Cross section of the cochlea. 分類および外部参照情報 - - - 突発性難聴(とっぱつせいなんちょう、英名:Sudden Deafness(SD)もしくはSudden Sensorineural Hearing Loss(SSHL))とは突発的におきる原因不明の急性感音である。 突発的な発症が特徴であり、「いつからかははっきりしないが、徐々に聞こえなくなった」ような難聴は突発性難聴ではない。 原因は不明で、有力な説として説、循環障害説などがいわれ、発症して約1カ月で聴力は固定してしまうため、早期発見、早期治療が非常に重要である。 2001年のの調査では、全国に年間3万5000人 人ロ100万人に対して275人 の患者がいると推定される。 強力なによって聴覚機構を構成する器官のやが障害を受け生じるとは区別される。 概要 [ ] 突発性難聴は1944年 De Kleynにより初めて報告された。 突然に原因不明な内耳性の感音性難聴が発症する疾患である。 発症は突然であり、患者は難聴になった瞬間を語ることができるほど突発的である(たとえば「朝、起きたら」とか、「図書館に行く前はなんともなかったのに、図書館から帰ってきたら聞こえが悪くなっていた」とかである)。 ある程度の時間をかけて徐々に難聴が進んだようなケースは突発性難聴とはされない。 随伴症状として耳鳴りや耳閉憾を伴うことが多く、半数程度の患者は発症の瞬間には強いめまいを伴う が強いめまいは1回だけであり、強いめまいを繰り返したらほかの疾患の可能性を考える。 原因は不明であり、かつ原因が不明であることを本症の定義とする。 したがって単一の疾患とは限らず、突発性・原因不明を条件とした感音性難聴を一括した疾患群である。 再発は無く、再発の場合は突発性難聴以外の他の疾患を疑う。 原因がわかるものは突発的な難聴であっても、本症とはせず、原因にしたがって診断名をつける。 当初は突発性難聴と診断されても、その後に原因が判明すれば診断名を変更する。 疫学 [ ] 2001年の調査では、全国受療者数は年間35,000人(人口100万人対で275. 0人)である。 発症率に男女差はない。 発症は50〜60歳代に多いが、小児の発症もあり、全年齢 で見ることができる。 遺伝的要素はみられない。 原因 [ ] 内耳などに障害が生じるの一種と考えられているが、原因は不明である。 原因が不明な突発性の難聴を本症と定義するためである。 内耳循環障害説では健康人の発症が多いことや、再発しないことが説明できず 、きわめて症状が似ている疾患に 感染によるムンプス難聴や感染による内耳炎があり、ウイルス原因説には矛盾はないため、感染説が有力とされている。 ムンプスで一側の高度難聴をきたすことはよく知られている。 薬剤 (感染症に対して抗炎症作用を持つ)が効果を発揮することからウイルス感染を原因とする説との血流が妨げられ内耳に血液が十分届かずに機能不全を引き起こすという内耳循環障害説などがある。 患者調査の傾向からストレスを原因の一つとする意見もある。 症状 [ ] 発症は聴力が低下した瞬間を確実に自覚できるほど即時的(突発的)である(たとえば、ある朝起きたら片耳が聞こえにくくなっていた、TVを見ていたら突然音声が聞き取れなくなりTVの故障かと思ったなど)。 症状は軽〜重度の難聴が主症状であり、ほとんどの患者でも伴う。 それに加えて耳閉感を伴うことも多い。 約半数の患者で強いめまいを伴うがめまいは反復することはない。 難聴であるにも関わらず一定の音量を超えた音が健常耳に比べ「異常に響き」耳への刺激感・苦痛になる(リクルートメント現象)を呈することもある。 ほとんどの場合片側のみに発症するが、稀に両側性となる場合もある。 検査 [ ] 問診と純音聴力検査が主である。 突然の難聴を症状とする他疾患の鑑別の為に諸検査も行われる。 聴神経腫瘍を鑑別するためのレントゲン撮影やMRI、内耳性感音性難聴であることを確認するためのABLBテスト、SISIテスト、自記オージオメトリー、内耳梅毒でないことを確認するための血液検査などである。 鑑別 [ ] 鑑別すべき疾患には、、、、やなど原因の推定される内耳へのウイルス感染症 、 、、、などがある。 低音障害型の難聴を繰り返した場合はメニエール病を、鼻をかむ・・力む・高山へのドライブ・飛行機の離着陸・ダイビングなどをきっかけとした場合や水が流れるような音の耳鳴、耳内に水の流れる感じのある場合あるいは、発症の瞬間にpop音(何かがはじけるような音)があるような場合は外リンパ瘻を疑う。 治療と予後 [ ] 適切な早期治療と安静が極めて重要である。 重度であれば入院での加療が望ましいとされ、治療方法は前述の仮説を想定したものが中心となる。 一般的には発症から1週間以内に治療されれば治療成績は比較的良好であるが、それ以降は治療成績は落ち、2週間を過ぎると治癒の確率は大幅に低下する とされている。 発症して約1カ月で聴力は固定してしまうため、3分の1が完治し、3分の1が回復しても難聴が残り、残りの3分の1は治らずに終わるといわれる。 治療方法はの投与(パルス療法という、最初に多量を服用し、少しずつ薬を減らしていき、治療が終わるまでこれを繰り返す用法を使う。 ほとんどの施設で第一選択になっている) 、あるいは血流改善剤( )、代謝促進剤( )、、注射等である。 難聴が極めて高度な場合、聴力が一ヶ月以内に回復しない場合、初期にめまいを伴うものは聴力予後が悪いといわれている。 診断基準 [ ] (厚生省・急性高度難聴に関する調査研究班、1975)による。 主症状• 突然の難聴• 文字通り即時的な難聴、または朝眼が覚めて気付くような難聴。 ただし、難聴 が発生したとき「就寝中」とか「作業中」とか、自分がその時何をしていたか が明言できるもの。 高度な感音難聴• 必ずしも高度である必要はないが、実際問題としては高度でないと突然難聴になったことに気付かないことが多い。 原因が不明、または不確実• つまり、原因が明白でないこと。 副症状• 耳鳴り• 難聴の発生と前後して耳鳴りを生ずることがある。 めまい、および吐き気、嘔吐• 難聴の発生と前後してめまいや、吐き気、嘔吐を伴うことがあるが、めまい発作を繰り返すことはない。 診断の基準• 確実例 : 主症状、副症状の全事項をみたすもの。 疑い例 : 主症状の1. および2. の事項をみたすもの。 の有無は一定せず。 聴力の改善、悪化の繰り返しはない。 一側性の場合が多いが、両側性に同時罹患する例もある。 以外に顕著な神経症状を伴うことはない。 出典・脚注 [ ]• 2020年6月12日閲覧。 De Kleyn A. Sudden complete or partial loss of function of the octavus-system in apparently normal persons. Acta Otolaryngol 1944; 32: 407-29. 切替 他『新耳鼻咽喉科学 第10版』、P185• 加我 他『新臨床耳鼻咽喉学 2巻-耳』、P438• Fukuda S, et al. An anti-mumps IgM antibody level in the serum of idiopathic sudden sensorineural hearing loss. Auris Nasus Larynx 2001;28(suppl. ): S3-5. 千田英二、佐藤信清、福田諭 ほか 、 Otology Japan. , 1992年 2巻 5号 p. 674-679, :• 2011. 09閲覧• 加我君孝、市村惠一、新美成二 編著『新臨床耳鼻咽喉学 2巻-耳』、中外医学社、2002、• 切替一郎 原著 野村恭也 編著『新耳鼻咽喉科学 第10版』、南山堂、2004、 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]•
次のをご存知ですか?ある日突然に耳の聞こえが悪くなる原因不明の病気です。 わたしは、3年前にを初めて患いました。 んで、2回再発しました。 自分の体験と、編み出した対処法をまとめます。 同じような症状の方のお役に立てれば幸いです。 を発症したらどうなるの? を発症すると、どんな感じ? 最初に発症したときは「これがだ!」とは分からないと思います。 わたしの場合は、残業中いきなり物音が大きく聞こえるようになりました。 普段だったら気にならない電話の音や、人の話し声が頭の中でグワングワン響く感じ。 その日は22時くらいに帰宅しました。 一晩寝ても治らず、翌朝も全く同じ状態。 仕事が忙しかったけど、午前休を貰って病院へ。 病院に行く途中も、電車のアナウンスやクルマの音が耳に突き刺さるようで辛かったです。 の診断はどうするの? 耳鼻科で聴力検査をしました。 電話ボックスみたいな箱に入って、ヘッドホンを付けて、音が聞こえたらボタンを押すヤツ。 健康診断でやったことあると思います。 検査の結果、右耳が低音を聞き取れない状態になっていました。 後から知ったのですが、この症状は48時間以内に治療を受けないと、症状が固定化してしまう可能性が高いそうです。 頑張れば仕事に行ける状態だったので、悩みましたが、あのとき病院に行ってよかった。 耳の聞こかしいときは、すぐに病院を受診して下さいね! の治療方法と期間は? は原因不明の病気です。 とにかく休むしかないと、お医者さんに言われました。 めまいがひどい場合は入院するケースもあるそう。 わたしは病院で診断書を貰い、仕事を2週間休んでクスリで治療しました。 処方されたのは、メとアデスコホーワです。 音が怖いので、最初の10日は家で過ごしました。 バンザイです。 食べ物はネットスーパーで買っていました。 この期間は何も考えない方がいいかなと思い、神経を集中する読書はやめていました。 ネット動画も音がダメなので見ませんでした。 画集を眺めたり、時間がかかる料理を作ったりしたくらい。 10日後に耳が少し詰まっている感じまで症状が落ち着いたので、外出するようになりました。 不思議だったのが、近所のでお湯にしばらく浸かっていると、「シポン!」って右耳が抜けるような音がしたんです。 その後、耳の聞こえが正常になりました。 温泉で完全にカラダがリラックスしたからかな?と思っています。 を再発するとどうなるの? を再発すると、どんな感じ? 初回の発症から半年くらい経ったある日、また頭の中で音がグワングワン響くようになりました。 迷わず病院へ行き、聴力検査してもらいました。 初回ほどではないけど、また右耳で低音が聞こえにくくなっているとのこと。 再発したの治療はどうするの? 診断書が出るほどの症状ではなかったので、この時はクスリだけもらいました。 クスリの種類は前と同じでした。 前回の経験を踏まえて、以下の3つを実施することで、耳の聞こえは軽快しました。 3日間は家にこもって何もしない(有休を使いました。。。 もPCも一切見ない• お風呂にゆっくりつかる 仕上げにでお湯に浸、完全回復しました。 、まじスーパーです。 この後、3度目の発症を経験しましたが、同じ手順で回復しました。 を繰り返さないためには? を繰り返さないためにしていること 体質か・生活に問題があるのかなぁと思って以下のことに気をつけて過ごしています。 そのおかげか、2回目の再発時は症状が軽かったです。 それ以降は2年ほど症状が起きていません。 連続3日間何もしない日を強制的に作る 3ヶ月に1回は「何もしない日」を連続3日間作るようにしています。 この期間は徹底的に何もしません。 具体的には、おひとり様OKの温泉宿にこもって、メシ・フロ・ネルに専念します。 もPCも見ずに、完全にデジタルします。 血行を良くする 病院でもらったクスリの効能に「血流を良くする」とあったので、血の巡りが悪いのかなと思いました。 そこで週2回はジムで運動したり、駅で階段を使ったり、お手洗いで軽くストレッチをしたり、血行を良くすることを心掛けています。 自分が疲れに気づきにくいことを知る は自分が気づかないうちに、カラダが疲労のピークに達しており、それが症状としてあらわれたんだと考えています。 自分は疲れに気づきにくい人間だということです。 そのため、常に耳栓は持ち歩いています。 東京ってうるさいんですよね。 電車のアナウンスとか。 映画館の音はわたしには大きすぎるので、映画を見るときも耳栓をしています。 ストレスを感じる人から距離を置く 人間関係が一番のストレスになります。 一緒にいてイヤだな・疲れるなと思う人とは、かかわりらないようにしています。 仕事なら、その人と絡まなくていいように最大限の努力をする。 挨拶と仕事の話以外はしない。 プライベートなら一切連絡を絶ちます。 まとめ• かな?と思ったら、全てを放棄してすぐ病院へ行く!• 症状が治まるまで、とにかくリラックス!• 温泉は効果アリ!• 普段からストレスを溜めない仕組みを作っておく! ざくっとまとめると、こんなところですかね。 1が特に重要です!仕事なんかしちゃダメ。 体調が悪い時は自分を一番大事にしましょう!.
次の私の治療院には、突発性難聴に悩む患者さんが、たくさん訪れます。 突発性難聴というのは原因不明の病気で、ある日突然に明らかな原因もなく、通常、片側の耳が聴こえなくなる病気です。 また、耳鳴りや耳づまり(耳閉感)、めまいなどの症状も起こります。 日本では、年間約3万5000人がこの突発性難聴を発症し、約70%の人は、そのまま改善することなく、難聴者になるとされているのです。 ところで、突発性難聴は耳だけの問題と思われるかもしれません。 しかし、実は「首」と深い関係があります。 私がそのことに気づいたのは、患者さんを治療しているときでした。 首には、胸鎖乳突筋という筋肉があります。 これは、肩を動かさずに、頭だけ右にひねって右を見たときに浮かび上がる、左耳の後ろから鎖骨の内側をつなぐ筋肉です。 つまり、首の前から左右の耳の下までを、V字型に走っている筋肉といえます。 患者さんに横向きに寝てもらうと、突発性難聴の人は、例外なく胸鎖乳突筋(首のV字筋)が目立って浮き出ているのです。 そして、その胸鎖乳突筋をさわってみると、筋肉がひどく緊張して、かたくなっています。 そこで、私は、ある突発性難聴の患者さんの首のV字筋を、鍼やマッサージでほぐしてみました。 すると、その場で症状の改善が見られたのです。 さらに、10回ほど治療を行ったところ、なんと突発性難聴が完治しました。 それ以来、ほかの患者さんにも、首のV字筋のコリをほぐす施術を行うようになったというわけです。 そうしたところ、症状が驚くほど改善する人が続出しました。 なぜ、首の筋肉をほぐすと、突発性難聴が改善するのでしょうか。 首のV字筋は、首の左右両側、耳の後ろにある骨から、左右の鎖骨と胸骨が接するところを結んでいます。 首のV字筋のコリが強くなると、首がV字型に締めつけられる形となり、その下を走っている血管の血流が著しく悪くなります。 すると、首から上に血液が流れにくくなり、代謝も損なわれます。 首のV字筋は、その末端が耳の奥にある内耳まで伸びているので、コリがひどくなれば、耳の血流も悪化するのです。 私たちの体には、体内の老廃物や毒素、余分な水分を運び出すリンパ液が流れていますが、首のV字筋のコリは、リンパ液も流れにくくします。 リンパ液が耳にたまると、耳鳴りや難聴が起こります。 また、目にも房水などの体液が循環しています。 やはり、房水が流れにくくなると、眼圧が高くなって緑内障になります。 頭で血液の循環が悪くなれば片頭痛が起こります。 さらに、首のV字筋のコリは、ホルモンの分泌やその働きにも悪影響を及ぼします。 このように、頭部のさまざまな症状は、みんな首の筋肉のコリが関係していると考えられるのです。 ちなみに、突発性難聴は、まだ原因不明で、難病とされています。 ただし、内耳の循環障害によって起こるという説もあるので、首のV字筋のコリを鍼やマッサージでほぐし、内耳への血液やリンパの流れをよくすれば、突発性難聴が改善するはずです。 そこで、私は独自に「首のV字筋マッサージ」を開発しました。 そして、突発性難聴などの治療に、12年ほど前から活用しているのです。 すると、突発性難聴以外の症状にも、すばらしい効果を発揮することがわかりました。 激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に起こる発作をくり返すメニエール病にも有効です。 さらに、耳鳴り、緑内障、不眠症、うつ病、更年期障害、不妊症、高脂血症、冷え症、足のむくみ、円形脱毛症、抜け毛などのさまざまな症状が、次々と改善するようになったのです。 これは、首のV字筋マッサージによって首のコリがほぐれたために、滞っていた血液、リンパ、ホルモンの流れがよくなったからでしょう。 そうなれば、神経伝達物質のバランスが整い、自然治癒力が回復し、種々の症状が改善すると考えられます。 治療院では、鍼とマッサージで首のV字筋の刺激を行いますが、家庭でも同様の効果を得るために、自分の手でマッサージをする方法があります。 そのまま、約3秒かけて鼻から息を吸い、約2秒息を止めます。 これを1〜3セット行ったら、反対側の首のV字筋も同様に押していきます。 この首のV字筋マッサージは、1日に何回やってもかまいませんが、1日1回、夜寝る前には必ず行いましょう。 ちなみに、おふろ上がりなど、筋肉が緩んでいるときにやるのが効果的です。 突発性難聴は、発症してから時間がたつと、完治が難しくなります。 できるだけ早く、病院での診療や治療を受けるべきです。 そんなときに、このマッサージを併用すると、治りが早くなることがあります。 耳の違和感や閉塞感があったら、まず、このマッサージをやってください。 発症を回避できるかもしれません。 突発性難聴だけでなく、先述したさまざまな症状に悩む人も、ぜひ試してください。 なお、悪い姿勢やストレスは、首のV字筋のコリの原因となるので、注意が必要です。 日ごろ、同じ姿勢をとらないようにしてください。 ストレスは、その都度、発散するように心がけましょう。
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