「自分の愛犬の呼吸が荒い!」そんな時、飼い主なら誰もが心配になってしまいますよね。 犬は様々な場面で呼吸が荒くなり、息切れをしてしまう事があります。 一体どのような時に犬の呼吸が荒く息切れのような状態になってしまうのか、原因を探ってみましょう!また、夏のように気温が高い時にも犬はハアハアと呼吸が荒く乱れますよね。 そのような場合の対策法などもご紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さいね! 犬の呼吸が荒い、息切れしている状態とは? まず、「犬の呼吸が荒い」「息切れしている状態」というものがどんな状態の事を言っているのかを説明いたします。 「犬の呼吸が荒く息切れしている」とは、「犬が舌を出してハアハアと息苦しそうな状態で呼吸をしている」という状態のことを言っています。 この状態の愛犬を見たことがある方は多いと思います。 通常ですと犬は安静時で1分間に40回未満、睡眠時で1分間に25回未満が正常だとされています。 つまり、この数より多く呼吸している場合は「息切れしている可能性が高い」という事になりますね。 犬の呼吸が荒い原因は? では、犬の呼吸がこのように荒く息切れしてしまう原因をいくつかご紹介します。 生理的な現象による息切れとは、散歩や運動をした事により心拍数が上がり呼吸が荒くなってしまう事や、暑さなどで呼吸が荒くなってしまう時の事を言っています。 実は犬は皮膚からの発汗をほとんどしません。 そのため、体温調節がうまく出来ず、体温が高くなってしまった時には口を開けて呼吸をする事により、体温を調節しています。 このことは専門用語で「パンティング」と言います。 これにより、生理的現象による息切れが一番多く見られる事になるのです。 息切れを引き起こす病気は主に、 ・フィラリア症 ・熱中症 ・僧帽弁閉鎖不全症 ・気管虚脱 ・心室中隔欠損症 ・肺炎 ・鼻炎 などの病気が挙げられます。 フィラリア症、僧帽弁閉鎖不全症、心室中隔欠損症は、心臓の働きが上手くいかない事により息切れを起こしてしまう病気です。 また、気管虚脱、肺炎、鼻炎などは、呼吸が上手くいかない事により呼吸困難を引き起こすことで息切れになってしまいます。 熱中症の場合は、体温が高くなってしまったためにパンティングを必死に行なっているので、呼吸が荒いのです。 いずれにしても、素人判断では何が原因で病的な息切れが起きているのかは判断出来ませんから、「おかしいな」と感じたら必ず動物病院で診察してもらいましょう。 その場合は、事故による外的衝撃が原因で内臓や臓器を圧迫している事により、息苦しさが見られるようです。 またそれだけでなく、付きすぎた脂肪によって気管が圧迫され呼吸がしづらく、息切れを起こしやすくなってしまいます。 可愛い愛犬のためにも肥満には注意してあげましょうね。 例えば、犬によっては雷や花火の音を怖がる子がいますよね。 そのような犬の場合は音が鳴っている時にハアハアと呼吸が荒くなります。 このように、一口に「犬の息切れ」といっても様々な原因がありますので、病気ではないかきちんと見極めてあげる必要があります。 犬の熱中症の症状、対処法は? 先ほどは犬の呼吸が荒い時の原因についてお話ししましたが、その中でも一番犬の息切れが起きやすい身近な病気「熱中症」にスポットを当てて、その症状や対処法をご紹介していきたいと思います。 通常ですとパンティングによって普段の体温に戻りますが、熱中症になるとパンティングによっても体温が元に戻らず、熱が体内に籠もってしまいます。 熱中症に掛かると、初期症状として ・ぼーっとしている ・パンティングが治まらない などの症状が見られます。 重症になると ・ふるえ ・嘔吐 ・下痢 ・意識が消失する などの症状が出ます。 命の危険があるほど重症の場合は、血尿や尿が出なくなるなどの重篤な症状が出ます。 その場合は速やかに体を冷やしながら病院に連れて行きましょう。 熱中症は時間との勝負だという事を覚えておいて下さい。 その後、扇風機の風に当ててあげることで体の中に籠もった熱を応急的に逃がしてあげる事ができます。 熱中症になってしまった場合は必ず病院に連れて行く必要がありますが、病院に向かっている最中も体は冷やし続けましょう。 ここで一つ注意していただきたい事があります。 氷や氷水、保冷剤などの冷たすぎる物で体を冷やした方が体温は下がりやすいと思っている方がいると思いますが、それは間違いです。 冷たすぎる物で急激に体を冷やす事は、体の表面だけを冷やすだけで体内の熱を逃がす事には繋がらないので意味がありません。 そのため、犬の体を冷やす時は冷たすぎない温度の水を使用して下さいね。 犬の暑さ対策5つ! 「愛犬を熱中症から守りたい!」そう思っている方が多いはずです。 熱中症から愛犬を守るためには、犬を「暑さ」から遠ざける必要があります。 クーラーの中で割と厄介なのが、最新型に搭載されている機能「人感センサー」です。 人間がいる間は良いですが、犬だけでお留守番している場合に小型犬などの大きさでは反応してくれないという事があるそうです。 人感センサーが働いていて犬を感知してくれないと省エネモードに入ってしまい、思っているより室内が暑くなってしまう事もあります。 人感センサーを解除出来る場合は、犬だけでお留守番するときには人感センサーを解除してから出掛けた方が良いでしょう。 また、暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に行きますよね。 そのため、犬の高さだと飼い主さんが思っているより冷えすぎていて寒い場合もあります。 犬が寒さを感じたときに暖まれるように、暖まれるベッドや毛布を置いておくと良いですね。 「外に慣れているから」「強いから」などと思い込まず、必ず飼育場所を見直してあげる必要があります。 室内に入れてあげる事が一番理想ですが、様々な事情があり室内に入れられないご家庭もあると思います。 どうしても室内に入れてあげることが出来ない場合は、犬の飼育場所を日陰に移動してあげるなどの処置をしてあげましょう。 日なたから日陰になるだけでもかなり違いますから、大切な愛犬が熱中症で命を落とさないためにも犬の飼育場所を少しでも涼しい場所へと考えてあげてくださいね。 一度にたくさんの水が飲めるように、夏はペットボトル取り付け型の給水タンクだけではなく水用の器も用意してあげましょう。 そんな犬の肉球は、ポップコーンのにおいがすると聞いたことがあるかもしれません。 今回は、犬の肉球のにおいの秘密や、肉球のケア方法をご紹介します。 まとめ 今回は犬の呼吸が荒い原因から熱中症、暑さ対策までをご紹介してきましたが、いかがでしたか? 犬が息切れをしているような所は割と身近に何度も見ているので、あまり気にする事が少ないかもしれません。 しかし、今回説明したように、犬の息切れからは生理的な物から熱中症などの病気によるものまで、様々な原因がありました。 「たかが息切れ」と思わず、愛犬の息が荒い時には注意深く様子を観察し、必要ならばすぐに病院へ受診しましょうね! — おすすめ記事 —.
次の犬が『好きな人』を決める基準として考えられる要素 犬が好きな人は、多くの犬に好かれたい!と思っているはずです。 しかし、現実的に犬好きだからと言って、必ずしも犬に好かれるというわけではありませんよね。 犬好きの中でも犬に好かれる人とそうでない人、反対にそこまで犬好きでなくてもなぜか好かれる人もいます。 では、犬が『好きな人』を決める際、何を基準としているのでしょうか。 ここでは考えられる要素を取り上げていきます。 行動のスピード まずは、その人の行動スピードが挙げられます。 犬は突然の行動に対し、警戒心を抱きがちです。 そのため、よく犬好きにある「可愛い~!」と走り寄ってくる行為も、犬からすると「怖い!」と警戒心を強める結果となるのです。 基本的に、犬は落ち着いて行動する人のことを好む傾向があります。 それは犬自身が自分を驚かせたり、怖い思いをさせたりしないと考えているからです。 したがって、犬は近づいてくるときにもゆったりと、落ち着いた態度で接してくれる人を『好きな人』『安心感のある人』として認識する傾向にあります。 よく犬をしつける際に、悪いことをしたら激しく怒鳴るのではなく、低い声で「ダメ」と言う方法が取り上げられています。 これは低い声に対し、犬がネガティブな印象を受けるからです。 そのため、声が低い人よりも高い人を好む傾向があります。 しかし、高ければいいというわけではありません。 先ほども例に挙げた通り、「可愛い~!」と高く大きな声で近づいてくれば、犬はびっくりしてしまい警戒心を強めます。 『落ち着いている』という要素がポイントとなるので、犬に好かれるためには声量も比較的控えめにし、少しでも高く柔らかい声を心掛けて話しかけることが大切です。 飼い主との仲の良さ 犬が『この人は好き』『この人は安心』と決める基準に、飼い主の存在は非常に大きいです。 信頼している飼い主と仲が良ければ、「飼い主さんが楽しそうにしているから、この人は大丈夫」と認識してもらえます。 反対に、飼い主が嫌悪感を抱いていたり、緊張感をもって接したりしている相手に対しては、犬も感じ取り、警戒心を強める傾向があります。 自分にとってのメリット 現金にも感じますが、自分にとって嬉しいこと、楽しいことをしてくれるか否かという点も、犬が人を好きかどうかを判断する重要な基準になります。 わかりやすい例を取り上げるならば、おやつです。 初めて会った相手であっても、飼い主さんに手渡されたおやつをくれるならば、「おやつをくれた!良い人!」と思ってしまうのが動物です。 他にも一緒に楽しそうに遊んでくれたり、気持ち良い所を優しく撫でてくれたりするなど、犬が嬉しい、楽しいと感じることを積極的に行ってくれる人に対しては、好意を抱きやすいです。 表情 犬は人間の感情を声のトーンや行動、そして表情から読み取っているということが、すでに研究によって判明しています。 そのため、いつも笑顔で接してくれる人に対してはネガティブな印象を抱きにくいです。 「いつもこの人はポジティブな感情を自分に向けてくれている」と思えば、人間であってもその人に対して良い印象を抱きますよね。 それは犬も一緒です。 反対に、いつも暗い顔をしていたり、怖い顔をしていたりする人に対しては、苦手意識や警戒心を持ちやすい傾向にあります。 また、マスクなどで表情を隠している人も感情が読み取りにくく、苦手意識を持たれることが多いです。 まとめ いかがでしたでしょうか。 犬は人間を観察し、様々な要素を組み合わせて『好き』『嫌い』を決めています。 犬と仲良くなりたいと思っている方は、ぜひ今回ご紹介した要素を参考に、犬に好かれる接し方を心掛けてみてくださいね!.
次の軽いうちは鼻水程度で済みますが、重症化してくると鼻の中が腫れて狭くなり、鼻で空気が吸えないために、ゼーゼーと口で呼吸するようになります。 鼻炎になるウイルスで代表されるものはジステンパーですが、混合ワクチンで防ぐことができます。 ・気管支炎 主な原因はウイルスや細菌に感染して起こります。 かわいた咳が続き、犬は苦しそうに前足をつっぱってゼイゼイと呼吸します。 ウイルスで代表される病気は通称ケンネルコフといわれるもので、混合ワクチンで防ぐことができます。 ・気管支狭窄 きかんしきょうさく 何か異物を飲みこんで気管や気管支に入り込んだ時や、腫瘍など体の異常によって気管がせまくなることを気管支狭窄といいます。 ゼイゼイという激しい呼吸と、いびきが起こることもあります。 うまく空気を吸うことができないため、口の中の粘膜や舌の色が紫色になる、チアノーゼといわれる酸素不足の症状がみられます。 とくに夏の暑い日に起こりやすいです。 ハーハー、ゼーゼーといった荒い呼吸をし、ひどい時にはよだれをたらしながらあえぎ、呼吸困難で倒れてしまうこともあります。 小型犬や鼻の短い犬種に起こることが多く、さらに太ったり、年をとることで発症する危険性が高まるので、ふだんからの健康管理が大切です。 ・肺炎 ウイルスや細菌、寄生虫などの感染症が進むと、気管支炎といっしょに肺炎を起こすことがあります。 肺炎を起こすと、症状は気管支炎のときよりも重くなり、熱がでて呼吸ができないため倒れることもあります。 ・肺水腫 はいすいしゅ 名前の通り、肺の中に水がたまる病気で、肺がむくむため、酸素と二酸化炭素の交換が難しくなります。 この病気にかかるときはたいてい他の病気になっている時なので、それが何の病気かによって症状もかわってきます。 重い症状では、呼吸が浅く早くなり、ゼーゼーと音をたてます。 ・フィラリアの寄生 ミクロフィラリアをもつ蚊にさされることで犬の血液中にミクロフィラリアがうつり、その虫が成長することで最終的に心臓につまって呼吸困難や咳などの症状があらわれる病気です。 夏の蚊がいる季節にフィラリアに感染し、何年かたってから少しずつ症状があらわれます。 吐きだすような咳とゼーゼーとあえぐような呼吸が起こり、運動をしたがらなくなります。 体にあらわれる他の症状では、お腹に水がたまり、茶色い尿がでることもあります。 フィラリアの感染症は、予防薬で防ぐことができるので、必ず毎年飲ませるようにしましょう。 ・横隔膜ヘルニア 車などにぶつかる事故がおきたとき、衝撃によって犬の横隔膜がやぶれてお腹の臓器が胸にはみだしてしまうことがあります。 重い症状の場合は事故の直後から呼吸困難になり、前足をつっぱってあえぎます。 すぐに動物病院に行きましょう。 犬は汗をかくための汗腺が体になく、寒さには強いですが暑さにはとても弱いです。 体に熱がこもり、体温が下がらず、犬は激しく呼吸しながらよだれをたらします。 こうなると、一刻も早く体温を下げなければいけません。 夏の時期に留守にする時は、室内であっても温度の上がる部屋はエアコンなどで調節してあげるようにしましょう。 これらの病気は、混合ワクチンや予防薬を飲ませるなど、前もって防ぐことができるものもあります。 また、突然の事故を防ぐためにも、散歩中のノーリードはやめましょう。 犬のことを知っておけば、犬との暮らしが今よりももっと快適になるでしょう。 関連記事になります。 合わせて御覧ください。
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