CONTENTS• 映画『殺人鬼を飼う女』の作品情報 C 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 【公開】 2019年(日本映画) 【原作】 大石圭 【監督】 中田秀夫 【脚本】 吉田香織 【キャスト】 飛鳥凛、大島正華、松山愛里、中谷仁美、水橋研二、浜田信也、吉岡睦雄、根岸季衣 【作品概要】 様々な人格とともに生きてきた主人公の女が、憧れの小説家で出会ったことで自身の孕む歪みに気づき苦悩する様を描いています。 大石圭の同名エロティックホラー小説が原作です。 監督は『女優霊』(1996)『リング』(1998)と「Jホラー」を代表する作品を手がけ、2019年5月には『リング』シリーズの最新作となる『貞子』が公開される中田秀夫。 様々な人格を持つ主人公キョウコ役は、中田監督の『ホワイトリリー』でも主役を務めた飛鳥凛。 キョウコの別人格である直美役を大島正華、ゆかり役を松山愛里、ハル役を中谷仁美が務めており、4人の女優が一人の女性を演じています。 「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマにクリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた作品を製作・発信してゆく「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第1弾にあたる作品です。 映画『殺人鬼を飼う女』のあらすじとネタバレ C 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 ビストロでギャルソンとして働くキョウコには、ある秘密を抱えていました。 彼女は幼少期、自身に性的虐待を繰り返していた義父を殺したのをきっかけに生じた、3人の別人格とともに20年もの月日を生活してきたのです。 キョウコを愛し男を嫌悪するレズビアンの直美、男好きでキョウコの母親・友香里と同じ名を持つゆかり、彼女が義父を殺した時のように幼いままのハル、そして気弱な主人格のキョウコ。 共存し互いに助け合うことで続けれてきた三人の別人格との生活を、キョウコは周囲に対してひた隠しにしてきました。 ある日、キョウコは引越し先のマンションで偶然隣人となった、憧れの小説家・田島冬樹と知り合います。 ファンであることを明かした彼女は、冬樹に彼のデビュー作であり唯一読んだことのなかった小説『私のなかの私』を貸してほしいと頼みます。 それは、キョウコと同じく多重人格者である主人公の女性が苦難を経たのちに愛する人と出会うという物語であり、冬樹が主人公の女性に恋しながら執筆した思い入れの強い作品でした。 しかし、冬樹から小説を受け取った直美が小説を捨ててしまったことで、理由を明かすことができないキョウコは冬樹を怒らせてしまいます。 その後、消沈しながらも働くキョウコの元に、金をせびりにきた母親の友香里が現れました。 強権的な母親との再会に怯えるキョウコに対し、直美は「男からも、母親からも守る」と彼女の体に訴えながらも慰めます。 C 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 ある朝、目を覚ましたキョウコは、自身の手首に刻まれている「殺す」の血文字を見つけます。 直美・ゆかり・ハルに血文字について尋ねますが、誰も心当たりはありませんでした。 ある日、キョウコは友香里に金を渡すために彼女の家を訪れます。 その際、友香里はヒモの亮太とイチャついていましたが、彼女が目を離した隙にキョウコと人格を交代したゆかりが姿を現し、亮太を手玉に取ってしまいます。 キョウコの豹変ぶりに戦慄する友香里を笑いながら、ゆかりはその場を後にします。 その日の晩、「勝手に人格を交代する」という「ルール違反」を犯したことをゆかりは直美に責められ、キョウコからも血文字の件もあるから外出を控えてほしいと頼まれますが、二人が眠ったのを確認すると、こっそり外出してしまいます。 そして連絡先を交換していた亮太と屋外での情事に耽ります。 翌朝、ゆかりの着ていった派手なドレスから着替えることもせず眠っていたキョウコの元に、血相を変えた友香里が訪れます。 昨晩から亮太と連絡が取れないと言う彼女は、キョウコの股間に残っていた亮太の臭いに気付き、男を奪ったことを責めながら彼女に殴りかかります。 怯え、抵抗することもできないキョウコを、異常を察した冬樹が助けます。 彼に手当てを受けながら、キョウコはゴミ捨て場から捨ててしまった小説を拾い、読了した感想を冬樹に語ります。 主人公の女性に自身を重ねて読んでいたと言うキョウコに対し、冬樹も出会った時から彼女のことを意識していたことを告白し、彼女にキスしようとします。 しかしそれを拒んだキョウコはハルへとその人格を交代してしまいました。 キョウコに近づき過ぎないことを忠告するハル、そしてのちに再会し、場合によっては命も奪うと脅迫してきた直美を見て、冬樹はキョウコの秘密を察します。 やがて、何者かに殺害された亮太の遺体が発見されたことで、キョウコと直美・ゆかり・ハルの生活に生じた大きな歪みが露わになってゆきます。 C 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 冬樹はキョウコの様子を心配し、彼女が勤めているビストロに赴きますが、そこのシェフである谷口は「彼女は体調不良で休んでいる」とだけ答え、彼を帰します。 冬樹が去った後、谷口は自身の動揺を抑えられなくなります。 彼はキョウコの姿をしたゆかりと亮太が情事に耽っている姿を、そしてキョウコでも直美でもゆかりでもハルでもない人格、キョウコがその存在に気付きつつあった「バケモノ」が亮太を撲殺する姿を目撃していたのです。 冬樹が帰宅すると、キョウコに会おうとマンションにやって来た友香里に出くわします。 そして、キョウコの過去と多重人格の話を聞かされます。 その日の晩、自宅に戻った友香里は、室内に潜んでいた女の影に気付きます。 その正体はキョウコの姿をした「バケモノ」であり、「バケモノ」は泣き震える友香里を撲殺しました。 その後、意識を取り戻したキョウコは、直美・ゆかり・ハルが豪勢な食事で「何か」を祝っている光景を目にします。 やがて警察からの連絡を受け、友香里の死を知ります。 キョウコは三人に相談しようとしますが、その姿はどこにもありませんでした。 事態を受け止めきれず、鏡の前に立つキョウコ。 そして、服のせいで隠れていた返り血に気付き、自身が亮太や友香里を殺したことを理解しました。 キョウコは愛している冬樹をはじめ、これ以上自身が殺人を犯すことを防ぐために自殺を試みます。 その決断を直美は受け入れてくれますが、そこに「バケモノ」によって呼び出された冬樹がやって来ます。 冬樹を拒絶するキョウコに対し、彼は「君になら殺されても構わないから来た」と答えます。 キョウコは自殺するために手にしていた包丁を冬樹に向けますが、泣き崩れ、彼に抱きとめられます。 そして、キョウコと冬樹は体を重ね、愛し合います。 直美とゆかりも混ざり、二人は激しく交わります。 しかし情交の最中、直美とゆかりとハル、そしてキョウコの8本の腕は冬樹の首に手をかけました。 朝、息絶えて床に転がっている冬樹のそばで、キョウコは彼の処女小説『私のなかの私』の結末を朗読します。 そしてパトカーのサイレンが、マンションへと近づきつつありました。 映画『殺人鬼を飼う女』の感想と評価 C 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の一編として制作された中田監督の映画『ホワイトリリー』で主演を務め、撮影では初ヌードにも挑んだ飛鳥凛。 中田監督と再びタッグを組んだ映画『殺人鬼を飼う女』でも、 彼女のその演技力と妖艶な色気が発揮されています。 特に母親である友香里を殺した後、一糸纏わぬ姿でひとり赤ワインを飲み干すシーンには、 思わず息を飲んでしまう程の美しさを放っています。 唇から首筋、乳房、腹部へと流れ落ちてゆく赤ワインは鮮血を想起させ、女性の様々な一面を人格として孕んでいる主人公キョウコが、まさしく「 ファム・ファタール(男にとっての運命の女、或いは男を滅ぼす魔性の女)」であることを思い知らされます。 そして、物語の終盤で描かれるキョウコ・直美・ゆかりと冬樹の4人でのラブシーンでは、ともに演じた直美役の大島正華、ゆかり役の松山愛里、冬樹役の水島研二の名演と化学反応を起こしたことで、 四つの肉体が一つの流動する肉塊へと変貌してゆくという、 エロティックではありつつも戦慄さえ感じてしまう光景を生み出しています。 4人のキャストによるラブシーン撮影では、中田監督は 数日に渡ってリハーサルを行ったと語っており、その 徹底した映像制作への情熱に驚かされます。 そして監督の情熱に応えるように、 主演の飛鳥凛は多重人格者という難しい役柄を演じ切り、 女性という存在の妖艶さ、そしてその中に潜む恐怖を表現したのです。 まとめ C 2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 飛鳥凛の 「怪演」と言える程の演技と、 スクリーン越しでも伝わってくる妖艶な色気。 それ自らの全力の演出によって引き出し、カメラに収めた中田監督の力量は、 Jホラーを担った名監督しての貫禄を感じられます。 映画『殺人鬼を飼う女』、ぜひご鑑賞ください。
次の2019年4月に公開が始まった、エロティックサスペンス映画『殺人鬼を飼う女』(KADOKAWA映画)で主演を務めるのは、気鋭の女優・飛鳥凛(28)。 2度めとなるポルノ映画で、官能シーンを妖艶に演じてみせた。 同作は、ホラー小説の大家である大石圭氏の同名小説を、『リング』シリーズで世界から称賛を受ける中田秀夫監督が実写化したもの。 飛鳥の主演は、中田監督からのオファーだ。 そしてじつは、飛鳥の初めてのポルノ映画も、中田監督の作品だった。 「女性の同性愛を描いた、『ホワイトリリー』という作品でした。 もともと中田監督が好きでしたから、オーディションの話に飛びついて、主演させていただけることになったんです。 女性同士の恋愛はもちろん、肉体関係もまったくわからないし、想像するしかなかったので、女性同士の恋愛を描いた作品、たとえば映画『ローマ、愛の部屋』などを見て勉強しました。 女性2人が恋をして、行為をしつつ、ずっとホテルにいるだけという映画で(笑)。 官能シーンは、始まる前に監督が、前のシーンからの感情の流れを説明してくださって撮影に入ります。 わたしが演じるときのポイントは、役としてその相手に『好き』という感情があるかどうか。 『ホワイトリリー』も『殺人鬼を飼う女』も、男性・女性どちらとの絡みもありますが、本命ではない相手とのシーンが始まると、別の自分を見ている感覚に陥って、自分の演技を客観視します。 『ホワイトリリー』での本命は女性、『殺人鬼を飼う女』での本命は男性なので、今回2度めの官能作品を演じてみてわかったことがあります。 本命の人とのシーンは、『本当に好きだ』という心がここにあるんですけど、そうでない人とのシーンは、心がどっかに行っちゃった状態で撮っている感覚で。 相手の性別は関係なく、リアルなのか客観視しているのかは、自分の『心の置き場』の違いです。 ただ、作品と本命相手の性別で、役割は多少違いました。 『ホワイトリリー』のときは、もちろん女性らしさも残しながら、私が男性的に奉仕するという役回りでした。 ベッドに膝を曲げて座って、両脚のあいだに相手役を迎え入れるポージングがあったり、ちょっと男性らしさがあります。 逆に『殺人鬼を飼う女』では、本命の男性からも、女性からも、『これでもか!』というぐらい攻められています(笑)」.
次のデビュー10周年を迎える女優・。 本日2月6日(月)に、デビュー10周年を記念して制作された自身初の写真集『凛』が発売となり、今週末の2月11日(土)に、主演映画『 』がいよいよ公開となる。 本作は、ロマンポルノの誕生45周年を記念した再起動プロジェクトの1つで、『リング』などホラー映画の名匠・中田秀夫監督がメガホンを撮った作品。 本作は、昨年の<第22回釜山国際映画祭>でワールドプレミア上映され、3月31日(金)からはスイスの<フリブール国際映画祭>での上映も決まっているほか、香港をはじめとする海外での公開も決定している。 今週末いよいよ日本での公開となり、飛鳥凛がロマンポルノ初主演にして、初めて濡れ場に挑み、初めての自慰シーン、初めての女性とのラブシーンという初体験づくしの作品に期待と注目が集まっている。 そしてその瞳には「必ずこの主役を射止めてみせる!」という固い意志が宿っていました。 他の100名近いオーディションにいらした女優さんたちも同じ思いだったと思いますが、やはり、男女双方の視点から見て「惹きつけられる美しさ」を持ってらっしゃる。 」と語り、大絶賛。 本日発売された写真集には「思わず嫉妬を覚えた。 私の知らぬ、大人の飛鳥凛。 」とコメントを寄せている。 映画の余白を埋める作品となっている。 雨の温泉街、旅館の浴場、古びたバーや、人目につかない入江や砂丘など、昭和ロマンポルノの世界観を漂わせながらも、そこに佇む飛鳥凛が現代的な頭身の美しい肢体をさらすことによって、詩的でエロティックな情感溢れる写真集に仕上がっている。 写真集をみてから映画を観るもよし、映画を観てから、写真集をみるもよし! ぜひ、25歳の女優「飛鳥凛」の飛躍の瞬間を目撃してみよう。 STORY: 傷ついた過去を慰めあうように寄り添い生きてきた二人の女・はるかと登紀子。 彼女たちの秘密に踏み込んできた男・悟によって、それぞれの愛が暴走をはじめるー。 本作で主演をつとめ主人公・はるかを演じるのは、初のヌード写真集「凛」(講談社)が、2月6日に発売され注目されている美貌の女優・飛鳥凛。 テレビドラマ「仮面ライダーW」の人気アイドル園咲若菜役として出演するなど、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍している。 もう一人の主人公・登紀子を演じるのは、大人の色香漂う女優・山口香緖里。 「大奥」(CX)シリーズでは、吉野役としてレギュラー出演し、現在も多くの作品に出演する。 女同士による究極の純愛を体現するため、飛鳥凛はこの作品で初めてヌードを披露。 山口香緖里と共に、体当たりで役に挑み、濃厚なラブシーンに挑戦している。 このほか、はるかと登紀子の二人の秘密の関係に踏み込んでいく男・悟を、テレビドラマ「仮面ライダーエグゼイド」にレギュラー出演し注目される気鋭の俳優・町井祥真が演じている。 ロマンポルノの名匠・小沼勝監督の元で助監督として学んだ中田秀夫監督が、28年越しの念願が叶い、初のロマンポルノ作品でレズビアンの世界に挑み、女同士の究極の純愛を描く。 EVENT INFORMATION 写真集「凛」発売記念!飛鳥凛サイン会イベント 2017. 12(日) START 13:30/END 15:00(予定) 福家書店新宿サブナード店(東京都新宿区歌舞伎町1 サブナード1号) 映画『ホワイトリリー』東京・初日舞台挨拶 2017. 11(土) START 1回目 15:00回(上映後)/START 2回目 17:10回 上映前 新宿武蔵野館(新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F) 飛鳥凛、山口香緖里、町井祥真、中田秀夫監督 登壇! 映画『ホワイトリリー』横浜・初日舞台挨拶 2017. 11(土) START 13:30(上映前) 横浜シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3-51) 飛鳥凛、山口香緖里、中田秀夫監督 登壇! 映画『ホワイトリリー』公開記念! Q&A付き舞台挨拶イベント 2017. 12(日) START 14:50回(上映後) 新宿武蔵野館(新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F) 飛鳥凛、町井祥真、中田秀夫監督 登壇!.
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