わたしが急性胆嚢炎になった原因 急性胆嚢炎を起こした原因は、発症当時自分が胆石症であることが分かっておらず、過去に数回激しい痛みがや不調がありながら食事内容を気遣うことがなかったため、胆嚢が炎症を起こしてしまいました。 胆石発作は全身が脂汗でぐっしょり濡れるような激しい痛みが特徴ですが、痛みがおさまるとケロッと回復してしまいます。 この時胆嚢炎を起こしているほど重症だと、具合の悪さが治まるのに1週間~10日ほどかかります。 胆石痛は、脂質を含む食品を食べると胆汁が胆嚢内に流れ込み、それによって胆嚢内の胆石が動き、普段は無痛なのに急激に痛みを感じてしまうものです。 胆石症の自覚がないと、不調を感じながらも脂質を含む食品を口にするため、その都度繰り返し胆嚢内で炎症の元となる状態が起きており、ある時MAXとなって胆石痛と同時に激痛に見舞われます。 急性胆嚢炎の症状や困ったエピソード 私は、急性胆嚢炎を起こして初めて胆石症であることが発覚しました。 脂質を含む食事を摂ってはいけないことは知りましたが、半熟卵のような物も消化する際に胆汁の分泌を促すことを知らず、栄養があるからと半熟卵入りのおかゆを食べては具合悪くなるという繰り返しでした。 出勤は何とかできましたが、直後に長期出張もあり正直集中できるような状態でなく、歯が歯茎の中に浮いているような感覚や、眼球が突出しているような感じがし、気が気でならなかったです。 この頃、おへそが毎日よく洗っても異様に臭く臭っており、お腹の中で内臓が腐っている感じがしました。 胆石発作の痛みも強烈ですが、胆嚢炎の際の気味の悪さ、具合の悪さはなった人でないと分からないです。 肝臓とも密接なつながりがあり、急性胆嚢炎の直前直後だけでなく数年間は、顔色が茶黒くくすむなど良くない感じです。 急性胆嚢炎の治療方法として行ったこと 急性胆嚢炎の治療方法は現在では、発覚と同時に緊急手術や胆嚢摘出の予約手術が主流となっています。 しかし私が発症した当初はまだ開腹手術が主流で15㎝位の傷跡が残るため、担当医が、腹腔鏡による手術が一般化する十数年後に行うのが良いと診断しました。 当時腹腔鏡による胆嚢摘出手術はまだ全国で8例ほどで、アナウンサーの福留功男さんが受けていた頃です。 胆石症の治療を開始しながら、胆嚢の急激な炎症を収まるのを安静にしながら待ちました。 その間、胃などのレントゲン検査も行い、恥ずかしながら頑固な宿便も指摘されました。 便秘気味であることを忘れるくらいの便秘症であったため、なるべくしてなったような体調不良です。 レントゲン検査は、日を3回行い、2度目の時に前回のレントゲンの際に飲んだバリウムが輩出しきれてないことを指摘され、恥ずかしかったです。 その後は、便秘を解消するべく、当時発売されたばかりのケロッグのオールブランを嫌々でも食べ続け、お腹をスッキリとさせて3回目のレントゲンに挑みました。 宿便がとれ、すごくお腹がきれいになってるよ! と、レントゲン技師から褒められました。 便秘をしていると、胆石痛が起きやすいため、常に便秘とならないように食物繊維をとって自然に排出できるよう、この頃から朝食にブランを取り入れるようにしました。 体調や食事内容によって胆石痛は起きやすくなり、時折胆嚢の炎症らしき感じもありましたが、止まらない激しい痛みで病院で受診を受けたのは、最初の時だけです。 不調続きの胆嚢は、それから15年近く経ってから予約手術で摘出し、長年にわたる胆石痛と胆嚢の炎症に終わりを告げました。 現在の医学では、ある程度の大きさの胆石や胆嚢炎で救急搬送や受診をすると、胆嚢ごと摘出で終わります。 何度となく炎症を繰り返した胆嚢の細胞は癌化しやすく、検査でわかりにくく発見が遅れてしまうためです。 朝食のブラン食は、グラノーラに替わり現在でも続いています。 それにハーブティーや健康茶も加わりました。 ブラン食は、腸内ガスが発生しやすくなりそれはそれで問題だからです。 急性胆嚢炎の治療の効果や費用について 症状はどれくらい改善したか? 胆嚢摘出後は復帰が早く無理をしたためか、本当にこれで良かったのかと思う位具合が悪く、思うように食事もとれませんでした。 しかし2~3年もすると、これまでずっと食べられなかった生クリームを使ったケーキ類やファーストフードを口にすることができるようになりました。 マクドナルドも15年ぶりです。 ただし天ぷらなど揚げ物は、現在でも食べると不調になるため、完治とは言い難いです。 急性胆嚢炎の治療にかかった日数 急性胆嚢炎としては、3か月近く検査や診察のため通院していました。 急性胆嚢炎の治療にかかった費用 急性胆嚢炎の治療にかかった費用は、随分前なので正確な金額は憶えていませんが、数回のレントゲン・エコー検査、投薬と診察で初診から3か月ほど経過観察、数万円以内でした。
次の胆石があり、年に二回以上疝痛発作が起こったり、胆嚢壁が肥厚したり、胆嚢が肥大したりする症状が起こった場合、手術に踏み切るというのが、今の医学の定石となっています。 そもそも、胆汁は肝臓で作られています。 胆嚢はあくまでそれを溜めて、濃縮し、分泌する器官です。 肝臓から造られた胆汁が十二指腸のファーター乳頭へと通る道を総胆管と言いますが、胆嚢は総胆管から分岐したところにあります。 胆石が胆嚢にのみとどまっていて胆嚢を切除する場合、その分岐部分から切除することがほとんどです。 胆嚢を切除しても、肝臓で胆汁は作られ続けており、胆嚢を摘出後は総胆管をうすーい胆汁が十二指腸へ直接流れ込んでいる状況となります。 胆石が出来た患者さんは、胆石ができるような生活をしているので、胆嚢を摘出したからと言って、胆石ができるような生活を続けていけば、総胆管やファーター乳頭、膵管との合流部分等にまた胆石が発生する可能性は十分にあります。 胆嚢摘出後症候群は、当初は胆のう摘出後から起こる疝痛発作に似た症状についてをひっくるめて表していましたが、最近では胆のう摘出後に胆石が再発している場合などは、胆嚢炎や胆石という病名になります。 ただし、稀に胆嚢全摘後、疝痛発作と同様の症状が起こるのにも関わらず、画像等の検査をもってしても、原因が不明な場合があります。 最近は、このケースのみを胆のう摘出後症候群と呼ぶようです。 質問者様が、胆嚢全摘後快適な生活を送られていたのに、一年後に急に同様の症状に悩まされるようになったのであれば、胆石が再発している可能性もありますので、消化器内科等で検査を受けられることをお勧めいたします。 お大事になさってください。
次の胆石症は消化器疾患の中でも発症頻度が高く、2013年からは胆石の保有者が増加傾向にあります。 中でも胆嚢結石が多く、その次に総胆管結石が多いとされています。 特に胆嚢結石症や肝内結石症は男性に多く、また罹患する平均年齢の高齢化が進んでいます。 総胆管結石ではコレステロール胆石の増加がみられており、これは生活習慣が関係しているとの報告があります。 胆嚢癌の患者さんは胆嚢結石の保有率が高いとされているため、胆嚢壁の観察を定期的に行うことが必要です。 胆嚢癌になるリスクとして、肥満や喫煙、糖尿病などが挙げられますが、胆嚢結石症が胆嚢癌に繋がる可能性が高いことについては明らかなエビデンスがないため、今後も引き続き研究が進められる分野であると言えます。 胆石症の原因と症状 胆嚢や胆管に流れた胆汁がうっ滞することによって、胆汁の通り道である肝内胆管や総胆管、胆嚢などで胆石が形成されます。 症状としては、腹痛や発熱、黄疸、悪心や嘔吐など胆石症に特徴的な症状がみられますが、中にはそのような症状が現れないこともあります。 胆石の発作は、心窩部から右季肋部の疼痛を生じ右肩に放散します。 また、腹部の所見として、吸気時に右季肋部を圧迫することで呼吸が止まるMurphy徴候や圧痛点が見られます。 過去に上部消化管の手術や肝硬変、体重の増減、心臓弁膜症弁置換術などで治療をしたこのがある患者さんは、胆嚢結石のリスクが高いとされているので、既往歴の有無を確認しておきましょう。 胆石症の診断 胆石症の診断は、血液検査、腹部超音波検査(US)、腹部X線単純検査などが主流で、そのほかにも必要に応じ、CTやMR胆管膵管造影(MRCP)の検査も実施します。 また、総胆管結石の有無を調べるために、画像診断や肝機能検査を行う場合もあります。 腹部単純X線検査では、カルシウムを多く含んでいる色素胆石の診断が可能です。 また腹部超音波検査では、胆石の成分を推定することで、治療の方法が選択されることがあります。 胆嚢摘出術は、腹腔鏡下胆嚢摘出術と開腹胆嚢摘出術の2種類があります。 どちらの方法も、死亡率と合併症の発生率は同じのため、より身体に侵襲の少ない腹腔鏡下胆嚢摘出術を推奨する施設が多いでしょう。 胆嚢結石により胆嚢穿孔や内胆汁瘻などの症状があり、浮遊結石が直径15mm未満、X線で陰性、胆嚢の機能が正常の場合には、胆石溶解療法を行います。 また、単発の結石で直径が2cm以下、X線で陰性、胆嚢機能が正常の場合には、体外衝撃破胆石破砕療法(ESWL)を選択します。 前述のように、胆嚢結石を保有していても自覚症状が無いのことがあるため、経過観察を怠らないことがポイントです。 胆嚢壁の評価が困難で、胆嚢壁の肥厚がある場合や、胆石保有者が治療を希望する場合は、胆嚢摘出術が選択されます。 ただし、重症の場合は、急性胆管炎や高度の黄疸、膵炎や急性胆嚢炎を引き起こすがあるため、糖尿病や臓器移植をされた方や小児には、胆嚢摘出術は推奨されていないのが現状です。 重症の胆石で多い急性胆嚢炎は、90%以上が胆嚢内の胆石により胆嚢管が閉塞することで生じます。 急性胆嚢炎の初期では痛みをともない、細菌の感染の頻度が少ないことがありますが、進行にともない感染し悪化することで胆嚢壁の壊死が起こります。 ガス産生菌の感染によって胆嚢の壁や粘膜内にガスが形成され、適切な治療が行われない場合には穿孔をおこし腹膜炎となる可能性もあります。 急性の胆嚢炎を合併した場合には、早期に胆嚢摘出術を行い経皮経管胆道ドレナージや経皮経管胆嚢吸引穿刺法、内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージの治療を行っていきます。 コレステロール胆石では、体外衝撃破胆石破砕療法(ESWL)、経口溶解療法の治療を行うことがあります。 MR胆管膵管造影(MRCP)は、5mm以下の小結石で描出が難しいとされていますが、急性胆嚢炎での造影によって嵌頓結石を認めることもあります。 胆嚢内の胆汁のうっ滞や胆嚢管や胆嚢頸部の捻転、腫瘍などによる血流障害によって、急性無石胆嚢炎が生じることがあります。 胆汁のうっ滞は、重症の外傷や熱傷、脱水状態、胃切除の術後、長期臥床によって胆嚢収縮機能の低下が原因となります。 血流障害は、動脈硬化によるアテローム血栓、高脂血症による胆嚢の虚血などが原因とされています。 しかし実際には様々な要因があり、アレルギーによるものやA型肝炎ウイルス、EBVなどのウイルス感染、チフスなどの細菌感染、菌血症によって急性胆嚢炎を生じることがあります。 腹腔鏡下胆嚢摘出術の適応 適応となる疾患として、胆嚢結石や急性胆嚢炎、胆嚢ポリープなどがあります。 腹腔鏡下胆嚢摘出術から、胆道の損傷や技術的な問題などによっては開腹胆嚢摘出術へ移行する場合もあります。 胆石の発作、胆嚢炎症状、黄疸など炎症や癒着の程度によっても開腹での胆嚢摘出術が選択されています。 胆嚢癌などの場合には、腹膜播種の合併症や癌の転移を避けるため開腹での胆嚢摘出術が適用となることもあります。 総胆管結石の合併や急性胆嚢炎を起こし胃切除の術後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行う場合には、手術時間が長くなることがあります。 しかし胃切除を行っていない場合と比較して、開腹手術への移行率や合併症の発生するリスクはほぼ変わらず、治療として腹腔鏡下胆嚢摘出術が選択されています。 腹腔鏡下胆嚢摘出術の特徴 腹腔鏡下胆嚢摘出術は、胆嚢炎や胆石症、総胆管閉塞の疾患の治療に対して行われます。 手術侵襲が少なく、開腹術と比較して術後の疼痛が少ない傾向にあります。 蠕動運動の回復も早く入院の期間が短縮されるという特徴もあります。 ただし術野が限られるなかでの手術には、技術が必要とし予測しない臓器の損傷を起こす可能性もあります。 胆道や血管を傷つけた場合には重症化し、手術時間が長くなった場合には合併症を引き起こすこともあります。 手術時間の延長に関する要因として、胆嚢壁の肥厚や頸部結石嵌頓、CRP上昇の持続時間が挙げられます。 視野の確保をするために、腹部に炭酸ガスを送ります。 そのため腹腔に圧力がかかることによって心臓に戻る血液の量が減少し、心臓や肺などに負担がかかることがあります。 血液の流れが悪くなることで血栓を生じやすく深部静脈血栓症を発症する可能性も考えられます。 血栓が肺にとどき肺塞栓を発症した場合には死に至る場合もあるため、血栓予防のために弾性ストッキングを使用することもあります。 胆石患者さんの死因に、心血管疾患や糖尿病が多く見られています。 胆嚢摘出術を行うことによって心血管疾患を生じるリスクは低下し、糖尿病のリスクが高くなることがわかっています。 腹腔鏡下胆嚢摘出術の合併症 術後数日以内の合併症として、創部の感染や肝機能障害、胆管の損傷、肺炎などを起こすことがあります。 後出血は胆道損傷によって、胆嚢動脈や中肝静脈や肝動脈などからの出血が多くみられています。 これらの合併症は、炎症や癒着の程度、手術の技術的な操作が起因となって生じることがあります。 胆汁漏は、熱損傷によって生じた遅発性の穿孔、胆嚢管にかけたクリップによる不具合や逸脱によって胆汁の流出などが原因となります。 長期経過後におこりやすい合併症として腸閉塞があります。 気管内挿管による合併症として、誤嚥性の肺炎や気管支痙攣などを発症することもあります。 さらに高齢で基礎疾患をもつ患者さんは、心筋梗塞や脳梗塞、肺梗塞などを起こす可能性が高くなります。 術前と同様の症状が持続する場合には、胆嚢摘出症候群という新たな症状が出現することもあります。 長期の合併症として、腹腔内膿瘍や術中の胆管損傷による胆管狭窄、遺残胆管結石や結石再発などがあります。 さらに胆石の疾患に罹患していない人に比べて、心疾患や癌による死亡率が高い傾向にあるとされています。 腹腔鏡下胆嚢摘出術の看護計画 腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者さんに対して、看護計画を立てるための参考になるように、観察項目とその内容や看護のポイントについてまとめてみました。 術前の観察項目として、黄疸の程度や肝臓の機能障害の有無などの程度を把握することが必要になります。 術後には、発熱や全身麻酔の影響によるイレウスの徴候、右季肋部痛、黄疸や出血傾向、縦隔気腫や皮下気腫の有無、脱水症状など全身状態の観察します。 さらに深部静脈血栓症とその予防として早期離床を促し、弾性ストッキングの使用を行うことも大切になります。 高齢の患者さんで術後の胆汁性の腹膜炎をおこした場合には、化膿性の腹膜炎と比較して全身症状や局所の症状が強く生じないため、発熱、脈拍、意識状態、尿量など十分な観察を行っていく必要があります。 食事は、嘔気や嘔吐、腸管麻痺の症状がなければ術後1~2日から開始になります。 胆汁の役割として脂肪を乳化する作用があり、胆嚢を摘出することによって胆汁の濃縮や貯留ができなくなります。 肝臓で作られた胆汁の分泌量を調整できないため、脂肪が吸収できない場合もあり脂肪便や下痢を起こすこともあります。 そのため胆嚢摘出後は、脂肪の多い食事は避けた方がいいとされています。 さらに胆嚢摘出後に腸管循環の回数が増加し、二次的に胆汁酸が増加することによって糞便中の水分が増加し下痢を起こすことがあります。 胆汁の胆管内貯留によって胆道の内圧が上昇した場合には、一時的に胆汁が胆嚢に貯留し内圧が上昇するのを抑える機能があります。 しかし胆嚢の切除によって、胆道の内圧が上昇しやすく痛みとして症状が現れることがあります。 手術の治療によってドレーンが挿入された場合には、排液は淡血性から漿液性になり、術後の経過とともに淡々血性と変化しますが、排液量が増加する場合には医師に報告することが必要になります。 腹腔鏡下胆嚢摘出術の小児看護 小児の胆石症は成人と比較して、数が少ないという特徴があり食生活の変化が要因としてあげられています。 成人の場合と同様に小児においても腹腔鏡下胆嚢摘出術が選択されています。 診断においては、腹部単純X検査で石灰化像がみられ、超音波検査によって胆嚢内に結石が認められます。 ERCPでは膵管胆道合流異常が生じない場合もあります。 腹痛の症状を発症することで、腹腔鏡下胆嚢摘出術が選択されています。 基礎疾患として溶血性の貧血や胆汁のうっ滞、長期の高カロリー輸液、フロセマイドの投与などの身体の状況がある場合に、発症する確率が高いことがあります。 基礎疾患を発症しない胆嚢結石もあり、自然に消失せず胆嚢結石が縮小しない場合に腹腔鏡下胆嚢摘出術の適応になる場合もあります。 小児の腹腔鏡下胆嚢摘出術であっても手術視野の確保を行うことが可能であり、小児外科領域においても適用されています。 その適用のメリットとして成人と同様、入院期間の短縮や痛みの軽減、創部の縮小や術後のイレウスなどがあり効果的な手術として選択されています。 おわりに.
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