つわりとは妊娠にともなって起こる生理現象で、その症状は吐き気や嘔吐、食欲不振といった消化器症状から、頭痛や倦怠感、味覚の変化、唾液量の増加など多岐にわたります。 5~6週頃から始まり、12~16週頃に自然と消失するのが一般的ですが、早いと妊娠が判明する4週頃からつわりが始まることもあるため、体調の変化で妊娠に気づくのもめずらしいことではありません。 つわりがピークを迎えるのは平均して7~11週頃になりますが、そのころになって初めて遅いつわりの始まりを自覚するケースもあります。 また、つわりがあるのは全妊娠の50~80%で、20~50%はつわりがないと考えられます。 22週以降もつわりが続く人がいるというデータもあります。 このように個人差が大きいのもつわりの特徴です。 つわりの始まりが平均的な時期とずれていても、心配しすぎないようにしてくださいね。 筆者の月経周期は28日でほぼ定まっており、いつもは生理前になると無性にチョコレートが食べたくなります。 ですが、一人目を妊娠したときは違いました。 生理予定日前日に、とにかく貝類が食べたいという欲求にかられたのです。 その気持ちを抑えることができず、お昼時にスーパーの鮮魚売り場に行き、貝だけがパッケージされたパックを購入しました。 さっそく開けて食べてみたところ、焦がれて買った貝なのに、ちっともおいしく感じません。 むしろ気持ち悪さを感じるほど。 もともとお刺身には目がないのに、どうしたことかと不思議に思いました。 翌日、生理予定日なのに生理が来ないので、妊娠の可能性を考えました。 そこで、3日待って妊娠検査薬で調べてみることにしたのです。 妊娠検査薬は、生理予定日後1週間が経たないと正確な結果が得られません。 しかし結果は見事な陽性反応でした。 大好きなお刺身がおいしく感じなかった理由は、妊娠ではないかと思っています。 つらくてつらくて、しんどかった一人目のつわりですが、二人目の妊娠時はまったく違う経過でした。 一人目でつらいつわりを経験したので「二人目も同じになったらいやだな」と感じていましたが、思っていたよりも軽く済んだのです。 疲れがたまると嘔吐してしまい、「これからもっと症状が強くなるんだ」と疑心暗鬼になることもありましたが、おおむね症状は軽いままで維持され、結果的に二人目のつわり時期は、一人目のときの5週目前半のころのような軽い吐き気がずっと続く程度で済みました。 つわりの体験談を探すと、二人目の方が軽かったというケースを目にします。 一人目、二人目でつわり症状が変わらない人もいますが、筆者は二人目が軽いケースに該当したようです。
次のつわりの症状は吐き気や食べづわりなど、人それぞれ 期間に加え、つわりの症状や程度も人により千差万別です。 いつもより少しムカムカするなぁという程度のつわりが軽い人もいれば、つわりの間中ずっと寝込んでしまう人もいるほど。 さらに、つわり症状が悪化すると、妊娠悪阻(にんしんおそ)となります。 脱水、栄養障害、代謝障害をきたして入院となるほど重症になる人も1~2%くらいいます。 つわりのおもな症状• むかつきや吐き気、嘔吐• 眠くてたまらない• 頭が重い• 体がだるい• 唾液が多くなる これもつわりの一種です• においに敏感になる• 偏食傾向になる• 食べづわり(何か食べていないと落ち着かない) 妊娠悪阻!こんなときは病院へ つわり症状を軽くする対処法とは? 残念ながら、今のところつわりは治せず、ただ終わるのを待つしかありません。 それでも、つわり症状を軽くするコツはあります。 つわりで苦しんでいる妊婦さんは、試してみてください。 気分が悪くなったらすぐに休む• おなかがすく(胃が空になる)前にこまめに食べるようにする 胃が空になると、胃酸がでてきて、むかつきを感じやすくなります。 また食事の間隔があくと、血糖値が下がって、吐き気を催します。 たんぱく質と複合炭水化物をとる 複合炭水化物とは、主食といわれる、米、うどんその他麺類、パン、マフィン、パスタ、クラッカーのこと。 どちらもつわりの予防になるといわれています。 就寝前に軽食をとり、朝も起きる上がる前に、ベッドのなかで 複合炭水化物をとるようにする つわりのことを朝の病気(morning sickness)と呼ぶのは、朝に胃が空っぽになっていて、むかつきが増悪することが多いからです。 つわりの期間は、栄養のバランスより、食べられるときに、食べられるものを、食べられるだけ食べるのが原則です• 水分をできるだけ多く補給するように心がける この時期は、炭酸水でも口に入れられるものでOKです。 水分が気持ち悪くなる人は果実、生野菜など水分が豊富なものを食べるようにしましょう。 飲み物を食べ物を一緒にとると負担がかかるときは、食間に水分をとるようにしましょう• 吐いた後は、必ず歯を磨くか、口をゆすぐ 歯磨き粉を気持悪くならないものにかえましょう。 歯ブラシが口にあたると気持ち悪くなる場合は、小さな歯ブラシで磨くか、マウスウオッシュで口をゆすぐだけにしておきましょう。 つらさを周囲に理解してもらい、家事などの仕事を協力してもらう• ブラジャーなど体を締めつけるものをやめる• 外出したり趣味に没頭したりして、気持ちを他に向けてみる• 希望がある場合、医師に処方してもらう メトクロプラミド(商品名:プリンペラン)、ビタミンB6(商品名:ピドキサール)、漢方の小半夏加茯苓湯などが、吐き気を和らげる場合もあります つわりの原因はまだ解明されていない つわりの原因はまだ解明されていない 妊婦さんたちを悩ませるつわりですが、どうして起こるのかということについては、まだはっきりとはわかっていないというのが本当のところです。 有力なのは、将来胎盤になる絨毛から分泌される、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG というホルモンが、嘔吐中枢を刺激しているのではないかという説です。 また、人には体の中に入ってきた異物を排除しようとする働きありますが、半分が父親由来の赤ちゃんは、異物とみなされ、アレルギー反応のようなものとして、つわりが起こるのではないかという考えもあります。 実際、2度、3度と妊娠を重ねると、体が前の妊娠のことを覚えていて、症状がきつくなる傾向があります。 いずれにせよ、女性の体の中ではこれまでにない劇的な変化が起こっているのですから、体の機能がそれについていけなくなることもあるでしょう。 それでも、つわりは、赤ちゃんが発育してゆくのに、あなたの体を最高の環境にかえていこうとする反応ではあることは間違いありません。 【関連記事】•
次のつわりは一般的に、 妊娠4〜7週(2〜3ヶ月)頃に始まり、12〜16週(4〜5ヶ月)頃に終わるといわれています。 しかし、これはあくまで目安です。 つわりは個人差が激しいうえに、妊娠期間中はとかく体調が崩れやすいものです。 体調の変化とつわりの間に線を引くことはとても難しいものです。 つわりが妊娠期間を通してずっと続く人もいれば、全くつわりを感じないという人までいるのです。 妊娠の週数は前回の生理からスタートしていますから、次の生理予定日は妊娠5週の始まりに当たります。 妊娠しているかしていないかと考えるよりも先に、つわりが始まっている人も少なくはないのです。 つわりが来て初めて妊娠を疑い妊娠検査薬を使用する人も多数います。 つわりの始まり方も人それぞれです。 吐き気を感じる、というケースがもっとも多いと思われますが、いきなり嘔吐をしてしまう人や微熱が続いて体がだるくなる人、「なんとなく体調が悪いと思ったら妊娠していた」ということは、よく聞きます。 かぜや胃腸の不調と勘違いして薬を飲んでしまい、後でとっても心配している女性もいます。 ほとんどは何の心配もないのですが、この頃はお母さんの体も赤ちゃんの体もとても不安定です。 できるだけ早く妊娠に気がつくに越したことはありません。 そのように考えると、つわりは「ここにいるよ」という赤ちゃんからのメッセージとも受け取ることができるでしょう。 つわりの始まりは戸惑うことばかりです。 特にはじめての出産に向かう女性には、全く未知の世界が始まっていくのですから。 たくさんの不安もあるとは思いますが、リラックス、リラックス、赤ちゃんはゆっくりとお腹の中で育っていきます。 何もあせることはないのです。
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