このあいだ教えてもらった、見たよ。 流れ星がたくさん見えた! もうすぐ七夕だし、今度は「天の川」を見てみたいな。 星に 興味 きょうみがわいてきたみたいだね。 うん! それに、おりひめとひこ星のお話も気になっていたの。 どうして二人は川の両岸にいて、1年に1回しか会えないの?• でもかわいそうだから1年に1回だけ会わせてあげることにしたみたい。 これが中国から日本に伝わった 「七夕伝説」といわれるもの。 天帝 てんていは天上の世界の一番えらい神様。 おりひめは 天帝 てんていの 娘 むすめ。 天の川が 舞台 ぶたいとなった「七夕伝説」• けちー。 もっと会わせてあげたらいいのに。 まあね。 だから 天の川は英語で「 Milky Way ミルキーウェイ」(ミルクの道)というんだ。 世界の東西で、全くちがうドラマがあるんだね。 南米大陸にいたインカの人々は、天の川の中の暗い部分をトリやキツネなどの身近な動物の形に見立てていたんだって。 見方が全然ちがっておもしろい!• 文化のちがいもあるけれど、そもそも、日本やギリシャのある北半球と、インカ 帝国 ていこくのあった南半球では、天の川の見え方がかなりちがうんだ。 南半球から見た天の川 撮影:飯島 裕(撮影地:オーストラリア)• わぁ、きれい! 真ん中がふくらんだ形をしているね。 一番明るい真ん中の部分は、北半球では地面の近くに見えるから、それがちょうど天から流れてきた川が地上の海に流れこむ 河口 かこうのように見えたんだろうね。 でも南半球から見たほうが、天の川の全体の 姿 すがたがよくわかるんだよ。 北半球から見た天の川と、南半球から見た天の川• わたしたちは、天の川の中に住んでいるの?• 昔の人たちが川やミルク、あるいは雲のようなものだと思っていた「天の川」が、実はとてもたくさんの星の集まりであると発見したのは、あの有名な ガリレオ・ガリレイ。 彼 かれは初めて望遠鏡を天の川に向けた人間だと言われているよ。 17世紀のころだね。 その後の 観測 かんそくや研究によって、地球が火星や木星たちと同じように太陽の周りを回っている「 惑星 わくせい」だということ、その太陽も他の光り 輝 かがやく星たちと同じようなありふれた「 恒星 こうせい」のひとつであること、そして天の川が太陽もふくめた星の大 集団 しゅうだんのひとつであることがわかった。 うわー、すごく大きくて広い話になってきた!• ちなみに、天の川は 横から見ると真ん中がふくらんだ 円盤 えんばんのような形をしていて、 上から見るとうずまきの形をしているんだ。 太陽 系 けい(太陽を中心とした地球などの天体の集まり)から天の川 銀河 ぎんがの中心までは約2. 中心が 棒状 ぼうじょうのうずまきは 銀河 ぎんがの代表的な形。 5兆キロメートル)• こうした星の集まりを「 銀河 ぎんが」といい、 地球が 属 ぞくしている 銀河 ぎんがは「天の川 銀河 ぎんが」または「 銀河系 ぎんがけい」とよばれているよ。 自分たちのいる 銀河 ぎんがの 姿 すがたを中から見ると川のような帯 状 じょうに見えるんだ。 それが天の川だったんだね! 地球は天の川 銀河 ぎんがのどの辺にあるの?• 図の黄色い点のあたりが地球や太陽のある場所だよ。 ちっちゃ〜い! 宇宙 うちゅうには他にも 銀河 ぎんががあるの?• たくさんあるよ。 下の 画像 がぞうは 宇宙 うちゅうの一部を 撮 とったものだけれど、ここに写っている、まわりがぼんやりと光っているものはほとんど 銀河 ぎんがだよ。 宇宙 うちゅうには 銀河 ぎんががたくさん! 画像提供:NASA, ESA, and J. Lotz, M. Mountain, A. Koekemoer, and the HFF Team STScI• うわぁ……。 天の川 銀河 ぎんがはたくさんある 銀河 ぎんがの中の一つで、その中にあるすごく小さな点が太陽なんだね。 だったら他の 銀河 ぎんがにも、わたしたちのような生き物がいる星はあるのかな?• どこかにはいるだろうと考えるほうが自然だよね。 他の 銀河 ぎんがどころか天の川 銀河 ぎんがだけでも広すぎて、まだわかっていないことがたくさんあるよ。 流星などの大気中の 現象 げんしょう• 太陽や 惑星 わくせい• 近くの 恒星 こうせい• 天の川の星たちなどの遠くの 恒星 こうせい• 天文学者たちの研究によって、 宇宙 うちゅうは広大な 奥行 おくゆきのある空間で、太陽は無数の星の一つでしかないことがわかった。 天の川を見ることはできる?• 残念ながら町の明かりのせいで、 都市部では 肉眼 にくがんではほぼ見えない。 大昔の夜は真っ暗だったから天の川がよく見えて、世界中でさまざまな伝説が生まれたのだろうね。 そっかー。 町がダメなら、どこに行けば見られるかなぁ?• たとえば 山の上のほうにある観光地の 駐車 ちゅうしゃ場などがいいかもね。 夜間に入れるかは事前に 確認 かくにんしよう。 暗やみに目をならしてから見ることも大事だよ。 流星 群 ぐんのときにも教えてもらったね。 星を見るときは街灯やスマホなどの光から目をそらして、 最低でも5分、できれば15分以上たってから見るとよく見えるんだよね。 あとは 近くの天文台に問い合わせてみるのもいいかもしれない。 星空観察のイベントをやっていることもあるから。 「日本公開天文台協会」のWebサイトに全国の天文台が 紹介 しょうかいされているよ。 参考:「日本公開天文台協会」のWebサイト• 意外といろんな場所にあるんだね。 天の川を見たいなら、町中ではない場所の天文台がいいよ。 それと、旅行もかねて美しい星空を見に行くなら、 思いきってオーストラリアやニュージーランドのある南半球に行ってみたらどうかな。 天の川の一番明るいところが高くのぼっているのが見られるからおすすめだよ。 おすすめの時期はやっぱり7月7日の七夕の日?• 現在 げんざいの七夕の日よりも、 伝統 でんとう的七夕の日( 旧暦 きゅうれき七月七日)のころのほうが、天の川が夜8時くらいに見やすい高さになるんだ。 2019年の 伝統 でんとう的七夕の日は8月7日。 でもその日は月が明るいから、それより少し前の月明かりの少ない( 月齢 げつれいのわかい)日に見るのがおすすめ。 2019年なら7月末から8月頭くらい。 伝統 でんとう的七夕( 旧暦 きゅうれき七月七日)はいつ? 明治時代以前までは月の満ち欠けで 暦 こよみを数える 太陰太陽暦 たいいんたいようれき( 旧暦 きゅうれきともいう)が使われており、新月( 月齢 げつれい0才)の日を月初めの日としていた。 国立天文台は、もともと七夕の行事が行なわれていた 太陰太陽暦 たいいんたいようれきの七月七日を「 伝統 でんとう的七夕」とよんでいる。 8月1日ごろの東京の南の空 夜9時ごろのようす。 天の川はベガ(おりひめ星)とアルタイル(ひこ星)の間に見える。 ベガ・アルタイル・デネブは1等星でとても明るく、その3つの星を結んで夏の大三角形という。 大阪 おおさかでは20分後、 福岡 ふくおかでは40分後に同様の星空になる。 土星と木星は2019年8月1日の位置。 その時期だったら夏休みだから、お出かけして見に行けそう!• 伝統 でんとう的七夕の日は毎年変わるからチェックしてね。 それと、天の川は 1年中見られることも知っておこう。 観測 かんそくにちょうどいい時間帯(夜の8時〜10時ごろ)に一番キレイに見えるのが夏、というだけなんだよ。 参考:伝統的七夕の日一覧(国立天文台のWebサイト)• そうなんだ!?• 夏の夜空は、星の多い天の川の中心方向を見ることができるからよく見える。 冬の夜空は、天の川のはじの方向を見ることになるから夏ほどハッキリは見えないんだ。 天の川は季節によって見える方向がちがう 北半球の夏…夜に 銀河 ぎんがの中心方向(明るい天の川)が見える。 北半球の冬…夜に見えるのは 銀河 ぎんがの中心方向とは反対側(星が少なくて天の川が暗い)。 地球は太陽のまわりを1年かけて回るから、季節によって夜空で見える方向は変わる。 冬に見るのはさらにむずかしいんだね。 それでも1年中見えるということは、 地球が天の川 銀河 ぎんがの中にあることがわかるということでもあるよ。 そっか! 地球が天の川の中にあると思うと、夜空を見上げるのがますます楽しくなりそう!.
次のスポンサーリンク 七夕飾りの折り紙のコツ 七夕飾りを折り紙で作る場合は、チョットした コツを知っておくと完成度に違いが出ます。 ここでは、そのチョットしたコツについてお伝えさせて頂きます。 折り紙のコツ 折り紙初心者だ!!! という方は、薄い紙を使うと折りやすくていいですよ。 また、はじめて折る物は 折り方を一通り見てから、折り始めるようにしましょう。 そして 折り目をしっかりと付けることも大切です。 固い面の上などで、指でしっかりと押さえたりヘラを使ったりすると折り目をしっかりと付けられます。 それと折り紙を汚さないためにも、 始める前には手を洗うようにしましょうね。 終わりに 今回は、七夕関連の折り紙の中でも 関連度の高い物の折り方についてお伝えしました。 最初は練習が必要かもしれませんが、慣れてしまえば折るのは難しくありません。 ですから 最初の一枚は練習だと割り切って、挑戦をするようにすると良いかもしれませんよ。
次の意外と簡単ですよ!この機会にチャレンジしましょう。 紙衣(かみころも) 七夕竹の上の方に飾られている可愛らしい着物のお飾りで、裁縫上手な選ばれた女性が織物を織り神様にお供えしていたことから、この紙衣は一番上に飾られています。 また 悪いものを代わりに引き受けてくれる「身代り」の意味もあります。 投網・網飾り(とあみ・あみかざり) よく天の川と間違えてしまいますが実は「投網」を表したお飾りです。 投網は海や川での大漁を願い、農作物の豊作を願う意味が込められており幸せを祈念する意味でもあります。 屑籠(くずかご) 整理整頓、後始末をきちんとして清潔な心を表します。 また、何事も粗末にせず節約・倹約をする心を大切にする意味が込められています。 巾着(きんちゃく) 巾着は今でいうお財布のことで昔、お金を入れて口ひもを固く結び腰から下げていました。 巾着の意味はお金が貯まるように、また商売繁盛の意味が込められているようです。 折り鶴(おりづる) 長寿祈願の意味が込められています。 昔から鶴は千年という言葉があり、鶴や亀は日本古来からの長寿を表す象徴といわれています。 家族の数や長寿を願う年長者の年の数だけ折ったりして飾るようです。 くす玉 元々中国では薬草を入れた袋に造花などで飾り付けを行ったもので 「魔除け」として使用されました。 それが日本に伝わったのですが、造花ではなく折り紙でくす玉を作るようになりました。 織姫と彦星 織姫と彦星のように「いつまでも仲良くいられますように」という意味が込められている七夕飾りです。 たとえ1年に1度しか会えなくても、ずっとお互いを想い合う織姫と彦星にあやかり「永遠の愛」を意味する場合もあります。 提灯 提灯は辛く苦しいことがあっても「いつも心を明るく照らしてくれますように」という意味が込められています。 また、明るく前向きな気持ちを持ち、ポジティブに物事を考える意味があるようです。 菱飾り・輪飾り(ひしかざり・わかざり) 七夕飾りの菱飾りは星が連なる天の川の星をイメージした飾りです。 菱飾りの代わりに輪飾りで天の川をイメージすることもあるようです。 笹飾り 笹の葉の形に折った折り紙などを連ねて飾る七夕飾りです。 笹や竹は昔から神聖なものとされ色々な神事などに使われてきました。 神聖な笹に見立てたこの飾りは「魔除け」としての意味があります。 最後に いかがでしたでしょうか。 今回は七夕飾りの作り方についてまとめてみました。 七夕飾りに短冊を添え夏の夜空を仰ぎながら星に祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。 七夕・七夕飾りについて•
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