大阪の自然の歴史を凝縮した、楽しく学べるスポット 「大阪市立自然史博物館」。 大阪市立自然史博物館ってどんなところ? 大阪市立自然史博物館は、長居公園の中にある、自然史系の専門博物館です。 7haの広さを誇る大阪を代表する総合公園です。 太古の大阪の地形や、縄文・弥生時代から現代までの人と自然の関わり等が展示・解説されており、大阪府下で見つかった生き物の化石や標本など貴重なコレクションを見ることが出来ます。 大阪市立自然史博物館の入口には、ナガスクジラ(大きい方)と マッコウクジラ(小さい方・左)、ザトウクジラ(小さい方・右)の骨格標本が! 壮観です。 それぞれの展示を見に行ってみましょう! ナウマンホール 館内入ってすぐ、 ナウマンゾウと ヤベオオツノジカの復元模型が出迎えてくれます。 すごい迫力です!! ナウマンゾウは、2万年前まで日本列島に住んでいたゾウで、大阪平野の地下の地層からもナウマンゾウの足跡や歯の化石が見つかっています。 大阪にも、こんな大きい動物が住んでいたんですね、、 本物の サヌカイト( 讃岐石) を手で触ることが出来ます。 打製石器や磨製石器に加工して使われていた石で、ツルツルしていました。 こちらの大きな切り株は、 ダグラスモミ。 古代舟「なみはや」を建設するために切り出された木の根元部分で、アメリカ・オレゴン州、カスケード山中にて切り出されたそうです。 樹齢を示す年輪は、なんと約500年分もあるんですよ! 第1展示室『身近な自然』 第1展示室には、町、村、里山など、私たちの身の回りの自然が展示されています。 それぞれのブースには、身の回りの風景の中に隠れる様々な自然についての説明が書かれています。 スライドショーには JavaScript が必要です。 意外にも、街中にキノコが生えていたり、たくさんの虫が暮らしていたり、、 さらにゴキブリの秘密まで!こんな大きなゴキブリがいたら怖いなぁ。 その他にも、大阪の地形や街、自然環境に関連した展示が沢山あります。 大阪に住み着く外来生物、ヌートリア(左)と、アライグマ(右)の姿も。 どちらも見た目は可愛いですが、特定外来生物として農作物や生態系に被害を与えるものとされています。 第2展示室『地球と生命の歴史』 続いては一気に昔にタイムスリップ! 第2展示室では日本列島、そして地球の生い立ちとそこに現れた生き物の歴史を辿ります。 展示室に入ると、大きな骨格標本が出迎えてくれます!! ティラノサウルスの頭骨と共に。 鋭い歯が多くて、強そうな顔ですね! スライドショーには JavaScript が必要です。 こちらの化石は、左も右も デスモスチルスという動物の化石。 でも、なんだか形が違います。 その理由は、、今と昔では骨格から復元されていた姿勢に違いがあったからなんです! 同じ骨からどんな姿形が想像されていたのか??是非、現地に行って確かめてみて下さい! こちらは、アパトサウルス(プロントサウルス)の足跡。 私の足の20倍くらいある??是非、足を入れて比べてみて下さい。 地球の誕生(46億年前)から最近?(2億年前)までの年表も。 地球上の各時代に、どういった動植物が生息していたかの説明も丁寧にされています。 とっても見ごたえのある展示室!歴史が深いです、、 第3展示室『生命の進化』 第3展示室のテーマは「生命の進化」です。 現在、200万~300万種の生物が暮らす地球。 わたしたちに馴染みのある 霊長類や海の生物、虫など、色々な生き物のくらしやその進化について紹介されています。 スライドショーには JavaScript が必要です。 ハンガーで作られた鳥の巣(左)や、色々な種類のカモ(右)など、動植物の興味深い展示も。 こちらは、大阪府内に生息する哺乳類です。 ツキノワグマやニホンジカまで住んでいるのにはびっくり!! 大阪の自然や動物を知れる、地元密着型の展示室。 コインロッカー コインロッカーがあるので、大きな荷物があっても安心です。 ミュージアムショップ内には、自然や動植物にちなんだ書籍もたくさん並んでいました!興味深いものばかり、、 是非、立ち寄ってみて下さいね。 長居植物園 同じ長居公園の中にある長居植物園は、24. 2haある、緑に囲まれた都会のオアシスです。 ツバキ園やバラ園など11の専門園や、大花壇もあり、季節の花々を1年を通して楽しむことが出来ますよ。 数万点あるという、昆虫標本がずらり! ひとつひとつ見ていたら、1週間くらいかかりそうです。 昆虫好きな方も、そうでない方も、是非足を運んでみて下さい。
次の昆虫展に1人で20代男がいってきた感想 わりと楽しかったです。 ただ大前提として、生き物、昆虫が好きな方限定です。 私は昆虫が小さいころから変わらずに好きだったので、楽しめました。 入口は画像のように大きな昆虫達が並んでいます。 他にも大きい昆虫が5匹くらいいました。 これをすぎるとあとは標本コーナーです。 これはほんの一部ですが、凄かったです。 蝶の標本だけで、300匹くらいいたんじゃないかな? とりあえず圧倒的でした。 世界中の昆虫の標本が見れるので、中にはあまりの大きさに驚いた昆虫もいました。 標本の横に雑学が、漫画や動画なので置いてあり「へえ~~~なるほど!」と思うものが多かったです。 例えば、 「蟻を抱きしめて、体に蟻の匂いを着け蟻の巣で生活する虫は、長時間たつと蟻の臭いが消えて蟻に敵だとばれる。 」 文で書くとわかりにくいですが、このような物が大きく漫画形式で壁に飾ってあります。 なので一人で楽しめるはずです。 殆どが子連れ 殆どが子連れです。 私みたいに一人で来ている人は、白髪のカメラを持ったガチ勢っぽいおじさんくらいでした。 私は一人であまり楽しめないほうなので、それが嫌でしたね。 入口が分かりにくかった。 昆虫展は、長居公園にある 大阪自然博物館 というところの2階にあります 2階です 私は昆虫展の入り口はどこですか?とお姉さんにきくと 近くを指さしてこちらですと。 (私が行った方の横の通路が入口だった) そして私は普通に階段を降り、大阪自然博物館の入り口に戻りました。 お姉さんは、私が違うところに行っているのが分かっていたはずなのにそのまま放置したのです。 凄い暇そうなのに。。。 少し腹が立ちました。。。 長居公園にプールがあるので、子連れの方はお勧め 9時00分~20時30分 最終入場 20時00分 子ども(6歳以上16歳未満) 150円 大人(16歳以上65歳未満) 400円 高齢者 65歳以上 150円 しってました?長居公園ってセブンイレブンもあるし、プールもあるんです。 昆虫展の後プールなんか良いと思いますよ。 そうしている家族が多かったです。 ただ、あくまで家族向けっぽいので 私みたいなのが一人で入ると、親御さんが「あやしいい・・わが子を守らなければ・・」 みたいな余計なストレスを書けていはいけないので、入らないほうがいいかもしれません。 この近くに食べログ1位の安いたこ焼き屋がある 全然昆虫展とは関係ないんですが 私たこ焼き大好きなんです。 で、昆虫展の近くに食べログ1位を取ったたこ焼き屋があるので紹介します。 住所 大阪府 大阪市住吉区長居東4-6-8 最寄り駅 地下鉄御堂筋線・長居駅。 道順 5番出口、西へ30m。 徒歩約10秒。 ここです。 私は正直、もっと美味しいたこ焼き屋を知っているのでめっちゃうまい!とは思わなかったです。 ただ、ここの店のたこ焼を一番美味しいと思う人が多いので食べログ1位です。 私は美味しいと思いませんでしたが、きっと多数の人は美味しいと感じるはずです。 安いですし、いってみてください。 250円で食べられますよ。
次の特別展昆虫 大阪 2019 初日の混雑状況 初日の混雑状況は天候が悪かったせいもあるのか、そんなに滅茶苦茶混んでいるということはありませんでした。 これから夏休みに入っていったり、梅雨が開けてくるともっと人が増えてくると思いますので、興味のある方は早めに行かれたほうがよいかもしれません。 イベントの内容「2019年 特別展昆虫 in 大阪」 特別展昆虫大阪の看板 2018年に東京の国立科学博物館で開催され、44万人を超える人が訪れた人気の昆虫展です。 2019年には大阪で開催され、東京展を見ることができなかった人にとっては待ち遠しかったのではないでしょうか。 大阪展ならではの工夫がされているところもあって楽しめますよ! イベントの基本情報です。 ・イベント名称 特別展「昆虫」 ・場所 大阪 長居公園 大阪市立自然史博物館ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階) 〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 TEL:06-6697-6221 FAX:06-6697-6225 最寄は地下鉄の「長居駅」が良いと思います。 詳しくはサイトで確認してください。 ・期間 2019年 7月13日(土)~9月29日(日) 休館日:7月16日(火)、22日(月)、29日(月)、8月19日(月)、26日(月)、9月2日(月)、9日(月)、17日(火)、24日(火) ・時間 9:30~17:00 (入場は16:30まで) ・料金 【前売券】大人¥1,200 高大生¥600 【当日券】大人¥1,400 高大生¥800 中学生以下は無料です! 会場への行き方 会場への向かい方は、内覧会に行ったときにも詳しく書いているので、こちらの記事も御覧ください。 いくつか注意点があって、昆虫展は大阪市立自然史博物館ネイチャーホールの「花と緑と自然の情報センター2階」で開催されています。 館内の階段を使っても上がれるのですが、基本は南側の入り口から入ったところにある外の階段を使って2階へ上がって入場するようです。 前日の内覧会へ行った時とは少し変わっていました。 (正門から行っても遠回りになるだけで道はつながっているので問題はありません。 ) 左へ行くと「正門」、右へ真っ直ぐ行くと「南側の入り口」 ここを左に曲がると自然史博物館の正門へ出るのですが、右へ真っ直ぐに行くと南側の入口があります。 入り口を入ったところのすぐ近くにある階段を登って展示会場へ行ってくださいとの案内が出ていたので(内覧会時にはなかった)そのコースで会場に入るのが正しいようです。 南側の入り口から中へ 先程の道を真っ直ぐに来ると南側の入口があります。 ここから上がってくださいの看板 入ってすぐのところに「特別展昆虫入口 この階段を上がってください」とのアナウンス。 「ベビーカーや車椅子のお客様はエレベーターが館内にございます」とのアナウンスも書いています。 外に設置された階段。 階段を上がると緑も美しく素敵な場所から入場できます。 看板の後ろにあるのが階段。 上からグルっと回っていくと、イベントショップの裏側に出て会場への入口につながっています。 屋外の階段を使ってくださいの注意看板 館内の階段から2階へ上がろうと思うと、前日にはなかったこんな看板が。 実際には通行が止められているわけではないのでここをあがるとイベントショップのあるところに出ます。 そこを抜けて展示の入場口へ行くことはできるのですが、混んできたときに入口と出口をわけることで混乱を防ぐ目的があると思いますので、外の階段から登って展示会場に入るようにしたいですね。 展示の内容と見どころ! 展示は大きく 5つのカテゴリーにわけて構成されています。 昆虫の展示をもっと楽しめるように、最初は昆虫とは一体なんなのかを基礎から歴史まで学んでいきます。 そこからは多様性に溢れ、不思議と面白さに包まれた昆虫の世界を堪能し、昆虫の生態や能力についても展示で楽しんでいきます。 最後には、昆虫の研究者がどのような取り組みを行っているのかを知ったり、その研究が私達の生活にどのように溶け込んでいるのかを見ることができます。 展示の構成や流れも素晴らしいので 初めて行く方は順番に沿ってみていくのが楽しいと思います。 一番最初は巨大昆虫がお出迎え! 巨大なニホンミツバチの模型 巨大昆虫が何匹も!?ここで巨大昆虫と一緒に記念写真を撮ったりできますが、実は他のところで展示されている巨大昆虫もいます。 特別展昆虫はネイチャーホールの2階で行われていますが 、大阪市立自然史博物館の本館の方にヒトスジシマカの実物240倍模型が展示されています。 常設展示などもありますので、そちらを見に行くのも楽しいですよ! CHAPTER 1 昆虫とは 1-1 昆虫の身体 昆虫とは一体どんな生き物なのかを、資料や展示の中で学んでいきます。 普段は虫と呼んでいるけれども、実際には昆虫の分類ではない蜘蛛やダンゴムシはどこが違うのかなどもわかります。 1-2 昆虫の歴史 昆虫はいつごろ誕生したのか?から始まりますが、化石で見つかっているメガネウラの実物大模型などがテンションの上がるポイントです! 大きいトンボ!?とても大きいですよ! メガネウラの実物大模型 メガネウラ実物大模型!ちょっとしたラジコンなどよりも大きい。 これを両手でしっかり掴んだとしても暴れられたら逃げられてしまいそうだ。 オオトンボ目の昆虫になるらしいが、トンボならきっと肉食だろう。 うっかり噛まれたらかなり痛そうだ・・・。 日本初公開の「絶滅目」の昆虫!琥珀に閉じ込められた状態で展示されています アリエノプテラ目という、今はもう存在しない目の昆虫の実物が展示されています。 琥珀に入った実物が展示されるのは日本では初めてのことのようで今回の見所の一つでしょう! 小さいのでしっかりよく見てくださいね! とても小さいので虫眼鏡で拡大してみることができるようになっている。 コラム:チョウとガの違い 昆虫の話になるとよく聞かれる質問ですが、そのことについて詳しく説明されているコラムがこのコーナーにあります。 結論としては、この2つに本質的な違いはないということですが、その理由などはぜひ会場で読んでみてください。 図録で後からでも読めますが、昆虫の面白さや難しさを一回ここで考えてみると、この後の展示をもっと楽しめると思います! CHAPTER 2 昆虫の多様性 2-1 多様性の3つのレベル ここで書かれていることは少し難しい。 生物多様性条約では生物の多様性には3つのレベルがあるという話がされています。 ・生態系の多様性 ・種の多様性 ・遺伝子の多様性 について触れられている。 すごく簡単にまとめると「いろんな環境に色んな種類がいて、一つ一つの個体には個性があるよね!」くらいで良いと思います。 2-2 さまざまな環境に住む昆虫 ここでは、「関西近辺」「沖縄」「海外」で見られる昆虫にはどんな違いがあるのか?を展示しています。 「関東近辺」が「関西近辺」に変わっている 東京展の時には「関東近辺」で展示されていたので、関西で見られる昆虫にかわっているのは大きな変更点ですね。 セミひとつとっても、関東ではアブラゼミやミンミンゼミが多いところが、関西ではクマゼミが多いなどの違いがあったりします。 さらに、 ・人家周辺(耕作地なども) ・林縁 ・林内 ・流水域(渓流、河川) ・止水域(池沼、水たまり) などの環境で見られる昆虫の違いを標本を通して見ることができます。 おなじみのカマキリやオンブバッタなどは人家周辺で見られますし、渓流などだとトンボの仲間が多く展示されています。 海外と日本で見られる昆虫が違うのはわかりやすいですが、環境によって見られる昆虫の違いが展示を通して観察できるのは面白いですね! 関西の人家周辺で見られる昆虫たち。 関西ではクマゼミが多く街なかでも多く見ることができる。 ヒラズゲンセイなどは生息域が北上していて、体液が人体に有害であることや見た目が赤いクワガタみたいなのでよく話題に上がっているが関東ではまだ見ることはできない。 2-3 特徴のある昆虫 ここではたくさんの昆虫の標本を様々な切り口で見ることができます。 一部を紹介します! 大きい昆虫・小さい昆虫:チョウ・ガ すべて蛾(ガ)の仲間です。 小さいガから大きなガまでを美しいレイアウトで展示しています。 タマムシの仲間ですが、全体がキラキラするのではなく胸と頭の部分だけが金属光沢を持っています。 腹部の羽は渋く上品で深い色合いをしていて、まるで匠の技を使った工芸品のようですね。 たくさん標本が展示されていますが、良かったら探してみてくださいね! ゴキブリとは「Gの部屋」 いきなり煽ってくるのがこの注意 Gの部屋に入る前にはこれが目に入ってくる。 特別展昆虫 初日 ゴキブリ 観覧注意まで書かれるとはいったいなんなのでしょうね(笑) ゴキブリは苦手な人も多いことから、わからなくもないですが。 しかし、ゴキブリが世界に何種類くらい存在するか知っている人はそんない多くはないと思います。 そして、たくさんの種類のゴキブリの中には、あっと驚くようなゴキブリがたくさんいるのです。 この展示を見た後にはゴキブリに対する認識が大きく変わると思います! 一部を紹介です! ニコニコゴキブリ ニコニコゴキブリ。 ニコニコ模様が背中についています。 「キイロテントウゴキブリ」と「ケンランマルゴキブリ」 ケンランマルゴキブリ 緑の金属光沢があって、とても美しいゴキブリです。 昆虫の多様性と保全 東京展の方では2-4の大きな項目として扱われていましたが、大阪展では昆虫の特徴に含まれています。 絶滅が心配されている「ツシマウラボシシジミ」が紹介されていました。 国内では長崎県の対馬にのみ生息していますが、シカが増えてツシマウラボシシジミの食草を壊滅させてしまったことで、種の存続が難しくなっってしまったチョウチョです。 そこで種の保全を増殖を目的として、現地ではシカの柵を設置して食草を守ったり、人工繁殖や再導入が積極的に進められています。 人工繁殖で驚異力している施設には箕面の昆虫館などもあります。 飼育員さんに話を聞いたところ、オスとメスをうまくくっつけて卵を産ますのが少し難しいようで、人工繁殖でも簡単には増えないようです。 CHAPTER 3 昆虫の生態 3-1 昆虫の生態 「食べる」「住む」「たたかう」「まもる:擬態する虫たち」「ふやす」「産卵」それぞれについて写真や標本を使って見せています。 「住む」のコーナーの中ではクロオオアリのコロニーの観察ができるように巣箱が設置されています。 クロオオアリの巣(コロニー) クロオオアリの巣(コロニー)が展示されています。 中ではエサを地上部分へ探しに行くものや、女王アリのお世話をするものなどにわかれています。 会場ではじっくりと観察してみてください。 コラム:イグノーベル賞受賞・トリカヘチャタテ イグノーベル賞とはノーベル賞のパロディーとして「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に対して与えられる賞で1991年に創設されました。 2017年の生物学賞を受賞した研究がここのコラムで展示されています。 ここで発表されている「トリカヘチャタテ」の研究の何がすごかったのか。 それは、メスが生殖器をオスに挿入して産卵の準備をするのです。 つまりは、今までの私達の常識から考えるとオスとメスが逆転してしまっているのです。 びっくりです! 3-2 他の昆虫との関わり ここでは「アリの巣・シロアリの巣」として、アリの巣に共生する昆虫たちについてまとめられています。 アリやシロアリの巣では集団生活が営まれているのですが、その中に違う種類の昆虫が紛れ込んでいることがあります。 そのような昆虫たちを「好蟻性(こうぎせい)・好白蟻性(こうはくぎせい)昆虫」と呼ぶのですが、とても興味深い内容でした。 アリの巣に紛れ込む昆虫たちはあらゆる手段を使ってアリのフリをしているのです。 違う種類だとバレたら襲われてしまいますしね。 そんなアリと好蟻性昆虫の4コマ漫画が展示されています。 作者は「いずもり・よう」さんです。 アリと好蟻性昆虫の話を4コマにした作品。 東京展では全部で9つの4コマがあったが、大阪展では4つしか展示されていない。 全部見たい方は図録を買うと全ての4コマを見ることができますよ。 CHAPTER 4 昆虫の能力 昆虫の身体能力を「飛ぶ」「歩く」「泳ぐ」「跳ねる」につてパネルが展示されているのと、それを白黒の映像にした作品が上映されています。 子供と一緒に見ると楽しいですよ! 「飛ぶ」「歩く」「泳ぐ」「跳ねる」についてまとめられたパネル という経典ではもう少しボリュームがあって「昆虫の感覚とコミュニケーション」というテーマで「見る」「聞く(感じる)」「音を出す」「フェロモン」などについて展示されていました。 ここも図録には掲載されています。 CHAPTER 5 昆虫研究室 5-1 昆虫研究者の仕事 ここでは昆虫研究者の仕事として一体どんなことをしているのか? 昆虫を採集してどのように調べていくのかを動画で説明しています。 5-2 採集する 昆虫採集に使う道具がたくさん展示されています。 採集用具の展示 網などはおなじみの採集用具だが、知らないとどんなふうに使ったら良いのかわからないものもありますね。 近くで見て調べてみてください。 奥には有名な「ノムラホイホイ」も展示されています。 昆虫採集とマナー 昆虫採集をする上でのマナーが書かれています。 採集者自身への配慮、昆虫と自然の生態系への配慮、第三者に対する配慮について書かれています。 マナーを守って採集は行いましょう。 5-3 標本を作る 標本の作り方や道具が展示されています。 保存の方法なども説明されているので勉強になります。 標本作りの展示。 なんか凄いです。 5-4 コレクションを構成する 数万点を超える標本の展示 全体を通して数万点の標本が展示されています。 その大部分がこのコレクションのコーナーで展示されているもので、ボリュームがかなり多いです! 宝塚昆虫館標本 今回展示されている中で興味深かったのは「宝塚昆虫館のコレクション」です。 宝塚昆虫館は1939年に開館し1968年に閉館しました。 失われた標本も多いようですが大阪市立自然史博物館に移管されて保存されているものが今回たくさん展示されています。 その中には100年近く昔の標本なども残されているので、戦前に採集されていた標本が残っている事自体にも驚きました。 昔の関西の昆虫の生態系を想像することができて面白い展示だと思います。 ラベルには「1932年」とあります。 今は淡路島などではタガメは観察できないので、昔とは生態系が変わっていることが伺いしれます。 5-5 観察する ここでは最新の昆虫の観察方法が紹介されています。 ただ、飼育したり標本を眺めるのではなく、最新の技術を使って3Dの画像を作成したりできます。 他にも「ナノスーツ法」や「X線マイクロCT」なども紹介されているのですが、かんり高度な技術が使われていることを知ってかなり驚きました。 5-6 研究する 大阪展においては大阪市立自然史博物館の学芸員である松本吏樹郎 まつもとりきお さんが新種記載された「Dolichomitus flavicrus」というハチの仲間を展示するとともに、どのように新種として認められていくのかが紹介されています。 まだ記載されたばかりなので和名がついていないんですね。 松本吏樹郎 まつもとりきお さんが新種記載された「Dolichomitus flavicrus」の展示 新種として認められるまでのプロセスについて書かれている。 5-7 昆虫研究のこれから 最後のまとめに入ってきたのが人との関わりです。 環境を通して人と関わってきた昆虫の話はここまでもたくさんありましたが、ここで言う人との関わりはもっと直接的なもので、昆虫の作るモノであったりその能力のことです。 昆虫が作るものとして有名なものはカイコが吐き出す糸を「シルク」として利用したり、ミツバチが集めてくる「ハチミツ」などです。 能力でいうと、昆虫の優れた機能や構造を模倣することで私達の生活に利用する「バイオミメティクス」がありますが「モルフォテックス」や「モスマイト」について紹介されています。 モルフォチョウの羽 モルフォチョウの羽は見る角度によって色が変わります。 本来は羽に色はついていないのですが、その羽根の構造によって光の反射をコントロールし美しい色を見せてくれるのです。 その構造を「構造色」というのですが、その構造色を調べて応用することで新しい素材の開発をしたのがモルフォテックスです。 鮮やかな色が見えたり、色が沈んだり。 飛んでいる時にはこの構造のおかげでキラキラして見える 昆虫研究の歴史と未来 最後には「昆虫は身近な存在であり、あらゆる自然科学研究へとつながっている」と締めくくられています。 特別展「昆虫」監修者 この素晴らしい展示を監修してくださった皆様方です。 感謝感謝です。 特別展昆虫 監修者• 総合監修:野村周平(のむらしゅうへい)国立科学博物館• 監修:神保宇嗣(じんぼうつぎ)国立科学博物館• 監修:井手竜也(いでたつや)国立科学博物館• 監修:丸山宗利(まるやまむねとし)九州大学総合研究博物館• 監修:松本吏樹郎(まつもとりきお)大阪市立自然史博物 香川照之さんも出演する音声ガイド 香川照之さんも出演する音声ガイドは 500円でレンタルできます。 全部で20件の音声ガイド(1件はボーナストラック)が入っていて、合計時間は約35分になるボリュームです。 昆虫すごいぜでおなじみの香川さんのメッセージを楽しむことももちろんですが、各展示の内容を補足してくれたり解説してくれる音声ガイドを利用すると展示を何倍も楽しめると思います! 問題点は、どんな展示のときでもそうなんですが友人と一緒に行った時は音声ガイドを集中して聞けないことですね(笑) 美術館などと違い、友人や子供とワイワイしながら楽しめる展示なので集中して聞けないかもしれません。 しかし、聞き逃したとしても何度でも聞くことができるので心配しなくても大丈夫です。 デザインが可愛いので買ってしまった。 レザー調の質感もグッド。 モバイルクリップレンズ 1,458円(税込) 色々持っているから本当はいらないのだけど「特別展昆虫」と入っているので記念に購入。 広角、マクロ、魚眼の3種類のレンズがついています! 美しい昆虫5連ラムネ 324円(税込) 美しい昆虫ということで「ベニモンアゲハ」「ナナホシキンカメムシ」「チョウトンボ」「ハナカマキリ」「ニジイロクワガタ」の5種類のプリントパッケージのラムネ。 5個にわけることもできるので、軽い気持ちのお土産にピッタリ。 5mm方眼は普通に使いやすいと思ったので使うつもりで購入しました。 ネイチャーホール1階のショップ ネイチャーホール1階にも普段から自然史博物館のグッズをおいているコーナーがあります。 特別展昆虫に合わせて昆虫のグッズを強化して販売していますのでお時間あったらのぞいてみると面白いですよ! 「工房うむき」さんの陶器類。 マニアック過ぎて全部欲しくなったけど、イベントショップで予算使い切っちゃったので我慢・・・。 次行ったら買っちゃう。 他にもたくさんの昆虫関連グッズが置いていましたよ! 本のコーナーも昆虫関連のものを豊富に増やしているみたいです。 特別展昆虫のイベントショップと合わせてこちらで色んな本を見てみるのも良いですね! 特別展昆虫の大阪の図録 特別展昆虫 大阪 図録 2,000円(税込) 2018年の東京展を見られた方は、今回の大阪展で販売されている図録に違いがあるのかが気になるところだと思います。 ショップの店員さんに東京展と中身は違うのか?と質問したところ「まったく同じものになります」と返答されたのですが、実際に買ってみると違う点もありました。 図録の東京版と大阪版の違い 一番大きな違いは 「大阪展のBONUS CHAPTER」が増えています。 1-1 関西の昆虫 [COLUMN 13]ところ変われば虫変わる 1-2 大阪市立自然史博物館の特徴的なコレクション 小路嘉明(しょうじよしあき)チョウ類コレクション 後藤光男(ごとうみつお)甲虫コレクション 常木勝次(つねきかつじ)有剣ハチ類コレクション 宝塚昆虫館標本 [COLUMN 14]大阪にちなんだ名前の昆虫 ページ数にすると184-191ページまでが増えています。 他の変更点は背面の年号が東京展の図録が「2018」だったのが、大阪展では「2018-2019」にかわっていたり、主催や協賛がかわっているのでそこに変更があるくらいです。 他のところに違いはみられませんでした。 まとめ 特別展昆虫は、前回の東京移転と比べると少し規模が縮小されていますが、それでも十分に楽しめるクオリティの展示です。 フリーパスも持っているので、行きたいという方がいたら案内もしてあげようと思います。 特別展昆虫大阪の他の記事 特別展「昆虫」内覧会へ行ってきました!.
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