雑談です。 国語辞典編集者の飯間浩明氏によって、が選ばれています。 なかなか面白かったので、ちょっとした感想を。 ワンチャン まず、栄えある1位は「ワンチャン」でした。 一部では昔から使われていましたが、確かに最近大学生などを中心に広がって、定着しているイメージ。 ワンチャンとはどういう意味なのでしょうか。 おそらく、この言葉の源流は「麻雀」です。 例えば、8萬が4枚見えている場合、7萬・8萬の両面待ちはあり得ないから、9萬は可能性の薄い単騎やシャボ待ち以外で当たることはない。 よって、リーチしている人がいるとしても、9萬はわりと安全に切ることができる。 これが「ノーチャンス」 そして、8萬が3枚見えている場合は、7萬・8萬の両面待ちの可能性が1枚分だけあるから、これを「ワンチャンス」と呼びます。 他に捨てる牌が無いときに、「ワンチャンス!(だから大丈夫だよね!)」と言いながら切るという使い方です。 そんな、麻雀打ちの間だけで使われていたワンチャンスですが、おそらく一般への流行に寄与したのは、「格闘ゲーム」業界だと思います。 多分、麻雀打ちと格ゲー好きには、被っている層が多いんですね。 私もそうですが。 格ゲーにおいては、似ているけど少し違う使い方がされます。 意味としては同じで、「可能性は低いけど0ではない」という感じ。 主な使い方は、体力では大幅不利で今にも死にそうなんだけど、ゲージが溜まっていたり、相手を端に追い詰めていたり、ピヨり値をためていたりして、「まだ勝つチャンスはある!」という場面で使います。 「あと1回読み勝ったら、ワンチャンあるよ!」みたいな。 そして、これは知らなかったのですが、ワンナイトラブ、つまり一夜限りの関係を持つことをワンチャンと言うらしいです。 言葉って色々変わっていきますね。 あーね 2位の「それな」は飛ばして、3位の「あーね」 これはびっくりしたのですが、私が中学生くらいのときに「あーね」は流行っていました。 ん?今頃?と思ったら、もとは九州の方言だったものが全国(主に関東?)で流行っているらしいです。 なるほど、九州すごいな。 紹介されているサイトを見ると、ああ、なるほど、そうだね、位の意味で使われているらしいです。 意味は同じだけど、福岡での使われ方とはだいぶ違うように思います。 なるほどね、そうだね、くらいの軽い感じでも使っていましたが、もっと強い意味と口調で、「はいはい!」「分かった分かった!(から黙れ!)」くらいの使われた方がされていたように思います。 大分マイルドで使いやすいように広まったのかな? その他、4位の「安定の」はネット用語ですよね。 5位~8位の自撮り、プロジェクションマッピング、NISA、危険ドラッグは、ちょっと他とは趣旨が違う新しい言葉ですね。 9位の「~み」はむしろ古くて消えつつある言葉では。 次点の「壁ドン」は、本当に2つの全く異なる意味でそれぞれ流行しましたよね。 言葉遣いの変遷って面白いですね。 興味深いまとめでした。
次の「ワンチャン」の意味とは? 「ワンチャン」こういう言葉• 「ワンチャン」の使い方• 「ワンチャン」から派生した「ツーチャン」とは• 「ワンチャン」の確立は特に決まっていない• 「ワンチャン」の誤用 「ワンチャン」の意味とは? 可能性は微々たるものですが、しかし、0とは言えず、もしかしたらチャンスがあるかもしれないという意味です。 」という意味で、使われるのではありません。 可能性は低いけれども、少なからず僅かな機会、チャンスはあるという意味で使われます。 戦闘ゲームであれば、攻撃力も守備力も、携帯する武器やアイテムも、ずっとずっと劣っているのに、僅かな可能性に全てをかけて、起死回生の必殺技をみまうような時に、使う言葉が、 「ワンチャン」なのです。 「Bダンジョンのボスに 「ワンチャン」勝てるかも? 」 「Fステージクリアに、 「ワンチャン」ありがたし」 のように、ひょっとしたら、という可能性を秘めている、まだまだ、勝ち目はあるという意味で使います。 しかし、もともとは、マージャンで使われていた言葉から生まれてきたものです。 つまり、直訳すると、万が一の運にまかせるという英語になっています。 それでも 「ワンチャン」とされているのは、誰にでも分かりやすく、気軽な響きで、覚えやすく、リズム感もよい、整った言葉だからかもしれません。 「ワンチャン」の語源 「ワンチャンス」の語源は、マ-ジャンだと記しましたが、実際に、今でもマージャンをする際に、使われている言葉です。 マージャンのルールを知らないと、分かりにくいとは思いますが、マージャンに使うカードの代わりをするものは、トランプと違って、パイといって、一種類につき4個ずつあります。 スペードのAだけで、4枚あるわけです その内の3個ずつを1セットとして、4セット このセットの組み合わせ方で、獲得点数が変わります を、他の人が出したパイでも、自分が積んであるパイの山から引いてきたのでもよいので、とにかく一番早くそろえた人が、 「ロン」といって勝ちになります。 だから、自分が勝つために必要なパイが、すでに3個、パイを捨てる場に捨てられていれば、残りのパイの中で、たった1個だけしかないパイを待つことになります。 誰かが手の中にもっているのか、残りのパイ置き場の中に埋もれているのか、いずれにせよ残りのたった1個が出るのを待つという、とても不利な方法なので、普通は、待ちません。 そこから、まずはあり得ないけど、確かに1個は残っているのですから、決して0ではないという意味が生まれたのです。 他の人にとっても、3個出ているのですから、 「ロン」と、当てられることはないと思えそうですが、リャンメン待ちといって、二通りの 「ロン」が言える待ち方の、片方がこれに当たって負けることもあります。 これも、当たって負ける可能性は低いけれども、0ではありません。 「ワンチャン」の確立は特に決まっていない 「1ワンチャン」だの 「2ワンチャン」だのといった 「ワンチャン」の数で、可能性の大きさを表現する例が増えてくるに従って、 「ツーチャン」 「スリーチャン」の他にも、絶対にできるという 「フルチャン」、逆に、絶対に無理という 「ノーチャン」と、次々に 「ワンチャン」の数で、可能性度を表す傾向になってきています。 現在では、 「フォーチャン」や 「ゼンチャン」という言葉も出てきていますが、それを聞いても、別段驚きもしなくなりました。 まだまだ、別のバリエーションが、現れるはずです。 むろん、可能性について、数値化するというのは、占い師でも難しいことなので、そもそもが、 「ワンチャン」の数で可能性を表そうという使い方自体に、無理を生じているのかもしれません。 「ワンチャン」の誤用 「ワンチャン」が、広く知れ渡り、使われてくると、発生時のコンセプトがいつの間にか薄くなったり、消えてしまったりするというのは、他の例でもよくあることです。 「ワンチャン」も、ご多分に漏れず、本来の意味とは違ったところで、使われる例が多く見られるようになりました。 お願い事をする際に 「神様、ワンチャンお願いします」とか 「ワンチャンお願いします」といったふうに使う例が、あります。 これは、 「ワンチャンス」くださいの意で、本来とは違う意味合いになっています。 似たような例で、ゲーム中に、明らかに形勢不利な状況から、一発逆転のわざが出たときに 「ワンチャン来たあ」と大声をあげるのは、どんな意味をこめているのでしょうか。 この他にも、 「今日の合コンで、ワンチャンするかも」 「C子とワンチャンでさ」などと、本来の意味とは、全く違ったところで使われている例も多く、まさに、言葉は、使われていく中で、成長し、進化していくことを目の当たりにしているようです。 「ワンチャン。 ワンチャン。 ワンチャン。 」と三回口にすることで、 「大丈夫、大丈夫、大丈夫」と、気持ちを落ち着かせるなど、まだまだ、使用範囲が広がりそうな言葉です。
次の言葉はどんどん進化もしますし、新しいものが生まれてきます。 よく「死語」と言いますが、その逆はおそらく「新語」ではなく 「生語」と言えるでしょう。 通常ならば、生まれた言葉は進化・成長はしません。 その「意味」を持ったまま、拡がることはあっても、大きくなることはありません。 世間に同じかたちで定着したまま、つまり意味は変わりません。 ですが、進化・成長する言葉も中にはあるのです。 それがここでご紹介する ワンチャンです。 この言葉、この言葉の意味を知っていますか? 知らない人はもちろん、知っている人ももしかしたら使い方、解釈の仕方を間違っている場合があります。 なぜなら上記で話したように、「ワンチャン」は、進化・成長し、様々なかたちを見せる、そんな言葉だからです。 言い換えればとても使い勝手が良く、様々な場面において、たくさんの意味で使用できるのです。 最近よく聞く「ワンチャン」って何? 「ワンチャンあるかな」 「それ、ワンチャンあるね」 「ガチ飛ばせばワンチャン行けるかも」 「ワンチャンからリア充」 などの使われ方をするワンチャン。 ネットで検索すると、「今更訊きづらいんですけどワンチャンって何ですか?」と質問している人が数多く見られます。 この問いを分析すれば、「よくは分かっていないけれど、何となく使っている」という発言にも取れます。 「この記事を読んだら、ワンチャン、ワンチャン、分かるの?」 という言葉の使い方が(問いの使い方)が正しいか正しくないかは、記事を読み進め、ワンチャンの意味を把握した後、判断してみてください。 たかが言葉、されど言葉です。 使う、使わないは別にして、それは知識なのですから、知っていて損になることは決してありません。 言葉自体の意味 そもそもこのワンチャンですが 「One Chance」の略語です。 使い方は、すなわち意味や捉え方は、このワンチャンの特質的部分で、つまり暴動でお書きした通りに進化・成長しているため、 「こうだ!」と一言で表すのは難しいのです。 ですが一般的には、別な言い方をするのなら生まれた当初の意味は、 「可能性はなくはない!」 「微々たるものだけれどチャンス(機会・好機)はある!」 というものです。 まあ、ワンチャンス、をそのまま訳したかたちに近いです。 この最初の意味から、様々なかたちで進化・成長を遂げ、使用されているのが、このワンチャンです。 ひいてはワンチャンの面白さ、使い勝手の良さ、と言えるのです。 そして幅広く使えるが故に、よく分かっていない人がとりあえず、「ワンチャン」と使用することにより、 その言葉を受けた人が内心で苦笑しているという事態も考えられということは想像つくことでしょう。 なので是非、「ワンチャンってこういうもので、こういう使い方が正しい」ということを知ってください。 言葉の由来 ワンチャンは誰が言い始めたのか、そもそも造語ではないため、この辺りは分かっておりません。 ただ、みんなが知っているであろう英単語を、それぞれの解釈のもと、それぞれが思いのまま成長させたと言っていいでしょう。 そして発信源が不明のこのワンチャンですが、古くから多用されていた場所なら実はあります。 それは卓を囲んで行なう、「麻雀」という舞台です。 元々は麻雀用語 元々というより、麻雀をするという場所において、この言葉が使い勝手が良かった、という理由が大きいでしょう。 なぜなら麻雀は中国が発祥なのですから、そこに英語が入るのは違和があるからです。 なので、卓を囲む人々が、比較的意味がすぐに分かる言葉を使用し、それが仲間同士の中で広まっていったと考えるのが妥当でしょう。 (「用語」というより、会話の中で生まれ、それが一般化されたという解釈です) ではその麻雀においてのワンチャンの意味ですが、 『3枚カベのカベ下のこと。 比較的安全だが、相手が4枚目を持っている場合は当たり牌になるし、シャンポン待ちや単騎待ちには通用しない』 というように「安全牌」の考え方が由来であり、それに基づき、麻雀を楽しむ人たちの中で使用されていました。 と言われても麻雀をやる人は、「ふむふむ」といった感じでしょうが、やらない人にとっては意味不明なのは分かります。 ここで細かく説明すると、「麻雀とは」や「麻雀のルール」という話になってしまいますので、 詳しく知りたい人はネットで調べてくださいということで、その部分はカットし、単純に、 「(切羽詰まった状態において)大丈夫!」といった意味だと理解してください。 可能性は低いけれど絶対平気! という、暗示というか、自分に言い聞かせるようにする、自身に発破を掛けるような意味合いです。 麻雀は勝負の世界なので、おそらく麻雀を知らない人であれば、 一発逆転という意味だったり、1回の機会・好機(ワンチャンス)で起死回生、巻き返せるできる、と連想しがちですが、そうではないです。 「大丈夫」 それが麻雀の世界でのワンチャンの意味です。 安全だ、と。 安全のはずだ、と。 例えば同じ勝負の世界にある、格闘ゲームやカードゲームにおいての「ワンチャン」は、 麻雀用語の「大丈夫」や「安全」という意味より、一発逆転であり、起死回生であり、そういった意味で多用します。 「勝利や成功を得るための事象」という使われ方が一般的でしょう。 発信源が麻雀だとしたら、やはり若者も麻雀をやるわけですからそれから最初の言葉の拡がりを見せ、 その若者が麻雀以外の勝負の世界においては、「ワンチャン」を別の意味を使って用いた、ということです。 つまりこの時点で言葉の自由度が高かったということが分かります。 「こんな使い方もある」というよりは、「こんな場所においても相手に通じる」といったところです。 新語トップ10に選ばれた 国語辞典編集者の飯間浩明氏が選ぶ、「新語トップテン」においてワンチャンは1位を取りました。 ちなみにその年のランキングはこちらです。 1位 ワンチャン 2位 それな 3位 あーねー 4位 安定の 5位 自撮り 6位 プロジェクションマッピング 7位 NISA 8位 危険ドラッグ 9位 ~み 10位 ぽんこつ 次点 壁ドン なぜランキングを全て発表したかというと、おそらく「2位 それな」「5位 自撮り」「8位 危険ドラッグ」「次点 壁ドン」 でお分かり頂けるように、このランキングは近年のものではありません。 2014年12月のものなのです。 古いです。 つまりだいぶ前から、「ワンチャン」は幅広く使われていたということになります。 (正確に言えば2013年です) 加えて言えばこういった新語で1位に輝いた場合、どちらかと言えば「一発屋」になる要素が非常に強く、 すぐに廃れたりするのですが(死語になる)、ご存知の通り、「ワンチャン」は今も数多く使用されています。 未だに力を持ち、使用されています。 そこに、言葉自体の「進化・成長」が大きな関わりがあるのです。 使いやすく成長するため、時間が経っても廃れない、ということです。 どういう人達が使っている言葉? これは新しい言葉の発掘者というべき人たちです。 高校生や大学生、すなわち若い世代で使用され、LINE、会話などにおいて用いられています。 若さという頭の柔軟性、そしてSNSという環境から、「こういう使い方もあるよね」といった部分が言葉の進化、ワンチャンの成長を促したのでしょう。 2年前より昨年、昨年より今年、といった具合で、ワンチャンの使い方が多種多様になっているのです。 それ故に、一見して分からない状態になっているとも言えます。 「ガチ飛ばせばワンチャン行けるかも」 「ワンチャンからリア充」 これが分からない人はその答えを求めるべく記事を読み進めてください。 これが分かる人は果たしてその答えが合っているのか、それを確かめるべく読み進めてください。 長く使用されているということは、「知らなきゃ恥ずかしい言葉になっている。 だからちゃんと理解し、ちゃんとしたかたちで使用しよう!」ということだと言えるのですから。 「ワンチャン」の会話での意味合い ではいよいよワンチャンの会話での意味合いです。 とにかく日々進化・成長しているような言葉なので、もしかしたら時代の最先端を行っている人は、 「まだ使い方あるよ」と言うかも知れませんが、現状、このような使われ方、意味合いを持っている、というものを紹介していきます。 「ひょっとしたら」の意味で使う時 「可能性はゼロではない」というところから延長し、「ひょっとしたら」「もしかしたら」という意味で使用します。 例えば、 「急げばワンチャン間に合う」 だったら、 「急げばひょっとしたら間に合う」 ということになります。 「明日ワンチャン行けるかも」 でしたら、 「明日もしかしたら行けるかも」 ということになります。 ひょっとしたら、からの進化・成長 さらにこの「ひょっとしたら」「もしかしたら」という意味も、さらに進化・成長して使われています。 「明日のサッカー、ワンチャン日本でしょう」 は、もしかして、ひょっとして日本、ということではなく、 「日本が勝つ」という意味で使われます。 これは「ひょっとしたら」「もしかしたら」が、さらにワンチャンでの他の意味、「大丈夫」も付随し、 その結果、「勝つ」という言葉が連想され、この意味を持ったのでしょう。 普通に考えれば、ワンチャンスなのですから、勝利の確率は低いのですが、「大丈夫」が絡むことにより、意味が変換し、力強いものになっているのです。 「ひょっとしたら」「もしかしたら」に、「絶対大丈夫」が重なったかたちです。 願い事を叶えたい時 これは一番、本来の英語の意味に近い使い方でしょう。 「神様、ワンチャンお願いします」 と空に向かってお願いした場合、まさしく「1回の好機をお願いします」「チャンスを与えてください」ということです。 チャンスからの進化・成長 ですが、この本来の英語に近い意味のワンチャンも、さらに進化、成長、広がりを見せます。 「せっかくのワンチャン、ものにしないと!」 というような使い方ももちろんされますし、 「ワンチャン、きっとあるよ」 という励ましの言い方でも使用されます。 すなわち、この場合においては、チャンスに「可能性」が多く含まれていると言えます。 下ネタとして使う場合 そして「ワン」「チャンス」「可能性」ということからワンチャンは下ネタにも使用されています。 ワンナイトラブ、つまり一夜限りの関係です。 「ワンチャン狙っているんだよねー」 と爽やかに言った場合においては、ワンチャンの意味から読み取る可能性として、「このワンチャンス、絶対ものにするぞ!」という捉え方もできます。 が、この場合では、 「意中の子と朝を一緒に迎えてやるぜ」という解釈なのです。 (というよりは、この解釈もできる、が正しいですね) 下ネタもさらに進化・成長 そしてこれもまた進化・成長を見せます。 一夜限りの関係、という意味を基本とし、まずは、「昨日ワンチャンしちゃってさ」と使用した場合、ある人と関係を持った、ということになります。 次に、「お持ち帰り」という意味でも使用されることもあり、 「実はあの後、ワンチャンされて。 でも酔っぱらっていたからあまり憶えていなくて……」といった会話も成り立つのです。 ようするにこれは、お持ち帰りされたけれど記憶にない、ということになります。 そしてまだ進化・成長し、「ワンチャン女」というものもあります。 これは本気でなく遊びの子のことだったり、軽い女という意味であったり、そういった解釈をされています。 また、「このワンチャンス逃すな!」と背中を押している意味合いもあります。 受験発表(おまじない)の時 例えば、車内、あるいはTwitterなどにおいて、 「ワンチャン、ワンチャン、ワンチャン」 と繰り返していたとしたら、 「大丈夫、大丈夫、きっと大丈夫」 ということです。 ある意味「おまじない」的な要素、験担ぎ的な要素です。 ようするにこれについては、麻雀用語をそのまま使用している例となります。 ゲームをしている時 これは先に述べましたが、「まだ逆転できるチャンスはある」といった意味の他にも、 ポケモンGOなどにおいては、「ゲット」という意味で使用されたりもします。 「ワンチャンあるかな」 でしたら、「このモンスター、ゲットできるかなあ」となるということです。 「ひょっとしたら・もしかしたら」であり、そして「願い」も込められた使い方です。 あるいはパズドラで、ダンジョンに挑戦するさい、出てくるモンスターやターン数次第ではクリアできる(望みはある)、という場合においても使用します。 すなわち、「ワンチャン来た!」だと、思い通りになり、クリアできた、ということです。 あるいは、「ワンチャン、ワンチャン」だと、全滅寸前のパーティにおいて、「まだ希望はあるぞ!」と言い聞かせているということになります。 このように元々の意味からの連想、その連想の連想、加えて願い、も合わさって使われるのが、「ワンチャン」なのです。 まさに進化・成長する理由と言え、多様化する訳がここにある、といった感じなのです。 ですが、使いやすい、どこにでも使いがちだからこそ、それが間違っていた場合、非常に恥ずかしい思いをする、とも言える言葉です。 みんながみんな、やみくもに使っているわけじゃない、ということを分かってください。 あくまでもワンチャンの使い方にはそれぞれ繋がりがきちんとあり、その組み合わせによって、異なった意味(かたち)があるということを。 ワンチャンの応用「ツーチャン」 会話やLINEにおいて、同じ返答をしたとしても、言い方やスタンプの種類によって、意味を微妙に、あるいはまるで違うものに変化させるワンチャン。 結果、ワンチャンなのにワンチャンではない、こっちのワンチャンは違う意味、といった部分を見せます。 目に見えない変化です。 そんなワンチャンですが、言葉自体がはっきりと変化し、応用しているものがあります。 それが ツーチャンです。 「つーちゃん」の使い方 これは明白であり、本来の英単語の意味の延長にある言葉です。 ワンチャンスよりツーチャンス 1回より2回、ということです。 つまり可能性がワンチャンよりツーチャンのほうがある、ということです。 「ワンチャンあるで!」 「いやいや、ツーチャンあるっしょ!」 と励ましや自分を元気づけるために使用します。 決してワンチャンの1つの意味、「ひょっとしたら」が、ツーチャンだと、「ひょっとしたらひょっとしたら」と2回繰り返すことということではないです。 ちなみにツーチャンには進化・成長はありません。 これだけです。 これも進化・成長があったのなら、もう頭から煙りが出てしまいますよね。 「スリーチャン」はあるの? これはないです。 もしかしたらどこかで使っている人もいるかもしれませんが、使っている人は限りなく少ないと言い切れ、すなわち使えば恥ずかしい思いをするということになります。 おそらく普及しないのは、「言いづらいから」だと思われます。 どちらも言いやすいですし、かつ、使用できそうな場所が多い言葉です。 ツーチャン、フルチャン、ノーチャン、と、ワンチャンは進化・成長し、さらに子どもと言える言葉を三つも生んでいることが驚きですよね。 大人が使う時の文例 「若者言葉、それがワンチャン」と思う人もいるかと思いますが、いえいえ、ここまで広がりを見せた、定着したワンチャンです。 決して大人が使用してもおかしくないのです。 ただ、大人の「ワンチャン」は、一線が必要です。 ある程度ワンチャンの意味を理解していれば、様々な用途で使用できるでしょうが、大人にはおすすめしません。 使用用途が限ったほうがいい、と考えます。 好き勝手に使用していいのは若者だけであり、いい大人が使うと恥ずかしいということです。 ある程度の一線」がある、それが大人のワンチャンなのです。 また、これからご紹介するのは、応用編でありおさらいであり、決して間違わないワンチャンの使い方です。 間違って使用するということは、その言葉を知らないことよりも恥ずかしく、 また間違って使用することにより、一気におっさん、おばさんに見られてしまうので、是非、ワンチャンをしっかりと理解、再確認してください。 「急げばワンチャン間に合うかもしれない」 今一番良く使われるという意味合いのワンチャン。 それが、 ひょっとしたら もしかしたら です。 少なくとも上記のふたつの言葉より、ワンチャンのほうが数を短縮できますし、どことなく前向きなのも印象が良く、かつ好感が持たれます。 「急げばワンチャン間に合うかもしれない!」 もいいですし、 「とにかく急いで終わらせて参加する。 ワンチャン行けなくなる事態にならないよう頑張る!」 というのもいいでしょう。 爽やかですし、何より、「ひょっとしたら」や「もしかしたら」が持つ、独特な重さを伴う切迫感が和らぎます。 「あの人と付き合える可能性、ワンチャンあるよ!」 このワンチャンの意味は、励ましの意味合いも含めています。 「確率は少しはあるから頑張りなよ。 告っちゃえよ」 だと、同じ「少し」という確率なのに、確率がとても低いという気がしてきませんか? もちろんどちらもワンチャンスであり、すなわちワンチャンも少しという言葉も、「僅か」ということなのですが、不思議とワンチャンのほうが前向きな意味で取られます。 だからこそ広まっている、とも言えます。 曖昧な部分をさらに曖昧にし、だけどどこかポジティブという。 ですから相手を元気づけさせることができます。 使いやすい言葉であり、是非使って欲しい使い方、とも言えます。 「ワンチャン合格するかも」 「ひょっとしたら」の進化形、「絶対」を付随した使い方のワンチャンです。 これは、「大丈夫」が含まれているが故、そう捉えられるのです。 希望を込めた物言いをする時、イケるはずと信じたい時、「ワンチャン」で表現すると、言葉に力がつきます。 「ワンチャン昇進あるでしょ!」 「上司の受けもいいし、これはワンチャンあるな」 など使用できます。 ワンチャンは「響き」が強いです。 意味をいちいち紐解くのではなく(と思ったら使いづらいということです)、気持ちを見せたい、願いを込めたい、ノリを大切にしたい、そんな時に抜群の力を発揮します。 「彼女はワンチャン女だ」 これは前述した通り、「軽い女」という意味です。 勘違いして使用してほしくないのは、 「告白して成功する確率は1%のいい女」という誉め言葉ではないです。 下ネタであり、「尻軽女」「サセ子」「ちょろい女」などが同義語でしょう。 少し補足するのなら、「一晩だけの関係の女性」 なのですから、双方同意の、後腐れのないそんな女性、という意味にも取れます。 (なので、『最低な女性』という解釈はしてほしくないな、と思います) この辺りが、大人が使用してみてもおかしくないワンチャンです。 あとは使用はせず、意味が分かれば大丈夫、という解釈をしましょう。 「言ってもこれワンチャンあるんじゃねえかな」 「ワンチャン、あると思って期待しているんだけど」 「ワンチャンしかと? ってマジ?」 「ワンチャン、ワンチャン、ワンチャン(両手を組んで空に顔を向け)」 「ずっとノーチャンなんだけどいつになったらワンチャンになるわけ? つーかフルチャンないわけ?」 「日曜日のバーベキュー、ワンチャン参加」 「ワンチャン狙えるんじゃね?」 「現実に考えると映画や漫画じゃないんだからワンチャンないよね~」 などの意味が分かれば平気です。 (もちろんあくまでも何となくで結構です。 そもそも、ワンチャンの言葉自体、曖昧なものなのですから) スラングを使う時の注意 TwiterやFacebookで多々みかけるネットスラングは様々です。 ワンチャンもそうですし、orz、リア充、wktk、などは気軽に使いがちですが、実は使用上の注意があります。 それは場面であり量であり相手です。 意味同様、気を配って頂きたい部分です。 世代が違う人の前では多様しない 使わない、ではなく、多用しない、ここが大切です。 あなたが年上でも、年下でも構いません。 年齢層の違う人と話しているところを想像してください。 「ワンチャンあるなって思って」 と言ったか、言われたかしたとします。 その意味が分からず、「ワンチャンって何?」と訊いたか、訊かれたかした場合、 1度なら話のタネになり、訊いた立場なら勉強にもなりますが、これが多用するということになると、嫌悪を抱く、と想像できませんか? けんかを売っているのかと思われる ひいてはその嫌悪は、小馬鹿にしている、という感情を生み、喧嘩を売っているのか、という内なる鬱憤を発生させます。 必要以上のスラングは意識して言うべからず、ということです。 社会性を疑われる スラングを多く発するということは、社会性であり人間性であり育ちであり、そういったものに対して、相手にマイナスの要素しか与えません。 チョイスする言葉、あるいは言葉遣い、は礼儀に直結しています。 「笑うときに口を押さえたら上品に見える」「食べる前にいただきますと言うとマナーがあると思われる」 このような簡単ですが、大事な要素、それが言葉であり話し方なのです。 たくさん使うと軽く見られてしまう 上記で述べた礼儀は、さらにイメージと繋がっています。 すなわちスラングは多用すれば、軽い、もっと言えば少し足りない人と思われます。 別に思われても構わない、と開き直る人もいるかもしれませんが、それはもったいないことだ、とそう思いませんか? 確かに今、みんなが使っている言葉であり、通じる言葉です。 だから使っている、その答えは間違いではないです。 が、たったそれだけのことで、「軽い」「足りない」なんて悪い印象を持たれるのは癪に障りませんか? おそらくスラングは、どうしても譲れないもの、ポリシーではないはずです。 だからこそ、気を付けてほしい、とそう思うのです。 語彙が少ない人だと思われる 語彙力、すなわち知っている言葉の数。 これは文章を読んでいれば、文字に触れていれば身につくものです。 活字離れが問題視されている昨今、余計にみんな敏感になっています。 使い回しや多い物言いに対し、「この人、新聞や本を読んでないな」と。 もしかして明日休み? もしかすると明日休み ひょっとして明日休み? ひょっとすると明日休み? あるいは明日休みとか? まさか明日休み? っていうか明日休み? これらは全て、「ワンチャン休み?」と言い換えられる言葉の数々です。 よって全てワンチャンにする必要はないはずですし、あるいはどの言葉であろうと、多用すれば、やはり語彙が少ないと思われてしまうことでしょう。 会話なら気になり、文面なら読みにくい、そういうものになってしまうのです。 日本語は表現力が豊かで綺麗、とよく言われます。 綺麗な日本語を使いましょう、というのは説教臭くて言いませんが、あえて汚す必要、汚れて見えるように見せる必要はないのではないか、とそう考えます。 頭を使ってしゃべっていないと思われる 多用すると、頭(知識)を使っていない、とそう思われがちです。 言葉の組み立てであり、伝えようという意志が見えない、というものです。 難しい言葉を使え、ということではなく、様々な言葉を組み合わせてもいいのでないでしょうか。 ですが流行っている言葉を使用しすぎると、 「流されやすい」「自分を持っていない」と思われてしまうのです。 そんなことを考えるの、年寄りだけだよ、 と言う人もいるかもしれませんが、歳を重ねるにつれ、その年寄りとつき合う機会が多くなるのが現実です。 さらに言えば、書籍なりネットなりの文章がそんな流行語だらけで埋め尽くされていたら、頭のいい作者とは若いあなたも思わないことでしょう。 流行に敏感な作者、と思う前に、ちょっといくつなの、この人? 大丈夫? と思うのではないでしょうか? 3. 年相応の言葉遣いをすべき 年相応の言葉。 これは、そういった定義、たとえば20代の言葉、30代の言葉、40代の言葉リストがあるわけではないので、 「こんな言葉を選んで話しましょう!」と断言するのは難しいです。 落ち着いた物言いは、年相応といえますが、落ち着いた物言い・話し方でも、中身が安っぽい、軽い、そんなものはありますよね。 ということから、年相応の言葉というのは、まさに対面している人が基準となります。 その人がどう思うか、どう感じるか、なのです。 だからこそ怖くもあり、慎重にいかないといけません。 その人がどんな言葉で、「何、この人?」と感じるか分からないのですから。 例えば、40を越えたいい大人のタレントが、 「超」 「マジ」 「ぶっちゃけ」 「うめえー」(美味しいではなく) と使っていたとします。 きっとなにがしのタレントの顔が浮かんだ人もいるでしょう。 この時に違和を感じない人もいますが、「いい大人が何その話し方」「痛々しい」と眉をひそめる人もいます。 そういうことなのです。 もちろん対面する人の内心は分かりません。 だからこそ、怪訝に思われてしまう事態を回避するためには、安全な言葉を選んで話すことが必要なのです。 どうしても外せない商談、面接、意中の人との初めてのデート、そんな「印象」が大事な場においては、冒険しない言葉遣いをつかうのがベスト、と言えるでしょう。 変に若者ぶる必要もないですし、流行に乗りすぎる必要もないのです。 良い年をした大人が使うべきではない 「死語」にしろ「生語(新語)」にしろ、使えば、 「いつの言葉だよ」 「あんな言葉を使って痛い人だな」 「って言葉の使い方、間違っているし」 という感想を持たれる恐れがある、それが言葉です。 何が言いたいかと申しますと、使ったからといって若者になれるわけではないのですから、 時代の中でぽつりと生まれた言葉は、使うなと言わないまでも、ほどほどに、がいいのです。 使ってみたらいつの間にか「死語」になっていた事態を避けるには、使わないことが最善ですし、 間違った使い方をしてしまう恐れがあるのなら、発しないのが最良なのです。 見せるのは言葉でなく、豊富な知識です。 もちろん仕事中に使うべきではない 気心の知れた同期ならまだしも、それ以外なら使うべきではありません。 上司はもちろん、部下(年下)に使うと威厳がなくなる恐れがあります。 好きな異性の前で使うと嫌われる まさにこれも対面した相手の感性なので、どう思うか分かりませんが、使わないに越したことはありません。 使ってもイメージが悪くなることのない相手かもしれませんが、そう断言は決してできないのですから。 まとめ 言葉についていろいろと考えると、大事なものであり、奥の深いものであり、そしてさらに考えれば、イメージと直結するので怖いものでもあります。 毎日絶対と言っていいほど使う言葉。 生活する中で必要な言葉。 つまり改善しようと思うのなら今からでもできますし、間違った使い方をしているのなら今からでも変えることができます。 すなわち、意識が大切、なのです。 最後に。 新語、ここで言ってきた生語は、口癖にはしないことをおすすめします。 口癖になると、本当に無意識に多用してしまうものなので。 そして「使うのがおかしい年齢」になった時、中毒性ではないですが、なかなかやめられなくなってしまうので。
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