提督「ふむ...... おかしい。 何かがおかしい」 提督「海軍兵学校からここまで。 首位を走ってきたわけではないが、それなりに人とのかかわりは持ってきた」 提督「しかしおかしい。 この鎮守府の提督になってからというもの、まともに艦娘と話した気がしない気がする」 提督「秘書艦なるものも最初からいなかったし...... よし、確認しに行こう」 >>1 提督「うし、吹雪だな。 最初期からここに居るし。 さっそく探しに行くか」 提督「う~む、しかしどこにいるだろうか...... お、中庭にいるやん」 提督「吹雪~」 吹雪「...... なんですか」 提督「いやなに、最近あまり会話をというか顔を見ていない気がしてな」 吹雪「それだけですか」 提督「 うおぉおう、昔の反応とは大違いだ まあ、な。 立ち話もなんだ、ベンチに座るか」座り 吹雪「お気になさらず」ベンチ横に立つ 提督「う...... ふ、吹雪は最近調子どうだ?演習とか結構頑張ってくれてるし」 吹雪「そこそこですね」 提督「あ、あ~...... この前の海域攻略、助かったよ。 吹雪がオレの指示をすぐに理解してくれなきゃ、あの作戦は失敗していたし」 吹雪「それを言うなら砲撃隊の方達に言ってあげてください。 私はただ敵を引き付けていただけですし」 提督「そ、そうか?もうちょっと自信持てよ」 吹雪「過度な自信は良くないと、司令官がおっしゃったのではありませんか」 提督「そういえばそうだったな、あはは...... 」 提督 や、やべぇ。 他人行儀すぎるどうしよう。 これはあれなのか、コミュニケーションを取りすぎた弊害なのか!? 一方吹雪 吹雪 ぁぁぁぁぁぁぁあああ!ヤバい近い近すぎる!無理無理隣に座るとか恐れ多くてできない!司令官の吐いた息が私の近くを!!吸わなければ!! ハアハア 提督「ふ、吹雪?具合でも悪いのか?」 吹雪「い、いえ。 特に問題はありません」 提督「本当か?」近づき 吹雪「あり、ありま...... ありましぇん...... 」 提督「あ、ありましぇん?」 吹雪「ああもう無理!司令官近いです!離れてください!私ごときが近づいてはなりません!!」 提督「は、はぁ?」 吹雪「私は初期艦として失格なんですぅ!司令官の海図に向かうあの真剣な眼差し、そして自ら小型船に乗り込み指揮を執る御姿!尊すぎます!!」 提督「吹雪さーん、どゆことー...... 」 吹雪「ごめんなさい司令官!」 数分後 提督「えーと、なに。 吹雪はオレを嫌ってたわけじゃなくて、ただ単純に敬いすぎたってこと?」 吹雪「はい...... 司令官のお傍にいるとどうも顔が熱くなって物事に集中できなくって、そんな状態じゃ愛想をつかされるかと思って...... 」 提督「いやそんなことで嫌うほどの薄情者じゃねえよ...... むしろオレが愛想をつかされたのかと思ったぞ」 吹雪「そんなことはありません!毎日毎日司令官の御顔を張り付けた抱き枕におはようからおやすみまで全部...... あ」 提督「...... ほどほどにな?」 吹雪「しれいかぁぁぁぁぁあああん!!」号泣 提督「泣くな泣くな!年頃ならそれぐらいやるって!」 吹雪「でも...... 引きましたよね?」 提督「まさか。 それだけ思われてるってことだしうれしいさ」 吹雪「司令官...... 」 提督「けど疎遠にされるのは傷つくから、今度からはフレンドリーに接してくれよ?」 吹雪「じゃあ...... お、おさわりとか...... ありですか?」 提督「...... そういうことに興味も出てくるよな、うん...... ち、秩序が維持される範囲なら構わないぞ」 吹雪「本当ですか!?」 提督「あ、ああ。 特に触られて困るようなこともないしな」 吹雪「司令官...... 結局理由は吹雪のメンタル的なところにあった。 言葉を交わしてから吹雪は積極的になった。 おまけに明日の秘書艦をやってくれるらしい。 初めてとのことだが大丈夫だろうか。 一人でも執務は終わるが、二人いたほうが気持ちもペースも上がるだろう。 この調子で他の子たちにも聞き出していこう。 吹雪型自室 吹雪「あぁぁあ~しれいか~ん...... 」 その他「「「「「 何をしているんだ我が姉は...... !! 」」」」」 吹雪「ん...... 気持ちい...... 」寝言 その他「「「「「!?」」」」」 翌日 吹雪「司令官!おはようございます!」 提督「ああ、おはよう。 今日からよろしく頼む」 吹雪「はい!」 数時間後 提督「よし、終わり」 吹雪「あ、あれ?結構早いですね?」 提督「まあ昔から書類仕事だけは極めようって頑張ってたからな。 それ以外何もできないし。 さて、オレは他に嫌われてそうな人に吹雪みたいに声をかけていくよ」 吹雪「そうですか...... すみません、司令官が5、6枚の書類終わらせてるのに1枚だけしか終わらせられてないペースで...... 」 提督「気にするな。 段々頑張っていこう。 そうしたら吹雪とぐうたらできる時間が増えるし」 吹雪「!!」 提督「 あ、覚醒したな...... えーっと、じゃあ次は...... だってあいつあからさまやん。 クソ提督呼ばわりじゃん。 オレ一応上官だよ?悲しいよ?」 吹雪「それが...... 気に入らないと?」 提督「まさか。 ただそのクソ提督って言われるくらいなら、オレにも非があるってことだ。 それを改善するためにも、曙に聞きに行きたい。 あいつは素直そうだし」 吹雪「確かに素直ですね。 可愛い妹です!」 提督「...... あ、お前ら姉妹やん。 忘れてた」 吹雪「私は十何人の妹を持つお姉ちゃんですから!」 提督「のわりに一番子供っぽいよな」 吹雪「...... 司令官?」 提督「ははは、悪い悪い。 この時間はどこにいるか、分かるか?」 吹雪「今日は曙ちゃんは非番ですし...... 昼食は取り終わったでしょうから、漣ちゃんや朧ちゃん、潮ちゃんと一緒に居るんじゃないですかね?」 提督「う~ん、まじか...... さすがに四人同時となると...... 」 吹雪「あ、でも曙ちゃんってお花好きですから、花壇のところにいるんじゃないですかね?髪飾りもお花のやつですし」 提督「お、そうか。 さすが頼れるお姉ちゃん、ありがとな。 じゃあ行ってくる!」ダッシュ 吹雪「いってらっしゃ~い!」手振り 鎮守府 表玄関 花壇 提督「い~るっかな~、曙は~い~るっかな~...... お、居た」花壇巡り 曙「...... 」満面の笑み 提督「うわぁおう、オレあんな笑顔見たことないぞ...... 」高速物陰隠れ 曙「...... 」落ち込み 提督「!?な、なんだあいつ。 いつも仏頂面かと思ってたのに...... よし、今がタイミングだな」 提督「お、曙。 奇遇だな」 曙「...... 何?クソ提督」睨み 提督「うぐっ...... な、なあ。 オレ曙になんかしたか?」 曙「別に」そっぽ向き 提督「じゃあ、そのクソ提督ってのはなんなんだ?」 曙「...... !!」 提督「あのなぁ、さすがにオレも理由もなくクソクソ言われてると傷つくというかな。 そりゃあ提督という職業なんだからメンタルも多少強いって自負があるし、オレの指示や作戦。 普段の行いに不備があるなら言ってほしいんだけど...... 」 曙「...... き」 提督「き? キモイわよクソ提督!とか言われんのかな 」 曙「き、気に入らないなら...... 外せば?」震え声 提督「え、なにこの可愛い生き物」 曙「え...... ?」 提督「あ、んん。 え~っとな、外せって何をだ?」 曙「だから...... 気に入らないなら、気に入らないなら艦隊からも遠征艦隊からも外せば!?どうせ何の貢献もできてないのよ!あんただってそう思ってるんでしょ!?悪天候で先に進めないのも、他の艦が損傷するのも全部私の責任なんでしょ!?」 提督「え~どうしてそう思うの曙サ~ン...... 」 曙「じゃあなんで!」 提督「ん?」 曙「なんでわざわざ私を艦隊に編成するのよ!どうせ責任をすべて押し付けられるからでしょ!?」 提督「いや必要だからだよ」 曙「は、はぁ?」 提督「曙が必要なんだ。 お前の献身的な動きに、日々の訓練への取り組み。 曙一人いるだけで艦隊の雰囲気が引き締まるんだ」 曙「何もしらないくせに...... !」 提督「知っとるわ。 いつも曙のことみてるし。 まさか、あの訓練への取り組みとかは全部嘘なのか?」 曙「し、真剣よ...... 」 提督「だろう?その真剣な曙を見てるからこそ編成するんだ。 でなきゃわざわざ改装なんてしないし」 曙「改装はみんなしてるじゃない!」 提督「まあ、みんな必要だからねぇ」 曙「じゃあわざわざ私を」 提督「嫌なのか?」 曙「え?」 提督「艦隊として、戦闘や遠征。 それが嫌なのか?」 曙「...... 」 提督「正直に言ってくれればオレは曙を尊重するぞ。 もちろん曙のような奴が外れるのはもったいないと思っているし悲しい。 頑張ってると思ってたからな。 けどもしそれが嫌なら、オレは別に」 曙「嫌よ」 提督「...... ん?」 曙「嫌よ。 外れたくない...... 外れたくないわよ!」 提督「...... 」 曙「もっと...... 満足な戦果を出せてるかわからない...... 」 提督「...... 」 曙「だから...... だからあんたが満足してくれてるかわからない。 だからダメダメな私を見られるのも嫌。 でもクソ提督が見てくれないのも嫌...... どうしろっていうのよ!!」泣き 提督「...... 曙は、ダメダメなんかじゃないぞ」 曙「どこに...... そんなっ、根拠が...... 」 提督「オレだ。 いつも見てるからな。 曙のこと」ガン見 曙「な...... ぁこ、こっちみんなクソ提督!」 提督「ヤダ」 曙「もう...... なんなのよ!なんでわざわざ遠ざけてるのに近づいてくるの!?ほんっとムカつく!普通意味もなくクソって言われたら怒るでしょう!」 提督「怒んないよ別に。 だってオレが悪いんだろうし」 曙「悪くないわよ...... ただ私が最初の印象悪くしちゃって、でもあんたのことが嫌いになれないからクソ呼ばわりして遠ざけてたの...... 」 提督「あ~!じゃなに、曙って実はオレのこと好きだろ?はっはは!可愛いやつだなぁ~!」 曙「...... そうよ」 提督「まあさすがにそれは...... え?」 曙「好きよ!」 提督「じょ、上官として?信頼?ライク?」 曙「...... ら、ラブ」赤面 提督「っ!!」勝利のガッツポーズ 曙「な、なにやってんのよ...... 」 提督「いやぁ~最近っていうか最初から遠ざけられてるっていうか、あんまり口きかなかったからさ。 てっきり嫌われてるのかと思っててな」 曙「そ、そういうわけじゃないわよ...... 初めのうちは付きっきりで指示を飛ばしててくれたけど、最近は全然...... だから私のほうが嫌われたんじゃないかって思ってて、自然と...... あたりがきつく...... 」 提督「そんなわけないだろ。 ただもう、曙は一人前だし必要ないかな、って。 必要なら、いつでも曙のために動くぞ」 曙「...... なんか、泣いて吐き出して、スッキリしたわ。 けどそういうことはやめなさい」 提督「なんでだ?」 曙「一人のために動くなんて、よろしいことじゃないでしょ。 て、て、て...... 」 提督「て?」 曙「て、てい、提督...... 」 提督「無理するな、クソ提督でも良いぞ」 曙「で、でも」 提督「良いんだ。 そういう趣味?」ドン引き 提督「まさか。 曙なりの好意だって思ってるからな。 それに、そのほうが曙が呼んでくれてるって、すぐにわかるだろ?」 曙「クソ、提督...... 」 提督「ま、大本営に言った時は気をつけろよ?意外と上はうるさいからなぁ。 オレは気にしないけど」 曙「う、うん。 頑張る」 提督「無理なようならお前とかでも構わない、オレが何とか言うからさ」 曙「嫌。 て、提督って、呼びたい、から...... 」 提督「曙...... 結婚しよう!」抱き着き 曙「なっ!?ちょ、はーなーせ!このクソ提督ぅ~~!!」 執務室 提督「ただいまー」 吹雪「あ、お帰りなさい司令官!...... ふふっ、うまくいったようですね!」 提督「ん?わかるか?」 吹雪「はい!胸ポケット、見てください!」 提督「これは...... 」 吹雪「イカリソウ。 花言葉は、君を離さない、あなたを捕まえる...... 良かったですね!」胸ポケから取り出し 提督「こっちこそ話してやらねぇぞって感じだけどな。 にしてもずいぶんな花言葉だな。 もっとこう、あっただろ。 そもそもな、オレは童〇だ。 そんな根性ない!」 吹雪「そんな自信満々に言うことですかね..... 」苦笑い 日記 今日は吹雪が秘書艦として活躍してくれた。 見ているだけでもやる気が伝わってくるから、とてもありがたかった。 休憩のお茶や菓子を出してくれたりと、とても充実した執務だった。 吹雪は己のペースを気にしていたようだが、うまくケアができたと思う。 そして、曙に嫌われているかの確認をしに行った。 結果はむしろ逆だった。 まさか曙の口から「提督」、「ラブ」。 この二単語が聞けるなんてもうそれだけで茶碗三杯はいける。 が、もしかするとオレは他の子かなり勘違いをさせてしまっているのかもしれない。 これからは、行動一つ一つに気を付け、皆からの信頼を取り戻したい。 さて、曙からもらったイカリソウだが、何の知識もないオレは枯らす未来しか見えないためラミネート加工して寝室に飾った。 言葉通り華が増えてうれしい限りだ。 多分曙は媚薬の効能があるなんて知らなっただろう。 後から聞いた時のあの様子じゃ。 ラブリーマイエンジェルぼのたん、すこすこ。 おっと、長くなってしまったか。 よし、ここで終わりにしよう。 秘書艦のメモ 秘書艦、吹雪。 今日は初めての秘書艦。 とても緊張しましたが、司令官が優しくリードしてくれてとても助かりました!昨日まで遠ざけていたのがバカバカしいです。 それに、ボディータッチも...... おっといけない、鼻血が垂れてしまいます。 この話はなしにしましょう。 無事に曙ちゃんと和解?できたようで、お姉ちゃんは鼻が高いです!この調子でどんどん司令官がみんなと仲良くなって、鎮守府ハーレムを築き上げればきっと、さらに戦果が上がるんじゃないかと思います!正妻の座はほしいですけど! 夜 吹雪型自室 吹雪「曙ちゃ~ん」 曙「え?」 吹雪「あのさ!明日、秘書艦やってみない?司令官、きっと喜ぶよ!」 曙「提督が...... ?」 吹雪「うん!それに、たぶん自然にでも良いから提督って呼んであげると、もっと喜ぶよ!」 曙「そうかしら。 けど恥ずかしいし...... 」 吹雪「司令官も恥ずかしいと思うよ。 でも絶対喜ぶ!どうどう?」 曙「じゃ、じゃあ...... やるわ。 任せて。 絶対に提督のために!」 吹雪「その調子!さ、明日は秘書艦だから早いよ!ちゃんと寝て司令官のために、頑張ろうね!」 曙「もちろん...... !!」 翌日 曙「お、おはよう...... 」 提督「んお?曙が秘書艦か?」 曙「そうよ、く...... て、提督」 提督「曙、好きだぁ!!」 曙「は、はぁぁぁぁああああ!?」 執務終了 曙「意外と早いわね。 お昼前よ」 提督「曙の覚えと理解が早いからな。 まあ吹雪も良かったから、また頼みたいな」 曙「そうしてあげなさいな。 あんたからのご指名だときっと飛んで喜ぶわよ」 提督「そうか?今気軽に話せるのは曙と吹雪だけだからな、そう思ってくれてるならうれしいよ」 曙「えぇ。 私もうれしいけど...... 」 提督「え?ちょもっかい言って?録音する」ニヤニヤ 曙「...... く、クソ提督!」 提督「可愛い」 曙「な、なんでそうなるのよ!?このクソ提督!」 提督「まあまあ。 んで、今日も嫌われてないかチェックしに行こうと思うんだけど...... 誰が良いと思う?」 曙「そうねぇ...... 抱いてって・・・この長女グイグイ来すぎィ! のんびり待たせていただいているので、遅れに関してはお気になさらず。 またリクエストですが、響ちゃんはどうでしょう? 冷静で信頼できる一方で、奔放(フリーダム)な面もあり、奇行を見せることもしばしば。 (阿武隈の布団に潜り込む等) ある種の風物詩となり艦隊の和みネタとなっていたが、ある時好意を抱いている提督に目撃され、客観的に見た自分は提督に悪い印象を与えているのではと考え、これ以上嫌われたくないと思い込み提督を遠ざけるようになってしまった。 それ以来どこか元気がない様子になり、方々から心配されている。
次の98 ID:M88tNBw10 長門「むっ?」 提督「長門!!」 長門「珍しい所であったな」 提督「お前……こんな草むらで何をしてるんだ?」 長門「かくれんぼの練習だが」 提督「お前……本当に何してるんだよ……」 長門「いつ何時子供達に誘われても構わんように下調べをしているのだ」 提督「子供相手に本気出しすぎだろ」 長門「見つかりにくい所があるからと駆逐艦……睦月型あたりが良いな。 61 ID:M88tNBw10 秋月「提督?」 提督「秋月!?お前、こんな木に登って何してるんだ!?」 秋月「それはその……言わなくてはいけませんか……?」 提督「もしかして悩みでもあるのか?」 秋月「…………」 提督「そうか。 24 ID:M88tNBw10 提督「ここなら……」コソコソ 間宮「あら、提督さん。 86 ID:M88tNBw10 間宮「提督さん、とりあえず誤魔化しておきましたよ」 提督「助かった……」 間宮「ですがいつまた来るか分かりませんし……押し入れに隠れた方が良いかもしれませんね」 提督「それもそうか……」 間宮「押し入れなら布団も入ってますし、横になるくらいの広さならありますから」 提督「じゃあそうさせてもらいます!」 ガラッ 提督「おお、こりゃいい。 ふかふかするし何かいい匂いもするな。 砂糖はおいくつですか?」 提督「2つもらおうかな。 あとミルクも」 伊良湖「ミルク……ごめんなさい、ミルクを切らしてて、あの……」 提督「あ、ならブラックでいいいぃぃぃ伊良湖ちゃん!?」 伊良湖「うぅー……」 提督「な、何してるの!?服着て、服!!」 伊良湖「すぐミルク出しますから……」ぎゅうぅ… 提督「出るの!?」 伊良湖「今ならでるかもしれないです……!」 直飲みしたけど出なかった。 しかし提督の耐久度が1かいふく 伊良湖「あ、うぅ……」ひくんっ 提督「危なかった。 39 ID:M88tNBw10 提督「うちで真面目そうな艦娘と言えば……大淀か!」 提督「大淀!大淀!!」 大淀「はい?」 提督「開けてくれ!お前だけが頼りなんだ!!」 大淀「なんでしょう?」 ガチャ…… 提督「ハッ!?殺気!!」 ブワッ!! 提督「お、大淀!?」 大淀「流石です、提督。 私が不意に放った渾身の一撃を紙一重で交わすなんて」 提督「お前、まさか……さっきの話を」 大淀「提督が着任してからずっとお供していたのに私は未だに日陰の存在。 明石さんはよく第一艦隊旗艦をまかされているのに」 提督「あれは修理を……」 大淀「だからこれはチャンスだと思ったんです。 06 ID:M88tNBw10 大淀「でもその目論見も終わり。 私、今の一撃に全てを賭けていたんです」 提督「そうだな……拳圧で向かいの大鳳の部屋が無茶苦茶だ。 相当な一撃だったんだろう」 大淀「本日付で大淀は解体していただきますね……」 提督「しっかりしろ!大淀!!いつもお世話になってるから!縁の下の力持ちっから!」 大淀「メガネでしょうか……このメガネが原因でしょうか……こんな物……!」 提督「やめるんだ!霧島に罪は無い!!」 大淀「だったら私はどうすれば……私は……」 提督「大淀……悪かったな。 98 ID:M88tNBw10 明石「どうしてこんな所に提督が?」 提督「……」 明石「これは……カタパルトが少し左に曲がってますね。 修理しときますか?」 提督「…………」 明石「えーっと、ここをこうして。 あれ?また曲がりが酷く」 提督「う、うぅ……」 明石「うーん、やっぱりちゃんと修理した方が良さそうですね」 提督「修……理……?」 明石「ではちょっとコレを工廠へ持って行きますね。 51 ID:M88tNBw10 提督「こうなったら大井の所に行くか。 あいつならある意味大丈夫だろ」 コンコン 提督「大井、大井!開けてくれ!」 ………… 提督「大井!いるんだろ?なぁ!頼む!」 提督「…………おかしいな。 物音はするのに」 北上「ねぇ、大井っち。 80 ID:M88tNBw10 提督「勢いで陸奥の部屋に来たけど大丈夫か……?」 金剛「提督ぅ〜!どーこデースカー?」 提督「ヒェー!背に腹は変えられん!陸奥、陸奥!」 陸奥「あら、提督。 74 ID:M88tNBw10 陸奥「なるほどねぇ……あれは冗談だったって訳なのね」 提督「そうなんだよ。 まさかこんな事になるなんてな」 陸奥「私はてっきりセクハラしに来たのかと思って期待したのに。 なんだかちょっと残念ねー」 提督「清く正しく生真面目に。 それが俺のもっとうだ!」 陸奥「はぁ……」 提督「おい、聞いてるのか?」 陸奥「ごめんなさい。 37 ID:M88tNBw10 提督「あたた……っ」 榛名「提督……?」 提督「榛名!?って事は金剛姉妹の部屋か!?」 榛名「ご安心ください。 今は榛名しかいませんから」 提督「そうか。 なら良かった……良かったんだよな?」 榛名「それよりどうしたんですか?こんなにビショビショになられて……」 提督「いやー、ちょっとシャンパンファイト的なアレでな」 榛名「お風呂に入られますか?」 提督「いや、大丈夫だ。 この状態が気に入ってるからな」 榛名「そうでしたか。 本人が出たと言って持ってきましたから間違いありません」 提督「ちょっとテイスティングしても良いか?」 榛名「ていすてぃんぐ?ですか?」 提督「ちょっと失礼」ゴクゴク 榛名「!!」 提督(この味はどこかで味わった覚えが……と言うことは川内の物ではないな……。 しかし味がぼやけて……湯を足したせいか) 榛名(提督がお風呂のお湯を……、ごめんなさい、提督。 55 ID:M88tNBw10 提督「灯台下暗しと言うし部屋に戻ってみるか……」 ガチャ 提督「やれやれ、やっぱり自室が一番落ち着くな」 提督「それにしても俺がセクハラするなんて真に受けるあいつらもどういうつもりなんだ」 提督「真面目だけが取り柄の俺から真面目をとったら何も残らないだろ……」 提督「俺はただ母乳と胸が好きなだけなんだ」 コンコン 提督「!!」 提督(お、おちつけ、さっきまでと違ってここは言わばホームグラウンド。 17 ID:M88tNBw10 提督「わかった。 そこまで言うならいただこうか」 朝潮「は、はい……」 提督「本当に良いんだな?」 朝潮「司令官のお好きなように……朝潮の身体はもう、司令官の物ですから……」 提督「なら少々無茶しても問題ないな」 朝潮「司令官がお望みなら……乱暴にしていただいても大丈夫です」 提督「うおぉぉぉぉぉ!!」ガバッ 朝潮「いっ……!し、司令官、痛い……!」 提督「乱暴にしていいんだろ?」はみはみ 朝潮「でも、そんな風に噛まれたら……ぁっ」ぴくんっ 提督「なんだその反応は?」 朝潮「そんな風に、されたら……出ちゃいます……っ」 提督「それは結構。 早く出して貰おうか」 朝潮「そうじゃなくて……違うものが……漏」プルプル ガチャ! 憲兵「そこまでだ!!」 提督「!!」 提督は憲兵に捕まってしまった…….
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キモイわよクソ提督!とか言われんのかな 」 曙「き、気に入らないなら...... 外せば?」震え声 提督「え、なにこの可愛い生き物」 曙「え...... ?」 提督「あ、んん。 え~っとな、外せって何をだ?」 曙「だから...... 気に入らないなら、気に入らないなら艦隊からも遠征艦隊からも外せば!?どうせ何の貢献もできてないのよ!あんただってそう思ってるんでしょ!?悪天候で先に進めないのも、他の艦が損傷するのも全部私の責任なんでしょ!?」 提督「え~どうしてそう思うの曙サ~ン...... 」 曙「じゃあなんで!」 提督「ん?」 曙「なんでわざわざ私を艦隊に編成するのよ!どうせ責任をすべて押し付けられるからでしょ!?」 提督「いや必要だからだよ」 曙「は、はぁ?」 提督「曙が必要なんだ。 お前の献身的な動きに、日々の訓練への取り組み。 曙一人いるだけで艦隊の雰囲気が引き締まるんだ」 曙「何もしらないくせに...... !」 提督「知っとるわ。 いつも曙のことみてるし。 まさか、あの訓練への取り組みとかは全部嘘なのか?」 曙「し、真剣よ...... 」 提督「だろう?その真剣な曙を見てるからこそ編成するんだ。 でなきゃわざわざ改装なんてしないし」 曙「改装はみんなしてるじゃない!」 提督「まあ、みんな必要だからねぇ」 曙「じゃあわざわざ私を」 提督「嫌なのか?」 曙「え?」 提督「艦隊として、戦闘や遠征。 それが嫌なのか?」 曙「...... 」 提督「正直に言ってくれればオレは曙を尊重するぞ。 もちろん曙のような奴が外れるのはもったいないと思っているし悲しい。 頑張ってると思ってたからな。 けどもしそれが嫌なら、オレは別に」 曙「嫌よ」 提督「...... ん?」 曙「嫌よ。 外れたくない...... 外れたくないわよ!」 提督「...... 」 曙「もっと...... 満足な戦果を出せてるかわからない...... 」 提督「...... 」 曙「だから...... だからあんたが満足してくれてるかわからない。 だからダメダメな私を見られるのも嫌。 でもクソ提督が見てくれないのも嫌...... どうしろっていうのよ!!」泣き 提督「...... 曙は、ダメダメなんかじゃないぞ」 曙「どこに...... そんなっ、根拠が...... 」 提督「オレだ。 いつも見てるからな。 曙のこと」ガン見 曙「な...... ぁこ、こっちみんなクソ提督!」 提督「ヤダ」 曙「もう...... なんなのよ!なんでわざわざ遠ざけてるのに近づいてくるの!?ほんっとムカつく!普通意味もなくクソって言われたら怒るでしょう!」 提督「怒んないよ別に。 だってオレが悪いんだろうし」 曙「悪くないわよ...... ただ私が最初の印象悪くしちゃって、でもあんたのことが嫌いになれないからクソ呼ばわりして遠ざけてたの...... 」 提督「あ~!じゃなに、曙って実はオレのこと好きだろ?はっはは!可愛いやつだなぁ~!」 曙「...... そうよ」 提督「まあさすがにそれは...... え?」 曙「好きよ!」 提督「じょ、上官として?信頼?ライク?」 曙「...... ら、ラブ」赤面 提督「っ!!」勝利のガッツポーズ 曙「な、なにやってんのよ...... 」 提督「いやぁ~最近っていうか最初から遠ざけられてるっていうか、あんまり口きかなかったからさ。 てっきり嫌われてるのかと思っててな」 曙「そ、そういうわけじゃないわよ...... 初めのうちは付きっきりで指示を飛ばしててくれたけど、最近は全然...... だから私のほうが嫌われたんじゃないかって思ってて、自然と...... あたりがきつく...... 」 提督「そんなわけないだろ。 ただもう、曙は一人前だし必要ないかな、って。 必要なら、いつでも曙のために動くぞ」 曙「...... なんか、泣いて吐き出して、スッキリしたわ。 けどそういうことはやめなさい」 提督「なんでだ?」 曙「一人のために動くなんて、よろしいことじゃないでしょ。 て、て、て...... 」 提督「て?」 曙「て、てい、提督...... 」 提督「無理するな、クソ提督でも良いぞ」 曙「で、でも」 提督「良いんだ。 そういう趣味?」ドン引き 提督「まさか。 曙なりの好意だって思ってるからな。 それに、そのほうが曙が呼んでくれてるって、すぐにわかるだろ?」 曙「クソ、提督...... 」 提督「ま、大本営に言った時は気をつけろよ?意外と上はうるさいからなぁ。 オレは気にしないけど」 曙「う、うん。 頑張る」 提督「無理なようならお前とかでも構わない、オレが何とか言うからさ」 曙「嫌。 て、提督って、呼びたい、から...... 」 提督「曙...... 結婚しよう!」抱き着き 曙「なっ!?ちょ、はーなーせ!このクソ提督ぅ~~!!」 執務室 提督「ただいまー」 吹雪「あ、お帰りなさい司令官!...... ふふっ、うまくいったようですね!」 提督「ん?わかるか?」 吹雪「はい!胸ポケット、見てください!」 提督「これは...... 」 吹雪「イカリソウ。 花言葉は、君を離さない、あなたを捕まえる...... 良かったですね!」胸ポケから取り出し 提督「こっちこそ話してやらねぇぞって感じだけどな。 にしてもずいぶんな花言葉だな。 もっとこう、あっただろ。 そもそもな、オレは童〇だ。 そんな根性ない!」 吹雪「そんな自信満々に言うことですかね..... 」苦笑い 日記 今日は吹雪が秘書艦として活躍してくれた。 見ているだけでもやる気が伝わってくるから、とてもありがたかった。 休憩のお茶や菓子を出してくれたりと、とても充実した執務だった。 吹雪は己のペースを気にしていたようだが、うまくケアができたと思う。 そして、曙に嫌われているかの確認をしに行った。 結果はむしろ逆だった。 まさか曙の口から「提督」、「ラブ」。 この二単語が聞けるなんてもうそれだけで茶碗三杯はいける。 が、もしかするとオレは他の子かなり勘違いをさせてしまっているのかもしれない。 これからは、行動一つ一つに気を付け、皆からの信頼を取り戻したい。 さて、曙からもらったイカリソウだが、何の知識もないオレは枯らす未来しか見えないためラミネート加工して寝室に飾った。 言葉通り華が増えてうれしい限りだ。 多分曙は媚薬の効能があるなんて知らなっただろう。 後から聞いた時のあの様子じゃ。 ラブリーマイエンジェルぼのたん、すこすこ。 おっと、長くなってしまったか。 よし、ここで終わりにしよう。 秘書艦のメモ 秘書艦、吹雪。 今日は初めての秘書艦。 とても緊張しましたが、司令官が優しくリードしてくれてとても助かりました!昨日まで遠ざけていたのがバカバカしいです。 それに、ボディータッチも...... おっといけない、鼻血が垂れてしまいます。 この話はなしにしましょう。 無事に曙ちゃんと和解?できたようで、お姉ちゃんは鼻が高いです!この調子でどんどん司令官がみんなと仲良くなって、鎮守府ハーレムを築き上げればきっと、さらに戦果が上がるんじゃないかと思います!正妻の座はほしいですけど! 夜 吹雪型自室 吹雪「曙ちゃ~ん」 曙「え?」 吹雪「あのさ!明日、秘書艦やってみない?司令官、きっと喜ぶよ!」 曙「提督が...... ?」 吹雪「うん!それに、たぶん自然にでも良いから提督って呼んであげると、もっと喜ぶよ!」 曙「そうかしら。 けど恥ずかしいし...... 」 吹雪「司令官も恥ずかしいと思うよ。 でも絶対喜ぶ!どうどう?」 曙「じゃ、じゃあ...... やるわ。 任せて。 絶対に提督のために!」 吹雪「その調子!さ、明日は秘書艦だから早いよ!ちゃんと寝て司令官のために、頑張ろうね!」 曙「もちろん...... !!」 翌日 曙「お、おはよう...... 」 提督「んお?曙が秘書艦か?」 曙「そうよ、く...... て、提督」 提督「曙、好きだぁ!!」 曙「は、はぁぁぁぁああああ!?」 執務終了 曙「意外と早いわね。 お昼前よ」 提督「曙の覚えと理解が早いからな。 まあ吹雪も良かったから、また頼みたいな」 曙「そうしてあげなさいな。 あんたからのご指名だときっと飛んで喜ぶわよ」 提督「そうか?今気軽に話せるのは曙と吹雪だけだからな、そう思ってくれてるならうれしいよ」 曙「えぇ。 私もうれしいけど...... 」 提督「え?ちょもっかい言って?録音する」ニヤニヤ 曙「...... く、クソ提督!」 提督「可愛い」 曙「な、なんでそうなるのよ!?このクソ提督!」 提督「まあまあ。 んで、今日も嫌われてないかチェックしに行こうと思うんだけど...... 誰が良いと思う?」 曙「そうねぇ...... 抱いてって・・・この長女グイグイ来すぎィ! のんびり待たせていただいているので、遅れに関してはお気になさらず。 またリクエストですが、響ちゃんはどうでしょう? 冷静で信頼できる一方で、奔放(フリーダム)な面もあり、奇行を見せることもしばしば。 (阿武隈の布団に潜り込む等) ある種の風物詩となり艦隊の和みネタとなっていたが、ある時好意を抱いている提督に目撃され、客観的に見た自分は提督に悪い印象を与えているのではと考え、これ以上嫌われたくないと思い込み提督を遠ざけるようになってしまった。 それ以来どこか元気がない様子になり、方々から心配されている。
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