各国の平均寿命(CIA World Factbook 2020 Estimates for Life Expectancy at birth years. ) 平均寿命の長さは色別に、緑>水色>青>紫>赤となっている。 では、定常な(対象となるの各年齢の死亡率が今後も維持される仮想的な)個体群について平均寿命を求める。 つまり、平均寿命とは0歳ののことである。 平均余命は年齢によって異なり、例えば平均寿命が80歳だとしても、今79歳の人が平均であと1年しか生きられないということではないので注意が必要である。 2017年現在、80歳まで生きた場合の平均余命はおよそ10年である。 平均寿命は、年齢別の推計人口と死亡率のデータを使い、各年齢ごとの死亡率を割り出す。 このデータを基にして平均的に何歳までに寿命を迎えるかを出す。 日本のが発表している日本人の平均寿命は、ある程度以上の年齢のデータについては除外して計算している。 これは、あまりに少数の高齢の人物のデータを算入すると、その生死によって寿命の統計が大きく影響を受けてしまうからである。 データ除外の基準は年度によって異なり、2009年度の調査では98歳以上の男性と103歳以上の女性に関するデータは取り除いている。 つまり、 の「平均寿命」は、正確なデータではなく、実態より短めに計算されていることになる。 平均寿命は個体群によって大きく異なるが、寿命の上限はほとんど変わらないため、平均寿命の違いはの形の違いとして現れる。 個体群が定常的な場合、山型の人口ピラミッドは低い平均寿命、型の人口ピラミッドは高い平均寿命が反映されている。 ただし、近年に平均寿命が大きく変化した場合、人口ピラミッドは現在ではなく過去の平均寿命を反映している。 また、人口が急増しているときは、人口ピラミッドは山型になる。 寿命の平均である平均寿命に対し、寿命のを寿命中位数という。 平均寿命が長い個体群では、若者(特に)の死亡がとなり、平均寿命は寿命中位数より少し(では男女とも3年程度)低い。 逆に、平均寿命が短い個体群では、高齢者がロングテールとなり、平均寿命が寿命中位数より高い。 平均寿命が長くなるということは、それだけ高齢者の数が増えるということを意味する。 各国の平均寿命順位 [ ] 詳細は「」を参照 (WHO)の『世界保健統計』2019年版によると、2016年の世界の平均寿命は72. 0歳(男性69. 8歳、女性74. 2歳)。 で乳幼児の死亡率が低下したため、2000年時点より5. 5歳延びたものの、高所得国が80. 8歳であるのに対して、などにある低所得国は62. 7歳と、国の経済水準による格差が大きい。 CIA World Factbookによる2020年のデータ によると、平均寿命が特に短い国は、、、、など。 一番短いアフガニスタンは平均寿命が52. 8歳であり、男性が51. 4 歳、女性54. 4歳しかない。 特に長い国は(男性85. 4歳、女性93. 3歳)、 男性82. 7歳、女性89. 5歳 、、、、など。 たとえばは男性83. 3歳、女性88. 「」も参照 乳幼児以外の平均寿命短縮の要因 [ ] 1971年から1980年のデータで患者と日本人一般の平均寿命を比べると男性で約10年、女性では約15年の寿命の短縮が認められた。 このメカニズムとして高が生体のを非酵素的にを発生させ、タンパク質本来の機能を損うことによって障害が発生する。 この糖化による影響は、や蛋白など寿命の長いタンパク質ほど大きな影響を受ける。 例えばは老化によって引き起こされるが、血糖が高い状況ではこの老化現象がより高度に進行することになる。 同様のメカニズムによりも進行する。 また、糖化反応により生じた等によりも増大させる。 アルコールの過剰摂取により平均寿命が短縮することが指摘されている。 男性のは63歳と並みの水準であったが、この原因の一つとして、の飲み過ぎが挙げられている(ロシアではストレートで飲むのが普通)。 ロシア研究センターや、が、で発表したところによると、ロシア人の死亡率はウォッカの規制とともに変動してきたと指摘している。 他の生物の平均寿命 [ ] 動物の場合、人間のような正確な統計計算はせず、平均寿命はとして言うことが多い。 では、の高い死亡率が平均寿命を著しく引き下げる。 これを「意味のない数値」と見なして、ある程度成長した個体のみの寿命を平均する場合もある。 犬の場合 参考までに、一例として、身近なの一種、を選び、平均寿命について解説する。 犬は犬種ごとに平均寿命が異なることが広く指摘されている。 林谷秀樹(2001)「犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解明」(1995~1998年のデータを用いた論文)によると、(日本の)犬の平均寿命が11. と雑種(ミックス犬)の比較では、純血種が11. 3歳、雑種が13. 3歳であった。 なお、犬の平均寿命はここ数十年で急激に変化してきており、 1983年(58年)に石垣恒(現・一般社団法人ペットフード協会会長)が私的に行った調査では、犬の平均寿命は7. 5歳だったという。 つまり、最近30年ほどで、犬の平均寿命は2倍ほどに延びた可能性が高い。 ペットをどのように育てるか、ということが変化してきており、特に大きな要因として犬に与える食事の変化が挙げられ、かつては人間の食事の「残りもの」を与えていた(ので犬には合っておらず)、その後、犬独特の栄養事情も考慮した犬専用の餌()の普及率が高くなったこと(昭和62年で20. 693 倍が半減期に相当する。 詳しい式導出はも参照せよ。 この微分方程式の解の時間に半減期を代入して半減期について解けば、半減期と崩壊定数の関係式が、上でもやったように平均寿命を代入すれば、平均寿命との関係式が得られるわけである。 また、次のような理解の仕方もできる。 少数の長生きする粒子が平均を引き上げるため、平均寿命は半減期より長い。 素粒子に限らず、一般に、な個体の群ではこの関係が成り立つ。 その他の平均寿命 [ ] の場合は、「平均使用年数」、「平均耐用年数」などと言うことが多い。 実際の使用実績を述べる場合と、予想を述べる場合とがある。 出典 [ ] []• Report. 2020年2月20日閲覧。. 日本語. 2010年8月16日. 2019年11月15日閲覧。 『図解入門ビジネス最新人口減少社会の基本と仕組みがよーくわかる本』秀和システム、2007、p. 日本語. 日本経済新聞. 2019年4月5日. 2019年4月10日閲覧。 78 1989 No. 11 P1540-1543• Sakamoto N, et al : The features of causes of death in Japanese diabetics during the period 1971-1980. Tohoku J Exp Med 141 Suppl : 631, 1983• 川上正舒、 『糖尿病』Vol. 46 2003 No. 12 P913-915• 行方史郎 2014年2月1日. の2014年8月5日時点におけるアーカイブ。 2014年2月1日閲覧。 外部リンク [ ]•
次の2018年12月4日 7:00 日本人の平均寿命は男性約81. 1歳、女性約87. 3歳(2017年)に達した。 しかし、それは大間違いである。 計算方法に理由がある。 「平均寿命」とは生まれたばかりの新生児(生後0週)の推定寿命であり、年齢別の死亡率をもとに計算される。 若いうちに亡くなるケースも計算に含まれることから、実際の寿命よりかなり低くなる傾向がある。 それに対して、ある年齢に達した人がこの先、何年生きるかを推計したのが「平均余命」だ。 最新の統計(厚労省「平成29年簡易生命表」)によれば60歳の人は男性83. 7歳(平均余命23. 7年)、女性88. 9歳(同28. 9年)まで生きると推計されている。 しかし、この平均余命でさえも日本人の長寿化の実態を反映しているとはいえないという指摘がある。
次の12月13日、厚生労働省が都道府県別の「平均寿命」(平均余命)を公表した。 「平均寿命」といっても、「実際に亡くなった時の年齢の平均」ではないことは、あまり知られていない。 厚生労働省人口動態・保健社会統計室の担当者も「亡くなった人の年齢の平均を出している訳ではありません」という。 どういうことか。 なので今回発表されたのは「2015年に生まれた0歳の赤ちゃんが、今の死亡状況が変わらなければ、平均的に生きられるであろう」年齢で、「2015年に亡くなった人の平均年齢」ではない。 青森県は今回、男性(78. 67歳)が9回連続で最下位、女性(85. 93歳)も4回連続で最下位だ。 また、かつて男女ともに1位になったことがある沖縄県は、前回からさらに順位を落とし、男性(80. 27歳)が36位、女性(87. 44歳)が7位と、さらに順位を下げた。 前回の2010年の結果が公表された時、女性は3位、男性は30位に転落、地元紙などに「330ショック」などの見出しが載り、なぜこれほど順位を落としたのか検証する連載企画も掲載されるなど、大きな衝撃が走った。 沖縄県はなぜ、調査のたびに順位が下がっているのか。 沖縄県は年代で死亡率(10万人当たり)の差が大きいという特徴がある。 目を引くのが、働き盛りの35~65歳男性の死亡率の高さだ。 5歳刻みで比べても、全国でワースト3位の常連だ。 つまり「早死」の多さが、これが65歳を境に徐々に順位を上げていき、75歳~80歳になると死亡率も6番目の低さとなり、長寿県並みになってくる。 80歳以上になると、死亡率は都道府県の中でもっとも低い。 つまり、長寿な人は長寿なのだが、若い世代の「早死に」の多さが、沖縄県の平均寿命の伸びを鈍くしている要因の一つになっている。 アメリカの統治下だった1960年代、肉の加工品が沖縄で急速に普及し、その食生活を子ども時代から経験している世代が成長した結果、脂肪摂取量が全国平均を上回った状態が長く続いているという。 また、日本に返還された後は塩分摂取量が増えたという報告もある。 こうしたことに加え、車社会であることが運動不足を招いているという指摘もある。 社会状況の変化が、そこに暮らす人たちの生活習慣に影響を与え、ひいては平均寿命の伸びにも影響を与えているともいえる。 対して青森県の男性の死亡率は、35歳以降、ずっとワーストクラスだ。 沖縄と同様、35歳以降の早死が目立つ。 45~59歳の死亡率を今回1位だった滋賀県と比べると、10万人あたりの死亡率は、約1. 8倍も違う。 青森の場合、目立つのが以下のような病気と関係のある生活習慣の状況だ。 (20~60歳の男性の生活習慣の状況) 習慣的喫煙率=33. 6%(ワースト9位) 食塩摂取量=11. 3g(ワースト8位) 1日当たりの平均歩数=7472歩(32位) BMI(肥満度)の平均値=24. 危機感を抱いた青森県や弘前大学などが中心となり、地域ぐるみで健康改善の取り組みを前回調査が発表された2012年以降本腰を入れている。 そうしたこともあってか、改善の兆しが見えてきた。 今回の調査で青森県は男女とも相変わらず全国最下位だったが、平均寿命の延び具合は男性が1. 39歳で、全国3位の高さだった。 女性は0. 59歳で、全国で25位だった。
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