全国各地で豪華な観光列車がデビューし、鉄道の旅の選択肢も増えつつある昨今。 改めて注目されているのが「駅弁」です。 広島の駅弁といえば一番にあがるのが、「あなごめし弁当」。 テレビや全国誌でもたびたび紹介され、レアというよりはド定番の駅弁ですが、まだまだ知られていないトリビアもあるんです。 まずは、あなごめし弁当の基本情報から。 あなごめし弁当を作っているのは、JR山陽本線・宮島口駅から宮島フェリー桟橋へ向かう途中の通りにある「あなごめしうえの」。 店主の上野純一さんのご実家だった建物です。 お弁当はすべて、ここの厨房で製造されています。 あなごめしうえのの店先には、あなごめし弁当販売専用の窓口があります。 お弁当の予約もできるので、宮島へ向かう途中で予約しておいて、帰りに受け取るなんてこともできます。 ここ以外に、広島市中心部にある百貨店・三越の地下1階の支店(イートインあり)やJR宮島口駅、JR広島駅「ekie(エキエ)」駅弁特設コーナーでも購入できます。 いずれも売り切れ次第、販売終了となるので前日までに予約しておくか、その日の午前中のうちに購入しておくのがマストです。 調湿効果の高い経木の弁当箱の中で、時間が経つほどにご飯の余分な水分が抜けて穴子の旨みをしっかり味わえるのです。 写真提供:あなごめしうえの また、あなごめし弁当といえばこのレッテル(包み紙)にも注目です。 明治・大正時代の世相を反映した広告や、調理日時を示す日付印など当時を忠実に再現した懐古的なデザインは、旅情を盛り上げるには十分すぎるほど。 レッテルは全部で12種類。 マチの部分には、上野さんが編集した宮島にまつわる逸話や豆知識などがそれぞれ記されており、全種類集めるとかなりの宮島通になれるとか!? 台風がきっかけ!? ︎あなごめし弁当誕生秘話 あなごめし弁当は現店主の上野さんの祖父にあたる上野他人吉さんが、宮嶋駅(現在のJR宮島口駅)が開通した翌年の明治31年に、駅売り弁当として販売したのが始まりです。 写真提供:あなごめしうえの 宮島でお米の商いをしながら、宮島口で茶屋も営んでいたという他人吉さん。 当時、宮島近海でたくさん獲れた穴子で作る、今でいう宮島島民のソウルフード「穴子どんぶり」を弁当に改良して販売することを思いつきます。 穴子どんぶりは白飯だったそうですが、それを穴子のアラで炊き込んだ醤油味飯にしたことで「これはうまい!」と大評判になり、宮島名物として広く知られるようになりました。 実は他人吉さんが醬油味飯にすることを思いついたきっかけが、販売用の米が台風のため海水につかってしまい、それをどう処理しようかとなったときに味飯にするという発想につながったとか。 きっと、発想力豊かでセンスのある方だったのですね。 あなごめし弁当を食べるならココ! 駅弁というからには新幹線や電車内で食べるのが王道ですが、訪れた現地で旅の風情を感じながら食べるお弁当もまた格別のはず。 せっかくなので、宮島界隈を知り尽くした上野さんにおすすめの弁当スポットを教えていただきました。 (その1)宮島口/みやじまぐちの想い出shop epilo 気候のいいシーズンに自然の中で食べる弁当は格別ですが、暑い夏や寒い冬は快適な室内でゆっくりいただきたいもの。 こちらはあなごめしうえのと同じ敷地内にある、蔵を改装した知る人ぞ知る古本カフェ「みやじまぐちの想い出shop epilo(エピロ)」。 あまり知られていませんが、実はここでワンドリンクオーダーすると、あなごめし弁当を食べることができます。 2階はカフェスペース兼古本図書館になっていて、ここでお弁当をいただくことができます。 趣味のいい本や雑誌も自由に閲覧できます。 夏には冷たいお茶、冬には温かいお茶を一緒に出してもらえますよ。 ワンドリンクオーダーのコーヒーを食後にいただきながら、ゆっくり旅の疲れを癒やすのもいいですね。 (その2)宮島/フェリーのデッキ 次のおすすめスポットは、宮島口桟橋から宮島に渡るフェリーの中。 宮島への陸路はなく、交通手段はフェリーのみ。 宮島松大汽船とJR西日本宮島フェリーの2社のフェリーが通常は15分おき、繁忙期は10分おきに代わる代わる出航しています。 いずれのフェリーもデッキに椅子があるので、ここに座って世界遺産の宮島・弥山の山並みと瀬戸内海を眺めながら食べるのはいかがでしょう。 ただし乗船時間は10分ほどしかないので、早食い覚悟で(笑)。 (その3)宮島/誓真大徳頌徳碑 いくつか教えていただいた中でも「とっておきの場所」と上野さんが太鼓判を押すのが、宮島土産に欠かせない杓子(しゃくし)を宮島に広めたとされる「誓真大徳頌徳碑(せいしんだいとくしょうとくひ)」のある公園。 明治31年に建立されたとのことで、奇しくもあなごめし弁当と同じ時を経ているのだそう。 ご覧のとおり、高台から宮島の長閑かな街並みと穏やかな瀬戸の海が一望できます。 桜の木がたくさんあるので春はお花見、秋は紅葉を楽しめそう。 左前方には、かの豊臣秀吉が建立したという千畳閣(豊国神社)や朱色が美しい五重塔の姿も。 宮島の見どころをすべて押さえられる、まさに知る人ぞ知るビュースポットです。 素晴らしい景色の中でいただくあなごめし弁当、思わず箸が進みます。 それにしても、何度食べても飽きのこない味わい。 これも長年愛され続ける秘訣ですね。 (その4)宮島/海岸通りのベンチ 最後のおすすめは海岸通り沿いのベンチ。 目の前に遮るものは何もなく、ただ穏やかな海が広がります。 かわいい顔につい心許しそうになりますが、腹ぺこの鹿はなかなかの強敵です。 いかがでしたか? 穴子の旬は秋の終わり、10月末から11月にかけて。 安芸の宮島は紅葉も美しいので、この時季を狙って訪れてみるのもいいですね。 ぜひ「あなごめしうえの」の、本物のあなごめしを味わいに訪れてみてください。 WEBや雑誌のインタビュー&取材記事や、中国・四国を中心とする観光記事を執筆。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、ブックイベントや本屋トークショーを主宰する「あいだproject」を創立、ただ今、こちらも精力的に活動中。 編集/くらしさ.
次のどうも、真崎真幸 ( )です。 宮島名物あなごめしの人気店「あなごめし うえの」。 休日は大行列ができて待ち時間1時間超えはZARA ざら です。 そんな「うえの」ですが、弁当での購入なら待ち時間なしで買えるので、店内飲食にこだわらなければ弁当もオススメだよ!という記事です。 待合室でみなさんお待ちです(ほんの一部)。 店内で食べるのは、たしかに美味しいですよ。 だけどその時間があれば宮島でやれることが増えますよー! あなごめし1個購入。 (1944円)弁当専用の受付カウンターがあるので待ち時間なしで購入です。 ちなみに店内ではあなごめしのサイズが選べるけど、弁当だとたぶんレギュラーサイズのみの販売になってるんだと思う。 (未確認) 弁当の包装紙は歴代の復刻版を使用しています。 レトロ感カッコイイよね。 あなごめし弁当買ったらどこで食べる?そりゃ宮島でしょう!! 素直にフェリー乗船です。 ゾロゾロゾロ・・・ 大鳥居を眺めながら・・・ 大鳥居を夢中で撮影する観光客を眺めながら・・・ 海岸で休息できそうなスペースに移動しましょう。 お腹空いた。 ここら辺でいいかな。 その姿勢は正しく、晴天の空の下、私の食欲のトリガーを外すのは容易でした。 はやくお腹に入れたい!!食べたい!! いただきま~~す~~~!! 見てみんさい・・・この笑みである。 (おっさんのアップ略) 口の中・・・あなごめしでいっぱいナリ・・・ あなごめしが美味いのは当たり前として、私が伝えたいのは 晴れた海岸で食べる弁当は最高!!ってこと!それが宮島感バリバリの「あなごめし」ならなおさらってこと!! 鹿「クンクン・・・この匂いは・・・・」 匂いに誘われて鹿キター!! あなごめしは死守するからね!あげないぞーっ!!! あなごめし人気店うえの。 弁当で購入して待ち時間なしでササッと宮島に渡って食べるのオススメです。 県外からの観光は時間を有効活用するのはとても重要です。
次の創業明治三十四年 あなごめしうえの 「あなごめし」は、上野他人吉が、宮嶋駅(明治30年開通)の駅売弁当として販売したのがはじまりです。 他人吉は明治の中頃、宮島でお米の商いをしておりました。 その後、機会があって宮島口の駅前参道に茶店を開業。 その茶店を起点にあなごめしは誕生しました。 当時穴子が沢山獲れていたこの宮島近海では、昔から地元の料理として穴子どんぶりがございました。 茶店でも旅人を楽しませていたことでしょう。 江戸時代の芸藩通史にも当地の穴子の美味しさが書き伝えられております。 他人吉は、この宮島でもてなされていたであろう「穴子どんぶり」の白飯を工夫し、穴子のアラで炊き込んだ醤油味飯を考案しました。 その炊き込んだ飯はこくがあり大変評判となりました。 当時開通したばかりの宮嶋駅で駅弁を販売する事を考えていた他人吉は、早速この飯に穴子をびっしりと敷き詰めた「あなごめし」を名物として販売する事にしたのです。 以来、山陽本線では評判となり、駅弁として販売を続け百十年を超えました。 今では、宮島や広島市内においても「あなごめし」の名前は広く使われるようになり、特徴とこだわりを持った美味しい広島の名物となりました。 私の母と、母を助け守り続けた多くのスタッフのひたむきな努力によって今日に至っております。 「穴子どんぶり、穴子弁当」は数多くありますが、「あなごめし」は両親の守った上野他人吉の味が一番と信じて頑張っております。 近年は、穴子の不漁により漁師さんの世代交代が出来ず、当地における日々の集荷が限られる状況になってしまいました。 百年を経て、新たな暖簾をかけるつもりで取り組む覚悟です。 長年「あなごめし」が愛されている事を強く心に刻み、これまでの味を知るお客様と共に、その味を守り受け継いでいきたいと思っております。 何卒お導き下さいますよう宜しくお願い致します。 創業明治三十四年 あなごめしうえの 「あなごめし」は、上野他人吉が、宮嶋駅(明治30年開通)の駅売弁当として販売したのがはじまりです。 他人吉は明治の中頃、宮島でお米の商いをしておりました。 その後、機会があって宮島口の駅前参道に茶店を開業。 その茶店を起点にあなごめしは誕生しました。 当時穴子が沢山獲れていたこの宮島近海では、昔から地元の料理として穴子どんぶりがございました。 茶店でも旅人を楽しませていたことでしょう。 江戸時代の芸藩通史にも当地の穴子の美味しさが書き伝えられております。 他人吉は、この宮島でもてなされていたであろう「穴子どんぶり」の白飯を工夫し、穴子のアラで炊き込んだ醤油味飯を考案しました。 その炊き込んだ飯はこくがあり大変評判となりました。 当時開通したばかりの宮嶋駅で駅弁を販売する事を考えていた他人吉は、早速この飯に穴子をびっしりと敷き詰めた「あなごめし」を名物として販売する事にしたのです。 以来、山陽本線では評判となり、駅弁として販売を続け百十年を超えました。 今では、宮島や広島市内においても「あなごめし」の名前は広く使われるようになり、特徴とこだわりを持った美味しい広島の名物となりました。 私の母と、母を助け守り続けた多くのスタッフのひたむきな努力によって今日に至っております。 「穴子どんぶり、穴子弁当」は数多くありますが、「あなごめし」は両親の守った上野他人吉の味が一番と信じて頑張っております。 近年は、穴子の不漁により漁師さんの世代交代が出来ず、当地における日々の集荷が限られる状況になってしまいました。 百年を経て、新たな暖簾をかけるつもりで取り組む覚悟です。 長年「あなごめし」が愛されている事を強く心に刻み、これまでの味を知るお客様と共に、その味を守り受け継いでいきたいと思っております。 何卒お導き下さいますよう宜しくお願い致します。
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