眼部帯状疱疹の基礎知識 POINT 眼部帯状疱疹とは 水痘帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうのウイルス)が目に感染した状態です。 ほとんどの場合、子供のころにかかった水ぼうそうのウイルスが体の中に潜んでいて、何かの拍子に出てきてしまうことで起こります。 片側のおでこや頭皮、目の周りに痛みを伴うボツボツ(ピリピリとした違和感だけのこともあります)ができ、見えにくい、目が赤いなどの症状が出てきます。 基本的にはウイルスに効く軟膏を目に入れて治療しますが、病気の勢いが激しい時にはステロイドを使って炎症を抑えることがあります。 ほとんどのケースで元の見え方に戻りますが、重症のケースでは後遺症として見えにくさが残ることがあります。 目の周りに痛みと水ぶくれが出たら眼科か感染症科を受診してください。 はウイルス感染が原因の病気ですので、治療は抗ウイルス薬(内服や点滴、軟膏)になります。 基本的には診断がつき次第その場で治療が開始されますので、どのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。 の治療薬には、なかなか劇的に効くものがなく、治療が難航しがちです。 ステロイド薬を使用することがありますが、使用すれば必ず治癒するというものでもありません。 多くは自然の経過で治癒することが知られていますが、中には後遺症としてしびれや痛みが残ってしまう方もいます。 顔面神経外来といった専門性の高い内容の医療を提供している医療機関もあります。 症状が長引いたり、治療が難航している場合には受診を考えてみても良いかもしれません。 そのような場合でも、最初の医療機関で受けた治療の内容を引き継ぐために、診療情報提供書(紹介状)をもらった上で受診することをお勧めします。 の場合、痛み止めを内服しても痛みがゼロになるというのは難しいかもしれません。 通常の痛み止めだけでなく、神経に作用する痛み止め(抗うつ薬や抗薬としても用いられるものです)を併用します。 しかし、それでも中には極端に痛みが強くて日常生活がままならない方や、数週間たっても痛みが治まらないというような方がいます。 そのような場合にはペインクリニックといって、痛みに対する治療を専門とする診療科があります。 ペインクリニックは、麻酔科の医師が担当していることが多いです。 ブロック注射といって、麻酔薬を注射して神経を麻痺させることで痛みを改善させる処置を行います。 専門性が高く特殊な治療のため、最初からすぐに受診するような科ではないかもしれませんが、一つの手段として頭に入れておかれても良いかもしれません。
次の帯状疱疹の症状 公開日:2016年7月25日 14時00分 更新日:2020年2月21日 14時46分 帯状疱疹の主な症状 帯状疱疹の主な症状は、次の3つです。 ツンツンと刺すような痛み• 神経の走行に沿った位置にできる発疹(皮疹)• 発疹(皮疹)からの水ぶくれ 帯状疱疹の症状の経過• 神経に沿って体の左右どちらか一方にチクチク、ピリピリする痛みが起こります。 しばらくして、痛みが出た部分が赤くなります。 小さくて透明な水ぶくれが集まってでき、やがて濁って、時には黄色くなります。 2~3週間で黒褐色のかさぶたとなり、4~6週間くらいでかさぶたが取れて治っていきます。 痛みは皮膚の症状と一緒に消えていきます。 稀に痛みが続くこともありますので、主治医に相談してください。 最初は、神経の走行に沿って、ツンツンと刺すような痛みが出ます。 中には、強い痛みを伴うこともあります。 その後、紅い発疹(皮疹)ができ、さらに発疹(皮疹)の上に小さな水ぶくれ(水泡)が集まるようにできます。 神経の痛みは、体の半身の神経に沿って、右巻きか左巻きにまるで帯を巻いたように広がります。 体幹(胴体部分)だけでなく、顔(図の三叉神経領域)や四肢にできることもあります。 その後、赤い発疹(皮疹)が出ます。 それはまるで虫に刺されたような痕です。 ほぼ同じような時期に、発熱やリンパ節の腫れ、頭痛などが起こることもあります。 やがて真ん中にくぼみのある水ぶくれが増えていきます。 水ぶくれは最初、透明ですが、徐々に黄色い膿疱(のうほう 膿が溜まったみずぶくれ)になります。 発疹(皮疹)が出来始めて6~8日後には、水ぶくれが破れて、ただれ(びらん)か、潰瘍になります。 紅い発疹(皮疹)丘疹が発生してからの1週間は、新しい丘疹や水ぶくれが新生し、どんどん範囲が広がっていきます。 その後およそ2週間で、かさぶたになり、3週間以降にはかさぶたが取れて治癒します。 水ぶくれが大きく深い場合は、潰瘍になることもあり、色素沈着などの痕を残しますが、そのうち目立たなくなります。 帯状疱疹が軽症ならば、2~3週間かかりますが、自然治癒することもあります。 しかし高齢者が帯状疱疹にかかった場合、重症化することが多く、後遺症が残ったり、全身状態が悪くなることがあります。 高齢者だけでなく免疫力の落ちている人も、重症化することが多く、いつまでも強い痛みが残ったり、深刻な皮膚潰瘍を患ってしまいます。 後遺症を残さないためには、早く治療することが重要です。 高齢者は特に気を付けたい「帯状疱疹後神経痛」 帯状疱疹が見た目上は落ち着き、3カ月以上が過ぎても、強い痛みがしつこく続くことがあります。 この状態は、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。 帯状疱疹後神経痛は、水疱瘡のウイルスに感染した神経に起こる病気で、慢性的な痛みが、数ヶ月から数年単位で続きます。 これは、帯状疱疹による神経の炎症が原因で、神経を傷つけてしまった結果、神経痛が残ってしまった状態です。 中には10年以上、痛みが続く人もいるそうです。 神経痛みによる苦痛が続くと、大きなストレスとなり、やがて不眠やうつを引き起こす原因になることがあります。 もし、帯状疱疹による痛みが続く場合は、すぐにかかりつけ医に相談し、適切な治療を受けましょう。 帯状疱疹の合併症 その他の合併症としては、ライムゼイ・ハント症候群があります。 この病気は、帯状疱疹がきっかけで顔面の神経が侵され、耳の発疹と顔面の麻痺、めまい、味覚障害などを引き起こす病気です。 帯状疱疹は、発症する部位によってさまざまな合併症を起こすことがあるため、顔面や陰部に痛みや発疹(皮疹)がある場合は、注意して医師に相談してください。 また、写真1の多神経皮膚文節の帯状疱疹や、写真2の汎発性帯状疱疹の場合などは、入院治療が必要となることもあります。 写真1:入院治療が必要になるケース1 多神経皮膚文節の帯状疱疹 写真:公益社団法人日本皮膚科学会 1 写真2:入院治療が必要になるケース2 汎発性帯状疱疹 写真:公益社団法人日本皮膚科学会 1 帯状疱疹によく似た症状が出る病気 帯状疱疹とよく似た症状の病気には、接触皮膚炎(かぶれ)や単純疱疹、水ぶくれができる病気である水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)があります。 これらの病気は、帯状疱疹と似てはいますが、原因が違いますので、治療法も違います。 かかりつけ医と相談し、場合によっては皮膚科を受診することもありますが、早期にしっかりと治療しましょう。 写真引用元•
次の帯状疱疹は体調の変化が起こりやすい 季節の変わり目になりやすい病気で、風邪などで体調を崩し免疫が低下した時に発症しやすくなります。 秋口の9~10月には発生数の約6割、春先の2~3月には約3割で残りの1割は季節に関係なく発症してると言われています。 体の免疫力が落ちる原因として、「 過度なストレス・疲労」「 紫外線による影響」「 悪性腫瘍」「 病気」「 加齢」などがあげられます。 年を重ねるにつれ免疫力が落ちやすくなるので、季節の変わり目には気をつけてください。 これらの原因の中で特に注意しなければならないのがストレスで、過度にたまると自律神経が乱れます。 自律神経は体のさまざま機能を調整しており、乱れることでウイルスの活動が活発になることもあります。 帯状疱疹と水疱瘡は同じウイルスが原因 帯状疱疹は子供の頃ににかかった人がなりやすく、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となり発症します。 水疱瘡の症状が治まっても、体内から水痘・帯状疱疹ウイルスが完全にいなくなることはありません。 治った後も 体内の神経細胞が集まった部分に何十年も潜伏し続け、免疫力が低下するとウイルスが活動を再開します。 活動を再開したウイルスが、神経細胞を飛びだし皮膚の表面にでることで帯状疱疹になります。 過去に水疱瘡になってなければ、発症する可能性はかなり低くなります。 しかしながら、中にはウイルスに感染してても病気を発症しないこともあります。 この状態を不顕性感染(ふけんせいかんせん)といい、帯状疱疹に一生ならないまま過ごす人もいれば上記のように免疫力の低下がきっかけとなり発症することもあります。 この症状は紅斑(こうはん)と呼ばれ帯状のように広がり手足や顔、さらには胸から背中・腹部などにもあらわれます。 中には頭や顔にまで水ぶくれができ、脳・目・耳にまで影響を及ぼすこともあります。 症状は紅斑がでる数日前から始まり、 ピリピリ・チクチクした神経痛が発症のサインです。 日が経つにつれ痛みを感じた部分に紅斑ができ、時には発熱やリンパ節の腫れをともなうこともあります。 症状がでるのは体の左右どちらかのみで、2ヶ所以上にでることはありません。 生活に支障が出るほどの強い痛みを発症し、熟睡することすら困難となります。 治るまでは、3週間~1ヶ月ほどかかります。 発症してから約2週間でかさぶたができ、その約1週間後にはかさぶたが落ちてきます。 適切な治療をしなければ治るのも遅くなり、傷跡が残ることもあります。 そのため、「痛みはどれくらいの期間続く?」「痛みのピークはいつ?」などと心配されてる人もいるかと思います。 結論から言うと、 痛みのでる期間は発症してから2~3週間ほどで痛みのピークは7~10日目です。 症状には個人差があるので、中には痛みが1ヶ月以上続いたり10日目以降にピークが訪れることもあります。 初期症状は「チクチク」「ピリピリ」とした痛みを感じ、日を追うごとに強くなっていき1週間ほど経過すると赤い斑点ができ帯状にもりあがっていきます。 適切に治療をすることで症状は次第に治まり、水ぶくれはかさぶたになってはがれ落ち痛みも緩和されます。 皮膚症状がでる前の痛みは、「 体の左右どちらかのみが痛む」「 1度に1箇所しか痛まない」といった特徴があげられます。 痛みは手や背中だけでなく顔にでることもあるので、痛みを感じた段階で早めに対処しましょう。 中には発疹がなく痛みだけでる、無疹性帯状疱疹と呼ばれる症状もあります。 この場合は、3~4日ほど様子を見て対処しましょう。 ウイルスは神経細胞が集合している神経節に潜伏して、虎視眈々と発症の機会をうかがっています。 神経節は体だけでなく頭や顔にもあるので、潜伏してる場合は発症することもあります。 頭や顔にできた場合は要注意のサインで、重症化すると脳・目・耳などに後遺症が残ることもあります。 手や背中などに発症した場合は、服で隠したりできます。 もし頭や顔にできたとしらた、隠すことが難しく外出をためらう人も多いかと思います。 そのため、ますますストレスがたまり症状が悪化する可能性もあります。 帯状疱疹は、薬を飲むのが早ければ早いほど症状の悪化を防ぎ治るまでの期間も短くなります。 重症化しないためにも少しでも違和感を感じたら、バルトレックスやゾビラックスなどのヘルペス薬を使いましょう。 下記に合併症について解説してるので、参考までにご覧ください。 顔面神経麻痺 顔の神経は目の開閉や複雑な動きなど、表情を作るのに大きな役割をはたしています。 帯状疱疹が顔にあらわれると神経機能が低下し、目の開閉ができなくなり顔がゆがむなどの症状があらわれます。 額や目の周りにできた場合は目の角膜や網膜にまで影響が及び、炎症を起こして痛みなどがでてきます。 症状が進行すると、視力が低下したり最悪失明することもあります。 味覚を伝達する神経経路にまで異常をきたすこともあり、味覚障害を起こしたり唾液の分泌が低下して口がかわきやすくなります。 初期症状では耳や頭の痛みが起こり、次第に耳の穴周りに水ぶくれなどができはじめます。 症状が悪化すると、激しいめまいや耳鳴り・難聴が起こり目の開閉ができなくなるなどの顔面神経麻痺になります。 難聴など後遺症の残りやすい症状で、完治する人は約6割と言われています。 症状が悪化した状態で病院に行くと、点滴・注射や詳しい検査をすることもあり入院治療が必要な場合もあります。 脳炎・髄膜炎 帯状疱疹が頭の周りにできた場合は、炎症によって脳の圧力が高まり脳炎や髄膜炎になることがあります。 脳炎は意識障害や発熱・けいれんなどが起こり、最悪の場合になると昏睡・麻痺状態から死に至ることさえあります。 髄膜炎は帯状疱疹ウイルスが、耳周りの炎症部分から直接頭の中に入ることで頭痛・嘔吐・けいれんなどの症状がでます。 脳炎ほど重い症状ではなく、初期段階でヘルペス薬を使うなど適切な治療をすれば、後遺症が残ったり死に至るケースはほとんどありません。 上記にもあるように、帯状疱疹は水疱瘡にかかったことのある人がなりやすい病気です。 水疱瘡が治まってもウイルスは体内に残り、発症する機会をうかがっています。 言い方を変えれば、生きてる間は常に帯状疱疹になる可能性もあります。 そのため、帯状疱疹が人にうつるかどうか心配になってる人もいるのではないでしょうか? 結論から言うと、 帯状疱疹ではなく水疱瘡として人にうつる可能性があります。 水疱瘡になったことのない乳幼児には特にうつりやすく、発症経験がなければ大人にもうつる可能性があります。 過去に水疱瘡になったことがあれば、体内に抗体ができてるのでうつることはありません。 帯状疱疹がうつる可能性のある人は、「 水疱瘡を発症したことがない人」のみです。 水疱瘡を発症したことのある人なら気にする必要はありませんが、乳幼児がいるママさんは気になるところだと思います。 ヘルペスウイルスの感染経路はさまざまあり、日常生活のふとしたきっかけでうつることもあります。 感染経路については、下記リンク先にてご確認できます。 ウイルスは水ぶくれの中に潜んでおり、つぶれるなどして液にふれるとうつる可能性が高まります。 水ぶくれは発症後、数日経過するとできます。 人にうつさないためにも、つぶさないように心がけたりつぶした場合は患部をガーゼなどで覆いましょう。 症状はおおよそ3週間~1ヶ月続くので、その期間は常に人にうつる危険性があります。 人にうつらなくなる目安としては、水ぶくれが完全にかさぶたになるまでです。 かさぶたはウイルスの活動が抑制された証拠なので、ふれたとしても人にうつることはありません。 注意点として、かさぶたになりかけの段階だとさわったりすると少量の液がでることもあります。 少量の液とはいえ、中にはウイルスが潜んでることもあるのでうつる可能性があります。 完全に乾燥したかさぶたになるまでは、油断せずに注意深く見守りましょう。 帯状疱疹はお風呂でうつる? お風呂は日々の疲れをとり、心身をリラックスさせる効果があります。 毎日お風呂に入る人にとっては、帯状疱疹がお風呂でうつるかは気になるところだと思います。 前述のとおり、帯状疱疹は大人子供関係なく水疱瘡を発症したことのない人にはうつる可能性があります。 発症したことのない人とお風呂に入れば、相手にうつる可能性はあります。 水疱瘡になったことのある人なら、一緒に入ってもうつることはないので安心してください。 帯状疱疹を発症中にお風呂に入ると、「 血行をよくして痛みを緩和する」「 肌を清潔に保つ」などのメリットもあります。 体が温まり血行がよくなると、新陳代謝が上がり皮膚の再生を助けることもできます。 肌を清潔に保つことで、細菌の増殖を防ぎ水ぶくれや発疹の治りが早くなることもあります。 しかしながら、お風呂に入ると水ぶくれが破れたりして傷口が化膿することもあります。 症状にもよりますが、長く浸かることは避けお湯の温度も熱すぎないようにしましょう。 痛みやかゆみがひどい場合は、お風呂に入らずにシャワーだけですましてもいいでしょう。 お風呂で最も注意する必要があるのは、タオルなどによる感染です。 体をふくことでタオルにウイルスが付着すると、相手にうつる可能性もでてきます。 使用するタオルは別々にして、こまめに洗濯するようにしましょう。 洗濯でうつることはほぼありませんが、あまりにも症状がひどい場合は念のため分けて洗ったほうがいいでしょう。 神経質になりすぎると逆にストレスを抱えることもあるので、そこまで気にする必要はありません。 帯状疱疹が赤ちゃんにうつると危険! 帯状疱疹は大人、特に高齢者の病気というイメージをお持ちの人もいることでしょう。 確かに子供より大人のほうがなりやすい病気ですが、子供や赤ちゃんでも帯状疱疹になる可能性があります。 子供の帯状疱疹は、大人に比べると症状が軽いと言われていますが赤ちゃんがなると重症化することもあります。 生まれてすぐの赤ちゃんの場合は、母親が水疱瘡を経験しているかどうかで異なりがあります。 母親が水疱瘡を経験しているなら体に抗体ができてるので、生まれてすぐに水疱瘡や帯状疱疹になることはありません。 母親が水疱瘡を経験してなかったり、妊娠中に水疱瘡や帯状疱疹になった場合は、お腹の赤ちゃんにまで影響が及びます。 妊娠中に水疱瘡や帯状疱疹になると、生まれた赤ちゃんは先天性水痘症候群や新生児水痘などの症状がでることもあります。 先天性水痘症候群は重症化しやすい病気で、呼吸困難や肺炎などになります。 奇形などの先天的な異常をともなうこともあり、死にいたる可能性もあります。 新生児水痘も死にいたる可能性のある病気で、40度を超える高熱などの水疱瘡が重症化した症状があらわれます。 赤ちゃんにうつさないためにも、水疱瘡の経験がない人は妊娠する前に予防接種を受けるなどしましょう。 帯状疱疹は、紅斑が消えた後も神経部分に慢性的な痛みが残ることもあり、治まっても油断できない病気です。 この症状は「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、高齢者に起こりやすい症状で絶え間なく痛みが続きます。 英語にすると「Postherpetic neuralgia」で、PHNと略されています。 帯状疱疹後神経痛かどうかの目安は、症状が治まった後の痛みの続く期間です。 3ヶ月以上痛みが続く場合は、帯状疱疹後神経痛になってる可能性が高くなります。 軽い症状でも、疼痛(とうつう)と呼ばれるズキズキとうずくような痛みは慢性的に続きます。 中には感覚が過敏になり、アロディニア(痛みを感じないような小さな刺激でも痛みとして感じる感覚異常)になることもあります。 重い症状になると、突き刺されたり焼けるような痛みが続きます。 夜も寝れないほどの苦しみをともない、下着が擦れるなどのわずかな刺激でも強い痛みを感じます。 帯状疱疹後神経痛にならないためにも、帯状疱疹の症状がでてから早期に薬を用いることは大変重要です。 薬の服用が遅ければ遅いほど、治るのも遅くなり症状は悪化します。 帯状疱疹後神経痛の治療 帯状疱疹は皮膚科や一般内科で治療できますが、 帯状疱疹後神経痛は神経の病気なので神経内科で治療をします。 皮膚科や一般内科でそのまま治療できることもありますが、症状によっては治療できないこともあります。 そのような場合の多くは、他の医療機関への紹介状を書いてもらえます。 紅斑が眼や耳の付近にできていた場合は、眼や耳の神経に影響を及ぼす可能性もあるので眼科や耳鼻科を受診しましょう。 帯状疱疹後神経痛は、万人に効果があるような治療法は確立されていません。 主な治療方法は、薬物療法を中心として神経ブロックや理学療法を組み合わせて行います。 薬物療法では、「鎮痛薬」「漢方薬」「抗うつ・抗けいれん・抗てんかん薬」などを使います。 最新の薬物療法では、鎮痛薬の「リリカ」が使われています。 帯状疱疹後神経痛は、 痛みを伝える神経伝達物質が過剰に分泌することで痛みが起こされています。 リリカは神経の痛みに対して有効な薬で、過剰に興奮した神経伝達物質の分泌を抑制することで大きな鎮痛効果を発揮します。 漢方薬は免疫力を高め神経を修復する効果があり、根本からの治癒を目的としています。 痛みの症状や炎症の有無などにより、内服薬(飲み薬)や外用薬(塗り薬)など処方される漢方薬に違いがあります。 抗うつ薬も、痛みに対して大きな効果があります。 なぜ痛みに抗うつ薬を使うのか疑問に感じてる人もいるかもしれませんが、抗うつ薬の中には神経伝達物質の働きを抑制することで痛みをやわらがる効果がある薬もあります。 同様に抗けいれん薬も、神経伝達物質が過剰に興奮するのを抑え痛みをやわらげる効果があります。 神経ブロック療法は、痛みを感じる部分に局所麻酔薬を注射して神経の興奮を一時的に抑え痛みをコントロールします。 痛みが続くと交感神経が興奮して血流が悪化し、次第に痛みはひどくなります。 また心理的要因も大きく影響して、不安感も悪化する原因となります。 神経ブロック療法は一時的に痛みを抑えることでこの悪循環を断ち切ることができ、神経痛と患部の血流を改善することで痛みだけでなく皮膚症状にも効果があります。 理学療法は激しい痛みが続くなどの重い症状のときに行い、「電気刺激」「レーザー照射」「温熱」などの治療をします。 帯状疱疹の治療期間 帯状疱疹の治療期間は個人差もありますが、 おおよそ1~2ヶ月です。 早期に治療開始すれば、3週間~1ヶ月ほどで治まることもあります。 症状が軽ければ、治療薬を使わなくても自然治癒し健康を取り戻せる場合もあります。 しかしながら、放置や自然治癒で治すのは非常に危険で症状の悪化を招く可能性が高くなります。 運よく治れば良いですが、治療薬を使うなど適切な治療をしなければウイルスの増殖を防げず症状がでる範囲が広がることもあります。 前項にもあるように、帯状疱疹は後遺症が残るかもしれない病気です。 ・やと違い、再発する確率がかなり低い病気です。 その確率は100~200人に1人ほどで0. 5~1%ですが、昨今は増加傾向にあるとされています。 発症した場合は、しっかりと治療をして後顧の憂いを残さないようにしましょう。 前項で説明したように、症状が頭や顔にでることもあり目や耳の周りに水ぶくれができたりします。 そのような時は、眼科や耳鼻咽喉科で受診もできます。 中には、症状がはっきりせずご自身で判断するのが難しい場合もあります。 帯状疱疹かどうかよく分からない時は、一般内科でも受診できます。 「皮膚科」「眼科」「耳鼻咽喉科」「一般内科」「クリニック」と受診できる診療科はさまざまありますが、症状が適さなければ治療をできず紹介状を渡される場合もあります。 帯状疱疹の多くは皮膚症状なので、皮膚科に行けば適切な治療を受けれます。 もし別の病気で一般内科に通っているなら、主治医と相談した上で今後の治療方針を決めることもできるので、まずは相談してみましょう。 病院に行った場合は問診と視診ですむ場合が多く、重症でない限り検査をすることはほぼありません。 基本治療は薬物療法でバルトレックスやゾビラックスなどのヘルペス薬が処方され、症状に応じて抗炎症薬や抗生物質も処方されます。 症状が重い場合は点滴や注射による治療をすることもあり、改善されなければ入院治療を余儀なくされます。 帯状疱疹の治療費 「帯状疱疹の治療費は高い!」というのをよく耳にします。 治療費を払いたくないため、病院に行くのをためらい症状が悪化する人もいます。 帯状疱疹は前項にもあるように、症状が頭や顔にでると重症化して顔面神経麻痺や耳性帯状疱疹さらには脳炎・髄膜炎を起こすこともあります。 適切な治療をしなければ後遺症が残り、取り返しのつかない事態になることさえあります。 治療費に関しては最も気になるところだと思いますが、健康を維持するためにも適切な治療を受けることは非常に重要です。 病院治療を受ける際は、健康保険が適用でき負担額は減ります。 負担額が減るのは、処方される薬も同様です。 病院によってもさまざまですが、 おおよそ1回の治療費は「初診+診察+検査+処方せん=1,000~3,000円」「薬代=2,000~5,000円」です。 軽症の場合はなどの塗り薬、中等症~重症の場合はなどの飲み薬が治療薬として処方されます。 ここまでご覧になられた人は、帯状疱疹がいかに恐ろしい病気かお分かりいただけたかと思います。 水疱瘡になった人がなりやすい病気で、年を重ねるにつれ発症する可能性が高くなります。 症状が頭や顔にあらわれた場合は特に注意が必要で、適切な治療をしなければ顔面神経麻痺などの後遺症が残る可能性もあります。 帯状疱疹は一生に一度なるかならないかの病気で、再発することもほぼありません。 しかしながら、もしなれば夜も眠れないほどの激しい痛みをともない日常生活に支障をきたすこともあります。 帯状疱疹は 症状の初期段階なら、ヘルペス薬を使えばほとんどは完治します。 個人差もありますが、薬を飲むのが遅れると重症化しやすく発疹の範囲も広がり治るまでの期間が長くなります。 痛みやかゆみをできるだけ早く治し、後遺症を残さないためにも不自然や痛みや発疹がでた段階で治療を開始しましょう。 ストレス・疲労がたまり免疫力の低下から発症することもあるので、十分に睡眠をとり規則正しい生活をすることも重要です。 帯状疱疹の薬の効果・副作用 帯状疱疹の薬には、ヘルペス薬の「 バルトレックスやゾビラックス」があります。 バルトレックスやゾビラックスは 抗ウイルス作用により、体内で活動するヘルペスウイルスの働きを抑え治るまでの期間を短くします。 初期症状で薬を用いると、より効果が大きく治るのも早くなります。 ウイルスの働きを抑えるだけでなく、皮膚や神経へのダメージを最小限にする効果もあわせもっています。 ヘルペス薬は水疱瘡にも大きな効果があるので、小さなお子さまがいる人は万が一の時に備えて常備しておくと役立ちます。 バルトレックスはゾビラックを改良した薬で、飲む回数を減らし体への吸収率を高めています。 ゾビラックスは飲む回数が1日5回に対し、 バルトレックスは「1日3回」です。 ゾビラックスのほうが値段が安いですが、飲み忘れを防ぐためにもバルトレックスをオススメします。 バルトレックスとゾビラックスの詳細は、下記リンク先にてご確認できます。 主な目的は痛みや炎症を緩和することで、痛みの原因となる物質が形成されるのを抑える効果があります。 消炎鎮痛剤は、帯状疱疹を直接治療する薬ではないので注意してください。 ヘルペスウイルスの働きを抑制し、傷跡やシミを残さないようにするにはヘルペス薬は必要不可欠です。 副作用として「 精神神経系の頭痛・眠気」「 消化器系の下痢・嘔吐」「 腎臓・泌尿器系の腎障害・排尿困難」など起こる可能性もあります。 副作用が起こる可能性は、個人によって大きく差があります。 臨床試験だと、帯状疱疹の副作用発現率は数%と低い数値で軽い症状がほとんどです。 ただし、 用法・用量を守らなければ副作用が起こる可能性が高まり効果も小さくなります。 早く治したいからと言って1日の服用回数を超えると副作用が起こりやすく、お酒と一緒に飲んだりすると効果がないこともあります。 帯状疱疹の薬を購入するには? バルトレックスやゾビラックスは、薬局やドラッグストアでは市販されていません。 主な購入先は、通販や病院です。 医療用医薬品のため、厳しい制限もあり通販でもアマゾンやヤフー・楽天では販売されいません。 国の定めた基準を満たした通販サイトでしか取り扱うことはできません。 病院で入手することもできますが、症状によっては検査や点滴をして1万円を超える治療費になることもあります。 できるだけ治療費を安くしたいのなら、通販を利用したほうが賢明です。 下記リンク先は、バルトレックスの購入ページです。 販売元のライフパートナーは、国が定めた法律にのっとり運営しています。 さらには、定期的に薬の安全性や有効性を確認して万全の体制で販売しています。 バルトレックスは帯状疱疹だけでなく、口唇ヘルペスや性器ヘルペスにも効果があります。 錠剤タイプなので手間がかからず、空いた時間で手軽に飲めます。 口唇・性器ヘルペスは「バルトレックス500mg」を飲みますが、 帯状疱疹は「バルトレックス1000mg」です。 500mgより値段は高くなりますが、確かな効果はあります。 バルトレックスを早期に飲めば、痛みやかゆみの治りも早くなります。 これは口唇・性器ヘルペスにもいえることです。 苦しむ期間をできるだけ短くしすばやく治すためにも、ある程度の量を手元に置いておくことをオススメします。 内容量 価格 1箱 21錠 5,700円 2箱 42錠 10,260円.
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