「迅速な対応」の敬語 尊敬語の接頭語「ご」を付けて「迅速なご対応」なら目上・上司に使える 「迅速な対応」だけでは敬語ではありません。 そのため、目上の相手には「ご」を付けて 「迅速なご対応」としましょう。 「ご迅速な対応」より「迅速なご対応」がベター 敬語の接頭語「ご」は、文脈により尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなることができます。 「ご迅速な対応」の「ご」は「迅速」をただ丁寧に言ってるだけなので、丁寧語になります。 「迅速なご対応」の「ご」は相手の行為である「対応」の敬語表現なので、尊敬語になります。 よって、「ご迅速な対応」は正しい敬語ですが 「迅速なご対応」の方がより丁寧な敬語(相手を敬っている)になります。 迅速な対応をお願いします 相手にすぐ対応をしてもらいたいときに使います。 「迅速な対応をお願いします」は、対応すべき事項の優先順位がとても高いことを表します。 「お願いします」のより丁寧な言い回しとして「お願いいたします」「お願い申し上げます」があります。 また、「素早い対応をしてください」とお願いするときはクッション言葉をつけましょう。 「大変恐縮ですが」「お忙しいところ恐れ入りますが」「ご多忙の折と存じますが」など、相手を気遣う言葉を心がけましょう。 ただ、 どれだけ丁寧な言葉を使っても、目上の人に「急いでください」といった催促のニュアンスは失礼にあたるため気をつけましょう。 例文 ・大変恐縮ですが、迅速な対応をお願いします。 ・お忙しいところ恐れ入りますが、期限が迫っておりますため迅速な対応をお願いいたします。 ・ご多忙の折とは存じますが、迅速な対応をよろしくお願い申し上げます。 「迅速な対応」の英語 「迅速な」の英語は「prompt」「swift」「speedy」など 「迅速な」を意味する英語には、 ・promt ・swift ・speedy ・quick などがあります。 ちなみに「迅速な対応」という意味で「fast」を使うのは不自然です。 「fast」は「人や物体が継続的に速い」という意味なので、返信などの一時的な行為に対して使うのは誤りとなります。 感謝の表現は「I appreciate... 」がビジネスシーンでは一般的 感謝・お礼の表現で最も一般的なのは「 Thank you for... 」ですよね。 ビジネスシーンでは「 I appreciate... 」という表現がより一般的です。 「迅速な対応」の英語の例文.
次の遠慮させていただきますの使い方3選!敬語やビジネスメール例文は? 「遠慮させていただきます」の意味は? 「遠慮させていただきます」の意味は、何かに参加することを断るといったような「断り」の意思を意味します。 主に相手の方から何かを誘われたときに、ソフトかつ丁寧に断る言い回しとしてよく使われる表現です。 「遠慮させていただきます」のほか、断りの意思を表明する言葉としては「お断りさせていただきます」や「辞退させていただきます」といった類語があります。 今回は類語の使い方や例文などもご紹介していきます。 「遠慮させていただきます」は断り方として正しい敬語? 「遠慮させていただきます」は敬語として正しい表現です。 遠慮という単語に「させていただきます」という丁寧な敬語表現をつけているので、目上の方にも使える表現となります。 失礼な表現なく断りの意思を相手の方に伝えるときに便利なので、覚えておくと良いでしょう。 「遠慮させていただきます」の別の丁寧な表現として、「遠慮させていただきたく存じます」や「遠慮させていただきます」といった表現方法もあります。 状況や相手との関係などに合わせて、言い回しを変えていくと良いでしょう。 参加できない旨をソフトに相手の方に伝えたいときなどに、よく使われる断り方になります。 例えばゴルフに誘われたときや、パーティーに誘われたとき、何かの勉強会に誘われたときなどの断り方に使える表現でしょう。 口語でも使うことはありますが、主にメールなどの文章でよく使います。 身内の方が亡くなるなどで年賀状を出せない、返事を書けないといったときに「年賀状は遠慮させていただきます」といった表現で年賀状を辞退する断り方をします。 年賀状を辞退するときは、年末の年賀状を投函する前のタイミングで年賀状辞退のお知らせを相手の方に送っておきます。 年賀状を辞退された方は、寒中見舞いなどの形にして年賀状に代わるハガキを投函するなどします。 その場合は行動をやめるのは自分ではなく相手の方なので、言い方が「ご遠慮ください」といった断り方です。 事前に連絡なく訪問するのをやめてほしいときは、「事前にご連絡いただくことなくご訪問いただくことは、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。 」などといった使い方をします。 ・この度は起業〇周年記念パーティーにお誘いいただき、まことにありがとうございます。 誠に申し訳ありませんが、〇月〇日は予定がございますので、参加を遠慮させていただきます。 何かの集まりやイベントに誘われたとき、出席できない場合に「遠慮させていただきます」のフレーズを使ってお断りします。 遠慮させていただく、という表現を使うと相手の誘いを断るときにソフトな印象になるので、相手の印象を悪くする度合を低くすることが可能です。 何かを断るときに柔らかい印象を与えたい場合は、「遠慮させていただきます」という表現がおすすめです。 遠慮という単語を使うことで「出席できなくて申し訳ない」というニュアンスを込めることができます。 ・誠に勝手ながらお電話でのお問い合わせには対応いたしかねます。 お電話でのお問い合わせはご遠慮いただければ幸いでございます。 「ご遠慮ください」という表現にすると、相手に対して特定の行動をやめてもらう表現になります。 こういう行動をやめてほしいという意思を、丁寧に伝えるときに便利な表現なので覚えておくと良いでしょう。 相手に対して行動をやめてほしいときも、「遠慮」という単語を使うことでやや柔らかい印象を与えることができます。 「こちらの都合で申し訳ないけど、そういった行動はやめてほしい」といったニュアンスになるので受け手の印象もソフトになります。 また、下記の記事は「頑張ります」の敬語表現について書かれた記事です。 そのほか「頑張る」の丁寧語や精進、尽力いたしますといった類語、メールの文例などについても紹介されています。 「頑張ります」の敬語表現などについて興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。 辞退という単語の意味は、断るという意味なので「遠慮する」「断る」と同義となります。 「辞退させていただきます」という表現は「遠慮させていただきます」という表現よりも、きっぱりと断るというニュアンスです。 「辞退させていただきます」の例文• ・この度はご招待いただきありがとうございます。 誠に申し訳ありませんが、その日は予定がありますので参加を辞退させていただきます。 ・申し訳ありませんが、この度のご依頼は辞退させていただきたく存じます。 断るの丁寧な表現で、「させていただきます」という表現がついていることで謙譲語として使えます。 遠慮させていただくという表現よりも、「辞退させていただきます」同様ややシャープな印象になる表現です。 「お断りさせていただきます」の例文• ・ポストへのチラシの投函はお断りさせていただきます• 「致す」は「する」という単語の丁寧な表現となります。 「致しかねます」は「することができない」という意味で、相手の方に対して断りの意思を表現する表現です。 「致しかねます」の例文• ・お電話での対応は致しかねますのでご了承ください• 口語であまり使われることがない表現ですが、ビジネスメールなどの文章で目上の方のお誘いなどを丁寧に断るときに使われることがあります。 「拝辞させていただきます」の例文• ・この度はご招待いただき誠にありがとうございます。 大変恐縮ではありますが、当日は別件があり出席することができません。 申し訳ありませんが出席を拝辞させていただきたく存じます。 申し出をされたときに辞退する表現のひとつとなります。 遠慮させていただきますという表現よりも、きっぱりと拒否する旨を伝えるニュアンスがあります。 「お受けできません」の例文• ・この度はご提案いただきありがとうございました。 折角のお申し出でございますが、今回のお話はお受けできない運びとなりました。 また、下記の記事は「以後気を付けます」の意味について書かれた記事です。 そのほか「敬語表現」やメールでの丁寧な謝罪の仕方についても紹介されています。 「以後気を付けます」の意味などに興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
次のTopics• 「諸々」の意味 先ずはじめに「諸々」の読み方と意味について見ていきましょう。 「諸々」の読み方 「諸々」の読み方はご存じでしょうか。 「諸」という漢字は「しょ」や「もろ」と読むため、たまに「しょしょ」と読まれる方がいますが実はそうではありません。 「諸々」は「もろもろ」と読みます。 「諸」を単独で使用する時は「しょ」と読み、「諸々」と重ねて使う時は「もろもろ」と読むので注意してください。 「諸々」の意味 「諸々」とは「多くのもの」や「いろいろなもの」、「さまざまなもの」をあらわす言葉です。 名詞と一緒に使われ、その名詞のものがさまざまある、という意味をあらわします。 例えば「諸々の事情」とは「多くの事情、さまざまな事情」という意味になります。 ちなみに「諸(しょ)」を使う時は、「諸問題」など名詞にくっつけて複合名詞として使います。 「諸」も「諸々」も意味は同じなため、言い換えることができます。 前後の文脈によって使い方を変えてみましょう。 「諸々」の類語 「諸々」には「いろいろな」や「多くの」という意味であることは先ほどご説明致しましたが、つぎに「諸々」の類語をいくつかご紹介いたします。 中には「諸々」の言い換えとして使用できる言葉もありますので、知識として身に着けておくとビジネスシーンに役立つはずです。 諸般 「諸々」の類語として「諸般」があります。 「諸般」は「しょはん」と読みますが、いろいろな事柄のことを意味します。 ほぼ「諸々」と同じ意味合いですので、「諸々」の言い換えとして使うことができます。 尚、後ろの名詞に「事情」がくる場合は、「諸般の事情」として「諸般」を使うことが良いとされています。 「諸般」には「あれこれと考え合わせて」という意味合いが含まれます。 「諸般の事情」は、「さまざまな事情を考慮した結果」という意味になります。 種々 「種々」という言葉も「諸々」の類語のひとつです。 「しゅじゅ」と読み、「いろいろなものごと」という意味をさします。 「諸々」とほぼ同義語ですが、種々は種類や方法などにのみ使用できる表現です。 「対策を種々考案しています」などと使うことができますが、ビジネスでは「諸々」の方がよく使われています。 諸所 「諸々の場所」、つまり、いろいろな場所のことを意味する言葉が「諸所」です。 「諸々の場所」ではなく「諸所」という言葉を使うと1単語で済むので、スマートな印象を相手に与えることができます。 ちなみに「諸所」は「しょしょ」と読みます。 諸説 諸所と同様、1単語であらわす表現としてよく使われている表現が「諸説」です。 「諸説」は「しょせつ」と読みますが、意味は「さまざまな説」をさします。 つまり、「諸々な説」を1単語であらわす言葉として「諸説」という言葉が使われます。 【スポンサードリンク】 「諸々」の失礼のない敬語表現としての使い方 「いろいろな」や「さまざま」という表現は話し言葉であり、敬語としてはあまり好ましくありません。 そこで、同じ意味合いで敬語表現として使える言葉が「諸々」になります。 目上の人や顧客先に対しては「いろいろな」という言葉を使うより、「諸々」と言い換えて使うようにしましょう。 ただし、「諸々」という敬語表現をビジネスで使用する時に1点注意しておきたいことがあります。 それは、「諸々」という言葉は具体的なことを指しておらず、複数のことをざっくりひとまとめにしている、という点です。 「諸々」に含まれる事象が相手と自分に齟齬がないよう、注意しましょう。 特に相手に謝罪をする時などは謝罪する内容を明確にお伝えする必要があるため、「諸々」という表現を使うことは失礼になります。 「諸々申し訳ございませんでした」とひとくくりにするのではなく、具体的に1つ1つ事象を指し示すように心がけましょう。 ビジネスメールでの「諸々」の例文 ビジネスメールにおいて、「諸々」は相手から複数の要望や依頼をされた時に用います。 具体的な例文をいくつかご紹介いたします。 その他諸々の件につきましても、よろしくお願い致します。 諸々の理由について、承知致しました。 諸々のご対応、有難うございました。 諸々の手続きをすべて済ませました。 諸々の準備を先にお願いいたします。 諸々承知いたしました。 諸々ありがとうございます。 諸々了解しました。 「諸々」の英語表現 英語で「諸々」は、「various」などで表現することができます。 for various reasons 様々な事情により• various matters 諸々の事 相手に色々とやってくれたことに対する感謝を述べたい時は、以下の表現を使います。• Thank you for everything. 諸々ありがとうございます。 「various」の他に「a variety of」や「all kinds sort of」に言い換えることも可能です。 まとめ 「諸々」は「もろもろ」と読むこと、また、「いろいろな」という意味であることをお話してきました。 また、「諸々」の他に言い換えることができる「諸般」などの類語表現や、具体的な例文もご紹介しています。 まだ完璧に理解されていない方はもう一度読んでみて「諸々」を適切に使いこなせるようにしておきましょう。
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