効果・効能・作用 胃痛や胃炎、胃潰瘍の治療によく使われている薬で、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善にも使用されます。 胃粘膜を保護する作用、粘液の増加作用、胃粘膜修復作用、炎症の抑制などの作用があります。 また、ロキソニンなどの解熱鎮痛薬とセットで処方されることも多い薬で、鎮痛薬などが原因で胃があれるのを防ぐためにレバミピド錠100mg「ZE」を一緒に使用する場合があります。 効果の強さという点では、ネキシウムやパリエットなどのプロトンポンプインヒビターや、ガスターなどのH2ブロッカーと比較すると強い方ではありません。 レバミピド錠100mg「ZE」は穏やかに効果がもたらされ、その分、安全性が高い薬といえます。 ・胃潰瘍 ・下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期 レバミピド錠100mg「ZE」添付文書 副作用 レバミピド錠100mg「ZE」は副作用が少なく安全性の高い薬とされています。 副作用があらわれるとすると、主な副作用は、下痢、便秘、嘔気・嘔吐などです。 高齢者については、生理機能が低下しているため、消化器症状などの副作用に注意する必要があります。 また、副作用として眠気を心配をする方もいらっしゃいますが、製薬会社からの情報では眠気の副作用はあまり認められておらず、過度の心配はいらないと考えられます。 レバミピド錠100mg「ZE」を使用して眠気を感じるようなことがあれば一緒に飲んでいる他の薬などに原因がある可能性もあります。 体調の変化を感じた場合はすぐに医療機関を受診して、使用している薬剤名を医師に伝えて指示をあおいでください。 妊娠の有無を必ず医師に伝えてください。 飲み合わせ・食べ合わせの注意 レバミピド錠100mg「ZE」との飲み合わせで注意が必要な薬は基本的にはありません。 効果時間 血液中の薬の濃度が最も高くなる時間は、薬を使用してから約2. 5時間後とされています。 また、その後、約1. 6時間後に血液中での薬の濃度が半分になるとされています。 薬効・薬理 レバミピドの作用は、プロスタグランジン合成酵素(粘液の分泌を促したりする酵素)を活性化して、胃の粘膜を丈夫にし、胃酸に対する抵抗力を高めて胃腸を守ります。
次の病院の医師からほとんどの方が処方されたことのある「レバミピド」。 簡単に言ってしまえば胃薬なのですが、効果や副作用はあるのでしょうか? 今回は、レバミピドについて詳しく見ていきます。 本当によく処方される薬なので、知識として読んでみて下さい。 レバミピドの基礎知識 まずレバミピドの基本的な知識からご紹介します。 レバミピド=ムコスタ! レバミピドはムコスタとも言われている処方薬で「ムコスタ」のほうが聞き馴染みがある方も多いかもしれません。 ムコスタと言えば「胃の粘膜を保護する薬」で有名です。 薬の作用・効果が穏やかで副作用の心配が非常に少なく、安心して飲める薬です。 レバミピドはムコスタの「ジェネリック医薬品」として処方されているので、薬局に行きジェネリック医薬品を希望するという問診表を書いた方は、ムコスタの代わりにレバミピドを処方されていると思います。 ちなみにジェネリックとは開発品の特許が終了した後に販売する医薬品で、成分は同じだが、価格が安い医薬品のことを言います。 「後発医薬品」とも呼ばれているものです。 ・レバミピド錠100mg ・レバミピド顆粒20% ・レバミピドOD錠100mg この3種類が処方されています。 OD錠とは口腔内崩壊錠の略で、口の中の唾液ですぐ溶ける薬で、服用するときに水や噛み砕いて飲む必要がない薬のことを言います。 薬の効果の時間は変わりません。 もし自分が処方箋を貰った時に「レバミピド」があるかどうか見てみて下さい。 レバミピドはどのような疾患に使われる? レバミピドは胃を保護する効果がある薬です。 ・胃潰瘍 ・急性胃炎 ・慢性胃炎の急性悪性器の胃粘膜病変(びらん・出血) これらを改善する効果があります。 胃炎や胃潰瘍の治療に使われることが多く、本当によく処方される医薬品です。 また胃が荒れることによる胃痛・胃もたれには効果があります。 しかし、しかし胃もたれの場合、胃酸の分泌異常も関係してくるので、効果は薄いかもしれません。 ) レバミピドを飲むタイミング 1.胃潰瘍の場合 成人は1回100㎎を1日3回、朝と夕食後、さらに就寝前に服用します。 2.急性胃炎、慢性胃炎の急性悪性器の胃粘膜病変の場合、成人は1回100㎎を1日3回服用する 以上が服用するタイミングになります。 レバミピドは1日3回服用するのが基本です。 さらに妊娠中や授乳中の場合の服用も禁止されてはいませんが、本当に必要な時以外には処方しません。 抗生剤の中には胃薬を一緒に飲むことで効果が薄れるものもあります。 むしろ、ロキソニンなどのNSAIDsと呼ばれる鎮痛薬なら胃薬を一緒に出します。 まず必ず医師に「妊娠中である」「授乳中である」ということを伝え、適切な薬を処方してもらいましょう。 ・プロスタグランジンを増加させ、胃粘膜の血流や胃粘液の分泌を増加させる ・胃壁細胞の増殖を促す ・胃壁細胞の修復を促進させる このような効果があります。 胃粘液は胃の表面を覆う粘液をさし、胃酸を中和し胃壁を守る効果があります。 レバミピドには、プロスタグランジンという胃の粘液の分泌を増やす物質を増加させる効果があり、胃粘液を増やし胃を守ります。 さらに、胃壁細胞の修復、増加させる効果があるので、胃の粘膜を保護し回復してくれるのです。 レバミピドには、これらの働きを抑制する作用があり、攻撃因子を減らします。 上記で書いたのとあわせると、胃の粘膜を攻撃する因子を減らし、胃の粘膜を保護する因子を増やすので、胃を元の状態に回復させる効果があります。 レバミピドにはこの炎症性サイトカインによる炎症の抑制効果があることもわかっています。 レバミピドが効果的な症状 レバミピドは効果が穏やかなので、軽症の胃腸症状の方に効果を発揮します。 そのため、まだ初期の胃潰瘍や慢性胃炎の方はおすすめです。 また、後程紹介するロキソニンや抗生物質服用時に起こる胃腸障害を防止するためによく処方されます。 効果が穏やかで安全性が高いので誰にでもよく処方されますが、本格的な胃潰瘍・胃炎はレバミピドで改善することは難しく、ほかの薬を使用します。 さらにムコスタにはOD錠はありませんが、レバミピドにはOD錠が販売されています。 お年寄りや嚥下が苦手な方はレバミピドが大変人気があります。 レバミピドの副作用は? 上記でも少し書きましたが、レバミピドは安全性が高いことが証明されていて、副作用がほとんどないといわれている薬です。 しかし、全くないというわけでもなく本当に極稀に、低確率で副作用の報告があります。 ・ショック ・アナフィラキシーショック様症状 ・吐き気 ・冷や汗 ・顔面蒼白 ・手足のしびれ ・全身発疹 ・皮下出血 ・肝臓障害 ・かゆみ これらが報告されていますが、めったに起こることはありません。 ですので、副作用におびえなくても安心して飲んで下さい。 万が一副作用が出てしまった場合は、服用を中止しかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。 レバミピドとロキソニン よく病院でレバミピドとロキソニンを一緒に処方されたという方も多いのではないでしょうか? ロキソニンは有名な解熱鎮痛効果のある薬で、今では第一類医薬品として薬剤師の説明があればドラッグストアでも購入できる薬です。 このロキソニンは、人によっては胃腸障害(胃痛・胃荒れ)が起こるという副作用があり、この胃腸障害の副作用を防ぐためにレバミピドが一緒に処方されます。 レバミピドを飲むことで、ロキソニンによる胃腸障害の副作用を防ぎ、ロキソニンの効果をしっかり体に感じることが出来ます。 レバミピドはロキソニンだけではなく、ムコダインやムコソルバンといった痰を出しやすくする薬を処方されたときに、胃を守る薬としてよく処方される薬です。 レバミピドの購入方法 レバミピドは市販では購入することが出来ません。 医師の診察を受けてから、薬剤処方箋を貰い薬局で薬剤師に処方してもうしかありません。 では市販薬でレバミピドのような成分のものはあるかというと・・・ 「セルベール」という胃粘膜保護剤がが入っているものを選ぶといいでしょう。 ドラッグストアでもインターネットからも気軽に購入することが出来るので、常備薬として置いておいてもいいでしょう。 しかし、あまりに胃痛がひどい、胃痛が続く場合は違う重大な病気の可能性もあるので、まずは病院の受診がおすすめです。 レバミピドについてのまとめ いかがでしたか?今回は胃痛や胃もたれに効果のある「レバミピド」について見てきました。 ・レバミピドは胃痛や胃もたれに緩やかに効果を発揮する医薬品 ・ムコスタのジェネリック医薬品として販売されている ・1日3回飲むのが基本とされている ・副作用の心配が非常に少ない、安全性の高い医薬品 ・解熱鎮痛剤による胃腸障害を防止するためにも処方される ・市販では購入できず、医師の診断を受けてから処方される 以上5つがまとめとなります。 病院にかかれば一度は処方される薬で、安全性も高いことが証明されています。 ぜひ安心して服用してください。
次のもくじ• ロキソニンの作用おさらい! そもそもロキソニンは、次のような疾患・症状の、解熱・鎮痛・抗炎症作用がある薬です。 ・関節リウマチ ・変形性関節症 ・腰痛症 ・肩関節周囲炎 ・頸肩腕症候群 ・歯痛 手術後、外傷後、抜歯後の鎮痛・消炎を抑える働きもあります。 アスピリン喘息• 消化性潰瘍• ロキソニンには眠くなる成分(鎮静成分)は含まれていません。 そのため、ロキソニンを服用しても、眠くなることはありません。 レバミピドって、どんな薬? レバミピドは、胃炎・胃潰瘍治療剤です。 以下のような病態のときに使います。 ・発疹 ・薬疹様湿疹 ・じんましん ・かゆみなど このような症状があれば、医師または薬剤師に相談しましょう。 胃潰瘍や急性胃炎にはレバミピド! 胃薬は、作用別に、大きく3つの種類に分けられます。 それぞれに役割・作用が違いますが、レバミピドは 「防御因子増強型」と呼ばれるタイプに分類されます。 1) 胃酸分泌抑制型…胃もたれの時に レバミピドは胃もたれの治療薬としては、向いていません。 胃酸やペプシンという酵素は、胃を攻撃します。 そのために、「攻撃因子」とも言われますが、胃酸の分泌を抑制するのが次の薬です。 ・タケプロン(ランソプラゾール) ・ガスターなど 胃もたれは、胃の運動・消化する力が弱まると、起こります。 胃がもたれるときは、胃酸分泌抑制型の胃薬がいいでしょう。 胃酸などの攻撃から、胃を守る粘膜・血流を防御因子と言います。 防御因子増強型には、ほかに次のような薬があります。 ・ムコスタ ・セルベックスなど 3)機能改善型…吐き気・食欲不振の時に 胃の運動を調節して、吐き気・食欲不振などの症状を、改善します。 ・プリンペラン ・ドグマチール ・ナウゼリン ・ガスモチン ロキソニンは胃薬と一緒に飲むのがよい? ロキソニンの副作用には、次のような消化器症状があります。 ・食欲不振 ・胃の不快感など 胃では、「プロスタグランジン」という物質が、胃粘膜の保護や、血流を維持しています。 ロキソニンは、プロスタグランジンを増やす酵素を邪魔します。 ロキソニンを服用すると、胃の粘膜の血流を悪くし、胃粘膜の保護作用も低下するため、胃を荒らしてしまうことがあります。 あるいは、痛いときだけ飲む場合に、何か少し食べてから飲むようにしてください。 レバミピドの他に、同じ防御因子増強型胃薬の「セルベックス」という胃薬を処方されることもあります。 ロキソニンだけを単独で飲み続けた場合、胃が傷つき、その状態が長く続くと、胃潰瘍を起こしてしまいます。 胃薬ならなんでもいいの? レバミピドと 「セルベックス(一般名:テプレノン)」はどちらも「防御因子増強型」胃薬なので、働きは同じです。 レバミピドは食事の影響を受けませんが、セルベックスは食事の影響を受けます。 食後に服用したほうが、薬の有効成分が、体内に吸収されやすくなるのです。 そのため、ロキソニンを頓服で服用する時は、食事の影響を受けないレバミピドを、一緒に服用するほうがいいとされています。 しかし、ロキソニンとセルベックスを併用する場合もあるので、服薬の指示に従いましょう。 まとめ ロキソニンは、痛み止めの代表といっていいのかもしれません。 医療機関でも、ロキソニンだけを、処方されることがあると思います。 もともと胃が弱い方・胃潰瘍になったことがある方は、担当医にその旨を話したうえで、胃薬を処方してもらうようにしましょう。 OTC(一般医薬品)を服用するなら、胃の弱い方は、胃の粘膜保護剤が配合されているロキソニンSプラスのようなものを選ぶとよいでしょう。 次の記事もチェック! 【参考文献】 日医工 添付文書 胃炎・胃潰瘍治療剤 日本薬局方 レバミピド錠 第一三共ヘルスケア株式会社HP くすりと健康の情報局 胃もたれの原因 三共製薬株式会社 添付文書 鎮痛・抗炎症・解熱剤 日本薬局方 ロキソプロフェンナトリウム錠 公益財団法人日本医療機能評価機構HP Mindsガイドラインライブラリ ガイドライン解説-胃潰瘍を理解していただくための解説 QLife 株式会社QLife運営医療サイト レバミピド錠100mg「NP」.
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