TBSラジオにも何十年も続いている番組がたくさんあって『森本毅郎スタンバイ!』は約30年で7800回。 『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』なんて51年目、放送回数1万3000回!!! さすが歩くパワースポット毒蝮さん!! 凄すぎます。 そんなスーパー長寿番組がある中で先日、2019年12月10日にお昼の帯番組『たまむすび』が放送2000回を迎えました。 大先輩方の偉業に比べると小さな到達点ではありますが、出演者&スタッフを代表してリスナーの皆さんに感謝申し上げます。 『たまむすび』は、各曜日パートナーがバラエティに富んでいるのが特徴のひとつ。 色々と紹介したい話題があるのですが、今回は、月~木のメインパーソナリティの赤江珠緒さんについて。 赤江さんはどんな人かと聞けば、明るい/かわいい/愉快/ポンコツ……こんなワードを連想するリスナーが多いと思います。 実際に赤江さんは生放送中に信じられない言い間違いやアナウンサーとは思えないポンコツエピソードを披露することから、ポンコツ工場長という愛称が付いているほど 笑 先日もNHKの人気番組『チコちゃんに叱られる!』を『チコちゃんにシ〇られる!』と派手に言い間違えて、カンニング竹山さんから「その間違いはダメだって、深夜放送じゃないんだから」と叱られていました。 そんな愉快な赤江珠緒さんですが、赤江さんの本当の魅力はポンコツキャラだけではなく、彼女の「誠実さ」「芯の強さ」「優しさ」だと思います。 大きな災害が起きた時、悲しい事件が起きた時、赤江さんはリスナーに寄り添って話します。 2016年の熊本地震の翌日、赤江さんはパートナー竹山さんとゲストで来ていた玉袋筋太郎さんと3人で「こんな時だからいっぱい熊本の話をしようよ!」とリスナーに呼びかけ、その日は熊本について2時半、メッセージを紹介しながらワイワイおしゃべりしました。 関東ローカルのラジオ番組ですが、いまはradikoのおかげで全国からメッセージが届きます。 この日は、被災した熊本や佐賀、福岡からもメッセージが来て、赤江さんの優しさが届いたことを嬉しく思いました。 長年一緒にやってきた仲間が番組を去る時も、赤江さんはその事実と真摯に向き合い、受け止めてリスナーに伝えてきました。 小林悠アナウンサーがTBSを退社する時も、ピエール瀧(ウルトラの瀧)さんが逮捕された時も。 ラジオの生放送がなければわざわざ自分の気持ちを吐露する必要はないけれど、赤江さんは「自分がパーソナリティの番組だから」と言って背負うのです。 強い人だと思います。 『たまむすび』を辞めた方がいいんじゃないかと思うくらい落ち込んでいた時期もあった赤江さんですが、今は2歳の女の子の子育てに追われつつ、マイクに向かって相変わらずのポンコツぶりを披露しています。 だからでしょうか!!!! 12月10日の放送2000回イベントには、スタッフの予想を遥かに超える3500人のリスナーが赤坂サカスに集まりました。 『放送2000回を記念した番組すごろくを無料配布!!! 』……という、いたってシンプルな簡素なイベントだったのですが、本当にありがたいことに赤坂サカスに入場規制がかかるほどの人が一気に集まり、一部リスナーにはご迷惑をかけてしまったそうで、申し訳ありません。 赤江さんも放送で言っていた通り「嬉しい誤算。 」 まさか平日の昼間にこんな沢山の人が番組ノベルティを求めて来て下さるなんて想像もしませんでした。 すみません(汗)。 放送2000回の様子は、番組ブログをのぞいてみてください。 tbsradio. 放送と同じく有益な情報は特に掲載してませんので、のんびりお暇な時間に眺めてやってください。 インスタグタム: 阿部 千聡(あべ・ちさと) 2007年、TBSラジオ入社。 ラジオニュースのAD、記者見習いとして配属された後、編成部のトラフィック担当など内勤を経て制作現場へ。 『たまむすび』「サンドウィッチマンのWe Love Rugby」「土曜朝6時 木梨の会。 」などを担当。
次のTBSラジオにも何十年も続いている番組がたくさんあって『森本毅郎スタンバイ!』は約30年で7800回。 『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』なんて51年目、放送回数1万3000回!!! さすが歩くパワースポット毒蝮さん!! 凄すぎます。 そんなスーパー長寿番組がある中で先日、2019年12月10日にお昼の帯番組『たまむすび』が放送2000回を迎えました。 大先輩方の偉業に比べると小さな到達点ではありますが、出演者&スタッフを代表してリスナーの皆さんに感謝申し上げます。 『たまむすび』は、各曜日パートナーがバラエティに富んでいるのが特徴のひとつ。 色々と紹介したい話題があるのですが、今回は、月~木のメインパーソナリティの赤江珠緒さんについて。 赤江さんはどんな人かと聞けば、明るい/かわいい/愉快/ポンコツ……こんなワードを連想するリスナーが多いと思います。 実際に赤江さんは生放送中に信じられない言い間違いやアナウンサーとは思えないポンコツエピソードを披露することから、ポンコツ工場長という愛称が付いているほど 笑 先日もNHKの人気番組『チコちゃんに叱られる!』を『チコちゃんにシ〇られる!』と派手に言い間違えて、カンニング竹山さんから「その間違いはダメだって、深夜放送じゃないんだから」と叱られていました。 そんな愉快な赤江珠緒さんですが、赤江さんの本当の魅力はポンコツキャラだけではなく、彼女の「誠実さ」「芯の強さ」「優しさ」だと思います。 大きな災害が起きた時、悲しい事件が起きた時、赤江さんはリスナーに寄り添って話します。 2016年の熊本地震の翌日、赤江さんはパートナー竹山さんとゲストで来ていた玉袋筋太郎さんと3人で「こんな時だからいっぱい熊本の話をしようよ!」とリスナーに呼びかけ、その日は熊本について2時半、メッセージを紹介しながらワイワイおしゃべりしました。 関東ローカルのラジオ番組ですが、いまはradikoのおかげで全国からメッセージが届きます。 この日は、被災した熊本や佐賀、福岡からもメッセージが来て、赤江さんの優しさが届いたことを嬉しく思いました。 長年一緒にやってきた仲間が番組を去る時も、赤江さんはその事実と真摯に向き合い、受け止めてリスナーに伝えてきました。 小林悠アナウンサーがTBSを退社する時も、ピエール瀧(ウルトラの瀧)さんが逮捕された時も。 ラジオの生放送がなければわざわざ自分の気持ちを吐露する必要はないけれど、赤江さんは「自分がパーソナリティの番組だから」と言って背負うのです。 強い人だと思います。 『たまむすび』を辞めた方がいいんじゃないかと思うくらい落ち込んでいた時期もあった赤江さんですが、今は2歳の女の子の子育てに追われつつ、マイクに向かって相変わらずのポンコツぶりを披露しています。 だからでしょうか!!!! 12月10日の放送2000回イベントには、スタッフの予想を遥かに超える3500人のリスナーが赤坂サカスに集まりました。 『放送2000回を記念した番組すごろくを無料配布!!! 』……という、いたってシンプルな簡素なイベントだったのですが、本当にありがたいことに赤坂サカスに入場規制がかかるほどの人が一気に集まり、一部リスナーにはご迷惑をかけてしまったそうで、申し訳ありません。 赤江さんも放送で言っていた通り「嬉しい誤算。 」 まさか平日の昼間にこんな沢山の人が番組ノベルティを求めて来て下さるなんて想像もしませんでした。 すみません(汗)。 放送2000回の様子は、番組ブログをのぞいてみてください。 tbsradio. 放送と同じく有益な情報は特に掲載してませんので、のんびりお暇な時間に眺めてやってください。 インスタグタム: 阿部 千聡(あべ・ちさと) 2007年、TBSラジオ入社。 ラジオニュースのAD、記者見習いとして配属された後、編成部のトラフィック担当など内勤を経て制作現場へ。 『たまむすび』「サンドウィッチマンのWe Love Rugby」「土曜朝6時 木梨の会。 」などを担当。
次の全国にチコちゃん(左)に叱られたい人が続出!?ほら、答えられないと「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られるよ!岡村隆史さんとの掛け合いもバッチリ。 NHK提供 「チコちゃんに叱られる!」(NHK)が絶好調だ。 7月14日(土)に放送された再放送は視聴率13. 7月9日-15日の視聴率ランキングでは、堂々の11位(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に入った。 金曜夜に本放送、土曜午前に再放送と週2回の放送だが、常に再放送の視聴率が上となっている事態を「珍現象」と報じられたり、18日のNHK放送総局長定例記者会見では拡大スペシャルの放送(8月17日)が発表されたり。 メディア注目の「局の顔」になりつつある番組だが、簡単に言うならクイズ番組。 「パンダはなぜ可愛いのか」など、素朴な疑問を5歳児のチコちゃんが出題、答えられない大人の回答者に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と喝を入れるところが、多くの日本人の心を鷲づかみにしている模様。 そんなチコちゃんの声を担当するのが、タレントの木村祐一さん。 「チコちゃん人気」についてじっくり語るのは、このインタビューが初めてだ。 木村さんは1963年生まれ。 映画監督も務める。 監督作品に「ワレワレハワラワレタイ」「オムライス」「ワラライフ!!」など。 撮影:岡田清孝 それはもう見過ごすわけにはいかんくらいの状況ですもんね。 どこ行ってもチコちゃんのこと言われて、僕は肌で感じますからね。 友達、親戚、親も当然そうなんですけど、どこか店に入っても「なんや、チコちゃん」って言うてくれはったりね。 隠してないから、「ありがとー」って言ってるんですけど。 まだ「叱ってください」って言われるのは、ないです。 木村祐一の時には、何回もありますけど。 「考えられへん」って言ってくださいって何回も言われるんですけど。 —— 人気の秘密はどこにあるのでしょうか? 「取り繕う」ことと「作る」ことがないんですね。 「番組作り」はあるんですけど、取り繕ったり、作ったりはしてません。 なんというか、任されてますから、全部。 正解、不正解の判断もVTRにいくタイミングも、指示を仰がずに完全に僕がやってますんで。 そういうところが伝わるのかな、「枷(かせ)」がないところが。 自由に5歳のチコちゃんが、スタジオを表情豊かに走り回ってね。 それはCGチームのおかげなんですけど、見ている人はまるで生きているチコちゃんのドキュメンタリーのように感じられるんじゃないでしょうか。 ネットに答えがない質問を出すってすごいことですよ でも、一番は質問ですよ。 映画の世界で「1筋、2抜け、3動作」って言うんですけど、筋は本、脚本、抜けは美術で、ロケ地とか背景、動作は三つ目で、ここでやっと役者の動きが入る。 この番組は、その順番になってるんじゃないかと思いますよね。 「土曜の再放送は朝ドラ『半分、青い。 』の後で、ええとこいただいて、ありがたいですよね」と木村さん。 撮影:岡田清孝 身近でありながら、わからない。 「考えたことなかった」って街の人のVTRでも必ず出ますよね。 「筋」つまり質問がよくて、チコちゃんの存在は2つ目の「抜け」にもかかわっていて、最後の「動作」を担ってるのかな。 だってネットがなんでも答えてくれる時代にですよ。 ネットに答えがない質問を出すってすごいことですよ。 スティーブ・ジョブズが生きてたら、呼んでこなきゃあかんくらいですけどね、「ボーっと生きてんじゃねーよ」って。 死にはったけど(笑)。 —— チコちゃんの毒舌が人気で、叱られたい人続出とか。 なんとなくですけど、みんな叱れられたいのかなって、思いますね。 頑固オヤジとかみんな好きでしょ、怒られる寿司屋とか。 褒められるのも気持ちええけど、褒められ続けると飽きるじゃないですか。 チコちゃんの毒舌は老婆心なんですよね。 人との信頼関係があって、もっとこうした方がいいよというような、こうであってほしいというような、修正というか依頼というか。 ゲストに対して「VTR中に『違うんじゃないかなー』とか言うな」とか言いますよね。 でも本当に黙ってしまうと「そんなん、ちょいちょい言え」って言うし。 そういう変わり身の早さも、隠れみのにしながらの老婆心。 チコちゃんには母性本能があって、それも受け入れられる要素でしょうね。 キャラクター作りは僕やったり、僕の周りの人の女の人がモデルになったり、です。 女子会に参加できる僕とおっさんの僕と ——チコちゃんは粗挽きウインナーが好きで、筒香嘉智選手(横浜DeNA)が好き、と。 僕もどっちかいったら女子ですからね。 それはいろんな人に聞いてください、板尾(創路)さんとかYOUとかに。 「キム兄は女子だよね」って言いますから。 女子会に参加できるタイプなんです。 それがおっさんと合わさって、うまいこといってんのかなって勝手に思ってますけど。 最初の演出の方との打ち合わせで、「時に5歳に戻りながら、あとはもう木村さんでいいです」ってことで、旧知の方(共同テレビジョン小松純也氏。 フジテレビ時代に木村さんも出演した「ごっつええ感じ」などを制作)だったので、すぐに狙いは理解しました。 だから笑いの量がきちんと取れるというのをベースに、岡村(隆史=番組MC)との絡みがうまくいけば面白い番組になるだろうと思っていましたが、こんなにすぐに反響があるとは思っていませんでした。 ボール持っている人が自由にパスを回していきます —— 桂文珍師匠が落語会の枕で「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を言ってらっしゃいました。 文珍師匠がですかー。 お礼、言っとかんと(笑)。 この前、松尾貴史さんからLINEきて、「居酒屋の向こう側で、えらいチコちゃんの話をしてる人がいる、見たら甲斐よしひろやった」って。 どんだけ甲斐さん、チコちゃん、好きなんだって。 甲斐さんからは最初の頃に電話かかってきましたからね、「面白いねー」って。 事件ですよね。 社会現象ってやつですか。 怖いようでもありつつ、視聴者からのメールと手紙が1万通を超して。 この前も手紙来て、息子3人連れて買い物に行くけど、いつも喧嘩になったり駄々こねたりするんだけど、レジでチコちゃんの話になって、「チコちゃん好き好き」って、その日は気持ちよく買い物できました、みたいな。 お母さん(5歳)からの手紙です。 泣きそうになりますね。 —— チコちゃんは、これからどこへいきますか? 5歳児のまま変わりません。 あとはサッカーですから。 ボールを持ってる人の自由ですから。 これからもパスを回していくんでしょうね。 —— チコちゃんは、キャプテンですか? 違います。 うーん、なんだろうなー。 ミッドフィルダーですかね。 ゴールキーパーにもなったりね、ストライカーにもなったりね、自由なポジションですね。 マラドーナですよ、マラドーナ。 チコちゃんは、マラドーナです(笑)。 (聞き手・構成、矢部万紀子) 矢部万紀子(やべ・まきこ):1961年生まれ。 コラムニスト。 1983年朝日新聞社に入社、「AERA」や経済部、「週刊朝日」などに所属。 「週刊朝日」で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。 「AERA」編集長代理、書籍編集部長を務めた後、2011年退社。 シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。 2017年に退社し、フリーに。 著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』。
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