その空気から液体空気を作り、酸素と窒素に分離します。 大雑把な説明としては、先ず原料空気から不純物を除去します。 その後 空気を液化させ、液体空気を酸素と窒素に分離して、液体窒素を取り出 すのです。 不純物の除去は、空気を圧縮する際に圧縮機を壊したり、凍結して配管 などの詰まりを起こさないために、空気中の塵やその他のゴミを空気濾 過器で濾過し、炭酸ガスを炭酸ガス吸収器で分離し、水分と圧縮機から 出る油分を油水分離器や乾燥棟で除去していきます。 空気の液化(液体空気の製造)は、最低でも臨界温度の-140. 2 atm の圧力を加えて液化させます。 5 atm まで減圧させるようです。 深冷分離精留塔 上図のAから圧縮され6atmまで膨張された原料空気が下部塔Bの下部から 導入されます。 底部に溜まった酸素リッチの液体空気はCを通じて1. 5atm の上部塔Dの中段付近に吹き込まれます。 下部塔中段から抜き取られた液体窒素はEを通じて上部塔Dの上部に導 入され下部凝縮器Fの液体酸素室G部に液体酸素が溜まります。 Hから酸 素ガス、Iより液体酸素が取出されます。 上部塔で凝縮しない低温排窒素 はJから熱交換を通じて排出されます。 下部塔Bの下部で液体とならない空気は上昇蒸気となって凝縮器Fで凝 縮 され還流します。 上部にある液体窒素室Kには高純度の液体窒素が溜ま ります。 液体窒素室KからLを通じ液体窒素中間槽Mに導入され更にNを通じ液 体窒素貯槽などに貯留されます。 こうして液体窒素が作られるのです。 液体窒素のご用命、配達日、配達時間の指定注文など 川口液化ケミカル株式会社までご相談下さい。 ご了承下さい。 「心だに 誠の道に叶ひなば 祈らずとても神や護らむ」 by 菅原道真 「至誠にして 動かざるもの 未だ之あらざるなり」 by 吉田松陰 本当の意味で人のこころを動かせるのも このすたれきった世の中を動かせるのも 神を動かせるのも、誠しかない。 by との.
次の販売業者と購入方法 液化窒素とはどのような物質なのでしょうか。 液化窒素は、 極めて低い温度まで冷やし液体化させた窒素のことです。 液体窒素とも呼ばれていて、どちらも同じ物質を指しています。 液化窒素は気体が液体に変わる温度の差を利用して、空気中から他の成分を取り除くことで生産することができます。 空気は窒素が8割を占め、その他に酸素や二酸化炭素で成り立っています。 酸素や二酸化炭素は液体に変わる温度が窒素より高いので、空気を冷却する過程で分離させることができます。 他の液体ガスよりも安価なので、 金属の熱処理、食品や細胞の冷凍保存や凍結治療の際に使用されています。 液化窒素を販売している業者は限られていて、高圧ガスを取り扱っているガス業者、ガスの供給を行っているガスの専門商社、ガスの製造販売を行っているメーカーなどで購入することができます。 大学などの研究機関でも、実験用に液化窒素を製造、供給しています。 co-sansyo. html 液化窒素は特殊なガスなので、超低温液化ガス専用の容器に入れて供給されていて、 1リットル当たり300円~500円ほどで購入することができます。 液化窒素自体は安価なのですが、液化窒素を入れる液化窒素貯蔵容器が高額。 5リットルの容器でも10万円近くし、30リットルの容器は20万円以上します。 専用の容器でないと危険なので、液化窒素貯蔵容器を購入する必要があります。 実験用などで液化窒素を購入したいと思っていても、費用がかかるため一般での購入はしづらいと言えます。 取り扱い時や汲み出し時は、防護眼鏡や皮の手袋を使用して、液化窒素が皮膚や粘膜に触れないようにします。 飛び散ると危険なのでゆっくりと作業を行う必要があります。 運搬時は台車を使い容器が倒れないようにしっかりと固定させ、なるべく振動を与えないよう慎重に運ばないと危険です。 窒息の危険性 窒素ガスが蒸発すると酸素濃度を低下させるので、酸欠のおそれがあります。 実際に、液化窒素を用いた実験を行っている最中に、酸欠による死亡事故が起きています。 空気は大部分が窒素で成り立っているので、液化窒素が気化して大量の窒素ガスが発生してしまうと、酸素を含んでいた空気が窒素に置き換わってしまいます。 その結果、密室状態の部屋で作業を行っていると酸欠を引き起こします。 液化窒素を扱う際は換気扇を使用し、扉や窓を開けて十分に換気しなければなりません。 火災や爆発の危険性 取り扱いの際、長時間にわたって液化窒素容器の口を開けて放置しておくと、空気中の酸素が凝縮されて引火の原因となります。 また、液化窒素が気化するときに体積が数百倍になるので、密閉容器に入れると、爆発のおそれがあります。 専用の液化窒素貯蔵容器での保管においても、容器の安全弁の元弁を閉止すると危険なので、常に解放しておく必要があります。 様々な産業に!液化窒素の応用分野 取り扱いを間違えれば危険な液化窒素ですが、 様々な分野で活用されています。 液化窒素は産業ガスの中で最も多く使われているガスで、土木建築分野、金属加工分野や電子機器分野、生物・医療分野、食品加工分野などで使われています。 土木建築分野 土壌を凍結させ、一時的に地盤を強化し安全に工事を行うために用いられています。 また、水道管の工事の際に管内を凍結することで止水し、作業区域に水が入らないようにしています。 金属加工分野 金属化合物の熱処理に用いられています。 銅などの金属は、熱加工した後に放置していると変形してしまいます。 急激に冷却することで強度が増し、金属組織を安定させることができます。 電子機器分野 半導体の製造の際に用いられています。 電流の漏れ防止のためや、極低温での作動が求められる半導体機器の冷却のために使われています。 生物・医学分野 生殖細胞や血液の冷凍保存、凍結療法に用いられています。 凍結療法とは、イボなどの皮膚医療において、液化窒素を使い病原菌を除去する療法です。 どのような療法かというと、病原菌に冒されている患部を急激に冷やすことで、皮膚の組織を壊死させます。 壊死した皮膚の組織の下に、新しい皮膚組織が形成されます。 何度も凍結を繰り返すことで、表皮の一番奥にある組織にいる菌を表面の方に押し上げ、菌を根こそぎ死滅させることができます。 食品分野 食品分野で注目、液化窒素を用いた凍結機 液化窒素は様々な分野で活用されていますが、特に注目したいのが食品分野における液化窒素を用いた急速凍結機です。 急速凍結とは、急速に食品を凍結することで冷凍によるダメージを抑える凍結方法です。 通常の冷凍だと、凍結時に食品の細胞が破壊されて旨味成分とともにドリップが流出してしまいます。 急速凍結することで、細胞を破壊せずにドリップ流出を防ぎ食品の品質を守ることができます。 パンや麺類などのでんぷん質の食品やお菓子、ハンバーグやコロッケなどの調理品、カニや魚介類などの生鮮品など、幅広い食品を冷凍することができます。 液化窒素を用いた凍結機は、一般的な冷凍庫に必要な冷凍機と熱交換装置が不要なので、 故障が少なく機械のメンテナンスが容易。 凍結スピードが速いので、 大量の食品を生産する加工場などで有効です。 しかし、液化窒素は取り扱いが難しく相応の設備が必要なので、 個人経営の飲食店や食品メーカー、小規模な食品加工場などでは導入しづらいという難点があります。 液化窒素を用いない、どんな事業所でも導入しやすい凍結機も開発されています。 急速凍結機にも様々な機械があるので、凍結機の種類とお勧めの機械をご紹介したいと思います。 エアーブラスト凍結機 一般的な冷凍庫と同じように、冷風を用いた凍結機です。 お勧めのは、多方向から包み込むように冷風を当てるので乾燥を抑え、凍結前と変わらない品質を保持することができます。 また、冷却・冷凍どちらにも対応しているので温かい食品でも予冷なしに冷やすことができます。 液体凍結機 液体を用いた凍結機です。 液体は気体に比べて熱伝導率が20倍高いので、驚くほど早く凍結することができます。 液が常に攪拌しているので冷凍ムラが起きず、凍結速度が速いので厚みのある食品や傷みやすい食品の冷凍に向いています。
次の私の質問に会社の元先輩さんが 答えてくれたものです。 液体窒素は、断熱膨張で作ります 断熱膨張:ジュールトムソン効果 液体窒素の沸点は、78. 82 C です。 で、どうやって作るかというと、 まず、 周囲を断熱した空間 断熱材または魔法瓶 の中に、 高圧縮の窒素 気体 を「ぴゅっ」と吹き出します。 (圧力は、10気圧くらいかそれ以上だったと思ったが.. ) すると、 吹き出された空気は、急激に圧力が下がり、急激に温度が 下がるのです。 最初のウチは、この「低温」は、断熱空間の温度を下げる のに使われるのですが、そのうち(数分〜数十分くらいで) 液化した窒素ができてきます 調子が良くなってくると、ジャバジャバできてきます これを、ちゅーぶで魔法瓶のタンクに入れて保存するのです。 この、魔法瓶、 昔は本当に中空 中は真空 の魔法瓶を使ったらしい のですが、最近では断熱材を使用したものでも、 かなりよいものがあるようです。 カルノーサイクルは 「等温膨張」(温度を保存したまま) 「断熱膨張」(温度が下がる:T1) 「等温圧縮」(先の温度を保存したまま) 「断熱圧縮」(温度が上がる:T2) (最初の圧力・体積状態に戻す) を繰り返すもので、こうすると温度が下がるそうです。 この逆をやっても温度を下げられない で、これは冷蔵庫のしくみです。 このカルノーサイクルのようなゆっくりとした現象では、 地上では液体窒素を作ることはムヅカシイでしょう。 ただし、装置全体、または原料の気体窒素の温度を下げて おくのは使われているかもしれません。 学生の時、研究室の実験で液体窒素を大量に使ったので 製造器を何回か動かしたのです。 (フィリップス製) とはいっても、純粋な窒素ではなく、周囲の空気を原料 にしていたので、どの程度分離とか精製していたか? (分離していたのかな?)知らないので... というわけで、酸素の残留があったかもしれないのですが...... 液体酸素の沸点:90Kくらい ところで、この液体窒素の製造で、大敵は、「湿気」です 低温で霜とかになって凍り付いてしまうのです。 なので、窒素を液化する装置を使用する際には、 その前に、窒素を液化する「空間」に、温風をあてて、 充分に乾かしてから装置を動かします。 使う窒素(空気)もなるべく乾いていた方が望ましいでしょう.. さて、話はついで! 「液体ヘリウム」は、液体窒素で装置全体を冷やしておいて、 ヘリウム 気体 も温度を十分下げておいて、同じようにして 作ります。 L-He 4. 21K 液体ヘリウムの保存は、2重の魔法瓶を使用します。 外側の器には液体窒素を充填して、 内側に液体ヘリウムを入れます 外側の液体窒素によって、外部からの輻射熱を 遮断してしまおうっていうものです。 この魔法瓶って、もしかして4重っていうのかな? ちなみに、液体ヘリウムをくみ出すのに使用するパイプも (材質は、ガラスまたは金属製) 2重になっていて、外側に液体窒素を流して使うのです。
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