(脈動変光星のため、極大期以外) 地球からの距離は 約642光年。 約427光年と言われていましたが、 2008年に改定されました。 大きさは、太陽の約1000倍で、 ベテルギウスを太陽の位置に持ってくると、 木星軌道近くまで達する大きさになるそうです。 でも、恒星は、最終段階になると、 だんだん膨張してくるので、 元々こんなに 大きかったわけではないようです。 ベテルギウスは、恒星の安定期である 主系列星の段階を終え、 赤色巨星段階に進んでいます。 (大きさが太陽の約1000倍、 質量が約20倍あるので ベテルギウスは 赤色超巨星になります) そして、ベテルギウスは既に、 赤色超巨星の最終段階に達している と考えられていて、 加速的に収縮(ガスを大量放出)し、 形も球形ではなく歪で、凸凹状態だそうです。 これが、約10年前に観測された ベテルギウスの状態です。 これ以来、特に目立った変化は無いようですね。 ——追記(2019年12月27日)—— ベテルギウスはここ数か月の間に、 急激に明るさを失っていて、 これは、超新星爆発を起こす 前兆かもしれない、と言われています。 これまでも、明るさは 変化していたようですが、 今回の減光はこれまでと 比べ物にならないほど 急速だということです。 これまでの周期に照らし合わせると、 来年・2020年1月中旬には 明るさが戻ってくる、 と予想されていますが、 今回はもう一度明るさを取り戻すのかは 微妙なところだそうです。 ——追記終わり—— ベテルギウスの寿命は約1000万年で、 その寿命の99.9%を終えている、 といわれています。 では、いつ、超新星爆発を起こすのか。 「明日にでも!」 「いや、もう既に爆発している!」 「一万年以内には ・・・」 など、様々な意見が飛び交っています。 すぐにでも爆発してもおかしくない、 という状況なのは確かなんですが、 微細な時期については誰も判らない、 という現状のようです。 推測された寿命通り、1万年後かもしれないし、 地球までの距離が約640光年で、 光が届くまで640年ほどかかるので、 今現在、もうすでに 爆発してしまっているのかもしれません・・・ 星からすると、ほんの一瞬の、 短い寿命の人類ですが、 そんな私たちが、もし、 ベテルギウスの最後を 見届けることができたなら・・・ 壮大なロマンを感じずにはいられません^^ オリオン座や冬の大三角が 消滅してしまうのは寂しいですが、 宇宙の神秘を身近に感じる チャンスがあるかもしれないと考えると、 とてもワクワクした気分になりませんか? 関連記事.
次の[画像のクリックで拡大表示] オリオン座は、夜空で最も見つけやすい星座の1つで、世界中で見える。 もし最近オリオン座を見て違和感を覚えたとしたら、その感覚は正しい。 狩人オリオンの右肩の位置にある赤色巨星ベテルギウスが、約100年ぶりの暗さになっているのだ。 (参考記事: ) 通常、ベテルギウスの明るさは、夜空の恒星の中で上位10位に入っている。 ところが、米ビラノバ大学の天文学教授のエドワード・ガイナン氏がオンライン学術誌「アストロノマーズ・テレグラム」で先月報告したところによると、ベテルギウスは2019年10月から暗くなってきて、12月中旬には上位20位にも入らなくなってしまったという。 「今ではベテルギウスは非常に暗くなっていて、オリオン座の形が明らかに違って見えます」とガイナン氏は話す。 なお、ベテルギウスの減光自体は、特に奇妙なことではない。 ベテルギウスは変光星で、明るさの変化は何十年間も詳細に調べられてきた。 ただ、夜空で非常に目立つ星がこんなふうに暗くなるのは異例で、科学者たちは、ワクワクするようなことが起きるのではないかと期待している。 それは、超新星爆発だ。 もし超新星爆発が起きたら、ベテルギウスは一時的に満月よりも明るくなり、やがて暗くなって、夜空から永遠に姿を消してしまう。 (参考記事: ) ベテルギウスのような赤色巨星の一生は短く、死に際は壮絶だ。 超新星と呼ばれるその爆発現象は、はるか彼方で起きても肉眼で見える。 ベテルギウスは誕生からまだ850万年しか経っていない比較的若い星だが、天文学者たちはこの星の死期が近いことをすでに知っている。 「現時点で最大の問題は、超新星爆発がいつ起きるかだ」と、ベテルギウスと恒星の爆発現象を調べている米カリフォルニア大学バークレー校のサラフィナ・ナンス氏はツイートしている。 ナショナル ジオグラフィックのインタビューでは、氏は次のように答えた。 「なんの保証もありませんが、私自身はすぐに爆発するとは考えていません。 非常に待ち遠しいですけどね」(参考記事: ).
次のオリオン座の星の中でもリゲルと並んで明るく見え、よく観察すると赤色に輝いて見えるはずです。 太陽系と同じく天の川銀河に属しており、地球から約642光年の距離にあります。 ちなみにオリオン座のベテルギウス以外の星と地球との距離は、ベラトリックスが225光年、サイフが451光年、ミンタカが689光年、アルタニクが736光年、リゲルが863光年、メイサが1100光年、アルサニラムが1977光年になっています。 地球から見るとお互いに近いように見えますが、実はそんなことなかったんですね。 赤色超巨星 ベテルギウスは地球からの見かけの大きさが太陽を除くと全天で一番大きい恒星です。 実際にとてつもなく大きな星で、直径は 約16億 km にもなります。 なんと 太陽の約1180倍の大きさということになります。 もしも太陽系の中心がベテルギウスだとすると、水星・金星・地球・火星を飲み込み、木星の間近まで迫るほどの大きさです。 これの程の大きさを有するベテルギウスは 赤色超巨星に分類され、遠く離れた地球からでも明るく見えるのは単純にものすごく大きいので星が発する光量も凄まじいためです。 ベテルギウスは太陽系の常識に収まらない桁外れの星ということです。 上の画像を見て下さい。 ベテルギウスの周囲が変形しているのが見て取れます。 大きな恒星の死である 超新星爆発を間近に控え、星の形状が不安定になっているのです。 そもそも 超新星爆発とは何なのか。 そして ベテルギウスが超新星爆発するとどうなるのか。 これらについて順番にお話ししていきます。 超新星爆発 円盤銀河 NGC 4526 付近で観察された SN 1994D の超新星爆発(画像左下の明るい点) 超新星爆発とは、大きな質量を持つ恒星が一生を終えるときに発生する大規模爆発のことです。 超新星爆発した星は、地球から見ると突如新しい星が誕生したかのように明るく輝いて見えます。 そのため超新星爆発した星は、死を迎えているにも関わらず「超新星」と呼ばれるのです。 超新星の明るさは、なんと 太陽の100憶倍にもなります。 太陽の15~20倍の質量を持っているベテルギウスも超新星爆発により死を迎える運命にあります。 ベテルギウス程の質量であれば、超新星爆発を起こした後に重力崩壊を起こし 中性子星、またはとなります。 ちなみに、もしもベテルギウスの質量が太陽の30倍以上であれば、超新星爆発の後に中性子星までに圧縮された星がさらに重力崩壊を起こし になると考えられています。 関連記事 地球への影響 ベテルギウスが超新星爆発を起こし死を迎えると地球への影響はどうなるのでしょうか? 実は、西暦185年の「後漢書」の天文志において「客星」として超新星が観測されたという記述を初めとして、超新星爆発に関する記録は歴史上数多く残されています。 例を挙げると、1054年に出現したとされる超新星は金星並みに明るく輝き、23日間にわたり昼間でも肉眼で観察できたという記録が日本と中国に残っています。 この超新星の残骸が、地球から約7000光年の距離にある おうし座のかに星雲です。 おうし座 かに星雲 超新星爆発に関する過去の記録が残っているお陰で、ベテルギウスが死を迎えた際にどのような現象が観測されるのかも予測することができます。 前述した「かに星雲」は地球から約7000光年も離れているにも関わらず超新星時には金星の程の明るさになりました。 ベテルギウスほど地球に近い星が超新星爆発を起こすと、全天で 太陽の次に明るく輝くと考えられています。 もちろん昼間でも肉眼でばっちり観察できますし、約3か月間この状態が続くと予想されています。 4年ほどかけてゆっくりと暗くなっていき、ベテルギウスは見えなくなってしまいます。 こうしてオリオン座は右肩に当たる部分を失うこととなるのです。 ガンマ線バースト 超新星爆発が起きると大量のガンマ線が放出される現象 「ガンマ線バースト」が発生すると考えられています。 ガンマ線とは放射線の一種で、ガンマ線バーストの際には数千光年先までガンマ線が届くと言われています。 もしも地球にガンマ線バーストが直撃すると、我々人類はもちろん地球上のあらゆる生物が死に絶えてしまうでしょう。 しかし、ガンマ線バーストが地球に直撃する可能性は非常に低く必要以上に不安に思う必要はないそうです。 とは言っても100%安全という保証も無いようで、今後の超新星爆発に関する研究次第では「やっぱり地球危ない!」なんて説が出てくるかもしれません。 専門家の予測では「いつ起こってもおかしくない」状態であることは確かなようなのですが、それが明日なのか数年後なのか、はたまたもっともっと先の数万年後になるのか明確な予測はできないのです。 一説によれば、地球との距離が600光年以上あるため光がまだ届いていないだけでベテルギウスはすでに超新星爆発を起こしていると考えている人もいるようです。 いずれにせよ、超新星爆発の光で明るく輝くまで我々はベテルギウスの死を知ることはできないのです。 当ブログでは宇宙大好きの私がすごい!面白い!と思ったことを主観、客観織り交ぜながら、最新のHOTな話題から昔から気になってたあんなことやこんなことまで幅広く取りあげていきます! このブログを見て下さった皆様に、宇宙の魅力を存分に伝えられるよう頑張ります! 関連する記事• 2018. […][…]• 2018. 13 宇宙に散らばる無数の巨大天体、銀河。 大きさや形、一つとして同じものはなく、美しい姿で我々人類を魅了 […][…]• 2018. 20 皆さん、『パルサー』という天体をご存知ですか? 聞き慣れないという方も多いのではないのでしょうか。 […][…].
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