[上海/北京 7日 ロイター] - 新型コロナウイルスによる肺炎について、早期から感染拡大の危険性を指摘していた中国の医師が、同肺炎にかかり、7日に死亡した。 医師が勤務していた病院が明らかにした。 死亡したのは、湖北省武漢市の眼科医、李文亮氏(34)。 同氏ら8人は、当局に先んじて新型ウイルスの感染拡大に警鐘を鳴らしていたが、ネット上でウイルスに関する「違法で正しくない」情報を流したとして、当局の処分を受けていた。 ネット上では、李氏を英雄と称えたり、同情する声が広がっている。 また、初期対応が遅れた中国当局への批判も高まっている。 こうしたなか、中国共産党の機関紙、人民日報は、李氏の死を悼む投稿をしている。 李氏は診察した数名の患者が、重症急性呼吸器症候群(SARS)のような症状を示していたことから、ソーシャルメディアやチャットのメッセージで他の医師に懸念を示していた。 患者のサンプルからSARSのようなウイルスが確認されたことを示すテスト結果の写真も投稿していた。 ただ、武漢市の警察は1月初旬、同氏に対して、チャットでデマを流し、社会の秩序を大きく乱したと指摘。 こうした違法行為を続ければ、刑事責任に問われる可能性があると通告したという。 李氏は2月1日に自身も感染していることを明らかにしており、入院中だった。 中国国営テレビによると、湖北省では新型コロナウイルスによる死者は69人増え618人となった。 新たに感染した人は2447人だった。 中国衛生当局によると、中国本土で6日に新型コロナウイルスで死亡した人は73人、新たに確認された感染者は3143人だった。 これにより、中国本土の死者は636人、感染者は3万1161人に達した。
次の超過死亡には新型ウイルスとは直接関連ない死者(新型ウイルス流行に伴う医療崩壊により他の病気の治療を受けられなかった人など)も含まれており、これに注目することで、実際の犠牲者数が公式死者数よりも大幅に多い可能性が浮かび上がる。 今回の新型コロナウイルス危機では、データ集積方法が国によって大きく異なることから、各国の単純比較が困難となっている。 イタリアでは、2月20日~3月31日の期間の新型ウイルスによる死者は1万2428人とされている。 だが、過去5年間の平均と比較した同期間の「超過死亡」は2万5354人に上る。 米国ではこの差がさらに大きい。 米国での新型ウイルス流行がピークに達する前の3月の超過死亡数は6000人で、新型ウイルスによる公式死者数の3倍以上となっている。 他の欧州諸国と比べ新型ウイルス対策に成功したとされるドイツでさえ、今年3月の超過死亡数は3706人と、新型ウイルスの公式死者数である2218人を上回っている。 一方フランスでは、3月1日~4月27日の新型ウイルスによる公式死者数は2万3291人で、前年と比較した超過死亡数の2万4116人とほぼ一致している。 デンマークの疫学者チームが欧州24か国のデータをまとめている「欧州死亡率モニター()」プロジェクトによると、今年3月の死者数は例年と比べ増加していた。 EuroMOMOのプロジェクトコーディネーターを務めるラッセ・ベステルゴーア()氏は「超過死亡を説明できるものは(新型ウイルスの)他にはない。 これが1月なら、一部はインフルエンザによるものと説明できるかもしれない。 それに、欧州では火山の噴火や、地震も発生していない」と語った。 EuroMOMOのデータによると、3~4月に大きな超過死亡があったのはスペイン、イタリア、フランス、そして英国の4か国。 一方、新型ウイルスによる深刻な被害を免れているノルウェーやフィンランドでは大きな超過死亡はなかった。
次の新型コロナウイルスによる肺炎の感染者・死者の人数をめぐって、中国政府の発表を疑問視する声が後を絶たない。 大紀元は2月4日、湖北省の複数の火葬場を取材したところ、火葬場の処理量は平常時の4倍から5倍だという。 電話取材を受けたある火葬場の幹部によると、旧正月に入る前から無休で働いており、「身も心も持たない」ほど忙しいと述べた。 「昨日(3日)127人の遺体が運ばれてきた。 116人を火葬した。 死亡証明書の『死因』に『新型肺炎』と書いてあるのは8件、『新型肺炎の疑い』が48件だった」 同幹部の話によると、今までは朝6時から火葬に入り、昼ごろに作業は終了していた。 今は火葬炉が1日中、稼働している。 この火葬場に18台の火葬炉があるが、正常に稼働しているのは11台。 1人の遺体の焼却時間は50分ほどだという。 また、遺体搬送車が不足しているため、輸送能力が限られている。 今まで1台の車に1人の遺体を積んでいたが、今は2人を積んでいる。 それでも間に合わないため、バンの椅子を撤去し、7、8人を運搬している。 この火葬場には9台の遺体搬送車がある。 「今、運んできた遺体の数と処理量は、通常の4倍から5倍だ」と同幹部は言う。 武漢市の新洲火葬場も取材した。 取材に応じた職員は9台の火葬炉が24時間稼働していると答えた。 漢口火葬場は、20台の火葬炉が絶え間なく稼働していると大紀元の取材に答えた。 武漢市には現在、8カ所の火葬場がある。 冒頭の火葬場幹部によると、多くの遺体は病院からではなく、死亡者の自宅から運ばれてきたという。 「ちょっと計算してみたところ、38%が病院から、61%が自宅から運ばれてきた」 中国当局は新型肺炎感染患者の遺体取り扱いに関する通達で、自宅で死亡し死因がはっきりしない場合、感染者と接触した経歴があれば、一律に「感染疑い」として処理するよう指示している。 中国政府が発表した死者数は、感染を確定した患者の死亡者数であり、感染疑いのままで死亡した人を含んでいない。 (取材・王有法、何堅/翻訳編集・李沐恩) 読者メニュー• 関連リンク• 大紀元日本について• サイト所有会社• 株式会社大紀元(英語名 DJY Japan Inc. TEL:03-6806-8902 FAX:03-6730-2861• EMAIL info djy. jp 運営会社• 特定非営利活動法人エポックメディア• TEL:03-6806-8903 FAX:03-6332-9990• 運営責任者: 金丸真弥• EMAIL info epochtimes. jp 大紀元 Global Group•
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