「ご無沙汰」の意味 「ご無沙汰」の「沙汰」とは「便り・知らせ」を意味する言葉です。 よって 「無沙汰」は「便りや知らせがない」という意味になります。 さらに「ご無沙汰」と、頭に「ご」をつけることで相手に対する敬いの気持ちを表しています。 挨拶として「ご無沙汰」を使う場合は、相手に対して長く相手に連絡をしなかった・顔を出さなかった「無沙汰」を申し訳ないと詫びる意味になります。 ビジネスシーンでは目上の相手や上司、クライアントに対しても使うことができます。 会話や電話をはじめビジネスメールや手紙などにも幅広く使えるため、覚えておくと非常に便利なフレーズです。 「ご無沙汰」の使い方 「ご無沙汰」は久しく会っていない・連絡していない相手に使う言葉です。 ですが久しくといっても、どの程度期間が開くと「ご無沙汰」していることになるかは人それぞれです。 またいくら「ご」がついていても「ご無沙汰」や「ご無沙汰です」では、目上の人に挨拶として使うのは失礼にあたるのでNGです。 「ご無沙汰」を実際に会話やビジネスメールで使うには、どのような言い回しや注意点があるのでしょうか。 ここからは、例文をご紹介しながら解説していくのでチェックしてみましょう。 相手「 ご無沙汰しております」 自分「こちらこそ ご無沙汰しております」 基本的に「ご無沙汰しております」といわれた場合は、メール・会話のどちらでも 「こちらこそご無沙汰しております」と返すのが最もスタンダードな返事の仕方です。 そのまま返すのが気になるという場合は「こちらこそご無沙汰しており申し訳ありません」「こちらこそご無沙汰してしまい失礼いたしました」など、語尾に変化を付けてもよいでしょう。 状況に応じて「お変わりありませんか」と相手の近況を気遣ったり、「その説はお世話になりありががとうございました」などお礼の言葉を添えると、より丁寧な印象を与えられるでしょう。 「ご無沙汰」の類語 「ご無沙汰」以外にも、似た意味の言葉はいくつかあります。 シチュエーションや相手に応じて言い換えられるよう、チェックしてみましょう。
次の「ご無沙汰しております」の意味 1.「ご無沙汰しております」は謙譲語にあたる 敬語には大まかにわけて尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つがあります。 「ご無沙汰」とは「沙汰が無い」に「ご(御)」を付けることで敬語として使われる表現です。 基本的に目上の方に対して用います。 「ご無沙汰しております」のは「自分」であり、「おります」の部分は自分を低める謙譲語にあたる表現です。 2.「沙汰」は「便り・知らせ」という意味 「沙汰」とは「便り、知らせ」という意味です。 「すっかり音沙汰がない」の「沙汰」です。 「ご無沙汰」とは「便り」が「無い」ことで、言いかえると、しばらく連絡していないという意味になります。 「ご無沙汰しております」は目上の人にも使える 「ご無沙汰しております」は、社外の取引先や顧客など、ある程度の期間があいてから顔を合わせたときに使います。 目上の人にも問題なく使える敬語です。 失礼にはあたりません。 また、「ご無沙汰しております」の後に「お元気ですか」など相手を気遣う言葉を付け加えたり、「ご無沙汰しており失礼しました」などお詫びの言葉を付け加えるのもよいでしょう。 「ご無沙汰」している期間はどのくらい? 「ご無沙汰」は相手に長い間訪問や連絡をしなかったことを詫びる意味で使用します。 では、最後に会ってからどれくらいの期間が経てば、この「ご無沙汰しております」を使うべきシーンといえるでしょうか。 期間について明確な決まりはありませんが、2~3か月以上の期間があいたら使うようにしましょう。 もちろんケースによっては1か月くらいで使っても問題ありません。 なお、半年、1年といったように大きな期間があいた場合には「大変ご無沙汰しております」などとつけるとよいでしょう。 「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」の違い 「ご無沙汰しております」に似た言葉で「お久しぶりです」があります。 これらの言葉にはどのような違いがあるでしょうか。 使い方を間違えると失礼にあたってしまうので注意が必要です。 相手によって「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」を使い分けます。 「お久しぶりです」は、立場に関係なく使うことができ、気軽な場面で使うのはよいのですが、くだけた表現ですので、ビジネスの場では避けるのがよいでしょう。 「ご無沙汰しています」は、より丁寧なので目上の方へ使うことで敬意を表すことが出来ます。 社外の方に会う場合など、基本的にビジネスの場では「ご無沙汰しております」を使うのがよいでしょう。 相手との関係性にもよりますが、以下のような点に気を付けておきましょう。 1.久しぶりの連絡であることがわかるようにする 取引先など、かしこまった方が良い相手であれば、連絡していなかったことのお詫びや季節感のある言葉を混じえたり、相手への気遣いや自身の近況などを書くのもよいでしょう。 2.自分が誰かを思い出してもらえるよう配慮する 久しぶりにメールを送った場合、自分のことを思い出してもらえないことでやり取りがちぐはぐになったり、返信が来ない可能性も考えられます。 」など、どんな時に関わったかを書き添えておくとより思い出してもらいやすくなります。 3.連絡した意図や要件を伝える これは久しぶりの相手に限りませんが、久しぶりに連絡したということは何かしらの理由があるためです。 相手が「自分のことを思い出して連絡してくれた」と感じるような一文があるとよいでしょう。 「ご無沙汰しております」は返事で使ってもよい 反対にメールなどで「ご無沙汰しております」と挨拶を受け取った場合は、返信する側も「ご無沙汰しております」としても問題ありません。 「こちらこそご無沙汰して申し訳ありません」といった使い方がよいでしょう。 打ち合わせなどの場で目上の人から「お久しぶり」と声をかけられたときは、そのまま返すのではなく、「こちらこそご無沙汰しております」とい言い換えるようにすれば失礼なく返事ができます。 また、稀に目上の人から「ご無沙汰しております」と声をかけられることがありますが「こちらこそご無沙汰しております」という返答で問題ありません。 「ご無沙汰しております」の使い方の実例 「ご無沙汰しております」の実例をいくつか紹介します。 ご無沙汰して申し訳ありません。 ご無沙汰しておりまして、失礼いたしました。 ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしですか。 大変ご無沙汰をいたしました。 お元気でいらっしゃいますか。 ご無沙汰を致しまして、申し訳ございません。 おかわりございませんか。 長い間、ご無沙汰しております。 この度は、貴重なお時間を作っていただきありがとうございます。 「ご無沙汰しております」は単に挨拶をするだけではなく、挨拶する相手に対して謝罪の気持ちが込められている表現になります。 久しぶりに連絡を取る場合、久しぶりに会う場合にコミュニケーションを円滑に進めるのは難しいこともあることでしょう。 そんなときに役に立つのが「ご無沙汰しております」という表現です。 相手との会話が弾み、ビジネスの流れがスムーズになるよう、うまく活用しましょう。 200万人の年収データから、あなたの市場価値を見出す『MIIDAS(ミイダス)』 ミイダスは経歴や経験・スキル情報から自分の市場価値をデータ分析して、あなたを求める企業から直接オファーが届くサービスです。 【無料で使える3つの診断コンテンツ】• 市場価値診断• コンピテンシー(行動特性)診断• パーソナリティ(人格)診断 「自分のビジネスマンとしてのスキル」や「パーソナリティ」を診断・分析することで、より自分にマッチしたオファーを受け取ることができます。 【オススメするミイダスのポイント3つ】• オファーは書類選考合格済み(面接確約)• 求人を検索しなくても、待つだけで企業からオファーやメッセージが直接届く• 7万人の転職データを公開。 自分と同じ経歴の人がどこに転職したのかが分かる ミイダスは面接確約オファーのみ。 まずはあなたの価値を知るために市場価値診断からはじめましょう。 興味のある方はをご覧ください。
次のご無沙汰しておりますの意味 敬語の謙譲語になる 敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の三つに分かれます。 「ご無沙汰しております」の「おります」とは、その中でも「謙譲語」に属する言葉です。 丁寧語である「お久しぶりです」の謙譲語が、「ご無沙汰しております」という表現になります。 ご無沙汰の意味 「ご無沙汰」の「沙汰」は、「便り」や「知らせ」という意味です。 それが「無」ということですから、連絡が長い期間無いことを意味します。 さらに、接頭語である「ご」をつけて、相手に対する敬いの気持ちを表現したものが、「ご無沙汰」となります。 ご無沙汰しておりますの使い方 長い期間連絡を取ってない時に使う 最後に会ってから、目安として2~3ヶ月期間が空いた時に使うのが、良いタイミングです。 逆に、2~3日など、短い期間で使うと不自然な印象になりますので注意しましょう。 また、半年~1年以上期間が空いた場合には、「大変ご無沙汰しております」というように、「大変」を付け加えることでより自然な表現となります。 目上の人にも使える 「ご無沙汰しております」は謙譲語であるため、自分をへりくだり、相手を敬う意味合いがあります。 そのため、特にお世話になった人や上司など、目上の人に使うのに適した表現として、問題なく使用することができます。 目上の人から言われたときの返事 「ご無沙汰しております」と言われた場合、「こちらこそご無沙汰しております」と返します。 また、自分より目上の人から言われた場合でも、同じように返して問題ありません。 その際、「こちらこそご無沙汰して申し訳ありません」と、お詫びの言葉を添えるとより自然な表現となり、印象が良くなります。 目上の人から「お久しぶり」と言われた時の返答も、「ご無沙汰しております」と返すのが適切です。 英語での使い方 英語には、日本語のように丁寧語や謙譲語などの使い分けがありません。 日本語ほど礼節を厳しく言うことはありませんが、挨拶の大切さは同じです。 英語で「ご無沙汰しております」と伝える場合、実際に使われている表現はシーンによっていろいろありますが、代表的なパターンは以下となります。 使うときの注意点 お世話になっておりますとの併用 ビジネスシーンで定番の挨拶である「お世話になっております」ですが、「ご無沙汰しております」との併用は避けるようにします。 「ご無沙汰」という長らく連絡を取っていないことを意味する言葉と共に、「お世話になる」という何らかのコンタクトがあるのが前提の言葉を使うのは、矛盾していて不自然な表現であるためです。 場合により、「お世話になっております」と併用することもあるかと思います。 その際は「お世話になっております。 ご無沙汰いたしまして失礼いたしました。 」などと付け加えると、自然な表現になります。 メールや手紙での文章例 ご無沙汰して申し訳ありません。 「ご無沙汰」には、挨拶だけでなく、お詫びの意味合いも含まれています。 そのため、「ご無沙汰して申し訳ありません」と謝罪の言葉をひと言付け加えても不自然ではありません。 例 「久しくご連絡をしておらず、ご無沙汰して申し訳ありません。 」 大変ご無沙汰をいたしました。 最後に会ってから、または前回連絡を取ってから半年から1年以上の期間が空いている場合には、「大変ご無沙汰~」と表現します。 例 「大変ご無沙汰をいたしました。 」 ご無沙汰しております。 お元気ですか 「ご無沙汰しております」だけでも十分丁寧ですので失礼にはなりませんが、相手の近況を気遣う言葉を一言付け加えると、気持ちの良い文章になります。 例 「ご無沙汰しております。 お変わりありませんか?」 ご無沙汰しておりますの類似表現 お久しぶりです 「ご無沙汰しております」と似た表現で、「お久しぶりです」があります。 「ご無沙汰」にはお詫びの意味合いが含まれている一方で、「お久しぶり」にはその意味合いは含まれません。 また、「ご無沙汰しております」よりもカジュアルな表現のため、取引先や目上の人に使うのにはあまり一般的ではないので注意が必要です。 ビジネスシーンでは、「ご無沙汰しております」を用いるようにします。 まとめ 適切な表現で「ご無沙汰しております」と挨拶できれば、空いてしまった時間を埋め、その後のやり取りもスムーズになります。 さらに、相手を気遣う言葉や、時候の挨拶を付け加えることで、気持ちの良い印象を与えることができるでしょう。
次の