多嚢胞性卵巣症候群 糖質制限。 排卵できない病気「多嚢胞性卵巣症候群」と子宮体癌の関係!糖質制限療法が有効?「腹腔鏡下卵巣焼灼術」とは

糖質制限と性ホルモン・卵巣機能と毛包・皮脂腺の機能について|低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告

多嚢胞性卵巣症候群 糖質制限

多嚢胞性卵巣症候群とは? 多嚢胞性卵巣症候群(以下、PCOS)は、若い女性に多く、不妊の原因になっている場合もあります。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。 自覚症状としては、(1)月経周期が35日以上(2)月経が以前は順調だったのに現在は不規則(3)にきびが多い(4)やや毛深い(5)肥満などです。 PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。 marianna-u. html) 私の場合は中学生の頃から生理不順になり、いつからか毛が濃くなったな…という感じです。 超音波で卵巣を診てもらうとネックレスサインがしっかり出ていて、血液検査においてもPCOSと認められると診断されました。 不妊治療をしている人の中にもPCOSの方は多く、芸能人の方でも同病態で治療されてる方がいらっしゃいますね。 多嚢胞性卵巣症候群の原因 まだ、原因は明らかにされていないと言っても良い情報量です。 どうして排卵がうまく行われないかというと、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因といわれています。 自覚症状の(3)や(4)は男性ホルモンが高いことによる症状です。 男性ホルモンを高くさせている原因は、脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。 それらが正常より強く卵巣に作用していて男性ホルモンが局所的に上がっていると考えられています。 ですからPCOSの方は、生理中の血液検査で脳から出るゴナトロピン(LHとFSHのこと)をはかるとLHがFSH(卵胞刺激ホルモン)より高くなるという特徴があります。 また、血中の男性ホルモンの値も軽く上昇していることがあります。 marianna-u. html) 糖尿病の治療法も今と昔じゃ異なるので、PCOSも、同じように治療法は模索されているというところでしょうか。 直接的な原因は、未だ解明されていないということです。 多嚢胞性卵巣症候群の治療法 完治するというような治療法は、見つかっていないのが事実です。 手術によって妊娠しやすくなる場合もあるという見解の医師もいますが、手術は勧めないという医師も多いそうです。 私がかかっている医師は、手術は勧めない派のため薬を処方されていました。 インスリン分泌がPCOSの原因ではないかと考えられているので、糖尿病患者に処方される薬(メトホルミン,メトフォルミン)を3食後に飲んでいました。 自発的な排卵というのはないので、排卵誘発剤(クロミッド)を服用し、卵胞が育たなければhMG製剤を一日置きくらいに注射してもらって卵胞を育てていました。 それなりに卵胞が育ったら、hCG製剤を注射してもらって排卵を促し、タイミングを取るという流れです。 タイミング法が上手くいかなければ、人工授精、体外受精へとステップアップしていきます。 PCOSを治すという治療法が見つかってくれれば、自然妊娠も望めるのに…と考えますが現時点では難しいことだと思います。 しかし、PCOSの方でも自然妊娠する場合もあるそうなので、絶対に無理だと諦めるのはまだ早いですよね。 改善のために変えたこと 多嚢胞性卵巣症候群は、インスリン抵抗性が大きく関わっているのではないかと考えられているため、糖尿病患者向けの知識が役に立つのではないかと考えました。 私の父親は、48歳で急死しましたが糖尿病や他の病気で入退院を繰り返していました。 退院して自宅で食事をするときは、母が徹底的に食事管理をして、父一人だけその食事は可哀想だからと私たち家族も一緒に糖尿病治療食を食べていました。 当時を思い出して、摂生した食事をしています。 しかし、20年近く前の糖尿病治療食の知識は今の医学から遅れた内容かもしれないと思い、本屋さんを巡りました。 昔と変わらないような3食食べるけど、塩分や糖分油等の量がきっちり決まっていて、運動をしましょう!という内容のものやとにかく糖質制限!という内容のもの、これを食べると糖尿病に効く!というもの様々な内容の本がありました。 そして、たどり着いた本が「 」です。 簡単に言うと、インスリンは何か食べれば分泌されるので口に水やお茶、コーヒー以外何も入れない時間を長くすればインスリンの分泌は減り、体重も減るというものです。 詳しくはこちらの記事をご覧ください。 私は穿った見方しか出来ないので、この内容が絶対的に正しいとは思いません。 ただ、3食食べなさいというのには疑問を持っていたので、実践してみてどのような結果になるかやるだけやってみようと思いました。 本では、何を食べてもインスリンは分泌されるということや摂取しない方が良いものについても書かれています。 何を食べてもインスリンが分泌されるなら、食べるときは何を食べても良いよねと考える人もいるかもしれませんが、私はこの本の手法に他の本に書かれているような糖尿病に良いとされる事を組み合わせることにしました。 食事編 これから挙げる内容を全部すぐに実行するとなるとストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。 もし、私の食習慣を参考にしていただけるということなら、取り掛かりやすいものから取り掛かっていただければ良いと思います。 減量が目的なら、食事回数を減らすことから始めると良いでしょうし、食事の質を上げるとしたら食事内容を参考にしていただければ幸いです。 1日の食事回数を減らす メトフォルミンを服用していたときは、3食後に薬を飲まなければいけないという気持ちがあったので3食しっかりと食べていました。 今は、24時間何も食べない日を週に3日は作っています。 女性は生理があるため、無理に食事の回数を減らすのは良くないかもしれません。 私はそもそも生理が来ないので、やれることをやりたく少し過剰にやってるので様子をみて実践していただければ良いかなと思います。 24時間食べない日じゃなくても1日2食までしか食べません。 友人と会う日などはティータイムにケーキを食べたりもしますが、普段は間食もしません。 栄養を考えた食事にする 以前は、取り合えずお腹を満たすということしか考えていませんでした。 現在は、栄養が摂れるような食事内容にしています。 そして、毎日同じものは食べない、同じものを過剰に食べ過ぎないことも心掛けています。 アレルギー体質なので、食べ過ぎてアレルギー反応があると怖いので、身体に良いものでも食べない日を作っています。 食材にもこだわるようになったので、こちらの記事もご覧ください。 リンゴ酢(りんご酢)を飲む リンゴ酢に関しては「 」 にも飲むと良いということが書かれてありました。 そして、PCOSにも良いという研究結果もあります。 穿った考え方ですが、PCOSにも効くという研究結果は、とある食品会社の品物を使っているので忖度があるのかなとも考えます。 それに、医師でもリンゴ酢なんて効かないという見解を持っている人がいるので、正直なところリンゴ酢が効くかはわかりません。 ただ、お酢は身体に良いと糖尿病にも良いのではないかと昔から言われているので、物は試し精神で飲用しています。 研究に使われたリンゴ酢は甘味料が入っていたみたいですが、私はなるべく糖分を摂りたくないので、純リンゴ酢を選んでいます。 最近は、海外のオーガニックな酵母が入っている濁ったタイプのリンゴ酢をネットで買っています。 は、個人的に飲みやすいですが個体差があるそうなので、お試しで飲んでみると良いかもしれませんね。 甘味料、添加物が入っている食品は極力避ける 完全に排除することは出来ませんが、甘味料 砂糖、人工甘味料など)や添加物がたくさん入っているものは摂らないようにしています。 たまにはお菓子やケーキも食べますが、積極的に食べようとは思いません。 以前は加工肉(ハムやベーコン、ソーセージなど)を常備していましたが、現在はほとんど買うことがなくなりました。 買うとしても完全に無添加のものか、せいぜい無塩せきのものを選んでいます。 ソーセージはひき肉とハーブやスパイスがあれば、皮なしで良ければば簡単に作れるので、自身で作ることもあります。 運動編(体を整える) 正直言って運動はしていません。 した方が良いだろうなと思いながら、今の内容は不十分だと感じています。 ただ、今まで万年体調不良だった人間が急に運動を始めるのも危険だと考えているので、今現在の私が出来ていることをご紹介します。 整体に通う 数年前、トラックに後ろから玉突きで追突されてから、腰痛や足の痛みを感じるようになりました。 運動不足やオフィスワークでずっと座っていることも要因だと思いますが、少しでも運動するとどこかが痛くなるというような状態です。 自分自身ではどうにもできなかったので、近所の接骨院に通うことにしました。 たまたま腕の良い先生がいて、いつも感じていた背中や腰、足の違和感は少しずつ良くなってきました。 今も月に1回程度メンテナンスのために通っていますが、痛くて痛くて動けないということはないです。 睡眠の質を上げる 万年体調不良だったので、満足に眠れない日々を何年も過ごしました。 寝ても覚めても疲れが取れないし、睡眠に良いと言われることをしても何も良くならなかったです。 まず、疑ったのは「睡眠時無呼吸症候群」でした。 病院で検査をして、中等度の睡眠時無呼吸症候群だと診断を受けました。 1年半近くCPAPを付けて寝るという治療をしています。 痩せれば治療が必要なくなる場合もあるらしいですが、生まれ持った骨格的に一生付き合わなければいけない可能性が高いとのことです。 いびきがうるさいと言われる方は、簡易検査をまず受けてみると良いと思います。 睡眠時無呼吸症候群についてはこちらの記事をご覧ください。 CPAPを付けても睡眠が満足に取れた感覚がありませんでした。 眼精疲労もあったので、眼科にも行きました。 ドライアイとアレルギー症状が出ているとのことで、毎日目薬をさしています。 それでも睡眠の質が上がっている感覚がない… どうしたら良いのかなと思っていましたが、プチ断食を始めて半年くらいでなんだか前より眠れてるかもしれないし、疲れも感じにくくなってきたなと思いました。 色々と調べると「脂肪肝」は、慢性的な疲労感を引き起こすという情報にたどり着きました。 健康診断の血液検査、CTで非アルコール性の脂肪肝(NASH)だと診断されています。 特に気にせずに生活していましたし、生活指導も大して受けたことはありません。 数値的にはそこまでではなかったため、経過観察となったのかと思います。 脂肪肝は、一度なったら治らないというわけではないので、生活改善によって快方に向かうことがあるそうです。 恐らく、食生活を改善したために脂肪肝も少しずつ良くなっているのでないかと考えます。 実際、まだ健診をしていないので、健診をして血液検査に変化があったらご報告します。 睡眠の質を上げるには• 睡眠時無呼吸症候群を疑う• 眼精疲労を疑う• 脂肪肝を疑う• 軽い運動を夕方にして疲れさせる• お風呂に浸かる 他にも精神的な原因による場合は、ストレスの要因を排除することをまず考えて、太陽の光を出来るだけ浴びるようにするなどといった対処方法もあると思います。 私は、生活習慣と薬の多量服用による脂肪肝が一番の原因だったのではないかと考えます。 ストレッチをする まだまだ運動をバリバリ出来るほどの体調ではないですが、ストレッチはなるべくするようにしています。 背中の調子が良くないと眠れなくなるので、整体で整えてもらったバランスを維持するためにも朝、夕とストレッチを心掛けています。 ストレッチをするときは、身体が温まっている状態で、クラシックなどの落ち着く曲を聴きながらゆったりとした気分でやります。 睡眠の質にも繋がると思うので、なるべくストレッチを取り入れたいです。 ストレッチの内容は、背中や腰を伸ばすものと肩首周りをほぐすものが多いですが、ご自身に合う内容のものを数種類無理のない範囲でやられると良いと思います。 最後に 今回ご紹介した私のやっていることは、ほんの一例でしかありません。 合う人合わない人がいますし、今は合っていてもいずれ合わなくなるなんてこともあります。 「こうでなければ!こうしなければ!」と考えてやるのは、自分自身を追い込んでストレスになることもありますので、ゆる~く続けられることを1つでも良いので見つけられると良いと思います。 もちろんやめたいときにやめても良いという流動性を持ってて大丈夫です。 自分が決めることを信じて続けてみましょう。 もし、助言があったらそれはそれで信じたいと思ったら信じても良いと思います。 無理なく一緒に健康になってくれる方がいたら嬉しいです。

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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因と症状〜診断基準と定義についてCHIHOJO 地方女子

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・生理周期が90日以上である 無月経 ・生理周期が39日以上90日以内である 稀発月経 ・月経はあるけれど排卵されていない 無排卵周期症 のことで、不妊の原因にもなります。 またホルモンバランスの異常により不正出血(生理以外の出血)がおこります。 さらに 男性ホルモンの過剰によりにきび、濃い体毛、低音声などの男性化徴候がみられます。 また肥満による脂肪細胞の増加がPCOをひきおこす場合があるので、PCOS患者様には 肥満がやや多い傾向があります。 完治が難しいため、患者様の年齢や治療目的に対処していく対処療法になります。 また高齢になるほど高インスリン血症や2型糖尿病、心血管障害、脂肪肝などのリスクが高い為、早めに受診し、適切な治療をうけることが肝要です。 原因 まず正常な排卵のメカニズムを説明します。 女性の卵巣は卵子の元である小さな卵胞を沢山蓄えています。 そして生理のときに脳から 卵胞刺激ホルモン(FSH)と 黄体形成ホルモン(LH)が分泌されいくつかの卵胞が育ちます。 また発育中の卵胞を取り囲む「顆粒膜細胞」が 卵胞ホルモン E2 を産生分泌します。 E2値がピークになってから24~48時間後にLHが大量に分泌され、成長していた卵胞のうちの一つだけが急速に成熟します。 約2cmまで成熟するとLHの影響を受けて卵巣から卵胞の殻を破って卵子だけが卵巣から飛び出し、排卵となります。 一方でPCOS患者様の卵巣内では、男性ホルモン(アンドロゲン)が多いため卵胞が充分な大きさまで育たず、約1cm以下の卵胞が排卵できず卵巣内に溜まっていきます。 超音波検査の際は、数多くの卵胞が一列に並び真珠のネックレスのように見えるため、 ネックレスサインと言われます。 またPCOSの患者様は、血糖値を下げる働きをする インスリンの血中濃度が高く、インスリンはLHの効果を高める作用があります。 さらにLHは 男性ホルモンを産生する作用があり、排卵されない卵胞が増えると、排卵を促すために更にLHが分泌され、結果として男性ホルモン値がますます上昇し、悪循環がすすみます。 したがって PCOSは年齢を重ねるごとに排卵障害が進行していきます。 脂肪細胞は男性ホルモンをたくさん蓄えられるため、男性ホルモン値やインスリン値が高い原因として、肥満が関与している場合があります。 また高カロリーな食事を多く摂る頻度が高いと、耐糖能(血糖を処理する能力)が下がり、血糖値が上がります。 さらに血糖値を下げるためにインスリンが分泌されインスリン値が上がります。 注意 クッシング症候群、副腎酵素異常、体重減少性無月経の回復期など、本症候群と似た病気の患者様はPCOSと診断しません。 欧米ではロッテルダムと呼ばれる診断基準があり、1. 月経異常2. 多嚢胞性卵巣 3. 血中男性ホルモン高値 LH値は考慮しない の3項目のうち2項目の該当でPCOSと診断されますが、人種の違いもあり、日本人には日本産科婦人科学会が定めた診断基準が用いられています。 2つめの基準の「多嚢胞性卵巣」は、 エコー検査で両側の卵巣に多数の小卵胞がみられ、一方の卵巣のみで2~9mmの小卵胞が10個以上存在する場合をいいます。 血中ホルモン濃度検査 血中ホルモンの検査は、排卵誘発薬や女性ホルモン薬を投与していない時期に、1cm以上の卵胞が存在しないことを確認の上で行います。 また、月経または消退出血から10日目までは高LHの検出率が低いので、この時期を避けて検査を行います。 男性ホルモン高値は、テストステロン、遊離テストステロンまたはアンドロステンジオンのいずれかを用い、各測定系の正常範囲上限を超える場合に男性ホルモン高値と判断します。 他の測定系による測定値は、スパックーSとの相違を考慮して判定されます。 治療 肥満の患者様には第一に運動や糖質制限による 減量を行います。 肥満の原因がインスリン抵抗性(インスリンの効きにくい体になっている)の場合は メトフォルミンの服薬で効果があらわれます。 また甲状腺機能低下症による基礎代謝低下が肥満の原因となっている患者様には チラージンが処方されます。 その後は妊娠を希望するか否かで治療法が異なり、すぐに妊娠を希望していない場合は抗男性ホルモン薬である スピロノラクトン、高LHを改善する効果のある 低用量ピルを服用します。 特に低用量ピルは望まない妊娠を避ける効果、月経痛や月経前症候群による痛みを和らげてくれる効果もあり、 卵巣がんや子宮体癌の予防にもなります。 また不足しているホルモンを薬によって補い、規則的な月経周期に戻す カウフマン療法は、ホルモンが足りないことによっておこる症状の改善や、思春期の患者様には第二次性徴を促す作用があります。 ただ、多くの患者様は不妊を訴えることで病院を受診し、PCOSと診断される方が多数です。 妊娠を希望する場合、スピロノラクトンや低用量ピルは使えないので別の治療法になります。 多嚢胞性卵巣症候群の方の病態の原因はインスリン抵抗性であるという最新の知見が広まっており、肥満の方はダイエットを勧めます。 しかし、肥満体形ではないのにインスリン抵抗性が高く、多嚢胞性卵巣症候群となっている方も日本人女性では多いです。 最近注目されているのは、アイスプラントという食品に含まれているという成分です。 こちらを配合したサプリメントとしては、日本では という商品があります。 しかし前述のように男性ホルモン値とLH値は悪循環に上昇し続けることから、排卵障害は年齢とともに深刻になり、月経周期も徐々に長くなるので、早めの治療開始が妊娠へとつながります。 排卵誘発剤である クロミフェンを服用することで、すぐに排卵する人もいます。 クロミフェンで反応が無い人にはプレドニンなどの ステロイドや漢方薬の 温経湯(ウンケイトウ)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)を併用します。 クロミフェンには副作用としてのぼせ、腹部緊満感、乳房の不快感、発疹、めまい、うつ、視力異常が報告されています。 また半年以上の服薬で頸管粘液が減少したり、排卵期に子宮内膜が厚くならないなどの副作用が出てしまうので、その場合はFSH製剤(卵胞刺激ホルモン)を注射し、排卵を誘発します。 1~2日ごとに注射して排卵の発育を確認しながら続けていくので来院は大変ですが、FSH注射の1回の量を多くすると2個以上の卵子が同時に排卵される過排卵がおきたり、卵巣が3~4倍に腫れ、お腹に水がたまってふくれて血液が濃縮する卵巣過剰刺激症候群(OHSS:ovarian hyper stimulation syndrome)のリスクがあります。 FSH製剤は少ない量を毎日投与することが重要なので近年ではペン型注射器による自宅での自己注射が可能になり、過排卵やOHSSの確率が減少し、妊娠率も上がってきています。 また 腹腔鏡下卵巣多孔術とよばれる卵巣に穴をあける手術も薬に対する反応性が良くなり、また自然と排卵できるようにもなり有効な治療法の一つです。 半年~一年間で元にもどり効果が切れてしまう、効果の予測が難しいなどのデメリットはありますが、1年以内に50%以上の人が妊娠しています。 他の方法として 体外受精もあり、過排卵やOHSSになりにくいことがメリットです。 またPCOS患者様は卵子の質は少し下がりますが、卵巣に沢山卵子が残されているので、良い卵子を選んで移植することが可能です。 まとめ いかがでしたでしょうか。 多嚢胞性卵巣症候群の背景にある原因と、それへの対策について少しでも参考になればうれしいです。 最近の研究では、多嚢胞性卵巣症候群とインスリン抵抗性の関係が指摘されており、そこが不妊治療のキーになると言われています。 次の記事では多嚢胞性卵巣症候群とインスリンの関係を詳しく説明しています。 marianna-u. haruki-cl. doctors-gym. shouman. kamiyaclinic. jsog. jsog. jsog. hosp. keio. html.

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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対する糖質制限

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【新型コロナウイルス感染防止策を実施中】 当院は感染症における対策を徹底しております。 安心してご来院ください。 感染防止対策は以下になります。 ・使い捨てのベットシーツ、枕カバーを使用 ・胸当て、身体にかけるバスタオルは患者さまごとに交換し洗濯 ・枕、胸当ては使用後に消毒用エタノールにて拭き取り ・鍼灸師は毎朝、検温を実施の上、体調管理の徹底 ・鍼灸師は治療に入る前後に必ず殺菌・消毒石鹼にて手洗い ・手洗い後、ペーパータオルにて拭き取り ・鍼灸治療の前に速乾性アルコール消毒液にて手指を消毒 ・個室ドアの引手を患者さま退出後に消毒用エタノールにて拭き取り ・37. 5度以上の発熱、咳、などの風邪症状や息切れなどの症状は事前相談が必要 見出し• 【多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と不妊】 今回は、当院の不妊原因の中でも特に多い、PCOSについて書いていきたいと思います。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、体質や人種の差が大きく関係する、排卵障害の一種です。 海外でも、PCOSのせいで妊娠できない人は非常に多く、投薬や手術療法、体外受精など、多くの不妊治療が試されています。 体質さや人種差が大きいため、全ての海外での事例を当てはめることができないため、日本国内でも、施設によりPCOSに対する治療は差があります。 投薬一つにとってもその差は大きいですし、何よりも取り組みの差が非常に大きいと感じます。 病院によっては、誰に対してでも同じ方法で排卵誘発剤を処方し、それでも駄目なら体外受精へとステップアップが行われます。 排卵しないのだから、採卵すれば良いと考えるのかもしれませんが、PCOSは採卵の際にも卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性が高く、それ以外の不妊要因も持つため、体外受精をすれば妊娠するというものではありません。 【PCOSの原因は耐糖能異常?】 PCOSの直接的な原因は、LH(黄体刺激ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)のバランスが乱れたことです。 LHがFSHの数値を超えるほど高くなると、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンを作ることができず、その結果、卵胞の成長や排卵ができなくなってしまいます。 LHが上がる原因としては、日本人に多いのは耐糖能異常と呼ばれるものです。 耐糖能異常は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが、上手く分泌されない場合や、インスリンを受取る受容器が、上手く働かない場合があります。 日本人には、このインスリンを上手く受け取ることができない、遺伝的な耐糖能異常を持つ方が多いようです。 自分の近親者(特に父親)に、耐糖能異常を持つ方がいる場合は、PCOSになりやすいため、注意が必要です。 耐糖能異常は、病院での検査で直ぐに分かるため、排卵異常があってPCOSと言われたことがある方で、家族に糖尿病の方がいるようであれば、検査を受けた方が良いでしょう。 【ストレスでPCOS? 】 ストレスも、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になる原因の一つです。 画像にある右側は、ストレスを感じた時に、視床下部から出される命令について書かれています。 ストレスを感じると、脳の奥にある視床下部という部位からは、副腎に向けての命令が出されます。 副腎はその命令を受けて、コルチゾールというホルモンを分泌します。 コルチゾールは、一般的に言う、副腎皮質ステロイドホルモンのことです。 副腎からコルチゾールが分泌されると、それがきかっけになって、同じ副腎からアンドロゲンと言う男性ホルモンが分泌されます。 アンドロゲンは男性ホルモンですので、余りにも多くのアンドロゲンが分泌されると、卵巣機能を低下させることがあります。 また、画像左側にあるように、コルチゾールの分泌は、視床下部から分泌されている、GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌を抑制する働きがあります。 GnRHは、生理周期を作り、卵胞の発育を促すホルモンである、FSHやLHを分泌するためのホルモンです。 コルチゾールの分泌により、アンドロゲンが増え、FSHやLHが減ると、卵胞の成長が制限されるため、PCOSになる恐れがあります。 またPCOSの女性は、臨床的に抑うつ傾向が強いと言われています。 そのため、よりストレスを溜めやすく、ストレスの影響を受けやすい傾向があると考えられます。 つまりストレスを感じやすく、影響を受けやすいこと自体、体質的なものであるということです。 【体質に影響を与える要素と改善法】 こうしたPCOSになりやすい方の体質に加えて、様々な要素が加わると、PCOSになると考えられます。 その要素を挙げて、さらに改善法をご紹介します。 1.生活習慣 規則正しい生活をしないと、視床下部の働きは乱れやすくなります。 ホルモン分泌も同様に、視床下部の乱れの影響を受けますので、できるだけ規則正しい生活を送りましょう。 2.運動習慣 PCOSの方は、耐糖能異常を起こしている場合が多いのですが、定期的な運動習慣は、耐糖能異常を正常化する働きがあります。 肥満傾向のある方や、ストレスが過剰な人では、特にこうした運動習慣を持つと、PCOSが改善される傾向があります。 逆に極端に運動習慣が少ない場合には、PCOSになりやすい傾向があります。 3.食事 脂肪分の高い食事や、糖質の摂取量が多い人は、PCOSになりやすい傾向があります。 特に耐糖能異常を持つ方は、あまり太らないため警戒心がありません。 耐糖能異常を持つ方は、インスリンの働きが弱いため、脂肪細胞への脂肪の取り込みが起こり難いため、痩せ型になります。 日本人は特にこうした傾向が強く、欧米型の肥満傾向や東南アジア型の中心性肥満とは違い、姿形には現れないため、注意が必要です。 排卵異常と家族歴が該当すれば、甘いものは控えた方が良いでしょう。 糖質の吸収を抑える、雑穀米などを利用するのも有効な場合があります。 4.その他の疾患 その他として、PCOS以外の疾患を持っている場合には、それが引き金や増強因子となって、複雑な排卵障害になることがあります。 高プロラクチン血症や、それに付随する甲状腺機能低下症なども、排卵障害を起こすのですが、こうした排卵障害も視床下部との関連が深いものです。 こうしたPCOS以外の病気や症状の改善が、結果的にPCOSを改善することに繋がることも多いものです。 こうした体調を多面的に診てもらうことが、あなたのPCOSを改善する秘策になると思います。 【鍼灸治療】 鍼灸治療は、PCOSの原因であるLHとFSHのバランスを整える働きがあります。 また、耐糖能異常にも、一定の働きがあります。 鍼灸治療は、視床下部にあるインスリンの受容器に働き、インスリンの感受性が上がることで、結果的にインスリンの分泌量が減ります。 インスリンは、LHの過剰分泌を招く為、インスリンの分泌が抑えられれば、FSHとのバランスも回復します。 また海外での臨床実験では、GnRHの分泌を増やす効果も見られているため、生理周期を整えて、妊娠しやすいからだ作りに役立ちます。 お名前 様 フリガナ 様 電話番号 メールアドレス 希望鍼灸師(施術者) ご予約希望日時• 第一希望日• 第二希望日• お問い合わせ内容.

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