画像: 超人気映画として話題となった『 君の名は。 』、皆さん観に行きましたか? 情報雑誌『日経トレンディ』が選ぶ「2016年ヒット商品ベスト30」でも、に続いて2位となった今年話題の作品です。 『君の名は。 』は、ストーリー以外にも劇中の音楽すべてをロックバンド「RADWIMPS」が手がけたことでも話題となりましたよね。 この劇中歌となっているRADWIMPSの「前前前世」を『 マイクラ』の【音ブロック】を使って演奏した人がいたんです。 マイクラでここまでやれるのかと、感心してしまいます。 また、今回動画を制作者にインタビューもしました。 クオリティがとても素晴らしいので、ぜひご覧ください! まずは動画を見て(聴いて)ほしい! 百聞は一見に如かず、まずは動画をご覧ください! 動画で使われているのは、以下のブロックです。 音ブロック• レッドストーンダスト• レッドストーン• リピーター• 粘着ピストン 【音ブロック】は、レッドストーン回路などで外部から動力がくると反応し音を出すブロックです。 音ブロックをタップすることで音階が変わり、音階ごとに音符の色も変わります。 リピーターは信号を遅延させることもできるので、曲のテンポを調節する役目もできますね。 レッドストーンは、【レッドストーンダスト】をブロックにしたものなので、レッドストーンをとなりに配置しただけで音ブロックは反応して音を出すんです。 これらのブロックを使って、動画では「前前前世」を演奏しています。 音ブロック横に複数配置して同時に鳴らしていたり、粘着ピストンとレッドストーンを使ってワンテンポずらして音を鳴らしていたりと何度見ても素晴らしいクオリティです。 制作者にインタビュー 今回、この素晴らしい動画を制作した「」さんに制作秘話などを伺いました。 ピアノは習っていたんですか? 筆者: 今回の動画は、楽譜に書き起こせばそのままピアノでも演奏できると思うのですが、 ピアノは習っていたんですか? HOSOTCHさん(以下敬称略): ピアノは習ったことはないです。 楽譜は読めますがピアノは弾けないです。 「前前前世」の注目ポイントを教えてください! HOSOTCH: 注目ポイントは、サビのスピード感がある部分が一番のポイントだと思います。 単純で簡単だろうと思う方が居ると思いますが、数千ブロックも同じ作業が続くので何度も挫折しかけました。 筆者: 数千ブロックも・・・。 根気良く粘って作り上げた作品でもあるんですね。 次に制作している作品はなんですか? HOSOTCH: 次に制作予定の作品は『君の名は。 』の「なんでもないや」を制作予定です。 筆者: それは嬉しい!僕は『君の名は。 』のサントラのなかで一番聴いている曲です。 しっとりとしたバラード曲をマイクラで聴けるのを待っています! ありがとうございました! ほかにもマイクラで演奏した曲はたくさんあります 今回紹介した「前前前世」の動画以外にも、HOSOTCHさんのYouTubeチャンネルではマイクラの音ブロックを使って演奏した動画がたくさんあります。 ぜひチェックしてください。 そのほかの『君の名は。 』の楽曲•
次のC 2016「君の名は。 」製作委員会 『君の名は。 』は2016年から2017年にかけて、興行収入250億円を突破し、歴代4位となるとてつもない記録を打ち立てました。 ここでは、『君の名は。 参考としつつ、みなさんなりの解釈を見つけてみていただけたら幸いです。 なお、1ページ目には大きなネタバレはありませんが、2ページ目からは重大なネタバレに触れていますので、まだ観ていない方はご注意ください! 1. 男子高校生3人がカフェ巡りをしている理由は? C 2016「君の名は。 」製作委員会 瀧(中身は三葉)は、友達の司と真太に誘われて、東京のカフェに行きます。 しかし、男子高校生の趣味がカフェ巡りなんて、ちょっと変わっていますよね。 カフェに行った時の会話をよく聞くと、司と真太は「あの木組みがいいね。 」「手がかかってんなあ。 」と、カフェの内装に感心していました。 つまり、瀧を含めたこの3人は建築物に興味があった(建築物ファンだった)ために、カフェ巡りをしているんですね。 これは、瀧がスケッチで糸守町の絵を描けたことにもリンクしています。 瀧は建築物好きで、風景や建物を気にしているからこそ、夢が覚めても絵としては覚えておくことができたのでしょう。 (三葉の体に入っていた瀧が、デッサンの授業で建物を描いているシーンもありましたね) ちなみに、瀧は糸守町の風景をはっきり覚えているわけではなく、スマホで飛騨の山並みを検索しながら絵を描いていたりもしていました。 (小説版では「記憶の中の風景とマッチしている稜線を探している」とあります) そういえば、瀧は奥寺先輩とのデートで、偶然(三葉がいた)飛騨の写真を見ていました。 作戦会議の部屋にあった懐かしのアイテムとは? C 2016「君の名は。 三葉のいる世界から数えて、もう18年前に廃部になっていたのですね。 生徒数の少なそうな田舎の学校なので、部員が足りなかったのでしょう。 新海誠監督もTwitterで発言されています。 ゲームキューブやPS one Books版『メタルギアソリッド』は1995年以降に発売されたものなので、生徒の誰かがこっそり部屋に持ち込んで、教師の目を盗んで遊んでいたのかもしれません(笑)。 背中合わせになっているクレーンが意味するものとは? C 2016「君の名は。 これは瀧と三葉それぞれを象徴しているのでしょう。 オープニングでは、同じように瀧と三葉が背中合わせになっていたのですから。 終盤で三葉(中身は瀧)が持っていた湯のみの中のお茶には、茶柱が2本立っていたのです。
次のINDEX• 『君の名は。 』主人公たちのiPhoneの世代の違いに気がついた? 美しくも移り変わり行く風景の中に、若い男女の心の機微を描く新海誠監督へのインタビュー第2弾。 我々ガジェットマニアが気になる作中のデバイスに隠された秘密について聞いた。 新海誠のルーツにあるMacと、若者へのメッセージ〈新海誠インタビュー01〉 『壊れたままの世界』で生きて行くMacBook世代へのエール〈新海誠インタビュー03〉 本当に、iPhoneの世代の違いがヒントだったのか? 筆者はマニアとして、劇中に登場するデバイスが気になる。 パソコンやスマホといったデバイスは、時にそのキャラクターの背景を説明するために使われる。 WindowsかMacか、AndroidかiPhoneかという違いは、往々にしてマジョリティかマイノリティか? 体制側か反体制側か? ビジネスライクかクリエイティブか? そんな背景が表現されていることが多い。 映画やアニメなどのクリエイティブの現場には、アップルファンが多いせいか、正義の味方はたいていアップル製品を使っている(余談だが、クルマはアウディが正義の味方で、メルセデスが悪者であることが多いような気がする)。 『君の名は。 』を公開時に見た時もそんな目線で見ていた筆者は、主人公として入れ替わる宮水三葉と立花瀧が、それぞれiPhone 5s(SEかもしれないが)と、iPhone 6(おそらく。 6sかもしれない)を使っていることに気がついた。 映画を見ていて「もしかして、このふたりの生きている時間軸は違うかもしれない」ということが感じられ始めた時に『だからiPhoneの世代が違うのか!』と思い当たった。 単なる小道具だし、一般の人が気付くポイントではないが、ディテールにこだわる新海誠監督だからこそ、そんなヒントも隠されていたのかもしれない! と感じた。 そこで、新海監督にインタビューする機会を得られた今回、そのことを聞いてみた。 タイムギャップの演出と、さらなる理解 「一応、あのふたりにはタイムギャップがあるので、それぞれの時代に自然なモデルを持たせるようにしています。 観客の方へのサインとしても出しているし、田舎に住んでいる女の子の三葉と、都会に住んでいる男の子としての瀧君の違いという表現でもあります」と新海監督。 やはり、三葉がiPhone 5シリーズ、瀧君が6シリーズというのは、タイムギャップのサインとして意図された表現だったのだ。 加えて、時に(表現としてどうかはともかく)画面が割れてもそのまま使っちゃうような田舎の女の子……だからちょっと古めのiPhone 5という記号性もあるのだろう。 また、瀧くんは都会の子で、母親は不在だが、霞が関勤務の父親と2人暮らしということで、家族関係は希薄だが裕福……という表現で当時最新モデルであるiPhone 6シリーズを使っているということになる。 もう少しマニアックな話をすれば、三葉が生きているのは2013年という設定。 劇中で彼女が使うのはTouch IDが付いているiPhone 5sに見える(ように見えるだけなので、5かもしれない)。 iPhone 5sが発売されたのは2013年の9月20日なので、当時としては最新のモデルを持っていたことになる。 iPhone 6と6sの間には外見上の違いはほぼない。 厳密に言えば3D Touchが導入された関係で0. 1~0. 2mmの単位でサイズが大きくなっているが、もちろん劇中の表現から識別は不可能だ。 瀧君が生きている時間は2016年なので、彼のiPhoneは2014年発表のiPhone 6である可能性も、2015年発表のiPhone 6sである可能性もある。 ちなみに、筆者がサンフランシスコの発表会で取材したiPhone 7の発表はこの映画公開後12日後なので、公開時にはiPhone 6sが最新モデルだった。 「でも瀧君のiPhoneには三葉の時代にはなかったOSが入ってるんです。 でも、三葉はそれに気付かなかった。 iOSだからOSの世代が変わっても操作感も大きくは変わらないし、一般的な女子高生である三葉はそこに気付かないでしょう」と、新海監督。 なるほど、逆に機械に興味のある僕らのようなマニアな男性が3年後のiPhoneを触ったら、「見たことのないiOSが入ってる!」と無粋な気付き方をしてしまったかもしれない。 三葉がガジェットマニアでなくて良かった。 クリエイターが棲む『Macの向こうから』 先の記事にも書いたが、20年以上も前にPower Macintosh 7600を買って個人制作で映画を作りはじめた新海監督は、アップル製品を愛用されている。 出世作である『ほしのこえ』もPower Mac G4で制作されたという。 取材時にお持ちだったのは、0. 92kgとMac史上最軽量を誇るMacBook(12インチモデル)。 企画書を作ったりという制作活動に使われるのはこのマシンだ。 「文字を書く仕事は、いまはすべてEvernoteに書いています。 コンテンツを見たり、読んだり、生活の多くのことにMacBookを使っています」と新海監督。 色も同じ。 このシーンはアップルのCM『Macの向こうから — まだこの世界にない物語を』でも使われている。 iPad Pro 12. 9インチもお持ちで、Kindleの本はiPadで読むことが多いという。 iPhoneはX。 Power Macintosh 7600や、Power Mac G4で短編とはいえ1本の映画を作り上げ、今もMacBookで世界を感動させる素晴しいクリエイティブを作り続けている新海誠監督。 あなたが手にするMacも、新海誠監督が持つMacも同じデバイスだ。 (村上タクタ).
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