎖し、団員にベルの監視を指示する。 ヘスティア・ファミリアは異端児たちへの協力を決意し、フェルズの魔道具を入手、フェルズと共に身を隠したリドたちと眼晶で連絡を取り、ヘルメスから得た「ダイダロスの手記」を元にリドたちをクノッソスの出入口からダンジョンへ帰還させる作戦を決行する。 ヘスティアと春姫は眼晶を使ってリドたちをダイダロス通りへ誘導し、ナァーザが協力してダイダロス通りを混乱させ、リューが見張りについたアイズの足止めに協力し、ベルは囮として動き回る。 リリはフィンに変身してロキ・ファミリアの陣営を切り崩し、ヴェルフと命、ヘファイストス・ファミリアの団長がフェルズの魔道具と魔剣でロキ・ファミリアに対抗する。 しかし、この混乱でウィーネがはぐれてしまい、ベルと春姫がウィーネを助けに向かう。 春姫とアイシャがベートの足止めに成功するが、ベルとウィーネはアイズと対峙する。 ベルはアイズを説得するが、アイズは頑なに受け入れず、ベルと戦闘になる。 ウィーネはベルを守るために必死に想いを訴え、自分の過去とウィーネを重ねたアイズは、二人を見逃してしまう。 散り散りになっていた異端児たちと合流したベルは孤児院の地下の出来事を思い出し、ウィーネたちはアステリオスから譲り受けた鍵を使ってリドたちと別ルートでダンジョンへ帰還する。 一方、ロキ・ファミリアから逃れたリドたちは「ダイダロスの手記」が示す場所に向かうが、そこに出入口はなく、ヘルメスが待ち構えていた。 「ダイダロスの手記」は偽物であり、ヘルメスはベルの名誉回復のためにリドたちへ犠牲を求める。 石竜のグロスが地上で暴れてベルに討たれようとするが、ベルはこれを受け入れず、そこにアステリオスが現れる。 アステリオスはベルが倒した片角のミノタウロスが生まれ変わった存在であり、ベルに対して真摯に再戦を熱望する。 ロキ・ファミリアをフレイヤ・ファミリアが抑え、オラリオの衆目の前でベルとアステリオスの一対一の激闘が進められ、異端児たちはこの隙にダンジョンへの帰還を果たす。 アステリオスはベルに勝利し、ベルに次の戦いを誓ってダンジョンへ去るが、ベルとアステリオスの戦いはオラリオの冒険者や街の人々にヘルメスの思惑を越えた強い印象を残すことになる。 本編 第四部 [ ] 本編 第12巻 ベルはアステリオスに敗北したが、街の人々から軽蔑や非難の目を向けられることもなくなり、2ヶ月でLv. 4へランクアップを果たし、新しい二つ名「白兎の脚(ラビット・フット)」を得る。 ヘスティア・ファミリアはギルドから遠征の強制任務を与えられ、特訓や準備を進めていた。 これまで懇意にしてきたミアハの派閥からとが、タケミカヅチの派閥からとが参加し、個人参加のアイシャを含めた派閥連合でベルたちは遠征へ出発する。 ベルは異端児の事件を経て、強くなる覚悟、偽善者となる覚悟を決め、頼もしさと安心感が格段に増していた。 パーティーは目標である25階層へ進攻し、巨蒼の滝に感嘆しつつ、強制任務の要求アイテムや迷宮のお宝を順調に入手する。 24階層へ引き返そうとしたベルたちは、右手を失ったエルフの冒険者(ルヴィス)を襲うモンスターと遭遇する。 このモンスターは狡賢く多くの冒険者たちを襲撃してきたであり、ベルたちは襲われたルヴィスの仲間とモンスターの種子に寄生された千草を救うべく、強化種の打倒を決意する。 しかし、ベルたちは強化種の罠に嵌り、水中に引き込まれたベルがパーティーから分断される。 水中戦に不慣れなベルは強化種により巨蒼の滝から突き落とされるが、一命を取り留めたベルは滝壺に降り立つ。 そこで出会った人魚の異端児の血により全回復したベルは、マリィの案内で引き離されたリリたちの下へ急行する。 一方、瀕死のルヴィスの仲間を確保したリリたちは、同じ強化種に襲われたドワーフの冒険者(ドルムル)たちも引き連れて、ベルの無事を信じて24階層まで撤退を図るが、その道中、強化種により怪物進呈を仕掛けられる。 春姫の新たな魔法によりリリたちは大量のモンスターを何とか打ち倒すが、これも強化種の企みであり、大量のを喰らうことで能力向上を果たした強化種にリリたちは追い詰められる。 間一髪でリリたちの下に駆け付けたベルは、英雄願望を付した魔法で強化種とモンスターを吹き飛ばし、自らの力で考案した魔法と斬撃の同時蓄力による新技である聖炎の英斬により強化種を打ち倒す。 ベルたちは傷付いた冒険者と共にリヴィラの街へ戻るが、による殺人事件の報が伝えられ、衝撃を受ける。 本編 第13巻 リューの潔白を信じるベルたちは、冤罪を晴らすために疾風の討伐隊に参加する。 カサンドラはパーティーが破滅する予知夢を見たが、自身も討伐隊に同伴してベルたちを救う決意をする。 24階層に到着した討伐隊は二手に分かれ、ベルは27階層へ向かう選抜隊に同行し、リリたちはリューの犯行を証言した冒険者()を監視するために24階層で待機する。 27階層に到着した選抜隊の下に爆発音が響き渡り、ベルは単独でその場へ急行し、殺気と共に冒険者()を踏みつけるリューを発見する。 ベルはリューの言葉を信じ、ジュラの古傷を確認した後、殺人事件がリューに恨みを持つジュラの自作自演であると確信する。 企みが露見したジュラは、調教した深層のモンスターであるを呼び出してリューたちに嗾けるが、ベルとリューはラムトンを圧倒してジュラを追い詰める。 一方、リリたちは、25階層へ向かったタークのパーティーを追跡するものの、痺れを切らしたタークはジュラから託されたラムトンをリリたちに嗾け、その追跡から逃れる。 春姫の魔法で強化されたヴェルフと桜花が盾となり、アイシャがとどめを刺してラムトンを討伐するが、その隙に、タークは25階層で大量の火炎石を爆発させ、ダンジョンの大規模破壊に成功する。 ジュラの思惑の通り、ダンジョンからが生み出され、ジャガーノートは次々に討伐隊を襲撃し、水の迷都は冒険者の血で赤く染まり、カサンドラが予知した厄災が始まる。 リューはトラウマが原因で十全でなく、ベルはジャガーノートと一騎打ちとなる。 その破爪に右腕を切断され、首の骨まで砕かれたベルだが、戦いを見守っていたマリィが自身の血によりベルの腕を繋いで全快させる。 ベルは再び戦いの場に戻り、討伐隊のリーダを庇って足を折られたリューを間一髪で救う。 カサンドラの勧めで装備していた防具のみが破爪に対抗でき、これを盾にベルは超近接戦を仕掛け、聖火の英斬でジャガーノートに深傷を負わせる。 その隙に、ジュラは傷付いたジャガーノートの調教を試み、リューの殺害を命ずるが、逆にジャガーノートに瞬殺される。 瀕死のリューとベルはジュラの最期の命令に従ったラムトンにより37階層へ落とされる。 一方、25階層では次産時期を無視して誕生した階層主が、ベルの救助に向かおうとしていたリリたちに襲い掛かろうとしていた。 本編 第14巻(章は第13巻から継続) 前半 リリからの手紙でリューの危機を知ったヘスティアとミアハは、椿と「豊饒の女主人」のたちにヘスティア・ファミリアとリューの救出を依頼する。 一方で、ウラノスとフェルズも、クノッソス攻略の作戦中ながらも異端児の半分を救出に向かわせる。 アンフィス・バエナと対峙したリリたちはヴェルフの言葉で戦意を漲らせ、リリの指揮の下、春姫の魔法により能力が底上げされたパーティーでアンフィス・バエナを順調に削ってゆく。 巨蒼の滝を昇ったアンフィス・バエナによる起死回生のダイブで戦況が一変するが、重傷を負った命が自爆覚悟で水中から魔法を放ってアンフィス・バエナを抑え、桜花が命の魔法による勢いを借り、その片首を切り落とす。 アイシャが斬撃により魔石を打ち砕き、その討伐に成功する。 水の迷都は、これまでの破壊や戦闘で崩壊しかけており、リリたちは24階層へ向かうか、ベルを助けるために26階層へ向かうかで揉めていたが、カサンドラが予知夢の解釈に成功し、26階層への退路を提示する。 ダフネがカサンドラ自身を信じてパーティーを導き、ダンジョンの崩壊から逃れる。 遅れて到着した椿たちは崩壊後の水の迷都に唖然とするが、無事を信じてリリたちの後を追う。 ベルを助けに向かうリリたちはアイテムが尽き、モンスターの異常発生に苦戦する。 窮地を切り抜けるためにヴェルフはダンジョンで魔剣の鍛冶を敢行し、朽ちない新たな魔剣の創製に成功する。 ヴェルフの魔剣により危機を乗り越え、道中で遭遇した討伐隊のリーダの案内でベルのいた27階層へ到着したリリたちは、大量のモンスターに包囲されるが、間一髪で椿たちと異端児の救出隊が到着する。 リリたちを助けた異端児は引き続きベルが落とされた37階層へ救出に向かい、リリたちと椿たちもこれに同行する。 後半 絶望的な状況の中、瀕死のベルとリューは37階層から脱出を試みるが、リューは自身を犠牲にしてでもベルを助ける決意をしていた。 上層へ向かうためにはモンスターが無限発生する闘技場を通り抜けるしかなく、二人はモンスターの血と皮を被り、その中を進むが、足下から出現したモンスターに襲われる。 死を覚悟したリューはベルを騙し、ベルだけを上層への連絡路へ向かわせ、魔法により連絡路を破壊する。 しかし、闘技場に残ったリューを救うべく、別の連絡路から戻ってきたベルは、英雄願望を付した火炎石を爆発させ、モンスター諸共、闘技場を破壊する。 崩壊した闘技場の下、安全地帯に落ちた二人は束の間の休息を得る。 リューは、かつて所属していたでの情景を回想し、見殺しにした仲間、正義への裏切りなどについて吐露するが、ベルはリューの正義は生き続けていると告げ、リューにその言葉が染み渡る。 回復した二人は意を決し、上層を目指して出発する。 正規ルートを見つけた二人は上層へ急ぐが、ジャガーノートが待ち構えていた。 ジャガーノートの新たな遠隔攻撃により腹を割かれたベルは魔法で強引に傷を塞ぎ、追撃されたベルをリューが身を挺して庇い、狭隘な通路に逃げ込むことで二人は難を逃れる。 傷を負ったリューを休ませたベルは一人で対決の場へ向かい、眠っていたリューは夢の中でアストレア・ファミリアの団員から勇気を貰う。 ベルは再びジャガーノートに真っ向勝負を挑み、トラウマを乗り越えたリューが駆け付ける。 リューは魔法のを行い、ベルは聖火の英斬を発動し、ジャガーノートへ駆け引きを迫る。 隙を見せたジャガーノートにベルが仕掛けて遠隔攻撃の手段を奪い、リューが残った破爪を破壊、ベルの魔法により装甲殻を内側から破壊する。 リューは渾身の魔法を放ち、かつての仲間を想いながらジャガーノートを追い詰めて魔法を直接打ち込み、ついにジャガーノートを打倒する。 精根尽き果てたベルとリューは倒れ込み、意識を失いかける。 そこに、異端児、椿たち、リリたちが到着してベルとリューは命を繋ぎ、地上に帰り着く。 本編 第15巻 ベルはジャガーノートとの戦闘で殆ど破壊された左腕の治療経過をに診て貰い、遠征後2週間の無理が祟って、左腕をギプスで完全に固定された上で絶対安静を言い渡される。 ヘスティアは遠征後のドタバタで延び延びとなっていた団員たちのステイタスを更新し、ベルの異常なアビリティ向上に頭を抱える。 命たちも大幅にステイタスが向上し、リリは念願のランクアップを果たし、ヴェルフや春姫には新たなスキルが発現する。 春姫もランクアップ可能だったが、浮かれるリリに対する配慮とアイシャの助言から、ランクアップを保留する。 リリはファミリアの実力以上の成果を伏せるために、遠征を失敗としてギルドへ報告する。 ベルはエイナにだけ、ありのままを伝えるが、あまりの出来事にエイナは机に突っ伏してしまう。 ヴェルフはヘファイストスの下へ向かい、新たな魔剣を認めてもらい、飛び上がりたいほど歓喜する。 それぞれ、自身の確かな前進を噛み締め、ふとオラリオに来たころを振り返る。 その後、ベルのギプス脱装と、リリ、ダフネとカサンドラのランクアップのお祝いも兼ねて、ベルたちはタケミカヅチとミアハの団員たちと「豊饒の女主人」で宴会を行い、シルたちからも無事の帰還を祝福されるが、リューだけがベルと顔を合わせようせず、気まずい雰囲気となる。 ベルは外に一人出たリューに話しかけるが、自身の感情に混乱するリューに投げ飛ばされて気絶する。 リューはベルを連れ出して介抱し、気がついたベルの願いでアストレア・ファミリア時代の思い出を語る。 春姫の経験値稼ぎのためにダンジョン上層に潜ったベルたちは、リリの上機嫌な様子に苦笑し、春姫の一向に戦えない様子に難儀していたが、命だけは春姫と出会ったころを思い出して春姫の成長を確信する。 ベルの完治を確認した後、ダンジョン探索を再開したベルたちは同業者の死に立ち会う。 折しもベルがオラリオに来てから半年、オラリオでは過去の英雄たちを哀悼し、偉業を称え、亡くなった冒険者を弔う挽歌祭が開かれていた。 亡くなった同業者の墓前に参ったベルは英雄たちの記念碑の前でアイズと出会い、迷宮神聖譚の大英雄とアイズの名の類似性に気がつき、驚愕する。 派生作品あらすじ [ ] 外伝『ソード・オラトリア』 [ ] 『都市の破壊者編』 外伝 第一部 [ ] 外伝 第1巻 時系列としては本編1巻に相当する。 ・ファミリアは、これまで未踏破であったダンジョン59階層へ挑戦していた。 部隊は50階層の安全地帯に到着し、冒険者依頼を果たすために、たち幹部を中心とした小部隊が51階層を探索していた。 そこで、フィンたちは未知の()と遭遇する。 大量の巨蟲が強力な腐食液を用いてフィンたちの武器を次々と破壊したため、フィンたちは物量に押されて為す術がなくなり、50階層へ撤退する。 そこに、下半身が巨蟲で上半身が女性の人体であるに襲われ、部隊は窮地に陥る。 フィンは部隊の地上への撤退を決断し、腐食液に対処可能なだけを未知のモンスターと対峙させ、その間に部隊を安全に撤退させる作戦を指示する。 アイズは、これに応え、部隊の撤退を確認した後、未知のモンスターを撃破し、遠征部隊は難を逃れる。 その後、部隊の撤退中にアイズは偶然ミノタウロスに襲われたを助けたが、ベルは脱兎の如く逃げ出してしまう。 地上に戻ったアイズは何故か元気が無く、それを心配したたちが遊びに誘い出し、少し調子を取り戻す。 その後、アイズはロキにも強引にへ連れ出されるが、突如、地上に現れた極彩色のモンスター()と対峙する。 この戦闘に、怪物祭の見学に来ていたとティオナも参戦するが丸腰だっため苦戦し、は重傷を負う。 食人花はアイズたちを追い詰めるが、レフィーヤが執念で起ち上がり、召喚魔法により食人花を氷結してアイズたちがとどめを刺すことで事無きを得た。 外伝 第2巻 時系列としては本編2巻開始前から前半に相当する。 ロキはと共に怪物祭の騒動で地上に現れた食人花の出現ルートを調べ、旧式の地下水路で食人花を発見し、これをベートが退治する。 地上に戻ったところ、とと遭遇し、ディオニュソスは極彩色のモンスターの件でロキに協力関係を打診する。 一方、アイズは怪物祭の騒動で破壊した代剣を弁償するためにダンジョンで資金稼ぎをするつもりだったが、これにフィン、、ティオネ、ティオナ、レフィーヤが付き合い、パーティーでダンジョンに向かう。 18階層へ到着したアイズたちは、で殺された冒険者の犯人捜しに協力し、アイズとレフィーヤは殺された冒険者から受け取った胎児が封入された緑色の宝玉の運び屋役である冒険者()を捕らえるが、冒険者を殺害した謎の女性()から襲われる。 アイズはレヴィスに追い詰められるが、間一髪でフィンとリヴェリアが間に合いレヴィスを追い返す。 胎児は多くの食人花を巻き込んでとなり、リヴィラの街は大混乱となるが、レフィーヤが魔法で食人花の群れを殲滅し、ティオナとティオネにより精霊の分身は打倒され、ひとまず18階層の騒動は沈静化する。 その後、フィンたちはの37階層まで探索して十分な成果が得られたために地上へ帰還するが、レヴィスが自身を「アリア」と呼んだことや戦闘で敵わなかったことに思い詰めるアイズはダンジョンに残り、単身でに挑戦して討伐に成功する。 その帰還の途、アイズは精神疲弊したベルと遭遇し、ベルを介抱するが、気がついたベルは再び逃げ出してしまい、アイズは呆然とする。 外伝 第3巻 時系列としては本編2巻後半から本編3巻冒頭に相当する。 アイズはLv. 6へランクアップしたが、その心はどこか曇っていた。 いつものようにダンジョンに向かうアイズは、その道中でからベルの救援を依頼される。 10階層へ急行したアイズはベルを手助けするが、焦るベルはアイズに気付かずに慌てて上層へ向かってしまう。 その場に残されたアイズはと遭遇し、24階層の食料庫における騒動の調査と鎮圧を目的とした冒険者依頼を受け、リヴィラの街で落ち合ったたちとパーティーを組んで24階層へ出発する。 そのころ、フィンは巨蟲対策のためにに不壊属性の武器作製と遠征への同行を依頼し、ロキはディオニュソスから呼び出され、24階層の騒動について相談される。 ロキは断るつもりだったが、アイズからの連絡が届いたため、ベートとレフィーヤを24階層へ派遣し、ディオニュソスはロキの信用を得るためにフィルヴィスを同行させる。 24階層へ向かう道中のフィルヴィスはベートとレフィーヤに頑な態度を取るが、レフィーヤが強引に距離を縮めたことで二人は親しくなってゆく。 不気味な緑肉で覆われた食料庫への通路でアイズがパーティーから分断されるが、目的地の食料庫に到達したアスフィたちは、6年前の27階層の悪夢で死亡したはずの、の残党、食人花の群れと戦闘になり、その場にレフィーヤたちのパーティーも到着して乱戦となる。 レフィーヤに支援されたベートの攻撃で追い詰められたオリヴァスは、自身がに生まれ変わったことを明らかにし、自分たちの目的がオラリオの破壊であると宣言する。 レヴィスはアイズを生け捕りにしようとするが、アイズは「アリア」について問い質し、ランクアップした力でレヴィスを圧倒する。 食料庫へ追い詰められたレヴィスは、衰弱したオリヴァスの魔石を喰らい、自身の能力を強化する。 乱戦の中、レヴィスは食料庫の大柱に取り付いていた宝玉を「」に渡せと仮面の人物()に告げ、アイズの剣を叩き落としてアイズを追い詰める。 しかし、ベートとレフィーヤによる援護により、剣を取り戻したアイズに深傷を負わされたレヴィスは、を暴走させ、アイズに59階層へ向かうように挑発し、撤退する。 地上に帰還したアイズは、エイナの助けで漸くベルと対面することができ、お互いに伝えたい言葉を交わし合い、ベルの一言が切っ掛けで、アイズはベルに師事されることになる。 外伝 第4巻 時系列としては本編3巻に相当する。 アイズに持たせた眼晶から、24階層の争乱を観察していたフェルズはエニュオが事件の重要神物であると考えるが、はエニュオという名の神は知らず、神の言葉では都市の破壊者という意味の単語であると語る。 アイズはベルの成長の秘密に興味があり、朝早くからベルとの訓練の場へ出かける。 その姿を偶然見かけたレフィーヤはアイズの後を追い、その道中でベルと出会う。 その後、拠点に戻ったアイズは、レフィーヤからの思わぬ圧力によりベルとの訓練を打ち明けてしまい、半ば強引にレフィーヤにも師事されることになり、59階層への再遠征までの間、アイズは忙しい日々を過ごす。 ロキ・ファミリアは再遠征に出発し、その道中の9階層でベルの冒険に立ち会い、衝撃を受ける。 ベルに当てられたベートたちは、深層へ向かう道中で熱が入り過ぎるが、部隊は予定通り50階層に到着し、ファミリアの幹部とやレフィーヤ等を加えた選抜隊のみで59階層に向かう。 52階層で砲竜による階層無視の砲撃を受け、選抜隊は二隊に分断され、砲撃の穴に落下したレフィーヤは、フィルヴィスやアイズとの訓練でものにした魔法のを早速実践し、深層のモンスターを一掃してティオネたちと共に58階層に降り立つ。 さらに遅れて降り立ったが砲竜の群れを一人で始末し、階層無視の砲撃の元を絶つ。 一方、正規ルートで急ぎ59階層へ向かうフィンたちは、53階層でエインが率いる巨蟲の群れに遭遇するが、事前の準備が功を奏して巨蟲を難なく打倒し、椿がエインの片腕を切断して追い返す。 58階層で合流した選抜隊は59階層へ侵入し、巨蟲と食人花の魔石を大量に喰らったと対峙する。 精霊の分身はアイズをアリアと呼び、アイズに照準を定めて強力な魔法を放ち、パーティは壊滅に近い状態となる。 フィンはベルを出しにしてパーティに奮起を促し、レフィーヤを含む幹部たちの突撃により精霊の分身に肉薄し、最期はアイズがとどめを刺す。 戦いに勝利したフィンは怪人の企みを、宝玉を用いた地上での精霊の分身の召還と推測し、当面の問題として、これに対処する必要があると考える。 一方、地上では極彩色のモンスターや怪人による同じ被害者として、ロキとディオニュソスとヘルメスが対談し、ダンジョンのもう一つの出入口を明らかにするために、三者間で同盟を結ぶ。 外伝 第二部 [ ] 外伝 第5巻 時系列としては本編4巻後半から本編5巻に相当する。 59階層からの帰還の途、ロキ・ファミリアの部隊は毒妖蛆の異常発生にかちあい、部隊の多くが行動不能となり、18階層での休息を余儀なくされる。 そこに、中層で遭難したベルたちのパーティーが到達し、フィンはベルたちを受け入れて治療を施す。 間もなく、ベルたちを助けにきたとヘルメス、その護衛であるアスフィとが合流する。 ティオナたちは英雄譚に詳しいベルに精霊「アリア」について問うが、核心について何も得られなかった。 その後、ティオナたちのアイズへの心配に配慮したリヴェリアは、アイズには精霊の血が流れていることを明かす。 ヘルメスの男の浪漫に付き合わされたベルはレフィーヤの怒りを買い、18階層の森の中で追い回され、二人で迷子になってしまう。 怒りが多少収まったレフィーヤはベルと野営地へ戻ろうとするが、その道中で闇派閥と考えられる人物たちを発見、ベルと共に彼らを尾行するものの、落とし穴のような罠に嵌る。 溶解液で満たされた穴そのものが極彩色のモンスター(巨靫蔓)であったが、レフィーヤはベルへの蟠りを捨て、自身の砲撃魔法とベルの英雄願望の協奏で二人は罠から抜け出すことに成功する。 瀕死のレフィーヤとベルは闇派閥が操る食人花から追撃されるが、そこにリューが現れて食人花を打倒する。 リューはベルとレフィーヤを治療し、騒ぎを察知したアイズたちが到着したので、その場を後にする。 ベルとレフィーヤがアイズと共に野営地に戻った後、フィンたちはその場を調査したが、闇派閥に関する証拠は何も見つからなかった。 フィンはこの場を改めて調査することにし、毒の特効薬が地上から届いて団員の治療が済んだので、地上へ部隊を撤退させる。 リューは食人花を解き放った闇派閥を捕らえて尋問していたが、エインにより闇派閥の団員は魔剣で消し炭にされ、口封じされてしまう。 リューはその跡地で「D」の文字が刻まれた謎のを手に入れる。 外伝 第6巻 時系列としては本編6巻の開始前から冒頭までに相当し 、ロキ・ファミリア入団前のティオネとティオナの過去が描かれている。 遠征から戻ったロキ・ファミリアではベート、ティオネ、ティオナがLv. 6へランクアップし、レフィーヤも魔力のアビリティが成長するまで保留したが、ランクアップ可能となる。 団員たちは遠征の後始末でそれぞれ忙しい日々を過ごしていた。 ロキはディオニュソスと話し合い、ダンジョンへのもう一つの出入口を見つけ出すために、ディオニュソスは都市を調査し、ロキはの調査に向かう。 ロキ・ファミリアは女性団員だけでメレンへ赴き、かつてダンジョン下層と繋がっていたロログ湖の出入口を調査したが、封印は健在だった。 しかし、ロログ湖に食人花を確認し、この地に地上とダンジョンを繋ぐ経路の存在が示唆され、ロキは男神、ギルド支部、メレンの長に調査への協力を求める。 ロキたちは、かつてティオネとティオナが所属していたテルスキュラの女神と出会う。 カーリーはを打倒するためにが呼び寄せた戦力だったが、ティオネと、ティオナととの闘争の儀式を望み、報酬の代わりにロキ・ファミリアの足止めをイシュタルに要望する。 イシュタルは食人花をメレンの街で暴れさせ、フリュネがアイズを足止めし、カーリーはレフィーヤを攫って人質にして、ティオネとティオナを儀式に引きずり出すことに成功する。 ロキは罠を張り、ニョルズ、ギルド支部、メレンの長の共犯関係を暴き出す。 ニョルズたちは海のモンスターを退治させるために、モンスターを襲う食人花を海に解き放っていた。 ロキはニョルズからカーリーによる儀式の場所を聞き出し、男性団員をメレンに呼び寄せ、全力でカーリーの企みを潰しにかかる。 ベートがフリュネを叩きのめし、ガレスがレフィーヤ、アイズがティオナ、フィンがティオネを救出してメレンの騒動は収束した。 その後、ニョルズは前髪で片目を隠した陰湿そうなから食人花の提供を受け、その運び屋としてイシュタル・ファミリアと関係し、その代わりに陰湿そうなヒューマンの金儲けのための密輸に協力していたと打ち明ける。 カーリーはイシュタルからメレンに招かれた理由は明かさなかったが、イシュタルには他にも「隠し玉」があるのだろうと示唆する。 外伝 第7巻 時系列としては本編7巻に相当する。 ロキたち同盟の神々は、これまでの調査結果からダンジョンのもう一つの出入口がにあると確信し、ヘルメスはダイダロス通り近くに歓楽街を構えるイシュタルを、ロキはダイダロス通りの調査を開始する。 一方、レヴィスはエインからの連絡でロキ・ファミリアによるへの進攻が近いことを男神に伝える。 タナトスはに命じて、とフィン、レヴィスと「アリア」の決着の場を設け、他は始末するように罠を巡らせる。 ダイダロス通りの旧式の地下水路を探索していたフィンたちは、最硬精製金属製の扉を発見する。 扉前に部隊が集結したところで扉が開放され、フィンは罠の可能性を認識しつつ扉内部への侵入を決意、フィルヴィスもレフィーヤの護衛のために同行する。 二つの部隊に分けて進攻したフィンたちは張り巡らされた罠により数人規模の集団に分断され、アイズは孤立し、フィンの集団はレヴィスの急襲によりフィンが呪道具で深傷を負わされる。 ティオネの集団はタナトスらに雇われた暗殺者による弱体化攻撃、ティオナの集団は毒妖蛆に襲われ、ガレスの集団は闇派閥による自爆攻撃、ベートの集団はの呪詛に苦しめられる。 退路を探索するレフィーヤとフィルヴィスは六天使と竜の絵画が飾られた広間でタナトスと出会い、タナトスと闇派閥の真意を知らされる。 フィンはヴァレッタに執拗に狙われるが、フィンを囮にしたとたちによるのにより難を逃れる。 アイズは能力強化を果たしたレヴィスに圧倒されるが、地下空間全体に及ぶ風を巻き起こして仲間の集結を促し、集結したロキ・ファミリアがレヴィスと対峙する。 ところが、イシュタルとタナトスの気まぐれにより、が嗾けられ、アイズの風に興奮した精霊の分身はレヴィスの指示が届かず、レヴィスは他の精霊の分身の様子を探るために撤退する。 ガレスとティオネとティオナが殿として精霊の分身と戦い、フィンたちはレフィーヤが見つけた退路から撤退する。 精霊の分身はティオネの魔法とガレスとティオナの力業で絞首され、最期はガレスにより息の根を止められる。 複数の団員の死亡が確認され、怒りに燃えるロキが次なる戦いを決意した時、フレイヤ・ファミリアによるイシュタル・ファミリア壊滅が知らされる。 外伝 第8巻 時系列としては本編7巻後から本編8巻前に相当し、ロキ・ファミリア入団前のベートの過去が描かれている。 フィンたちは地下迷宮のの情報を収集するために、全団員による人海戦術で破壊された歓楽街での鍵の捜索と元イシュタルの眷属たちへの接触を開始する。 一方、地下迷宮への進攻で殺されたリーネにかけた言葉が原因で、ベートはファミリア内で孤立する。 フィンは混乱を避けるために、ベートに暇を出す。 酒場でやらかし、アイズにまで突き放されたベートが街を彷徨っているところ、元イシュタルの眷属であるに絡まれる。 レナはメレンで自身を打ち倒したベートに惚れており、ベートは鍵を探すために、不承不承ながらレナとのデートに付き合い、共にイシュタルの元歓楽街に向かう。 そこで、バルカの呪道具で武装したヴァレッタが率いる暗殺者から襲われ、レナは自分が狙われていることに気付き、暗殺者たちを引きつけるためにベートから離れてゆく。 ヴァレッタはベートを足止めするためにリーネたちの殺害ついて挑発的に暴露し、ベートの怒りが許容範囲を超えたことを察して一時撤退し、鍵の流失を防ぐために元イシュタルの眷属であるアマゾネスたちを襲撃し続ける。 バルカの呪道具による傷はの魔法でしか治療ができないため、命を落とすアマゾネスもいた。 精神疲弊寸前のアミッドから治療を受けたベートは咆哮を上げ、一人街に出て行く。 フィンはヴァレッタの件をベートに一任し、ヴァレッタたちの退路を断つために、ファミリアで扉に繋がる地下通路を封鎖する。 ベートは暗殺者たちを次々と始末し、誘いに導かれて地下の広間でヴァレッタと対峙する。 事前に施されていたヴァレッタの結界魔法により、ベートはLv. 4程度まで弱体化させられる。 魔剣の集中攻撃を浴びつつ、ベートは自らの弱さを象徴するかのような詠唱を行い、魔法を発動する。 ベートは魔法による吸収効果と爆発的な威力により周囲のものを全て破壊し、命乞いするヴァレッタを容赦なく消し炭に変える。 その後、ロキの一芝居もあって、ベートの罵詈雑言は弱者への叱咤激励であることがファミリアに直接伝わり、ベートの孤立は解消し、逆に下位団員から付きまとわれる。 また、アミッドによる秘薬の開発がぎりぎりで間に合い、命を繋ぎ止めたレナからも付きまとわれ、ベートには顔を真っ赤にして怒鳴り散らすことしかできなかった。 外伝 第9巻 時系列としては本編8巻に相当する。 ラキア王国の進攻に対して、ロキ・ファミリアは前線で防衛の任に就き、レフィーヤは移動砲台となって広域魔法を放ち、ラキア王国の眷属たちから恐れられていた。 ラキア王国は徒に戦線を長期化しており、フィンはその狙いがオラリオ内部にあると確信し、フレイヤ・ファミリアに防衛を任せ、団員たちにクノッソスの鍵と扉の探索を指示する。 ロキ・ファミリアの調査から、闇派閥が密輸に使っていた地上の洞窟とダンジョン18階層の隠し扉が明らかになる一方、壊滅した歓楽街の再調査では鍵を発見できないでいた。 フレイヤは先の抗争でイシュタル・ファミリアの副団長を魅了し、その身柄と鍵を確保しており、闇派閥、クノッソス、精霊の分身等についても既に把握していたが、神の勘に基づき、ロキには情報を伏せることにした。 ロキはヘルメスを呼び出して鍵の入手を依頼するが、ヘルメスはウラノスとの件で協力関係にあり、板挟みになっていた。 ラキアとの戦争ではヘスティアがにより攫われ、追走したアイズはヘスティアの体調が回復するまでベルと共にベオル山地のエダスの村で休息を余儀なくされていた。 アイズは村の人々との交流により良い村だと考えていたが、の鱗がモンスター除けに奉られていることを知ると、アイズは自身の闘争心が抑えらず、ベルや村人との距離が一気に広がったと感じる。 村の祭りでヘスティアやベル、村人の楽しそうな様子を見て、アイズはさらに孤独を感じていたが、ヘスティアがアイズの悩みを見抜いて相談にのることで悩みが和らぎ、さらに、ヘスティアと一緒に踊ることで、微かな笑みを浮かべるようになる。 本巻ではロキ・ファミリア入団直後の幼少期のアイズが描かれている。 幼少期のアイズは今以上に戦うことにしか興味がなく、教育係となったリヴェリアを始め、フィンやガレスに我が儘し放題だった。 復讐心に駆られるアイズは、タナトスに目を付けられて闇派閥に勧誘されたが、断っている。 タナトスはアイズを始末するために、ダンジョン12階層で神威を開放し、黒い翼竜をダンジョンに産ませたが、アイズは初めて魔法エアリエルを唱え、これを打倒する。 外伝 第三部 [ ] 外伝 第10巻 時系列としては本編9巻から本編11巻に相当する。 アイズは地上に出現したを庇うベルの行動と、互いに庇い合うたちのあってはならない姿に懊悩する。 フィンはウラノスとヘルメスが理知のあるモンスターを囲っていることを見抜き、全てを捨てる覚悟で竜女を庇ったベルの愚直な行動を尊いと感じる自身に対して憂鬱になる。 フィンは自身の推測をリヴェリアとガレスにだけは打ち明けるが、自身の成り立ちと感情からモンスターとの結託を拒否、鍵の入手を目的とした、モンスターの確保とそれを囮にして闇派閥を釣り出すための二面作戦を立案し、ダイダロス通りの地上と扉へファミリアを布陣する。 ラウルの布陣の綻びがリリの仕業だと見破ったフィンは、アキに命じてリリの身柄を確保させ、その変身魔法を利用して闇派閥を釣り出し、鍵を入手する。 地上では、一度は地下に逃げ込んだ石竜が再び現れ、衆目の前でベルと対峙する。 状況の出来過ぎさから、フィンはヘルメスによる茶番と気付いていたが、石竜を最後まで信じたベルの愚しいほど眩しい行動に再び衝撃を受け、ベルに感化されたことを自覚の上、これまでの自分を捨てて本物の英雄となる決意をする。 アキから鍵を託されたリヴェリアの妖精部隊はクノッソスを速効で蹂躙し、闇派閥から新たな鍵を手に入れ、ダンジョン12階層への扉を発見後も進攻を深める。 一方、ヘルメスはクノッソスの扉に陣取るクルスと交渉し、フレイヤから譲り受けた鍵を渡す代わりにクルスたちを撤退させ、フェルズと異端児たちをクノッソスへを導く。 これを知ったタナトスはクノッソスの扉を操作して異端児たちと妖精部隊を遭遇させ、その場に闇派閥とレヴィスも加わって乱戦が始まる。 この中で、が身を挺してレヴィスの剣からを庇い、妖精部隊のエルフたちは衝撃を受ける。 レヴィスが追撃を仕掛けた瞬間、間一髪でフィンやガレスが駆け付け、フェルズたちにも同行を促しつつ素早くその場から撤退する。 新たな決意を得たフィンは歌人鳥の治療を指示し、フェルズと異端児に向かって共闘を呼びかける。 リューを振り切ったアイズは竜女を守るベルと戦闘になるが、ベルを庇った竜女は自身の爪や翼を折り、自身の想いをアイズに告げる。 竜女の行動と言葉に自身の過去を投影して竜女を見逃してしまい、自身の誓いを初めて破ったことに衝撃を受けたアイズは、雨に打たれながら立ち尽くす。 外伝11巻 時系列としては本編12巻前から本編14巻に相当する。 クノッソスの鍵を確保したフィンは、異端児やウラノスとの協力関係を得て、クノッソスへの本格的な進攻作戦を計る。 自身の誓いを破ったことに苦しんでいたアイズは、前に進む決心を固め、フレイヤに借りを作るが、オッタルとの訓練に臨む。 ヘルメスは作戦に協力する代償に、この件からベルを遠ざけるためにヘスティア・ファミリアへの強制任務をウラノスへ要求し、ロキはディオニュソスから自身とその眷属たちの作戦への同行を依頼され、同意する。 ダンジョン18階層から異端児が、地上からフィンたちが、クノッソスへの挟撃を開始する。 唯一の懸念であったレヴィスは囮として12階層から進攻したアイズが抑え、フィンたちは二度の経験から効率的にクノッソスへ攻め入り、隠密行動していたアスフィらがバルカを追い詰め、ついに「ダイダロスの手記」を手に入れる。 これによりフィンたちはクノッソスの構造を完全に掌握し、タナトスと闇派閥の幹部たちを包囲する。 観念したバルカは自身に宝玉の胎児を寄生させて異形の怪物へ変わり果て、その強力な呪詛にフィンたちは苦戦するが、アミッドの全癒魔法によりバルカだったものは絶命する。 ロキはタナトスと対峙して最期を言い渡すが、ディオニュソスの不在に気付き、慌てて眼晶で呼びかける。 眼晶に前後不覚のディオニュソスがエニュオに殺害された様子が伝わり、神の強制送還の衝撃が届いた瞬間、クノッソス内部に全てを飲み込む緑肉が爆発的に発生する。 主神の送還により常人となったフィルヴィスは、レフィーヤの目前でエインに首を折られて緑肉に飲み込まれ、ディオニュソスの眷属も逃げ遅れて全員死亡する。 その他の進攻部隊は撤退に成功するが、ロキとフィンたちは逃げ場を失う。 タナトスはエニュオに踊らさせられていた腹癒せに自刃し、神の送還で穿たれた穴からロキたちに逃げろと告げる。 ロキたちは慌てて撤退し、逃げ遅れたフィンもレイが間一髪で助け出す。 クノソッスから撤退後、ロキとヘルメスはディオニュソスを黒幕と推理していたと互いに打ち明ける。 ヘルメスは悔しさを滲ませ、元凶探しに走る。 感傷的になっていたロキの前に偶然ソーマが現れてロキから神酒の匂いを察知、ディオニュソス・ファミリアの本拠に向かったロキは、神でさえ酔わすことができる葡萄酒を発見し、とある神を思い浮かべる。 外伝 第12巻 時系列としては本編14巻後から本編15巻前に相当する。 ギルド本部に向かっていたアイズたちは街角で左腕に妙な鎧を装着したベルと出会い、レフィーヤがクノッソスで見た六天使と竜の絵画について、精霊とニーズホッグの物語を示すものであると知る。 ウラノスは異端児と信頼するファミリアに緑肉の除去を進めさせ、フィンはフェルズ、、椿などの各派閥の代表者と作戦会議を行い、敵の狙いが六体の精霊の分身を用いた大秘術「」によるオラリオの破壊であることを告げる。 ロキはヘルメスと会い、エニュオについての推理を説明し、それを受けてヘルメスは女神を追跡する。 拠点に戻ったロキはフィルヴィスの死に直面して心を閉ざしたレフィーヤにエインについての推理を伝え、レフィーヤはロキに叫き散らすが、真実を確かめるために再起する。 オラリオと異端児の部隊はクノッソスに侵入し、六体のと対峙し、その防御機構を潰す事に専念する。 その道程でアイズはレヴィスと対峙し、スキル復讐姫と魔法エアリエルを結合した黒き力でレヴィスを12階層まで落とし、ベートとレフィーヤもエインにより落とし穴で12階層まで落とされていた。 フェルズがクノッソス内部の魔力回路を破壊したところで、フレイヤやカーリーの眷属が参戦し、異端児の部隊にアステリオスが合流する。 また、ヘスティアの眷属も参戦し、これらの援軍により、精霊の分身を追い込んでゆく。 地上では食人花が暴れ回るが、ギルドが旗を振り、作戦に参加しなかったオラリオの冒険者やニョルズの眷属たちが対処する。 レフィーヤはエインにロキの推理を語り、ついにエインは正体を明かし、分身魔法を解除して真の姿を晒す。 アスフィとリュー、アイシャと春姫はベートとレフィーヤの下へ駆け付け、エインと対峙する。 ヘルメスはベオル山地の隠し小屋でデメテルを見つけ、貴女はエニュオではないと告げる。 一方、ロキはクノッソスの隠し通路の先で、ついにエニュオと対峙し、自身の推理を語る。 エニュオは正体を明かし、自身の目的はモンスターに襲撃されて子供たちが狂い叫ぶ時代の復活であり、そのために怪人や闇派閥と手を結んで、この動乱を15年前から進めていたことを暴露する。 追い詰められたはずのエニュオは切り札を隠しており、七体目の精霊の分身()による冒険者たちの殲滅こそが本命だと笑い出す。 ニーズホッグを発見したラウルから連絡を受けたフィンには既に打つ手が無かったが、神の思惑に対抗するための「未知」を閃き、ベルをニーズホッグの下に運ぶようにレイに命令する。 ベルは全力で英雄願望の蓄力を始め、クノッソスに大鐘楼の音が響き渡る。 アイズは消耗戦となりつつあるレヴィスとの戦闘で、さらに自身の黒き復讐心に頼ろうとするが、そこにベルの鐘の音が響き渡る。 アイズは復讐心に飲み込まれる直前で踏み止まり、白き一撃でレヴィスにとどめを刺す。 エインとの戦闘で深傷を負っていたベートたちは、ベルの鐘の音が切っ掛けで起ち上がる。 春姫の魔法によりLv. 7の力を得たベートは、エインに挑むが決定打に欠け、最後の手段として魔法を詠唱する。 その間、レフィーヤたちがエインの攻撃を受け止め、ベートは完成した魔法を付与した渾身の拳を叩きつけ、そこにレフィーヤが追撃する。 ついに、エインは力尽き、レフィーヤに魔石を砕かれる。 ニーズホッグはベルの英雄願望により消滅し、エニュオの切り札は打ち砕かれる。 ロキはエニュオを淡々と叩きのめし、そこに灰化が進むエインの片割れが駆け付ける。 エインの片割れはエニュオから歪んだ愛を語られ、満足して逝く。 エニュオは最期にダンジョンはもう限界だと言い残し、自刃して天界に送還される。 アイズはベルの下に向かい、精神疲弊したベルに感謝の言葉を告げ、その隣で休息を取る。 レフィーヤは灰化するもう一方のエインの片割れと、最期の言葉を交わす。 そして、レフィーヤの慟哭がクノッソスに轟き、エニュオによる動乱は幕を閉じる。 ファミリアクロニクル [ ] episodeリュー [ ] グラン・カジノをぶっつぶせ! ベルと初めて出会って2ヶ月後、酒場「」のは、娘を賭博の担保に取られて嘆く夫婦と出会い、アンナの救出を画策する。 リューはに調査を依頼し、ギルドも手が及ばないオラリオ最大のカジノ「エルドラド・リゾート」にアンナが捕らわれていることが明らかとなる。 がとある猫人からカジノの招待状を入手し、リューとシルは夫婦に扮してカジノに侵入する。 に連れられてカジノに来ていたベルの「幸運」もあって、賭けに勝って資金を得たリューとシルは貴賓室に招かれ、オーナーのと対峙する。 テリーはシルの身柄を賭金として要求するが、シルはテリーたちとポーカーで勝負に挑み、不利な状況をものともせずに悉く勝利する。 リューによりテリーが偽者であり、その正体がかつてに捕らえられたテッドであることが暴露され、テッドは用心棒として雇っていた賞金稼ぎの黒拳と暗殺者の黒猫を嗾けるが、その黒拳と黒猫も偽者であり、リューに倒される。 テッドはアンナを連れて金庫に閉じ籠もるが、リューの魔法で金庫は破壊され、リューに殴り飛ばされたテッドは、シルの耳打ちにより観念し、ガネーシャ・ファミリアに捕縛される。 囲われていた女性たちも開放され、リューとシルは無事にアンナを両親の下へ送り出す。 そこは豊饒の酒場〜Girl meets Girls〜 賞金稼ぎで黒拳の通り名で有名なはリューの討伐をブルーノ商会から依頼され、暗殺者で黒猫の通り名で有名なもリューの殺害をドワーフの商人から依頼され、それぞれ、これを最後に引退するつもりで依頼を引き受ける。 路地裏を通りかかったシルは、闇派閥への復讐を果たした瀕死のリューを見つけ、「豊饒の女主人」に運び込んで介抱する。 女主人が作った食事を平らげたリューは、宿代を含めて5000万ヴァリスの借金を言い渡され、シルは嘘っぽく泣き崩れ、リューは「豊饒の女主人」で働くことになる。 リューは慣れない酒場の仕事に失敗続きであり、シルに何故自分の世話を焼くのかを尋ねる。 シルは、暗黒期だったオラリオが再び笑うようになった変化をリューに示し、リューのおかげであると感謝を伝える。 リューはシルの言葉からたちが残したものを見届ける未来を見出し、シルに恩を返すために「豊饒の女主人」にしばらく厄介になると決める。 ミアはルノアとクロエの監視に気付いたリューに自分で落とし前を付けろと告げ、シルと共にの下へ出かける。 これ幸いと馬鹿騒ぎした店員たちを介抱し、眠ろうとしたリューに、クロエが襲いかかり、次いでルノアが襲撃する。 リューはルノアと一騎打ちとなり、漁夫の利を狙って観戦していたクロエは眼を覚ましたと戦闘になる。 リューは自爆覚悟で魔法を放ち、店の一部を含めて周囲を爆発させる。 そこに、ブルーノ商会たちが現れ、今回の件が三人を潰し合いさせるための罠であると暴露し、リューたちに襲いかかる。 リューたちは共闘して商人たちを圧倒するが、図ったようにミアとシルが帰宅する。 店の惨状を知ったミアは、拳骨1つでアーニャを沈め、店を壊した者たちに雄叫びを上げる。 事情を把握したミアは、ブルーノ商会とそのバックにいたファミリアを根刮ぎ壊滅させる。 ルノアとクロエはミアから1億ヴァリスの借金を背負わされるが、リューも含めてミアを母さんと呼ぶ「豊饒の女主人」の仲間となる。 episodeフレイヤ [ ] アリィと8人の眷族 女神は「伴侶」探しの発作を起こし、オラリオの外へ旅に出る。 砂漠のオアシスであるリオードの町に辿り着いたフレイヤは、そこで奴隷商人に捕らわれていたを見初める。 アリィは隣国の襲撃により一人奴隷に扮して王都から何とか逃げ出した王族であり、臣下と落ち合うために隠し砦への帰還をフレイヤに願い出る。 フレイヤは隠し砦に戻るアリィにデートと称して同伴し、自由奔放な振る舞いでアリィを困らせるが、その道中で王として懊悩するアリィに、勝負においては博打を打つこと、楽しみを持つ意義、己を賭して気高くあれ等の助言をしてゆく。 隠れて随伴していたらファミリア幹部8名の護衛により、難無く隠し砦に到着したアリィは、惨殺された臣下たちの姿に声を失う。 アリィは隣国へ対抗するために、オッタルたちの力を借りたいとフレイヤに頼む込むが、フレイヤはこれを拒否し、アリィに奪ってゆけと告げ、盤上遊戯の勝負を挑む。 アリィは腹を括り、自身の身を賭けた勝負に臨むものの、勝負は圧倒的にフレイヤが優位に進む。 アリィは諦めずに自身も気がつかない起死回生の一手を放つ。 フレイヤは笑い声をあげ、アリィに自身の負けを説明し、オッタルたちを貸し与える約束をし、さらにご褒美を与える。 8万の敵に対してアリィはオッタルら8人の第一級冒険者のみが戦力だったが、質が量を圧倒して敵国は壊滅する。 国には平和が戻り、アリィはフレイヤに感謝を述べる。 フレイヤはアリィの輝きが王である責務に基づくものであることに気づき、自身の「伴侶」とすることを諦め、アリィに王として生きろと告げる。 オラリオに戻ったフレイヤは、再び退屈を持て余していたが、ベルという新たな「伴侶」の候補を見つけ、高揚感に打ち震える。 最強の起源 フレイヤの許しを得たオッタルは、の偉業で明らかとなったを目当てに、37階層の階層主の単独討伐に向かうが、その道中の25階層で同じファミリアの、ヘグニ、ガリバー四兄弟から襲撃される。 フレイヤ・ファミリアではフレイヤの寵愛を得るために、眷族間の殺し合い紛いの戦いは日常茶飯事であり、オッタルは自身がLv. 2だった頃の激しい洗礼を思い出していた。 当時、団長であり食事も担っていたに、自身を追うのではなく、常に考え、視野を広く持ち、とにかく食べろと告げられ、また、オッタル自身が追われる者になるだろうとも語られていた。 体も大きくなり、副団長を経て団長となり、オラリオ最強と呼ばれる身だが、かつてや・ファミリアに在籍していたLv. 8やLv. 9の冒険者に軽くあしらわれてきたオッタルは、更なる高みにしか興味がなく、自分を追うアレンたちは眼中になかった。 それでもオッタルは助言をしながらアレンたちの相手をしたが、ヘディンがフレイヤの署名を持って、アレンたちを止めさせる。 オッタルは37階層でウダイオスと対峙し、戦闘はオッタルの一方的優勢に進み、ウダイオスは大黒剣による一撃を放つ。 オッタルは回避せずに真っ正面からこれを受け止め、絶対防御は健在だが体は耐えきれず、自身の未熟を知る。 オッタルは魔法によりウダイオスを討伐、大黒剣を加工した新たな武器にフレイヤは覇黒の剣と命名する。 それぞれの昔日 アレンとその、ガリバー四兄弟、ヘグニとヘディン、そしてとフレイヤとの出会いが短く描かれている。 主な登場人物 [ ] ここにはストーリーの根幹に関わるような主要人物や、主要人物と大きく関わる人物を記載するようにしてください。 掲載基準を設けていますので、をご覧ください。 ストーリー展開に影響を与えない様な人物は不要です。 また、各人物の説明はその人物像について記述し、エピソードについては本筋にかかる部分をあらすじ節に記述してください。 それ以上の細かいエピソードは記事そのものに不要です。 主人公 [ ] ベル・クラネル - 本作の主人公。 紅眼白髪の14歳の少年でヒューマン。 その容姿から作中では兎に喩えられる。 物語開始時のはLv. 1の駆け出しだったが、急激な速度でランクアップしており、本編15巻の時点ではLv. 4となっている。 田舎で育てのと2人で暮らしていたが、祖父の死後、異性との出会いを求めて冒険者となるべくオラリオを訪れる。 どのファミリアからも門前払いをくらい、途方に暮れていた時に女神ヘスティアと出会い、彼女の最初の眷属となる。 性格は基本的に善良かつ奥手だが、祖父の影響で異性に抱く憧れが強く、年上の女性を意識する面がある。 祖父から英雄譚(原典)を聞いて育ったために人一倍英雄譚に詳しく 、年甲斐もなく英雄になりたいという想いを秘めている。 アイズから指導されたために戦い方が似ており、主にナイフなどの刃渡りの短い刀剣や軽装の鎧を装備し、自身の速度を生かした戦い方を行う。 持ち主と共に成長するという特性を持つ 神(ヘスティア)のナイフ を装備しており、本作品の武器設定では特異であり、一級品とされる。 また、本作品の魔法設定では規格外である連射可能で無詠唱のファイアボルトを使用する。 アイズへの憧憬から発現したレア憧憬一途(リアリス・フレーゼ)を会得し 、の急激な成長と限界突破を成し遂げている他 、副次効果で魅了(チャーム)が効かない設定がなされている。 また、9階層での片角のとの死闘で「英雄になりたい」という願いから発現した、蓄力(チャージ)により攻撃や魔法などの能動的な行動の威力を増幅する、英雄の一撃を放つスキル英雄願望(アルゴノゥト)を得ており 、このスキルの特徴を応用した聖火の英断(アルゴ・ウェスタ)という技を独自に編み出している。 物語当初は戦う術も覚悟も力もない子供だったが、アイズに憧れを抱いて強くなりたいと願い、片角のミノタウルスとの死闘を経て未知に挑む冒険者となり 、ベルを見初めた神々が関与した様々な騒動を乗り越えて力を付ける。 異端児の事件を通じて偽善者となる覚悟と新たなを得てからは精神的にも成長し、周囲からの信頼を掴み取って英雄に喩えられるようになる。 最初の二つ名は 未完の少年(リトル・ルーキー)。 4にランクアップした際に 白兎の脚(ラビット・フット)という新たな二つ名となる。 アイズ・ヴァレンシュタイン 声 - 外伝『ソード・オラトリア』の主人公。 作者から本編では最後に救いたいヒロインと位置付けられている。 の中核を担う金髪金眼の冒険者で16歳のヒューマン。 ステイタスは単身で階層主を討伐してLv. 6へランクアップ。 ベルが冒険者の駆け出しの頃に、ミノタウロスに襲われていたベルを間一髪で救い、ベルと出会う。 主人公ベルの目標であり憧れの人という立場。 駆け出しのベルに戦い方を初めて教えたことから 、ベルにとって戦闘の師匠でもあり、物語が進むにつれベルとの関わりが深まっている。 性格は、物静かで感情をあまり表に出さず、精神的には幼く、対人関係も苦手。 その美貌も相まって神秘的な印象を持たれがちであるが、天然な行動が多く 、酒乱という設定もある。 オラリオの有名人の一人で 、ファミリアの中外で尊敬と人気を集めている。 強くなることが何よりも最優先でそれ以外の事柄には関心が薄いため、暇さえあればダンジョンへ潜っている。 戦闘では強力な剣士であり、パーティーでは主に前衛を務め 、自身に風を纏わせる付与魔法エアリエルにより攻撃力と防御力を高める戦闘スタイル。 必殺技は武器に風を纏いながら突撃する刺突技リル・ラファーガ。 を刻まれた当初からモンスターに対する攻撃力の高域強化と竜種に対する攻撃力を超域強化するスキル復讐姫(アヴェンジャー)を発現しており 、憎悪の丈によってその効果が向上する。 ロキ・ファミリアへの入団は7歳で 、その動機は私怨。 幼少期から「怪物は必ず殺す」と自らに誓いを立てるなどモンスターに対して並々ならぬ憎悪があり、自身や武器を顧みずに、人形のように無表情でモンスターを狩る姿から 人形姫、モンスターに対する容赦ない戦いぶりから 戦姫とも呼ばれるようになる。 また、モンスターを殺すこと、強くなること以外に全く興味がなかったため、特に教育係であるを困らせていた。 作中では、自分の前には英雄は現れないという絶望と、自身が強くなる必要があるという必死の想いが過去の回想と絡めて幾度も描かれる。 母の名がアリア 、彼女の中に精霊の血が流れていること 、に対する憎悪 、迷宮神聖譚の大英雄アルバート(二つ名は 傭兵王ヴァルトシュテイン)との関連が示唆されている。 ただし、彼女の秘密はロキとファミリア首脳陣の限られた人しか知らない。 二つ名は 剣姫(けんき)。 主なファミリア・組織 [ ] ヘスティア・ファミリア [ ] 女神ヘスティアが運営する新参の探索系。 本編で主役を担うファミリアである。 ファミリア結成直後の本拠は教会の隠し部屋だったが 、戦争遊戯後にの本拠だった豪邸に移転した。 新たな本拠は「竈火の館(かまどのやかた)」。 エンブレムは重なりあった鐘と炎。 戦争遊戯後に入団希望者が殺到するが、ヘスティアの莫大な借金が露呈した結果、入団希望者が皆無の状態に戻っている。 異端児による事件の終結後、ベルがLv. 4にランクアップしたことで派閥の等級がD級となる。 声 - 本作のヒロインの一人。 ヘスティア・ファミリアの主神で炉の女神。 黒髪ツインテールで身長140C の幼い外見だが巨乳であり、他の神からは「ロリ巨乳」や「ロリ神」と呼ばれ、道行く人やバイト先の客からはマスコットキャラとして可愛がられている。 2015年に本編がアニメ化された際にキャラクターの人気に火がつく。 詳細はの節を参照。 下界に来た当初は友人であるの下に身を寄せていたが、怠惰な生活を改めなかったため、ついには追い出され 、自身のファミリアへの入団者を見つけられずにいた時に、同じく路頭に迷っていたベル・クラネルと出会い、彼を眷属にしてファミリアを構える。 ファミリアを構えた後は態度を改め、ファミリアの運営と生活のために幾つものバイトを掛け持ちして、ファミリアの運営に取り組んでいる。 ベルのために丸一日かけてヘファイストスに土下座までして頼み込んで神(ヘスティア)のナイフ を打ってもらい 、その代償として2億ヴァリス の借金を抱え、ヘファイストス・ファミリア店舗でタダ働きをしている。 神と人の違いを乗り越えていつかベルと相思相愛になることを夢見ており、彼が想いを寄せているアイズや彼に想いを寄せる女性を警戒している。 本編8巻では、祖父を失い一人になった寂しさの経験から、永遠を生きる自分に喪失の痛みを与えることを恐れていたベルに、神々との愛を怖がらないで欲しいと告げる。 同じく零細のファミリアを運営しているやと親交がある一方、には苦手意識を持っており 、とは取っ組み合いの喧嘩をするほど仲が悪い。 下界に降り立った神々の中でも根っからの善神であり、天界に居た頃から誰に対しても差別せず平等に接する人物としても知られ、彼女自身の神格の高さもあり神々からは一目置かれている。 ベル・クラネル 「」を参照 リリルカ・アーデ 声 - 本作のヒロインの一人。 栗色の髪を持つで15歳の少女。 元の眷属。 愛称は リリ。 は、派閥連合での遠征を経て、Lv. 2にランクアップする。 ベルにとって最初のパーティーメンバー。 初めはベルを騙すことが目的で近づいたが、ベルに命を助けられ、自分を許してくれたベルに好意を抱いてベルを支えてゆくことを決意している。 に参加するために、正式にヘスティアの眷属となる。 作者はリリのヘスティア・ファミリアへの加入の書き方には苦労したとのことで、本編2巻のベルのセリフを思い出してストーリを作成している。 また、リリを本作における才能のないキャラクター代表として位置付け、ランクアップさせないつもりであったが、編集長からの助言から、これまでの修羅場を考えると成長しないのはおかしいと考えてランクアップさせている。 基本的に誰に対しても敬語であり、敬称をつけて話すが、親しくなった者には皮肉や毒を吐くことがある。 オラリオの様々な知識や世故に通じており、世間に疎い純朴な団員の中では世慣れしている。 お金にはがめつく 、ファミリアの会計係も務める。 から求婚されるが、ベルを支えたいという気持ちから求婚を断っている。 戦闘力が低いので直接的な戦闘は苦手でありを務めるが、ボウガンやアイテムなどを駆使したモンスターへの立ち回りには精通している。 また、モンスターも含め、自分に似た体格の対象に姿を変え、自身の能力の範囲内で相手の身体能力もコピーできる変身魔法を使用する。 初期の頃からパーティーの参謀的な役割も果しており、物語が進むにつれ指揮官としての役割を身に付けつつある。 両親ともソーマの眷属であり、少なくとも3歳の時点で既にソーマの眷属だった。 この頃から、両親の求めにより物乞いをしていたが、6歳の時点でソーマの神酒の魔力に取り憑かれ、神酒欲しさに金儲けに目の色を変えるようになる。 戦闘力の弱さから、やむなくサポーターになったが、ソーマ・ファミリアを含む冒険者たちに虐げられ、搾取され続けていた。 神酒の魔力が低下したころから冒険者を憎むようになり、ファミリアを脱退するための資金を得るために、冒険者を騙して盗賊まがいの真似までしていた。 ヴェルフ・クロッゾ 声 - 赤髪で意志の強そうな眼差しのの青年で17歳の鍛冶師。 元の眷属。 ステイタスはLv. 自分が作製した防具を探していたベルと出会い、ベルとパーティーを組んでダンジョンに臨んだ結果、ランクアップして念願の鍛冶アビリティを入手する。 戦争遊戯において、ベルたちを助けるためにヘスティアの眷属となる。 ヴェルフとリリのヘスティア・ファミリアへの加入は、仲間が集結するを得るために、担当編集からの要望を断り、作者の強い意向で戦争遊戯後のタイミングとなった。 気前のいい職人気質な性格で 、ベルの兄貴分のような存在。 自身の作品に対して愛玩動物のような妙な名前を付けたがる。 自分の主神だったには尊敬や恩義以上の感情を抱いており、いつかヘファイストスに認められる武具を作ることができた時、自分と付き合って欲しいと宣言している。 「戦える鍛冶師」を自称しており、戦闘では主に太刀を装備して前衛を担う。 敵のを誘発させて自爆させる、超短文詠唱の対魔力魔法を使用する。 鍛冶師として、武器は使用者と最後まで寄り添うべきものであると考えており、使用者を残して壊れる魔剣や、さらに自身の鍛冶技術と関係なく血のみに由来して鍛錬できるを憎んでいる。 意地でもクロッゾの魔剣を鍛錬しなかったが、ヘファイストスの助言により意地を捨て、ベルを助けるために魔剣を鍛錬するようになる。 派閥連合による初の遠征中に新たな魔剣の作製に成功し 、遠征後、魔剣に対して少しだけ前向きな考えを持てるようになっている。 の出身であり、10歳の頃にスキルが発現し、没落した鍛冶貴族であるクロッゾ一族の中で唯一クロッゾの魔剣を打つことができるようになるが、そのことで家族から魔剣の鍛錬を強要されたために嫌気がさして、ラキア王国から出奔している。 二つ名は 不冷(イグニス)。 ヤマト・命(ヤマト・みこと) 声 - 青紫の瞳で1つに結った艶のある長い黒髪を持つヒューマンで16歳の少女。 元の眷属。 ステイタスは本編4巻でLv. 2へランクアップ。 ベルとの出会いはタケミカヅチの眷属の時であり、ダンジョン中層で負傷した千草を救うために、ベルたちのパーティーにしたことが始まりだった。 その後、ヘスティア・ファミリアと和解したが、ベルたちへの恩を返すため、戦争遊戯においてタケミカヅチに願い出て、1年間の期限でヘスティア・ファミリアに改宗している。 作者は、ヘスティア・ファミリアへの加入をリリとヴェルフだけでは地味と思い、命の加入を本編第6巻の執筆直前に決めている。 非常に生真面目で礼儀を重んじており、義理堅い性格。 そのため、嘘をつくのが下手。 大の風呂好きで料理が得意。 タケミカヅチを父として敬愛すると同時に異性としても慕っており、彼が多くの異性と分け隔てなくスキンシップしていることを見かけてはヤキモチを妬いている。 戦闘では、あらゆる配置をこなすオールラウンダーでモンスターや味方の位置を探る優秀な探索・探知スキルもあり、ダンジョン探索において重要な役割を担っている。 また、彼女のもつ重圧魔法は、巨大なドーム状の重力結界を展開して中にいる者を押し潰すものであり、階層主級のモンスターの動きを一時的だが封じるほどの威力がある。 極東の出身で孤児。 タケミカヅチ・ファミリアの桜花や千草とは幼なじみであり、高貴な身分である春姫とも小さい頃に出会う。 「お姫様」である彼女を敬愛し、春姫の恩に報いるために神の恩恵を授かり守ることを心に決めていた。 サンジョウノ・春姫(サンジョウノ・はるひめ) 声 - 本作のヒロインの一人。 翠の瞳で金色の長髪と太い尾を持つで16歳の少女。 元の眷属。 ステイタスはLv. の歓楽街に娼婦として捕らわれていたが 、自分を救出するために奮闘するベルに物語の英雄を重ね、ベルに好意を抱いて 、ヘスティア・ファミリアに改宗する 極東の貴族出身で礼儀正しく気品がある。 命やタケミカヅチ・ファミリアの面々とは旧知の仲。 温和で純朴、誰に対しても丁寧にしゃべる。 小さい頃は何事につけ他人から決められたことに従順だった。 外の世界を本でしか知ることができなかったため、お伽噺や童話が好きで各物語に対する造詣が深い。 11歳の頃に父に勘当され、紆余曲折を経てオラリオに売られ、魔法(妖術)に目を付けたイシュタルの元で娼婦として囲われる。 歓楽街でも自主的には何もできず、この頃からアイシャに何かと世話をしてもらっていた。 男の裸をみると必ず気絶するほどに初心であり、娼婦としても役立たずだったために、本人も知らないが実際には生娘である。 イシュタルが企むの儀式により自身が消滅することを理解していたが、諦めてイシュタルたちに従っていた。 ヘスティア・ファミリア入団後は独り立ちの意志を示し、ファミリア内の世話係を自主的に務めている。 異端児の事件では、匿っていたと母子または姉妹ともいえるような間柄となり、と対峙した際には一歩も引かない強さを示している。 戦闘では、直接の戦闘力は皆無であり、専ら後衛を務め、対象者のレベルを一時的に1つランクアップさせる、規格外の階位昇華の魔法を有し 、遠征の前に会得した付与魔法により複数に同時発動することも可能となる。 イシュタルの眷属の頃から幾度となく妖術を使用してきたため、だけは上級魔導士を凌駕している。 ロキ・ファミリア [ ] 女神ロキが運営する探索系ファミリア。 外伝『ソード・オラトリア』で主役を担うファミリアである。 本拠は「黄昏の館」。 エンブレムは道化師。 団長のフィンをはじめとする幹部たち7名の第一級冒険者と、第二軍の中核メンバーであるヒューマンのラウル、猫人のアナキティ(アキ)、エルフのアリシアなどの第二級冒険者が多数所属するオラリオ最強ファミリアの一角。 女好きのロキの方針ゆえに、女性冒険者の割合が高い。 ロキとの仲が悪いため、表立っての付き合いはないが、幹部クラスの者はベルに注目している。 声 - ロキ・ファミリアの主神。 朱色の髪の女性で、エセ関西弁で喋り、無類の酒好き。 胸がコンプレックスであり、無乳と称されるほど絶壁。 天界にいた頃は退屈凌ぎに他の神々を扇動して殺し合いをさせようとする物騒な神でとも言われていたが、下界に来てから丸くなった。 のベルに対する興味にいち早く気づいており 、怪物祭や片角のミノタウロスの騒動がフレイヤの企みであることに当たりをつけているが、フレイヤとはベルへの行動に干渉しない取引をしている。 ベルには関心がなかったが、異端児を救ったベルを「本物の馬鹿な子」と評し、初めて興味を示す。 とは天界にいた頃から喧嘩をしており、下界に降りて来てからも続いている。 その一方で、ヘスティアの善性は信頼している。 フィンの一番の応援者を自認しており、にはの件でフィンの弱みに付け込もうとしたり、強請ろうとしたら即座に諸共殲滅しに行くと告げる一方、フィンの歩む道を守るのならば、異端児のことを他言しないとウラノスと契約を交わしている。 外伝『ソード・オラトリア』ではダンジョン24階層の食料庫における騒動を経て 、ヘルメスとの2人と同盟を組み 、4度のへの進攻の末に正体不明であったを追い詰め、オラリオの危機を救う。 声 - ロキ・ファミリアの団長。 ロキ・ファミリアの最古参で首脳陣の一人。 金髪青眼の幼い少年のような外見の。 年齢は40代。 はLv. リヴェリアやガレスと共に、ロキ・ファミリアの初期メンバー。 外見に反して泰然とした穏やかな物腰であり、カッコよくて可愛いと評される。 そのため、オラリオの女性冒険者の間で人気である。 戦闘では主にパーティーの指揮官を担う。 非常に頭が切れ、指揮官として計算された戦略や戦術が得意。 現場では親指の疼きを信じた直感に基づく判断も行い 、自身が先頭に立って味方を鼓舞することで仲間の士気を高める天才でもある。 個人としては、小柄な体格を活かした素早い身のこなしと、長槍を組み合わせた戦法を用いる。 まともな判断能力を失う代償に戦闘意欲が引き出され、全能力が超高強化される魔法により、指揮官ではなく一人の戦士として戦う場合もある。 衰退している小人族の再興が野望であり、小人族の架空の女神を崇拝しており、自身がフィアナと同等の名声を得て、小人族の象徴となることで野望の実現を目指していた。 自身の後継者となる子孫も考慮しており、密かに小人族の嫁を探している。 自身の二つ名も神々の発案でなく、ロキに掛け合って強引に得た称号であり、そのために自身を「人工の英雄」と称していた。 しかし、ベルと片角のミノタウロスとの戦いや異端児に対するベルの行動を目撃したことにより 、ベルに感化されたことを自覚の上で「本物の英雄」を目指すためにフィアナを超えた存在になること決意する。 二つ名は 勇者(ブレイバー)。 リヴェリア・リヨス・ 声 - (本編)、 (外伝『ソード・オラトリア』 ) ロキ・ファミリアの副団長。 ロキ・ファミリアの最古参で首脳陣の一人。 深緑の長い髪で仙姿玉質な容姿のハイエルフの女性。 ステイタスはLv. フィンやガレスと並ぶロキ・ファミリアの初期メンバー。 アイズを幼少期から世話しており 、紆余曲折を経て母と子のような関係になる。 洞察力に優れており、相手の反応の機微から物事を察知することに長けている。 エルフの王族出身であり堅物ではあるが、自分に対する過剰に慇懃な態度は苦手である。 戦闘では自他共に認めるオラリオ最強の魔法使いであり、攻撃・防御・回復の3種類の魔法に加え、それぞれ3段階の階位を含めた魔法を詠唱連結によって計9つの魔法を使いこなすことができ、二つ名の由来となっている。 自分の魔法円の中にいるエルフと自身の魔法効果を増大させ、周囲に拡散する魔素を回収して精神力も回復させることができるレアスキルにより、リヴェリアを中心としたエルフだけの部隊である妖精部隊(フェアリー・フォース)が作られる。 未だ見ぬ外の世界を見たい一心から里を飛び出し、強引にロキの眷属にされたが、いつかはファミリアを脱退して世界を旅することを決めている。 種族同士の相性から、かつてはガレスと犬猿の仲であり、仲裁を試みたフィンに対しても高望みばかりする小人と侮蔑していたが、今は大切な仲間となっており、ファミリアも大事に思っている。 片角のミノタウロスとの死闘で精神疲弊したベルの恩恵を読みとっており、アイズに加えて、ベルがアビリティの限界を超えたことを知る数少ない人物の一人である。 二つ名は 九魔姫(ナイン・ヘル)。 ガレス・ランドロック 声 - ロキ・ファミリアの最古参で首脳陣の一人。 豪胆な性格の髭を蓄えたドワーフの老兵冒険者。 ステイタスはLv. フィンやリヴェリアと並ぶ、ロキ・ファミリアの初期メンバーである。 オラリオで1、2を争う力と耐久の持ち主であり、巨大船を一人で持ち上げた逸話もある。 戦闘では前衛攻役であり前衛壁役でもある超前衛特化型であり 、撤退時には部隊の殿を担う。 その拳はいかなる敵も砕く破砕鎚となり、その体は何ものよりも強固な盾となる。 普段は若い団員の成長を見守る立場にあるため、裏方に回っているが、ひとたび前に出ると豪快な戦いぶりで敵を圧倒する。 種族同士の対立からかつてはリヴェリアと犬猿の仲であり、仲裁を試みたフィンに対しても打算で動く小人と侮蔑していたが、今では大切な仲間となっている。 同じドワーフのとは、かつての喧嘩仲間であり、腐れ縁。 二つ名は 重傑(エルガルム)。 ティオネ・ヒリュテ 声 - ティオナの双子の姉で長い黒髪の。 ステイタスは59階層への遠征を経てLv. 6にランクアップ。 普段は冷静沈着に振る舞っているが、本来は粗暴な性格。 フィンに惚れており、フィンに好かれるために髪を伸ばし、口調や立ち振舞いを矯正しているが 、激昂すると口調が戻ってしまう。 フィンへのアプローチには遠慮がなく、常に彼のために献身的かつ積極的である。 戦闘では主にパーティーの中衛を担っている。 武器や体術を駆使して戦い、ダメージを負う度に攻撃力が上昇し、怒りの丈によって効果が向上するスキルを持ち 、瀕死の状態の時に力のアビリティに超高補正がかかるレアスキルにより、追い詰められてからが最も強い。 魔法は得意ではないが、魔力で具現した光の鞭で対象を捕らえる束縛魔法を発現している。 生まれ故郷であるでは、の眷属であり 、風習に従って同族たちと命懸けの闘いの日々を送っていたが 、ある日闘って殺したアマゾネスが同じ石部屋で姉のように慕っていたセルダスであったことに絶望する。 今でもセルダスを殺したことを後悔しており 、師であるに恐怖とそれ以上の怒りを持ち 、カーリーとその眷族を嫌悪している。 二つ名は 怒蛇(ヨルムガンド)。 ティオナ・ヒリュテ 声 - ティオネの双子の妹で短髪黒髪のアマゾネス。 ステイタスは59階層への遠征を経てLv. 6にランクアップ。 天真爛漫な性格で誰とでも臆することなく接するので、誰とでも直ぐ仲良くなる。 英雄潭が好きであり各物語に詳しく、ベルと話が合う。 肉付きの薄いスレンダーな体型で胸が無いことを気にしており、ロキやティオネ、カーリーから弄られている。 ベルと片角のミノタウロスとの戦いを目撃し、幼少期に読んだ童話に準えて、ベルを「アルゴノゥト君」と呼んで気に入っている。 戦争遊戯が開始されるまでの1週間、アイズに特訓をつけてもらいに来たベルに協力しており、率先して食料や武器の調達などを行い、ティオナ自身も特訓に加わり、2人がかりでベルを鍛え上げている。 戦闘では主にパーティーの前衛を担っている。 大型武器を駆使した豪快な戦い方を好み、ダメージを負う度に攻撃力が上昇するスキルを持ち 、瀕死の状態の時に全アビリティの能力に高補正がかかるレアスキルにより、追い詰められてからが最も強い。 生まれ故郷であるでは、の眷属であり 、風習に従って同族たちと命懸けの闘いの日々を送っていた。 唯一の肉親であるティオネと殺し合いたくなかったため、カーリーに「国を出たい」と申し出ており、カーリーの許可を得てティオネと共にテルスキュラから去っている。 から闘い方を叩き込まれており、鍛練の途中に道端に捨てられていた英雄潭をバーチェに読んでもらい、物語の面白さを知ってからは、それまで以上によく笑うようになる。 二つ名は 大切断(アマゾン)。 ベート・ローガ 声 - 灰色の毛並みの狼人の男性で180C を越える長身、左の頬に入れ墨を入れている。 ステイタスは59階層への遠征を経てLv. 6にランクアップ。 普段から誰に対しても容赦なく罵詈雑言を吐き、常に攻撃的な悪漢のように振る舞っている。 同じファミリの団員にも罵詈雑言を吐くので、首脳陣と好意を寄せていたリーネ以外の団員からは人望が無かった。 一方で、貪欲に強さを求めるアイズの姿勢と実力を認めており、自らの理想を重ねて好意を抱いている。 では、本人がいるとは知らずに酔った勢いで駆け出しのベルをネタに弱者として口汚く罵るが 、これがアイズとベルの間柄を深める切っ掛けともなる。 ベルと片角のミノタウロスとの一騎打ちを目撃してからは、ベルに対する評価を変えている。 戦闘ではファミリアでトップの速度を有し 、主にパーティーの中衛を担っている。 接近戦で強力な膂力を叩きつける戦闘スタイルを好み、魔法効果を吸収できる武器を使った蹴技は奥の手の一つである。 また、月の光を浴びることで獣化することができ 、発動すると両手両足に紅蓮の炎を纏い、魔力を見境無く吸収し、傷を負うほどに攻撃力を際限なく高めることができる強力な付与魔法が切り札である。 ただし、自らの弱さを象徴するかのような詠唱が気に入らず、原則、魔法の使用を禁じているが、戦と分身を解いた戦で使用している。 平原を放浪する獣人部族の出身。 12歳の頃から、自身の不在時に自身の大切な人を奪われる経験を何度もしており、その経験から、弱者の犠牲を許せず、弱者が戦う場に参加することを嫌うようになる。 そして、戦う者には弱者であることを許さず、弱者を鼓舞するための罵詈雑言を吐くようになっている。 二つ名は 凶狼(ヴァナルガンド)。 最初の二つ名は 灰狼(フェンリス)。 レフィーヤ・ウィリディス 声 - 山吹色の髪をしたエルフの少女。 15歳。 ステイタスはクノッソスでの最終戦の前にLv. 4となる。 本編ではアイズの設定を回収し難いため、いろいろと掘り下げるための仲間として外伝で設定されたキャラクター。 魔力に秀でたウィーシェの森の出身であり、学区からロキ・ファミリアに入団している。 心優しい性格でファミリアではアイズを特に慕っている。 また、アイズが気に掛けているベルに対して、一方的にライバル意識を持っており、ベルのランクアップの情報を知ると焦りを見せる。 ベルと偶然に出会ってからベルに嫉妬や敵意を向けることも多いが 、18階層での共闘を通じて彼の人柄は理解しており 、ベルとアステリオスの戦いでは思わず声援を送り、ベルの冒険に感化された一人となる。 戦闘ではアイズやヒリュテ姉妹を越える攻撃力を持つ魔法を放つことができる。 魔法特化型であり、ロキからは「馬鹿魔力」と評されている。 エルフの魔法に限って、詠唱とその効果を完全把握していれば、他者の魔法を使用できる召還魔法を有し、二つ名の由来となっている。 この召還魔法によりリヴェリアの魔法を全て使用でき、将来、ファミリアを離れるリヴェリアの後釜として、彼女から日々指導を受けている。 4へのランクアップにより、先行して詠唱した魔法を保持しながら次の魔法を詠唱でき、詠唱中の魔法を放棄することなく保持中の魔法を任意に発動できるレアスキルを発現している。 派閥同盟を組んだのと個人的にも親交を深めていたが 、外伝12巻でその正体を知り、葛藤の上でを倒している。 二つ名は 千の妖精(サウザンド・エルフ)。 アイズ・ヴァレンシュタイン 「」を参照 フレイヤ・ファミリア [ ] 女神フレイヤが運営する探索系ファミリア。 本拠は「戦いの野」。 エンブレムは戦乙女の側面像。 都市最高のLv. 7であるオッタルが在籍し、副団長で猫人の アレンはLv. 6のオラリオ最速の冒険者であり、その他に白エルフのヘディンと黒エルフのへグニ、小人族のガリバー四兄弟の第一級冒険者を抱え、をも凌駕するオラリオ随一の戦力を誇る。 主神のフレイヤとロキとの仲は悪くはないが、ファミリアとしては犬猿の仲である。 オッタルを除いて 、団員たちはフレイヤがベルに執心していることに少なからず嫉妬しているが、フレイヤへの忠誠は揺らいでいない。 声 - フレイヤ・ファミリアの主神。 神々の中でも随一の美貌をもつ美の女神。 ファミリアクロニクル『』では主人公。 その美による魅了の効果は絶大でモンスターや神ですら簡単に虜にすることができ、本気で魅了の力を行使すれば、下界の全てを掌握できる絶対支配の力がある。 愛の他に勇気と英雄を尊び 、魂の本質を見抜く洞察眼を持つことから、天界にいたころから英雄と謳われる戦死者をコレクションしており、下界でもその趣味は変わっていない。 かつてとの抗争に敗れた時の約束によりオラリオに留まっているが、発作的に「伴侶」を探すために旅に出て行こうとする。 かつて見たことが無いほど透き通った綺麗な魂の色をもつベルを偶然目撃して彼を気に入り、これまでと趣向を変えて今回は影ながらベルが成長する姿を見て楽しんでいる。 ベルとの直接的な出会いは本編6巻のが主催した宴の場であるが 、最終的に自分のモノとして相応しい能力を身に付けさせるため、本編1巻から密かに試練を与えたり手助けをして成長を促している。 ベルに対する執着は尋常でなく、ベルが自分以外の女性と親しくする度に嫉妬心を露わにしている。 一部の神には堂々とベルを自分のモノと宣言しており 、たとえベルが死んだとしても天界まで追い掛けて彼の魂を捕まえると言い切るほどであり、によるベルへのちょっかいに激怒する。 を娘と呼んでおり、副団長のアレンをシルとの連絡と護衛の任に就かせている。 外伝12巻では一人で拠点に訪れたの勇気を称え、眷属たちを攻略に派遣する。 声 - フレイヤ・ファミリアの団長。 32歳。 猪人で身長210C の大男。 はオラリオにおいて唯一のLv. 7であり 、アビリティは魔力を除いて全てS級のほぼ最大値に達している。 常に冷静沈着で表情を表に出すことはあまり無いが、実直で武人肌な性格。 フレイヤの側仕えのような存在で彼女を侮辱する者には普段の姿から一転して激しく激昂するなど、一貫してフレイヤに尽くす。 何もわからなかった幼子のころにフレイヤに拾われ、その名もフレイヤに名付けられている。 都市最強と謳われ、 頂天と渾名される。 戦闘では「絶対防御」と呼ばれる安定感を有し、単身で49階層まで踏破したことがあり 、ロキ・ファミリア首脳陣全員が全力で挑むことで、ようやく互角の戦いとなるほどの実力者である。 外伝12巻のクノッソス戦では、ベートたちと分断されたたちの部隊に加入し、をほぼ一人で討ち取るなど、たった一人で戦略も戦術も覆せる、数少ない存在である。 ベルに対して嫉妬することも無く、フレイヤの寵愛を受けた洗礼として心の中で激励を述べ、ベルが戦った片角のミノタウロスを鍛え上げる。 ベルの冒険の場に邪魔が入らないように、片角のミノタウロス戦ではベルを助けに向かうたちと対峙し、戦ではフレイヤの指示の下、フィンの介入を阻止している。 また、未だの一件で迷いを抱えるアイズの訓練に付き合い、その心の内を見抜いてアイズに決意を抱かせる助言を行っている。 二つ名は 猛者(おうじゃ)。 ヘファイストス・ファミリア [ ] 女神ヘファイストスが運営する鍛冶系ファミリア。 エンブレムは交差する2本の槌に火山。 2以上の「鍛冶」アビリティを習得した鍛冶師が鍛錬し、ヘファイストスと幹部たちが認めた製品のみにその銘が打たれ、その価格は短刀で800万ヴァリス 、紅の剣で3000万ヴァリスである。 武具販売の収益が絶大であることから、オラリオ内で唯一ダンジョンからの収入に頼らずに運営されている。 声 - ヘファイストス・ファミリアの主神。 右目に眼帯をつけた赤髪で男装の麗神。 鍛冶の神としては他の追随を許さないほどの技術を持っている。 面倒見の良い姉御肌な性格。 の神友であり、彼女が下界に降りた時からホームとなる廃教会を与えたり、バイトを紹介したりと何かと彼女の世話をしている。 また、懇願するヘスティアのために、ヘスティアにも手伝わせて約一日かけてベルの武器となる神(ヘスティア)のナイフ を鍛錬する。 の件ではヘスティアから内密に相談もされ 、ヘスティア・ファミリアへの協力を決意する。 派閥間の付き合いでとも馴染みであり、ロキ・ファミリアの遠征に椿をはじめとする眷属たちの同行を許可している。 自分の元眷族であるに目を掛けており 、に意地を張っている彼を諭している。 本編8巻でヴェルフから自分に認められる武具を作れたら付き合ってほしいと告げられ、右眼を見ても毅然とした態度を見せた彼に好意を抱く。 本編15巻ではヴェルフが鍛錬した新たな魔剣 を鑑定し、付き合ってもいいとヴェルフに告げようとしたところ、ヴェルフが勘違いして立ち去ったことで珍しく地団駄を踏んで少女のような表情を見せる。 椿・コルブランド(つばき・コルブランド) 声 - ヘファイストス・ファミリアの団長。 極東出身のヒューマンとドワーフの間に生まれた、ハーフドワーフの女性。 はLv. 黒髪赤眼で左眼に眼帯を装着している。 豊満な胸をはじめ美しい肢体で鍛冶師として常に熱気に晒されるため、基本的にさらしを巻いた姿が多い。 愉快で快活な性格であり、なによりも鍛冶が優先で見た目と違って色気が薄い。 オラリオ最高の鍛冶師であり 、ダンジョンで自らの武器を試し斬りし続けたことで強くなり、鍛冶師でありながら第一級冒険者級の戦闘力を誇る。 ヴェルフを「ヴェル吉」と呼んでからかっており、ヴェルフは苦手にしている。 魔剣に対するヴェルフの意地について、至高の武器を目指す鍛冶師にとって、無意味なこだわりと非難している。 異端児の件では主神の指示でヘスティア・ファミリアの支援にまわり、ガレスに魔剣を撃ちまくる。 また、ヘスティア・ファミリアの派閥連合の遠征では、ベルたちの救出のためにたちと共にダンジョンに向い、27階層においてヴェルフが作り上げた新たな魔剣 を一目見ただけで何が成し遂げられたのかを理解し、ヴェルフを自分と同じ領域に到達した同族だと歓迎する。 とは繋がりが深く、とは直接契約を結んでおり 、の武器は彼女の作品である。 幼少期のとも出会っており、武器の作製を依頼されるが、アイズ自身を剣と評して断っている。 ロキ・ファミリアの遠征に不壊属性の武器を提供して自らも深層まで同行し 、の最終戦ではガレス率いる部隊に加入し、彼らと共闘している。 二つ名は 単眼の巨師()。 ヴェルフ・クロッゾ 「」を参照 ミアハ・ファミリア [ ] 男神ミアハが運営する回復薬を扱う道具店を営む商業系ファミリア。 本拠は「青の薬舗」、エンブレムは五体満足の人の体。 かつては名の知られた中堅ファミリアとして順風満帆だったが、物語開始当初は派閥の等級がHであり、団員がナァーザだけという零細ファミリア。 結成直後から親交があり 、で有名になったベルのおかげで客足も増え、戦争遊戯後にはダフネとカサンドラが加入する。 本編12巻ではヘスティアとと派閥連合を結成して遠征に参加している。 声 - ミアハ・ファミリアの主神。 群青色の髪で高身長、美麗な目鼻立ちの青年。 借金のためにファミリアは没落したが、ベルをはじめとする多くの知人にタダ同然でポーションをばら撒いたりしているため 、ファミリアの経営は常に火の車である。 同様に、天然ジゴロで無自覚に女性をたらし込んでおり、オラリオの女性には人気があるが、その神格からあまり反感をもたれていない。 ヘスティアとは懇意であり、ヘスティア・ファミリアの危機には何度も助力しており 、の事件では、その存在を内密に相談され 、オラリオ全体から顰蹙を買ったヘスティアたちの支援を決意する。 ・エリスイス 声 - ミアハ・ファミリアの団長。 瞼が半分降りた眠たそうな眼をしている犬人の女性で 、18歳。 はLv. かつては冒険者だったが瀕死の重傷を負い、現在は心的外傷によりダンジョンに潜ることができないため 、冒険者を廃業して薬師に専念している。 右腕は本物の腕と変わらず自在に動かせる高度な魔道具の義手であり 、ファミリアの全財産を投げ打って自分を救ってくれたミアハに好意を持っている。 自分のために火の車となったファミリアの経営に危機感を抱いており、ポーションの売り込みに余念がなく 、金に対して厳しい。 駆け出しの頃のベルにぼったくり価格でアイテムを売りつけていたが 、本人も反省した後、ヘスティア・ファミリアの団員とは友好的な関係を築いており 、ベルを助けるためにへ矢を放ったり 、異端児の事件ではフェルズの魔道具を使ってダイダロス通りの冒険者たちを幻覚にかける役を引き受ける。 二つ名は 医神の忠犬(ミーヤル・ハウンド)。 ・ラウロス 声 - の元眷族であり、戦争遊戯後、ミアハ・ファミリアに所属。 ヒューマンの女性で18歳。 ステイタスはヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征後にLv. 3へランクアップ。 短髪吊り目の美少女で外見から強気そうな印象を持たれがちだが、冷静で落ち着きのある人物。 過去に無理やり迫られて眷属にされた経緯があるため、アポロンに対して複雑な感情を持っており、前は同じ境遇のベルに対しても多少同情的だった。 戦争遊戯後はカサンドラと共にヘスティア・ファミリアに入団を志望するが 、ヘスティアの莫大な借金を知るとカサンドラを連れて、すぐにその場を去る。 その後、紆余曲折を経てカサンドラと共にミアハ・ファミリアに改宗している。 戦闘ではアポロン・ファミリア時代に致し方なく指揮官の役割を担っており、その経験から、ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征において、にパーティーの指揮について指導している。 耐久と敏捷に補正のかかるスキルと魔法を有し、パーティーでは主に中衛役であるが 、との戦闘では戦力不足のために前衛として活躍する。 アンフィス・バエナとの戦闘後、カサンドラの予知夢による発言をいつものように受け入れようとしなかったが、カサンドラ自身を信じてパーティーを26階層へ向かわせたことが派閥連合を救うことになる。 二つ名は 月桂の遁走者(ラウルス・フーガ)。 ・イリオン 声 - 本作のヒロインの一人。 の元眷族であり、戦争遊戯後、ミアハ・ファミリアに所属。 ヒューマンの女性で18歳。 ステイタスはヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征後にLv. 3へランクアップ。 外見や雰囲気から、あどけいない印象を受ける長髪垂れ目の美少女。 戦闘では範囲回復魔法と解害・解呪魔法によりパーティーを支える後衛役を担う。 スキルの名前でさえも神聖文字で表示されない解読不可能なスキルにより、予知夢を見る能力があるが、その予知夢は誰にも信用されない呪縛がある。 そのため、アポロン・ファミリアの面々から妄想癖があると思われており、戦争遊戯の当初もファミリアに危機が訪れることを予知して警告を発していたが、誰にも相手にされなかった。 ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征では、パーティーが全滅する最悪の予知夢を回避するためにヴェルフに頼んで作製してもらったのマフラーが、との戦いでベルの命を繋ぐ要となる。 アンフィス・バエナの打倒後、予知夢の解釈に成功してパーティの壊滅を回避し 、異端児の事件中に予知夢に従って嫌々ながら匿った白い一角兎と黒犬の異端児が広いダンジョンの中から匂いを辿って自分の場所を特定し、これらが瀕死のパーティーとベルとを救うことに繋がっている。 戦争遊戯後に自分の予知夢を初めて信じてくれたベルに感激し 、遠征後には予知夢の厄災を打ち破ったベルに想いを寄せる様子を見せている。 作者は予言者の仕掛けを物語の早期の段階で考えてはいたが、本編13巻で作者の想定以上に活躍してヒロインに昇格、作者自身も驚いている。 二つ名は 悲観者(ミラビリス)。 タケミカヅチ・ファミリア [ ] 男神タケミカヅチが運営する探索系ファミリア。 本拠は「仮住居の長屋」 、エンブレムは地面に突き立った剣。 本編5巻時点で極東出身者6人のヒューマンが所属し 、あらゆる武術や武具の取り扱いに長け、本編8巻時点でLv. 2の団員が3人となる。 とは懇意であり、ダンジョンでの滞在を試すための小遠征を共同で行った後に 、ヘスティアとと派閥連合を結成して遠征に参加している。 声 - タケミカヅチ・ファミリアの主神。 頭髪がの凛然とした容姿であり 、女性絡みの対応が天然ジゴロでオラリオ中の女性や子供から好意を寄せられている。 下界では新参者であり、普段は街でバイトをしてファミリアの運営の足しにしている。 武の神であり、神の恩恵とは関係のない戦う技術に精通しており、団員たちに技と駆け引きや連携の稽古をつけている。 ヘスティアとは神友(親友)で 、を教えたり 、本拠の留守番を引き受けたりする仲であり 、の件ではヘスティアから内密に相談され 、オラリオを敵に回したヘスティアたちへの助力を決意する。 カシマ・桜花(カシマ・おうか) 声 - タケミカヅチ・ファミリアの団長。 大柄な体格のヒューマンの青年。 はLv. ダンジョンの中層で千草が怪我を負って撤退を余儀なくされた際、偶然居合わせたベルたちのパーティーにして囮にする。 その後、ヘスティアたちと共にベルたちを救出するために18階層へ向かい、仲間を助けるための怪物進呈に後悔はなかったが彼らに土下座で謝罪をしている。 とは折り合いが悪かったが、アポロンやイシュタルによる騒動 、17階層への小遠征を経てお互いに戦友と呼べる関係となる。 戦闘では盾役もこなす前衛であり、18階層に出現した戦では体を張ってベルを守っており 、派閥連合による遠征ではパーティーの盾役となり、戦ではその片方の首を戦斧で斬り落としている。 二つ名は 武神男児(マスラタケオ)。 ヒタチ・千草(ヒタチ・ちぐさ) 声 - いつも前髪で瞳を隠しているヒューマンの女性冒険者で16歳。 ステイタスはの騒動後にLv. 2へランクアップ。 ファミリアの中では命と桜花の二人に次ぐ力量をもつ。 気弱な性格。 桜花とは幼馴染で彼に好意を持っている。 人見知りであり、命とだけは自然に話せる。 ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征では、モス・ヒュージのに宿り木を植え付けられてしまうが、ベルが打倒したことで宿り木から解放された。 弓が命よりも上手であり、との戦いではその感知器官を弓で正確に打ち抜いている。 二つ名は 比翼少女。 ヤマト・命(ヤマト・みこと) 「」を参照 ヘルメス・ファミリア [ ] 男神ヘルメスが運営する探索系ファミリア。 本拠は「旅人の宿」、エンブレムは翼のついた旅行帽と靴。 ヘルメスの意向で団員のレベルをギルドへ申告せずに秘匿しているため、派閥の等級はFに留まっている。 ヘルメスがオラリオにほぼ不在なので、団長のアスフィがまとめている。 儲け話ならどんなことにでも手を出すと評判で 、立場上、物語で起きている多くの事件に関わっており、団員全員がややといった情報に精通している。 声 - ヘルメス・ファミリアの主神。 普段は情報収集のために旅をしており、滅多にオラリオにはいない。 おどけた言動が多いがその大半は演技であり、勘も鋭く、掴みどころのない性格で全般的に食えない人物。 の使い走りをしていた経緯で、もともとベルに興味を抱いており 、最初の出会いではベルを探るために騒動の火種を蒔いて 、英雄の器としてのベルを認め、ベルと周囲の英雄候補たちが織りなす神々が予想もできない物語を神託する。 の事件ではベルを最後の英雄に押し上げると決意し 、異端児の事件ではベルとの闘争を神意すら越えた未知と評し、打ち震えている。 ベルの応援者として今後もお節介をしてゆくとベルに伝えており 、何よりもベルを英雄に押し上げることを優先し、この点についてとは目的を共有している。 本作品の物語に裏から影響を及ぼしている人物であり、本編の振る舞いの意図や裏話が外伝で描かれている。 フレイヤによるイシュタル・ファミリアの襲撃は、元々イシュタルの依頼でを運び込んだヘルメスが、フレイヤのベルに対する執心をイシュタルへ漏らし、フレイヤにその情報を伝えたことが原因となるが 、この振る舞いは外伝でロキとの同盟において捜査線上に上がっていたイシュタルを処理するためであることが示唆されている。 異端児の事件では、地に落ちたベルの名誉の回復、異端児の保護を目指す、異端児討伐を目指す、ロキとの派閥同盟の目的であるの入手、これらの間で板挟みとなるが 、厳しい状況を際どい立ち回りと取引で切り抜けている。 オラリオの運命を賭けたクノッソスでの最終戦では各ファミリアに共闘の誘いの書状を送り、まだ温存しておきたかった切り札であるベルを参加させことがオラリオの勝利に繋がる。 アスフィ・アル・アンドロメダ 声 - ヘルメス・ファミリアの団長。 眼鏡を掛けた理知的な雰囲気を持つヒューマンの女性冒険者。 22歳。 はLv. いつもヘルメスに振り回されている苦労人で、時折歳に似合わない蓄積された疲労感を醸し出すときがある。 ヘルメスの行動に嫌気が差しており、立場を越えて小言や嫌みを言ったり、折檻したりもしているが 、渋々ながらも結局は命令に従って行動している。 立ち居振る舞いや仕草が洗練されており、とある海国の姫であると噂されている。 調合と彫金に加えて、レアアビリティ神秘を保有する稀代のアイテムメイカーとして名声が知れ渡っており 、様々なを開発している。 被ると透明状態になることができる帽子のような漆黒兜は、パーティーの隠密行動や奇襲に活用されており 、また、飛翔靴は二翼一対で左右合わせて4枚の翼を広げることで装備者に飛行能力を与える靴であり、アスフィの魔道具の中でも秘中の秘である。 作中では人間が空中を飛行するための唯一の手段であり、戦で初めて衆目の前で使用し 、その後、様々な場面でアスフィの切り札として使用されている。 クノッソスの最終戦では製のに感化されて、クノッソスのを自作している。 パーティーの戦闘では中衛で指揮を担当し、パーティーの要である。 個人としては、発現している魔法がしょぼいため 、空気に触れると爆発する液体を小瓶に入れた爆炸薬を多用する。 また、行動と魔法を凍結可能な凍炸薬を新開発しており、分身を解いた戦で使用している。 二つ名は 万能者()。 ルルネ・ルーイ 声 - 犬人の女性冒険者で18歳、ステイタスはLv. 役割が盗賊ゆえに、マッピングが得意。 裏で何かと画策するヘルメス・ファミリアにおいて、口が軽く、何事も少し脇が甘いので、アスフィを疲れさせる原因の一人となっている。 外伝『ソード・オラトリア』ではフェルズからの依頼で小金欲しさにダンジョンから地上までの宝珠を運ぶ冒険者依頼を引き受け、に狙われるがアイズとレフィーヤに保護される。 その後もフェルズにレベルの虚偽をギルドに報告すると脅迫され、24階層の食料庫の調査をヘルメス・ファミリア総出で泣く泣く引き受ける羽目に陥る。 これらの件を通じて、アイズとは個人的に知り合いとなり、名前で呼び合っている。 二つ名は 泥犬(マドル)。 アイシャ・ベルカ 声 - 元の幹部でヘルメス・ファミリアに改宗。 容姿端麗な。 21歳。 ステイタスはヘルメス・ファミリア入団後にLv. 4へランクアップ。 性格は剛胆かつ色欲に忠実。 二つ名にふさわしく、戦う様が美しいと評される。 戦闘では体術に加えて、の使い手であり、巨大な紅色の斬撃波を放つ攻撃魔法を駆使する。 イシュタル・ファミリアでは、戦闘娼婦たちを束ねていた。 姉御肌でめんどう見がよく、多くのアマゾネスたちから慕われており、妹分としての世話係もしている。 歓楽街で彷徨っているベルと偶然に出会い、一目見て気に入る。 イシュタル・ファミリアから春姫を救おうとするベルに対して、魅了の影響で見て見ぬ振りができないこともあり、何度もベルの前に立ち塞がり、ベルの覚悟を見定めている。 イシュタル・ファミリア消滅後、春姫をヘスティア・ファミリアに任せ 、自身はの流通を監視するために、情報通のヘルメス・ファミリアへ入団する。 ヘルメス・ファミリアに改宗後、ベルに隙あらば迫ろうとしており、そのことで助っ人として共闘するリューとは険悪になることも多い。 ヘルメスの指示もあって、ヘスティア・ファミリアの派閥合同による遠征に参加し、ヘルメス・ファミリアの倉庫からをちょろまかし、春姫に新たな魔法を発現させる。 ベルのいない戦力不足のパーティーで主戦力となってと戦い、とどめを刺している。 クノッソスの最終戦では元イシュタル・ファミリアの戦闘娼婦たちを率いてクノッソスに突入し、アイシャやリューたちと共に分身を解いたと戦っている。 二つ名は 麗傑(アンティアネイラ)。 ギルド [ ] オラリオの都市運営、冒険者および迷宮の管理、魔石の売買を司る機関。 男神ウラノスが長であるが、中立性を示すため、ウラノスはギルドの職員たちに恩恵を授けていない。 あくまでも迷宮が生み出す富を管理するための組織であり、運営は職員たちが行っている。 冒険者やファミリア間のトラブルには余程のことがない限り介入しないが、ギルドの傘下であるファミリアや個人はキルドからの緊急の指令には必ず従う決まりがある。 声 - ギルドの主神。 2M を超える巨大な老神であり 、この地にをもたらした最初の神。 千年前に神々が降臨した際に当時のギルドを再編成し、今の形に作り直した。 以降は「君臨すれども統治せず」を貫き 、自身はギルドの地下で祈祷を捧げ続け、圧倒的な神威でモンスターの大移動や地上への進出を抑えている。 かつてはとから成る巨大な戦力を確保していたが、両ファミリアの失脚後、彼個人が動かすことができて信頼できる戦力はフェルズだけであり、組織的な戦力に乏しい。 本編開始の15年ほど前にの存在を知った後に彼らとの共生を望み 、秘密裏に異端児を庇護すると共にダンジョンの問題に当たらせていた。 しかし、を根城とするの存在には気付けずに、彼らが異端児に手を出す隙を与えることになる。 異端児との共存の架け橋となるべくウィーネと関わったヘスティア・ファミリアを異端児と出会わせ 、異端児が暴走した際にはベルをギルドからの依頼の形で討伐隊に同行させたことが、後にウィーネを救う奇跡につながる。 エイナ・チュール 声 - 本作のヒロインの一人。 19歳。 ギルドの受付嬢を務める眼鏡を掛けたハーフエルフの美女であり 、書籍化により作者である大森のビジュアルイメージが膨らんだキャラクター。 有能で真面目なギルド職員。 ベルの担当アドバイザーであり、「冒険者は冒険してはいけない」を信条としている。 ベルが冒険者の駆け出しの頃から、ダンジョンで生き抜くための知識を叩き込んでいる。 ベルの尋常ではない成長速度に頭を悩ませており、自身の予想以上に危ない状況に陥るベルを警戒も含めて心配をしている。 僅かながら神聖文字が読めるため、何度かベルのステイタスを見る機会があったが、ベルの成長の秘密まではわかっていない。 ギルドの同僚や冒険者の異性から人気があるが、本人は少し困っている。 自他共に認める世話好きな性格であり、ぐいぐい引っ張られるよりも、少し頼り無く世話をしてあげられる男性が好み。 駆け出しのベルを弟のように思いながら公私でめんどうを見ていたが 、と激戦の上に敗北して悔し涙を流す姿を見て以降、ベルに対して恋心を抱いていることを自覚するようになる。 エイナの母はと一緒にエルフの里を出奔した仲。 学区を卒業し、ギルドに就職した頃から担当する冒険者との死に別れを経験しているが、同僚から勧められる冒険者との距離感についての助言に従わずに、冒険者に積極的に深入りしている。 そのため、ベルだけに限らず、アドバイザーとしての教えはスパルタである。 フェルズ 声 - ウラノスに仕える魔術師。 ステイタスはLv. 全身を黒衣に包み、容姿どころか性別も判断できない。 800年前に神秘のアビリティを極めて永遠の命を生み出すを作り出した賢者であり、今は 愚者(フェルズ)と名乗っている。 かつて主神に賢者の石の生成を報告にいき、それを目の前で破壊された後に不死の秘法を編み出すが、結果として肉が腐り落ち骸骨の姿になってしまう。 その後、紆余曲折を経てオラリオに流れ着き、ウラノスの右腕として仕えており、異端児との連絡役や裏の仕事を引き受けている。 その容姿から幽霊(ゴースト)という名で噂されている。 異端児の事件でベルと出会い、偽善者と罵られて悩むベルに、偽善者こそ英雄になる資格があり、愚者であれと告げる。 異端児たちを無事に送り届けた後は、異端児たちの未来についてベルに全てを賭けると決意している。 神秘のアビリティで数々の魔道具を生み出しており、全身を包む黒衣は呪詛を防ぐことができ、魔力を弾にして衝撃波を放つ攻撃用の魔咆手を装備している。 異端児の事件ではフェルズが開発した様々な魔道具が登場しており 、特に、は遠隔地間の交信を実現する魔道具であり 、作中でキーアイテムとなっている。 魔導のアビリティを持つ魔導士でもあり、全癒魔法はどんな疲労や負傷でも全快にまで回復でき、との戦闘で負傷したベルを完治する。 一度も成功したことがないために無駄な魔法と嘆いていたが、死んだ者を蘇らせる奇跡の魔法である蘇生魔法を発現しており、ウィーネの蘇生に初めて成功している。 豊饒の女主人 [ ] 女主人の ミア・グランドが、オラリオの治安が悪かった時代に、誰でも笑って酒が飲めるようにと一代で起ち上げた人気の酒場。 本編1巻でウェイトレスのシルが街で偶然出会ったベルを店に誘い、従業員たちとベルは知り合い 、本編と外伝においてヘスティア・ファミリアやロキ・ファミリアが宴会の場として度々利用する。 従業員は全て女性であり、ミアを「母さん」と呼んでおり 、訳ありで腕っ節の強い娘が多い。 女主人のミアはドワーフだがベルを上回る身長と数倍する横幅を誇り 、かつてに借りがあったために嫌々ながらもフレイヤの眷族となり団長にまでなったLv. 6の実力者。 今は籍を置いてはいるが、半脱退の状態である。 ウェイトレスの アーニャ・フローメルは思慮の足りない行動が目立つ少しお馬鹿な猫人であり、店員になった経緯は不明だが、Lv. 4の元フレイヤ・ファミリアの冒険者で副団長のとは実の兄妹。 ヒューマンのウェイトレスである ルノア・ファウストは素手での直接戦闘を得意とするLv. 4の元賞金稼ぎであり、猫人のウェイトレスである クロエ・ロロは幻影魔法などの絡め手を得意とするLv. 4の元暗殺者である。 ファミリアクロニクル『』では、かつてルノアとクロエはリューを狙って仕事が被り、それが切っ掛けで店員になった事情が語られている。 今ではお互いに仲が良く、アーニャ、ルノア、クロエは本編14巻で深層に落ちたリューを救出するためにと共にダンジョンへ潜っている。 シル・フローヴァ 声 - 本作のヒロインの一人。 18歳のヒューマンの少女。 作中のメインキャラの中では唯一の一般市民。 豊饒の女主人のウェイトレス。 ちゃっかりしているものの、基本的にドジッ子体質。 知らない人と触れ合う事が趣味であり、人を見ることが好き。
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