トマトジュースのメリット&デメリット 栄養素が豊富なトマトを手軽に摂取できる食品の一つにトマトジュースがあります。 そのトマトジュースのメリット・デメリットを見てみましょう。 メリット ~栄養素が濃縮されている!~ 栄養素が濃縮されているため、効率よく摂取することができるのがメリットです。 例えば無塩トマトジュース200mlあたり、リコピンはおよそ16~30g含まれています。 メーカーによって異なりますが、これに相当するリコピンを生のトマトから摂取しようとすると500g程 Lサイズのトマト約2個分 を食べなくてはいけません。 また、生のトマトと違って保存がきくこともメリットですよね。 デメリット ~食塩が入っている場合、気をつけて~ トマトジュースに含まれるビタミンCは、加工の過程で分解されるため生のトマトよりも含有量が少ない点がデメリットと言えます。 また、食塩が添加されているトマトジュースの過剰摂取は、塩分のとりすぎになるため注意が必要です。 きゅうりとの食べ合わせのウソ・ホント! 「きゅうりはトマトのビタミンを破壊する」という話を私自身も聞いたことがありますが、それは事実なのでしょうか。 結論から言うと、破壊はされません。 というのも、そもそも食品中のビタミンCは、還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCとして存在し、その2つの合計量をビタミンC総量と呼びます。 アスコルビナーゼという酸化酵素により還元型ビタミンCは酸化型ビタミンCに変化するのですが、きゅうりにはそのアスコルビナーゼが含まれているため、トマトに含まれる還元型ビタミンCが酸化されます。 ですから、ビタミンCが破壊されるという表現には語弊があり、還元型から酸化型へと変化しているだけなのです。 しかし、体内で効率的にビタミンCを利用する場合、還元型である方が望ましいため、還元型ビタミンCの状態で摂取することが良いと考えられています。 ビタミンCの酸化を防ぐには、レモン汁やお酢の入ったドレッシングをかけると良いでしょう。 油で炒めた食材にトマトジュースを加えてみる リコピンの1日の摂取目標量は15~20mgと言われています。 200mlのトマトジュースを1本飲めば、充足できそうですね。 また、リコピンは脂溶性であることから油脂を含む食品と一緒にとることで、吸収率があがります。 例えば油で炒めた食材にトマトジュースを加えたスープを作れば、効率よく吸収できるということです。 さらに、一日のうちで朝に摂取すると吸収率が高いという研究結果も出ています。 医療関係者も注目しているだけあって、トマトの栄養成分は美容と健康に働きかけることがわかっています。 なかでもトマトジュースにはリコピンが多く含まれ、トマトを生で食べるよりも効率的に摂取することができます。 摂取方法とタイミングを工夫すれば吸収率もぐっとあがるので、ぜひひと手間加えてみてくださいね。
次のもくじ• トマトジュースと血糖値の関係 トマトジュースに含まれる リコピンは、強い抗酸化作用や生理活性物質の増加を助けることから、 血糖値改善にアプローチすると言われています。 トマトジュースは血糖値を上げる?下げる? トマトジュースを継続的に摂ることで 血糖値が下がったという研究結果があります。 リコピンの抗酸化作用により血中の活性酸素が除去され、インスリンの働きを促すことで、血糖値が下がったと考えられます。 また、脂肪細胞から分泌される生理活性物質のアディポネクチンは、インスリンの作用を促すと言われています。 リコピンには、そのアディポネクチンを増加させる働きがあるとも言われています。 そうすることで結果的に血糖値が下がるのです。 インスリンがうまく働かないと血糖値上昇に繋がります。 血糖値スパイクを抑えるはたらきも? 「血糖値スパイク」とは、食後の血糖値が急上昇することを言います。 原因としては、上記したようにインスリンの働きが悪いことで起こります。 トマトジュースを飲むことにより、インスリンの作用が促進され、 血糖値スパイクに良い影響を与える可能性があります。 トマトジュースのダイエット効果 残念ながらトマトジュースを飲むだけで 痩せることはありません。 ただ、トマトに含まれる13-oxo-ODAという脂肪酸に脂肪燃焼作用があるというマウスでの研究結果が出ています。 もしかすると今後ヒトへの作用も実証されるかもしれません。 おすすめのトマトジュースの飲み方 いつ飲むと良いの? カゴメ株式会社の研究では、朝8時・昼12時・夜18時にトマトジュースを摂取した場合、朝8時に摂取した時の血中リコピン濃度が高いという結果が出ています。 これは、 朝に飲むのが効率よく吸収できることを示しています。 一日の適量 一日200mlほどのトマトジュースを飲むと良いでしょう。 リコピン摂取の観点から言えば、 一日あたり15~20gのリコピン摂取が良いとされています。 無塩トマトジュース200mlには、約16~30gのリコピンが含まれています。 ですので、1日1杯飲めば十分に摂取できます。 トマトジュースの摂取量の上限は設定されていませんが、トマトジュースの飲みすぎはカリウムの過剰摂取、有塩トマトジュースであれば塩分の過剰摂取に繋がる可能性もあります。 また、なかには糖分が多いものもありますので、 取りすぎの注意が必要です。 一緒に摂ると良い食材 リコピンの構造にはシス型とトランス型があると言われています。 ヒトはシス型の方が、吸収が良いため、調理法や食べ合わせによってシス型の状態にすると効率よく吸収できます。 その一つとして、 オリーブオイルなどの油脂と一緒に摂取する方法があります。 バターやチーズ、牛乳などの乳製品も良いです。 また、 にんにくやたまねぎと一緒に油を使って調理するのもおすすめです。 にんにくやたまねぎを加熱調理すると生まれる香り成分のジアリルジスルフィドは、リコピンがシス型に変化するのを助けるからです。 トマトジュースを使ったおすすめレシピ 「トマトチーズリゾット」4人分 【材料】• ご飯 4杯分• にんにく 20g• たまねぎ 200g• 薄切りベーコン 50g• オリーブオイル 15ml• 無塩トマトジュース 800ml• 顆粒コンソメ 20g• 粉チーズ 適量• 塩 少々• こしょう 少々 【作り方】 1. ごはんは水洗いする。 にんにくとたまねぎはみじん切り、ベーコンは5㎜角に切る。 フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくとたまねぎを炒める。 たまねぎの色が変わったら、ベーコンを加え炒める。 トマトジュース・コンソメ・粉チーズを加え、煮立たせる。 ごはんを加え、混ぜながら煮詰める。 塩こしょうで味を整える。 「簡単トマトクリームスープ」4人分 【材料】• 無塩トマトジュース 300ml• 牛乳 300ml• 顆粒コンソメ 10g• 塩 少々• こしょう 少々• 乾燥パセリ 適量 【作り方】 1. トマトジュース・牛乳を鍋に入れてあたためる(沸騰させない)。 コンソメを加えまぜ、塩こしょうで味を整える。 器に注ぎ、パセリを散らす。
次のトマトの栄養効果6つ(がん予防・免疫力アップ・美白効果も) がん予防・免疫力アップ・美白効果など、トマトの栄養効果6つをご紹介します。 「世界で最も人気のある野菜」と言われているトマト。 トマトが使われている料理と言えば、ミートソーススパゲッティやサンドイッチ、ピザ、ハンバーガー、リゾット、ボルシチ、そして 昨今人気急上昇中のトマトカレーなどが挙げられます。 もともとトマト好きな方も、普段はそんなに食べないと言う方も、トマトの栄養効果を知ったら毎日食べたくなるかも? 1.トマトは、肌・血管・脳の老化を防止する トマトには「リコピン」「コリン」「ベータ・カロテン」「ルテイン」といった "抗酸化物質" が、豊富に含まれています。 抗酸化物質とは、人体を老化させる原因である「活性酸素」の働きを打ち消す成分、つまり "老化防止のカギ" となる成分です。 そして、冒頭で挙げた抗酸化物質の中でも、特に「リコピン」はトマトの栄養素の代名詞的な存在。 リコピンの抗酸化力は、ベータ・カロテンの2倍以上、加工食品の酸化防止剤などに使われる「ビタミンE」の100倍以上! とも言われています。 トマトを食べることで、これら抗酸化物質が体内に吸収され、肌や血管、脳の老化を防ぐのに役立ってくれます。 また、美白効果や、肌のコラーゲンが分解されるのを防ぎ、肌にシミ・シワができるのを抑える働きもあります。 紫外線の多い夏は、美しい肌を守るために 積極的にトマトを摂ることを心掛けたいですね^^ さて、そんなリコピンは、熱にも強く脂溶性(脂に溶けやすい)の栄養素です。 グツグツ煮込んだり 食品加工しても壊れにくいため、トマトの煮込みスープはもちろん、缶詰やトマトジュースからでも、リコピンを摂取することが可能です。 ) 2.トマトは、骨を丈夫にする トマトに豊富に含まれる「カルシウム」や「ビタミンK」といった成分は、骨を丈夫にする働きがあります。 また、上でご紹介した「リコピン」は、骨の骨密度を高める働きが確認されており、骨粗しょう症の予防に効果があるとされています。 3.トマトは、癌(がん)を予防する 複数の研究から、トマトに豊富に含まれるリコピンには、肺がん・乳がん・前立腺がん・胃がん・大腸がん といった 癌の発症リスクを、軽減させる効果があることが判明しています。 癌は「活性酸素によるストレス」と「炎症」がある場合に発生すると言われていますが、リコピンは活性酸素を除去し、体内の炎症を抑える働きをします。 また、万が一癌が発症してしまっても、リコピンはガン細胞の成長を阻害し、癌が広がるスピードを緩めてくれる効果があります。 4.トマトは、心臓病・糖尿病を予防する トマトには「ビタミンB」「葉酸」「ナイアシン」「カリウム」といった成分が豊富に含まれています。 これらの成分には、コレステロールを減らし、血液をサラサラにして血圧を下げる効果があります。 トマトを摂ることで、ほとんどの心臓疾患 及び 糖尿病のリスクを軽減できるんですよ! 5.トマトには、免疫力を高めアレルギーを改善する効果も 西洋には、「トマトが赤くなると、医者が青くなる」というコトワザがあります。 このコトワザには、「トマトが熟して赤くなると、それに比例してトマト内の栄養が増加。 栄養一杯のトマトを食べた人は病気に掛かりにくくなり、そのため仕事が無くなるのを恐れた医者が、真っ青になる」という意味が込められています。 ^^ このコトワザが指している「病気になりにくくなる栄養」というのは、「リコピン」や「ビタミンC」であると推測されます。 これらの成分には免疫力を高める効果があり、風邪などに掛かりにくくなります。 また、トマトの皮には「ペルオキシダーゼ」という成分が含まれています。 このペルオキシダーゼには、免疫を正常化し、アレルギーを改善する効果があると言われています。 6.トマトは目に良い 「目に良い食品」と言えば、真っ先にブルーベリーが思い浮かびますよね?しかし実はトマトも、ブルーベリーに負けず劣らず目に良い食品なんです! トマトに含まれる「ベータ・カロテン」「ルテイン」は白内障の予防に、「ビタミンA」は視力低下の予防に、それぞれ効果があります。 7.オススメのトマトジュース 日本国内で販売しているトマトジュースの中でオススメは、砂糖・食塩不使用でリコピンが多量に含まれている下記リンク先の商品です。 ) 上でご紹介したように、トマトの有効成分であるリコピンは、生で丸かじりするよりもトマトジュースなどから摂取した方が、リコピンの吸収率が上昇するんです。 肌・血管・脳の老化防止 トマトには、リコピンを始めとする様々な抗酸化物質が豊富に含まれています。 それらの抗酸化物質は、肌や血管、脳の老化を防ぐ効果があります。 骨を丈夫にする トマトには、骨を丈夫にし 骨密度を高める成分が豊富に含まれています。 癌(がん)の予防効果 トマトに含まれるリコピンは、肺がん・乳がん・前立腺がん・胃がん・大腸がんといった癌の発症リスクを軽減します。 また、万が一癌が発症してしまっても、癌が広がるスピードを緩める効果があります。 心臓病・糖尿病の予防効果 トマトに含まれる成分には、コレステロールを減らし血圧を下げる効果があります。 ほとんどの心臓疾患・糖尿病の発症リスクを軽減してくれます。 免疫力を高めアレルギーを改善する効果も トマトに含まれる成分には、免疫力を高める効果・免疫を正常化する効果 があります。 目に良い トマトに含まれる成分は、白内障や視力低下の予防に効果があります。
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