禁忌 : 以下に該当される方は、シアリス錠の服用はできません。 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者• 硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者• 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者• 不安定狭心症のある患者又は性交中に狭心症を発現したことのある患者• 心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある患者• 脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者• 重度の肝障害のある患者• 網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。 服用後1時間程度で効果が発現する方、効果発現に4〜5時間要する方など、様々です。 余裕をもっての服用(行為の2〜3時間前)をお勧めします。 この効果発現時間内に、ご本人様の性欲が高まった場合、その回数に応じ、勃起効果が出現します。 一般的な効果持続時間は、10mgで24時間、20mgで30〜36時間です。 注;性欲の高まりがない場合は、勃起効果は出現しません 1. 性行為の3時間前に服用しましょう 効果が長時間持続することが特徴ですが、お薬の血中濃度のピークは、平均すると服薬後3時間前後です。 その後、緩やかに血中濃度が低下し、効果は24時間以上持続します。 そのため、前もっての服用を推奨いたします。 (逆に、緊急の予定の場合は、シアリスcialisはやや不向きです) 注;最高血中濃度に達する時間の個人差が、比較的多めのお薬です。 ご本人の最も有効な服用タイミング、飲み方を確認してください。 できるだけ空腹時に服用しましょう インターネット上、シアリスは食事の影響が無いとする記載がございます。 確かに、食事の影響が無いとする報告もございますが、 やはり食事により体内への吸収が阻害されると考えて下さい。 バイアグラと比較した場合、食事による影響が低減されておりますが、空腹時の服用を心がけましょう。 特に油分の多い食事を取った後は、非常に吸収が悪く、効果が減弱してしまいます。 シアリスの飲み方として、他の、、と同様、空腹時に服薬した方が、無難です。 食後に服用する場合 軽食であれば食後2時間程度あけてから、服用することをお薦めします。 油分の多い食事の場合、可能な限り時間をあけてからの服用をお薦めします。 食前に服用する場合 持続時間の非常に長い薬剤です。 シアリスは、バイアグラやレビトラと比較し、即効性で劣ります。 前もって服用することをお薦めします。 服薬して、2〜3時間経過し、薬剤が体内に吸収された後であれば、食事の制限は無くなります。 注;イーライリリー社資料にも、800kcalを超える食事をとった場合、 食事により体内への吸収が阻害され、効果が低減する、との記載があります。 ちなみに牛丼(並)で、800kcalを超えてしまいます。 お酒を飲む場合は、ほどほどに 過度な飲酒は、勃起障害を増悪させます。 よって過度な飲酒後に服用した場合、効果が期待通り現れません。 適度な飲酒は、リラックス効果をもたらし、性欲が増加します。 ED治療に有効な場合がございます。 お酒を飲む場合は、その量に注意しして下さい。 注1;飲酒量は個人差によります。 ご自身の適量を確認してください。 注2;飲酒により、が増加する場合がございますので、 注意が必要です。 服用例、飲み方の例 「今晩予定がありそう」、「デートで出かける」、「旅行にいく」、「週末のんびり過ごしたい」 などの場合は、日昼や、出かける前にシアリスcialisを服用しておきましょう。 やや速効性に欠ける薬剤です。 緊急時には、やや適しません。 シアリスcialis服用上、飲み方の注意点 服薬は1日1錠24時間の間隔をあけましょう お気づきの方もいるかと思いますが、シアリスcialis20mgは30-36時間の持続時間を誇ります。 しかし、添付文書上服薬間隔を24時間以上空けるようとしか記載されておりません(36時間以上空けるようにとは、記載されていません)。 心配される方もいらっしゃるでしょうが、他疾患では、シアリスcialisの成分であるは、毎日40mgの服用が認められております。 副作用も許容できるものです。 つまり、健常人であればタダラフィル20mgを連日服用しても、特に重篤な問題が生じる可能性は少ないと考えてください(腎疾患、肝疾患などを患っている方は、この限りではございません)。 バイアグラの場合は、医師に指示された服用量を守ってください。 単純に増量しても、副作用が増えるだけで、勃起改善作用を期待できない場合もあります。 服用中に、もし胸痛などを生じた場合 シアリスcialisにより、重大な疾患が発現するとは考えられませんが、sex中に、たまたま心臓発作を生じる方がいらっしゃいます。 医学的には、sex中は、やや突然死の頻度が高率です。 これは、ED治療薬の服用には関係ありません。 性行為は、運動行為です。 テニスやサッカーと同様で、運動中の不慮の発病です。 服用中に、何らかの異変を感じ、救急外来など受診する場合は、担当医に服用の旨を、お話し下さい。 併用できない、薬剤があるためです。 主には、狭心症心筋梗塞治療薬であるニトログリセリン系の薬剤です。 可能でしたら、パートナーにシアリスcialisを使用している事を、お伝えしておいてください。 シアリスcialisは、ご本人の使用に限ります 処方されたシアリスcialisは、ご自身のみの使用に限ります。 他者へ譲渡された場合、服用者に害がある可能性がございます。 潜在する疾患が、服用により顕在化する可能性があります。 医師の診察を受けてから、シアリスcialisの処方を受けてください。
次の副作用が少なく、一度の服用で長い効果時間が期待できる• 食事に対して寛容なので食事の内容やタイミングなどを気にせずに使える などが挙げられます。 効果面はもちろんのこと、副作用の面においても、他のED治療薬よりも優れているのはシアリスのメリットと言えるでしょう。 日本ではED治療薬と言えば「バイアグラ」のイメージがとても強いですが、発売開始から10年が経った2013年上半期に「シアリス」はED治療薬の全世界シェアで42%を占め、世界で一番売れているED治療薬となりました。 日本国内では、「イーライリリー社」が直接販売しておらず、「日本新薬株式会社」が代行で販売を行っています。 シアリスの処方費用と用量• 5mg 1錠:1,400円• 10mg 1錠:1,600円• 20mg 1錠:1,750円 シアリスの有効成分と効果持続 シアリスの有効成分 「シアリス」の有効成分はタダラフィル tadalafil と呼ばれる成分です。 タダラフィルの作用は他のED治療薬と同じく、血流を良くして勃起を促す環状グアノシン一リン酸 cGMP を代謝してしまう酵素ホスホジエステラーゼ タイプ5 PDE5 を選択的に阻害し、陰茎組織への血流を増加させることにより勃起を手助けします。 シアリスの特徴は、構造がブロック構造になっており、他のED治療薬と比べるとゆっくりと吸収されて、ゆっくりと代謝されることにより、長時間の効果が期待できます。 個人差はありますが一般的には24時間から36時間の効果が期待できるため、一回の服用で週末をカバーすることからウイークエンドピルと言った呼び方もされます。 タダラフィルはED治療のほかに肺動脈性高血圧症や前立腺肥大の治療薬としても違う薬剤名で使用されます。 なぜシアリスは長時間効果が持続するのか シアリスが長時間持続する理由は、シアリスの有効成分「タダラフィル」の化学構造によるものです。 バイアグラやレビトラと違い化学構造式がブロック状となっているため、身体への吸収や分解に時間が掛かります。 そのため、効果が現れるまでに比較的時間が掛かり、効果時間が36時間と長くなります。 5 174 26. 5 3. 00 0. 500~4. 00 14. 2 19. 9 20mg 24 5825 23. 2 292 26. 1 3. 00 1. 00~4. 03 14. 2 19. 効果時間中は薬の成分により、陰茎周りの血管が拡張しているため、普段よりも血流量が多くなるため性的刺激に反応し易くなります。 また、代表的なEDの症状である中折れに関しても防止し易くなります。 シアリスの効果時間によるメリットと言えば、性行為のタイミングをそんなに意識せずに服用することが可能です。 バイアグラやレビトラは比較的効果時間が短いため、性行為のタイミングを見計らって服用する必要がありますが、シアリスは性行為のタイミングを気にせずに事前に服用しておけばカバーする時間が長いため神経質になることなく使用が可能です。 旅行やデートで宿泊が予定される場合にも効果時間が長いため有効です。 シアリスは24時間以上効果が持続しますが、シアリスの服用は24時間以上間隔を空ければ問題ありませんので、効果を切らさずに維持することも可能です。 また、ゆっくり効いてきて、ゆっくり代謝されるために身体に対する変化が緩慢に現れます。 バイアグラやレビトラなどの様に早く吸収されて、早く代謝される薬よりも変化が少ないため、副作用の発症頻度も低いといわれています。 シアリスの処方について 日本国内では2007年に第3のED治療薬としてリリースされたのが「シアリス」です。 世界的には2003年にバイアグラ、レビトラを追ってリリースされました。 日本国内では現在でも知名度はバイアグラが群を抜いていますが、世界的には2013年にはシアリスがトップシェアになり、世界で一番使われているED治療薬になりました。 当院でも• 食事の影響が少ない• 自然な使用感 等が好評で処方の4割弱をシアリスが占めます。 シアリスの使用については、ED治療薬の中では併用禁忌薬が一番少なく、比較的使い易い治療薬と言えます。 シアリスの処方の条件としては、異常な高血圧、低血圧 血圧の収縮期が170~90の範囲内 がなく、併用禁忌薬 ニトログリセリンなどの硝酸剤 の処方を受けていない、大きな循環器系の疾病や薬剤の代謝経路である腎肝機能に問題が無ければ殆どのケースで処方が可能です。 心配される方が多いですが、高血圧や糖尿病、高脂血症、抗尿酸血症の治療薬で併用禁忌のものは基本的にはありません。 健康状態に問題がある場合を除けば、高齢を理由に処方できないこともありません。 シアリスの使用に注意が必要な方は、不整脈を初めとする循環器の治療をされている方や、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血の既往がある方、胃潰瘍などの出血性の疾病の治療中の方、運動に制限がかけられている方などです。 そういった方は現在の健康状態をよくわかっている主治医にED治療薬の服用に問題が無いかを確認の上で御来院いただくことをお薦めいたします。 病気によるEDとED治療薬の効果について シアリス服用の注意点 併用可能でも注意が必要な薬剤 シアリスは基本的には陰茎周りの血管を拡張させて、陰茎への血流を良くすることにより、効果を期待する治療薬です。 そして、肝臓でCYP3A4と言う酵素により代謝されていきます。 そのため、併用に注意が必要な治療薬はシアリスの血管拡張効果を助長してしまう、もしくはシアリスの代謝を阻害してしまうものに注意が必要です。 主な副作用は頭痛29例 11. 外国データ:外国で実施されたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験 13試験 において、本剤2. 5 mg~20 mg群に割り付けられた総症例2047例中599例 29. 主な副作用は頭痛258例 12. 重大な副作用と初期症状 重大な副作用 過敏症(発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson 症候群)(頻度不明):本剤の投与により発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson 症候群等の過敏症が、ごくまれに報告されている。 このような症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。 解説 国内臨床試験では発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson 症候群は報告されなかったが、外国の臨床試験及び市販後において、これらの過敏症がごくまれに報告されている。 このような症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。 ただし、重篤と考えられる副作用の発症率は0. 以下はインタビューフォームに記載されている重篤症例の器官別発生頻度です。 注2:心筋梗塞、心臓突然死、脳卒中等の重篤な有害事象が投与後に報告されている。 しかし、これらのほとんどの症例が本剤投与前から心血管系障害等の危険因子を危険因子有していたことが報告されており、これらの事象が本剤、性行為又は患者が以前から有していた心血管系障害の危険因子に起因して発現したものなのか、又は、これらの要因の組み合せにより発現したものなのかを特定することはできない。 シアリスでもごく稀に報告がありますが、国内の臨床試験ではつよい過敏症 発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎など の報告はありません。 心筋梗塞や心臓突然死、脳卒中などの重篤な有害事象も報告がありますが、これらがシアリスの服用によるものなのか、それとも性行為または、以前から有していた新血管系障害に起因するものなのかを特定することはできていません。 こういった事故を避けるためにも医療機関で診察の上でシアリスの処方を受ける必要があること、そして薬剤を第三者へ勝手に譲渡しないことが肝心です。 シアリス服用でもしも重篤な副作用が発生してしまったら 診察を受け医師の処方の下で安全な製剤を使用することが重要ですが、それでも強い副作用が起こる可能性が無いわけではありません。 強い副作用が出た際には処方を受けたクリニックにすぐ相談し、指示を仰ぐことが良いでしょう。 それとできればですが、パートナーにED治療薬を使用していることを伝え、万が一の際、本人以外がどのような薬を服用しているかを把握していると、適切な治療の助けとなります。 シアリス併用禁忌薬一覧• アイスラール錠20mg• ニトルビン錠5• ニトロールRカプセル20mg• ニトロール錠5mg• 亜硝酸アミル「第一三共」• ニトロールスプレー1. 25mg• アパティアテープ40mg• ニトログリセリン舌下錠0. 3mg「NK」• アンタップテープ40mg• ニトロダームTTS25mg• イソコロナールRカプセル20mg• ニトロペン舌下錠0. 3mg• ニプラジロール点眼液0. イソピットテープ40mg• ニプラジロール点眼液0. L-オーネスゲン錠20mg• ニプラジロール点眼液0. カリアントSRカプセル20mg• ニプラジロール点眼液0. サワドールL錠20mg• ニプラジロール点眼液0. サワドールテープ40mg• ニプラノール点眼液0. ジアセラL錠20mg• シグマート錠2. ハイパジールコーワ点眼液0. ジドレンテープ27mg• バソレーターテープ27mg• 硝酸イソソルビド徐放錠20mg「タイヨー」• フランドル錠20mg• 硝酸イソソルビドテープ40mg「EMEC」• フランドルテープ40mg• ソルビノール錠5mg• ミオコールスプレー0. 3mg• ミニトロテープ27mg• ミリステープ5mg• ニコランジス錠5mg• メディトランステープ27mg• ニコランタ錠5• リファタックL錠20mg• ニコランマート錠5mg• リファタックテープ40mg•
次の本記事では高血圧の人向けのシアリスとの付き合い方についてまとめていきます。 勃起不全に悩んでいる方の多くが高血圧も同時に患っている場合が多くあります。 EDと高血圧との間には関連性があるということですね。 ただ高血圧症の人はシアリスの使用に際して以下のことを事前に理解しておく必要があります。 高血圧の場合はシアリスなどのED治療薬が効きづらいことがある• 高血圧の治療で服用している薬がシアリスとの飲み合わせが悪いことがある 高血圧症の方のシアリスの摂取について不安に思うことがある場合は、臆することなくED治療専門医のいるクリニックに相談に行くようにしましょう。 高血圧症の人はEDになりやすい 中高年の男性の多くがED(勃起不全)に悩んでいます。 この理由としては、第一に加齢がありますが、それ以外にも高血圧があります。 高血圧とEDとの間には明確な関連性があります。 EDに悩む男性の多くは高血圧症も患っている場合が多くあります。 本記事では、 高血圧を患っている男性とED治療薬との接し方についてまとめていきます。 「高血圧」「ED(勃起不全)」この2つのキーワードに心当たりがある方はぜひチェックして下さいね。 そのため、勃起不全に悩む男性の多くが、高血圧ぎみであることが多くあります。 そのような 高血圧症の男性であっても、度を越した高血圧の症状がないかぎりはシアリスなどのED治療薬を使用することが出来ます。 ただ、その時には以下のことに気をつけるようにしましょう。 高血圧の男性にはシアリスなどED治療薬が効きづらいことがある• 高血圧の治療で服用している医薬品がED治療薬との飲み合わせが悪いことがある 以上のようなことを事前に確認し、高血圧であっても上手くシアリスと付き合っていきましょう。 少しでも不安がある場合は、ED治療専門医のいるクリニックに行くのが安心です。
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