歌詞の深読み ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。 とどまる事を知らない時間の中で いくつもの移りゆく街並みを眺めていた 幼な過ぎて消えた帰らぬ夢の面影を すれ違う少年に重ねたりして <出典>Tomorrow never knows /Mr. Children 作詞:桜井和寿 歌い出しの部分です。 時間の流れは愛想なんて欠片もないな。 と、そんな当然なことを感じます。 無情に淡々と過ぎていく時間。 その中に僕たちは生きているのです。 どんどん変わって行く街並みのなかに、少年だった自分の姿も埋もれてしまったようだ。 主人公はそんな感傷に浸っているのではないでしょうか。 そして現在、ふとすれ違った少年に、いつかの夢や希望に満ちた自分を重ねてしまう。 この心境、ちょっと自分にも思い当る部分があるような気がしてしまいます。 償う事さえできずに今日も痛みを抱き 夢中で駆け抜けるけれども まだ明日は見えず 勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく <出典>Tomorrow never knows /Mr. Children 作詞:桜井和寿 過去の過ちによる罪悪感は、時間が経つにつれて大きくなるのかもしれません。 そんな罪悪感を振り落せたらと、主人公は懸命に今日を生きているのですね。 しかし、それが明日にどうつながるのかは見えないまま。 まるで周りには誰もおらず、自分ひとりだけが必死に走っているだけのような気がしてくる。 それを孤独なレースと描いています。 自分だけがいて自分だけが走っている。 これ、僕はある意味すごく真理を突いていると思います。 他人と比べて優っているか劣っているか、これってとても曖昧です。 職場での評価が他人より優れていれば、それは人間的に優れていることになるでしょうか? 結局、僕たちは過去の自分と比べることしかできないのです。 孤独なレースというものを認識している時点で、それはすごく意味のあることだと思います。 今より前に進む為には 争いを避けて通れない そんな風にして世界は今日も回り続けている <出典>Tomorrow never knows /Mr. Children 作詞:桜井和寿 資本主義社会ってものを感じます。 発展するためには誰かを蹴落とさないといけない。 でもそれによって世の中は回っているし発展している。 そんな殺伐とした社会の姿をくっきりと感じるフレーズです。 あるいはこれは戦争にも当てはまるかもしれないですね。 考え方によっては自分ひとりの孤独なレースをしたままでいる方が、平和で幸せなのかもしれません。 優しさだけじゃ生きられない 別れを選んだ人もいる 再び僕らは出会うだろう この長い旅路のどこかで <出典>Tomorrow never knows /Mr. Children 作詞:桜井和寿 これもまた真理を鋭く突いています。 優しさだけで世の中は回らない。 これは先ほど抜粋した歌詞からも読み取れるところです。 その中には、別れという選択肢が必要になってくるケースもある。 ネガティブなフレーズが多かったここまでの歌詞ですが、次の歌詞で少し趣が変わってきます。 例え別れがあっても、人生という旅路はとても長い。 だから、これでまったくのお別れではなく、またどこかで会うこともあるだろうと前向きな姿勢が示されています。 果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう 癒える事ない傷みなら いっそ引き連れて 少しぐらい はみだしたっていいさ oh oh 夢を描こう 誰かの為に生きてみたって oh oh Tomorrow never knows 心のまま僕はゆくのさ 誰も知る事のない明日へ <出典>Tomorrow never knows /Mr. Children 作詞:桜井和寿 闇の向こうに何があるか。 それはとにかくその先へ行って手を伸ばしてみないとわかりません。 そのとき、過去に負った傷や抱えた罪悪感はきれいさっぱりは置いていけません。 ならば一緒に連れて行ってでも先に進もうという潔さが描かれています。 自分よりも誰かのために。 なんて生き方は確かにカッコイイし、自分の心も満たされる部分があるかもしれません。 でも、結局は「明日のことは誰にもわからない」。 それなら、自分の心が思うままに行くことにしよう。 主人公の心はここで何かが吹っ切れたようです。 学びの一言 「明日のことは誰にもわからない」ならば、自分の心だけが道しるべである。 人間の性も殺伐と社会も変えられるものではありません。 そしてそんな世の中で生きていくことは、まさしく「 Tomorrow never knows」な状態です。 これだけが道しるべであり、羅針盤です。 この歌詞の最後の部分に書かれた言葉のとおり、心のまま行けばいいのです。 その先にどんな結果が待っているかは、それこそわかりません。 しかし、心のまま進んだならばどんな結果でも受け止められるはず。 もし失敗だと思ったなら、別の道を選び直せばいいのです。 そのときの自分の心のままに。
次のTomorrow never knowsとは、「(のこと)は全く分からない」というような意味に解釈できる英文である。 として考えたり、との間に( )等を挟んでみたり、owを自動詞的に考えてみたりすることができそうだが、一般的な英文ではないらしい。 の何気ない一言を曲名にしてみたとのこと。 以下の楽曲名になっている。 の楽曲()。 の楽曲()。 曲名は1. からの。 の楽曲()。 曲名は1. 又は2. からの。 以下に 2. について記述する。 概要 の。 「 」ので、でもを代表する曲として認知されている。 は「 トゥモネバ」。 を壊して(女も失って)しまったけれど、痛みを抱えてゆこう・・・、という強いが印深い。 は、に転向した・が毎試合登場曲として使用した。 関連動画 関連商品 関連コミュニティ 関連項目•
次の歌詞の内容は一見抽象的ですが「古臭いキリストの教えなど役に立たない」という、権威や保守層への批判とも解釈できます。 この曲に限らずストーン・ローゼズの曲は、キリスト教や聖書から引用した言葉で、それらを批判するものが結構あります。 (我々日本人には伝わりづらいですが…) () ちなみに、1stアルバムのジャケットは、1968年の「フランスの五月革命」 をモチーフにしたもので、トレードマークとなっているレモンは「警官隊が使う催涙ガスの効果を弱める」と信じられていたところからきているそうです。 アニメでは、「ミミナシの王が復活」というニュアンスでしょう。 また、ミュウのセリフ「 私はもう二度とかつてのように汝らを憎むことは無いだろう」も、『I am the resurrection』の歌詞からきています。 セリフ ・殿下「 アランド・ザ・ワールド・イン・ザ・デイ」 元ネタ: プリンス・アンド・ザ・レヴォリューション名義でリリースされたアルバム「 Around The World In A Day」 1985年。 ・ノイズ三姉妹「 混沌こそ我らが墓碑銘」 元ネタ:イギリスのプログレッシヴロックバンド キング・クリムゾンの『 Epitaph』の歌詞より confusion will be my epitaph エコヲの立ち姿 元ネタ: リアム・ギャラガー オアシス のライヴでの立ち姿。 両手を後ろで組み、肩を傾けて歌う独特のポーズは1995年頃に確立したようです。 仁王立ちで歌うスタイルはストーン・ローゼズの イアン・ブラウンの影響だと言われています。 大人気漫画「 ベック」の主人公コユキもこのポーズで歌っていたので、ロックファンにはお馴染みかもしれません。 感想的なもの 物語も終盤となり新キャラの登場はありませんでしたが、これまで登場したキャラが集結し、さながら フェスの形相を呈してきました。 ロックフェスと言えば、多くの人が第一に思い浮かべるのが「 ウッドストック・フェスティバル」でしょう。 1969年にアメリカで3日間に渡り開催されたこのフェスは、40万人以上が来場し、史上初の大規模な野外ロックフェスと言われています。 また、ヒッピーカルチャー 反戦と、人間らしさの追求を主張した若者によるカウンターカルチャー の集大成として、文化面でも象徴的な存在となっています。 アニメの「 プロジェクト・フリーダム」 10年前のミミナシ掃討作戦 は、ウッドストック・フェスを思わせます。 (ウッドストック・フェスのトリは ジミ・ヘンドリックスです) とすれば、アニメの最終回の舞台は、ウッドストックが開催された当時、まだ子供だったり生まれてなかった世代による、新たなフェスあるいはムーヴメント アニメではセカンドカミングとも呼ばれていますが と言えます。 登場するメンツも、ストーン・ローゼズからマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ニルヴァーナなど、1989年~1991年をピンポイントに突いている感じです。 イクイップメント プレイヤーと接続し、召喚されるロボット イクイップメント。 普段はアンプの形をしています すべての機体がそうかどうかは確認できません。 アニメ本編では触れられていない部分も、オフィシャルサイトの「 」ページに細かな紹介があったので、そちらの元ネタも確認していきます。 (イクイップメントの画像はすべて、上記の公式ホームページから引用しております) AC30 エーシーサーティー エコヲの自作イクイップメント。 元ネタ:イギリス VOX ヴォックス 社のアンプ AC30。 こちらはこの記事の1ページ目でとりあげています。 ボグナー・ローザ/フリードマン・グルン/リージャック・ゲルプ ノイズ3姉妹が操るイクイップメント 上の画像は「ボグナー・ローザ」です。 こちらの元ネタはわかっておりません…。 (調査断念中) スー ケヴィンとビリンが乗る2人乗りイクイップメント。 元ネタ:マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの曲『 Sueisfine』。 こちらのすでにこの記事で取り上げています。 メルヴィン ニルが搭乗するイクイップメント。 元ネタはアメリカのグランジバンド メルヴィンズ。 ニルヴァーナのカート・コバーンと同郷の出身で、カートが亡くなるまで公私ともに付き合いが続いていたといいます。 グランジと言うよりも、グランジにも影響を与えたヘヴィなサウンドと実験的なアプローチが特徴のアングラバンドといった感じです。 添付した動画のように聴き易い曲もわずかにありますが、スローテンポ+ヘヴィ+ダウナーな曲が中心で、アルバムの中には大抵意味不明で実験的なトラックが収録されています。 ドラムのデイル・クローヴァーはニルヴァーナのドラマーが固定するまで、たびたびサポートメンバーとして参加していました。 ニルヴァーナの1stアルバム「 Bleach」には、彼が参加している曲がいくつか収録されています。 メサ 殿下が操縦する要塞型のイクイップメント。 元ネタ:ピンク・フロイドのアルバム「 The Wall」 スピットファイア トミー・ウォーカーが搭乗するイクイップメント 元ネタ:第2次世界大戦で使われたイギリスの戦闘機「 スーパーマリン・スピットファイア」? (下の画像はプラモデルです) モッズの「 ターゲットマーク」 ラウンデル はイギリス空軍のマークなので、そこからだと思います。 デュエル・ショウマン ジミおよびミュウが登場する最強のイクイップメント。 元ネタ:フェンダー社のヴィンテージ ギターアンプ「 デュアル・ショーマン・リヴァーブ」 Dual Showman Reverb。 TRACK12「ハロー・グッドバイ」 HELLO, GOODBYE タイトルはビートルズのシングル『 ハロー・グッドバイ』。 オリジナルアルバムには未収録の曲ですが、ビートルズが制作したTV映画「 マジカル・ミステリー・ツアー」のサントラ盤に追加収録されています。 タイトルは、同アルバムのジャケットをモチーフにしています。 (オフィシャルサイトにタイトルの画像が上がっていないので、転載しておりません…) この曲はポール・マッカートニーによって作られた曲で 作曲者のクレジットはビートルズのきまりにならって「レノン・マッカートニー」ですが 、リードボーカルもポールが務めています。 () 小ネタ 最終話という事で、新キャラも登場しませんし、ロックネタの遊び要素は少ないようです(もしかしたら、セリフや映像にオマージュが含まれているかもしれませんが) ミミナシと対峙するエコヲ 元ネタ? :オアシスの伝説のネブワース公演 1996年8月にイギリス ネブワース・パークで行われ、2日間で25万人を集めたライヴ を思わせました。 ジミのセリフ「これが始まりのおしまい、新しい何かのスタートなんだ」 元ネタ:ジミ・ヘンドリックスが自身のバンド ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを解散する際に言った言葉が元ネタとなっているそうです Bootlegより 物質化したノイズ3姉妹 ノイズ三姉妹が「壁」 モノリス に姿を変えていましたが、あれはミミナシ化した姿だそうです Bootlegより。 彼女たちがしていた面布が実体化したのだとか…。 13話のタイトルはビートルズ『 トゥモロー・ネバー・ノウズ』から。 テープループやエフェクトをふんだんに用いたサイケデリックな前衛的な作品で、 テクノミュージックを先取りしたような感じすらあります。 トラック12のポール作『 ハロー・グッドバイ』と比べると、ビートルズの極端な2面性が浮き彫りになる仕組みです。 () タイトルイメージのモチーフはアルバム「 リヴォルヴァー」です 『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』は同作の最後に収録されています。 小ネタ ミュウとエコヲが歩く夜の繁華街で登場したプレイヤー 元ネタ:ランDMCとエミネム ヒップホップからボーカロイドまでを一気に時代を駆け抜けた感じです。 最後に 最後駆け足気味になってしまいましたが、何とか12話分まとめ終える事ができました。 アニメ「リスナーズ」から音楽の魅力を見つけたり、逆に音楽を知る事でより「リスナーズ」の世界を楽しめる、そんなお役に少しでも立てたら幸いです。 私自身、まとめてみて、例えばピンク・フロイドやプリンスなどの魅力を発見 再発見 できたりと、実りのある企画となりました。 また、オフィシャルサイトでも主要な元ネタの解説も行われていますので 、是非チェックしてみてください。
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