重箱の隅の代表例 監査のレポーティングラインや監査対象部門に発見事項を提示した際に「これは重箱の隅をつつくようなものではないか」と低い評価を受けてしまうケースがあります。 このような評価はなぜ起こるのでしょうか。 一般的には、次のような理由によるものが多く挙げられます。 誤字・脱字を指摘した• 押印漏れやサイン漏れなど、承認の記録が残っていなかったため指摘した• ルールで作成するよう定めている議事録が未作成だったため指摘した• 「ルールには違反しているものの、実質的なリスク少ない」 日常生活で言い換えると、誰もいない田舎の見通しの良い交差点で、一時停止の標識があったが停止せずに進んだところ、隠れていたパトカーに捕まったというイメージです。 これは明らかな違反行為なのであってはならないと思いますが、捕まって罰金を受けたらどのように感じるでしょうか。 私なら「こんなところで意味のないことをやっていないで、もっと重要な犯罪に時間を使ってよ」と思います。 必要な対策 発見事項の価値を高めるためには以下のポイントが重要です。 実質的に残存するリスクの大きさを測り、発見事項とともに報告することで、重要度を一緒に伝達することができます。 これは、特に内部監査に従事して間もない方や、営業部門等で実績を上げてきた方にによく見られる傾向です。 残存リスクの小さいにも関わらず、無理に発見事項を出すことは、被監査部門から内部監査の信頼関係を大きく毀損します。 残存リスクが低いにも関わらず無理に発見事項を出すことをしてはいけません。 これを行えば、たとえ発見事項がなかったとしても、経営者に対して「社長、今回の監査対象を監査しましたが、〇〇業務については、当社は重要なリスクを十分に低減しており、適切にマネジメントしています。 ご安心ください。 」という経営者から見て価値のある報告を行うことができます。
次の「重箱の隅をつつく」の意味 まず、「重箱の隅をつつく」の意味について理解しましょう。 「重箱の隅をつつく」とは、 どうでもいいような細かいことばかり取り上げて、口うるさく言うことのたとえです。 どうでしょうか? あなたの周りに、細かいことばかり取り上げて口うるさくいう人いませんか? そのような人がまさに重箱の隅をつつくような人であり、かなり厄介者なんです。 重箱の隅をつつく人の心理 では、なぜ細かいことばかり取り上げて口うるさくいうのか、そんな重箱の隅をつつく人の心理について考えてみます。 重箱の隅をつつく人は、おそらく、• 自信がないがゆえの 自己防衛• 口うるさく言うことで得られる 快感 のどちらか、あるいは両方が理由ではないかと思っています。 自己防衛 どういうことかというと、まず自己防衛パターンですが、自分に自信がない人は、常に周りの評価や目を気にしています。 そこで、自信がないが故に「周りよりも優れてみられたい」「誰からもなめられたくない」という気持ちが強く、自己防衛として誰もが気にしない相手のどうでもいいようなことを突いてしまうのではないでしょうか。 また、そのような気持ちから、相手の評価を落とし 相対的に自分の評価を上げる手段として、重箱の隅をつついているのかもしれませんね。 快感を得たい 次に、快感を得たいパターンのタイプです。 僕たち人間の脳からは ドーパミンと言われる 快楽物質が分泌されます。 これは、食欲や睡眠欲、性欲などの生理的欲求が満たされた時はもちろん、あらゆる場面で快楽を得たときに分泌される脳内ホルモンの一つなのです。 これには当然、 中毒性があります。 そして中には、 相手を納得させたり論破をしたりするとドーパミンが分泌されるともいいます。 僕はこの論破によるドーパミンの分泌が、重箱の隅をつつく人にもあるのではないかと考えていて、重箱の隅をつつくとは言い換えれば、つつく内容は細かいが、決して間違ってはいないことを口うるさく言うことですよね。 これはつまり、言われた側からすれば、細かいことだけど間違ってはいないから言い返せない…ぐぬぬ…という状態だと思うのですが、 言った側からすれば、まるで 論破したかような気分になり、それによってドーパミンが放出され快楽を得ているんだと思います。 これは 優越感に浸るような感覚にも近いと思います。 これらのように重箱の隅をつつく人の心理としては、自己防衛パターンの人か快感を得たいパターンの人、あるいはその両方が原因ではないかと思います。 重箱の隅をつつく人への対処法 では、そんな実にめんどくさい人への対処法について考えてみましょう。 対処法としては、上記の重箱の隅をつつく人の心理を知って、その 特性を理解することが最も有効ではないかと思います。 なぜならどうでしょう?正直、上記の理由から重箱の隅をつつくのであれば、 かなり可哀想な人たちだと思いませんか? そう考えれば、きっと怒りも収まるはずです。 もし、重箱の隅をつつくような人がいれば、「 あー自分に自信がないんだな」とか「 欲求に弱く自分に甘い人なんだな」って思って距離をおけばOKってことです。 それでももし怒りが収まらないと言う人は、ハッキリと相手に言った方がいいでしょう。 「なぜ、そんな細かいことばかり気にするんですか?」「そこまであなたも完璧なんですか?」「正直、嫌な気持ちになるので、やめてください」というようにハッキリ気持ちを伝えることが大切です。 案外こういう面倒な人でも、相手から感情をハッキリ伝えられると聞き分けがよくなるものです。 まとめ いかがだったでしょうか。 重箱の隅をつつく人の心理と対処法について考えてみました。 あなたの周りにいる重箱の隅をつつく面倒な人がいれば、参考にしていただければ幸いです。
次のスポンサーリンク 重箱の隅をつつくの語源・由来とは? ちなみに、重箱をご存知でしょうか? 重箱とは、料理を詰めるために使われる蓋つきの四角い容器の事です。 そうですね…例えば米粒や煮物の欠片・焼き魚の身をほぐしたクズ、なんかが残るんじゃないでしょうか。 そんな細かいものまで、ほじくって食べるなんて「やらしい」とか「意地汚い」というふうに見る人は少なくないはずです。 」の様子に例えたのが「重箱の隅をつつく」ということなのです。 比喩表現を使っているから、直接的な関係が分からなかったんですね! そして、ここで注意点をひとつ! 実は「やらしい」「意地汚い」を「重箱の隅をつつく」の意味と勘違いしてしまいがちです。 しかし、比喩として使われてはいますが、 「重箱の隅をつつく」の意味ではありません。 間違えて覚えないように、気をつけましょうね。 また、重箱の真ん中にあるご馳走がある状態で、ご馳走に目もくれずに、隅っこにある欠片のようなものばかりに目がいく状態ということもありますよね。 そんな状態を 「本質が見えていなくつまらないことを詮索する人」に例え揶揄する言葉として使われることもあります。 こちらの使い方も覚えておいてくださいね。 次の章は、使い方の紹介です。 重箱の隅をつつくの使い方・例文! では早速、例文を見ながら「重箱の隅をつつく」の使い方を見ていくことにしましょう。 経理部の部長は、領収書1枚を持って行っただけでも 重箱の隅をつつくようなことをすることでで有名だから気を付けてね。 何でもかんでも、会社に請求している訳じゃないって言うの! こっちは、痛くもない腹を探られて本当に気分が悪いよ! どうでもいいようなことを、いちいち取り上げて口うるさく言うこと」という意味で「重箱の隅をつつく」を使っている例文ですね。 何でもかんでも疑ってかかり口うるさく言う人…残念ながら結構いますね。 前にいた課長は、 重箱の隅をつつくような事ばかりする人で会社を辞めてしまう人が結構いたんだよ。 課長が変わって職場環境も良いほうへ変わった今は、仕事のやりがいもあるってもんだよ。 人間、どうでもいいようなことでもいちいち口うるさく言われるとストレスに感じでしまうものですからね。 あんな重箱の隅をつつくようなことばかりして楽しいんだろうか? あんなことばかりしているから、世の中の流れについていけなくなるんじゃないかって思うんだけどね。 こちらは先ほどの章で紹介した「本質が見えていなく、つまらないことを詮索する人」を揶揄する言葉として使っている例文です。 このような使い方もできるということを頭の隅にでも置いておいてくださいね。 と、このように「重箱の隅をつつく」を使います。 どうでもよいことにケチをつけられたときなどに、「重箱の隅をつつく」を使って表現してみてくださいね。 あまり良い意味の言葉ではありませんから、使わないに越したことはないのかもしれませんが… スポンサーリンク まとめ いかがでしたか? 「重箱の隅をつつく」の意味や語源・使い方を見てきました。 「重箱の隅をつつく」の類語にはこんなものがありますよ。 揚げ足取りをする:言葉尻や言い間違い、ちょっとした失敗などを取り上げて相手を責めることです。 粗をさがす:他人の欠点や過失を、ことさらにさがし出すこと。 また、そうして悪口を言うこと。 言葉尻をとらえる: 他人の適切さを欠いた言い方につけこんで、皮肉を言ったり批判したりする。 片言隻句(へんげんせきく)をとらえる:わずかな言葉。 ほんのちょっとした言葉につけこんで、皮肉を言ったり批判したりする。 難癖をつける:相手の瑣末なミスや欠点などを大袈裟に取り上げ、責め立てること。 英語では、 nitpick(しらみつぶし)やsplit hairs(毛をかき分けて探す)で表現することができますよ。 関連記事 一部広告含む•
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