あだち充 最高傑作。 あだち充『H2』の魅力ーあだち充長編漫画のエッセンスを凝縮した最高傑作

あだち充の漫画で最高傑作は?にわか「タッチ」アホ「H2」

あだち充 最高傑作

あだち充と言えば『タッチ』や『みゆき』など数々の名作を生み出していますよね。 中でも野球漫画は『タッチ』を代表に彼の作品の中でも大変人気が高く、「あだち充=野球漫画」と思う人も多いかと思います。 私も勿論『タッチ』含め『H2』や『クロスゲーム』、現在放送中の『MIX』といったあだち野球漫画は大好きなのですが、 あだち作品の魅力が最も詰まった最高傑作は、本格水泳漫画である『ラフ』であると断言できます。 『ラフ』とは 『ラフ』は1987年から1989年まで『週刊少年サンデー』にて連載されていました。 時期的には『タッチ』連載終了から約一年後になります。 世間にあだち充の名が広く知られた頃に描かれた期待の作品と言えますね。 あらすじは以下にから引用します。 埼玉県の私立栄泉高校水泳部に所属する大和圭介と二ノ宮亜美。 2人の実家はともに和菓子屋で、祖父の代からライバル同士であった。 最初は仲が良くない2人だったが、様々な出来事を経て、次第に惹かれ合っていく。 亜美が兄のように慕う日本記録保持者の仲西弘樹と、圭介と亜美の三角関係は。 この作品のまず面白いところは、あだち作品にしては珍しく 主人公とヒロインが犬猿の仲だということ。 殆どの作品では基本的に主人公とヒロインは幼馴染で仲が良いというところから始まるのですが、『ラフ』では犬猿の仲である二人が次第に距離を縮めていくその過程を楽しむことができるんですね。 一話ごとの完成度が桁違い 『ラフ』はあまり目立った作品ではありませんが、 あだちファンの中では非常に評価が高く、ベストに選ぶ人も少なくありません。 その理由の一つに 「一話ごとの完成度が非常に高い」ことが挙げられると思います。 『ラフ』は個人競技である水泳を題材にしている故か、一人一人のキャラクターの感情を上手く競技にからめ、また独立させバランスよく描かれています。 野球を題材にするとどうしても登場キャラが多くなり一人一人を丁寧に取り上げることは難しくなりますし、独立させた恋愛だけの話などは時に間延び感が否めなくなってしまいます。 しかし、『ラフ』ではそれを一切感じさせず 競技と恋愛をバランスよく描き単体の話でも違和感なく読ませることに成功しているのです。 例えば「本命の男子」の巻。 冒頭では亜美とその友人が満開の桜の下を通って登校する姿が描かれています。 「好きな人とカップルで歩けたら最高だろうなあ」と言う友人に同意しながら仲良く歩く亜美。 その日部活に行くと顧問の先生が入院しているらしく、男女1名ずつ花束を持ってお見舞いに行くことになりました。 女子の代表は亜美、男子の代表は押し付けられて嫌々ながら引き受けることになった圭介に決まります。 二人で病院に向かい歩いている途中、圭介は病院に行くには遠回りだと気付きます。 しかし亜美はニコニコの笑顔で「ま、いいではないか」と一言返すだけでした。 「好きだ」とか赤面とか一切使わず恋愛描写をここまで上手く表現できるのは正直天才の所業としか言えません。 しかもこれは元々険悪だった二人だったからこそ、互いへの感情に気付き始めながらも言えない微妙な距離感が生きた演出となっており、読者がその距離感にモヤモヤするにも関わらず爽やかにこの話を締めています。 キャラに語らせない手法、独特な間、コマ割りなど、これぞあだち充の技術といったものを全て詰め込んだ素晴らしい回だと思います。 主人公がかっこいい あだち作品の主人公は基本的に才能があり顔もそこそこかっこよく努力も怠らず女の子にもさり気に優しくできるというかっこいい男の子が多いのですが、その中でも特に『ラフ』の圭介はかっこいいのではないのかと思います。 さりげない気遣い 例えば寮の伝統で二人で一日デートしなければならなかった時。 まだ出会ったばかりの二人はお互いに仲が悪く嫌々共に過ごすことになります。 二人で歩いているとたまたま中学生の時の圭介の元カノと出会ってしまいました。 彼女に振られたと言う圭介をからかう亜美。 しかし、亜美がトイレによるとそこには元カノが。 圭介に自分が振ったと言いふらされていると思っている彼女は亜美に言い訳をします。 圭介が彼女を傷つけないために自ら情けない男を演じているとも知らずに。 また、圭介は帰り道どちらが傘を持つかじゃんけんをしようと言う亜美にじゃんけんは苦手だから嫌だと言い張ります。 互いに文句を言いながら帰り道を歩く二人。 その途中、亜美はひよこが売られているのを見つけます。 残金で飲み物を買おうとする圭介に亜美はひよこが欲しいとねだりますが、圭介は頑として譲りません。 しかし残念そうな顔をする亜美に気不味くなった圭介は、じゃんけんで勝負しようと持ちかけます。 当然結果は圭介の負け。 喜んでひよこを買う亜美とさっさと歩いて帰る圭介ですが、そこで亜美は先ほどの圭介の言葉を思い出すのです。 こういうさりげない気遣いができるところがかっこいいんですよね。 必要以上に話さない 圭介を敵対視する小柳香(亜美のライバル)はその美貌から不良グループにつき纏われてしまいます。 そこをたまたま出会った圭介が助け、彼女は彼を見直しました。 しかし学校に戻った圭介は亜美にデパートの水着ショーに行っていたと思われ怒られてしまいます。 それを見た香は亜美に対して顔の傷を気にしたらどうかと怒りました。 しかし圭介はやはり多くを語らず、「水着ショーを見て転んだ」と言うだけでした。 亜美にも香にも気を遣い特に言い訳も弁明もしないところがかっこいいです。 男にもモテる 圭介はすごくいい奴なので男にもモテます。 大会決勝で圭介のライバルになる愛川は、圭介に勝つため手下たちを使い圭介を疲れさせる作戦を取ります。 手下がバイクの故障を装い、圭介に坂道を走らせますが、そんな裏事情を知らない圭介は決勝戦の時間が迫ってるにも関わらず、送ってもらったお礼にと家の和菓子を渡して笑顔でお礼を言います。 いつも罵詈雑言を浴びせられていた手下はそんな圭介の姿に感動し、試合では愛川より圭介を応援するのでした。 圭介は女子に限らず誰に対しても気を遣えるので、男子にも人気があるのです。 距離の縮め方が自然 先述したように圭介と亜美は犬猿の仲から始まります。 物語が進むに連れて次第にその距離が近づくのですが、その距離の縮め方が素晴らしい。 『タッチ』に限らず基本的にあだち作品では誰かの死や何か大きな出来事がきっかけになって二人の距離が縮まるということが多いですが、『ラフ』では取り上げて二人の距離を縮めるような出来事はありません。 ただ共に過ごす時間が増え、 相手を少しずつわかっていくうちに互いに惹かれ合うようになるのです。 その流れがあまりにも自然すぎるのでとてもリアルに、そして愛しく感じられるのです。 圭介と亜美は本当に互いの人間性に惹かれあったのだと思え、だからこそ中々結ばれない二人の想いに切なくなるのですね。 脇役もしっかり描かれている 『ラフ』は個人競技を扱っているため周囲の人間も少なく一人一人のキャラクターをちゃんと掘り下げて描かれているのも良かったです。 特に野球部の緒方の話はこれで一作品描けるのではというレベルで、途中は完全に野球漫画になっていました。 伏線の張り方の上手さ この作品は 何でもない日常回などにかなり多くの伏線が張られており、それがしっかりと回収されるのも非常に評価が高い理由だと思います。 特に最終回につながる伏線。 最終回からはかなり前の回で、圭介が音楽プレイヤーを持っていること、そしてそのプレイヤーの調子が良くないことが描かれます。 これは後ほどにも紹介しますが最終回を彩る演出につながる伏線です。 また、校内マラソンで先生と誰が一位になるか賭けをすることになった亜美が即答で「大和くん」と答えるところ。 これは圭介と、圭介のライバルである仲西弘樹、どちらを選ぶかとなった亜美に、 知り合いのおじいさんが訊いた時の亜美の回答の伏線と言えます。 漫画史上最高の最終回 私は今まで読んだ中で『ラフ』以上の最終回を見たことありません。 この最終回は 漫画史に残ると言っても過言ではないくらい素晴らしいものでした。 先述したように圭介と仲西、どちらかの選択を迫られた亜美。 仲西のことは昔から兄のように慕っており、周囲も皆んな勧めます。 更に仲西には亜美が原因で怪我を負わせてしまったという負い目もあるので、圭介に心が惹かれていてもどうしようもできない状況でした。 しかし,、日本選手権の決勝レースで争うことになる二人を前に、亜美はとうとう決着をつけます。 「勝った方」ではなく「勝ちそうな方」を選んだ亜美は、決勝前に既に答えを出したのです。 しかし、それを二人に告げるシーンは描かれていません。 亜美はただ既に伝えたということだけを読者に示します。 一方、圭介は召集前にお気に入りのプレイヤーで音楽を聴いていましたが、調子が悪かったのか急に止まってしまいます。 それに気付いた仲西は音楽プレイヤーを気遣いながらも、亜美に先程あって話をしたことを圭介に伝えました。 話の内容を聞きたいか尋ねる仲西ですが、圭介は「本当に俺が動揺するようなことなら仲西さんはわざわざそんなこと言わない」と断ります。 そしていよいよ決勝戦。 合図で一斉にスタートします。 しかし、二人が泳ぐ姿は全く描かれません。 代わりにスタート合図の衝撃で再び圭介の音楽プレイヤーが動き出し、 圭介が前日に亜美に音楽を入れといてほしいと頼んだテープから亜美の声が流れます。 亜美の声は何でもない風景を背景に、圭介への想いを伝えたのでした。 この 何とも言えない爽やかな演出と余韻は、独特の間や余白を巧みに使いこなすあだち充にしか描けないでしょう。 圭介と仲西の決着はついに描かれませんでしたが、その答えはもう既に読者は知っているので描く必要はないのです。 描いたらそれは蛇足なのです。 これまでの物語の積み重ねの果てにこのラストを持ってくる力量は見事としか言えないですね。 まとめ かなり熱く語ってしまいましたがいかがでしたでしょうか。 どの作品が良いかは人によってもちろん異なりますが、私は上記のような観点で見ると間違いなくあだち充の最高傑作は『ラフ』であると言えるのではないかと思いました。 そのくらいあの作品は完成されています。 もし共感してくれる方がいてくれたらとても嬉しいです。 ここまでネタバレしといてなんですが、もしまだ読んでいない方はこれを機会に是非読んで頂きたいと思います。 お付き合いいただきありがとうございました。

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最高傑作はどの作品?あだち充漫画人気ランキング【おすすめ】

あだち充 最高傑作

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あだち充の漫画で最高傑作は?にわか「タッチ」アホ「H2」

あだち充 最高傑作

来歴 [ ] に生まれる。 三男一女の末っ子であり、直近の兄で3歳半年上のから甚だしい影響を受ける。 少年時代はあだち勉とともにの読者投稿コーナーの常連だった。 また、あだち勉は高校在学中から貸本漫画で原稿料を得ており、あだち充はその手伝いをしていた。 貸本漫画業界で「群馬の天才兄弟」として知られる存在となる。 絵を仕事にする希望を持ち、地元では一番商業美術に力を入れていたの商業美術部に入部する。 だが明確な展望はなく、両親の勧める通りに安定した職業へ就く可能性もあったという。 在学中に『』の新人賞で「虫と少年」が佳作2位に選ばれ、以後『COM』の新人投稿ページにしばしば掲載されるようになる。 当時は『COM』や『』、貸本漫画などを愛読しており、、、らのファンだった。 野球にはまだ人並みの関心しか持っておらず、スポーツ経験も中学時代の体操部としての活動程度しかなかった。 野球に深く関わりだしたのは商業漫画家として野球漫画を手掛けてからである。 後に熱心な野球ファンとなり、あだち勉とともにビタミンA という草野球チームを主宰するが、多忙のためあまり試合に参加できなかった。 プロの漫画家を目指す踏ん切りをつけられたのは、あだち勉が永島慎二に会い、あだち充をに採用してもらう内定を取り付けてくれたことによる。 東京のデザイン会社に就職していたあだち勉は、自身が会社員を続けているのだから弟が漫画家となることは認めるように両親を説得する(ほどなく会社を辞めて漫画家に復帰し、更に後にはあだち充のマネージャーとなる)。 しかしあだち充が高校3年生のに、永島慎二が突然の渡米。 初春、どうにか『COM』のツテで同誌にイラストを連載していたのアシスタントに就職する。 上京しての面接当日、石井いさみが「くたばれ!! 涙くん」を『』で連載していることを知って読み、これが『』との出会いとなった。 同年に一時帰郷して高校を卒業。 に『デラックス少年サンデー』にて原作付きの「消えた爆音」でデビュー。 以降しばらく、などのと組んだ作品を中心に発表し、当時のブームであった調の少年漫画を執筆。 2年間勤務した石井プロから独立する。 だがヒットには恵まれず、幼年誌でのや少女誌などに活躍の場を移し、それにつれソフトタッチな作風に変化していった。 少女誌ではの影響を受ける。 、再び少年誌に戻り、高校野球を題材にした『』を発表。 初の原作無しでの本格連載であり 、少女漫画の雰囲気を少年漫画に持ち込んだこの作品が高い評価を得る。 続く『』『』が大ヒット。 ラブコメ漫画の代表的作家としてとともに『』を牽引し、人気漫画家としての地位を確立する。 1982年、上記2作で第28回少年少女部門を受賞。 以降も『週刊少年サンデー』で野球漫画を中心に執筆。 の発行部数は、に『スローステップ』第5巻にて累計1億部を達成しており、『クロスゲーム』第12巻にてのみの累計で小学館連載作家として初めて2億部を突破した。 、『クロスゲーム』で第54回(平成20年度)小学館漫画賞少年向け部門を受賞。 頃より主な活躍の場を月刊誌である『』に移す。 人物 [ ]• 妻は12歳年下であだちの元アシスタントである。 のファンであり、ファンクラブのポストカードや、球団の宣伝ポスターを執筆している。 そして監督時代 1976-79 のスワローズの連日のサヨナラ勝ちを生で目にしたためにスワローズファンとなり現在に至る。 2003年からはスワローズのファンクラブのポストカードのおまけを描いていたが、2007年度からは会員カードにも起用されている。 地元球団であるの選手が移動するときに使用するチームバスのイラストを執筆している。 また、ダイヤモンドペガサスの後援会会員証のイラストも描いている。 あだちの母校であるがに出場したときには応援に駆けつけたり、夏の群馬予選時の選手名鑑の広告欄、『前商健児』にイラストを描いた。 2013年7月、長らくを題材に漫画を描いてきた実績を認められ、大会期間中にで放送される『』のキービジュアルイラストを担うことになった。 小学生の頃からファンで、中学の時には『落語大全集』を購入していた。 好きな落語家は、、。 作品にも時折落語のネタが現れる。 その影響からか落語出身タレントののファンであり、伊集院のラジオ番組『』()のヘビーリスナーでもある。 朝から昼にかけてはで等を愛聴している。 のファンであり(「憧れの人」とも表現)、岩崎がアニメ『タッチ』の主題歌を担当する以前よりアルバムを聴いたり、また岩崎がパーソナリティーを務めるラジオ番組を毎週録音したりしていた。 『タッチ』『ラフ』の実写化に関しては、の衣装に期待してオファーを受けたと冗談交じりに語った。 あだちが一番好きな 作品は『』であり、また、一番好きな主人公とヒロインそれぞれにも、同作品の六道りんねと真宮桜を挙げている。 普通の人柄であることがその理由だという。 作風 [ ]• 少女誌で原作付きの連載やオリジナルの読切を手掛けた経験から「青春ラブコメディ」を得意としている。 また野球をよく題材に取り上げている。 作中にしばしばあだち自身が登場し、平然と作品に対する弁解や宣伝を行なう()のも作品の特徴の一つ。 作中に登場する際はがトレードマークだが、現実には一時期使っていたことがあるだけだという。 ほかに咥え煙草で眼鏡を掛け、身の丈程のペンを背負っているのが特徴。 『』連載時点でのあだちのインタビューによると、原作のあるもの以外、ほぼ全ての作品が同じ世界観を持ち合わせているとのこと。 の系列『』において、絵は生き物ゆえ何十年も同一人物を描いていることで微妙に顔は変わろうとも、作品に登場するキャラクターの絵のデザインの特徴が似ているのにも(そっくりなことにも)こだわりがあり、「あだち劇団」の劇団員がいろいろな役をしている考えがあるという内容のコメントが放送された。 本人曰く「あだち一座」とも。 にweb漫画サービス「サンデーうぇぶり」にて公開された「前代未聞の超難問・あだち充キャラクタークイズ」をあだち本人が挑戦したところ、100点満点中の76点だった。 コメントでは、「これは76点満点の問題です。 」と語っている。 デビュー当時を除き、小学館をメインに活動しているが、過去にで開催されていた愛読者賞に読者投票により選ばれている。 「スケジュールの都合がつかない」という理由から辞退しているが 、週刊少年ジャンプとは何の接点もなく、ジャンプの人気投票的な愛読者賞にノミネートされたという事実に当時の人気の高さを窺い知る事が出来る。 師匠にあたる石井いさみは50周年記念サイトのインタビューで「忙しいときはアシスタントが5人いました、その中に、あだち(充)くんもいて、彼が入ったときなんか、『おい、俺より上手いやつが入ってきたぞ』と女房に言ってねぇ(笑)、本当に絵が上手かった。 最後のほうは彼にほとんど描かせたくらい、それくらいキャラクターもそっくりに描いてくれました」とあだちの画力を絶賛している。 作品 [ ] 連載 [ ]• レインボーマン - 『』(1972年10月号 - 1973年10月号)、『』(1972年11月号 - 1973年1月号)、原作:、同名ドラマのコミカライズ• リトル・ボーイ - 『』(1974年春、夏休み増刊号)、『』(1974年28号 - 47号)、原作:• おらあガン太だ - 『』(1974年9月号 - 1975年3月号)、原作:才賀明、同名ドラマのコミカライズ• 牙戦(きばせん) - 『週刊少年サンデー』(1975年2号 - 34号)、原作:• ヒラヒラくん青春仁義 - 『中学コース・中一コース』(1975年4月号 - 1976年3月号)、原作:佐々木守• がむしゃら - 『週刊少年サンデー』(1976年5・6合併号 - 18号)、原作:• ヒラヒラくん青春音頭 - 『中一コース』(1976年4月号 - 1977年3月号)、原作:佐々木守• 甲子園魂 - 『週刊パワァコミック』(1976年15号 - 1977年6号)、原作:佐々木守• 初恋甲子園 - 『』(1976年34号 - 51号)、原作:やまさき十三• 泣き虫甲子園 - 『週刊少女コミック』(1977年15号 - 46号)、原作:やまさき十三• ヒラヒラくん青春太鼓 - 『中一コース』(1977年4月号 - 1978年3月号)、原作:佐々木守• おひけェなすって! 野球仁義 - 『中一コース』(1978年4月号 - 1979年3月号)、原作:佐々木守• - 『少年サンデー増刊号』(1978年10月号 - 1980年11月号)• 夕陽よ昇れ!! - 『週刊少女コミック』(1979年8号 - 19号)、原作:やまさき十三• おいら放課後若大将 - 『中一コース』(1979年4月号 - 1980年3月号)• - 『週刊少女コミック』(1980年2号 - 1981年15号)• - 『』(1980年17号 - 1984年18号)• - 『週刊少年サンデー』(1981年36号 - 1986年50号)• - 『』(1986年9月号 - 1991年3月号)• - 『週刊少年サンデー』(1987年17号 - 1989年40号)• - 『週刊少年サンデー』(1990年4・5合併号 - 1992年19号)• - 『週刊少年サンデー』(1992年32号 - 1999年50号)• - 『』(1992年6月20日号 - 1997年3月20日号、不定期連載)• - 『ビッグコミックオリジナル』(1998年10月20日号 - 2005年4月20日号、不定期連載)• - 『週刊少年サンデー』(2000年22・23合併号 - 2001年24号)• - 『週刊少年サンデー』(2001年36・37合併号 - 2005年12号)• - 『週刊少年サンデー』(2005年22・23合併号 - 2010年12号)• - 『』(2005年36・37合併号 - 2007年36・37合併号)、『』(2010年11月号 - 2011年8月号、不定期連載中)• - 『ゲッサン』(2009年創刊号 - 2012年4月号)• - 『ゲッサン』(2012年6月号 - 連載中) 短編集 [ ]• 近況 - 『少年ビッグコミック』(1987年1号)• 交差点前 - 『少年ビッグコミック』(1986年4号)• ショートプログラム - 『ヤングサンデー』(1987年創刊号)• テイク・オフ - 『ヤングサンデー』(1988年7号)• チェンジ - 『少年サンデー増刊号』(1985年10月号)• プラス1(ワン) - 『ちゃお』(1986年6月号)• むらさき - 『ちゃお』(1985年6月号)• なにがなんだか - 『少年ビッグコミック』(1985年1号 - 2号)• 春が来る前に・・・ - 『プチコミック』(1992年4月号)• 若葉マーク - 『週刊ヤングサンデー』(1995年1号)• 途中下車 - 『週刊少年サンデー』(1994年36号)• お茶をにごす• おかわりいかがですか? ちょっとお客さん• クリームソーダ• 立つ鳥 お茶をにごす• 震度4 - 『週刊少年サンデー』(1988年27号)• エースをつぶせ! - 『小学四年生』(1992年10月号 - 11月号)• スプリング・コール - 『週刊少年サンデー』(1993年15号)• ゆく春 - 『ビッグコミックスピリッツ』(1993年17号)• 帰り道 - 『ヤングサンデー』(1989年20号 - 21号)• サヨナラゲーム - 『ビッグコミック』(1991年夏の増刊号)• 下駄とダイヤモンド - 『週刊ヤングサンデー』(1998年17号)• どこ吹く風 - 『ビッグコミックスピリッツ』(1992年8号)• 天使のハンマー - 『ビッグコミック』(1998年6号)• メモリーオフ - 『週刊少年サンデー』(1999年6号 - 7号)• 白い夏 - 『週刊少年サンデー』(2002年36・37合併号)、原作:• 四角い海 - 『少年サンデー30周年記念増刊号』(1989年)• - 『週刊ヤングサンデー』(2005年36・37合併号、2006年17号、2007年5・6合併号)• 逃げた神様 - 『ビッグコミックオリジナルONE』(2005年10月16日号)• ショートメール - 『サンデー超WINTER増刊号』(2006年)• 居候よりひとこと - 『週刊少女コミック』(1978年11号)• 続・居候よりひとこと - 『週刊少女コミック』(1978年24号)• 居候はつらいよ - 『週刊少女コミック』(1979年2号)• 恋人宣言 - 『少年ビッグコミック』(1979年22号)• SEASON - 『別冊少女コミック』(1983年8月号)• エースふたり - 『週刊少女コミック』(1978年16号)• 気まぐれパンチ - 『週刊少女コミック』(1977年34号)• SHORT GAME ~あだち充が短編で紡ぐ高校野球~• リリーフ - 『』(2013年13号)• 同球生 - 『週刊』(2010年47号)• フルカウント - 『ビッグコミックスペリオール』(2014年16号)• - 『週刊少年サンデー』(2011年22・23合併号)• ゆく年くる年 - 『ビッグコミックスペリオール』(2012年2号) 読切・短編(他作品の単行本に収録) [ ]• なかよしの詩 - 『COM』(1971年9月号) 『夕陽よ昇れ!! 』第2巻(フラワーコミックス・小学館)• 命のマウンド - 『週刊少年サンデー』(1975年初夏増刊号)、原作:やまさき十三 『あだち充初期傑作集』第1巻(こだま出版)• もうひとつの甲子園 - 『週刊少年サンデー』(1975年夏休み増刊号)、原作:やまさき十三 『あだち充初期傑作集』第1巻(こだま出版)• ハートのA - 『週刊少女コミック』(1975年33号 - 38号)、原作:才賀明 『あだち充初期傑作集』第3巻(こだま出版)• 北風からから - 『週刊少女コミック』(1977年12月21日増刊号) 『ああ! 青春の甲子園』第7巻(フラワーコミックス・小学館)• 青空つれてテルテルぼうず - 『週刊少女コミック』(1978年7号) 『ああ! 青春の甲子園』第7巻(フラワーコミックス・小学館)• 青葉に風 - 『週刊少女コミック』(1978年20号) 『あだち充初期傑作集』第3巻(こだま出版)• ケン - 『週刊少女コミック』(1978年28号) 『ああ! 青春の甲子園』第6巻(フラワーコミックス・小学館)• 青春一直線(ストレート) - 『週刊少女コミック』(1978年37号) 『ああ! 青春の甲子園』第7巻(フラワーコミックス・小学館)• ティーンズ - 『週刊少女コミック』(1978年42号) 『あだち充初期傑作集』第3巻(こだま出版)• MY SWEET SUNDAY - 『週刊少年サンデー』(2009年16号)、合作: 『アイドルA』(少年サンデーコミックススペシャル・小学館) 読切・短編(単行本未収録) [ ]• 消えた爆音 - 『デラックス少年サンデー』(1970年12月号)、原作:• 学園Gメン - 『小学六年生』(1971年2月号 - 3月号)• 無常の罠 - 『デラックス少年サンデー』(1971年3月号)• 裂けた霧笛 - 『週刊少年サンデー』(1971年春休み増刊号)、原作:• ワン・ダウン - 『週刊少年サンデー』(1971年夏休み増刊号)• 劣等生しょくん!! - 『小学六年生』(1971年12月号 - 1972年1月号)、原作:夏木信夫• リングに帰れ - 『』(1971年51号)• ゴングは鳴った - 『週刊少年キング』(1972年19号)• どつかれ仁義 - 『週刊少年サンデー』(1972年40号 - 44号)、原作:井上知士• みなしご仁義 - 『週刊少年サンデー』(1973年28号 - 37号)、原作:井上知士• 鮮血の最終ラウンド - 『別冊少年サンデー』(1973年11月号)、原作:井上知士• 補欠振太郎 - 『週刊少年サンデー』(1974年お正月増刊号)• まぼろしの強打者 - 『別冊少年サンデー』(1974年2月号)、原作:関耕太• あの娘に一本! - 『週刊少女コミック』(1975年4・5合併号)• 甲子園の土に・・・ - 『週刊少女コミック』(1976年3号)、原作:井上知士• ふたりの甲子園 - 『週刊少女コミック』(1976年18号)、原作:剣崎慎一郎• 青空甲子園 - 『小学六年生』(1978年8月号 - 11月号)• 夏のらくがき - 『週刊少年サンデー』(2017年35号) その他 [ ]• がんばれ女のコ! (1984年12月18日、学習研究社)-(雑誌『SanSun』1983年5月号~1987年12月号連載時のタイトルは『真夜中のひとりごと』であった)• 続・がんばれ女のコ! (1986年4月7日、学習研究社)• 完結編・がんばれ女のコ! (1988年1月12日、学習研究社)• ムック• 少年サンデーグラフィック タッチ(1985年8月30日、小学館)• 少年サンデーグラフィック タッチ 2(1985年12月26日、小学館)• 少年サンデーグラフィック 劇場用アニメ タッチ 3 背番号のないエース(1986年5月7日、小学館)• 少年サンデーグラフィック タッチ 4(1986年10月9日、小学館)• 少年サンデーグラフィック 劇場用アニメ タッチ 5 さよならの贈り物(1987年1月5日、小学館)• 少年サンデーグラフィック 劇場用アニメ タッチ 6 君が通り過ぎたあとに(1987年5月1日、小学館)• 陽あたり良好! グラフィック(1987年12月4日、小学館)• カレンダー• プチコミック編集カレンダー 1993 少女伝説(1992年11月、小学館)• 画業30周年記念企画BOX• TIME CAPSULE(2001年6月、小学館 - 3333部、シリアルナンバー入り完全限定販売)• イラスト集• Season's Album(2002年8月1日、小学館、『TIME CAPSULE』に収録された同名の画集の増補改訂版)• 画業40周年記念本• おあとがよろしいようで(2010年12月17日、小学館)- タイトルの通り『ナイン』から『クロスゲーム』までの連載作品の最終回のみを収録・解説した一冊。 巻末付録として『QuickJapan Vol. 62』に掲載された内容を増補改訂した「あだち充大辞典」が収められている。 装画は初めての仕事。 大泉があだちの大ファンだということで叶ったもの。 16年前の大泉を模したイラストになっている。 イメージイラスト• (2013年、朝日放送)• 増刊『甲子園2015』(2015年8月3日、朝日新聞出版) - 小学館の媒体以外で「浅倉南」が表紙を飾る初の試みであった。 さらに同年9月1日発売の「週刊朝日」本誌でも「上杉達也」が表紙に起用された。 ミックスグリル弁当(2018年、阪神甲子園球場) - 「第90回記念選抜高等学校野球大会」の開催期間にあわせて販売された『MIX』とのコラボ弁当。 小説丸(2017年、小学館) - の20周年にウェブサイトをリニューアルした際、『虹色とうがらし』に登場する七味と山椒をイメージキャラクターにした。 『毎月あだち充』• あだちの過去の作品のみをとりまぜて掲載している月刊誌。 2011年4月28日より毎月刊行。 漫画家本シリーズ• 漫画家本 vol. 6 あだち充本(少年サンデーコミックススペシャル)、 映像化作品 [ ] アニメ [ ] 連続テレビアニメ• みゆき(1983-1984年) - 全37話• タッチ(1985-1987年) - 全101話• 陽あたり良好!(1987-1988年) - 全48話• H2(1995-1996年) - 全41話• クロスゲーム(2009-2010年) - 全50話• MIX(2019年-) - 全24話 単発テレビアニメ• ナイン(1983年)• ナイン2 恋人宣言(1983年)• ナイン 完結編(1984年)• タッチ Miss Lonely Yesterday あれから、君は…(1998年)• タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ(2001年) 劇場版アニメ• ナイン オリジナル版(1983年)• タッチ 背番号のないエース(1986年)• タッチ2 さよならの贈り物(1986年)• タッチ3 君が通り過ぎたあとに -DON'T PASS ME BY-(1987年)• 陽あたり良好! KA・SU・MI 夢の中に君がいた(1988年) オリジナルビデオアニメ• スローステップ(1991年) - 全5話 実写 [ ] 連続テレビドラマ• 陽あたり良好!(1982年) - 全19話• (1983年) - 全13話• (1998年) - 全11話• (2005年) - 全11話 単発テレビドラマ• みゆき(1986年)• ナイン(1987年)• タッチ(1987年) 実写映画• みゆき(1983年)• タッチ(2005年)• ラフ ROUGH(2006年) 関連人物 [ ]• - あだちの実兄であり漫画家。 1982年から84年にかけて弟をモデルにしたギャグ漫画『実録あだち充物語』を発表している。 のチーフアシスタントを経てあだちプロの専務取締役に就任、アシスタントやマネージャーの仕事をしていた。 弟からは親しみをこめて「バカあんちゃん」と呼ばれていた。 - あだちは10代の頃永島のファンであり、よく絵の模写をしていた。 あだちは高校卒業後は永島のアシスタントに就くことになっていたが、永島が仕事を放ってアメリカに逃亡したために拾われることになった。 『ビッグコミックオリジナルONE』2005年10月16日号の「追悼・永島慎二」では永島との思い出を描いた作品『逃げた神様』を執筆している。 なおこの追悼企画はあだちが旧知の編集者に電話をかけたことが発端となったもの。 - 1980年代以降、あだちとともに『』の看板作家を務める友人でありライバル。 あだちは少年誌にこだわる理由について「高橋先生の存在が大きい」と述べている。 年に数回会い、互いの作品の感想を述べ合うことがあるという。 週刊少年サンデー2006年43号巻末コメントにて「1作だけ違うペンネームをつけるとしたら、どんな名前にしますか? 」という質問に対しての高橋は「あだち充。 」と回答している。 『』作中には高橋のサイン色紙が登場。 2009年16号の創刊50周年記念の際には合作漫画『MY SWEET SUNDAY』を掲載し、これは『』単行本に収録されている。 - あだちとは互いにファン同士である。 『タッチ』には島本の『』の主人公、滝沢昇がゲスト出演する回があるが、これは島本が『』連載終了後、アシスタントの使い方を勉強するために他の漫画家の制作現場を経験する目的で1話だけアシスタントに入った日にその場で島本が描いたもの。 なお、島本和彦との合作『』では、あだちにより1コマのみ『タッチ』の主要人物3人が登場している。 - プロレスラー。 あだちとは中学時代の同級生であり、週刊ゴングに対談が掲載された事もある。 その対談によると、『タッチ』の登場人物・はポーゴがモデルだと言うことである。 - 『タッチ』のアニメ版でを演じる声優。 2018年の連続テレビアニメ『』第5話ではゲストキャラとして、あだち充を演じた(クレジットでは「あだち充先生」表記)。 アシスタント [ ]• 服部かずみ 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 自身の作中にもAB型の登場人物が数多く登場する。 ビタミンAというチーム名の由来はあだちの「A」から。 これ以前にも読切の連作や学年誌での中編などは原作無しで執筆していたが、通常は『ナイン』を初の原作無しでの連載として扱う。 また『ナイン』の第1話は読切として描かれたが編集長に気に入られてそのまま連載化した。 しかし、『』 1987-89連載 の作中では、テレビ画面の中でジャイアンツのユニフォームを着て倒れている人物の背中に「D」と書かれた旗が突き刺してあるなど、ドラゴンズ贔屓であった様子もみられる。 作品の執筆は無かったが、辞退した事へのお詫びに、自身の自画像とコメントを週刊少年ジャンプに寄せている。 不定期連載として発表されていたが、『あだち充本』p. 197の作者による解説で「読切」とされる。 『虫と少年』、『わかれのきせつ』、『実録あだち勉物語』を収録。 前者2作はあだち充が16歳時の、後者は同作者の書き下ろし作品。 出典 [ ]• 62 』、、2005年10月12日。 『 2005年14号』、。 あだち充 『』 小学館、2007年7月18日。 『26号』号• 小学館HPより。 『』5巻巻末のエッセイより。 『熱闘甲子園』ポスタービジュアルはあだち充! ORICON STYLE 付。 「」枠においての「」ラジオCMなど。 「あだち充の美女対談」『』9月16日号、、1982年、10-13頁• 「原作者あだち充先生インタビュー」『』9月8日号、、2006年、41頁• 秋田書店. 2019年1月17日閲覧。 外部リンク [ ]•

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