基本情報• 報酬:戦果• クリアルート:約124マス、特殊ルート約71マス• 有利勢力:自由都市• 弱点属性:氷、光• 勲章:2• レイを前二戦のどっちかで倒すとパイアールと連戦可能• ラストでレイをみんなで倒すとレイとメアリー加入、他のルートすべてレイ死亡• 裏切り者探しで 1回目の下、ビヨウホウを選択しなければゲームオーバー• 後の船イベントのフラグ立て分岐あり(ジフテリアに行く)• カスタムレーンにはチューリップ隊の強化パーツがあり、実績条件の半分にもなっている• 魔人は弱い方&加入キャラが多いので、他の地域と比べると魔人連戦不推奨 経路情報• 上:自動2、???(マエリータ隊)• どっちを選んでも同じ。 を獲得。 リターンデーモン戦で敵支援「ゲート準備中」のままラウンドが進むと、強制クエスト失敗にさせられる。 速攻で倒すか、かなみの手裏剣で配置することを阻止するか、配置させてこのために貰ったミラクルで消すこと。 上:雑魚1• 下:自動2、???(マエリータ隊)• レーン分岐 カスタムレーン• マリアメイン• 上:木箱2• 志津香&ナギメイン。 リセットもいるよ!• 船を冒険用のままにするイベントあり。 後の船を入手するフラグになっている• カスタムレーンの場合、 「ランス船団」必須• サイコロの2になっている模様が落とし穴、4がセーフ• 落とし穴マスを踏んで落ちるとボス:デスゴーレムと戦ってから経路に復帰• ボス:、8ラウンド制限、ダメージ上限あり• 勝つと特殊ルートに突入、負けると通常ルートを進む 特殊ルート(レイ一か二戦目で勝利)• レイ死亡• この後二戦目で勝っても同じ魔人連戦ルートに入れるので、急いでる人向け• 普通プレイの場合、道中の経験値や宝箱が丸損になるし、レイが加入しない• 続いてパイアールも倒すかの選択• もうひとりの魔人も倒すを選択すると、魔人連戦ルート• 行かない場合はランスのみでカチューシャ戦;勝利でカチューシャ死亡、クエストクリア 魔人連戦ルート• 自動戦闘や雑魚戦が結構強く、回復ポイントもない辛みルート• 魔人退治2も丸ごとスキップされるし何も手に入らない• ここでももうひとりの魔人も倒すを選択で、に入る• しない場合はそのままクエストクリア• 時間切れで通常ルート継続• 上:カチューシャH(CGなし)、赤箱(が固定)• 下:セシルH、赤箱(が固定)• この選択は の分岐の条件にもなっている• 内通者を見つける• 正解は 1回目の下、ビヨウホウ。 ほかはどっちでもいい。 3回終わった後「面談やり直し」選択で面談履歴クリアの最初に戻る。 全員の話を聞いてから決めることが可能。 「内通者は居ない」か、内通者と面談していない状態で「分かった」を選んで進むと、後の分岐でゲームオーバー• 上:回復• ボス:• 美味しい)• ボス:。 ランスでタイマンするか、みんなでタコ殴りするかの選択• このルートでのみ、レイが生存&加入する。 メアリーとレイは後々宝箱からでも出現するようになる。 コメント.
次のルート分岐の条件 以下、ルート分岐の条件です Aルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破する• Aルート17章禁断の地ヴェルゼリアでクリスを撃破する Bルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破する• Aルート17章禁断の地ヴェルゼリアでクリスを撃破しない Cルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破しない• Cルート12章ツインキャッスルでサー・ガリウスを撃破する• Cルート16章闇の恐怖でランスが撃破される Dルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破しない• Cルート12章ツインキャッスルでサー・ガリウスを撃破する• Cルート16章闇の恐怖でランスが撃破されない Eルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破しない• Cルート12章ツインキャッスルでサー・ガリウスを撃破しない• Eルート14章闇の砦でベティの救助に成功する• Eルート17章定めた道でクリスを撃破しない Fルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破しない• Cルート12章ツインキャッスルでサー・ガリウスを撃破しない• Eルート14章でベティの救助に成功する• Eルート17章定めた道でクリスを撃破する Gルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破しない• Cルート12章ツインキャッスルでサー・ガリウスを撃破しない• Eルート14章闇の砦でベティの救助に失敗する• Gルート16章かつての仲間でジェシカを味方にしない Hルートの条件• Aルート11章ダルシス城でランスを撃破しない• Cルート12章ツインキャッスルでサー・ガリウスを撃破しない• Eルート14章闇の砦でベティの救助に失敗する• Gルート16章かつての仲間でジェシカを味方にする 各ルートクリアの感想 ここからはルート毎の個人的な感想について書いています ストーリーについてのネタバレもあるので、知りたくない人はご注意を! Aルートについて レディンが正義の味方として、真の敵であるボーゼルを倒してめでたしめでたし、となるのがAルートのストーリー。 仲間になる味方も多めなのでいろんな傭兵を使う楽しみがある それでもレディン・クリス・ナーム・ジェシカの4部隊でほとんど事足りることも多く、ホーキングやアルバートなどはお荷物になる事も・・・ 終盤ではメテオなどの高威力範囲魔法に苦しめられるので、実は全ルートのなかでも難易度は高めのルートだったりする Bルートについて 攻略の上ではAルートとほぼ変わりなく、ランスの離脱するタイミングが少し早くなるのと、使いやすいナームもランスと一緒に離脱してしまうくらい。 ストーリー的には、クリア時に世界の平和や悪の存在についてランスが疑問を持っているのではないか、と感じてCルート以降の展開にある程度の予想ができてしまう形で終わる Cルートについて 多くの仲間が加入するルートで、帝国と和解してディゴスが仲間になる もっとも使う機会はほぼないので育てる意味もあまりないが・・・ また、新しく仲間になるライアスとレティシアを使っていると、ますますホーキングたちを使う機会がなくなり、結局使い道がないまま終わる、なんて事も。 ストーリーとしては、一度レディンの側を離脱したランスがボーゼルに操られて敵対してしまう、といったあたり、Cルートまではまだボーゼルの悪の親玉感が残っている Dルートについて 一応バルディアを混乱に陥れた帝国を、「本当の敵は闇の軍団にあるんだから気にするな」というレディンに対し、「いや、それってやっぱりおかしいだろ」というランスが、世界中の悪を集結させてランス隊もろともレディンに成敗してもらうというストーリー。 Bルートで生じた疑義に対する答えのために用意されているようなルートだったりする Aルートと対をなすグッドエンディングの1つ。 (だと思う) Eルートについて いわゆるバッドエンドの1つ。 ベティエンドその1とも言える ベティにそそのかされているようにも見えるが、バルディアの領主たちも結局は帝国と何も変わらないじゃないか、という事で闇落ちしていく かつての仲間たちと戦う事になるものの、育てたユニットと戦うわけでなく強さは固定。 また、終盤ではレディンとベティしかおらず、19章堕ちた秘剣が屈指の難易度をほこる ルート的には一番難しかった Fルートについて バットエンド2。 Eルートからの派生なのでレディンが闇落ちしていくのは変わらず。 帝国・闇の軍団・バルディアのみならず、カオスやルシリスといった神までも相手にして戦う終末エンド。 19章では増援が発生しないためこの章は難しくないが、20章では神を相手にするだけあって魔法による攻撃に苦しめられる Eルートの次に厳しいルート。 なお、クリア後のエピローグで最後は共に命を絶つという、誰も救われない結末を迎えることになる Gルートについて ユニットがだいぶ育っていたからというのが大きいのだろうが、E・Fルートに比べると肩透かしをくらったような難易度の章。 魔法で苦しめられたボーゼルたち闇の軍団が仲間になるので、範囲魔法を連発して殲滅するのが楽しかったりする。 でもそれだけ。 正直やっつけ感が強い 開発の時間が足りなかったかのか? Hルートについて 攻略的にはGルートとほぼ一緒。 というか、本当に細かい部分しか違いがないため作業しているような感じだった せっかく範囲魔法を撃ちまくれるんだから、もっと大量の敵が出現しても良かったのになぁと思う ストーリーとしてのGルートとの違いはジェシカが操られているか、自分の意思でレディンについているか、というくらい。 へ戻る.
次の「ケイブリス、これは何処へ置くのだ?」 「は、はいっ! その宝剣はそっちの棚です!」 「ふむ……では、この呪い消しゴムは?」 「そ、それはあっちの宝箱にまとめて入れておくものです!」 「なるほど……」 魔王城宝物庫 現在、新たにこの場の管理を任される事になった魔人ジルは、同じく宝物庫番として先輩である魔人ケイブリスに配置について教えられていた。 なるほど……バランスブレイカーだけかと思えば、一見ゴミだが、使い方次第で効果を生む素材も多くあるな……やはり、魔王としてはまだ未熟とはいえ、ただの少女というわけでもないようだな…… この場に保管されている道具や、その分け方などから、スラルがどのよくに扱っているかを読み、彼女への理解を深めていくジル。 それだけでなく、元が知識を求める性分な事もあり、彼女はかなり満たされていた。 ぷるぷる……こ、この女、武器を見て笑ってやがるッ……お、俺を隙を見て殺そうとか考えてねぇだろうなッ!? 対して、案内をしているケイブリスは、彼女とは正反対の感情、恐怖に包まれていた。 全く……強くなるまで、前線からは離れられるってから黄金像探しなんぞをして、安全な宝物庫番についたってのに、なんでこんな危ない女を後輩に寄越しやがったんだクソォッ!! ケイブリスは内心、ジルをここに送ったスラルを恨んだ。 そもそも、宝物庫番などという名前の仕事であるが、魔王城の宝物庫、つまり、魔王の私物をわざわざ盗もうとする輩など、余程の命知らずでもない限り考えもしないだろうし、そんな魔物はこの魔王城にはまずいないのだ。 故に、ここはケイブリスが安心して修行のできる隠れ家として扱っていた場所なのだ。 だが先日、スラルに呼び出された彼は、彼女の口から、ジルを後輩として宝物庫番にするから教育を任せる、と、ケイブリスに告げたのだ。 たくっ、冗談じゃねぇ!! あのスラルの事だ、どうせ『宝物庫の中では、先輩の言うことは聞くように』って命令してんだろうが、それじゃ不意打ちで殺される可能性が残ってんだよチキショー!! 「おいケイブリス、これは何処へ置くのだ」 「は、はい! 少々お待ちください!!」 ジルが言葉を発する度、ケイブリスは必要以上にへりくだりながら、彼女の問いに答えていく。 最初に美人の後輩ができると聞いたケイブリスは、『よっしゃぁ、ここは先輩としての命令でカカカ、カミーラさんとの時の為のセックスの練習相手にでもなってもらうぜぐへへ』という下劣な考えすら持っていたのだが、本人を目の当たりにした瞬間、その気は彼の中から消え失せた。 お、俺にはわかるぜ……この女は、手を出したら駄目なタイプの女だ……性格はカカカ、カミーラさんと似てるように見えるが、こっちの方が断然危険だな…… かつて、ラストウォーや天使による粛清すら生き残った彼の生存本能は、彼女には大人しく従っておけとうるさいくらい警鐘を鳴らしてしており、実際彼女が戯れに見せた魔法の威力によって、手を出す気は完全に消え失せていた。 それに、彼女は自身に逆らう者には残酷であるが、従う者には少なくとも危害を与える事はなかったのだ。 そして、先輩でありながら、完全に彼女の下僕と化したケイブリスであったが、そんな彼は彼女に一つだけ不満があった。 にしてもコイツ……弱っちい俺をバカにしてる様子はねぇのはいいし、横暴な態度もカミーラさんにされてるって考えりゃ気にせねぇし……笑われねぇだけ他よりゃマシなんだが………… なんで、なんで何も服を着ねぇんだ…… 彼女の格好は、相変わらずの全裸であり、かろうじて局部が長い髪で隠されている程度の防御力しかなかった。 無論、これにはケイブリスといえど戸惑った。 だがしかしジロジロと舐め回すように視姦するようなマネは見せなかった。 無論、難癖をつけられるのが怖かったからである。 「どうしたケイブリス、早く次の場所を教えろ」 「は、はいただいまーーっ!!」 こうして、ケイブリスの受難は続くのだった。 余談だが、この経験により少しだけ好みの異性への免疫のついた彼は、カカカ、カミーラさん、から、カカ、カミーラさん、と呼べるようになったらしい。 「がはははー! うむ、グッドな具合だったぞー」 「うぅ……毎日のように、この男に汚されるあたしっていったい……」 「くるー えぇ、でも声だけなら最後らへんは姉御も喜んどったような…… 」 「クルー 黙っといたげ 」 「クルー 所詮エロゲヒロインの抵抗って事だろ 」 「おっ、もう準備出来とるのか、それ一口」 いつも通りパチカルとの行為を済ませたランスは、すっきりとした顔でテントから出てくると、料理を作らせていたクルピストン達の元へ近づき、そのままヒョイとつまみ食いしていく。 ちなみにパチカルに関してはすすり泣く声がテントの中から聞こえていた。 「がはは、お前らが作ったにしては美味いな、褒美として全部俺様が食ってやろう」 「クルー 勘弁してくれよ旦那 」 「くるー そうそう、アンタさっきまで姉御を食べてたろ? 」 「クルー おいおい、そりゃセクハラだろ 」 「うむ、やはり何を言っとるのかさっぱりわからん」 相変わらず噛み合う事のない会話を続ける彼ら。 そもそもランスからすれば彼らなど飯の作れる荷物持ち程度でしかないのだが。 ちなみに当初の目的の貝は未だ一つも手に入れておらず、それどころか彼らは何処からともなくレアな貝を見つけたかと思うと、体の何処かにしまってしまうのだ。 これが、ランスが三匹を殺さない理由だった。 そんな彼は、三匹の制止も聞かず、焼かれていたのこかとりすの肉の串をとり、自分以外の分もバクバクと食べていく。 「うむ、美味い美味い」 「くるー! あーー旦那ーッ!? 」 「クルー! 困りやすぜいッ!? 」 「クルー! それ姉御の分じゃ…… 」 「えぇいやかましい! 俺様がリーダーなんだから、一番美味い飯も俺様が食うのだ! あっち行ってろ!」 そう言って剣で脅して三匹を彼等用のテントへ追い払うと、ランスは一人でこかとりすの肉を食べ尽くした。 「ふむふむ、やっぱり美味いんだが……なーんか足りんな……」 唐揚げ自体は間違いなく美味しいのだが、何か物足りなさを覚えるランス。 もっとこう、こかとりすといえば…… 「そーだ『へんでろぱ』だ、俺様のメシと言えばへんでろぱではないか!」 思い出し、すっきりした顔を見せるランス。 早速明日、三匹に作らせようと思ったのだが…… 「……いや、なーんか嫌な感じがするな……何故だ?」 三匹に作らせたへんでろぱを食べると考えると、何故かこう、頭の隅がモヤモヤするのだ。 「があぁぁぁッ! またこれか! クソッ!」 久しぶりの感覚に、苛立ったランスが近くの岩をげしげしと蹴る。 こちらの世界に来てから、元の世界の記憶が曖昧な彼は、アイテムの使い方や料理の事などは覚えていたのだが、自身がどんな生活を送っていたのかと、関わってきた人物の記憶だけ、思い出す事が出来ないのだ。 特に、こう……ほら……『もこもこ』。 そう、もこもことだけ思い出せる人物の事が浮かぶたび、彼の機嫌はすこぶる悪くなるのだった。 「ええい、誰だか思い出せんが、俺様に忘れられやがって……思い出したら絶対にお仕置きしてやる……」 脳内に浮かび上がってきたもこもこしたものを、想像でぽかぽかと叩くランス。 するともこもこはひんひんと泣き出したので、仕方なく勘弁してやった。 「あぁッ! あたしの分のご飯ッ!?」 と、妄想の中でもこもこを虐めて満足したランスの元に、遅れて目覚めてきたパチカルが、ランスの手元を見て叫んだ。 「がははは! お前は今日もメシ抜きだな!」 「わ、笑うなぁッ! 第一食ったのお前だろッ!」 「ふん、さっさと来ないお前が悪い」 「だ、誰の所為だと……」 「ああそうか、そういやお前、俺様の超絶テクでメロメロになってたから来れんかったのか」 「あーーーーッ! あーーーーッ!!」 頭を抱えてジタバタするパチカル。 ランスと再会してから、彼女のストレスは倍以上のペースで溜まる一方だった。 「いいかランスッ! 食事とはみんなで食べるから美味いものだし、そもそも人の分を食べるのはマナー違反もいい所だ! そして何より、あたしはメロメロになってなんかいないッ!!」 「ほう、あんなにしがみ付いていたのにか?」 「な、あ、あたしはしがみ付いてなんか……」 「いーや、がっしりと足を絡みつけてきてたぞ、証拠に、今思い出しただけでも、ぐふふ……」 「な、な、な……わ、わわわ、忘れろーーーッ!! わーーーんッ!!」 ドカッ! バキッ!! 「どわッ! 泣きながら殴りかかるのはやめんか!」 元天使パチカル。 最近涙もろくなった女の子であった。 そんな彼女を擬似的な命令権で落ち着かせると、ランスは仕方なく残っていたこかとりすの串を彼女に渡した。 「すんすん、美味しい……」 「たっく、人様のモンを食いよって」 「ありがとう……て、これ元々あたしのだけど……」 翼をペタリと力なく垂らしたパチカル。 時より堕天しかけて片翼が消えかける事の多い彼女の翼は、彼女の感情に合わせて動くらしい。 そんな彼女は、こかとりすを食べ終えると、自身の頰を叩いて気持ちを切り替え、翼もビシッと広げ、ランスへ話始めた。 「それで、ジル様の行方だけど、そっちは何か掴んだ?」 「うむ、その事だが、ちょっと前までは何となくジルちゃんの場所がわかったのだがな、今はさっぱりだ」 「あぁ、やっぱりランスもかぁ」 ランスの言う通り、怪獣界を抜け出すまでの間はジルのいる方向が何となくわかっていたランスなのだが、洞窟から出ると同時に、その感覚が綺麗さっぱり消え去ってしまったのだ。 「手がかりはナシか〜……あぁ、ランスと会えばわかると思ったのになぁー」 「ふん、まあいい、寂しがりやなジルちゃんの事だ、俺様が恋しくて今も探し回っとるに違いない」 「そんなわけ……いや、ジル様ならあり得るな……」 「がはは、当然だ、ジルちゃんは俺様にメロメロだからな」 自慢気に笑うランスに、呆れた顔をするパチカル。 彼の自己評価の高さには慣れたが、それを理解するのとは別の話なのだ。 なおジルのランスに対しての溺愛っぷりには特に異論はないらしい。 実に主人への理解が正しい使徒であった。 「それじゃあ、何処を探すかなんだけど……ランスこれを見て」 パチカルは、ランスとの間に一枚の用紙を広げた。 「なんだこれは」 「これはジル様から預かってたこの大陸の地図だ、まあ、二年前だから滅んでいる国が多いらしいけど。 それで、あたし達の居場所はここ」 パチカルは、大陸の東南部の辺りを指差すと、そこから地図に記された三つの丸を指差した。 「とりあえず、あたしがまだ探していない場所はこの三つだ」 そう言って、パチカルが指差した場所は、 一つは、現在彼女らのいる、未来において『カンラの街』と呼ばれる土地の南の山に存在する洞窟。 次に、大河が湖状に広がったシナ海の中央に存在する島、川中島。 最後に、現在地からもっとも離れた、大陸中央に存在する山、翔竜山。 「このどれかにいなきゃ、ジル様は魔人圏にいる事になるからな……問題は、どこから回るかだな……ランス、決めてくれ」 「ほう、俺様の冴え渡る頭脳が必要なんだな」 「いや、お前って運が良さそうだから適当にここだって思った場所を……」 ぼこっ! ランスはパチカルの頭を叩いた。 「な、殴る事はないだろ!」 「やかましい、俺様をバカにしたからだ。 にしても、この中からか……」 涙目になったパチカルを無視して、ランスは改めて地図を見て、何処から回るかを考える。 「うーむ……」.
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