ヲタク に 恋 は 難しい 映画。 映画『ヲタクに恋は難しい』Blu

映画 ヲタクに恋は難しい はつまらないと酷評?試写会評価は意外だった!|movie

ヲタク に 恋 は 難しい 映画

高畑充希が奇声をあげたりオタク同士がわちゃわちゃしたりします。 もう最悪です(ゲッソリした表情で)。 映画ファンのアンチが多い福田雄一監督ですが、個人的には今までの作品は「コントみたいだけどこれはこれで笑えるからいいんじゃない」と思うことも多かったんです。 でも、この映画はどうしても擁護できないんですよ。 何より 全方位的につまらないんですよ。 タイトルに書いた通りオタクへのリスペクトのなさ、いや偏見と蔑視がありありと見え、 究極的にまで不快だったんですよ。 山積みな問題点を、1つずつ記していきましょう。 この映画を楽しんだという方は不快に感じられる可能性があります。 ご了承ください。 主人公を見続けるのがつらい まず最初に挙げる問題点は高畑充希の演技です。 もうね、常に挙動不審で、目をギョロッと見開いてて、もう全編で気持ち悪いんです。 しかも(数は少ないとはいえ)「イェエエエエエ!」と奇声をあげたりするんですからね。 予告編をスクショするだけでゲンナリしました。 オタクの気持ち悪さを自然にではなく過剰に気持ち悪く描くという時点でもう最悪なのに、さらにキッツいのはミュージカルシーンを除いて彼女が ずっとこの同じ演技ということ。 オタク会話などしていない、会社で仕事をしている時でも、常にこの感じ。 この主人公を見ているのがキツいので、200回くらい本気で帰りたくなります。 せめて「普段は可愛い女の子なのにオタク会話をしている時に素の自分が出る」という演技バランスにするべきだったでしょうよ(後にも書きますが原作マンガはそうなってます)。 それでこそ高畑充希の演技力が生きるし、「ギャップ笑い」にも繋がるはずなのに。 言うまでもなく、これは高畑充希本人のせいではありません(大好きな女優さんです)。 演技指導でこうしろって言ってんのが悪いんですよ。 実際の本編の彼女を見れば、「オタクを最初から最後まで気持ち悪く演じろ」って言っているとしか思えないんだから。 オタクへの偏見と蔑視に溢れてる(『翔んで埼玉』の真逆) その高畑充希の演技1つとってみてもわかる通り、本作は オタクが気持ち悪いと言う蔑視と偏見を植え付ける、作り手がそう思っているんだなとビンビンに伝わる内容となっています。 さらに最悪なのは、そのオタクの気持ち悪さをひたすらに強調し、 それを覆すこともないということですね。 最低限の「オタクの良いところ」「オタクの素晴らしさ」「そのオタクたちが愛しているコンテンツの魅力」を見せようとする意思も全く感じられません。 さらには、今の時代は別にオタクであっても、なんら恥ずかしいことではない、それを誇りにして生きてもいいという価値観も当然あるとは思うんですよ。 本作には それすらない。 一方的なステレオタイプな(しかも過度に気持ち悪く描いた)オタク像の押し付けです。 これで序盤のミュージカルの歌詞で「多様性」とかいうワードが出てくるんですから、ちゃんちゃらおかしいですな! この『ヲタクに恋は難しい』の公開記念として、先日『翔んで埼玉』が地上波放送されましたが、これももう 悪質なレベルだと思うんですよね。 『翔んで埼玉』は差別と偏見を過剰なギャグにしながらも、尊厳も持っていたいという切実な気持ちも表れていた、しっかり埼玉という地へのフォローやリスペクトもある素晴らしい映画でした。 笑いの対象も、あくまで差別を受ける当事者ではなく、「アホらしい差別と偏見そのものと、それをする差別者」であったと思います。 その『翔んで埼玉』地上波放送で、オタクへの偏見と蔑視に溢れていて、「気持ち悪い」「恥ずかしい」などの印象を強調しておきながら覆さず、作り手の一方的なオタク像を押し付けるという、 完全に真逆の精神性に溢れた映画『ヲタクに恋は難しい』を宣伝するっていうことですから。 笑えないどころか不快でしかないギャグがオンパレード もう1つ映画『ヲタクに恋は難しい』が『翔んで埼玉』と決定的に違うことがもう1つあります。 それは、 ちっとも笑えないということ。 なぜ映画『ヲタクに恋は難しい』が笑えないのかと言えば、やはりこっちも高畑充希の演技1つとってみてもわかる通り、「オタクってこういうのなんでしょ〜!」という偏見と蔑視がバリバリ伝わる、 変顔をさせたり、大声でオタク用語を叫んだり、超オーバーなリアクションだったりというのばかり。 表面的でステレオタイプなオタクのイメージだけでギャグを構築しているのがバリバリ伝わります。 こういうのがオタクだと思われたくねえよ! ていうか、もうオタクだからとかの以前に、どれだけ「どう〜面白いでしょ〜!」という過剰なふざけ演技をされたところで感情が無から動かない、もしくは不快でムカつかせるだけっていうね。 前述の『翔んで埼玉』のギャグが何が面白いかって言えば、「絵面はバカバカしいけど、当の本人(演じている役者)は大真面目であるということでした。 一方で映画『ヲタクに恋は難しい』は「どう〜おかしいでしょ〜」とオタクを笑っている、いやはっきりと 嘲笑しているんですよ。 最悪だと思うねこういうの(最悪と書いたのはもう5回目)。 オタクへの理解がない、リスペクトがないどころか、 見下してあざけ笑っているとしか思えないんだから。 100歩譲って、これがオタクへの偏見や蔑視ではない、誇張しただけだとしても、彼女らの 過剰なリアクションで「笑わせようとしている」というのは、れっきとした事実。 それ自体がオタクに対して失礼だし、オタクへの理解の浅さ、短絡的で浅薄なギャグにしようとしている姿勢がムカついてしょうがないんです。 具体的につまらないギャグの一例をあげると、登場人物の オタク的な会話をニコニコ動画のコメント風に流すことですね。 うん、作り手のオタクへの認識が10何年前かでストップしたままということが伝わりまくりです。 というか、ニコニコ動画のコメントになる演出の意味がわからない。 ていうか「オタクってこういうのが面白いんでしょ?」という浅すぎる考えでぶっこんでいるだけですね。 100歩譲って「オタク用語をわかりやすく文字で表す」という意図があったとしても、他に方法あんだろと思います。 しかも、このつまらないギャグを劇中で3回くらい繰り返していましたからね。 でもこれはBLの原稿のための、スカイプ上でのやりとりでの中での2人だけしか聞こえないというシーンなので問題なかったです。 一方映画では公共の場で言っている) あくまで個人的にですが、唯一笑えたのが「レストランの「ガスト」の看板が「グスト」になっていた」ですからね。 コメディとしても大失敗してます。 原作マンガに対してもひどく不誠実 さらに最悪なのが、原作マンガに対しての不誠実さですね。 自分は原作とアニメ版をこの映画版を観る前に楽しんでいました。 そちらの魅力は(異論はあるとは思いますが)「主要4人のキャラの掛け合いの楽しさ」にあったと思うんですよね。 オタクだけどキュートなキャラクターの魅力と、一方でのオタクであるがゆえに好きなことに一直線なオタクの魅力、それを会話で楽しむ。 そういう作品であったと思います。 しかしながら、この 「主要4人のキャラの掛け合いの楽しさ」は映画では ないです。 かろうじて成海(高畑充希)と宏嵩(山﨑賢人)の序盤の馴れ初めは原作をおおむねそのまま再現しているんですが(その時点で高畑充希の演技が原作のキュートさとかけ離れているのできついけど)、その後は 4人がぜんぜん絡みません。 原作での「オタクカップル2組たちがオタク会話をしたりそれぞれのオタク趣味への理解を語ったりする」「一見するとキャラが違うように見える成海と花子(菜々緒)がオタク親友どうし」というのは原作では重要だと信じて疑わないのですが、そこを映画で全カットするって原作ファンに対して失礼きわまりないでしょ(後にも書きますが、これは映画としての構成のせいでもあります)。 そして キャラ崩壊もひどい。 成海がひたすらに気持ち悪くて悲しくなってくる(原作の彼女は普段はオタクを隠して普通の人になりきっていて可愛いんです)し、宏嵩が無表情なのは原作からだからいいけど後半に「宏嵩はこんなことしない」と思えることやらかすし、樺倉太郎(斎藤工)は言葉がキツすぎる上司になっているし、花子はほとんどバーにしか登場せずに宏嵩に説教するばかりの役回りだし、なんかもうひどい! 言うまでもなく俳優さんたちは真摯に演じています(特に花子を演じた菜々緒の雰囲気は原作にそっくり)。 問題はこんな原作を無視した脚本にしやがったことですよ。 あと、原作を読んでいなくても、やっぱり彼らのキュートさよりも気持ち悪さや変人感が際立ち、好感を持てる要素が少ないというのがキッツいと思いますよ。 あの大ヒットしたドラマ『電車男』だって、第一話からオタクの切なさを目一杯描いてめちゃくちゃ感情移入させてくれたのに、そういう工夫すらないし…… その主要キャラ4人以外で、賀来賢人、ムロツヨシ、佐藤二朗の映画オリジナルキャラがいるんだけど、本当にただのいつもの「福田雄一監督の常連の人たち」でやっぱり見ていてキツイレベルでした。 しかも佐藤二朗は開幕からあのいつものアドリブ演技で、しかも至上もっともつまらないレベルのコントをぶっこんでくれました。 開始10秒で帰りたくなったのは初めての経験ですね。 (追記)原作も「オタクの残念な言動や行動」をギャグにしているところはあります。 しかし、それをキャラクターの可愛さで十分にカバーしているし、何よりメインとなるのは主要キャラ4人の掛け合いなので、過度に気持ち悪かったり、不快に感じるところはほとんどありませんでした。 ミュージカルがとにかく冗長 まだまだ最悪なところがあります。 それは ミュージカルを入れたことによりつまらなさが倍増しているということ。 このミュージカルシーンは、誰の目にも明らかなように『ラ・ラ・ランド』のオマージュ……と言うか、はっきりパクっています。 しかしながら、そのクオリティは本家と比べるまでもありません。 『ラ・ラ・ランド』のオープニングの楽曲はワンカットでしかもシームレスにミュージカルに移行するからすごかったのに、こっちではめちゃくちゃカットを割りまくりで踊っている場所も一区画で固定されています。 中盤も思い切り『ラ・ラ・ランド』をパクっているんだけど、デイミアン・チャゼル監督に土下座して謝れと思えるほどの酷さだよ! さらにキツイのは、 ミュージカルシーンのおかげで物語のテンポを著しく損なっていること。 『ラ・ラ・ランド』は主人公2人の心の距離感を示すのに重要になっていました。 『グレイテスト・ショーマン』はミュージカルシーン自体が物語を引っ張っており、退屈な時間が皆無でずっと楽しめるようになっていました。 しかしながら、この『ヲタクは恋は難しい』ではミュージカルそのものの必然性がなくミュージカルそのものが退屈、物語も進まないのでさらに退屈という ド退屈のコンボ。 いやー、キツイっす。 あと音楽も中途半端で終わってテンションの低いまま普段のシーンに戻るというのもキツい。 もう、いろいろと 雑なんですよ。 フォローをしておくと、ミュージカルシーンでのエキストラというかバックダンサーで参加されていた方たちはとても良かったと思います。 しっかりダンスは揃っていて、ちゃんと画面に豪華さを感じられるようになっていたので。 逆に言えば、他のダンサーが登場しないミュージカルシーン全てが長すぎだし単調でつらいんですけどね。 ストーリーもつまらない そして、ストーリー自体も擁護できないレベルでつまらないものになっています。 確かに、原作もオタクで可愛いキャラクターたちの会話劇そのものが主軸であり、大きな物語の流れというものは薄めではありました。 だからこそ、一本の映画にするための工夫は必要でしょう。 個人的には、その「どう2時間の映画に落とし込むか」ということにこそ、作り手の「実写映画化」への姿勢が表れると思ってます。 そこで映画での工夫は、「宏嵩(山﨑賢人)が成海(高畑充希)のオタク趣味を理解しようとする。 恋人への意識が変わっていく」というのを主軸とすることでした。 これ自体は悪くありません。 しかしながら、後半で宏嵩の行動が全く理解しがたいものなので話として成立していないレベルになってしまっています。 ていうか、恋人同士がくっついて離れる、かろうじて「好きなことに一生懸命になっている姿を好きになる」という心情も描かれているけど、それ以上のものはなく、ミュージカルシーンに時間を割きすぎたせいもあり薄っぺら、タイトルにあるような「オタクの恋の難しさ」も「そうはならんやろ!」という雑さで、 どこを面白がればいいのかすらわからないレベルになっています。 さらに、前述したように「原作の主要4人のキャラクターがぜんぜん絡まない」ことがあるクライマックスの展開につながっているんだけど、それももうひどすぎて呆れ返りました。 原作を読んでいなくても、これは後味が悪いし不誠実だと思ったことでしょう。 良かったところをあげよう 散々ディスったので、良かったと思うところもあげておきましょう ・『エヴァンゲリオン』の鷺巣詩郎が作曲したミュージカル楽曲のクオリティが高い ・高畑充希、山崎賢人、菜々緒、斎藤工、それぞれの歌声は素晴らしかった ・3つ目の渋谷109の前でのミュージカルは普通に好き ・出てくるオタクの皆さんのコスプレのクオリティが最高。 特に菜々緒とが素晴らしい 以上となっております。 いやー…ね…今は素晴らしい映画がたくさんあるんですよ。 この『ヲタクに恋は難しい』の優先順位は、限りなく低めでいいです。 例えば、『前田建設ファンタジー営業部』は本当に原作へのリスペクトがある、オタクへの愛情と熱気がある素晴らしい映画でしたね。 映画『前田建設ファンタジー営業部』の面白さを全力で解説した記事を書きました!『マジンガーZ』の地下格納庫の建設プロジェクトに大の大人が真剣に取り組む。 そこにはあの『空想科学読本』にも似た笑いと感動が!高杉真宙のファンも必見! — ヒナタカ HinatakaJeF 『37セカンズ』は全ての人にオススメしたい、障害を真摯に描いた映画の大傑作でした。 この記事で紹介している『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』もそうですが、障害者への差別や偏見からの脱却、そして「可能性の提示」がなされている、映画『ヲタクは恋は難しい』とは真逆の精神性となっています。 (正直『37セカンズ』も思い切り古いオタク像のキャラが出てきたのがすごく気になったけど…まあ1シーンだけだし笑いものにしようとする意図ではないからそこまで不快というほどでもない) 大傑作映画『』の紹介記事を書きました。 そして全ての人に勇気を与える物語へ…!ありがとう、この映画を作ってくれて!「」も合わせて紹介しています。 — ヒナタカ HinatakaJeF あのすごい評判を生んでいた『キャッツ』だって、作り手が本気で原作に向き合った映画でした。 あのカルトホラー映画だと断言できる怖さ、唯一無二の悪夢的世界観を体験できるという意味でも、絶対に劇場で体験する価値のある映画でしたね。 あとやはり『キャッツ』のミュージカルシーンのダンスと歌の作り込みはガチなので、雑すぎる『ヲタクに恋は難しい』と比べるのも失礼です。 ついに「キャッツ」のレビューを書きました。 この映画が好きな方、舞台版からのファンの方には本当にごめんなさい。 でも、鑑賞後に誰かに優しくギュッと抱きしめてもらいたかった、それくらい本気で怖かった…。 映画史上に残るこの異常な大怪作を、ぜひ劇場で。 — ヒナタカ HinatakaJeF さらに、も、とことん脚本や演出にこだわり、「死」と「記憶」というテーマに誠実に向き合ったからこそ誕生した、楽曲のクオリティも新田真剣佑と北村匠海の演技も歌も素晴らしい傑作でしたね。 ネタバレなしまとめ そんなわけで、この映画『ヲタクに恋は難しい』は ・オタクに失礼で不快にさせる ・原作およびアニメ版のファンに失礼で不快にさせる ・ミュージカルおよび『ラ・ラ・ランド』のファンに失礼で不快にさせる ・映画という娯楽そのものにも失礼で不快にさせる という全方位的に「失礼」「不快」、しかもつまらない映画でした。 でもね、これ観た自分が悪いとも言えるんですよ。 予告編で見たときにすでにオタクへの偏見と蔑視が見えていたし、自分がつまらない上に不快だと思っていた「オタクってこんなに気持ち悪いんだよ〜」ギャグも、そういうギャグが好きな人に向けているってことだし、だったら笑えるんでしょうよ。 でも、 こういう「嘲笑」が「良きもの」として描かれている、それって前時代的で浅はかなオタクへの偏見と蔑視をやはり助長するっていうことでしょ。 もう!最悪! あー…こういう作品を表現するのにうってつけの言葉がありましたね。 予告編でも言っていたこれですよ。 はい、地雷です。 以前は別に嫌いではなかった福田雄一監督、本作とでもう本当に見限りました。 だいたいゲームやアニメなどの文化は日本が世界へ誇れるもので、それを愛するオタクをバカにするという時代はもう終わっていると思うんですよね。 そこに真逆の「オタクを嘲笑する」をぶつけてくるのって本当に最悪です。 作り手は以下のマツコ・デラックスの言葉をよく聞いておいてください。 時代の流れに応じて価値観を変えることが大事なんですよね。 — Kenzy KenzyPowell 作り手は猛省してください。 オススメしません。 解説 ネタバレ を表示する 解説 ネタバレ を閉じる あさっての方向に努力しすぎて意味不明 中盤で、高畑充希(もう原作とは別人なので役者の名前で呼ぼう)はバスの中でこう言うんですよね。 「え?梶裕貴さん知らないの?『進撃の巨人』のエレンとか、『僕のヒーローアカデミア』の轟 焦凍とかの超人気声優さんだよ」 で、その後に山崎賢人は1週間有給を使って会社を休んでおり、友人の賀来賢人に連れられて 声優アイドルオタクになっていました。 さらに、彼の部屋には 萌え萌えなアニメやゲームのグッズがいっぱいになっていて、そのTシャツも着て「パラダイスでしょ」って言うのでした。 ……えーと、つまり、山崎賢人は高畑充希のアニメオタクの趣味を理解しようとして、声優アイドルオタクを目指そう!萌え萌えなアニメやゲームのグッズを揃えよう!としたっていうことですよね(さっきの声優の梶裕貴を話していたことがフラッシュバックする)。 だったら梶裕貴が出演しているアニメを見ろよ! これは「あさっての方向に努力をしてしまう不器用さ」ということをギャグにしているんだけど、もう意味がわからないレベルなのでどうしようもねえよ! その誰もが思うツッコミを劇中でしてくれないばかりか、山崎賢人は やる気をなくして声優アイドルのコンサートを途中で帰ったり、 迷わずに萌え萌えなグッズを部屋から外して(捨てた?)いるんですよ。 高畑充希はさんざんオタク会話を繰り広げる様を会社の同僚に見られて引かれて、しかも座席に戻ってくると彼女たちが友人じゃないと言い張り、さらには斎藤工は「こっちは仕事の話をしてんだよ!」と怒るんですよ。 居酒屋で資料を広げて仕事をしているのもどうかと思いますけど? ここにも、作り手のオタクを見下しているという価値観がはっきり表れていますね。 「オタクたちの会話は気持ち悪い」「居酒屋で仕事をしているほうが正しい」って言っているようなシーンになっているんだから。 そしてコスプレイヤーの彼女たちへのフォローもないし! 終わり(いろんな意味で) クライマックスでやっと斎藤工と菜々緒がケンカ中の恋人同士であったことが明らかになるのですが……。 斎藤工は菜々緒のコスプレを一度は「似合っている」と言うも、結局は「でもちょっと年齢的にきついな」と言って ケンカしたまま終了しました。 で、このどさくさに再会した高畑充希と山崎賢人が元の鞘に収まりハッピーエンドなのでした。 メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。 このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。。 movieこちらの記事もおすすめです 今までに書いた映画レビューの中から、この記事を読んでいただいたあなたにおすすめの記事をピックアップしています。 ネタバレ前の感想をまずは読んで下さい。 映画を見終わった後、ネタバレを含む解説を読んでいただけると1記事で2度楽しんでいただけるのではないかと思います。 カゲヒナタ映画レビューが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです!あなたが良い映画と出会えますように: done コメディ.

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ヲタク に 恋 は 難しい 映画

高畑充希が奇声をあげたりオタク同士がわちゃわちゃしたりします。 もう最悪です(ゲッソリした表情で)。 映画ファンのアンチが多い福田雄一監督ですが、個人的には今までの作品は「コントみたいだけどこれはこれで笑えるからいいんじゃない」と思うことも多かったんです。 でも、この映画はどうしても擁護できないんですよ。 何より 全方位的につまらないんですよ。 タイトルに書いた通りオタクへのリスペクトのなさ、いや偏見と蔑視がありありと見え、 究極的にまで不快だったんですよ。 山積みな問題点を、1つずつ記していきましょう。 この映画を楽しんだという方は不快に感じられる可能性があります。 ご了承ください。 主人公を見続けるのがつらい まず最初に挙げる問題点は高畑充希の演技です。 もうね、常に挙動不審で、目をギョロッと見開いてて、もう全編で気持ち悪いんです。 しかも(数は少ないとはいえ)「イェエエエエエ!」と奇声をあげたりするんですからね。 予告編をスクショするだけでゲンナリしました。 オタクの気持ち悪さを自然にではなく過剰に気持ち悪く描くという時点でもう最悪なのに、さらにキッツいのはミュージカルシーンを除いて彼女が ずっとこの同じ演技ということ。 オタク会話などしていない、会社で仕事をしている時でも、常にこの感じ。 この主人公を見ているのがキツいので、200回くらい本気で帰りたくなります。 せめて「普段は可愛い女の子なのにオタク会話をしている時に素の自分が出る」という演技バランスにするべきだったでしょうよ(後にも書きますが原作マンガはそうなってます)。 それでこそ高畑充希の演技力が生きるし、「ギャップ笑い」にも繋がるはずなのに。 言うまでもなく、これは高畑充希本人のせいではありません(大好きな女優さんです)。 演技指導でこうしろって言ってんのが悪いんですよ。 実際の本編の彼女を見れば、「オタクを最初から最後まで気持ち悪く演じろ」って言っているとしか思えないんだから。 オタクへの偏見と蔑視に溢れてる(『翔んで埼玉』の真逆) その高畑充希の演技1つとってみてもわかる通り、本作は オタクが気持ち悪いと言う蔑視と偏見を植え付ける、作り手がそう思っているんだなとビンビンに伝わる内容となっています。 さらに最悪なのは、そのオタクの気持ち悪さをひたすらに強調し、 それを覆すこともないということですね。 最低限の「オタクの良いところ」「オタクの素晴らしさ」「そのオタクたちが愛しているコンテンツの魅力」を見せようとする意思も全く感じられません。 さらには、今の時代は別にオタクであっても、なんら恥ずかしいことではない、それを誇りにして生きてもいいという価値観も当然あるとは思うんですよ。 本作には それすらない。 一方的なステレオタイプな(しかも過度に気持ち悪く描いた)オタク像の押し付けです。 これで序盤のミュージカルの歌詞で「多様性」とかいうワードが出てくるんですから、ちゃんちゃらおかしいですな! この『ヲタクに恋は難しい』の公開記念として、先日『翔んで埼玉』が地上波放送されましたが、これももう 悪質なレベルだと思うんですよね。 『翔んで埼玉』は差別と偏見を過剰なギャグにしながらも、尊厳も持っていたいという切実な気持ちも表れていた、しっかり埼玉という地へのフォローやリスペクトもある素晴らしい映画でした。 笑いの対象も、あくまで差別を受ける当事者ではなく、「アホらしい差別と偏見そのものと、それをする差別者」であったと思います。 その『翔んで埼玉』地上波放送で、オタクへの偏見と蔑視に溢れていて、「気持ち悪い」「恥ずかしい」などの印象を強調しておきながら覆さず、作り手の一方的なオタク像を押し付けるという、 完全に真逆の精神性に溢れた映画『ヲタクに恋は難しい』を宣伝するっていうことですから。 笑えないどころか不快でしかないギャグがオンパレード もう1つ映画『ヲタクに恋は難しい』が『翔んで埼玉』と決定的に違うことがもう1つあります。 それは、 ちっとも笑えないということ。 なぜ映画『ヲタクに恋は難しい』が笑えないのかと言えば、やはりこっちも高畑充希の演技1つとってみてもわかる通り、「オタクってこういうのなんでしょ〜!」という偏見と蔑視がバリバリ伝わる、 変顔をさせたり、大声でオタク用語を叫んだり、超オーバーなリアクションだったりというのばかり。 表面的でステレオタイプなオタクのイメージだけでギャグを構築しているのがバリバリ伝わります。 こういうのがオタクだと思われたくねえよ! ていうか、もうオタクだからとかの以前に、どれだけ「どう〜面白いでしょ〜!」という過剰なふざけ演技をされたところで感情が無から動かない、もしくは不快でムカつかせるだけっていうね。 前述の『翔んで埼玉』のギャグが何が面白いかって言えば、「絵面はバカバカしいけど、当の本人(演じている役者)は大真面目であるということでした。 一方で映画『ヲタクに恋は難しい』は「どう〜おかしいでしょ〜」とオタクを笑っている、いやはっきりと 嘲笑しているんですよ。 最悪だと思うねこういうの(最悪と書いたのはもう5回目)。 オタクへの理解がない、リスペクトがないどころか、 見下してあざけ笑っているとしか思えないんだから。 100歩譲って、これがオタクへの偏見や蔑視ではない、誇張しただけだとしても、彼女らの 過剰なリアクションで「笑わせようとしている」というのは、れっきとした事実。 それ自体がオタクに対して失礼だし、オタクへの理解の浅さ、短絡的で浅薄なギャグにしようとしている姿勢がムカついてしょうがないんです。 具体的につまらないギャグの一例をあげると、登場人物の オタク的な会話をニコニコ動画のコメント風に流すことですね。 うん、作り手のオタクへの認識が10何年前かでストップしたままということが伝わりまくりです。 というか、ニコニコ動画のコメントになる演出の意味がわからない。 ていうか「オタクってこういうのが面白いんでしょ?」という浅すぎる考えでぶっこんでいるだけですね。 100歩譲って「オタク用語をわかりやすく文字で表す」という意図があったとしても、他に方法あんだろと思います。 しかも、このつまらないギャグを劇中で3回くらい繰り返していましたからね。 でもこれはBLの原稿のための、スカイプ上でのやりとりでの中での2人だけしか聞こえないというシーンなので問題なかったです。 一方映画では公共の場で言っている) あくまで個人的にですが、唯一笑えたのが「レストランの「ガスト」の看板が「グスト」になっていた」ですからね。 コメディとしても大失敗してます。 原作マンガに対してもひどく不誠実 さらに最悪なのが、原作マンガに対しての不誠実さですね。 自分は原作とアニメ版をこの映画版を観る前に楽しんでいました。 そちらの魅力は(異論はあるとは思いますが)「主要4人のキャラの掛け合いの楽しさ」にあったと思うんですよね。 オタクだけどキュートなキャラクターの魅力と、一方でのオタクであるがゆえに好きなことに一直線なオタクの魅力、それを会話で楽しむ。 そういう作品であったと思います。 しかしながら、この 「主要4人のキャラの掛け合いの楽しさ」は映画では ないです。 かろうじて成海(高畑充希)と宏嵩(山﨑賢人)の序盤の馴れ初めは原作をおおむねそのまま再現しているんですが(その時点で高畑充希の演技が原作のキュートさとかけ離れているのできついけど)、その後は 4人がぜんぜん絡みません。 原作での「オタクカップル2組たちがオタク会話をしたりそれぞれのオタク趣味への理解を語ったりする」「一見するとキャラが違うように見える成海と花子(菜々緒)がオタク親友どうし」というのは原作では重要だと信じて疑わないのですが、そこを映画で全カットするって原作ファンに対して失礼きわまりないでしょ(後にも書きますが、これは映画としての構成のせいでもあります)。 そして キャラ崩壊もひどい。 成海がひたすらに気持ち悪くて悲しくなってくる(原作の彼女は普段はオタクを隠して普通の人になりきっていて可愛いんです)し、宏嵩が無表情なのは原作からだからいいけど後半に「宏嵩はこんなことしない」と思えることやらかすし、樺倉太郎(斎藤工)は言葉がキツすぎる上司になっているし、花子はほとんどバーにしか登場せずに宏嵩に説教するばかりの役回りだし、なんかもうひどい! 言うまでもなく俳優さんたちは真摯に演じています(特に花子を演じた菜々緒の雰囲気は原作にそっくり)。 問題はこんな原作を無視した脚本にしやがったことですよ。 あと、原作を読んでいなくても、やっぱり彼らのキュートさよりも気持ち悪さや変人感が際立ち、好感を持てる要素が少ないというのがキッツいと思いますよ。 あの大ヒットしたドラマ『電車男』だって、第一話からオタクの切なさを目一杯描いてめちゃくちゃ感情移入させてくれたのに、そういう工夫すらないし…… その主要キャラ4人以外で、賀来賢人、ムロツヨシ、佐藤二朗の映画オリジナルキャラがいるんだけど、本当にただのいつもの「福田雄一監督の常連の人たち」でやっぱり見ていてキツイレベルでした。 しかも佐藤二朗は開幕からあのいつものアドリブ演技で、しかも至上もっともつまらないレベルのコントをぶっこんでくれました。 開始10秒で帰りたくなったのは初めての経験ですね。 (追記)原作も「オタクの残念な言動や行動」をギャグにしているところはあります。 しかし、それをキャラクターの可愛さで十分にカバーしているし、何よりメインとなるのは主要キャラ4人の掛け合いなので、過度に気持ち悪かったり、不快に感じるところはほとんどありませんでした。 ミュージカルがとにかく冗長 まだまだ最悪なところがあります。 それは ミュージカルを入れたことによりつまらなさが倍増しているということ。 このミュージカルシーンは、誰の目にも明らかなように『ラ・ラ・ランド』のオマージュ……と言うか、はっきりパクっています。 しかしながら、そのクオリティは本家と比べるまでもありません。 『ラ・ラ・ランド』のオープニングの楽曲はワンカットでしかもシームレスにミュージカルに移行するからすごかったのに、こっちではめちゃくちゃカットを割りまくりで踊っている場所も一区画で固定されています。 中盤も思い切り『ラ・ラ・ランド』をパクっているんだけど、デイミアン・チャゼル監督に土下座して謝れと思えるほどの酷さだよ! さらにキツイのは、 ミュージカルシーンのおかげで物語のテンポを著しく損なっていること。 『ラ・ラ・ランド』は主人公2人の心の距離感を示すのに重要になっていました。 『グレイテスト・ショーマン』はミュージカルシーン自体が物語を引っ張っており、退屈な時間が皆無でずっと楽しめるようになっていました。 しかしながら、この『ヲタクは恋は難しい』ではミュージカルそのものの必然性がなくミュージカルそのものが退屈、物語も進まないのでさらに退屈という ド退屈のコンボ。 いやー、キツイっす。 あと音楽も中途半端で終わってテンションの低いまま普段のシーンに戻るというのもキツい。 もう、いろいろと 雑なんですよ。 フォローをしておくと、ミュージカルシーンでのエキストラというかバックダンサーで参加されていた方たちはとても良かったと思います。 しっかりダンスは揃っていて、ちゃんと画面に豪華さを感じられるようになっていたので。 逆に言えば、他のダンサーが登場しないミュージカルシーン全てが長すぎだし単調でつらいんですけどね。 ストーリーもつまらない そして、ストーリー自体も擁護できないレベルでつまらないものになっています。 確かに、原作もオタクで可愛いキャラクターたちの会話劇そのものが主軸であり、大きな物語の流れというものは薄めではありました。 だからこそ、一本の映画にするための工夫は必要でしょう。 個人的には、その「どう2時間の映画に落とし込むか」ということにこそ、作り手の「実写映画化」への姿勢が表れると思ってます。 そこで映画での工夫は、「宏嵩(山﨑賢人)が成海(高畑充希)のオタク趣味を理解しようとする。 恋人への意識が変わっていく」というのを主軸とすることでした。 これ自体は悪くありません。 しかしながら、後半で宏嵩の行動が全く理解しがたいものなので話として成立していないレベルになってしまっています。 ていうか、恋人同士がくっついて離れる、かろうじて「好きなことに一生懸命になっている姿を好きになる」という心情も描かれているけど、それ以上のものはなく、ミュージカルシーンに時間を割きすぎたせいもあり薄っぺら、タイトルにあるような「オタクの恋の難しさ」も「そうはならんやろ!」という雑さで、 どこを面白がればいいのかすらわからないレベルになっています。 さらに、前述したように「原作の主要4人のキャラクターがぜんぜん絡まない」ことがあるクライマックスの展開につながっているんだけど、それももうひどすぎて呆れ返りました。 原作を読んでいなくても、これは後味が悪いし不誠実だと思ったことでしょう。 良かったところをあげよう 散々ディスったので、良かったと思うところもあげておきましょう ・『エヴァンゲリオン』の鷺巣詩郎が作曲したミュージカル楽曲のクオリティが高い ・高畑充希、山崎賢人、菜々緒、斎藤工、それぞれの歌声は素晴らしかった ・3つ目の渋谷109の前でのミュージカルは普通に好き ・出てくるオタクの皆さんのコスプレのクオリティが最高。 特に菜々緒とが素晴らしい 以上となっております。 いやー…ね…今は素晴らしい映画がたくさんあるんですよ。 この『ヲタクに恋は難しい』の優先順位は、限りなく低めでいいです。 例えば、『前田建設ファンタジー営業部』は本当に原作へのリスペクトがある、オタクへの愛情と熱気がある素晴らしい映画でしたね。 映画『前田建設ファンタジー営業部』の面白さを全力で解説した記事を書きました!『マジンガーZ』の地下格納庫の建設プロジェクトに大の大人が真剣に取り組む。 そこにはあの『空想科学読本』にも似た笑いと感動が!高杉真宙のファンも必見! — ヒナタカ HinatakaJeF 『37セカンズ』は全ての人にオススメしたい、障害を真摯に描いた映画の大傑作でした。 この記事で紹介している『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』もそうですが、障害者への差別や偏見からの脱却、そして「可能性の提示」がなされている、映画『ヲタクは恋は難しい』とは真逆の精神性となっています。 (正直『37セカンズ』も思い切り古いオタク像のキャラが出てきたのがすごく気になったけど…まあ1シーンだけだし笑いものにしようとする意図ではないからそこまで不快というほどでもない) 大傑作映画『』の紹介記事を書きました。 そして全ての人に勇気を与える物語へ…!ありがとう、この映画を作ってくれて!「」も合わせて紹介しています。 — ヒナタカ HinatakaJeF あのすごい評判を生んでいた『キャッツ』だって、作り手が本気で原作に向き合った映画でした。 あのカルトホラー映画だと断言できる怖さ、唯一無二の悪夢的世界観を体験できるという意味でも、絶対に劇場で体験する価値のある映画でしたね。 あとやはり『キャッツ』のミュージカルシーンのダンスと歌の作り込みはガチなので、雑すぎる『ヲタクに恋は難しい』と比べるのも失礼です。 ついに「キャッツ」のレビューを書きました。 この映画が好きな方、舞台版からのファンの方には本当にごめんなさい。 でも、鑑賞後に誰かに優しくギュッと抱きしめてもらいたかった、それくらい本気で怖かった…。 映画史上に残るこの異常な大怪作を、ぜひ劇場で。 — ヒナタカ HinatakaJeF さらに、も、とことん脚本や演出にこだわり、「死」と「記憶」というテーマに誠実に向き合ったからこそ誕生した、楽曲のクオリティも新田真剣佑と北村匠海の演技も歌も素晴らしい傑作でしたね。 ネタバレなしまとめ そんなわけで、この映画『ヲタクに恋は難しい』は ・オタクに失礼で不快にさせる ・原作およびアニメ版のファンに失礼で不快にさせる ・ミュージカルおよび『ラ・ラ・ランド』のファンに失礼で不快にさせる ・映画という娯楽そのものにも失礼で不快にさせる という全方位的に「失礼」「不快」、しかもつまらない映画でした。 でもね、これ観た自分が悪いとも言えるんですよ。 予告編で見たときにすでにオタクへの偏見と蔑視が見えていたし、自分がつまらない上に不快だと思っていた「オタクってこんなに気持ち悪いんだよ〜」ギャグも、そういうギャグが好きな人に向けているってことだし、だったら笑えるんでしょうよ。 でも、 こういう「嘲笑」が「良きもの」として描かれている、それって前時代的で浅はかなオタクへの偏見と蔑視をやはり助長するっていうことでしょ。 もう!最悪! あー…こういう作品を表現するのにうってつけの言葉がありましたね。 予告編でも言っていたこれですよ。 はい、地雷です。 以前は別に嫌いではなかった福田雄一監督、本作とでもう本当に見限りました。 だいたいゲームやアニメなどの文化は日本が世界へ誇れるもので、それを愛するオタクをバカにするという時代はもう終わっていると思うんですよね。 そこに真逆の「オタクを嘲笑する」をぶつけてくるのって本当に最悪です。 作り手は以下のマツコ・デラックスの言葉をよく聞いておいてください。 時代の流れに応じて価値観を変えることが大事なんですよね。 — Kenzy KenzyPowell 作り手は猛省してください。 オススメしません。 解説 ネタバレ を表示する 解説 ネタバレ を閉じる あさっての方向に努力しすぎて意味不明 中盤で、高畑充希(もう原作とは別人なので役者の名前で呼ぼう)はバスの中でこう言うんですよね。 「え?梶裕貴さん知らないの?『進撃の巨人』のエレンとか、『僕のヒーローアカデミア』の轟 焦凍とかの超人気声優さんだよ」 で、その後に山崎賢人は1週間有給を使って会社を休んでおり、友人の賀来賢人に連れられて 声優アイドルオタクになっていました。 さらに、彼の部屋には 萌え萌えなアニメやゲームのグッズがいっぱいになっていて、そのTシャツも着て「パラダイスでしょ」って言うのでした。 ……えーと、つまり、山崎賢人は高畑充希のアニメオタクの趣味を理解しようとして、声優アイドルオタクを目指そう!萌え萌えなアニメやゲームのグッズを揃えよう!としたっていうことですよね(さっきの声優の梶裕貴を話していたことがフラッシュバックする)。 だったら梶裕貴が出演しているアニメを見ろよ! これは「あさっての方向に努力をしてしまう不器用さ」ということをギャグにしているんだけど、もう意味がわからないレベルなのでどうしようもねえよ! その誰もが思うツッコミを劇中でしてくれないばかりか、山崎賢人は やる気をなくして声優アイドルのコンサートを途中で帰ったり、 迷わずに萌え萌えなグッズを部屋から外して(捨てた?)いるんですよ。 高畑充希はさんざんオタク会話を繰り広げる様を会社の同僚に見られて引かれて、しかも座席に戻ってくると彼女たちが友人じゃないと言い張り、さらには斎藤工は「こっちは仕事の話をしてんだよ!」と怒るんですよ。 居酒屋で資料を広げて仕事をしているのもどうかと思いますけど? ここにも、作り手のオタクを見下しているという価値観がはっきり表れていますね。 「オタクたちの会話は気持ち悪い」「居酒屋で仕事をしているほうが正しい」って言っているようなシーンになっているんだから。 そしてコスプレイヤーの彼女たちへのフォローもないし! 終わり(いろんな意味で) クライマックスでやっと斎藤工と菜々緒がケンカ中の恋人同士であったことが明らかになるのですが……。 斎藤工は菜々緒のコスプレを一度は「似合っている」と言うも、結局は「でもちょっと年齢的にきついな」と言って ケンカしたまま終了しました。 で、このどさくさに再会した高畑充希と山崎賢人が元の鞘に収まりハッピーエンドなのでした。 メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。 このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。。 movieこちらの記事もおすすめです 今までに書いた映画レビューの中から、この記事を読んでいただいたあなたにおすすめの記事をピックアップしています。 ネタバレ前の感想をまずは読んで下さい。 映画を見終わった後、ネタバレを含む解説を読んでいただけると1記事で2度楽しんでいただけるのではないかと思います。 カゲヒナタ映画レビューが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです!あなたが良い映画と出会えますように: done コメディ.

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実写映画『ヲタクに恋は難しい』あらすじネタバレと感想。キャストの高畑充希が魅せる歌唱とダンスは本格的⁈

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ヲタクであることがバレるのを恐れている。 マンガ・アニメなど、守備範囲が広い。 物・人を問わずBLに変換して考えてしまう。 見た目よし、仕事もできる、ハイスペックな眼鏡男子。 笑わない、クールな性格。 小柳花子役/ 演:菜々緒 2020. とあるコスプレ界では有名なコスプレイヤー。 男装もこなす。 ライトなヲタク。 根がマジメで面倒見のいい先輩。 アイドル声優ヲタク。 推している声優は「まれいたそ」こと内田真礼。 ヲタクとは縁がない、いわゆるリア充女子。 宏嵩に想いを寄せている。 コミケでは、頒布物を爆買いする。 ちょっと不思議系の部長。 歌が好き。 内田真礼役/ 演:内田真礼 本人役 *. *゚*. *゚*. *゚*. *゚*. *゚*. 原作 ふじた「ヲタクに恋は難しい」 一迅社 脚本・監督 福田雄一 ミュージカル作曲編曲 鷺巣詩郎 ミュージカル作詞 及川眠子、藤林聖子、福田雄一 振付 上島雪夫、HIDARI 劇伴音楽 瀬川英史、日向萌、酒井麻由佳 配給 東宝 公開日 2020年2月7日 上映時間 114分 映画「ヲタクに恋は難しい」あらすじ 26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で、幼馴染の二藤宏嵩と再会する。 ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は廃人クラスの重度のゲームヲタク。 そして成海もまた、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛する隠れ腐女子であった。 周りの人々にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海はその本性を隠しており、真実の自分をさらけ出せるのはヲタク友達の宏嵩の前だけ。 会社が終われば2人はいつもの居酒屋でヲタ話に花を咲かす。 男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」と交際を提案。 こうして2人はお付き合いすることに。 お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが、時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。 html 映画「ヲタクに恋は難しい」完成披露試写会の感想・評価 映画「ヲタクに恋は難しい」は、まだ公開されていません。 完成披露試写会を見た観客の声をまとめていきたいと思います! Yahoo! 何も考えずにこんなに映画で笑ったのは初めてでした! テンポがとにかくよい!出演者の皆さんの歌声、ダンスにも注目です。 すでに2回目見たい!!うずうずしてます。 引用元:Yahoo! yahoo. 笑いと踊りと歌とキュンキュンな恋愛。 楽し要素盛り沢山のミュージカルコメディラブストーリーです!ヲタクじゃなくてもすっごく楽しく観られた!! 引用元:Yahoo! 映画 Yahoo! 映画では星5つの評価がついていて、高評価のようですね! キュンキュンするラブストーリーで、ミュージカル要素もある、とにかく楽しい作品!というような評価でした。 お前らオタクが日本に多いから韓国に音楽も映画もボロカス負けるんだよw 引用元:映画. あと脚本家サボりすぎて。 実写化多すぎ。 下手なコスプレみたい。 引用元:映画. com 映画. comでは酷評で、星2つ評価でした… ちょっと!言い過ぎ!! 「w」が使われていたり、ちょっとヲタクっぽい口調で批判されていますね… 映画の内容に合わせて敢えて、なのでしょうか? Twitterでの感想・レビュー リツイート企画での当選で参加させて頂きました。 楽しい時間ありがとうございました。 ミュージカルがしつこい… 原作の解釈違いが耐えられない…との声も… やはり、原作の実写化にはつきものの、原作のファンには許せない!というヤツなのでしょうか… 映画「ヲタクに恋は難しい」感想・評価・レビュー 公開後に追記します! 映画「ヲタクに恋は難しい」まとめ 映画「ヲタクに恋は難しい」の完成披露試写会を見た感想・レビューをまとめてみました。 当然のことながら、賛否両論ありましたね。 原作とは違う、新しい世界観を持った作品のようなので、映画から見ても問題なさそうですね! 俳優さんや、ミュージカル作品が好きな人なら、楽しめるのではないでしょうか? 酷評もありましたが、極端な意見であるようにも思えました。 批判するだけなら誰でもできるぞ! 好き嫌いは人それぞれですから、気にせず見に行っちゃいましょう! 楽しんだもの勝ちですからね! 映画「ヲタクに恋は難しい」は 2月7日公開です!.

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