なかでもグリーンFゴールド顆粒は比較的使われる薬ではないでしょうか。 グリーンFゴールド顆粒は1包に2g入っていて、60L分です。 実際に薬浴する場合に、60Lもの水量でする方はめったにいないと思われます。 液体の薬なら計りやすいのですが、 粉末状の薬の計量は、なかなか難しいです。 333…g。 どうやって0. 1gとか0. 2g単位を計るの!?ってなるわけです。 僕もはじめの頃は目分量で目を皿のようにして計っていました。 でもこれはかなり計りづらいです。 というか、「超」めんどうです。 そこで簡単に量る方法が、少量の水にいったん溶かして、必要な分量だけ使うというやり方です。 すでに知ってるよ!という方もいらっしゃると思いますが、今まさに治療を始めたいけど使い方に困っている方や、自分の忘備録もかねて綴っておきます。 グリーンFゴールド顆粒は粉末 グリーンFゴールド顆粒はこのように1包に黄色い粉末で2g入っています。 しかしこれは60L分! こんなにいらないという場合がほとんどです。 少なくとも僕は、薬浴では10Lくらいしか使いません。 さてどうしましょうか? 水に溶かして計るの術 ええ、答えはすでにはじめに書いたように、水に溶かして計ります。 600ccに溶かすの術• 600ccのカルキ抜きした水に1包(2g)を溶かす• 60Lに対し600ccなので、10Lの場合は100ccを薬浴水槽に投入 この割合で計算すれば、簡単に計れます。 0333…g分)• 1666…g分) となります。 ただ、 余った水溶液は次にまわせないので、捨てることになります…もったいない。 グリーンFゴールド顆粒は値段がお高いですよね。 キッチンスケールで計ったこともありますが、毒物なので食品も扱うスケールでの取り扱いには注意してください、。 1gの場合は、先ほどの半分で300ccの水に溶かした方が計りやすいです。 6666…g分)• 3333…g分)• 1666…g分) という具合に。 先ほどと同じように、余った水溶液は捨てます。 2g使ったときよりは、もったいないダメージが少ないです。 注意点 注意点が2つあります。 混ぜながら必要量をとる• 粉末の残りは完全密封する ということです。 濃さにむらのないように 「水に溶かす」とはいえ、グリーンFゴールド顆粒の粉末は、混ぜても完全には溶け切りません。 すぐに底にたまってしまうので、必要量を取るには、かき混ぜながら別容器に分ける必要があります。 そうしないと 水溶液の濃さにむらができてしまうので、気をつけてください。 その際はもとの袋に戻して、 完全に密封・遮光します。 そうしないと空気や光に弱いので、劣化してしまうからです。 まとめ 今回は水に溶かして計る方法を書きました。 しかし0. 01g単位とか超微量を計れるはかりというものも存在しています。 ただ、袋をあまり開け閉めすると、薬が劣化・変質してしまわないかと心配です。 なので僕はほぼ使い切りできるこの方法をおすすめしています。 「何リットルに対して何グラム」という比率で計算するので、 他の魚病薬でも応用すればこの「水に溶かす方法」でできます。 ただし、もちろん薬の種類によって比率が違うので、きちんと計算する必要はあります。 今回はグリーンFゴールド顆粒での計り方ですので、上記の数値は当てはまりません。 ご注意ください。 あなたのメダカさんたちが、早く元気になりますように!.
次のグリーンFゴールド顆粒は広く流通している魚病薬の1つです。 主成分は抗菌剤である 「ニトロフラゾン」と「スルファメラジンナトリウム(サルファ剤)」で、細菌性感染症に対して広く効果が期待できます。 具体的には、エロモナス菌に起因する 松かさ病やカラムナリス菌による 尾ぐされ病などが挙げられ、病気の治療以外に藍藻の駆除にも効果を発揮します。 本薬剤は名前の通り、顆粒の状態で販売されているので、使用時には規定濃度になるよう計量して水に溶かします。 薬餌の作成にも使用できるので、いざという時のために常備しているアクアリストも居るほどに高く支持されている魚病薬です。 ここでは、グリーンFゴールド顆粒について、成分と効果に加えて使用方法を解説していきます。 グリーンFゴールド顆粒とは 基本の成分と効能 グリーンFゴールド顆粒は、 「ニトロフラゾン」と「スルファメラジンナトリウム(サルファ剤)」を主成分とする魚病薬です。 いずれの成分も 抗菌作用があるので、 細菌性感染症に対して広く効果を発揮します。 イメージとしては、エルバージュエースと観パラDの中間に位置するような薬です。 観パラD(オキソリン酸単独)で効きが悪かった場合や、エルバージュでは強すぎる場合にも使用します。 商品名が示す通り顆粒状の薬剤で、使用時には水に溶かして規定の濃度に調整します。 細菌性の魚病は様々な種類が知られており、それらの発症に備えて常備しているアクアリストも多い薬です。 主に、薬浴による治療のために使用されますが、 内部感染が疑われる場合は薬餌を作るのにも利用されます。 光で分解するので遮光が必要 有効成分であるニトロフラゾンとサルファ剤は、ともに 光が当たると分解して効力を失ってしまうので、保存する時は 遮光が必要です。 室内照明程度であれば長期保存に問題はありませんが、直射日光が当たる場所などに放置しないようにしてください。 グリーンFゴールド顆粒が効く症状 エロモナス症状(皮膚炎、松かさ病など) グリーンFゴールド顆粒は、 赤班病(皮膚炎)や松かさ病、穴あき病など 「エロモナス菌」が原因の病気に対する効果的な魚病薬として知られています。 赤班病と松かさ病は、鞭毛を持ち自ら動き回る 「エロモナス・ハイドロフィラ」が原因の病気で、同病原細菌による魚病を 「運動性エロモナス症」と総称することもあります。 対して、穴あき病の方は鞭毛を持たずに動き回らない、 「エロモナス・サルモニシダ」が病原細菌です。 本薬剤はこれらの細菌性感染症に対して効果を発揮しますが、松かさ病については エロモナス菌が関与していないこともあります。 細菌が原因でない場合は、効果が期待できないので注意してください。 カラムナリス症状(尾ぐされ病など) 尾ぐされ病は 「カラムナリス菌」が原因で、同病原細菌は他にも 「口ぐされ病」などを引き起こすことで知られています。 いずれの病気も、カラムナリス菌が発生させる強力な タンパク質分解酵素によって魚体が損傷することが症状として挙げられ、重病化すると魚体にできた傷に 水カビなどが2次感染して治療が困難になってしまいます。 グリーンFゴールド顆粒の良いところは、 治療を短期間(5日~)で終わらせることができる点です。 効果は3日目で現れてきます。 薬浴が長ければ、それだけ魚の体力を奪います。 短期間で終わらせるのが一番です。 ただし、治りきっていなければ薬浴を続けましょう。 尾ぐされ病の場合、ヒレが再生し始めれば良い兆候です。 グリーンFゴールド顆粒はカラムナリス症状にも効果的なので、なるべく早期に治療ができるよう日頃からよく観察しておきましょう。 グリーンFゴールド顆粒の使い方 グリーンFゴールド顆粒は、2gが1包になった商品と5gが1包になったものがあり、その名の通り顆粒の状態で販売されています。 使用の際には、規定の濃度になるよう計量して水に溶かすのですが、その濃度にするためには、60Lの水に本薬剤を1包(2g)溶かす必要があるので、取り回しが悪いうえに余らせてしまいがちです。 そこで、取り回しを良くするためにおすすめなのが 濃縮液を作る方法です。 具体的には、 3Lの水に1包(2g)の本薬剤を溶かして 20倍の濃縮液にしてしまいます。 そして、この濃縮液の添加量を水量に応じて調節すれば良いのです。 例えば、水量が30Lであれば濃縮液1. 5L(薬剤1g相当)を添加すれば良く、10Lであれば濃縮液の添加量は500ml(薬剤約0. 3g相当)です。 余った濃縮液は、薬効を保ったまま保存しておくことはできないので破棄してください。 また、顆粒のままの薬剤についても、一度開封してしまったものについては、長期保存は薬剤の変質などを招くので、再利用はしないでください。 グリーンFゴールド顆粒の薬餌の作り方 グリーンFゴールド顆粒は 薬餌を作る際にも使用が可能です。 ここで言う薬餌とは、魚病薬を混ぜ込んだ餌のことで、内臓疾患など魚体内部への病原体の感染が疑われる場合に用いられます。 本薬剤を使った薬餌は特に、 エロモナス菌による松かさ病を治療するために用いられることが多いのですが、松かさ病の原因は他にもあり、エロモナス症でなかった場合は効果があまり期待できないので注意してください。 作り方は簡単で、通常の薬浴時と同様の濃度の薬液を用意して、それに普段与えている人工飼料を浸けるだけです。 薬液の量としては人工飼料が十分に浸る程度で良く、浸す時間は 30分ほどです。 薬液を作る際の計量が大変なので、前述した濃縮液の方法を上手く活用してください。 薬液に浸した後の餌は、 日光が当たらない場所で乾燥させてから密閉容器で保存します。 例によって、長期保存はできないので注意してください。 薬餌の与え方としては、病魚に 毎日2~3粒程度の量を与えます。 エロモナス菌による松かさ病であれば、この処置を行えば快方に向かうことが多いです。 薬餌を作るのが難しい場合は、あらかじめ薬効成分が配合されている餌『 パラキソリンF』がおすすめです。 松かさ症状は、これを食べさせて3日目でだいたい治まり始めました。 こちらはグリーンfゴールド顆粒とは違う成分(オキソリン酸)が配合されています。 グリーンFゴールド顆粒の薬餌の効果が薄かった場合にも使用します。 松かさ病は菌だけではなく、複合的な原因(消化不良、内臓疾患など)により症状が出るため、 薬餌のみで本当の完治は難しいです。 予後が悪く再発しやすいと言われるのはそのせいです。 しかし、薬餌は明らかに効果があります。 薬餌を与える際の注意点 薬浴をしている場合には、薬餌は控えましょう。 なぜなら、魚の体内に入る薬の濃度が濃くなりすぎてしまうからです。 例えば、グリーンFゴールド顆粒の薬浴中に、グリーンFゴールド顆粒で作った薬餌を食べさせてはいけない、ということです。 観パラDに関しても同じことが言えます。 (観パラDでも薬餌が作れます。 ) 成分の違う薬なら可能、という話もありますが、個人的には、薬浴時には薬餌は与えないです。 薬浴をする時点でその魚はすでに弱っているからです。 もちろん、薬浴と薬餌を同時に行っても、適度に調節できるのならば魚も乗り越えられる可能性があります。 それでも、最悪の場合、魚がショック死してしまうので、 最大限の注意を払いましょう。 まとめ:グリーンFゴールド顆粒の効果と成分、使い方を解説! グリーンFゴールド顆粒は、病気の治療に幅広く用いられている魚病薬です。 抗菌剤を主成分としているので、細菌性感染症に対して効果を発揮し、同じく細菌の1種である藍藻の駆除にも使用できます。 本薬剤は顆粒状なので、使用する時は規定濃度になるよう計量して水に溶かすのですが、水に対してごく少量で良いため計量が難しく余らせがちです。 そのため、病魚を予備の小型水槽に隔離して薬浴させる時などは、濃縮液の状態にして使用することをおすすめします。 グリーンFゴールド顆粒は魚病薬ですが、魚にとっては自然下では接触する機会のない異物です。 病気がなかなか治らないからと言って、規定の濃度以上に投薬するとそれが原因で死亡する危険があるので、必ず用法・用量を守って適切に使用してください。
次の観賞魚や金魚の病気について、ご参考にしてください。 推定される病気や薬品名をクリックすると、より詳しいページをご覧になることができます。 代表的な金魚の病気の外部症状 部位 症状 写真 推定される 病気 対策 口 ただれる・周辺の皮膚が白くなる。 細菌性鰓病 腐ったように黒ずむ・淡いピンク色を呈する。 寄生虫性鰓病 春や秋に、金魚の鰓の色が淡いピンク色を呈する。 斃死・瀕死魚は、すみやかに取り除く。 体表 または 鰭 直径0. 5mm程度の小さな白点が、あちこち見られる。 米粒大の白い物が付着し周辺の皮膚が充血する。 体全体が内出血する。 (初期) 体表に穴が開き、筋肉が露出する。 (重症) 鱗が逆立ち、松かさのようになる。 (初期) 鰭全体が腐る。 代表的な鯉の病気の外部症状 部位 症状 写真 推定される 病気 対策 口 ただれる・周辺の皮膚が白くなる。 細菌性鰓病 腐ったように黒ずむ・淡いピンク色を呈する。 寄生虫性鰓病 鰓から粘液が分泌され鰓全体が厚ぼったくなる。 寄生虫性鰓病 体表 または 鰭 直径0. 5mm程度の小さな白点が、あちこち見られる。 体全体が内出血する。 体表に1cm以下の細長い虫が突き刺さる。 鰭の先端が白濁する。 魚が眠ったようになる。 食塩浴(0.5%) 代表的な熱帯魚の病気の外部症状 部位 症状 写真 推定される 病気 対策 口 ただれる・周辺の皮膚が白くなる。 鰓 淡黄色の粘液物が付着する。 細菌性鰓病 体表 または 鰭 直径0. 5mm程度の小さな白点が、あちこち見られる。 米粒大の白い物が付着し周辺の皮膚が充血する。 体全体が内出血する。 ネオンテトラの体表が白化する。 グッピーの体表が白化する。 鱗が逆立ち、松かさのようになる。 グッピーが尾ひれをたたんで、立ち泳ぎする。 鰭の先端が白濁する。 (重症) 鰭全体が赤く充血する。 その他 ディスカス・エンゼルフィッシュの糞が透明または、白色。 メトロニダゾール(観賞魚用は市販されていません。 吸着系ろ材は薬品を吸着しますので、薬品の効果がなくなることがあります。 また、吸着性に優れた底砂利も同様です。 水槽の中にいる病原体を水槽外に出し、魚への感染確率を低減させます。 (水質の急変にデリケートな魚種の場合は注意して行って下さい) 水換えの際、塩素中和剤は使用しても大丈夫ですが、pH調整剤や白濁除去剤などのご使用は控えて下さい。 下記薬効期間を経過しても病気が完治していない場合は、飼育水を 1/3〜1/2ほど取り替えてから、再度投薬します。
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