このミステリーがすごい 2018。 『このミステリーがすごい!』大賞 » 過去の受賞作と講評

「このミステリーがすごい2020年版」の順位と徹底考察

このミステリーがすごい 2018

『このミステリーがすごい! 』編集部 宝島社 2017-12-09 売り上げランキング : 65 by 「このミステリーがすごい!2018年版」が、いよいよ発売されました。 今年も、これで10年目となるランキング予想を行い()、自分が投票者になったつもりでベスト6を決めるを書いてみたりもしました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ そして「このミス」は、ここ数年は正発売日よりも2日前に店頭に並ぶ書店が多かったのですが、今年もやはり正発売日(9日)の2日前である7日(木)にフラゲ販売されていました。 まあ今年もネット等で先に結果を知ることなく(今年から表紙でベスト3がわからなくなっていましたね)、実際に「このミス」をめくって見て初めてランキングを知ることができたので、この一瞬で感じられるワクワク感というか喜び・楽しみ・ドキドキ感などは、(1年間「このミス」のランキングを予測して読む本を選んだり予想したりしていた自分にとっては)テストの答案を受け取る時のようでもあり、中に何が入っているのか分からないプレゼントを受け取る時のようでもあるのですよね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 中身の方ですが、今年は「このミス」30年目を記念して特別企画がいくつか実施されているものの、まずは通常のページから見てみましょう。 個人的な話をしますと、のランキングを作る際の資料として必要なため過去の「このミス」を蒐集していまして、創刊号だけ未入手の状態が続いていたのですが、Amazonでは定価の数倍で売られていることもあって(買えないことはないけれど)もっと安くならないかな~と思いつつ買おうかどうしようかと悩んでいた期間が結構長い間ありました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【「このミステリーがすごい!2018年版」関連記事】 > (17. 21) > (17. 13) > (17. 3) > (17. 8) > (17. 12) > (17. 18) > (17. 7) > (17. 6) > (17. 7) > (17. 25) > (17. 26) > (17. 26) >>> <<<.

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このミステリーがすごい!2020海外編ランキング10

このミステリーがすごい 2018

これは酷かった。 本作は4話で一つの作品となっており、このミスでの講評を読むと特に1話と2話のトリックの切れ味が抜群とありましたので期待していたのですが…。 どこかで読んだことのあるトリックの焼き直しでオチが見えてしまうし、主人公が犯人を突き止めるに至るプロセスも作者のご都合主義満載で進んでいきます。 これならマンガの金田一少年の事件簿のほうがよっぽど良くできている…。 3話は恐竜をテーマにしていますが、途中から延々と恐竜に関するうんちくが続きます。 それもネットで調べればすぐにわかる程度のもの。 そしてほぼ事件とは無関係。 本当に読むのが苦痛でしたが、わざわざお金をだしたので一応最後まで読みました。 それにしても酷かった。 書店で大々的に売られていたのと、「オーパーツ」に興味があったので購入。 楽しみに読み始めましたが、登場人物の名前で違和感を覚え、1話目を読み終えるのも苦痛なくらいの面白くなさでした(笑)。 名前……「鳳水月」に「古城深夜」……東大生であることを匂わせていますが、多分こんな名前の東大生はいないと思いますよ。 いや、登場人物の名前に似合った驚天動地のミステリーが用意されていればおかしくなかったのでしょうが、内容は完全にラノベの域を出ていません。 著者は「オーパーツ」の薀蓄を、イケメンの秀才(どことなく御手洗潔を彷彿させる容姿)に語らせるのが楽しかったのでしょう。 しかし、そういう言葉遊びを読者に楽しませるには、著者自身の自己陶酔を払拭しなければ、読者に「薀蓄を披露したいがためのストーリーでは?」と見透かされます。 帯の「宮部みゆき氏熱讃」の文字に完全に騙されました。 これまで数々の傑作を生みだしてきた宮部氏が、この作品のどこを推す気になったのか。 宮部氏のファンとしても残念です。 読んでいてあまりにも退屈だったので、こちらの単行本のレビューを覗くと、「やっぱりそうだったのか」と……。 先にレビューを読んでいたら、時間もお金も無駄にせずにすんだのに、と後悔しました。 「隣に座った女」というミステリーをご存じの方はまずいないだろう。 今年('18年)4月に発売された文庫書き下ろしの作品で、著者は岩井田雅行。 もちろんデビュー作であり、新人作家である。 でも、岩井田雅行の名は、別の方面で、少しは知られているかと思う。 映画評論家として、数多くの雑誌に連載やコラムを掲載し、特に香港映画と海外ドラマのジャンルでは、その道の第一人者になった人である。 運良く、同署を発売直後に入手して、予想外の展開と、その結末には唖然とさせられ、ひっくり返ったのだが、発売告知の広告は一度も見ていない(大体、告知されたのだろうか?)。 本屋にも、片隅の目立たぬ場所に、ひっそりと置かれていて、アッという間に書店から姿を消した。 売れたのではなく、売れなかったので、さっさと返本されたのだろうと思っている(同書についてはレビューを書いたので、後は、そちらをお読みください)。 では、なぜ「隣に座った女」のことから書き始めたかというと、その注目度や告知に雲泥の差があるからだ。 片や知名度充分の「このミス大賞」受賞作であり、広告もあちこちで、見かけ、どこの書店でも目立つ場所に平積みされている。 もう一方は、何の賞も受賞していないし、広告を少なくとも私は、ただの一度も見かけたことがない。 そして、今やどこの書店にも置かれていないだろう。 同じ新人作家のデビュー作ながら、まさに蟻と象並の差である。 ところが、出来映えに関しては、まさに正反対。 同じデビュー本でありながら、出来映えなど、どうでもいいのだろうか。 てなわけで、「隣に座った女」の余韻が未だに脳裏をかけめぐっている私は、「このミス大賞」受賞作と比較してみようという気になった次第。 で、こちらでも読後はひっくり返った。 あまりにあきれ果てたからである。 致命的とも言える欠陥があちこちにある。 特に、キャラクター造形と物語の構成力は未熟過ぎる。 レベルの低いラノベ程度がいいところか。 主人公に、オーパーツ鑑定士というキャラクターを配置しただけあって、水晶髑髏だの黄金シャトルだの恐竜だのストーンヘンジだの、うんちくだけは確かにすごい。 密室トリックなども、それなりに工夫はされている。 しかし、ミステリーである以前に、これを人に読ませる小説ならば、うんちくとトリックのアイデアが優れているだけではどうしようもない。 それらが、うまく物語の中に取り入れられて、さらに登場人物たちに血が通わなければ、小説として不完全だ。 本書は4作の連作短編で構成されているが、その第1作でいえば、古城深夜と鳳水月の関係がまるでわからない。 書かれているのは、古城が授業をサボる代わりに、鳳に出席を頼み、報酬を払うことで、妥協したことである。 お互いに友情が芽生えたわけでもなく、気が合ったわけでもない。 そんな描写は、どこにもない。 そんな鳳を、古城はなぜ、わざわざ遠方の髑髏邸まで呼び出したのだ。 何も役に立つわけもなく、そこまで深いつきあいをしているわけでもない。 邪魔なだけだ。 呼び出し、それに応じるだけの、二人の性格描写がないため、普通、そんなことするか、となる。 さらに、水晶髑髏にまつわる講釈部分が長すぎる。 そのため、屋敷に集まった人々(つまり殺人の容疑者たち)のキャラクター描写が、実に薄っぺらいものとなった。 まさに、登場人物たちの個性を生かすことができていないから、容疑者たちの誰が犯人だろうと、意外性も何もない。 以後、主人公ふたりが親しくなっていく過程も不明。 せめて、お互いの相手に対する心理描写ぐらい書け、と言いたい。 第2作では、鳳が将来、報道関連の仕事につきたいと言っていたから、古城が知り合いの警察関係者に紹介すると言って呼び出す。 それも殺人現場にだ。 迷惑だろ。 紹介するなら警察官が休みの時に紹介するのが普通じゃないのか。 しかも、ただの学生である鳳が殺人現場に足を踏み入れるのだから、あきれる。 警察って、そんな事、簡単に許し、「さあ、皆さん、ここが先ほど起こった殺人現場です。 ご自由にご覧下さい」と言ってるようなものだ。 そして、相変わらず、うんちく描写が辞典のごとく、堅苦しく、延々と書かれ、その分、被害者や容疑者の描写が皆無に等しい。 加えて、その動機の解明の大半は具体的根拠や証拠に基づいたものでなく、古城の推測が大部分を占めている。 ミステリーで、こんなのありですか? 第3作では、古城と警部補であるまひるの、実に馬鹿らしくて、大マヌケな行動が、事件を大事 おおごと にしてしまうという、トンデモな設定だ。 主人公のミスから重大な過ちを犯すという話はよくあるが、ここまでドマヌケな行動(=作者のドマヌケさ)から大事件に発展し、ほとんど反省しない主人公も珍しい。 古城は恐竜にまつわる貴重な資料の運搬をある人物から密かに依頼されるのだが、その際、偽名を使う。 さらに、ご丁寧にニセ名刺まで作る。 複数の人物のいる所で、品物の受け渡しをするなら、偽名を使うのも意味はあるが、依頼者とふたりだけで密かに会ったのだ。 偽名の必要はない。 さらに、ニセ名刺など渡す必要がどこにあるというのだ。 また、まひるの方も鳳の部屋が何者かに荒らされているというのを知りながら、それを無視して、嬉嬉として、趣味の恐竜博覧会へと出かけ、例の如く、延々と恐竜についてのうんちくに大量のページを費して、しゃべり続ける。 優秀な警部補ならば、鳳の部屋を調べる方が先じゃないのか。 あんたはそれでも警部補なのか。 ド素人以下と言いたい。 ここらあたりまで読んでくると、ページをめくる気力さえなくなる。 第4作でも書きたいことは山とあるが、辞めておこう。 書くのさえアホらしい。 「このミス大賞」の選者と編集部の方が、このレビューを読まれるようならば、「隣に座った女」と、是非とも比較して感想を聞きたいものである。 気になる方もいらっしゃったら「隣に座った女」を読んでみてほしい 少し弱き)。 しかし、この2冊を出版したそれぞれの出版社の編集者は、何を考えているのだろうか。 これが、今の出版社のレベルなんですかね。 まさに最大の謎とも言うべきか。 第16回「このミステリーがすごい!大賞」の、え?これが大賞受賞作…? オーパーツがらみの事件に関わる「そっくりさん」な探偵コンビのお話。 第一話の水晶髑髏のお話はとても秀逸で年間アンソロジー(ベスト本格ミステリだとかザ・ベストミステリーズだとか)を狙えるクオリティで大いに期待を持たせていただけましたが、残念ながらみるみる失速、他の収録作との出来の差がえらいことになっています。 だって、民間の研究機関が殺し屋を送り込んでくる世界観なんだもの…。 一話以外で印象深いのは四話のトリック程度でしょうか。 凄く豪快で、バカミスですよ、バカミス! 講評によると改稿前提の受賞だった模様。 「消去法で選ばれたわけではない」とは断っていますが、審査員御三方の講評を読む限りは消去法の結果としか…。 よくも悪くも通学や通勤のお伴といったライトなミステリであります。 貧乏学生(鳳水月 オオトリスイゲツ)が同じ大学の学生で顔がそっくりなオーパーツ鑑定士(古城深夜 コジョウシンヤ) と共に事件を解決する4編の短編本格推理小説。 探偵役は古城で助手が鳳なのだがどちらも主人公だと言える作り。 鳳はオーパーツ鑑定士という得体の知れない変人古城と好き好んでコンビを組んでいる訳ではなく、金で雇われ仕方なく付き 合っているのだが、いやいやながらも仲が良さげで、その掛け合いは漫才っぽく面白い。 どの短編も最初はオーパーツに関するうんちくを語り、その後にそれにちなんだ殺人事件を解決する流れ。 事件とオーパーツの絡みが弱く、事件解決パートになるとそれまで詳しく説明していたオーパーツの話に必要性があったのか? となり上手く話として混じりあっていない印象。 主人公である二人の会話は面白いのだが、その他の人物が一部を除きキャラが薄く印象に残らない点がエンタメ小説として勿体 ないと感じた。 オカルト系の話が好きでオーパーツの予備知識がある方ならばそのオーパーツのうんちく部分は楽しめるが、純粋に推理小説と して読むとイマイチ。 キャラ物エンタメ小説としては中途半端。

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このミステリーがすごい! 2018年版

このミステリーがすごい 2018

1,540円 税込 かごに入れる 「死者の提示する謎を、先生が解き明かしてくださいーー」推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。 彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。 しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。 一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。 一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。 だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていたーー。 人里離れた施設の孤独な主は、予言者と恐れられる老女だ。 彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。 外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人に死が訪れ、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。 さらに、客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白しーー。 残り四十八時間。 二人の予言に支配された匣のなかで、生き残り謎を解き明かせるか?! 二十一世紀最高の大型新人による、待望のシリーズ第2弾。 4位| 『罪の轍』/奥田英朗 1,629円 税込 かごに入れる 死刑執行当日、なぜ囚人は毒殺されたのか? 明治の世に京都で生きる人々を活写した連作時代本格推理、堂々登場。 慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。 名は江藤新平ーー後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。 二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。 維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人ーー動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。 破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。 6位| 『紅蓮館の殺人』/阿津川辰海 1,120円 税込 かごに入れる 史上初めて7冠を制覇した『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作登場! 謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ 自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。 彼女は自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ドラマ『インジャスティス』の脚本執筆で知りあったホーソーンという元刑事から連絡を受ける。 この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかというのだ。 かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。 ワトスン役は著者自身、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ! 7冠制覇『カササギ殺人事件』に並ぶ圧倒的な傑作登場。 2位| 『拳銃使いの娘』/ジョーダン ハーパー,鈴木 恵 715円 税込 かごに入れる 国境、人種、階級、法、 あらゆる境界/限界(ボーダー)を超えた麻薬との戦いーー これこそが犯罪小説の完成形。 ーー解説:杉江松恋 エンタメ直球の疾走感と文学の重み… ウィンズロウの3部作はまさに『ゴッドファーザー』と『戦争と平和』のハイブリット版だ。 ーーニューヨーク・タイムズ グアテマラの殺戮から1年。 メキシコの麻薬王アダン・バレーラの死は、麻薬戦争の終結をもたらすどころか、新たな混沌と破壊を解き放っただけだった。 後継者を指名する遺言が火種となり、カルテルの玉座をかけた血で血を洗う抗争が勃発。 一方、ヘロイン流入が止まらぬアメリカでは、DEA局長に就任したアート・ケラーがニューヨーク市警麻薬捜査課とある極秘作戦に着手していたーー。 4位| 『イヴリン嬢は七回殺される』/スチュアート・タートン,三角和代 1,834円 税込 かごに入れる フィナンシャル・タイムズ選ベスト・ミステリ! コスタ賞最優秀新人賞受賞! 仮面舞踏会の夜、令嬢イヴリンは死んだ。 おまえが真犯人を見つけるまで、彼女は何度も殺される。 驚異の超絶SF本格ミステリ、登場。 森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。 そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。 そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。 自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。 だが、ひょんなことから意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。 とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやくーー今夜、令嬢イヴリンが殺される。 その謎を解き、事件を解決しないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。 タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと……。 悪評ふんぷんの銀行家、麻薬密売人、一族と縁の深い医師、卑劣な女たらしとその母親、怪しい動きをするメイド、そして十六年前に起きた殺人事件……不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしはの謎を追う。 だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるというーー 英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。 イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。 多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作! 5位| 『ディオゲネス変奏曲』/陳 浩基,稲村 文吾 1,120円 税込 かごに入れる お気に入りのコーヒーみたいに、ミステリがもっと好きになる。 正統派推理短編、私立探偵小説、ヒストリカル等、『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』で人気を博した短編の名手が贈るとっておき! ごゆっくりお楽しみください。 8位| 『1793』/ニクラス・ナット・オ・ダーグ,ヘレンハルメ美穂 1,980円 税込 かごに入れる 重厚でスリリングな大型北欧歴史ミステリー。 1793年ーーフランスでは革命の混乱が続き、その年、王妃マリー・アントワネットが処刑された。 スウェーデンにもその空気は広がっており、前年1792年には国王グスタフ3世が仮面舞踏会の最中に暗殺されている。 無意味な戦争と貧困にあえぐ庶民の不満と、王制への不信がマグマのように煮えたぎっていた。 舞台はそんな、混沌とした時代のストックホルム。 秋のある日、湖で男性の遺体が発見された。 腐食はしていないが、四肢は切り落とされ、眼球をくりぬれ、舌と歯も奪われ、美しい金髪だけが残されていた。 結核に冒され余命幾ばくもないインテリ法律家と、戦場帰りの荒くれ風紀取締官がタッグを組んで殺人事件の謎を追うーー。 現代の洗練された美しい都市とはかけ離れた、貧しく、荒々しく、混沌とした18世紀のストックホルムをスウェーデン最古の貴族の末裔が大胆かつ繊細に描く、重厚でスリリングで濃密な、大型北欧歴史ミステリー!!

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