スポーツ 漫画。 スポーツ漫画

スポ根

スポーツ 漫画

いずれの主人公も、身辺の苦難に耐え、過激な特訓を自らに課し、いくども挫折を味わいながら、不屈の闘志と根性で乗り越えていく — 『スポーツの百科事典』 主人公が努力と根性でひたむきに競技に取り組み、特訓を重ね、あらゆる艱難辛苦を乗り越えて成長を遂げてライバルとの勝負に打ち勝っていくのだが 、主人公が背負った苦労を強調させるために、スポーツ選手としての天性の素質を持ち容易く主人公を打ち破ることが出来るライバルの存在は必須であり 、出身の主人公に対し出身のライバル、といった対比構図も盛り込まれた。 こうした弱者が強者に努力と根性で立ち向かうストーリー構成は高度成長期に一般大衆が抱いていた「欧米諸国に追いつき追い越せ」という価値観と一致するものであり 、当時の読者に支持された。 なお、教育評論家のは「スポーツの世界に生きるヒーローの世界をそれぞれの固有の面白さで味つけした程度なら単に『スポーツもの』で、『スポ根』となると悲劇的なまでに苦行が描かれなければならない」としている。 また、以降に少年層や女性層の人気を獲得した『』の中心テーマ「友情・努力・勝利」とスポ根を同一視する例もあるが 、准教授の高井昌吏は「『週刊少年ジャンプ』における『男の物語』は、1970年代前後のような『禁欲的な男たちの物語』ではない。 その点には注意が必要である」としている。 広義のスポ根とは、実際の選手が「あるスポーツに打ち込んでやり遂げようとする 」「一つのスポーツにひたすら打ち込み、努力を重ねる 」などの精神、「主人公がスポーツの勝負を通じて技術的・精神的に成長する姿を描いた 」とされる。 なかには、思考能力を競うを扱った作品や 、スポーツの範疇を超えて競技志向の強い部活動を扱った作品を「スポ根」 や「文化系スポ根」として紹介する例や 、「スポ根風青春コメディ」「スポ根コメディ」などの言葉で紹介されている例もあるが 、本記事では狭義のスポ根作品について紹介する。 背景 [ ] 詳細は「」および「」を参照 「」とは元々は仏教用語で「その人が生まれながらに持ち合わせる性質」を意味する言葉だが 、日本のスポーツ界において「困難な状況にあっても屈することなく物事をやり通す意思や精神力」を意味する言葉として用いられてきた。 肯定的な用法には「根性で勝ち取った」、否定的な用法には「根性が足りない」「根性を鍛えなおす」などがある。 日本にはから欧米発祥の様々なスポーツが輸入されてきたが社会的交流の手段としての側面に関心は払われず、技術向上と勝利の追求のみに関心が払われた。 それらを実現するための指導法と強化体制の確立が重視されてきたが 、その中で登場したのが「根性」という言葉だった。 精神に訴えかける言葉自体は後に非科学的として敬遠されていたが 、に行われたにおいてを率いたやレスリング日本代表を率いたが精神論を前面に出した厳格な練習方法を導入して成果を挙げた。 大松や八田の影響により厳しさに耐え抜き努力する姿勢を尊ぶ風潮が生まれ、スポーツ界のみならず一般社会においても「根性」という言葉が普及するに至った。 一方、「根性」という言葉は時には競技に関わる上での動機づけ、厳しい練習に耐えうる忍耐力、試合に挑む上での集中力の意味で用いられるなど抽象的かつ多義的なものであった。 スポーツ分野において精神的要素は不可欠なもので競技のレベルが高くなるほど勝敗や記録に影響を及ぼす傾向があるものの十分な科学的検証がなされてこなかったが 、頃から選手が競技の場において最高の状態で能力を発揮するための自己管理を目的としたメンタルトレーニングの研究開発が行われている。 歴史 [ ] 前史 [ ] 後、 GHQ の指示により教育や映画は禁止されていたが 、のの締結以降に相次いで解禁されると、漫画の世界でも武道を描いた作品が登場し 、からにかけて柔道漫画『』 ()が『』で連載された。 この作品はや時代劇などで描かれてきた伝統的な日本人的心情に則ったもので 、柔道だけでなくの要素も含んだ作風は熱血スポーツ漫画のルーツとも呼ばれ、後の作品群に影響を与えることになった。 『イガグリくん』のキャラクター設定や必殺技を擁した対決シーンは、から『』で連載されたの野球漫画『』へと引き継がれ、これ以降のスポーツ漫画における定石となった。 『くりくり投手』では『イガグリくん』の手法をさらに極端化し、必殺技を身に付けるための過激な特訓の描写も登場した。 からにかけて『』では原作・作画による野球漫画『』が連載された。 この作品は実在のの世界と必殺技の要素を併せた内容となり 、後に同誌でやはり福本作・作画で連載された『』や、の『』へと踏襲された。 一方で、熱血スポーツ漫画からスポ根漫画への流れとは別に、の野球漫画『』 やの野球漫画『』などの爽やかな作風のスポーツ漫画が存在した。 こうした作品に代わって熱血ものが発展した経緯についてのはに始まったの影響を挙げている。 竹内によれば、テレビで扱われたプロ野球ややの実況放送を通じて大衆の間で「するスポーツ」ではなく「」が支持を得たことの影響により漫画の世界も性を強めたという。 また、この時代には漫画では新しい表現形式のが生み出されており 、劇画のかつ動的な手法が後のスポ根作品において取り扱われたことで作品に現実味を与えることに貢献した。 誕生と発展 [ ] 『』の原作者であるは構想にあたり、小説『』の悲劇性を意図したという。 一般的に「スポ根」の発祥となった作品や元祖と呼ばれる作品は『週刊少年マガジン』でからにかけて連載された『巨人の星』(原作:梶原一騎、作画:)である。 この作品はに人気を獲得したの小説『』のような、一つの道を究めライバルとの対決に打ち勝っていく人物を主人公とする構想をもつ編集部と 、の小説『』のような悲劇的な運命を背負った人物を主人公とする構想を持つ梶原とが結びついたことにより誕生した。 これらの要素に1960年代に社会問題となっていた苛烈なを後押しするの存在を反映し 、人間教育には父親の存在は欠かせないものとし、「教育ママに対するアンチテーゼ」として父権的なキャラクターを登場させ、主人公・と父・の戦いと葛藤が物語の軸となった。 この作品は「一般社会に普遍化できる生き方の見本として、栄光を目指して試練を根性で耐え抜く姿を野球の世界を借りて描いたもの」とも言われ 、作画を担当した川崎の発案による過剰な表現手法や、原作を担当した梶原による大仰な台詞まわしは当時から批判の声もあったが 、作品自体は徐々に人気を高め『週刊少年マガジン』の部数を100万部に押し上げた。 梶原は、その後もを題材とした『』(作画:・)、を題材とした『』(作画:)、を題材とした『』(作画:)の原作を務めたが人生論的な要素が強い『巨人の星』とは異なる趣向を取り入れた。 梶原の自伝によれば『柔道一直線』では技と技の応酬といったエンターテインメント性に焦点を当てる一方で立ち技優先の傾向があった当時の日本柔道界へのアンチテーゼを 、『タイガーマスク』では往年の『』のプロレス版を標榜し善と悪の二面性のあるヒーローを 、『あしたのジョー』では『巨人の星』の主人公・星飛雄馬のような模範的な人物へのアンチテーゼとして野性的な不良少年・を主人公としぶりを意図したという。 また「スポ根」の手法はにも伝播したが、このことは従来、品行方正で内向的な傾向の強かった少女漫画の作品世界に競争の原理を導入したと評される。 を題材とした『』()や『』(原作:、作画:)では少年誌さながらの必殺技の応酬や根性的な特訓が描かれると共に、恋や友情や家庭の問題、思春期の悩みといった少女漫画の主要テーマが盛り込まれた。 一方、漫画評論家のは「スポーツものとは、ある意味で肉体のドラマ」とした上で「スタイル画ではない、動きや肉体を感じさせる『絵』を持たなければ、表現できないジャンル。 肉体性を脱け落とした形では表現できなかっただろう」と評している。 これらの作品は「スポ根」の代表的作品と評価されており 、人気作品は前後に次々と化や化された。 沈静化 [ ] のを契機に高度成長からへと移行し、人々の関心は経済的安定や社会的上昇から個々の内面的な充足や多様な価値観を求める志向へと変化すると 、漫画の世界もそれと並行して日常生活の機微を反映したものへと移行した。 からにかけて連載された野球漫画『』()では、ライバル同士の対決を描きつつも社会階層の対立軸や根性的要素は薄れ 、「秘打」と呼ばれる必殺技の要素を残しつつも「魔球」の描写は排除し 、現実的な試合展開と個性的な登場人物による人間ドラマが描かれた。 また、同時期に連載されたの野球漫画『』や『』では根性や努力といった要素を残しつつも魔球などの空想的な要素を排除し 、等身大の登場人物たちが部活動に打ち込む姿に焦点を当てた。 少女誌においても、1973年からにかけて連載されたのテニス漫画『』や、1971年からにかけて連載されたのバレエ漫画『』では、作品序盤は旧来的な主人公とライバルとの対比構図や精神主義といった要素を残していたが、作品が進行するに従ってそれらの枠組みから脱却し登場人物たちが自立し成長する物語へと転化した。 スポ根における特徴の一つだった魔球や必殺技の要素は1972年からにかけて連載された野球漫画『』(原作:、作画:)においていっそう過激化し 、作品終盤では超人選手によって次々に生み出された「必殺技」により多数の死傷者を生み出す、の場と化した。 評論家のは「『巨人の星』が貧困の克服()を背景にした1960年代の神話とすれば、この作品は社会が安定し『貧困』という動機づけを喪失した1970年代の神話である」としている。 一方、『ドカベン』の作者である水島は野球漫画『』の中で魔球をではなくとして扱い 、魔球という言葉により相手に精神的重圧を与える、試合における「駆け引き」の道具として描くことによって「魔球」を否定した。 これらの作品によってスポ根の特徴だった荒唐無稽な要素は退潮し 、スポーツ漫画は現実的な作風へと転換していった。 テレビドラマ [ ] テレビドラマとして「スポ根」が扱われた背景にはでのの活躍が影響を与えている。 写真はに行われた戦。 スポ根漫画の誕生と前後して系列ではとテアトル・プロの共同制作による、やサッカーといった集団スポーツを通じた教師と生徒たちの交流を描いた『』『』『』などの青春ドラマシリーズが放送された。 この背景には、に行われたにおいてを優勝に導いたの影響があるとされている。 1960年代後半から1970年代初頭にかけてスポ根漫画を原作としたテレビドラマが登場し、系列で放送された柔道を題材とした『柔道一直線』やバレーボールを題材とした『サインはV』やを題材とした『』などが人気作品となった。 その中で、『サインはV』は「稲妻落とし」「X攻撃」などの必殺技も話題となり高視聴率を記録、当時のバレーボールブームやスポ根ブームを牽引したが 、原作と同様の特訓による根性的要素を表現するために出演者に対して長時間に渡る練習を課し 、リハーサルを経て消耗し切った所で撮影に挑んだ。 同作の終了から3年後の1973年には、主演をからに交代した続編が放送されたが、前作ほどの人気を得ることは出来ずに終了した。 1970年代中盤以降、主演の『』などの青春ドラマが人気を獲得し、スポ根番組ブームは終息したが 、1979年には系列でバレーボールを題材とした『』(原作:)が放送された。 この作品は必殺技「ヒグマおとし」やチームメイトの死など『サインはV』の影響を受けたもので 、出場を目指し奮闘する内容だったが 、1980年代にで『排球女将』のタイトルで放送され人気を獲得した。 からにTBS系列でラグビーを題材とした『』が放送された。 この作品は、元のが高校の弱小ラグビー部を監督就任から7年で全国優勝に導いた実話を脚色したもので 、放送当時すでにスポ根的手法は「時代遅れ」という評価もあったが 、いわゆるの特徴でもある過剰な演出やセリフ回しにより、当時の学生たちの人気を獲得した。 主人公・滝沢賢治を演じたは「セリフは劇画調で、自分の演技もまだまだ。 でも、向上心や悔しさ、苦悩や希望のつまった内容が届いたのだろう」と評している。 には滝沢らの6年後の姿を描いた続編『』が放送されたが、を舞台にした非現実的な要素(原作もラグビーではなく高校野球を描いた小説である)に加え、それをかき消すほどの前作のような熱量も足りず 、全16話で終了した。 テレビアニメ [ ] ピッチングモーションが始まると、選手を取り巻く背景も普段の球場から一転し、非現実的なおどろおどろしいモノとなる。 瞳の中に燃え盛る炎、キャラクターたちの燃え上がる感情表現のため、いきなりや、、そしてなどが登場するシーンなどもそうだ。 実際には絶対あり得ないオーバーな表現がドラマチックな内容とマッチし、緊迫したストーリーをどんどん盛り上げていった。 オーバーリアリズムについて。 漫画やドラマにおけるスポ根人気と東京オリンピック開催の影響もありアニメの世界でもスポ根が扱われることになった。 その最初の作品として既に原作の漫画が人気を獲得していた『』のアニメ版が企画されたが、当時のアニメ作品で描かれていた登場人物のの多くはされたものであり劇画調の登場人物を取り扱った経験が不足していたことから「『巨人の星』のアニメ化は不可能」「アニメ化には相応しくない」と評されていた。 『巨人の星』では原作と同様に過剰な表現が多用されたが、これは監督を務めたが「においてが演じる大仰な」そのものをアニメの世界にも求めたためであり 、長浜自身は「オーバーリアリズム」と称していた。 また『タイガーマスク』では劇画の荒々しい描線を表現するためにという手法が導入され 、『あしたのジョー』では監督のによって当時としては実験的な「」などの表現手法や演出法の研究が行われた。 こうした手法はスポ根アニメ全体でも用いられた だけでなくスポーツ以外の分野でも用いられるなど 、日本アニメの技術の進歩に貢献した。 アニメ作品は漫画作品に比べて進行が速く漫画の連載状況に容易に追いついてしまうことからオリジナルの登場人物やエピソードが新たに追加された。 こうした事情について『あしたのジョー』の作画を担当した漫画家のは「自分の手元から離れた世界。 親元から離れた子供のように向うの世界で良い人生を送れたらいいと割りきっていた」と証言しているが 、反対にアニメの演出が自身の連載作品に影響を与えることもあったという。 から1971年にかけて放送された『巨人の星』では原作に倣った展開だけでなく主人公・星飛雄馬の姉・に焦点を当てたエピソードや などの実在選手のエピソードが挿入され 、最終話のラストシーンでは原作の「飛雄馬が教会の屋根に掲げられた十字架の影を背負いながら一人で去る」といった悲愴な描写から「星親子が和解して息子が父親に背負われながら球場を去る」といった温かみのある描写へと刷新されている。 1969年から1971年にかけて放送された『タイガーマスク』でも原作を追い越した際のオリジナルストーリーが追加されたほか原作とは異なる結末が描かれている。 また、主人公・伊達直人を支える人物としての小説『』におけるをイメージした師匠の嵐虎之介や 、時代からの親友である大門大吾、弟分の高岡拳太郎といった登場人物が新たに創作され準レギュラーとなった。 から1971年にかけて放送された『あしたのジョー』は好評を得ながらも漫画の連載状況に追いついたため途中のエピソードで終了したが 、からにかけて放送された続編の『』ではライバル・力石徹の死後から最終話までのエピソードが描かれた。 この作品を始め国内のアニメ界では、1970年代後半から1980年代初頭にかけて旧作アニメのリメイクブームが起こったが 、劇画調の描線の荒々しさは減少し、背景も野性味を表すものから入射光や投射光を活かした端正なものに変化したという。 ギャグ化による衰退 [ ] 「スポ根」漫画の全盛期である1960年代には多くの読者の支持を得たが 、その一方で精神主義や芝居がかった演出には当時から批判的な意見があった。 1975年からにかけて『』で連載された野球漫画『』()や、から1980年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載された野球漫画『』()では、そうした批判的視点を背景に従来のスポーツ漫画にの要素を取り入れ、スポ根的な価値観を風刺した。 に入ると、「直向きさ」「努力」「根性」といった価値観は格好の悪いもの、ものとして見做されるようになっていたが 、に少女誌の『』で連載された野球漫画『』()では、かつてのスポ根漫画における「感動のあまり涙を流す」「仲間同士による抱擁」といった友情や絆を表す表現を「の異常」と冷めた視点でとらえ 、努力や根性とは無縁の脱力的で寓話的な雰囲気のまま大会を勝ち上がる姿が描かれた。 また1980年代初頭のの際、やなどのお笑いグループは学園ものやスポ根ものをコントに取り入れ、「不良生徒が教師に殴られて改心し、皆で夕日に向かって走っていく」や「瞳の中に燃え盛る炎」などのシーンを再現し笑いの対象としていたが 、放送作家のは「こうしたコントで沸く若者も知らず知らず学園ものやスポ根ものに反発を感じていたのだ。 いわば彼らにとって息抜きの場だった漫画なのに、父と子、根性、努力などを教育されてしまった反発がスポ根コントを笑える原動力となっているのだろう」と評した。 かつて一般大衆の価値観を反映したといわれたスポ根は、1970年代末から勃興したギャグ化の流れの中での対象となり衰退した。 スポーツ漫画の変容 [ ] 1980年代以降、それまでの過酷な特訓や努力の描写に代わり、爽やかさや友情を謳いあげる作品が台頭した。 写真は『』の銅像。 1981年から『』で連載された野球漫画『』()は、スポーツ漫画および少年漫画の世界に少女漫画的な手法を導入した作品と評される。 この作品は、登場人物間の三角関係や野球についての深刻な局面において、明るさや軽妙さを挟むことで敬遠させる「間を外す」手法が特徴的であるが 、最終話では、主人公・に対してライバル・新田明男が新しいステージでの再戦を示唆したのに対して、上杉に「もういいよ、疲れるから」と拒否する言葉を語らせている。 漫画コラムニストのはに出版した『消えた魔球-熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか』の中でこの場面を採り上げ「この一言で熱血スポーツものはコケた」と評し 、一連の流れの終焉を見ている。 さらに夏目は1984年から連載された水泳漫画『』()において、「(熱血、努力、根性、必殺技などの)かつての少年スポーツヒーローの条件の全てが壊れてしまった」としている。 夏目と同様に評論家のは1970年代後半から続くギャグ化 、数々のスポ根作品を生み出したの傷害事件とスキャンダルによる漫画界からの撤退 、に生まれ育った読者層との価値観の断絶 、教授で研究員のは、根性の要素を打ち消した爽やかな作品群の登場 、スポーツ界での伝統的な指導法に代わる科学的理論に基づいた指導法の研究開発 、などといった社会情勢の変化により「スポ根」というジャンルの終焉を見ている。 この時代は国内のスポーツに対する価値観が、それまでの「苦しさ」から「楽しさ」へと転換しようとした時期でもあるが 、1981年から『週刊少年ジャンプ』で連載されたサッカー漫画『』()では従来の「スポ根」の構造を逆転させ、天才型の主人公が根性や努力に支えられた精神主義を基盤とするライバル達と対峙し打ち破っていく作品となった。 この作品では努力や特訓の成果ではなく「サッカーの楽しさ」「自由な発想」が勝敗を決定する価値基準となり 、天才型主人公のの壁を越えられずに葛藤する努力型ライバルのに特訓の成果ではなく「自由な発想」という作品内の価値基準に気付かせることで、追いつかせる描写がなされた。 ただし、教授の海老原修は「努力より才能を重んじる作品が人気を獲得したからといって日本人の思考が変わってきたとは言えない。 コミックの読者欄には努力を尊ぶ声も少なくなく、この呪縛から離脱することは生半ではない」と2000年代前半時点においてもスポ根の影響がまだまだ日本には根強い事に言及している。 爽やかな作品やコミカルな作品が台頭する影で、野球漫画『』()や『』()などの根性を前面に出した作品が連載され、一部読者の支持を集めたが 、評論家のは両作品を「時代の華やかさに取り残された地味なもの」とした上で「『タッチ』の明るいさわやかなカッコよさの後に、泥臭い青春が描かれ支持されたことは記憶すべきかもしれない」と評している。 一方、漫画家のや編集者の斎藤宣彦は「スポ根冬の時代」を経て、から連載されているボクシング漫画『』()によってスポ根が復活したという見解を示しているが 、この作品は前時代的なスポ根を踏襲したものではなく、格闘漫画『』や柔道漫画『』などを連載したのコミカルな作風を上手く活かしたものだと指摘している。 2000年代以降の状況 [ ] その後も、競技そのものの魅力を伝える作品、競技をとりまく登場人物の日常や個々の内面を描く作品などといったスポーツ漫画の傾向は続いている。 より日常生活に立脚した作品が主流となり、貧富の格差による対立軸に基づく上昇志向や、それを実現させるための過度の根性や努力といった要素が描かれることは少ない。 から『』で連載されている野球漫画『』()はスポーツ漫画の世界にはじめてを全面的に導入した作品と評されており 、才能や努力よりも先に他者との関係性が第一にあり、チームメイト同士や周囲を取り巻く人々の細やかな日常や心理描写が描かれた。 のは『おおきく振りかぶって』以降に登場した作品のひとつで、から『』で連載されているバレーボール漫画『』()の傾向について「『スポ根』とは別の意味での、きわめて勁い精神性が存在する。 それはまず何より『他者への配慮』という形で現れる」と評し、かつてのスポ根における精神性と明確に区別している。 また、多くの野球漫画を発表しているは「今の読者にかつてのスポ根の情念は通じない」と明言し、自身の作品『』では「多くの人々の支えで主人公が才能を開花させる。 他者とのコミュニケーションと関係性を描いた上で感動をもたらしたい」と語っている。 一方、後半から少年漫画の世界では機転や才能を伴った作品が主流となっており、スポーツ漫画においても努力自体が勝敗を決するのではなく、機転や才能を伴ってはじめて効果を発揮するものとして描かれる傾向があるという。 精神科医の熊代亨はその代表例として、から『』で連載されたテニス漫画『』()を挙げているが、この作品では主人公が「努力を効率化させる才能」を持つ人物として描かれるなど、努力の位置づけが従来のスポ根とは異なっている。 そのため、熊代は機転や才能に裏付けられたものでない愚直な努力のみでは、成長なきの下で育った読者には説得力を持ち得なくなっていると指摘している。 こうした傾向について精神科医の斎藤環は「これまでの反動なのか、努力の新しい捉え方が広がりつつある。 努力に代わる言葉として宿命論や精神論とほど遠い言葉にすれば受け入れやすいのか」としている。 特徴 [ ] 必殺技の開発 [ ] 詳細は「」および「」を参照 スポ根作品において血のにじむ様な特訓や、その結果として編み出される必殺技や魔球の存在は欠かすことが出来ないが完成に至るまでの過程は様々である。 スポ根成立以前のスポーツ漫画では必殺技や魔球は主にを出自に持つ競技者が取扱うとして描かれ、競技者はそれらの能力を当然のように身に付けているため開発の経緯も定かではなかったが 、後のスポ根作品群では特訓の成果として編み出されることが一般化した。 漫画コラムニストのはに出版した『消えた魔球 熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか』の中で、スポ根作品と必殺技や魔球の関係性をとに準え、本格的なスポーツ漫画を標榜すれば必殺技や魔球の存在は作品を台無しにすると指摘したが 、に出版した『マンガの力 成熟する戦後マンガ』では、「音痴だった私には理解できなかったが、要するにアレは格闘技の基本的な感覚を置き換えたものなのだ。 マウンドから打者までの距離でやるから荒唐無稽になるが、体を接した距離ならリアリティのある発想なんじゃないか」と訂正している。 偶然型 無意識のうちに必殺技を編み出すスタイル。 本人に自覚がなく理論的裏付けがない。 特訓型 ある理論に基づきそれを具現化するために特訓を行うスタイル。 必殺技を編み出すために山などに籠り極限状態に至るまで特訓を試みる。 特にの作品では競技の勝敗以上に必殺技の開発と自己の修練に重点が置かれ 、必殺技を生み出すための理論、対戦相手の必殺技に対抗するための理論を事細かく構築する傾向が強い。 ただし、その理論が現実の競技の特性に沿わない場合や 、限度を超えて身体を酷使し精神を抑圧するなど狂信的な手段に訴える場合がある。 導師つき型 指導者の教示の下で必殺技を編み出すスタイル。 即時の習得が可能なものから特訓を必要とするものまで難易度は様々であり、選手の本能に任せて実戦の中で編み出す場合もある。 特訓中の偶然型 山籠りなどの特訓の最中に発生した突発的な事象により必殺技を編み出すスタイル。 なお、1970年代後期にはボクシング漫画『』()のように理論構築、必殺技の開発、自己の修練などの過程を省略し勝利という結果のみを誇張して伝える作品が登場した。 過度のトレーニング [ ] 詳細は「」および「」を参照 スポーツには日常における身体活動よりも大きな負荷のかかる運動を行うことによって効果が得られるという原則があるが 、スポ根作品では選手が技術の向上や弱点克服のために特殊アイテムを使い筋力トレーニングに取り組む姿や長時間におよんで練習に取り組む姿が描かれている。 バレーボール漫画『』では朝丘ユミが跳躍力不足という弱点を克服するために練習中に入りの「ブラックシューズ」を装着する場面や 、朝丘のライバル・椿麻里が筋力増強と反応速度の向上のために「ブラックシューズ」に加えをした状態で両手両足と腰にを装着し秘密練習に挑む場面が描かれている。 野球漫画『』では主人公・星飛雄馬が筋力増強のために「大リーグ養成ギプス」を日常生活においても装着する場面や 、少年時代に毎晩のように父の星一徹から「千本」を受ける場面が描かれている。 野球漫画『』では谷口、丸井、イガラシといった歴代のキャプテンの下で強豪校との試合や大会前に、学業を挟んで早朝から深夜まで長時間におよんで練習に取り組む姿が 、丸井キャプテンの代には1日に3試合の日程で12日間に全国大会出場の9校を含む36校と練習試合を行う姿が描かれている。 こうしたトレーニングを現実に行った場合には様々な問題が発生する可能性がある。 のはスポ根作品内で描かれている過度の筋力トレーニング、1日間に複数の試合への出場、試合後の居残り練習などといった指導法は少年期の選手を指導する上では不必要であり 、例えばのであれば投球数を制限するなどの配慮がなされるべきであると指摘している。 鬼コーチの存在 [ ] 詳細は「」を参照 スポ根作品では登場人物を育成するために過酷なトレーニングを課す指導者の姿が描かれている。 代表例としては『巨人の星』の星一徹 、『』の車周作 、『サインはV』の牧圭介 、『』の宗方仁 などが挙げられるが、しばしば「 」「鬼コーチ 」と形容される。 彼らの一部は現役選手としての夢が破れた存在であり、例えば星は「幻の名三塁手」と称されたが「魔送球」を否定されたため球界を去り 、車は必殺技「地獄車」により死亡事故を起こしたため柔道界を去り 、宗方は世界的選手になる素質を持ちながら死期を宣告されたため指導者に転身している。 彼らは、自らの果たせなかった夢や理想を選手に託し 、時には名言を用いて教え諭す役割を担っている。 鬼コーチの指導について付けの『』は指導者への絶対服従というスポーツ観が社会全体に行き渡っていたことを反映したものとした上で、「スポ根ものでは、しごき、カリスマ的指導者、鉄拳制裁がいわばであり、読者にカタルシスを与える道具だった」と評しているが 、漫画評論家のは「肉体の酷使はあっても体罰をスポ根の必要条件と見做すのは無理がある」と指摘している。 中でも『巨人の星』の星一徹については「激高しをひっくり返す」「で叩く」といった狂信的な指導者としてのイメージが定着しているが 、こうした「」「竹刀での制裁」といった行為は原作漫画においては全く描かれておらず 、テレビアニメでの過剰な演出によって視聴者に狂信的なイメージが固定化したのではないかと指摘されている。 影響 [ ] 社会的影響 [ ] 日本国内のスポーツ競技のやといった事情とスポ根を結びつける指摘があり 、スポ根作品がそうした価値観を推奨した影響によりにおいて過度の練習やを後押しする結果となった、と見る風潮が生まれた。 例えば1960年代から1970年代当時、部活動などの現場ではやアヒル歩きのようなやに負担が掛かる ばかりで実質的な効果の少ない運動法が推奨されていたが 、これらはを知らない指導者達が漫画やドラマの影響を受けて部員に対して課したものだとする指摘がある。 また、スポ根ブームの渦中にあったに学校の部活動において練習中の事故や、退部を申し出た生徒が部員から暴行を受けるなどの事件が多発したが 、そのうちの内の中学校に通い部に所属する1年生の女子生徒が、部員から暴行を受けて重傷を負った事件について、スポ根の影響とする報道がなされた。 また、日本人のスポーツに対する「きつい」「つらい」などといった否定的なイメージ構築にスポ根作品が影響している、とする指摘もある。 ただし、日本国内のスポーツ競技における集団主義や精神主義は、に政府がスポーツを奨励したことを契機に各学校内にが組織された当時から形成されてきたものである。 組織内の上下関係を背景とした指導や、ひたすら鍛錬を積み勝利のみを追求する価値観は後の民主化の流れの中でも温存され 、スポ根作品が支持を得た1960年から1970年代当時の日本のスポーツ界では厳しい指導が常態化していた。 こうした経緯から、当時の漫画編集者の一人は「是非はともかく、スポ根の全盛期はどこの部活動やプロ競技でもしごきや体罰が蔓延していた。 そうした世相が描写に反映された」と評している。 また教授のは「しごきや体罰によって結果を出した選手は現実には一定数いる。 そうした選手が指導者側となって自ら経験した指導法をした側面はある。 しかし、それは漫画の影響というより、成果を意識したプレッシャーや指導者の能力不足に起因する」と指摘している。 1980年代以降、科学的な分析に基づく効率的なトレーニング方法の導入によりスポーツ界の内情も変化を遂げているが 、一部の現場では「しごき」の強要といった古典的な指導法が残されている。 2013年5月、の有識者会議はのバスケットボール部員が指導者から体罰を受けたことを苦にした事件を受けて、部活動中において指導者が部員に対して過度な肉体的、精神的負荷を与える行為を禁止するガイドラインを示した。 このガイドラインについて『』紙は「往年の『』のような限度を超えたスポ根ヒーローの出現は難しくなった」と報じた。 文化的影響 [ ] 漫画家のは生涯に渡って様々な題材の漫画作品を発表したが、スポーツや格闘技の世界を描くことはなかった。 その背景には熱血スポーツものの源流となったへの対抗心や 、庶民的で大衆娯楽的な価値観への忌避感があったと言われる。 手塚は1960年代後半のスポ根ブームの際、を舞台とした作品『』の中で父親の権威欲のために生まれながらにを背負う百鬼丸という主人公を描いたが、社会学者のは百鬼丸の設定はスポ根の代表的作品である『巨人の星』に対する作品に仮託した批判であると指摘している。 また、この時期を境にな価値観に反する登場人物を描く傾向が強まったともいう。 における「公開の場での料理対決やその模様を実況中継という形で解説する」といった手法は従来の野球漫画から伝播したもので 、1970年代に『週刊少年ジャンプ』で連載された『』(原作:、作画:)などで導入された後、1990年代に料理人同士の対決を扱ったバラエティテレビ番組『』に受け継がれた。 また、スポ根における「問題を解消するために特訓を繰り返し、その成果として必殺技を生み出す」といった手法も実況中継の手法に続いて伝播した。 「魔球」や「必殺技」の要素は「アイデア料理」「アイデア料理法」へと形を変え1980年代に『』で連載された『』(原作:牛次郎、作画:ビッグ錠)や、『週刊少年マガジン』で連載された『』()などの作品に受け継がれた。 制作の特撮番組ではスポ根の影響を受け『タイガーマスク』のような子供の変身願望を満たす仮面ヒーロー作品を企画し 1971年から1973年にかけて・系列で『』が放送された。 この作品では優れた身体能力を有する主人公・が国際的秘密組織・に改造手術を受けたことにより人間離れした能力を手にし、未知の能力を引き出す手段として特訓に挑む姿が描かれた。 作品自体はスポ根ものだけでなく既存のや妖怪ものの要素を取り入れたもので、以降のにおいても視聴者層の少年達が好む様々な要素が取り入れられた。 制作の特撮番組でも1970年代当時の「スポ根ブーム」の影響を受けて、1971年から1972年にTBS系列で放送された『』の第4話では主人公・郷秀樹が特訓の末に新必殺技を生み出し敵怪獣の弱点を突いて勝利する場面が描かれた。 また、1974年から1975年に放送された『』では、主人公・おゝとりゲンが特訓を重ねて必殺技を身に付けると共に精神的に成長する姿が描かれるなどスポ根的な手法が定番となっており 、鬼コーチ役のから課せられる「ブレーキの利きが甘いに追いかけられる」などの過酷な特訓シーンは語り草となっている。 音楽・芸能もの スポーツと芸能界という舞台は一見すると接点はないが、大舞台での熾烈な主導権争いや、ライバルとの競争に勝ち抜くために努力という代価が支払われる、といった競争原理において相通ずるといわれる。 アニメでは、スポ根における「困難な環境にあっても屈することなく這い上がる」要素を全面に取り入れ薄幸の少女が歌手として成功するまでを描いた「音楽根性もの」が企画されに『』が放送された。 この作品は音楽アニメの先駆けとなった作品とされており 、日本では全26話で打ち切りとなったがやで人気を獲得した。 その後、音楽や芸能界を扱ったアニメ作品は様々な変遷をたどるが、同作品が打ち出した様々な試練や悲劇性を前面に出したストーリー展開は、サクセスストーリーを描く上で欠かせないものとして定型化した。 少女漫画ではからを題材とした『』()が連載されているが、少女の夢と魅力を中心に描きながらも、スポ根作品の物語構造や人物設定を取り入れ換骨奪胎した作品と評されている。 フィクション作品にはというキャラクター類型があるが 、『』をはじめとした女子競技を扱ったスポ根作品もその類型に含まれるとされている。 戦闘美少女を扱った作品でににより『』というが制作され、・・スポ根という3つの要素を組み合わせた作品となったが 、この作品において登場人物が健気や可愛らしさといった「少女らしさ」を犠牲にすることなく戦う姿を描いたことで戦闘美少女という表現の可能性を広げることになったと評されている。 1970年代後半に入りスポ根におけるシリアスな展開、芝居がかった演出、精神主義は野球漫画『』()や『』()などの作品によりの対象となったが 、漫画家のは学園漫画『』において、根性を冷笑的にとらえるのではなくリスペクトを踏まえつつ過剰に描き込んだ。 その後、島本は『』や『』などの作品で読者に笑いと熱気の双方を提供する「熱血ギャグ」の作風を確立している。 2010年代の状況 に入り、コンテンツでは従来のに代わり、学園を舞台にスポ根的な要素を取り入れた『』や『』などの作品が支持を集めている。 評論家のは『ラブライブ! 』について「これまでの要素に加え、登場人物達が努力する姿を応援するものとして発展したことで、従来とは異なるファン層を獲得することに成功した」と評している。 主な作品 [ ] 弱虫ペダル 自転車 [2008-] 2016 [2013-2015] 他 作品名 種目 連載期間 ドラマ化 アニメ化 出典 1970-1971 - 1970-1971 1968-1973 - 1970-1971 他 1972-1976 2005 - 1968-1970 2005 1969-1971 1967-1968 - 1968 1971 1971 - 1973-1980 2004 1973-1974 他 野球 1970-1975 - 1970-1971 1971-1977 - 1973-1974 1969-1971 - 1970-1971 野球 1966-1971 - 1968-1971 他 1969-1970 1970-1971 - くたばれ!! 涙くん サッカー 1969-1970 - - テニス 1969 1971-1972 - バレーボール 1968-1970 1969-1970 他 - 野球 1971-1974 - 1973-1974 1967-1971 1969-1971 - 柔道 1972-1975 - 1974 1968-1971 - 1969-1971 ビバ! バレーボール バレーボール 1968-1971 - - 脚注 [ ] 注釈 [ ]• 「ブラックシューズ」「ブラックシューズ、両手両足と腰にバネ」「大リーグ養成ギプス」のような筋力トレーニングによって、のような強固な筋肉を身につけたとしても技術向上には結びつかないことが指摘されている。 また「千本ノック」のような反復練習に関しては初心者が技術を習得する上では有効であり 、繰り返し行うことで基礎技術の習得が可能となるが 、目的意識もなく漠然と反復練習を繰り返せばフォームが固定化されてしまい想定外の事態に対応できなくなる恐れがある。 大きな負荷のかかる運動が続き疲労状態にあるのにも関わらずトレーニングを継続し、なおかつ栄養補給や休養が不十分な場合には「やの低下」「」「」「やの上昇」などといった症状のを発症する恐れがある。 オーバートレーニング症候群を発症した場合には競技成績や練習効果は低下し、重症の場合には休養が長期間に延び競技への復帰が困難となる恐れもある。 出典 [ ]• 『現代マンガの冒険者たち』、2008年、134頁。 MANTANWEB(まんたんウェブ) 2013年6月9日. 2013年8月31日閲覧。 、131頁• 『日本俗語大辞典』、2003年、314頁。 コトバンク. 2013年10月13日閲覧。 「唐沢流マンガ用語辞典 アナーキーな魅力の原点を探る」『コミック学のみかた。 』、1997年、157頁。 BOOK. asahi. com:朝日新聞社の書評サイト 2010年11月8日. 2013年10月13日閲覧。 電子ナビ 2013年2月6日. 2013年10月13日閲覧。 78、旬報社、2013年6月10日、125頁。 BOOK. asahi. com:朝日新聞社の書評サイト 2006年11月19日. 2013年6月8日閲覧。 nikkansports. com 2010年6月11日. 2013年6月8日閲覧。 、130頁• 、129頁• web R25 2008年9月18日. 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【2020版】スポーツ漫画のおすすめ作品を紹介する。面白いサッカー、野球、バスケ、テニスなどの熱血漫画

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学生から大人まで幅広い年代が夢中になる作品を多数生み出してきた週刊。 では、今までに掲載されたスポーツ漫画の中で、特に面白いと思われているのはどの作品なのでしょうか。 そこで今回は、ジャンプ史上一番白熱したスポーツ漫画について探ってみました。 赤い髪の不良・桜木花道がひょんなことからバスケットボールをはじめ、仲間と共に切磋琢磨して成長する姿が描かれています。 試合内容はもちろん、個性の強いキャラクターが多数登場するのもこの作品の見どころ。 作者の圧倒的な画力と引き込まれるような描写力に魅了される人が続出。 手に汗握る白熱の試合展開に胸を熱くした人が多く、時代を超えた名作として今なお愛されています。 2位は『ハイキュー!! 』!2012年から連載がスタートし、今も若い世代を中心に高い支持を集めているバレーボール漫画『ハイキュー!! 小柄ながら類まれな運動神経とばね、バレーへの情熱を持ち合わせた主人公・日向翔陽が天才セッター・影山飛雄をはじめとした個性豊かなバレーボール部の仲間たちと共に全国大会を目指すというストーリー。 挫折、努力、友情、そして成功……多くの人の共感を集める王道のストーリーがハートフルに描かれています。 3位は『黒子のバスケ』!2009年から2014年まで連載されたこの作品は、登場するキャラクターが皆超人的な能力を持っているという夢のようなシチュエーションで注目を集めたバスケットボール漫画『黒子のバスケ』。 今までにないスポーツ漫画ということで人気を集めました。 このように、アニメ化もされた人気作品が上位に選ばれました。 気になる4位〜43位の結果もぜひご覧ください。 みなさんは、どの少年ジャンプのスポーツ漫画が最高だと思いますか? 調査方法:gooランキング編集部にてテーマと設問を設定し、gooランキングの投票サービスにてアンケートを行いその結果を集計したものです。 投票数合計:3,554票 調査期間:2018年9月08日〜2018年9月22日 外部サイト.

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【面白い!】おすすめの熱いスポーツ漫画50選

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管理人・ドルジ露瓶尊はおそらく世の中で一番多くの漫画をレビューした男。 それだけ様々なジャンルのマンガを読破してきました。 中でもスポーツ漫画は胸熱必至のジャンル。 例えば『キャプテン翼』に代表されるように、現在プロで活躍してるアスリートが影響を受けたスポーツ漫画も世の中には多い。 将来世界的に活躍するであろうスポーツ少年少女たちも、既に何らかのスポーツマンガの影響を受けている可能性もあります。 それだけスポーツ漫画が秘めてる潜在的なパワーは偉大。 そこで今回ドル漫ではきっと プロスポーツ選手やアスリートも胸アツであろう「おすすめスポーツ漫画」をピックアップしたいと思います。 ちなみに一応細かい順位こそ付けてないランキング記ですが、後半のスポーツ漫画ほどおすすめ度合いが上がる感じです。 ダイヤのエース(ダイヤのA)シリーズ…おすすめスポーツ漫画 まず最初の おすすめスポーツ漫画は『ダイヤのエース(ダイヤのA)』シリーズ。 ちなみに「ダイアのエース」ではありません。 少年マガジンで連載中の人気野球漫画。 主人公は、青道野球部に入ったばかりの新一年生の沢村栄純。 ボールのリリースポイントが見えないムービングボールを得意とするピッチャー志望。 そして、もう一人の主人公は降谷暁。 同じくピッチャー志望の新一年生。 沢村とは違って、圧倒的な急速を誇る。 構図も実際のプロ野球の試合(カメラレンズ)を通したそれ。 まさに一瞬を切り取った「ダイナミズム」。 バッティングシーン、ピッチングシーンといった王道の「見せゴマ」に魅せられる。 まさに『ダイヤのA』は野球漫画の本髄・お手本の描写にあふれてると思います。 ちなみに「」なども興味があれば参照。 ウメハラFIGHTING GAMERS…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツマンガは『ウメハラFIGHTING GAMERS』。 主人公は天才ゲーマー少年・大貫晋也(ヌキ)。 まさに向かう所敵なし状態の強さを誇る。 しかし、ヌキの自信はある日無惨にも打ち砕かれてしまう。 何故ならヌキの前に、のちに日本初のプロ格闘ゲーマーとなる梅原大吾(ウメハラ)が現れたから。 『ウメハラFIGHTING GAMERS』は主にヌキの目線を通してウメハラとの凄絶な死闘と、ウメハラの圧倒的な底知れなさが描写されます。 いわゆる「eスポーツ」を扱ったスポーツマンガ。 実際どんな方なのかは詳しく知りませんが、良い意味でふざけ倒した人間。 ヌキに何度も追い詰められそうになるものの、淡々とそれを駆逐していく様はもはや清々しい(笑) 格闘ゲームは地味に思えますが、一瞬のコンマ数秒の入力が勝敗を分ける。 まさにスポーツのそれに近い熱い駆け引きがある。 特に梅原大吾といったトップクラスになると、本当にプロスポーツ選手並の精度が求められる。 こういった熱すぎるスポーツの試合同様、実際のゲームに登場するキャラクターを通して、しっかり派手なバトル描写で表現されてるのがおすすめ。 だからゲームと漫画の親和性が意外と高い。 また「ストリートファイター」や「ヴァンパイアセイヴァー」など懐かしさを誘う。 正直、この作品をスポーツ漫画にカテゴライズするか迷いましたが、近年はアジア大会において「eスポーツ(ゲームバトル)」が追加されるなど十分資格はあるのかなと思ったのでおすすめしてみた。 アイシールド21…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『アイシールド21』。 少年ジャンプで連載されていたアメリカンフットボール漫画。 スポーツマンガのジャンルの中でもかなり珍しい部類に入るか。 泥門高校の新一年生。 しかし入学早々に不良たちパシリをさせられるいじめられっ子。 ただ毎日パシられているせいで驚異的な脚力を身に付ける。 この小早川瀬那に目をつけたのが、弱小アメリカンフットボール部の蛭魔妖一。 そして半強制的にアメフト部に入部させられる小早川瀬那だったが思いがけない才能を発揮し、ナゾの選手・アイシールド21として活躍する。 果たして泥門高校は、小早川瀬那は、蛭魔妖一たちは日本一を決めるクリスマスボウルの頂点に立つことはできるのか?といったスポーツ漫画。 作画・村田雄介の圧倒的な画力と、魚眼レンズ的な独特の構図からもたらされる試合描写は圧巻。 このスポーツ漫画は見開きページが多く、今から購入するのであれば特に電子コミック版での購入をおすすめします。 少年ジャンプらしい「必殺技」的な状況の打開策も読みやすくさせてる。 また『アイシールド21』に登場するキャラクターも個性的で面白い。 ちなみに個人的に好きなキャラは金剛阿含という悪役選手がおすすめ。 アメフトは日本ではかなりマイナーなスポーツではあるものの、そのルールを知らなくても『アイシールド21』は全然読めてしまう。 誰も理解しやすい配慮や表現がされており、奇をてらってるように見えて万人におすすめできちゃうスポーツ漫画。 グラゼニシリーズ…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『グラゼニ』シリーズ。 モーニングで連載中の野球漫画。 ただ定番のお決まり野球漫画じゃない点がおすすめ。 名前の通り、成績が平凡すぎる高卒上がりの26歳。 年俸も1800万円と至って平凡。 凡田夏之介の趣味は、選手名鑑のチェック。 常に他チームの選手も含めて、どれだけ年俸なのか頭にインプットされていた。 だから凡田夏之介の特徴は、良くも悪くも「年収で打者を判断」すること。 自分より年収が低い選手はことごとく見下す。 結果、そういう打者はほぼ打ち取ることができた。 逆に自分より年収が高い選手だと…。 でも何故か一億円を超える打者には金銭感覚が麻痺し、逆に思い切り投げることができるので打ち取る確率が高かった。 果たして凡田夏之介は年収億超えを達成することはできるのか?ひょっとしてメジャーリーグデビューもありうるのか? だからマンガタイトルも「グラウンドにゼニが埋まってますねん」の略語。 読売巨人軍のようにリアルで選手たちが賭博してという内容ではありませんが、まさに「所詮プロはカネ」の世界を地で行く野球漫画。 野球描写そのものは大したことありませんが、年俸1800万円のピッチャーが年俸2億円のバッターを打ち取る展開は小気味良い。 シンプルにお金の力で実力を高めていく、試合のモチベーションを上げていく展開も清々しい。 でも主人公・凡田夏之介の性格が気弱なことも手伝って、そこまで内容が下世話すぎないのも良い。 年俸の話しかしてないものの、そこまで「お金お金」が前面に出てくる感じがないので不快感が少ない。 また、たった一打席で天国と地獄を分けるプロの世界が、意外と緊迫感にあふれてる。 ピッチャー目線では一本ホームランを打たれるだけでも査定に響く。 逆に年間優勝をかけた勝負どころで抑えれば、来年の年俸は大幅アップ間違いなし。 まさに一球一振りが数百万円、数千万円のお金を生む。 実際のプロ野球ファンにこそおすすめしたい野球漫画。 もし『グラゼニ』を読むと、きっとリアルで応援してる野球選手の見方も変わるスポーツ漫画のはず。 火ノ丸相撲…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『火ノ丸相撲』。 タイトル通り、少年ジャンプの相撲漫画。 相撲小学生日本一にも輝いたことがあるが、中学生以降は身長が伸びずに実力も伸び悩む。 しかしながら中学3年間はひたすら研鑽を積むことで、低身長をカバーするほどの身体能力を獲得した。 この潮火ノ丸が弱小の大太刀高校相撲部に入部したところからストーリーが始まる。 果たして小さき巨人・潮火ノ丸は大きく重い相手を打ち負かすことはできるのか?高校日本一…いや大相撲の横綱に成り上がることはできるのか、といった内容のスポーツマンガ。 投げ、突き出し、キャラクターの鬼気迫る表情。 何一つとして落ち度がない。 特に目の軌跡がカッコ良くて好き。 また「鬼丸国綱」や「童子切安綱」「三日月宗近」といった国宝(日本刀)に模したキャラクターのランク付け、見せ場における「百千夜叉墜」といった必殺技など、いかにも少年バトル漫画的な演出がされているのもおすすめ。 相撲はオッサン向けのスポーツかと思いますが、それでも万人受けする工夫がされてるのもおすすめ。 既にプロの大相撲に入った後のストーリーになるんですが、やはりガチンコ勝負・かち合いシーンが熱くておすすめ。 ただそういった激しい取り込みの割に、主人公・鮫島鯉太郎の番付がずっと前頭あたりで足踏みしてるのはやや難。 スポーツ漫画は勝ち上がってナンボだと思うので、ストーリーの小気味の良さという点では微妙か。 ジャイアントキリング…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『ジャイアントキリング』。 同じくモーニングで連載中のサッカー漫画。 「このマンガがすごい!」や天皇杯全日本サッカー選手権大会のマスコットキャラクターにも選ばれたこともあるらしい。 Jリーグのとあるチーム「ETU」の監督。 モットーは「弱いチームが強いチームをやっつける」こと。 つまりETUは万年下位に甘んじる、いやもはやJ2落ちを経験したこともある弱小チーム。 この達海猛はサッカー元日本代表であり、元ETUの選手。 しかしイギリスのプレミアリーグに移籍したことをキッカケに達海猛という主力を失ったETUは、まさに人気強豪チームから弱いだけが取り柄のロートルチームに成り下がった。 それぞれの立場と視点から描かれる心理描写など、時には熱狂的なサポーターも巻き込んで試合に深みを与えてくれる。 サッカー描写そのものも上手。 もっと言うならスポーツ漫画、サッカー漫画というより、ジャンルはもはや「Jリーグ漫画」といった方が適切かも知れない。 例えば、クラブ経営や解雇といったリアルでシビアな描写も多い。 あくまでサッカーの試合を軸に展開しつつも、現在Jリーグに取り巻く諸問題も含めて多角的に描かれる。 そのリアルさが柿谷曜一朗といったガチのJリーグ選手にもウケている理由なのでしょう。 だから前述の『グラゼニ』と同じく、リアルでJリーグ観戦しているような人には一度はおすすめしたいスポーツ漫画。 ボールルームへようこそ…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『ボールルームへようこそ』。 月刊少年マガジンで連載中のダンスマンガ。 いわゆる社交ダンス(競技ダンス)を扱ったスポーツマンガ。 ちょっと気弱な男子高校生。 ただひょんなことから、仙石要というプロダンサーの誘いもあって社交ダンスを始めることとなる。 男女が密接し合うスポーツ。 最初は戸惑っていたものの、仙石要の激しくカッコいい社交ダンスに魅入られる。 そして富士田多々良は、徐々に社交ダンサーとしての頭角を現す…という内容のスポーツ漫画になります。 まさに「俺のダンスを見ろ!!」と言わんばかりの、自己主張全開の激しいダンスは圧巻。 選手たち一人ひとりに対して、作者の「熱量」や「魂」がペン先に込められてる。 ジャンプ一つとっても「軽やか」という表現がピッタリ。 本当にこんなに楽しそうに踊るヤツは見たことがない。 フロア上で繰り広げられるそれは、まさにダンスで会話をしているよう。 ダンスとスポーツが結びつかない読者さんも多そうですが、この『ボールルームへようこそ』を読めば本当に熱いスポーツなんだと誰もがピンと来るはずです。 また同じようなダンス漫画だと、 『背筋をピンと!鹿高競技ダンス部へようこそ』もおすすめ。 本当に負けないぐらいダンス描写が熱い。 そしてキャラクターも個性的。 最後は打ち切り気味に終わってしまうものの、少年ジャンプで連載してただけあってコチラの方が漫画として読みやすいかも。 MAJORシリーズ…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『MAJOR』シリーズ。 少年サンデーの野球漫画。 NHKで何度もアニメ化されるなど割りと知名度が高い人気スポーツ漫画。 『MAJOR』は全78巻の大ボリューム。 連載期間に換算すると16年。 こんだけ長期に連載が続いた理由は伊達じゃない。 プロ野球選手・茂治を父に持ち、自分もプロになろうと日々ボールを追いかけている5歳の少年。 しかし現役メジャーリーガー・ギブソンのデッドボールを食らい、翌日に他界してしまう。 そこで茂野吾郎が様々な逆境や困難を乗り越えながらも、佐藤寿也といったライバル選手と共にプロ野球を目指し、そして最終的にはメジャーリーガーとしての階段を駆け上がるスポーツ漫画になります。 野球描写も上手くて見やすい。 眉村などサブキャラクターも良い。 野球マンガ…もとい漫画そのものに読み慣れていない人にこそおすすめしたいスポーツ漫画。 不思議と一度読み始めると最後までズルズルと読み入ってしまう面白さがある。 ちなみに最近になって続編に当たる 『MAJOR 2nd』を再び連載中。 茂野吾郎の息子・茂野大吾が主人公。 父親と違って才能がないものの、だからこそ努力で這い上がっていくストーリーが展開されております。 眉村の子供も登場したりして、色んな意味で笑ってしまいました。 内容はどちらかと言えば青春マンガ寄りな部分も多め。 AKB49 恋愛禁止条例…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『AKB49 恋愛禁止条例』。 タイトル通りの内容。 AKB48に憧れる吉永寛子が好きだった。 ある日、吉永寛子がAKB48のオーディションを受けることを知る。 そこで陰ながら応援したいという気持ちから、浦山実は女装をして自分もオーディションを受ける。 しかし何故か、吉永寛子と共に浦山実も合格してしまう。 そして浦山実は「浦川みのり」という名前でAKB48メンバーとして活動。 最初は戸惑っていたものの、アイドルに掛ける熱い思いは誰にも負けなかった。 今まさに「浦川みのり」という伝説が始まろうとしていた。 主人公・浦川みのりだけではなく、前田敦子や高橋みなみといったAKBメンバーたちのセリフや表情が熱い。 そして汗が飛び散るほど激しいダンス。 がむしゃらに頑張る姿勢は、まさに部活スポーツ漫画そのもの。 AKBを扱ったアイドル漫画だから読まないとしたら、本当に人生を損をしてる。 むしろオタク読者ではない、普通のスポーツ漫画好きにこそおすすめ。 黒子のバスケ…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『黒子のバスケ』。 少年ジャンプで連載してたバスケ漫画。 しかし実際には幻の六人目(シックスマン)もいた。 その幻の六人目が、このスポーツ漫画の主人公・黒子テツヤ。 この黒子が誠凛高校バスケ部に入部した場面から『黒子のバスケ』のストーリーが始まる。 かつて帝光中学校で共に戦った「キセキの世代」たちの仲間たちと、黒子テツヤは今度は敵として戦う。 キャラクターも個性的。 ややもすると腐女子向けとも言われますが、内容に関してはしっかり王道を貫いてて熱い。 また少年ジャンプ特有の定番チックな必殺技も要所要所の見せ場で使ってくるので、バスケに興味がない読者でも飽きずに読める。 また設定もオリジナルで面白い。 何故なら黒子の能力は「存在感の薄さ」。 一見すると役に立たないように思えますが、そのことでパスを通しやすくなったりする。 この矛盾した要素を試合中の展開で逆説的に活かすのが良い。 普段は大人しい黒子が見せる熱さもギャップ感もおすすめ。 『黒子のバスケ』は全国大会優勝できっぱり完結するのもおすすめ。 巻数は全31巻と、まさに大人買いしやすいちょうどいいボリューム感。 最近の人気スポーツ漫画は敢えて全国大会を優勝させずに…と下手にウダウダと引き伸ばす作品も多い中、素直に好感が持てる。 ハイキュー!!…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『ハイキュー!!』。 少年ジャンプで連載中のバレーボール漫画。 身長こそ恵まれてないものの、驚異的な跳躍力と瞬発力を誇る。 そしてもうひとりの主人公が影山飛雄。 圧倒的なパスセンスを誇る。 この二人が烏丸高校バレーボール部に入学したところからストーリーが始まる。 ただし性格は正反対。 果たして、日向と影山は春高バレーで優勝することはできるのか?といった内容のスポーツ漫画。 まさに床にドカンと叩きつけるような激しいアタック。 そして、それを華麗に受け止めるブロック。 ほとばしる汗。 フワッと上空にあげるトス。 ジャンピングしながらの落下したボールをトスなどはダイナミック。 まさに緩急の使い分けが見事。 そして何と言っても、特筆したいのがアングル。 とにかく構図の使い方が秀逸。 下からの舐めるようなアングル、上からの俯瞰的なアングル、大胆すぎるコマ割り。 普通のスポーツ漫画と違って、選手たちが飛び跳ねるスポーツだから全体的に立体的。 これぞコート上を縦横無尽に動き回る。 時たま見せる日向翔陽の得体の知れない圧力もおすすめ。 岳…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『岳』。 厳密にスポーツマンガにカテゴライズしていいかは分かりませんが、登山漫画。 マンガ大賞にも選ばれたこともある人気作品。 世界の名峰を数々登り歩いた強者。 現在はボランティアの山岳救助隊。 ただボランティアとは言っても、アメリカで山岳救助の訓練を受けただけあって腕はピカイチ。 そこで長野県警の山岳遭難救助隊から度々依頼が入る。 ざっくり言えば島崎三歩が遭難者を救出していくオムニバス形式のストーリー。 最近は中高年層を中心に登山ブームだそうですが、それだけ動機が安易。 でも実際に待ち構えてる山は、穏やかどころか猛烈に過酷。 気温、天候、足場の悪さ、落石。 登山者たちは残酷に打ちのめされていく。 良くも悪くも、漫画的なご都合主義的な展開は皆無。 そして孤立無援の状況に置かれた、遭難者たちは死を間際にして人生を振り返る。 これが実にドラマティックに描かれる。 生きるとはなにか死ぬとはなにか。 そこで様々な現実や過去の葛藤に向き合う。 これが非常に心がえぐられる。 でも、主人公・島崎三歩のキャラクターもおすすめ。 普通は遭難者たちは圧倒的な現実を目の前にして打ちのめされれば、もう山登りしたくなくなるはず。 ただ島崎三歩だけは圧倒的にポジティブ。 山を否定しない。 例えば遭難者の遺体を運ぶ前にも「おつかれ」と自然に言葉をかけたり、そういう現実も受け止めた上で登山に向き合ってる。 まさに正々堂々たる「スポーツマンシップ」が垣間見える気がする。 ということで個人的に『岳』をスポーツマンガの一つとしてオススメしたいと思います。 他にもスポーツマンガではないですが、作者・石塚真一の作品だと音楽漫画『ブルージャイアント』もおすすめ。 シンプルに胸を打ちます。 『岳』も含めて本当に感情が揺さぶられるのでおすすめ。 弱虫ペダル…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『弱虫ペダル』。 少年チャンピオンが誇るロードレースマンガ。 アニメ好きの、いわゆるオタク系高校生。 ただ、そこら辺のオタクではなかった。 オタグッズにお金を節約。 でも尋常じゃない。 何故なら、自宅から往復90kmの距離を秋葉原までママチャリで毎週通っていた。 この小野田坂道がひょんなことから総北高校の自転車競技部に入部したところから、『弱虫ペダル』のストーリーが始まる。 同じチームメイトの今泉や鳴子、巻島や田所といった三年生たちと共にインターハイ優勝を目指す。 果たしてライバル箱根学園・真波山岳に勝てることはできるのか?といったスポーツ漫画になります。 本当にロードバイクさながら、一枚一枚のページが疾走感にあふれてる。 まさに「駆け抜ける」という表現がピッタリ。 吹き出しにしても筆でダイナミックに描かれていて、マンガの世界観に没入させられる。 またキャラクターも個性的。 主人公・小野田坂道はひたすらロードバイクで走ることを「楽しむ」。 でもそれゆえに無邪気なまでのひたむきさは、見ようによっては異様で不気味。 そこが好感が持てるんだけど、どこか得体の知れなさも生んでる。 他にも御堂筋という敵キャラも面白い。 これぞ悪役選手というキャラクター(笑) スポーツ漫画の中ではライバルが多いものの、個人的には日本で一番おすすめできる自転車マンガ。 スラムダンク…おすすめスポーツ漫画 続いての おすすめスポーツ漫画は『スラムダンク』。 少年ジャンプを代表する人気バスケ漫画。 作者・井上雄彦の出世作。 誰もが認める1990年代を代表するスポーツマンガ。 このスラムダンクに登場する安西先生を含めた「」なども後で参照。 生まれ持ってのフィジカルの強さを持っていたが、不良中学生としてくすぶっていた。 しかし湘北高校に進学すると、バスケットボール好きの赤木晴子と出会う。 そして動機は不純ながらもバスケを始めた桜木花道はメキメキと実力を身につける。 果たして湘北高校はインターハイ優勝できるのか?といった内容のスポーツ漫画。 最初こそコメディータッチに始まるスポーツ漫画なんですが、最終盤で描写される試合はもはや芸術の域。 スポーツ漫画だからとかに限らず、もし漫画好きを名乗るなら一度は『スラムダンク』を読んどけってレベルの漫画。 もはや多く語る必要はないでしょう。 ちなみに作者・井上雄彦はヤングジャンプで、同じくバスケットボールマンガの『リアル』をヤングジャンプで連載中。 「障害者スポーツ」をテーマにしており、また一味違ったテイストで読ませてくれるスポーツ漫画になってます。 スポーツマンガおすすめ評判・評価・口コミまとめ 以上、ドル漫がおすすめするスポーツ漫画ランキングまとめでした。 万人受けするスポーツ漫画の特徴は「試合の派手さ」と「選手たちの熱さ」の二点におすすめポイントをざっくり絞れそう。 このおすすめランキングの前半では前者のみ、後半のスポーツ漫画は両方が体現されてる作品を選んだつもり。 ただ長々とまとめてから思ったんですが、新川真司の『さよなら私のクラマー』、塀内夏子のサッカー漫画、水島新司の『ドカベン』など、特に野球やスポーツといったメジャー競技のおすすめスポーツ漫画がまだまだ多い。 例えばゴルフ漫画だと『キングゴルフ』『あした天気になあれ』などが個人的におすすめ。 だから時間ができればスポーツ漫画全般とは別に、いずれ「おすすめサッカー漫画」といった個別にランク付けしたいと思います。

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