ルーヴル美術館の館長が刺客にやられる ルーヴル美術館の館長ジャック・ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)が絵画を見ていると、突如何者かに銃で狙われ撃たれてしまう。 なんとか最後の力を振りしぼって動き何かを伝えようとする。 場面は変わり、この物語の主人公であるロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が象徴学の講演会を行なっていた。 彼はハーバード大学の宗教象徴学の教授であった。 講演会が終わりサイン会をしていると、突如フランス司法警察中央局警部補のジェローム・コレ(エチエンヌ・シコ)がきて、宗教象徴学の専門家の意見を聞きたいと述べる。 実はロバートは夕方にソニエール館長と会う約束をしていたがこなかったのだ。 ウィトルウィウス的人体図の亡骸 ルーヴル美術館にラングドンがいくと、そこにはベズ・ファーシュ警部(ジャン・レノ)が待っていた。 ラングドン教授はなぜかエレベータを乗ることを拒むが、渋々乗る。 すると表情に違和感が表れ、ファーシュ警部が心配する。 (閉所恐怖症であるということを示唆) そして、ソニエール館長の遺体を見ることになる。 ソニエール館長の遺体は変なポーズをとっており、周りにはメッセージが残っていた。 場面は変わり、アリンガローサ司教(アルフレッド・モリーナ)が飛行機内でインタビューを受けていた。 すると、冒頭の刺客であるシラス(ポール・ペダニー)が見つけたという連絡が何者かから入った。 再び美術館に場面が戻ると、ソニエール館長の体には五芒星が書かれていた。 まさにウィトルウィウス的人体図を模していたのである。 五芒星といえば悪魔崇拝に関係があるとファーシュは言ったが、ロバートは悪魔崇拝とは関係なく、ヴィーナスを象徴していると言う。 ファーシュがブラックライトで遺体の周りを照らすと、謎のメッセージが残っていた。 謎の女性が乱入 観察していると、突如ソフィー・ヌヴー捜査官(オドレイ・トトゥ)が乱入。 ロバート宛に人命がかかった緊急事態だとアメリカ大使館から連絡が有ると伝える。 周りの文字列はフィボナッチ数列だとソフィーは指摘する。 ロバートがアメリカ大使館からのボイスメッセージを聞くと、そこにはソフィーの声が録音されていた。 ソニエール館長のメッセージにはロバート・ラングドンの名前が残されており、ファーシュ警部はロバートを逮捕する気だということを伝えた。 ロバートはファーシュにトイレにいくと伝え、トイレに行くとそこにはソフィーが待っていた。 ロバートが着ていたジャケットの内ポケットにGPS通信機が入れられていることを伝え、ロバート・ラングドンを探せというソニエール館長のメッセージを見てきたという。 ソニエールはソフィーの祖父であった。 またフランス警察本部はヌヴーをよこしていないことがファーシュにばれる。 ロバートとヌヴーは、トイレから降りて車で逃亡したと見せかけるが、GPSだけを移動させ警察を翻弄し、二人はソニエール館長の遺体に戻る。 ソニエール館長の本当のメッセージ ロバートはソニエールのメッセージがアナグラムであることに気づき、文字を並べ替えたら意味があることに気づく。 すると、レオナルド・ダ・ヴィンチとモナリザの文字が出てきた。 GPSだけ移動したことがファーシュにばれる。 モナリザの前につくと、ロバートはモナリザの顔の左半分は男性、右半分は女性だといった。 モナリザにはソニエールの暗号が書かれていた。 「SO DARK THE CON OF MAN 人の欺瞞はかくも邪悪なり 」と。 これもアナグラムだと判断し、ロバートは「MADONNA OF THE ROCKS」=レオナルド・ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」だと解明した。 岩窟の聖母の前に行くと、絵の裏からゆりの紋章が入ったペンダントを見つける。 <岩窟の聖母> 出典: 5. 次へのステップ 警察が戻ってきたため、ロバートとソフィーは車で逃亡する。 「人の欺瞞 ぎまん はかくも邪悪なり」というシオン修道会の基本理念より、ソニエールはシオン修道会の会員であったとロバートは考える。 二人はアメリカ大使館につくも、既にフランス警察が張り込みをしていた。 そのため無理やり後退し警察の追跡から逃れた。 場面は変わり、シラスが昔を思い出す。 父が母に暴力をふっていて、シラスは父をうしろから刺した。 シラスはローズラインのあるサン・シュルピス教会にきていた。 ロバートが犯人だと決めつけるファーシュは、ロバートのクレジットカードの履歴からブリュッセル行きのチケットを購入したことを確認し、ソフィーの車も見つけた。 ただそれはフェイクだということがすぐにバレてしまう。 ロバートはブローニュの森にいく。 シラスはサン・シュルピス教会のローズラインの下を掘り起こし、ヨブ38:11と書かれたストーンを見つける。 ソフィー、次のステップはなんだ?という祖父の言葉をソフィーは思い出す。 <サン・シュルピス教会> 出典: 6. ソニエールは何者?ペンダントは鍵? 十字軍の遠征を指揮したのはシオン修道会(=テンプル騎士団)となり、表向きは聖地奪還が目的であったが、本当は聖地に宝物を探しに行った。 そして教皇はテンプル騎士団に無限の権力を与えた。 だが、テンプル騎士団の権力が次第に強くなり、教皇は恐れテンプル騎士団をほぼ全滅させた。 シオン修道会の考察より、ロバートはソニエールが聖杯の在り処を知っていたのではないかと考える。 入手したペンダントにはHAXO通り24番地の文字が書かれていた。 ペンダントは実は鍵であることに気づく。 ヨブ記38章11節には「ここまでくるのはいいが先に進むな」ということを意味するものだとシラスは気づく。 サン・シュルピス教会のシスター・サンドリーヌ(マリー=フランソワーズ・オードラン)はシオン修道会の会員であった。 偽の暗号に引っかかった者がいるとソニエールに助けを求めるも、ソニエールは既に亡くなっており、シスターはシラスに殺される。 場面は変わり、アリンガローサ司教が聖杯は今夜破壊されると言う。 次なる暗号の入手 ロバートはチューリッヒ保管銀行にいく。 受付で鍵を見せたら部屋に案内される。 同時に受付人は最重要指名手配犯のリストにロバートたちが載っていることに気づく。 保管室ではアンドレ・ヴェルネ(ユルゲン・プロホノフ)支配人が待っており、どの鍵にも10ケタの暗号があり、間違えるとシステムが不能となるという。 ソニエールが残したフィボナッチ数列が暗号だとロバートは気づき、「1123581321」で暗号は合っていた。 中にはバラが描かれた木の箱が出てきた。 これが聖杯なのか。 すぐに警察の追手がきたが、最高ランクの保管物であったため、脱出経路が確保されていた。 脱出場所は装甲車の荷台であり、支配人がドライバーを務め、警察の検問をうまくすりぬけた。 クリプテックスの登場 ロバードが木の箱を開けると、そこにはクリプテックスという仕掛けがあった。 無理に見ようとすると、中の酢酸がパピルス 紙 を溶かして読めなくなるという仕組み。 正しいパスワードを入力するしかない。 (ちなみに酢酸じゃ紙は溶けないようですね。 ) ここで装甲車は閉ざされた空間であるため、ロバードの様子が変なことにソフィーは気づいた。 ソフィーは母親に落ち着くというおまじないを掛けてもらった記憶を思い出した。 掛けてもらった直後、ソフィー家族が乗っていた車はトラックと衝突し、両親と兄は亡くなってしまった。 そんなことを思い出しながら、ラングドンにおまじないを掛け落ち着いた。 しばらくする車が人気のない所に停まり、保管庫の支配人が銃を持ってクリプテックスをよこせといってきた。 20年待ったが殺人犯が持ち主なら殺してもいいだろうと。 クリプテックスを入手したヴェルネは装甲車の扉を閉めようとしたが、脅しで撃った銃弾が扉に挟まり閉まらず、その隙にヴェルネはロバート(扉)にやられる。 ロバートは車を盗んで逃げ出し、ソフィーに本当のことを話してくれと懇願する。 修道士として育てられたのではないかと。 旧友ティービングとの再会 目的地のシャトー・ビレッドに着くと、家主に3つの質問をされる。 質問をすり抜けると同時にトラックの発信機が警察にばれる。 家主の正体はリー・ティービング(イアン・マッケラン)でロバートの旧友であった。 ティービングは話し始める。 聖杯を護っている守護者は4人いる。 そしてシオン修道会の任務は聖杯の秘密を守ること。 コンスタンティヌスは異教徒でありながら、キリスト教を公認した。 誰が神で誰が人か話に困惑してきたソフィー。 するとティービングは聖杯を見せるという。 レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を映してティービングはソフィーに問う。 3つ目の質問である「テーブルの上のグラスの数は?」という質問にソフィーは答えられない。 ティービングは女性は盃、つまり聖杯は女性のことだと言う。 イエスの妻はマグダラのマリア。 最後の晩餐のイエスとその左隣のマリアの服をよく見ると盃に見える。 フランス語で聖杯はSANGREAL。 マリアはイエス処刑の時妊娠していた。 そしてサラという娘を出産したという。 あのイエス・キリストに子供がいたのである。 その後魔女の鉄槌が行われ、教会は女性を敵だと認識する。 シオン修道会はイエスとマリアの末裔を守るためにいるのだと話す。 ティービング家への襲撃 話が一息つくと、ティービングの執事レミー・リュガルテ(ジャン=イヴ・ベルトロット)がテレビを見て、ロバートは4人殺人してここにきたことをティービングに伝える。 ティービングは豹変しロバートを罵るが、クリプテックスであるキーストーンを見せるとおとなしくなる。 どうやらキーストーンの中には地図があるようだ。 そしてティービングは、ソフィーの祖父ソニエールはシオン修道会の総長だったことを伝える。 間もなくしてシラスがロバートを襲撃し、キーストーンを持っていたティービングの元へ向かう。 ティービングが杖でシラスを攻撃し、その隙にソフィーがシラスの動きを封じる。 だてに警察をやっていない。 シラスはオプス・デイに所属していた。 またキリストと同じ痛みを受けるための行為をおこなっていた。 オプス・デイはキリスト教の組織の一つであり、日本には兵庫県に支部があるとか。 いざ、次のステップロンドンへ ソフィーを追っているのは天使たちだとシラスはいう。 ソフィーは祖父を殺した男を目の前にして頭にきている。 ティービングは言う。 マリアには騎士がついていた。 人々に聖杯は失われたと信じさせるまでと。 キーストーンが入っている木箱のバラの裏に穴があり、ロバートがペンで押すと、バラの紋章が取れた。 バラの裏にはロンドンに教皇の葬った騎士が眠る~との記載あり。 テンプル騎士団を葬ったところはテンプル教会という解釈に至る。 飛行機が着陸するとフランス警察に抑えられ飛行機の中を調べられる。 が、既にラングドンは車の後部座席に隠れていた。 裏切り ロバートは子供の頃井戸に落ち、一晩中井戸にいたため閉所恐怖症となってしまった。 テンプル教会につくと、マグダラのマリアを守る4人の騎士の墓があった。 墓を飾るべき球体をさがすもそれらしきものはない。 墓ではなく彫像が目標であった。 性懲りもなくシラスがまたキーストーンのためソフィーをナイフで脅す。 ティービングの執事であるレミーが銃口を向けたが、向けた先はティービングであった。 付き人はシラスの同士だったのである。 そしてキーストーンは奪われてしまった。 ティービングはシラスに捕まり車に押し込まれるも、ロバートとソフィーはなんとか逃げ切った。 二人は文献を見るためチェルシー図書館に向かった。 レミーはオプス・デイの宿舎にシラスを届けた後、何者かからお金を受け取る。 だが、直後に毒をもられ死んでしまった。 その相手はティービングであった。 目的のためなら手段を選ばずというあくどさ。 <テンプル教会> 出典: 13. ソフィーは聖杯守護者の最後の末裔 ロバートたちはチェルシー図書館でAlexander Pope(アレキサンダー・ポープ)という人物を調べようとしたが、バスで30分かかるため、急遽乗客の携帯を使いWEB検索で調べることにした。 シオン修道会のメンバーであるアイザック・ニュートンの葬儀を行なったのはAlexander popeであった。 球体は葬儀を行なったウェストミンスター寺院にあることが判明した。 すると連れ去られたはずのティービングがそこに現れた。 そして聖杯の守護者の最後の末裔としてソフィーがいるということを告げた。 シラスはレミーにアジトにいろと言われたが、ティービングによって警察に通報された。 警察の踏み込みと同時に、シラスの父であるアリンガローサ司祭も現地に来ていた。 シラスは父親であるアリンガローサ司祭を間違えて撃ってしまう。 そして自分は警察に撃たれて死んでしまう。 司祭は肩を撃たれたのでまだ生きていた。 そこにファーシュ捜査官が現れる。 すべてを仕組んだ犯人はティービングであったのだ。 <ウェストミンスター寺院> 出典: 14. 卑劣なティービング ティービングではキーストーンの鍵を開けれなかったため、キーストーンの鍵はソフィーが知っていると言う。 ロバートを銃で脅して開けさせようとするも、ロバートは彼女じゃ開けられないという。 ロバートは球体を連想しながらキーストーンの解読をしようとするも、分からないといいキーストーンを上にほうり投げる。 ティービングは慌ててキャッチしようとするも、キーストーンは地面に落ち、クリプテックスから液体が漏れ出たため、ティービングは地図を失ってしまったと嘆いた。 そこにタイミングよくファーシュがきてティービングは捕まる。 ティービングが連行される際に、実はロバートがクリプテックスから暗号を抜き取った事がばれる。 そこになかった球体がひとつ。 それは「APPLE」であった。 PPAPではない。 パピルスには「聖杯は古のロスリンの下で待つ」という文書が書かれていた 15. ついに暴かれる真実 ロバートとソフィーはテンプル騎士団に建てられたロスリン礼拝堂にいく。 ソフィーが礼拝堂に入る前に一言、「人は何を守るかによってどんな人か決まる」。 これ名言です。 ソフィーは昔礼拝堂にきていた。 その杯を剣と盾で守る、ついに星の輝く空に眠るといった詩を思い出し、礼拝堂地下の絨毯をめくるとそこにはゆりの紋章があった。 ゆりの紋章を開くと、さらに秘密の地下通路への道があった。 マグダラの棺=聖杯がそこにあった形跡はあったが、今はない。 一体どこにいってしまったのか。 そこにはキリストがいたときからの古い書物があった。 入室と同時に礼拝堂の関係者が誰かを引き連れてきた。 ソニエールは何を孫のソフィーに見せたかったのか。 ソフィーの回想がはじまる。 ソニエールは家族の死については何も教えてくれなかった。 ソフィーが寄宿舎に入れられたあと、驚かせようと知らせずに家に帰ったら、祖父はある儀式をしていた。 ソフィーはそれ以来祖父が怖くなった。 礼拝堂の地下には新聞がおいてあり、新聞には4人家族全員が死んだと書いてあった。 サンフィアール=王家の血。 ソフィー自体が、シオン修道会が護ってきた秘密であることにロバートは気づく。 事故で唯一生き残ったため。 シオン修道会の総長ソニエールはソフィーを孫として育てた。 キリストの最後の末裔がソフィーだったのである。 <ロスリン礼拝堂> 出典: 16. 末裔が現れしとき キリストの末裔が現れたことから、ソフィーの祖母が登場。 シオン修道会はソフィーを守るためにいると告げる。 後継者の再来である。 ロバートはふと昔のことを思い出す。 実は井戸の中でキリストに助けてと祈っていた。 井戸の中でひとりではなかったのかもと。 ロバートはソフィーに問う。 キリストの末裔は信仰をそのままにするか、新しくするかどちらにするのかと。 マグダラのマリアはあそこにあった ロバートはフランスのホテルリッツ・パリに帰った。 髭をそっているとカミソリで斬ってしまい、血をながす。 赤い血がライン上に排水口に流れていきそこで何かに気づく。 「レッドライン、ローズラインのバラの下にあり」という言葉を思い出す。 ロバートは外に出てローズラインの印を辿っていく。 辿り着いた先はルーヴル美術館であった。 「聖杯は古のロスリンの下で待ち、その門を剣と杯が庇い護る。 匠の美しき芸術に囲まれて横たわり、ついに星の輝く空の下に眠る。 おしまい。 ・まとめ フィクションと分かっていながらも、観た後はどこまでが本当なの?とつい調べてしまいます。 無理矢理なこじつけも中にはあるかもしれませんが、次はどうなるの?と引き込まれます。 もろに宗教的なので、映画としては取扱い注意のようですね。 世界各国で一部で試写会をしたあと、公開のOKを出すというのが多かったみたいです。 日本は多宗教なのでそんなの関係ねぇという感じですが、ハロウィンだったりクリスマスだったり普段信仰してないのになんでイベントだけという思いは甚だしいですね。 以上、「映画【ダ・ヴィンチ・コード】ネタバレ マグダラのマリアはどこに眠る」の記事でした。
次のの小説『』を原作とする。 監督は、主演は、他にやなどフランス人有名俳優も出演。 5月20日より全世界で同時公開された。 日本では系で全国公開。 またでオープニング作品として上映された。 上映時間2時間29分。 言語はと。 原作で著者は「 この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。 」と述べ、映画の製作者は「今世紀最大の話題作」だとしているが、の婚姻関係および子供に関しての確たる証拠はない。 現在も研究は続いているものの、の構築すら困難を極めるほどに史料が根本的に不足しており、学術的かつ客観的結論を得るのはまず不可能であるため、原作含め学術的にはフィクション作品として扱われることが多い。 はを冒涜したものだとして、を呼びかけた。 ストーリー [ ] の館内で館長であるジャック・ソニエールの射殺体が発見された。 不思議なことにその身体はによる「」を模した形になっていた。 さらに奇妙な事はそれがソニエール自身の意思によるものであることだった。 パリで講演を行い、書店でサイン会を行っていたのロバート・ラングドン教授は、フランス警察のベズ・ファーシュ警部に呼び出され、宗教象徴学の専門家として捜査協力を求められる。 ロバートとソニエールは面識があり、事件の当日突然連絡をしてきた彼と会う約束をしていたものの、約束の場に現れなかった。 ロバートはすぐさま警部と共にルーヴルを訪れ現場の検証を行うが、ソニエールの意図は掴めない。 困惑するロバートの前に現れた暗号解読官のソフィー・ヌヴーは、彼の身に危険が迫っていると告げる。 彼女は、現場にソニエールの手によりロバートの名が残されており、すでにこの殺人の容疑者としてファーシュが逮捕する気であることを説明した。 しかしソフィーによればソニエールは自分の祖父であり、現場に残っていたのは「ロバート・ラングトンを探し出して彼に託せ」という意味であるという。 ロバートは今一度ソニエールが床に残したメッセージを見直し、そこからダ・ヴィンチの名と、絵の裏に隠された鍵を発見する。 この鍵こそ、ソニエールが狙われた理由であり、二人に残した遺志に違いないが、その正体を見極める前にファーシュの手に落ちれば彼の死は無駄になり、濡れ衣を晴らすことも難しくなる。 ロバートとソフィーは警察の目を逃れてルーヴルを抜け出すことに成功するが、ファーシュの疑念はいっそう深くなり、追及の手も厳しさを増してしまう。 ロバートは旧友であるリー・ティービングの屋敷を訪れて意見を仰ぐが、そこで事件の背後に潜む恐るべき物語の示唆を受ける。 それは聖書にも記される失われた、を巡る確執である。 長い歴史の中で何度も繰り返され、しかし明るみに出ることなく隠された戦い。 それこそがこの事件を動かす者たちが持つ動機であるというのだ。 そしてダ・ヴィンチもまた、作品を通じて暗号(コード)を残し、それにはキリスト教の歴史を根底から覆す意味が隠されているという。 それが著名な壁画「」だ。 聖書では生涯を独身で終えたはずのだが、実はと呼ばれる女性と結婚をしており、その女性とはのことであった。 そして磔にされたとき、彼女はキリストの子供を身ごもっていた、とにわかには信じられない説をリーは語る。 キリストの死後、マリアは女児を生み、その女児はキリストの継承者となったが、男性を権威の根源とするカトリック教会は彼女の存在を否定し、キリストの血を絶つためにを行った。 その後、マリアの遺体と彼女の子孫はによって秘匿されたという。 ロバートは、聖杯の正体はキリストの継承者であるマリアの子孫だと確信するが、そこにカトリック教会と手を組むの殺し屋シラスが現れ、聖杯の暗号(クリプトロジー)を奪おうとする。 シラスはリーに倒され、ロバートたちは駆け付けた警察から逃れるため、聖杯が存在するに向かう。 一方、ファーシュはオプス・デイのアリンガローサ司教と連絡を取り、ロバートたちを追って渡英する。 ロンドンに到着したロバートたちは、聖杯が眠る可能性があるの墓所に向かうが、そこには聖杯はなかった。 拘束を解いたシラスが逃げ出し、さらにリーのであるルュガルデが裏切り、彼を人質にして逃走する。 ロバートとソフィーは聖杯を探すため、暗号を手掛かりにシオン修道会総長だったの墓所に向かう。 しかし、そこには連れ去られたリーが待ち伏せしており、彼こそが一連の事件の黒幕だったことを告白する。 リーは、シオン修道会が「新世紀を迎えた時にキリストの継承者の存在を公表する」という方針を反故にしたことに反発し、オプス・デイを利用して聖杯の在処を暴き出そうと企んでいた。 リーはソフィーを人質にして、ロバートにダヴィンチの暗号を解くように命令するが、彼はそれを拒否してクリプトロジーを放り投げてしまう。 床に落ちたクリプトロジーは壊れて聖杯の在処は分からないままとなり、リーは駆け付けたファーシュに逮捕される。 リーはクリプトロジーを破壊したロバートを責め立てるが、彼の表情から、彼が聖杯の在処を突き止めたことを知って狂喜しながら連行されていく。 ロバートとソフィーは聖杯の眠る墓所に向かうが、そこには既にマリアの棺はなかった。 しかし、そこにはシオン修道会が残した大量の史料があり、その中にはソニエールの物もあった。 ロバートはその中から、ソフィーの家族が事故死した新聞記事を見付け出すが、記事には「家族全員が死亡」とあり、さらに一家の名前もソフィーとは異なっていた。 ロバートは、ソフィーとソニエールとの間には血縁関係がないことを突き止め、彼女こそがキリストの継承者であるマリアの子孫だと語る。 墓所を出た二人の前に、老女に率いられたシオン修道会のメンバーが姿を現し、マリアの子孫が戻ってくることを長い年月待っていたと語る。 その老女はソフィーの本当の祖母であり、ソフィーは彼女たちに迎えられる。 ソフィーと別れてパリに戻ったロバートはルーヴル美術館に向かい、の前に跪く。 ルーヴル・ピラミッドの地下には、ソニエールによって運び込まれたマリアの棺が安置されていた。 監督:• 原作:• 製作:、• 製作総指揮:、• 脚本:• 撮影:• 編集:、• 美術:• 衣装デザイン:• 作曲:• 視覚効果:、 付記事項 [ ] シラス役のは企画の当初はスケジュールが合わずに出演を断念せざるを得なかったが、他の役者をオーディションしてもなかなか納得できる配役が決まらず、監督のが「ベタニーじゃないとこの難役は無理だ」と考え、無理を押してベタニーにシラス役を頼んだ。 ベタニーはシラス役を演じるにあたり色素欠乏症を特殊メイクで施すため全身の体毛を剃っている。 トム・ハンクスは天然パーマだが本作の為に若干髪の毛を伸ばした上でストレートパーマに矯正している。 またこの映画の撮影中、服に下着の線が出るのを嫌い、服の下には何も付けずに撮影を行った。 ジャック・ソニエールの死体は当初は全体像は人形で顔のアップだけマリエールを使う予定であったが、マリエールの型を取って製作された人形があまりにもリアルで出来が良かったため、死体の映像は人形ですべて撮影された。 音楽は当初はロン・ハワードと親しいが担当することになっていた。 映画のロケは2005年7月のの場面から開始された。 原作でラングドンが宿泊したのは512号室である。 映画も一部のシーンが実際の客室で撮影された。 ラングドンがヴァンドーム広場に出てくるシーンの撮影時には一般の通行を遮断した。 その撮影時には広場に100人ものスタッフで埋め尽くされた。 で撮影が行われたが、同美術館で映画の撮影が許可されたのは本作が初である。 同美術館に所蔵されている『』も登場しているが、直接照明を当てることは許可されなかったので、撮影には複製を使っている。 ウェストミンスター寺院での撮影は拒否されたため 、そのシーンはウィンチェスター大聖堂とリンカーン大聖堂で撮影された。 リー・ティービングの邸宅として登場するヴィレット城は、パリ北西約40kmの所に実在する。 2006年時点ではカリフォルニアで不動産業を営む女性オリビア・ベッカーが個人所有しており、普段は一般客の宿泊や料理教室、ウェディングパーティなどで利用されている。 ベッカーは原作者ダン・ブラウンの妻ブライズと知り合いで、夫婦は城に遊びに来たこともある。 城内でも撮影が行われたが、書斎の調度品は撮影用にほぼ入れ替えられた。 カンヌでのプレス向け試写会で鑑賞した及び批評家達には不評であり、劇中の重要なシーンでは失笑され、拍手の代わりに口笛を吹かれるほどであった。 (ラジー賞)の最悪監督賞にノミネートされたが、受賞は免れている。 記録的な興行収入を達成した一方で宗教的な理由から物議を醸しており、国によっては上映禁止措置や上映反対運動が行なわれている。 例えばでは、若者のキリスト教の信仰に悪影響を与えるという理由から、キリスト教の指導者を試写会に招いた上で上映禁止となった。 インドや中国、エジプト、イエスをキリストとして認めないイスラム教国パキスタンでも上映禁止となった。 また、(特に)指導者も強く反発している。 指導者の中には信者に対して鑑賞しないように訴える者がいる一方で、的見地からの冷静な論争の必要性を呼びかける者もいる。 では指定(18歳未満は鑑賞禁止)で公開されている。 他の国と違って上映禁止にならずR-18指定になっているのは大人は正しいこと、間違っていることを認識できるから、としている。 その後2009年にはをリリース。 Blu-ray• 総収録時間は約174分。 DVD• デラックス・コレクターズ・エディションは劇場公開版本編を収録。 UMD• テレビ放送 [ ]• 2009年5月16日 土 、21:00-23:55、にて地上波初放送された。 45分拡大。 吹替はフジテレビ版• 2010年5月1日 土 、21:00-23:40、フジテレビにて放送された。 30分拡大。 吹替はフジテレビ版• 2016年10月28日 金 、21:00-23:50、フジテレビにて4Kレストア版が放送された。 58分拡大。 吹替はソフト版• 2020年6月10日 水 、19:30-21:54、BSテレビ東京の通常チャンネルと4K局で同時放送。 約30分拡大。 (吹替はフジテレビ版) 脚注 [ ] []• 2010年4月8日閲覧。 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)660頁• 「「ダ・ヴィンチ・コード」解剖学 PART2 10大名所で原作のウソを発見! 」『』第10巻第8号、、2006年6月、 pp. 「「ダ・ヴィンチ・コード」解剖学 PART2 10大名所で原作のウソを発見! 」『』第10巻第8号、、2006年6月、 pp. 「「ダ・ヴィンチ・コード」解剖学 PART2 10大名所で原作のウソを発見! 」『』第10巻第8号、、2006年6月、 pp. 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• (日本語)• (英語)• - (英語)• - (英語).
次のソニエールは神に謝罪し「サン・シュルピス教会のバラの印の下にある」と伝えるが・・・。 ハーバード大学の教授で宗教象徴学者のロバート・ラングドンは講義を終え出版した本のサイン会をしているとソニエールが何者かに殺された事をフランス司法警察から知らされます。 ラングドンはファーシュ警部とルーブル美術館に向かうとソニエールの胸には五芒星の傷が切り刻まれておりレオナルド・ダ・ヴィンチで一番有名なスケッチであるウィトルウィウス的人体図のポーズで亡くなっていました。 床に残した暗号はフィボナッチ数列だと分かるがこれらはソニエールが自ら行った行為でした。 司法警察、暗号解読官のソフィー・ヌヴーがやってきて伝言サービスの番号が書かれたメモを渡されます。 ラングドンがかけるとソフィーのメッセージが吹き込まれていました。 ラングドンはトイレに行くと先に待っていたソフィーから容疑者として疑われている事を知らされます。 床に「PS. ラングドンに会え」と残されていたからです。 しかしソニエールの孫であるソフィーは自分へのメッセージだと分かり助けに来たのです。 ラングドンの上着のポケットに仕掛けられたGPSを外を走る車に投げつけファーシュ警部を外に追いやりました。 シオン修道会 順番が乱れている事でフィボナッチ数列ではなくアナグラムだと気付いたラングドンは文字を入れ替えると「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と「モナリザ」となりました。 「モナリザ」の絵にもアナグラムの暗号が残されており「岩窟の聖母」と読み解きます。 「岩窟の聖母」の絵の裏にはユリの紋章の鍵が隠されていました。 ソフィーは幼い頃にユリの紋章を見た記憶が残っていました。 ユリの紋章はシオン修道会の紋章でありソニエールから何か聞いてないかラングドンは訪ねるがソフィーは何も知りませんでした。 約千年前、フランス王が聖地エルサレムを征服した時に十字軍を指揮していたのが秘密友愛組織のシオン修道会であり武装集団テンプル騎士団でした。 テンプル騎士団は表向きは聖地を守る集団だがキリスト時代に失われた聖杯を探すのが目的でありそのためなら教会も人を殺すことすらいとわなかった。 教皇はシオン修道会の騎士=テンプル騎士団に無限の権力を与えるが14世紀に入ると権力が肥大し脅威を感じたバチカンは極秘の命令書をヨーロッパ全土に送りました。 テンプル騎士団は悪魔崇拝者とされ1307年10月13日金曜日に抹殺されました。 ソニエールはシオン修道会の生き残りであり聖杯を守っていたのではないかとラングドンは思います。 ダ・ヴィンチが発明したクリプテックス ユリの紋章の鍵にはパリの住所が書かれていました。 ラングドンとソフィーはチューリッヒ保管銀行に行き鍵を見せると警備員に入口のドアを案内され、夜間支配人のヴェルネから鍵は相続で受け継がれる物であり金庫の最短貸出期間は50年だと知らされます。 金庫にはバラの印がある木箱が入っていたが指名手配されているため警察がやってきます。 ヴェルネの協力を得て装甲車で脱出しソフィーが木箱を開けるとダ・ヴィンチが発明したクリプテックスが入っていました。 パピルスの巻紙に秘密情報を書き込みビネガーが入ったガラス瓶に巻き付けた物であり割れるとビネガーがパピルスを溶かすため秘密は失われます。 情報を取り出すには5つのダイヤルにそれぞれ26文字ずつあるパスワードを正しく並べる必要があるとソフィーが説明すると装甲車が停止します。 銃を持ったヴェルネから木箱をよこせと脅されるがラングドンは隙を見て車を奪い逃走しました。 シャトー・ヴィレットに住む友人のリー・ティービングを訪ねます。 聖杯の歴史を研究しているリーからシオン修道会の任務は重大な秘密=聖杯を守ることであり総長と参事三人が守っていると言います。 シオン修道会が守る聖杯とは「キリストは神ではなく人間だという証拠」でした。 聖杯とは杯ではなく子宮の形であり「最後の晩餐」に描かれている女性は娼婦におとしめられたマグダラのマリアでありイエスの妻だったのです。 マリアはキリストが処刑されるとき妊娠しており聖地を離れてフランスで娘サラを出産していました。 キリストの権威が娘に受け継がれておりシオン修道会は聖なる血脈の守護者なのです。 すでに4人殺されておりラングドンはソニエールがシオン修道会総長なのではないかと思いクリプテックスをリーに見せるとキー・ストーンの中にある地図が聖杯へ導いてくれるはずだと言いました。 すると、いきなりシラスが現れキー・ストーンを渡せと銃口を向けられます。 シラスはサン・シュルピス教会に行ったがソニエールが言った言葉は嘘であり遠回りをさせられていました。 リーが「おまえにはキー・ストーンを開ける事はできない」と机に置きシラスが受け取ろうとした隙をついて杖で反撃に出ます。 ラングドンはファーシュ警部も命を狙ってくる者も同じ印を身につけておりオプス・デイだと気付きます。 反転文字 オプス・デイは保守的なカトリックの宗派でバチカンが直轄する属人区でありキリストは神だと信じているため人間であっては困るのです。 オプス・デイはアリンガローサ司教が手引きしていたが自ら導師と名乗る者が接触してきたのです。 またファーシュ警部はアリンガローサから「ラングドンが罪を告白した。 邪悪な人間だから止めないとまた殺す」と言われていました。 警察に包囲されている事を知ったリーは拘束したシラスを連れて付人レミーに運転させ脱出します。 リーが手配した飛行機に乗りチューリヒに向かいます。 ラングドンは聖杯の伝説「バラの印の下にある」という言葉を思い出し木箱にあるバラの印を調べると裏にダ・ヴィンチの反転文字が刻まれていました。 「ロンドンに教皇の葬った騎士が眠る。 かの者の労苦の果は神の怒りをこうむる。 その墓を飾るべき球体を探し求めよ。 バラの肉と種宿る胎とを表す」 テンプル騎士団を葬った場所はロンドンのテンプル教会だけであり行き先をロンドンに変更させます。 テンプル教会に辿り着き球体がある墓を探すが彫像しかなく場所は違うと気付いた時にレミーに救出されたシラスが現れました。 レミーもオプス・デイだったのです。 リーはトランクに押し込められクリプテックスを奪われたラングドンは鳩が舞った隙をついてソフィーを連れて逃げ出します。 レミーはオプス・デイの宿舎でシラスを待機させます。 実はリーがアリンガローサ司教に接触した導師でありクリプテックスを渡されるとレミーを毒殺しました。 そしてフランス警察が手配している殺人犯の居場所を通報するとアリンガローサ司教は間違ってシラスに撃たれて病院に運ばれシラスは警察官に射殺されました。 謎解き ラングドンとソフィーはバスの中にいた乗客の携帯を借りて「騎士・教皇・聖杯」で検索するとシオン修道会の総長がサー・アイザック・ニュートンだと知ります。 サー・アイザック・ニュートンの墓に辿り着くとクリプテックスを持つリーが現れます。 リーは持っていた銃を捨てるからクリプテックスを開けろと要求してきます。 ソフィーは暗号を解いたとしてもリーに教えないと言い張りました。 するとリーはソフィーに銃を突きつけラングドンに開けろと要求しました。 しばらく時間を与えられたラングドンは「資格を持つ者だけが開けられる」と言いクリプテックスを投げ捨てました。 中の瓶が割れ地図が溶けた事でもう二度と見付ける事は出来ないとリーは嘆きます。 その時、アリンガローサに利用されていたファーシュ警部が駆け付けリーを逮捕しクリプテックスを押収しました。 ラングドンは実は暗号を解きクリプテックスから地図を抜き取っていました。 「聖杯は、いにしえのロスリンの下で待ちその門を剣と杯が守る。 匠の美しき芸術に囲まれ横たわり星の輝く空の下で眠る」 聖杯は故郷に戻ったのだと気付いたラングドンとソフィーはテンプル騎士団によって建てられたロスリン礼拝堂に向かいます。 結末 ダ・ヴィンチコード ロスリン礼拝堂の中に入るとソフィーはずっと昔に来た事があると思います。 星が天上に描かれている部屋の絨毯をめくるとユリの紋章がありました。 開けると更に地下へと行ける階段がありました。 何もなかったがマグダラのマリアの棺があった場所だと予想されました。 ソフィーは小学生の時に事故で両親を亡くしておりソニエールの書斎に入り家族の事を調べるが何も出てきませんでした。 ソニエールの怒りを買ったソフィーは寄宿学校に入れられました。 ある日、黙って帰るとソニエールが謎の儀式を行なっていて怖くなり引き返した事がありました。 ソフィーが両親が死ぬ前のソニエールを憶えていない事でラングドンは事故の新聞を見てソニエールと血が繋がっていないと気付きます。 ソフィーの本名はサン・クレールであり事故で生き残った彼女を修道会が死んだ事にしてソニエールが孫として育てたのです。 それはイエスキリストの最後の末裔を守るためだったのです。 真実を知った二人が階段を上がると生き残りのシオン修道会の人達が集まっていました。 その中にはソフィーの祖母もいてソフィーは「おかえり」と迎えられました。 ソフィーと別れたラングドンはルーブル美術館の中庭にあるピラミッドに向かいます。 マリアの棺が収められているのはピラミッドの地下だと想像し祈りを捧げました。
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