育成ポットに植える場合 ・地植えの場合と同様に、深さは2~3㎝、9㎝のポットに対して2粒ほど植えます。 ・およそ1週間から10日で発芽しますが、それまでは土が乾かない程度に水を与えましょう。 ・種を撒いて20日位経過し発芽して本葉が1~2枚出てきたら、風が無く暖かい日に畑またはプランターに移します。 スポンサーリンク 育てやすい大豆の品種 初心者でも育てやすいとされている品種を3つご紹介します。 鶴の子大豆 【ダイズ 種 『鶴の子大豆』 100ml GF タキイ種苗】 きれいなクリーム色をした種皮が特徴です。 品質が良く、煮豆・味噌豆に使用されます。 めぐろ王 通常の大豆の約2倍の大きさ、モチモチとした食感が特徴です。 枝豆としても食べ応えがあることから人気の品種です。 あやこがね 脂肪分が少なく糖質が多いことが特徴です。 柔らかく煮えるので、味噌や豆腐など幅広く加工されています。 大豆の土作り 基本的に大豆はあまり土を選ばない野菜ですが、きちんと土を作っておくことが、美味しい大豆の収穫につながりますので、種を植える前に土をしっかり準備をしておきましょう。 地植えをする時の注意点として、大豆を含むマメ科の植物は 連作を嫌います。 2年間はマメ科の植物を植えていない場所を選択するようにしてください。 また、窒素分の多い畑は大豆に適さないので、 肥料があまり残っていない場所をオススメします。 葉や茎ばかりが元気に育ち、実がならないツルボケを避けるためです。 マルチ張り手順• 畝幅に対し、幅が30㎝長い黒マルチを用意する• 畝にマルチがピンとなるように張り、両端に土を乗せて動かないように固定させる• 穴あけ器でマルチに穴をあける。 大豆の水やりについて 大豆は乾燥に弱いので、土が乾いたら根元の方に、優しくたっぷり水を与えましょう。 特に 7~8月の開花時期から実がなる時期は、水分不足になると落花しやすくなるので、土の様子をしっかり観察します。 ただし プランターで植えている場合は、土の表面が乾燥して白くなっていない限りは水やりの必要はありません。 頻繁な水やりは根腐れの原因となるのでこちらも注意が必要です。 大豆に発生しやすい害虫と害虫病• べと病:梅雨の時期に発生しやすく、葉の表に淡黄色の病斑、裏は灰白色のカビが発生します。 立ち枯れ病:地際部分の茎に縦に長い褐色が現れます。 色が付いた部分が腐り、苗が倒れて最終的には枯れてしまいます。 病原はカビの一種類です。 白絹病(しらきぬびょう):地際部分の茎、または周りの地面に綿条の菌糸ができます。 夏に発生しやすく、最終的には枯れてしまいます。 萎凋病(いちょうびょう):カビが原因の病気です。 地際部分の茎の変色と葉が萎れることが特徴です。 これらの害虫や病気を防ぐには、防虫ネットをするのが一番効果的です。 防虫ネットがあることにより、初芽直後の芽を好む鳩の被害も免れることができ一石二鳥です。 スポンサーリンク 大豆の栽培管理 土寄せ・中耕 土寄せとは、 育成中の作物の根元に土を寄せかけることを指し、中耕は土の表面を軽く耕すことです。 水やりや雨によって減った土を補うと同時に、根を守る役割があります。 また、水はけの良い環境を作り出し、株が倒れることを防ぎます。 定植の20~25日後に1~2回行いましょう。 追肥 追肥とは、植物や野菜がある程度成長した時に追加で肥料を足すことを指します。 大豆の場合、基本的には 追肥の必要はありません。 様子を見て必要だと感じたら、土寄せと中耕を行う時と開花時期にリン酸が沢山含まれている肥料を与えてください。 摘心 野菜や植物の頂芽を摘み取ることで、「ピンチ」とも言います。 大豆の場合は、収穫量を増やすために 本葉が4~5枚出てきたら行いましょう。 倒れにくくなり、成長を促す効果があります。 大豆の収穫時期と収穫方法 10月の下旬から11月位に葉が茶色く変化し、サヤを振ると中で 乾燥した大豆がカラカラ音を出すようになったら収穫時期の到来です。 一見すると枯れているように見えますが、収穫の時まで大豆はサヤの中で成長し続けているので、 水やりを忘れないようにしましょう。 収穫時期を逃すと、サヤから大豆が飛び出したり、雨でふやけたりするので、この時期を逃さないようにしてください。 ハサミなどを使って、枝や株ごと収穫します。 大豆の収穫後 収穫した大豆は、すぐにサヤから取り出さず、そのまま 日蔭で半月ほど乾燥させます。 株を持ちやすい様に束ねて、風通しの良い場所に吊しておくと良いでしょう。 乾燥している最中に、サヤから大豆が飛び出すことがあるので、 ネットなどで覆うと豆の落下防止につながります。 完全に乾燥したら、サヤから大豆を取り出します。 大豆の脱穀と保存 大豆は手で一つずつ取り出すこともできますが、ネットで覆われた状態の大豆を棒などで叩いて取り出す方法もあります。 取り出す時に、一緒に出てくるゴミや傷んでいる豆、虫食いの豆は排除しましょう。 脱穀しても大豆はまだ充分に乾燥していないので、クラフト紙のような通気性の良い袋に1㎏くらいずつにわけて、 湿気が少なく涼しい場所に保存しておきましょう。 この時、虫が入らないように密閉します。 おわりに 大豆はタンパク質、炭水化物、カリウム、カルシウムなど「畑の肉」と呼ばれるほど栄養満点な食材です。 沢山収穫して煮豆やスープなど様々な料理の他にも、自家製の味噌や豆腐にチャレンジしてはいかがでしょうか。
次の枝豆を始めとする豆類の根には小さな丸い粒がたくさんついているのですが、これは根粒菌という菌が住んでいて、空中の窒素を土に固定する働きを持っています。 そのため豆類は肥料は必要なく、むしろ肥料をやると枝豆の木ばかりが成長して豆がならない、なんてことになりかねません。 ですのでプランターで枝豆栽培する場合は元肥なしで赤玉土と腐葉土7対3から6:4の基本の用土を使います。 もし他の野菜の栽培で使っていたプランターの土を再利用する場合は、あまり肥料分が残っていない土を使い、苦土石灰で酸度の調整をしておきましょう。 枝豆栽培で摘心断根をする場合は少し使う土の条件が変わりますので、後ほどその違いについては紹介します。 1ヶ所3〜4粒を種まきして、本葉が開いた頃に1〜2本を残して他を間引きます。 65cm標準プランターなら3〜4ヶ所に3〜4粒ずつ、点まきして2本立ちにするか、1本立ちで6本くらいを育てるくらいの感じです。 その場合、間引きの時に苗を2本残すようにすると枝豆の苗が共育ちして倒れにくく、枝豆の収穫量もその分確保できるのでおすすめです。 畑でたくさん育てる場合などは摘心せずにそのまま育てるパターンが多いかもしれません。 摘心の手間も必要ありませんし、根粒菌の働きで肥料もほとんど必要ないので気軽に枝豆栽培を楽しむことができます。 これは従来の枝豆栽培での摘芯方法です。 こうすると上に伸びるぶんの栄養が株の充実に使われるので脇芽が出やすくなり、枝数が増えて収穫量も増えます。 畑などで広い面積で枝豆栽培する場合は摘心するのも骨がおれる仕事ですが、プランター栽培の場合は枝豆の苗の数も多くはありませんから効率よく枝数を増やして収量をあげるのに摘芯はおすすめです。 摘心すると枝数が増えるので種まき後の間引きで一本立ちにしてもよいでしょう。 また断根はしない通常の摘心栽培なら根粒菌の力もあるので摘心しない場合と同様プランターの土に肥料はほとんど必要ありません。 上の写真のように種まき後、双葉のあと本葉が出たところで双葉を残して摘心してしまいます。 こうすることで双葉の付け根にある脇芽が育ちます。 そしてもう一つ、断根という作業も行います。 断根ってあまり聞き慣れない言葉だと思いますが方法は次の通りです。 摘心した枝豆の苗をそっと抜き取り、芽茎と根の境目ギリギリのところでカッターやカミソリなどの鋭利な刃物で枝豆の苗の根っこを切り落としてしまいます。 断根して茎と双葉だけになった枝豆の苗を苗床にさして水やりをしていると、ほどなくして発根して脇芽が育ち始めます。 一度根を断根してからもう一度発根したことが確認できたら苗をプランターに定植しましょう。 この枝豆の摘心断根栽培の場合、根を一度切り落としてしまうので、根粒菌の力を使えなくなります。 そのため枝豆栽培では通常肥料はほとんど必要ないのですが、摘心断根栽培の場合は土に肥料が必要になります。 発芽後の苗を摘心・断根して植え直す手間もかかるのであまりいいことがないように思えるかもしれませんが、利点もちゃんとあります。 摘心断根栽培の場合枝豆栽培でありがちな失敗、土に含まれる肥料が多すぎてつるぼけして肝心の枝豆のさやができない、というようなことがなく、脇芽の枝数を多く育て、施肥をすることで収量を増やす管理をしやすいという利点があります。 初心者の方の場合、枝豆栽培を失敗する原因が肥料分が多すぎる土であることがあるので、通常の野菜と同じように肥料をやって収量が増やせる摘心断根栽培は感覚的にやりやすいかもしれません。 それにしても断根してしまってもまた発根する、というのがすごいですね。 枝豆の生命力にも驚きますが、わざわざ断根してさらに発根させる方法を思いついた人もすごいですよね。 畑の土ってぬか味噌のイメージで思ってもらうといいのですが、有機物がたくさん含まれていて、よい菌がたくさん増えれば作物が美味しくなるし、有用な菌が少なくなると土がやせて硬くなってしまいます。 根粒菌は土を肥やす有用な菌ですので積極的に利用したいところです。 レンゲ草を緑肥として土にすきこむのはレンゲが豆科で土を肥やすからです。 枝豆も摘心断根栽培にしなかった場合は根の根粒菌を利用するために収穫後に片付けるとき、根を土の中に残すのもおすすめです。 葉が柔らかいうちはメイガは葉を食害しますし、枝豆のさやができるとさやの中に潜って豆を食害します。 枝豆のさやに小さな穴が空いていたらメイガが中の豆を食害してしまっていると思ってください。 残念ですがそのさやはさやごと切り取って処分しましょう。 カメムシ類は茎やさやの豆から吸汁します。 いずれも、せっかくの枝豆が台無しになってしまいますのでしっかり害虫対策をしたいところです。 どちらも見つけたらすぐに物理的に捕るか、どうしても数が多いときは、殺虫剤を使いましょう。 収穫間近になると農薬によっては使えない期間があったりするので春先の早めの時期の害虫対策を心がけるのがポイントです。 害虫対策としては日当たりがよく風通しをよくしてやることも大事です。 農薬を使いたくない場合は最初からプランターに防虫ネットをかぶせて栽培するのがおすすめです。 スポンサーリンク 枝豆栽培、とれたての枝豆は甘く柔らかい! 枝豆の栽培方法は摘心するかしないか、断根するかしないかを決めて苗を育てていくと早生の枝豆で6月ごろから花が咲きます。 枝豆の花は小さいので、よく観察してみてください。 花の色は品種によって白やピンクのものがあります。 花後に枝豆のさやができて、徐々に膨らんでいきます。 品種が早生か晩生かによって、種まき後に収穫するまでの栽培期間が違います。 早生の場合は80日程度、晩生だと120日程度が目安になります。 枝豆の種の袋に栽培期間の目安が書かれているのでそれを参考に枝豆を収穫していきましょう。 全部のさやが太るのを待っていると最初に太り始めたさやの豆が硬くなりすぎてしまので、8割型の豆がいい大きさになったら株ごと収穫するか、程よく太ったさやからハサミでちょんちょん切って枝豆を順次収穫していくとよいでしょう。 枝豆は鮮度が命なので収穫したらすぐに塩茹でしてとれたての柔らかいところを頂きましょう。 採れたての枝豆は柔らかくて甘みも香りも抜群です!.
次の大豆の育て方って、実は 枝豆の育て方の延長線上にあること、知らない方も多いですよね。 枝豆はまだ未熟な大豆。 大豆の育て方は枝豆の時点で収穫せずに、 さらに育て続けることなのです。 そうなると、そもそも枝豆は初めてでも気軽に育てられる、 育てやすい野菜のひとつですから、大豆も育てられる…と言うこと! 一部は枝豆として育て、残りは大豆にするのも、面白いかもしれません。 枝豆だけではなく、大豆の育て方まで教えて、 子どもと楽しむのも、食育となりおすすめ!長期の休みには、大豆から作ることができる 味噌や豆腐作りなどに挑戦してみるのも、面白いですよね。 そこで今回は、 プランターで栽培できちゃう、大豆の育て方の手順とポイントをお伝えします。 本記事を参考にしながら、 子どもと家族と、挑戦してみてはいかがでしょうか。 まずは枝豆の育て方、種まき・苗選び 野菜栽培全般に言えることですが、育てることを決めたら、 苗から育てるか、種まきから始めるか、決めなければなりません。 一般的には 苗から育てることが初心者向き。 2・3枚あれば大丈夫! ・ 葉の変色や病気、虫まで良く見て、 茎ができるだけ太く、濃い緑色で健康的な苗を選ぶと、後々までより育てやすくて便利です。 ただ、子どもと育てる大豆の育て方であれば、種まきから挑戦しても良いのかもしれません。 種まき前にプランターの底から水が流れ出るくらいに たっぷり水やりがポイント。 ・ ひとつの穴に3粒くらいを目安に撒きますが、最初は鳥などの被害に合いやすいので、不織布などで プランターを覆ってあげると安心。 種をまく穴は指の第二関節手前くらいまで、 穴と穴の間隔は充分に空けるのがコツ!密集すると病害虫の恐れがあります。 芽が出るまで水やりは控えて、発芽を待てばバッチリです。 水のあげ方と肥料 大豆の育て方では、 土の乾燥には重々注意しなければなりません。 大豆(枝豆)は、乾燥に弱いのが特徴!特に花が咲く前には、乾燥は禁物です。 ・ ただ確実に育てたいならば、 花が咲く前に一回、実が成り始めたら 2週間に1回を目安にあげていくのが効果的。 この時に、 害虫はすぐに駆除!(特にハムシが多いので気を付けてください。 )病気はモザイク病が多いので、この病害虫に気を付けていけば、まずは枝豆が収穫できます。 さらに栽培!大豆になるまで 枝豆でも十分に収穫しがいがありますが、ここで我慢! さらに栽培を続けていくのが、大豆の育て方。 栽培を続けていくと、 次第に黄色い葉に変化してきます。 ここで不安になりますが、気にせず、さらに栽培を続けてください。 その後、鞘を振ってみて 乾いた音がするようなら、ここでいよいよ収穫! ・ ただし、収穫したら早速開けたりはせず、 そのまま影干し作業に移ります。 待ち遠しい大豆の育て方の道のりですが、ここでもぐっと我慢! 2週間ほど影干しをしてみてください。 2週間後、開けてみると…、大豆の完成です。 大豆の調理の仕方 大豆は世界の五大栄養食品と言われるほど、栄養価の高い食品。 ベジタリアンの間では「畑の肉」と言われるほどで、 ダイエッターの強い味方! せっかく収穫まで辿り着いたら、賢く保存して、使いこなしたいもの…。 そこで、 収穫した大豆の調理方法をお伝えします。 ・ 目安は収穫した大豆はシワがあって固いのですが、水に浸けて柔らかくなると シワがなくなり、楕円状になるタイミング。 そうなったら、通常市販されている大豆のように、 ひじきでも煮豆でも調理することができるはずです。 いかがでしたでしょうか、今回は枝豆からさらに進めて栽培する、大豆の育て方をお伝えしました。 枝豆になるまでは安心して育てられ、お水も欠かさずあげるのですが、 その後失敗することも…。 その多くが「もう枯れてしまったんじゃないか。 」と、 水やりを止めてしまうことが多いとか。 本文でもお伝えしたように、大豆の育て方では、 全ての葉が落ち切ってから収穫するのです。 せっかくの大豆の完成までもうすぐ、ここで水やりをやめてしまったり、 諦めてしまうことはもったいない!収穫まで辿り着き、陰干しを行ったら、後は調理をするだけです。 プランターで育てる時には、 日当たりが良く、風通しの良い場所を選ぶと尚GOOD!用土は 野菜用の土を選べば、まず問題ないです。 大豆を収穫して味噌に豆腐に納豆に…。 手作りの楽しさも味わえるはず。 初めての大豆栽培、親子で大豆作りを楽しんじゃいましょう! まとめ プランターで育てる、大豆栽培 ・苗は本葉が2・3枚あるものを選ぶ ・種をまくなら一晩水に浸ける ・乾燥に注意して水をあげる ・実が成ったら2週間に1回、肥料をあげる ・枝豆後、枯れたと思っても水をあげる ・葉が全て落ちたら収穫 ・収穫したら2週間の陰干し.
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