30年前、突如出現した炎を発することができる人種。 「炎の叫び」を聞くことが出来、彼らの「もっと燃えたいという本能」に従って炎を現出させている。 中でも過激派なのは「マッドバーニッシュ」と呼ばれるテロ集団であるが、現在活動している者は弾圧されているバーニッシュを解放するために動いており、積極的に人に危害を加えたりはしない。 彼らの炎は「バーニッシュフレア」と呼ばれ、三角形の火の粉と蛍光色が特徴。 更にそれを黒く硬化させ「バーニッシュアーマー」として着用する技術も存在する。 またも余談だが、側近の二人は「天元突破グレンラガン」でに登場する、及びと声優が同じ。 バーニングレスキューの生徒会メンバーが1人いなかったのはこちらと被っていた為と思われる。 ついでに言うと老人とシーマの声優もこれまた今石監督作『』で親子役をしていた二人だったりする。 後半になり、本性が明るみになると開眼し、凄まじいを披露。 彼の発明したものとされていた装備の数々は、全てプロメス博士から奪い取ったものだった。 そして、プロメアとプロメテックエンジンの関係性とその危険性を知りながらも、「10年先か今かの違い」として強引に移民計画を推し進め、自分自身を「救世主」と狂信するようになった。 さらに、 彼自身もまた、バーニッシュであるという秘密を抱えていた。 実はガロの家に火を放ったのは、衝動に抗えなかった彼自身であり、ガロの面倒を見たのも好感度のため、さらにバーニングレスキューに入れたのも自身の「汚点」の象徴である彼に早く死んでもらうためだった。 そうした、世間から忌み嫌われる「バーニッシュ」としての自分へのコンプレックスや火炎衝動に耐え抜いたこと、それらが積もり積もって歪んだ「救世主願望」に固執するようになったと推測できる。 い つ も の +堺雅人 大体これで説明出来る作品です -- 名無しさん 2019-06-19 23:23:11• 戦闘妖精雪風のアニメで堺雅人声優やってたけど、あれとは真逆の叫びまくりのキャラでビビったわ -- 名無しさん 2019-06-19 23:26:33• ある意味これまでのトリガー作品の焼き直しなんだけど焼き直すどころか完全燃焼しちゃったかんじ。 -- 名無しさん 2019-06-19 23:52:06• まあ黒幕はあんただよねってなる、わかりやすくていいんだが -- 名無しさん 2019-06-20 00:12:55• 野暮は承知だがどうしてもスパロボ参戦を希望せずにはいられない… -- 名無しさん 2019-06-20 06:35:04• スパクロ だったらいけるかもな -- 名無しさん 2019-06-20 09:55:34• 炎炎ノ消防隊みたいな話だな -- 名無しさん 2019-06-20 11:18:01• まだ見てないけどロングPVの時点でネタバレしまくってたから安心感がある。 -- 名無しさん 2019-06-20 18:22:51• なんの予備知識無しに観に行って「なんで女子率高いんだろう、中の人の関係か」と訝しんでいたが、最後まで観てまあ納得した(苦笑)。 レスキューらしいシーンっちゃあらしいんだけど、ねえ -- 名無しさん 2019-06-20 21:12:27• まああれだけの時間制限でここまで詰め込む出来たなと思った、ガロはバーニッシュにならなくて最後までただの人だったのもいい -- 名無しさん 2019-06-20 23:34:26• マトイテッカーから醸し出すテッカマン臭 -- 名無しさん 2019-06-21 06:09:28• クレイザーXてグロイザーXが元ネタかな? -- 名無しさん 2019-06-21 11:27:36• 芸能人起用は批難を受けることも多いが、この作品は見事に成功例だよな。 -- 名無しさん 2019-06-21 16:54:56• アイナちゃんがちゃんといるのにも関わらずリオがメインヒロインとかいう風潮 -- 名無しさん 2019-06-21 20:34:43• 炎の色が赤という凡な発想ではなく実に色とりどりであったり、手持ちの得物が纏というあまり類を見ないものだったり、カートゥーンと熱い絵柄のハイブリッドや「暑苦しさ」と3Dの融合といったミクスチャー精神と、ネガティブ面を飛び越えるほど非凡な側面があるのも確か。 エロ度が抑えめであったりキャラの名前が横文字統一なのは、インターナショナル受けを狙ったからだろうか -- 名無しさん 2019-06-22 00:10:19• 違反コメントを削除しました -- 名無しさん 2019-06-23 00:14:02• ビーム砲の説明している間にそのビーム砲を壊すシーンは笑った -- 名無しさん 2019-06-23 22:22:52• 外部との通信が断絶したの、クレイが切ったとかじゃなくて単にガロたちが壊しただけなのほんと好き -- 名無しさん 2019-06-25 11:06:32• グレンラガンとキルラキルを足して二乗してガソリンぶち撒けた後チャッカマンでファイヤーしたような作品 -- 名無しさん 2019-06-28 11:43:11• TRIGGERだからその展開は予想していた。 だがここまでやるとは思わなかった。 -- 名無しさん 2019-06-28 11:53:11• 移住先の名前を聞いたときに「あ、移住先が滅びそう」と思ってしまった -- 名無しさん 2019-07-02 18:38:42• プロメアに寄生もとい融合されて変質し、プロメアの生殖もとい燃焼本能に逆らえないバーニッシュさん達ってアレよな、寄生虫のせいで目ん玉デロンってなって異常行動してるカタツムリみたいな -- 名無しさん 2019-07-15 23:33:50• 別に選ばれたとかじゃなくたまたま主人公たちが飛んできたから地球が救われたのは笑う。 でもそこがいい。 -- 名無しさん 2019-07-30 13:37:28• 前日譚二本もセットにした上映してるけど結構客入ってるな -- 名無しさん 2019-08-28 23:20:30• 公開から3ヶ月経って上映時間が20分伸びる映画 初めて聞いた -- 名無しさん 2019-08-29 00:54:06• いつかOVAとか小説とかでリオの過去についての話やってほしい。 ガロやクレイと比べるとリオって過去の話がないからリオの過去気になる -- 名無しさん 2019-10-16 19:38:21• 言ってみれば「いつものを勢いで押し切っている」のだが、その勢いが半端じゃなさすぎる。 -- 名無しさん 2020-02-05 17:18:03• 観客の心に火を付けた作品 -- 名無しさん 2020-02-27 23:29:36• ロボットもので、更に熱い展開とほとんど見られなくなった作風だからこそ、最後まで熱く楽しませてもらったいい作品。 できれば映画館で見たかった -- 名無しさん 2020-02-28 16:15:03.
次のプロメアめっちゃ好きで一週間に3回観た!!!!全員みてください!!! 24年間すくすく育ちなのでガロとリオの共闘がアツすぎて涙してたはずなんですけど、気づいたらクレイ・のことばかり考えてしまう なぜ……これが……そういえば友達がめっちゃ追っかけしてた…… ということで、ガロに消し止められたクレイのほんとうの野望とは何だったのか?クレイはなぜ人類の救世主になろうとしたのか??みたいな二次創作スレスレの考察を書き留めておきます。 全部ネタバレです。 さて、地味に結構エグめのバーニッシュ狩りはかなり露骨に人強制収容を連想させるし、被差別者が最も強い差別者になる構造って『』の世界だなというのが初見の感想。 主人公の一人であるリオがバーニッシュの「誇り」を強調し続けたのとは対照的に、終盤で本性を表したクレイは己を「醜い」バーニッシュだと自虐し続け、自己嫌悪を隠さない。 はたしてそんなクレイは本当に人類を救うために移住計画を推し進めたのだろうか? 彼自身が述べるところによると、マグマの噴出による人類滅亡を避けるためには、一定数の市民を選別して他の星に移民することが最善の策だと考えていたようである。 確かに、あらかじめ予見された世界の終わりを食い止めることはきっと正道だし、司政官たる彼の職業としての使命でもあろう。 しかしクレイは政治家的詭弁を用いるところがある上に、人類の英雄になりたいモチベも作中で明示的には描かれてないために、はっきり言って真意はよくわからない。 エゴイズム全開のキャターや、計画実現のための重すぎる犠牲に対する一切の躊躇のなさを踏まえると、もっと切実な野望が背景にあるのではないかと疑ってしまう。 ストーリーをサラッと流すと、クレイとガロはマグマの脅威から人類を救うという究極の目的を同じくしていながら、そのために一部の人類を見捨て、バーニッシュを犠牲にすることを良しとするか否か?という信念の食い違いにおいて対立しているように思える。 しかし、プロメアを観れば観るほどに、そのような構図すらもクレイによって演出されたものではないか?という疑問が湧いてきた。 ガロとリオからバーニッシュの命を犠牲にして動くプロメテックエンジンの非道さについて追及されたクレイは、地下のマグマを鎮火することは技術的に不可能なのだ、やむにやまれぬ手段なのだと繰り返す。 しかし、その流暢さと隙のなさはあたかも周到に用意された答弁のようだ。 確かに地核へのアプローチが技術的困難を伴うことは、嘘ではないのかもしれない。 しかし観客はその主張をそのまま鵜呑みにしていいのだろうか? 彼らのやりとりには2つの問題が混在しているので、少しわかりにくい。 まず、地下のマグマの噴出を抑える方法を探ることを諦めて、可能な限り人類を移住させるべきなのかどうかが大きな論点である。 そして移住のエネルギー源はバーニッシュの命であるため、これを人道的に許すか否かがその決断の鍵となっているのだ。 クレイはワープ実験の成功の報を受けて、「やはり最初からプロメテックエンジンで行くべきだったのだ」と言い放つ。 マグマの鎮火か移住かという選択がプロメポリス上層部でどのようになされたのかはわからないが、少なくともクレイは移住にあたってバーニッシュを犠牲にする方針には全くためらいがなかったことが伺える。 そうであるならば、本当に移住は苦肉の策だったのだろうか……?(結果論としては、リオがマグマを鎮火させる方法を偶然ながら見つけ出したわけだし)プロメアの真実を知り、博士を殺してプロメテックエンジンを手に入れた時点で、彼のパルナッソス計画はとっくに始まっていたのではないか、という疑いが生まれてくる。 ここから先はほぼ妄想だけども、結論としてはやはり、クレイの掲げる人類の救済はあくまで表向きの建前にすぎなかったように思えてならない。 どこまでも自己否定を続けた彼は、とにかくバーニッシュというを捨てたかった、バーニッシュとして生まれついてしまった自分を葬り去りたかったのではないか? プロメアと繋がっている地球から離れてしまえば、自分もプロメアの炎から解放されることができるだろう。 だからこそ、彼は移住にこだわったのではないだろうか。 きっと彼は自分は「醜いバーニッシュ」とは違う、崇高な人間であるという自負を膨らませ、それをどこまでも実現し続けるという選択をした。 そのために幼いガロを救い出し、手に入れた研究を利用して財団を設立し、プロメポリスの司政官にまでのし上がった。 そして最後には「醜い」バーニッシュ達を生け贄に、自分をバーニッシュたらしめる地球を滅ぼし、自らはその呪縛から脱する。 それだけではない。 この計画を実行すれば、彼はこれまでバーニッシュを差別してきた人間達の「救世主」となり、真に人々を従え、人々に讃えられる側に回ることができる。 クレイはその過程に意味を見出していたのではないか。 彼にとって人類の救済はそれ自体が目的だったのではなく、あくまで自分を肯定するための手段として、人類を救済する必要があったのかもしれない。 たぶん彼が本当に救いたかったのは人類じゃなく、自分自身だ。 もし、クレイが心の底から人類の危機を憂いていたならば、ガロとリオが地球を鎮火して次元断裂を閉じたことを知れば、少なからず安堵を見せたはずではなかろうか。 しかし彼は「余計なことを…」と嘆息するのみだ。 バーニッシュと非バーニッシュの区別さえ失われた今、彼の真の野望が達成される日はもはや来ないのだ。 パルナッソス計画の根底にあるのは、自分の嫌いな自分を捨て去るため、どこか遠くの星に移り住みたいという素朴で切ない想いだったのだと思う。 では彼はなぜ自分を嫌いになってしまったのか。 それはまさにバーニッシュ差別を内面化してしまったから。 差別が蔓延る世の中で、後天的に発作を起こした彼が生き抜く術は、バーニッシュとして生きることを受け入れるか、自分はバーニッシュとは違う崇高な存在なのだと自分に対して証明し続けるしかなかった。 大学生になるまで非バーニッシュとして生きてきたクレイは、そのプライドの高さゆえにどうしても前者を選択できなかったのだろう。 これまで差別の当否を疑わずにマジョリティとして生きてきた人間は、突然被差別者となることを受け入れられない。 そんなプライドは馬鹿げているし、悲しいものなのに。 だから彼はバーニッシュでありながら、そのエゴのために自分以外のバーニッシュを弾圧することを正当化してしまった。 しかしバーニッシュを貶めれば貶めるほど自己嫌悪は膨らみ、ついには地球を捨て去るしかなくなったのだろう。 それによって自分を完成させられると信じたのだ。 クレイはまさに、決して二項対立で捉えることはできない差別の愚かしさや根深さを体現するようなキャターではないか。 (まあそのくせにプロメテックエンジンを使う=バーニッシュ殲滅の最終的な意思決定を非バーニッシュであるエリスに委ねている点は政治家って感じで狡猾だと思うけど……!) 物語は、バーニッシュとしての生き方への誇りを曲げなかったリオ(とそれを尊重したガロ)こそが、次元断裂を閉じてプロメアと決別する方法にたどり着いたことで幕切れとなる。 すべてを燃やし尽くしたいというプロメアの声に従う「愚かな」バーニッシュの姿を貫くことが、バーニッシュではなくなる近道だったのだ。 この結末はクレイにとってあまりに皮肉だ。 これはとっても寓話的な作品なのだと思う。 そう考えると確かに主人公のガロはなのだけど、プロメアは重要な目的のため一定の犠牲を伴うセカンドベストの策を感情論のみで否定する類の物語ではなかったし、だからこそ面白いのではないでしょうか。 ということで全員みてください!!!!!!!! あれ、、もっとガロとリオについても書きたかった。 今一番気になるのはリオが熱くない炎を使える条件は何なのか、いつから使えるようになったのかってとこです 4回目観ます tendonudon.
次の2Di vol. 53およびFebri vol. 57のインタビューバレがあります。 商品リンクを貼っておくので、みんな買おう! (Febriは版ならありそう…) Febri57で(Spoonでも指摘されていたことだが)言及されたクレイの情報操作について考えたい。 クレイの情報操作とは、意図的にバーニッシュはミュータントだという誤情報を流したことを指す。 なるほどねと思いつつ、「何で?」が付きまとってくる。 何でクレイはわざわざそんな情報を流す必要があったんだ?というわけでだ。 例えばクレイが劇場版ワンピースに出てきそうな典型的な独裁者系ラスボスならこんな疑問も浮かばない。 現時点で社会を揺るがす脅威(完全制御できない発火衝動を抱えていることは事実なので)を実際以上に煽り立てることでヘイトの的とし、民衆の不満感情のはけ口にしたかった、ということなら全く疑問も浮かばない。 が、クレイはそういう人間じゃないこととは誰もが知っている。 だってこの男、人類の99. だとすれば、ぶっちゃけ捨て行く星の治世も捨て行く星での自分の支持率もそんなのどうでもいいだろう。 そう、プロメポリスの司政官の座はクレイのゴールではない。 ツールだ。 誰もツールの繁栄と維持に腐心はしないと思うので。 ということで、なぜクレイがバーニッシュ=ミュータントという情報操作をする必要があったのかを考えていこう。 バーニッシュ=突然変異のミュータントであるときのクレイのメリットは何だ? Febriのインタビューから、バーニッシュとは本来どんなものなのかを以下に記載し、この記事内でのバーニッシュの定義とする。 なので当然であるがこれは「脚本家の発言」ではなく「脚本家へのインタビュー記事を私が読んでこうであろうと推測したこと」にすぎないと留意いただきたい。 そして恐ろしいのは、バーニッシュは実際は後天的な「病気」であって先天性がないことから(ただしプロメアとの共鳴のしやすさは遺伝するのかどうかは不明)、上記の思い込みを植えつけられた人間がそのままバーニッシュになってしまう。 なので、「自分は化け物ではない」と自信を持って言える人や、自分がバーニッシュであることにを見出したりいっそ自分をバーニッシュという選民だとプラス方向で認識できるパターンは少ないだろうということである。 つまり、自分たちの境遇に対して強気で反抗できるものは少なく、大半が泣き寝入りや逃亡に寄ると思う。 この環境からクレイが得たものは何だろう?「バーニッシュには何をしてもいい。 なぜなら彼らは原罪を背負った化け物だから」という認識の流布は、一体何をもたらすのか? 少なくともフリーズフォースの発足に対して文句を言う人の数は相当減ったのではないかと私は思うのだ。 端的に行って、燃料の確保が格段にやりやすくなったのである。 人じゃないバーニッシュをどう扱っても「人道」には反さないという環境づくり 映画視聴者の誰もが思ったことだと思うが、バーニングレスキューとフリーズフォースって職務内容がかぶり気味だ。 普通に考えれば消防の部署の中に対バーニッシュ火災部を作り、さらにその中で前衛(バーニッシュ戦闘メイン)・後衛(救助メイン)的に分割して、適材適所で人材を募集すればいい。 わざわざフリーズフォースという全く別の組織を立てる必要がどうしてあるのか?というわけだ。 しかも見るからにバーニングレスキューとフリーズフォースは連携が取れていない。 おそらく全市民の中で一番攻撃的バーニッシュとのの機会が多そうなのがバーニングレスキューだっていうのに。 これは真意を理解すれば当然で、フリーズフォースとはパルナッソス計画における資材部だったのだ。 全然別会社の全然違う部署の人たちなので、そりゃ連携も取れないし職場がかぶり気味でも統合するわけもない。 が、これは本音も本音なのでそんなことをおおっぴらにはできない。 例えば、「バーニッシュとはプロメアとの高度共感がもたらす人体発火を伴う病気だ」と発表されたとする。 そしてバーニッシュと非バーニッシュのでプロメアは感染せず、ただその人が持つ「バーニッシュとの共感度数」だけが因子であり、つまり無差別的に拡散する可能性は大きい。 自分が明日バーニッシュになる可能性は大というわけだ。 この状況でバーニッシュを捕獲するフリーズフォースの発足が市民に許容されるかと言ったら、多分NOだと思う。 インフルエンザの感染者を片っ端から逮捕するインフルエンザフォースが発足されると聞いたら私ならふざけんなとぶちぎれる。 少なくとも、マグマが暴走して余命いくばくもない地球から一刻も早く逃げなければならないクレイにとって、このバーニッシュ=誰でもかかり得る感染病という認識下で、効率良く「資材部」を立ち上げ資材を滞りなく不足なく調達することは困難だったはずだ。 しかも、プロメテックエンジンが完成したのは計画も大詰めの頃で、きっとフリーズフォースが発足した頃なんて絶賛実験中だっただろう。 むしろ実験ネズミの大型れが必要だから立ち上げたのではないかとさえ思う。 つまり、バーニッシュをあの謎の回転装置に入れてぶんぶん回す実験も、はたまたその前段階の生きた状態で体をいじくりまわす系の実験も、やることは山ほどあって人でも足りないし時間も足りない。 だからあの人道も裸足で逃げ出す実験の担い手も必要だったわけだ。 クレイは大丈夫なんだろうが、まあなかなか「この実験を成功させないと人類全部死んじゃうけれど、この実験がうまくいけば1万人だけ救えるから偶然病気にかかってしまっただけのバーニッシュを生きたまま解剖してよ」と言われて「ハイ!」と元気に言える人もいないだろう。 「無理やりさらってきた病人を生きたまま何十人何百人と解剖して結局救えるのが一万人だけなら、もうみんなで死んだらいいじゃないですか?」となるではないか。 が、それがラットだったら? 「この実験を成功させないと人類全部死んじゃうけれど、この実験がうまくいけば1万人だけ救えるから、この生まれながらの原罪持ちのラットを使ってどうか人類を救うために尽力してよ。 大丈夫。 そもそもこいつらが好き勝手やらなきゃマグマの暴走だって起きなかった。 払うべきツケを払わせるだけ。 正当性はこっちにあるでしょ。 ただそれでも覚悟は必要だからそれだけちょっと持ち寄ってくんない?」 相当印象が変わると思う。 だから、クレイは「バーニッッシュなんてこの世からいらない」「バーニッシュなんてどうなったっていい」と思われる空気を作る必要があった。 それが情報操作の目的だったのだと思う。 情報操作はバーニッシュと手を組む選択肢を潰す諸刃の剣だ 唐突だが、・エックス・マキナって何だったんだ? あれはバーニッシュに苦痛を与えず、彼らがプロメアと共鳴することで異次元から引き出すエネルギーを用いて駆動するロボだ。 映画を最後に見たときからだいぶ時間が立っていておぼろげだが、・エックス・マキナがパルナッソス甲板に最初突っ込んでくるあたりでビアルが「こっちのプロメテックエンジンより出力が高い」的なことを言っていた気がする。 (おぼろげなので違っていたらスルーで…) パルナッソスが詰んでいるのが平バーニッシュで、・エックス・マキナが詰んでいるのが神クラスバーニッシュ、もといリオという条件の違いもさることながら、やはり真のプロメテックエンジンの方が異次元からプロメアのエネルギーをこっちの次元に持ってくる効率が良いのでは?と思うのだ。 が、これでは真のプロメテックエンジンがすごいよねという話でどうして・エックス・マキナが存在するかの理由にはならない。 ガロとリオは・エックス・マキナに乗り込みクレイのクレイザーXを下し、最終的にガロデリオンとしてプロメアの燃焼本能を「何も燃やさないまま」満たしてやることで地球を救った。 この「何も燃やさないまま」ということを実現できたのがガロの火消し魂だった、というわけである。 でもこれは結果論である。 結果論というか、・エックス・マキナがあったらかそういう選択肢をガロとリオが取れたわけで、じゃあ本来・エックス・マキナは何のためにあったんだ?という話なのだ。 博士のホビー趣味かもしれないが、そうでないならなぜあんなものが存在していたのだ? これ、あながちガロとリオが選んだ使い方が「間違ってなかった」のでは?と最近思うのである。 つまり・エックス・マキナとは、プロメア時空と現在時空を繋ぐ最も効率の良い変換装置兼集積装置で、最もプロメアとのシンクロ率の高いバーニッシュにこれに乗ってもらうことで本編終盤で起きていたのと同じことを実現しようと博士も狙っていたのでは?という話だ。 そのための装置として・エックス・マキナは存在し、ガロとリオは偶然にも「正しく」使えてしまった、という話だ。 このことを考えると、クレイの選んだ情報操作作戦は致命的だ。 彼の作戦はバーニッシュとの協力の可能性を真っ先に摘むものだからだ。 ガロとリオが垣根を超えてお互い手を取れたからよかったものの、普通ならクレイの情報操作作戦が始まった時点でこの選択肢はないものとなる。 不思議な話なのだ。 というのも、クレイは・エックス・マキナの存在を知っていた以上、真のプロメテックエンジンの構想も知っていたはずだからである。 クレイの情報操作は彼が財団トップとしての地位を築き司政官として表に立ち出してからと思われるので、真のプロメテックエンジンの存在を知っていた上でそれを待てない(プロメテックエンジンを公表しない博士に任せられない)として彼を殺害し研究成果を奪って、情報操作という決断を下した時系列が可能性として高いと思う。 なので、クレイは真のプロメテックエンジンを用いた一万人以上を救う作戦(納期未定)を蹴った可能性が高い。 本当に不思議なのだ。 なぜなら彼自身がバーニッシュだからだ。 彼がバーニッシュに虐げられただけの非バーニッシュなら、例えばガロのような立場の人間ならその決断もわかる。 ようは自分を傷つけた生き物を仲間として認めることもできなければ信じることもできないという理屈だ。 でも何度も言おう、クレイはバーニッシュだ。 彼自身がバーニッシュで、しかも相当自制心が強いタイプの強力なバーニッシュなのだとしたら、むしろその可能性、つまり真のプロメテックエンジンにかけたって良かったと思う。 クレイ・が人類救済に真剣な男であると思えば思うほど、どうして彼が真のプロメテックエンジンを信じられなかったのかがわからない。 真のプロメテックエンジンはバーニッシュ(=プロメア)にストレスをかけない分マグマの活性化スピードも落ちる。 つまり時間が稼げる案だ。 作中プロメテックエンジンが完成したのは大分後。 時を同じくして(量産こそ体制がなくできていないが)真のプロメテックエンジンも実用レベルで出来上がっている。 天才が生きていて表に立って指揮ができていたなら間に合ったのではないかとさえ思う。 つまりこっちの作戦の時間的リスクについても結果論かもしれないがプロメテックエンジンとトントンだと思うし、プロメテックエンジンで人類の半分が救えるならまだしも助けられても1万人なら全員救えそうな案に賭けたって悪くない。 しかも1万人救える案は病人の体を爆速回転装置にぶち込んでエネルギーを死ぬまで搾り取る極悪機構の運用が前提だ。 ありえないだろうそんなの。 それでもやっぱりクレイ・は真のプロメテックエンジンを選ばなかった。 なぜだ?自分こそが救世主になりたかったから?そういう視点の考察は以前書いたので、今回は別視点で考えてみたい。 真のプロメテックエンジン案、つまり本編ラストの様な総バーニッシュ協力体制を用いた作戦を決行するためには誰かがバーニッシュとのパイプ役になる必要がある。 本編ではガロがそれを担った。 ガロがマッドバーニッシュのリーダーであり尋常でないプロメアシンクロを誇るリオと協力し、リオが仲間に呼びかけ協力を仰いだ。 それを、ガロとリオ抜きで誰かがやらねばならない。 うーん、誰だ?いや迷うまでもない。 クレイだ。 クレイがそれを担えばいい。 クレイの素晴らしいところは、彼は作戦サイドに身を起きながらも同時にバーニッシュであるところだ。 うってつけじゃないか。 何が困るんだ? 大いに困るんだ。 それは大いに困る。 なぜならその時クレイは自分がバーニッシュであると告白しなければならない。 何がいけない?情報操作はなされていない。 バーニッシュ研究の権威である博士に「バーニッシュとは病気だ。 そして世界を救うためにはバーニッシュの強力が不可欠だ」と宣言してもらえばいいだけの話だ。 何がいけない?何が困る? それでも大いに困るのだ。 だってクレイはガロの家を燃やしているから。 人類の99. そりゃそうだ。 非人道装置で全バーニッシュを燃えカスになるまで使い尽くしても人類の99. 多分この男、最後までガロのヒーローでい続ける気だったのだと思う。 けれど、ガロが先に気づいてしまったのだ。 クレイがおかしいこと、クレイがヒーローなんかじゃないことに、ガロは気づいてしまった。 絶対にバレたくないと思ってあの手この手で方々尽くしたっていうのに、何の事は無い。 ガロは自力で真実のかけらにたどり着き、「お前おかしいぞ」と核心に近い部分を看破してきた。 そりゃまあ、やけになってブチギレて殴って怒鳴っても、まあそうだろうなという感じだ。 計算通りに進む私の人生の中でお前だけが計算を狂わせる。 なるほど。 これほど言い得て妙もないだろう。 m0n0sprecher.
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