最初に言っておきますが、作者は鬼滅の刃を知って約一日程度です。 一日でこの設定を考えました。 しかも二次創作をひたすら読み漁っただけです。 漫画は未読だしアニメも見ていません。 つまり全くキャラが掴めてないし設定もあやふやなんやで!! 炭治郎君のあの匂いとかよく分かんねぇ!!!! 違うところがあったらこのネタ許可をしてくれればあげるので自分で書こうぜ! というか細かいところは全く考えてませんので、自分で書こうぜ! 血鬼術とか考えるのめんどくせぇ! というか読んでないから分かんねぇ!血鬼術ってどんなのなん!? また、こういった界隈でのタグ付けなどまだ知らないことが多いので、何かあれば注意して下さると嬉しいです。 これは作者の完全なる妄想であり、御本人様の名前やキャラクターをお借りしただけであり、御本人様とは何の関係もない事を明言します。 [newpage] 無限列車に乗って、下弦の鬼を倒した後。 煉獄さんと上弦・参との戦いはまだ続いていた。 ここまでくる余波に俺、炭治郎は手の甲を目の前にかざす。 遠目からでも分かる凄まじいぶつかり合い。 その無力感に唇を噛む。 でも、強い。 炎柱の煉獄さんの強さに圧倒される。 だから、その瞬間は妙に遅く見えた。 ……あ 煉獄さんに迫る上弦の腕。 それは煉獄さんの、胸を、貫いて。 どがん。 そんな音が聞こえた瞬間。 上弦の鬼が、その場から消えた。 「……は?」 思わず惚けた声がでる。 「え……え?」 隣を見ると皆も戸惑っていた。 けれど、俺はそんなことも気にならないくらい、目の前の光景から目が離せなかった。 「ヒッ、ハッハハハハ! 何やお前、もしかして駅弁食ったのお前かぁ!? 全然買えなかったんやけど!」 とん、と軽い音がして煉獄さんの前に一人の青年が降り立つ。 緑の頭をすっぽりと覆い隠すような変な形の服に身を包んだ青年。 その青年が声をかけた方向には、土煙。 それで俺は理解する。 あの青年に、上弦の鬼が、蹴り飛ばされたのだと。 すると、煙が晴れると同時に鬼の姿が見えてくる。 「ぐっ……が、な、なんだ、貴様、はァ!」 驚いた。 上弦の鬼の肩が、消し飛んでいる。 それだけの強さで、蹴ったのか。 「いやー、楽しそうなことしとると思ってなあ。 屋根乗って移動してたらなんや騒がしいし止まるし。 お前の仕業かとおもてな」 そう軽々と言ってのけるその青年。 息を呑んだ。 そうだ。 彼からは……鬼の匂いが、する。 「あん? せやからって僕がお前の邪魔しちゃあかんことあるの?」 「あのお方に逆らうつもりか!」 「あのお方……あー、黒が言っとったやつか。 僕には関係無いんで。 っていうか、もしかして僕これ黒に怒られる……? えー、それは嫌やなぁ」 そうぶつぶつと青年が呟いている間に肩を回復させた猗窩座が物凄い勢いでその青年に飛び込んだ。 「まあいい! とにかく、楯突く鬼など死ね!」 青年はまだ呟いている。 不味い、このままじゃ! 「っ青年!」 「ッガ……!」 「あーもう。 緑お前、何しとんねん」 猗窩座が転び、その上に子供のような青年が立っていた。 「天」の布を顔に付けている、まだ子供のような体躯をしている。 だというのに、強い力で鬼は押さえつけられていた。 「もーちょい上弦の鬼とかに接触すんのは後にしろって言われてたやろ? お前は全く……」 「すまんすまん桃。 あれ、桃どこに行った?」 「ここにおるわ!」 二人共少し独特な訛りで喋っている。 けれど、そんなことよりも目の前の状況は。 「んー、お兄さん大丈夫ですかぁ? なんや緑が先走っとったけど、その感じなら無事やな」 「あ、ああ……まさか、お前達は」 「桃、これあれちゃうん? 鬼を殺すっちゅう……何やっけ」 「あ、この人ら鬼殺隊? 俺らの敵やん。 殺されてまうわ。 やばいやん」 「色の呼び名……その珍妙な服……まさか、お前達が"鬼殺しの鬼"……?」 「鬼殺し? うわ、俺らそんな呼び方されとるんや」 「酒の名前みたいやな」 そうけらけらと笑い合う鬼達は、一見するとただの青年達に見えた。 どう考えてもその状況に合っていない。 俺たちが呆然としている間に、緑色の鬼は猗窩座を足蹴にした。 「じゃーまー、これに免じて今は殺さんといてって感じやな」 「緑ー、はよ行かんと赤に殺されてまうで」 「んー分かった。 電車止まってしもたからなあ、走らんと」 「無賃乗車したのが悪かったんやろ」 笑いながら去っていく不思議な鬼達。 俺はそれを見て、ただただ唖然としていた。 気付けば、朝日が昇っていて、猗窩座はその場から俺たちに目もくれずに一目散に逃げ出していた。 「鬼を殺す、色で呼び合う鬼? へえ……ああ、いや。 一応その存在は知っていたよ」 「しかし、そうか……ああ、忌々しい」 「絶対に……滅ぼしてやる」 「黒……いや、兄上」 [newpage] グルッペン【黒】 鬼舞辻無惨と同じく原初の鬼であり「我々多」のリーダー。 現代で実況者をやっていた記憶がある。 人間だった頃は鬼舞辻無惨の兄であった。 金髪紅目で生まれ、平安の世ではその見目から鬼の子のようにして扱われ、殺されはしないもののほぼ監禁状態で過ごしていた。 しかし本人は「やっべ俺転生したけどハードモード過ぎやん!」ぐらいの軽い感覚。 平安貴族の家の中では居ないものとして扱われており、無惨に対しては暇過ぎて、今世で初めて弟が出来たのもあって、兄として使用人の目を盗んで会いに来ていたので、少しは懐かれていたし、目をかけていた。 医者の薬は毒味役として飲まされており、無惨と同じ頃に鬼になる。 そこで暴れていた無惨を止めようとし、無惨に「裏切ったのか!」とか言われて困惑したりした。 結局人を食ってないのでその時点では負けて逃げるしかなかった。 その後生きていくにつれてかつての我々だメンバーを次々と見つけ、本人に了承を取ってから鬼にしている。 ちなみに勧誘成功率は今のところ百パーセント。 日の下は歩けるが、直接浴びると怠くなり動きが鈍くなる。 日傘を差してなら普通に歩ける。 全体的に食人衝動も薄く、一番効率的に栄養を取れるのは人肉だが、普通の食事からも栄養は取れるので一度も食べたことはない。 鬼舞辻無惨を止められなかったことをそれなりに後悔しており、戦争楽しじゃない止めなくては、と思っている。 流石の戦争キチもあれだけの被害を出す鬼を生み出してしまった責任は感じている模様。 でも戦争楽しそう……じゃねえ止めなくちゃ。 なので鬼を見つけたら積極的に殺していく所存であり、必ずメンバーには墓を作るように言っている。 鬼殺隊については割とノータッチ。 だが、人間として生きて鬼を殺し、その命を燃やすような執念は気になっているので危険だったら手を貸してあげたりはしている。 多分そのまま接触すると問答無用で斬られそうなのでもう少し時間をかけて危険じゃないと思わせてから接触するかもしれないし、鬼殺隊をからかい半分でちょっかい出したりするかもしれない。 何にせよ危害を加えるつもりはない。 我々多 グルッペンをリーダーとした鬼の集団の名前。 グルッペン自体がそもそも鬼を増やそうとしないのでメンバーは前世での仲間の面々のみ。 それぞれ生まれた時代にも差異があり、それなりの過去を持っている。 スペックは皆、個性はあるもののグルッペンと大体同じ。 鬼として活動している時は、それぞれの色 コネシマは「水」など で呼び合っており、前世の立ち絵と似たような服を作って、顔を隠すようにお面やら何やら自分の好きな方法で顔を隠している。 日の下で人間として活動する時は着物であり、目の色はともかく、金髪は流石にかつらなどで誤魔化している。 多分人として誤魔化す血鬼術 圧倒的にわかによる適当 とかある。 鬼を殺す鬼の集団として鬼殺隊の中で噂されている。 "鬼殺しの鬼"として柱の面々からは一体何者なんだと思われている。 しかし鬼は鬼なので殺しに行く。 もしかしたら馴染みの顔として会う度にじゃれ合うように殺しあう間柄の奴とかいるかもしれない。 全員上弦の鬼くらいならひねり潰せるくらいの実力を持っている。 多分気紛れに死亡キャラを救済したりしている。 しかし人数が少ないので、一人一人が強くとも鬼舞辻無惨を見付けられず、結局原作軸まで倒せていない。 一応鬼なので沢山人前には出ておらず、各地を転々としながら日常を謳歌し、鬼を殺している。 鬼殺隊の面々と素顔で知り合いかもしれない。 鬼舞辻無惨 ブラコン拗らせたサイコパス。 今世でのグルッペンの弟。 人であった頃に病弱で家族から疎まれていたが、自分より更に疎まれている自分の兄を見て同族意識もあり懐く。 自分よりも周りに酷い扱いを受けている兄を見て、家族や使用人を殺した後「褒めて褒めてー!」と近付いたらその行いを止められて「何でや!殺してやる!」ってなった。 兄のことを殺すのは自分で無ければいけないと思っており、太陽を克服したらまず太陽のような髪色をしていたあの兄を探して殺しに行きたい。 そして永遠を手に入れたのに全く鬼を増やさず、人を我慢してまで殺して食べない兄のことが理解出来ない。 自分より近くにいるらしい鬼を知ってギリィとなっている。 なんであの兄の近くにいるんだ! ショッピチーノ辺りならまだ人間として原作軸に生きているかもしれない。 そんで鬼殺隊に入ってから「エッ何やってんすか先輩」「エッショッピ君!?」とか「アッ皆さんもしかして」「チーノかお前!」とか。 最初から鬼の情報収集をする為のスパイとして入るのも良い。 あとはトントンさんだけが人間として生きていて、記憶無しで殺しにくるトントンさんをグルッペンさんや皆が微笑ましく思いながら流していたり、記憶無しの状態のトントンさんをグルッペンさん達が育てたり。 鬼に育てられたとして鬼殺隊の中でもそれなりの地位を持ちながらも疑惑の目を向けられてたりとか。 他には鬼殺隊だった死にかけていた我々だメンバーを鬼にしてその後わちゃわちゃしたり。 死んだと思われていた原作メンバーの家族になってたりとか。 まあ割と人間社会の中に溶け込んでいたりするかも。 鬼のグルッペンさんとか完全にラスボスじゃない? そんでそれに付き従う皆さんとか絶対かっこよそうじゃない?.
次のアテンション! ・前世の記憶持ち善逸君のお話。 ・ヒロアカとのクロスオーバー ・キャラ崩壊しているかと思います。 ・無惨を頸を切って殺した設定 ・善逸君は前世で無惨との戦いが終わったのと同時に死亡するという設定 ・ヒロアカ、鬼滅共に原作と異なります。 これらが苦手な方はブラウザバック推奨。 誤字脱字ありましたらお知らせください。 [newpage] 「ねぇ、なんで我妻くんはヒーローになろうと思ったの?」 「えっ、緑谷くんなに急に。 んー、そうだな」 ここは雄英高校ヒーロー科1年A組。 ヒーローになるため、日々勉強だけでなく、個性の使い方、敵との戦い方、救助の仕方など様々事を学ぶヒーローの卵が在籍する。 「そう言えばそうやね。 我妻くんがヒーローになりたい理由聞いたこと無かったね。 」 「お茶子ちゃんまで言い出すの?えー、そうだな。 」 正直考えたこと無かった。 ヒーローになりたい訳じゃなかった。 ここに来ればあいつらに会えるかもしれないという期待を込めて来ただけだった。 入ってすぐにここにいないことに気づいて、愕然とした。 記憶はなかったもののじいちゃんと獪岳とは再び会えたからアイツらとも会えると思ったのに。 「あんまり考えたこと無かったなぁ。 」 「嘘!言い方悪くなって申し訳ないけど、個性持ってないのにここに入ったのには深い訳があるのかと思ってたのに。 」 「あはは、まあ、普通はお茶子ちゃんみたいに考えるよね。 」 お茶子ちゃんが言ったように俺には個性というものが無い。 その代わりに、前世と同じ雷の呼吸を習得したため、合格出来た。 個性持ちと渡り合うのは到底楽という訳では無いが、鬼と戦っていると思えばそんなに負担ではなかった。 強いて言うなら、殺してはいけないため真剣ではなく木刀で、また力加減をしなければならかった。 ヒーロー着の時、真剣はいつも帯刀していたが、使うことは1度もなかった。 使うことは無かったが、あの時を忘れないためずっと持ち続けていた。 「そうだな。 なんて言えばいいんだろう。 悩んじゃうな。 んー、困ってる人を助けるのが当たり前になったからかな。 」 「「当たり前になった?」」 2人の頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいるのが見えた気がした。 別になりたい訳ではなかった鬼殺隊となり、その日々で鬼に襲われる人々を助けるのが当たり前となっていた。 その言葉に嘘偽りはない。 「それに、ヒーローになればあいつらにも会えるかもしれないからな。 」また、再開したい。 そんな思いでいっぱいだった。 すると2人からびっくりしたような音が聞こえた。 「我妻くん会いたい人がいるんだね!体育祭も近いし、もしかしたら見てるかもしれないね。 」 「そうやね、もしかしたら見てるかもしれんね。 」 声に出てたのか?ああ、余計なことを言ってしまった。 そんなに簡単に会えるわけないじゃないか。 日本にいる可能性は低いし、そもそもこの世界に生を受けたとも限らない。 生まれてたとしてもじいちゃん達と同じように記憶が無いかもしれない。 無い方がいいのかもしれない。 俺が今後頑張ったとしても、会えないかもしれない。 でも、俺はアイツらとまたあの時みたいにワイワイ騒ぐ日々を過ごしたい。 「あぁ、だから体育祭は頑張らなくちゃ。 2人も頑張ろうな。 」 「せんせー、俺が1位になる。 」 生徒からブーイングが集まる中、全国にも放送される雄英高校の体育祭がスタートした。 自分の強さをアピールしたいもの、自分の作ったものを披露したいもの、半分の力だけで勝ち父親を認めさせようとするもの、下克上をしようとするもの、そして、会いたい人を探すために利用しようとするもの。 様々な人間の思惑がある中、叶えられるのはごく少数。 「必ず勝つ。 そして、あいつらを。 ここまで順調に勝ち進めて来た善逸。 ここまでは何事もなく落ち着いて上り詰めてきた。 ある程度ほかのクラスの個性も把握出来た。 ここからが本番。 ここでしっかり結果を残せばもっと多くの人に俺のことが伝わる。 もしかしたら。 いや、そんなこと考えても仕方がない。 とにかく俺はここから勝ち上がるだけ。 「最終種目!!トーナメント形式!一対一のガチバトル!!!」 最終種目は一対一か。 ホントならしたくない。 戦うのは嫌いだし、怪我なんて論外だし、ほんとだったら帰りたい。 女の子だったらどうしよう。 傷つきたりしたらどうしよう。 「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ。 三奈ちゃんじゃん。 えっ、ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ。 」 「我妻が相手か!お互い頑張ろうね!」 「えぇぇぇぇ、やだよぉ。 出久変わってよぉ。 」 「ええっと、我妻くん、頑張ろうね。 」 「第1試合!あの角からなんか出んの?出んの?ヒーロー科芦戸三奈」 「VS無個性なのになんつー強さ。 どうやったらそんな早く動けるんだ!ヒーロー科我妻善逸。 」 「頑張ろうね!」 「痛い思いさせたらごめんんん。 」 「スターーーーーート」 「先手必勝。 」 芦戸の個性である「酸」は手から溶解液を出すことができる。 強弱の制御が可能で、使い道を間違えたら恐ろしいが、ヒーローに向いている個性である。 善逸に向けて酸が投げられるが、上手く善逸は避けている。 「避けてるだけじゃなんにもなんないよっと。 」 「芦戸の個性強えぇぇぇ。 我妻をどんどん追い込めていくぞぉぉぉぉ。 」 やっぱり個性を持ってると強いな。 血気術みたいだ。 「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」 「おいおいおい、何が起こったんだぁぁあ。 一瞬にして芦戸が場外に移動したぞぉぉ。 」 「1回戦勝者。 我妻善逸。 」 観客席から沢山の拍手が送られてきた。 周りには無個性だと疑うものやその強さを褒め称えるもの様々。 「あぁ、負けちゃった。 やっぱり強いね。 次も頑張って!」 「怪我はなさそうだね。 良かったぁぁ。 次も頑張るね。 」 次の相手は爆豪かお茶子ちゃん。 この試合に勝った方が相手となる。 お茶子ちゃんには悪いけど、恐らくこの勝負爆豪の勝ちかな。 「勝者、爆豪勝己!」 お茶子ちゃんの作戦は凄かったけど、それ以上に爆豪が強かった。 「おい、ヘタレ野郎。 ぜってぇ本気出せ。 」 「...... 」 「おい、無視すんな!」 あぁ、恐いよォォォォ。 なんであんな怒ってんだよ。 てか、ヘタレ野郎ってなんだよ。 次あれと戦うのかよ!やだよぉぉぉ。 次の試合は果たしてどうなる?1年A組ヒーロー科爆豪勝己!」 「VS無個性なのに個性持ってると錯覚するほどの身体能力。 1年A組我妻善逸!」 「スターーーーート」 一気に距離を近づけ、接近戦へと持ち込む爆豪。 それに対して、爆破を避け続ける善逸。 観客席の人はその戦いに目を奪われ、見入っている。 「みんなは、爆豪君と我妻君どっちが勝つと思う?」 「俺は爆豪が勝つと思うぜ。 」 「俺も切島と同じだな。 我妻も強いけど、爆豪の方が強いだろ。 」 普段から爆豪のそばにいて、爆豪のことをよく知る切島と上鳴は爆豪が勝つと予想する。 「どうだろう。 確かにかっちゃんは強いし、我妻君にはない個性を持ってるっていうアドバンテージがある。 けど、我妻君が本気を出してるところを見たことないからなんとも言えない。 」 「えっ、どういうこと?」 「いや、ただの予想なんだけど、我妻君が真剣を使う時が本気の時なんだと思う。 かっちゃんはそれを使わせようとしてると思う。 でも、真剣を見る我妻君の目はどこか寂しそうで悲しそうなんだ。 だからもしかしたら使わないかもしれない。 」 「確かに我妻が真剣使うところ見た事ねぇな。 」 「何言ってんだよ、そんなの当たり前だろ。 そんなことしたら爆豪のやつ死んじゃうだろ!」 「峰田くんが言うことは正しいんだけど、それでもかっちゃんは完膚無きまでの勝利を目標にしてるからきっと使わせるように仕向けるはず。 」 「おいこら、ヘタレ野郎。 さっさと本気出せよ。 」 緑谷の予想どうり、爆豪は善逸に真剣を使わせようとしていた。 爆豪がひたすら攻撃をする中、ただの1度も我妻は攻撃をしていない。 正確に言うと、攻撃をするタイミングが合わないのだ。 何とかして出来た時間を使って、我妻は木刀を構える。 「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」 さっきまで怒涛の如く攻撃をしていた爆豪は急に止まり、その攻撃を待ち構えた。 そのことに気づいた善逸は慌てて、攻撃をやめた。 もろに食らってしまってはいくら爆豪とはいえ、いくら木刀とはいえ、怪我だけでは済まされないと判断したからだ。 爆豪のやつ何がしたいんだ。 わざと隙を作って俺に攻撃をするよう仕向けたと思ったら、急に止まってその攻撃を受け入れようとした。 何がしたいんだ。 すると爆豪は眉間に皺を寄せ、我妻に向かって一直線へ走ってきて、木刀を個性で壊した。 「チッ、」 舌打ちをする音が聞こえた。 不機嫌そうな音が聞こえた。 怒っている音がした。 攻撃対象が俺だと思ったから木刀を使って身を守ろうと思ったのに、まさか木刀が目的だったとは思わなかった。 「おい、やる気あんのか。 なんでてめぇはさっきから同じ技しか使わねぇんだ。 舐めてんのか。 なんとか言ってみろ。 俺は本気出せって言ったよな。 さっき俺が止まった時、攻撃できた癖になんでやめたんだ。 」 「それにお前真剣持ってんだろうが。 俺が目指すのは完膚無きまでの勝利だ。 さっさとそれ使って本気出せよこら。 」 ピキッ。 誰もが一気に気温が急に下がったように感じた。 爆豪も例外ではない。 「真剣は遊びで使うもんじゃないんだ。 これはそんなことをするために持っているわけじゃない。 これは命を奪う、そんなものだ。 お前は人の命を奪う、その重さを知っているか。 それを使うことで何人の人を殺して人を救うか、分かるか。 残された側の痛みと悲しみを、残した側の後悔を、自分の近くにいた人が敵になって現れた時の怒りと悲しみと苦痛を。 それが分からないようなお前に使っていいものじゃないんだ。 俺の気持ちはお前に分からないだろ。 」 我妻善逸。 元鬼殺隊。 彼の死は無惨を首を炭治郎が切るのと同時に燃え尽きようとしていた。 戦いによる激しい怪我により呼吸を使っても、血を抑えることが出来なかった。 炭治郎が、伊之助が、他にも、柱や隠の人達もいた中亡くなった。 「善逸、頑張れ。 あと少し、あとすこし、だから、頑張ってくれ。 」 泣きながら炭治郎声をかける間、善逸の意識は朦朧とし、心臓の鼓動はだんだん小さくなっていった。 炭治郎の傍に伊之助がやって来て、善逸に声をかけようとした。 「たん、じろう、もう、いい、から。 」 「おい、なんでそんなこと言うんだよ。 」 「もう喋るな。 傷が開くから。 」 善逸がもうすぐ死んでしまうことを予期した2人は涙を流しながら、善逸の血を止めようとする。 「なか、ないでくれ。 また、いつか、うまれかわったら、また会おうな。 」 「おい、目を開けてくれ、善逸。 ぜんいつ?」 「おい、聞いてんのか、親分の言うことが聞けないのか。 おい、おいって言ってんだろうがぁああ。 」 そうして、善逸は命の炎を燃やしきった。 善逸の初めて晒した思いに緑谷は戸惑っていた。 緑谷だけでなく彼に関わったことあるもの全てが戸惑っていた。 いつもヘタレでその癖戦闘訓練ではみんなを引っ張るような存在だったのに。 まるで彼が残されたもので、親しい人が敵となり、そして、彼が残す側となった、そんな人だと言っているようだった。 いや現実的にそれだと彼が死んでいる人となってしまうためありえない事なのだが。 彼の悲痛な叫びは彼の経験から語られるようだった。 それもそうだ。 彼には、先に命を燃やしたじいちゃんと鬼となった兄弟子がおり、そして仲間を置いて先に死ぬ、そういう人生を歩んだ。 彼が真剣を持つのはそれを忘れないため。 戦うために使う武器ではなかった。 いや、使ってしまったら、前に戻りたいと、あの楽しかった日々に戻したいと、そのどうしようもない思いでいっぱいになりたくなかったのかもしれない。 「てめぇの気持ちなんか知るわけもねぇし、知りたいとも思わねぇよ。 分かりたいなんてもっと思わねぇ。 てめぇに何があったかなんてこの勝負に関係ないだろ。 ア゙ア゙?勝手に私情を持ち込むなよ、なぁあああ!」 「お前、会いたいやつがいるんだろ。 俺と本気で戦う、そんな覚悟もないくせに、夢なんて語ってんじゃねえ。 」 パリンッ。 善逸の心にあった何が壊れたような音がした。 壊れたものはきっと嬉しさや楽しさ、そんなものではなく、迷いや戸惑い、そんなもの。 善逸自身も何が心に響いたのか分からない。 たが、どこかで過去に依存する思いを断ち切りたいと思っていたのかもしれない。 前を向かないといけない、向き合わないといけない、自分は今は「鬼殺隊」ではなく「ヒーローの卵」なのだから。 ふと、観客席の上の方から和洋折衷の雰囲気が漂う、我妻のヒーロー服に似た服を着、花札のような模様の耳飾りをした自分と同じくらいの歳の男の子が緑谷の隣を通っていった。 「ぜんいつぅぅぅぅぅ。 お前なら出来るぞぉぉぉお。 」 その声を聞いて善逸は涙を流した。 自分が聞きたかった音。 もう二度と聞けないかと思った、安心するような音。 声の聞こえた方を向くと自分が見たかった、炭治郎の顔が見えた。 前世と同じ格好をしている炭治郎。 「やっと、やっと会えた。 炭治郎。 」 しばらくして、涙を流すのをやめた善逸が真剣に手を置くと爆豪は嬉しそうな笑みを浮かべた。 「さあ、ここからだ!」 「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神」 「しっねぇぇぇぇぇええ」 激しい爆発音と酷い煙。 「勝ったのはどっちだぁぁぁぁ!!」 「我妻君場外。 よって、勝者爆豪勝己。 」 沸き上がる拍手。 観客は立ち上がって、その試合を褒めたたえていた。 しかし、激しく怒り、今すぐ我妻に襲いかかろうとする爆豪。 「おい、てめぇ、なんで。 」 「 あんなの使ったら、死んじゃうだろ。 あれは兄貴を殺した技なんだから。 「くそ、くそ、クソガキガァァァァァァァァァア、殺してやる殺してやる殺してやるぅぅぅっ」 「雷の呼吸 弐の型 稲魂」 「ガキはお前だろ。 」 その者は鬼を滅した後、すぐさまイヤホンを耳につけスマホの画面を見ていた。 『我妻君場外。 よって、勝者爆豪勝己。 』 それを聞くと不機嫌そうな顔をし、出したスマホとイヤホンをポケットに入れ、その場から離れた。 「カスが....... そんな甘いからこんな俺を兄貴なんて呼ぶんだ......
次の・鬼滅とヒロアカのクロスオーバーを妄想してみた。 ・鬼滅sideは前世バッチリ覚えとる。 ・シリアス要素皆無。 ・炭治郎達は何かアイドル?アイドルパロ?してる。 普通に元鬼の彼らとわちゃわちゃ絡んでるよ。 ・個性は……まだ決めてない。 ・一部ヒロアカ勢が鬼滅sideの誰かと知り合いだったりする。 ・平和。 これでも大丈夫な方だけどうぞ。 _____________ 設定 鬼滅の原作とヒロアカの世界は同じ。 大正時代に鬼舞辻無惨が倒された!平和になったよ。 鬼いなくなったし鬼殺隊は解散して各々、新たな人生を歩み始めました。 戦争とか色々あったけど鬼いないし、産屋敷一族は先見の明でどんどん財力アップしていく。 そのうちに呼吸法とかも育手がいなくなるので途絶えていく。 辛うじて、代々呼吸を受け継いでいくような家に書物としてそのようなものがあったと記されているだけ。 煉獄家とか。 使える人ほぼいない状態。 事の始まりは中国・軽慶市の「発光する赤児」というニュース。 最初、産屋敷さん達は鬼かな?って疑っていたけど念入りに調べて無関係だとわかったので胸を撫で下ろしたとか。 数年後、突如として大正時代を生きた者達が集団生まれ変わりをする。 大体鱗滝さんくらいの世代からかな?お館様もだよ。 新しく生を受けた彼らの感想は、 「平和だ。 」 やっぱこれだね。 だって鬼いないし、多くの人が80歳くらいまで生きられるんだよ?結核とかもう不治の病じゃないんだよ?ぅゎ凄い。 元鬼殺隊の彼らにとってヴィランとかヒーローはなんと言うか…平和ボケしてるのかな?という感じかも。 逮捕なんてしねぇよ。 ぶっちゃけ、個性は血鬼術みたいな物かな~という軽い認識。 そんなことよりも前世の記憶ガッツリあるから、最新機器の扱いが皆下手くそ。 一部除く 携帯とか電車とか、とにかく現代の文化を理解するのに必死。 頑張れ。 前世持ちの鬼殺隊士は大体、藤襲山学園にいる。 名前の由来は校舎の裏に藤襲山があるから。 某猪頭くんがよく走り回っているらしい…… ヒーロー科はないんだね。 あるのは普通科とか、その他諸々。 弱個性や無個性の子達がかなりいる。 偏差値は高い方。 サポート科……っているかな? _______________ 【五感組】 竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助、不死川玄弥、栗花落カナヲの5人で結成されたグループ。 名前の通り、メンバーは何処かしらの感覚が非常に優れている。 活動内容は主に歌う、踊る、盛り上げる。 この3つ。 バラエティー番組とかに出ると偶に放送事故をおこすからその度にネットなどで話題になる。 一人ひとりの性格が面白い、纏まると何か可愛い、など世間からの人気も高い。 特にお母さん世代から 竈門炭治郎 15 五感組のメンバーをまとめるリーダーポジション。 圧倒的長男。 頭が固くて硬いのは周知の事実。 そして嘘をつく時の顔面崩壊も。 実家はパン屋を営んでいて前と同じく6人兄妹の一番上。 炭十郎も病弱だけど元気だし、家族皆生きてるし、禰豆子が鬼になっていないしで今世を楽しんでる。 幸せだね。 実はご近所さんに緑谷家と爆豪家がいる。 もう一人の彼は炭治郎に日々煽られ 無自覚 てたから会うと少しイライラするかな。 仲裁役はいつも出久がやる。 そろそろ胃が痛い…… 他のメンバーはまた今度に。 _______________ 緑谷出久 15 年齢がよくわかんないから15にした。 雄英高校のヒーロー科1年。 炭治郎と勝己の幼馴染。 毎回喧嘩?をする2人の仲裁役になっている。 片方は無自覚でめちゃくちゃ煽るしもう片方は本当に人を殺しそうな勢いだから凄い疲れる。 間違いなく善逸に同情される。 勝己が出久のことを悪く言うと炭治郎がそれに口出しして説教みたいになる。 居た堪れない。 小学校は一緒だったけどそれ以降は別れたから会うのはパンを買いに来た時かな。 最初は怪しい人に騙されているのではと心配したけど今ではクラスの皆に、幼馴染みだというのをちょっと自慢する位応援してる。 爆豪勝己 15 こっちもよくわかんないから15歳ということにします。 炭治郎に会う度にイライラしちゃう。 何か、不死川さんに似てる……?髪の色とか形とか……あれ?親戚ですか? もしかしなくてもそうなんです。 雄英高校のヒーロー科1年だお。 出久から炭治郎がアイドルするらしい。 と聞いた時、彼の顔は宇宙ネコのようだった……。 別に嫌いって訳じゃないよ。 ただ苛つくだけで。 炭治郎に嫌という程説教されたから出久への接し方が原作よりオブラートになってる。 当社比 良かったね。 ______________ ドラマ【鬼滅の刃】 主演は【五感組】の竈門炭治郎。 その他有名な俳優や女優が出演する。 舞台は大正時代。 まだ個性が生まれる前の世界なので登場人物みんな無個性。 放送当初は、首を切るや流血表現などかなりグロ要素がありヒーロー達ら辺から「これ放送して大丈夫なん?」と少し問題視されていた。 だけど主人公の鬼でさえ哀れみ蕜しむ様子に、「グロめのアクション系ドラマ」から「日本一悲しい鬼退治の物語」に世間のイメージがシフトチェンジした。 出演しているのは勿論、前世持ちの彼ら。 制作費用があまり掛からない……。 鬼の方は血鬼術がそのまま個性になってたから複雑な気持ちの者もいたりする。 でも殆どの人が前世と今世を割り切ってるから、出演者どうし前に殺した殺されたの関係だったけど一緒にご飯食べに行くとか割と謎な交友をしている。 しのぶさんとか童磨戦で目がガチになりそう……。 戦闘力は前と同じ位なのでヒーローやっていても違和感ない。 何かの番組で撮影してる所を密着取材したら命綱無いわ、本物の日本刀振り回してるわ、ガチの戦闘してるわで話題になる。 ______________ 力尽きました。
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