「二宮和也を知らない人」「浅田真央を知らない人」など、日本国民なら誰もが知っているであろう、超有名人を知らない人を調査してきた、ニノさん恒例の人気企画「〇〇を知らない人」。 今回は、芸歴35年、老若男女から人気を集める、日本を代表するリアクション芸人・出川哲朗を知らない人を徹底捜索。 約20年前には女性誌の「嫌いな男ランキング」で殿堂入りすらした出川だが、2018年には紅白歌合戦の審査員も務め、タレントCM出演ランキングでトップに!今やテレビで見ない日がないほど、引っ張りだこの人気者。 かつて番組に登場した「浅田真央を知らない人」も、出川哲朗は当然のように知っているという。 そんな出川を知らない人は一体どんな人なのか?番組スタッフは、必死に出川を知らない人を捜索するものの、10年間テレビを見ていない人でも知っているという知名度の高さに、かつてない大苦戦をしいられる。 知らない人が見つからないまま、なんと1か月が経過……。 このまま見つからないのではという不安がよぎる中、捜索開始から46日。 とあるマニアの紹介でついに出川を知らない人を発見!ようやく出会ったその人は、日本でも今大ブームが起こっている、とあるジャンルで「レジェンド」と呼ばれる、超すごい人物だった。 密着取材で明らかになった、現代社会においてはかなり特殊な私生活にMCの二宮、後藤をはじめ全員が驚愕。 さらに番組は、あるモノにはまり過ぎて出川を知らなかった、有名大学に通う二十歳の女子大生も発見。 そんな出川を知らない人たちがスタジオで本人と初対面。 出川のオハコの口癖「ヤバいよ!ヤバいよ〜!」も全く通じず、華麗にスルーされ、スタジオは大爆笑。 珠玉のVTRの数々で少しは魅力が伝わったかと思いきや、「知らない人」たちの予想外の反応に、出川は思わず「営業妨害」と嘆く…。 出川も「神様」と呼ぶほどのファンになった男性を取材すると、驚きの感動エピソードが。 そして、出川に「人生を救われた」という女子大生の熱狂的ファンが「一緒にリアクション芸をやってみたい」という夢を叶えるためスタジオに登場。 出川に熱々おでんを食べさせようとするが、まさかの平野紫耀も参戦。 果たしてどうなる…!? 熱狂的ファンは、出川哲朗を知らない人たちの心を動かすことはできたのか。 今回も、見たことがない個性が大渋滞。 笑いと感動がたくさん詰まったニノさんSPを、お楽しみに。 ニノさんSP 「出川哲朗を知らない人!!
次の月亭可朝、松鶴家千とせ、毒蝮三太夫、 世志凡太、浅香光代、こまどり姉妹ーー 本物たちの狂気、老い、そして芸。 日常と非日常、聖と俗、その境界線を歩き回っている人間ーー"芸人"。 不発弾のような狂気を抱えた彼らの人生はどのように始まり、そして収束していくのか。 レジェンド芸人たちの現在に完全密着する、感動のノンフィクション! 目次 第1章 月亭可朝ーーギャンブル中毒の男 第2章 松鶴家千とせーー元祖・一発屋の現在 第3章 毒蝮三太夫ーー日本一の毒舌男 第4章 世志凡太・浅香光代ーー芸能界最強の夫婦 第5章 こまどり姉妹ーー最後の門付芸人 [取材・文] 田崎健太 たざき・けんた 1968年3月13日京都市生まれ。 ノンフィクション作家。 早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。 『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。 『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』 光文社新書。 『真説佐山サトル』 集英社インターナショナル 、『ドラガイ』 カンゼン など。 [写真] 関根虎洸 せきね・ここう 1968年、埼玉県生まれ。 フリーカメラマン。 この本に登場する全身芸人は皆、必死で生きています。 死んでも、それが読者に伝わってきます。 家族は大変。 特に、月亭可朝の家族は、この本の始めと終わりに登場し、 この本をまとまりある「芸人論」としてくくってくれています。 この本は、一種の暴露本ですが、全身芸人の人柄が立体的に総合的に描かれていて、 人の生きざまというものを読者へ伝えてくれます。 この本に登場するのは、戦後の芸能界で活躍した「全身芸人」7人です。 月亭可朝、松鶴家千とせ、毒蝮三太夫、世志凡太、浅香光代、こまどり姉妹の皆さん。 それぞれが全身全霊、自分自身で考え出した「芸」で生きてきたのです。 自分の人生を率直に語っています。 このうちの四人は、昭和13年(1938年)生まれ。 令和元年現在、81歳前後。 いいお年の芸人さんたちです。 子どもの頃に戦争を体験しています。 その「戦争」が人生に深く影響しています。 インタビューでの本人の生の声からそれが、読者に生々しく伝わって来ます。 戦後の苦しい時代の中での「芸能界の歴史」の光芒についても、 芸人たちの言葉の端端から垣間見ることができました。 「戦後芸能史」とも言える、完成度の高いドキュメンタリー本に仕上がっています。 今や時代が大きく変わりました。 芸能人のギャンブル、毒舌なども、今の世では違法行為、暴言などとみなされます。 庶民の生活レベルが上がり、法の規制も整備されてきています。 戦後、がむしゃらに全力投球で生きてきた芸人たちにとっては、 ますます生きにくくなっているのかもしれません。 今日では、お笑い芸人でさえ、涙の記者会見です。 全然笑えません。 戦前のように、しょもないやっちゃなと、笑って済まなくなってきています。 マジ、笑いにくい社会になってきているようです。 さて、本に戻ります。 第五章は、こまどり姉妹。 「最後の門付芸人」という副見出しが付いています。 門付芸人? 「門付けとは、玄関先で人形芸を演じる、あるいは祝いの言葉を口にして、米や金銭をもらって歩くこと指す」(240頁) 「現在の『漫才』の元となる『万歳』も、門付け芸の一つである」(240頁) こういう言葉の説明文が必要になるほど、芸能社会が激変してしまったのです。 こまどり姉妹が「最後の門付芸人」になる? 当時を振り返って懐かしくなる読者には、絶対、この本は感慨無量です。 戦後、テレビが登場してから、芸人の世界が大きく変わったようです。 戦後74年となる令和元年においては、もはや芸人も、「全身芸人」、 24時間芸人ではいられません。 9時から5時までは「株式会社」に所属し、社員芸人として芸能界という業界で勤務して、 夜の録画には「残業手当」をもらうようになるかもしれません。 会社勤めの芸人? ぜんぜん笑えないジョークみたいです。 「勤務時間中なんですから、面白うなくても、わろうてやってください」とか、 「このネタしかないんです、クビになりそうなんです」なんて、お客に「泣きついたりして」? 「パートタイムお笑い芸人」から、正社員のお笑い芸人にしてください、なんて! 笑えない。 著者「田崎健太」さんの「芸人」の定義が興味深く感じました。 「芸人とは日常生活の埒外に棲息する人間たちだ」(8頁) 「芸人とは、狂気と正気を繋ぐ橋の上に立って、醒めた目で道化を演じるものだ」(176頁) 著者が、月亭可朝に 「なぜ吉本興行から離れたのかと訊くと『なんで吉本を辞めたんて?』と声が大きくなった」(48頁) 「楽屋で博打をしたらあかんという貼り紙をされたんや。 芸を売り物にするはずの吉本が、芸は関係ないという風になってしもうた。 吉本(興行)にいたら、芸なし、才能なしでも仕事があるねん」(48頁) 「でも考えてみ、吉本がポーンと切ったら仕事はどっからも来うへん。 吉本辞めて三年食って行ける奴がおるかって、おらへん」(48頁) 昔ばなしです。 この言葉は、2015年11月から2016年3月にかけて行われた取材のときに、 月亭可朝が言うてたことです。 月亭可朝は、2918年3月18日に死去。
次の明石家さんまが目撃したレジェンド芸人の仰天エピソードの数々を語りまくる。 さんまをはじめ、月亭八方、大平サブローの3人が、ゲストの陣内智則、千鳥・大悟、若槻千夏、池田美優ら若手芸人やタレントも驚く、レジェンド芸人たちのエピソードを語ってゆく。 ゲストの陣内智則、大悟(千鳥)、若槻千夏、池田美優も驚くエピソード満載。 まず、最初は「やすし師匠だけで2時間いける!」とさんまが言うほどエピソード豊富な横山やすし。 西川きよしとコンビを組んだ「やすきよ漫才」で一世を風靡。 天才漫才師と言われた一方、数々の事件を起こし、51歳で急逝した。 やすしが亡くなってから吉本に入ったという陣内は「四六時中怒っているイメージ」というが、実際は? 「パイロットがあくびしたのを見とがめて、コックピットに説教に行って飛行機が20分遅れた」「タクシーの運転が下手なのに腹を立てて、運転を代わった」などさまざまなエピソードに、八方は「破天荒というより、やることがハチャメチャ」という。 そんなやすしだがさんまは「怒られたことない」というお気に入りだったとか。 その理由とは? さんまが「また会いたい、見たいというキャラ。 すべてが(常識を)超えてる」と、その芸人ぶりを惜しむナンバーワン・レジェンドだ。 さんまは同期の島田紳助への思いを激白。 島田紳助は松本竜介とコンビで、ネタの9割を紳助が喋るという斬新な漫才スタイルで人気に。 70本以上の番組の司会を務めたマルチタレントぶりでも知られた。 さんまとは同期。 実は紳助はさんまを相方にしようとしていたといい、お金もない時代に1万円のギャラに惹かれ、誘われて営業に行ったものの、スーパーのイベントや野外のアシカショーで大失敗。 爆笑の青春エピソードを披露する。 プライベートの電話は「必ず紳助からかかる」そうで、紳助はさんまを「親友」と言っていたが、さんまは「一緒に戦場に行った兵隊の気分」と言いつつ、「あいつ、味方撃ちよるからな(笑)」。 そして、テレビでは言えないところもあると前置きしながら、「紳助がテレビに復帰できるように、実は動いていた」と明かし、紳助への思いを激白する。 このほか、さんまが「なんば花月での笑いは一番。 どんな漫才師より上。 笑いが止まらないから、次の出番が5分待ちやった」という笑福亭仁鶴、さらに西川きよし、桂文枝、上岡龍太郎、坂田利夫、さんまの付き人も務めたジミー大西ほか、今や知る人も少ない昔の芸人まで、思いつくままにさまざまなエピソードが飛び出す。 時代の目撃者、さんまの記憶の中から甦るレジェンド芸人たちの爆笑エピソードは、関西のお笑い界の歴史の一コマとしても必見! (左から)池田美優、陣内智則 (左から)大悟(千鳥)、若槻千夏.
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