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次の[newpage] チャンピオンの代替わり、ブラックナイトの収束など沢山のことが起きたあの年からすでに5年。 約10年もの間玉座を防衛し続けたダンデはその立場を降りると共にローズが所有していたタワーを買い取り、バトルタワーに作りかえガラルの新たな未来のために奮闘してきた。 ブラックナイトを引き起こした張本人であるローズは現在も外に出てこれてはいない。 ただし彼ほどガラルに貢献した人物といえば右に出るものはいなく、自首したこともあってそろそろ新たな門出を迎えるのではと噂されている。 秘書であるオリーブは当初自分も着いていくと泣いていたが、ローズが彼女は私が利用していただけだと全て罪を被ったおかげでオリーブは捕まることがなかった。 もちろん重要参考人として1度は連行されたが、解放された現在はローズの帰りを待つとバトルタワーを経営するダンデの臨時秘書として働いていた。 何度か正規で雇われる気は無いかと問われても彼女はローズ以外の人間に仕える気は無いと1度も首を縦に降ることは無かった。 自分を玉座から引きずり落としたあのチャレンジャー…現チャンピオンは今も玉座を防衛し続けている。 先日会ったライバルには昔のお前見てるみたいだぜと笑われた。 ソニアは博士に、ホップはソニアの右腕として働いている。 新世代のジムリーダー達も誕生しそれぞれが目覚しい活躍を見せている。 …この数年間本当に色々なことがあった。 より良い未来をと駆け抜けて来た結果が全て良いものだったとは思っていない。 ただそれでも、このタワーから見える景色だけでも守りたいと思う。 1人過去に思いを馳せ、物思いに耽っているとオーナーと声がかかった。 オリーブが仕事を持ってきたのだと気づき返事をしながら振り返る。 「オーナー太りました?」 「今かなりシリアスな空気だったと思うんだが。 」 「すみません。 正直なもので。 」 「え?冗談じゃないのか?」 「正直なもので。 」 あまりにもドストレートな物言いに乾いた笑いを零しながら気のせいだと伝える。 それに対し有能な臨時秘書は顎に手をやるとまじまじこちらの体を見始めた。 やめろ!未だ未開の体だぞ! 「そうですか?前より少し腹回りが気になるような…」 「ははは!食事には気を使っているし大丈夫だ!心配掛けたな!」 ははは! はは! … [newpage] 太った… あの後その場を誤魔化しながら仕事を終わらせ、すぐさま自宅に帰り少し埃の被った体重計を引っ張り出したダンデは1人頭を抱えていた。 そんなに変わっていないだろうと自分に言い聞かせ体重計にのったが、メモリを見ると5年前より確実に太っていた。 数字にすると3キロ程度だがそこは問題ではない。 問題なのはそこまで体重が変わっていないのに他人から見て太ったとわかるほどに太ってしまったことだ。 要するに筋肉が落ち脂肪に変わったのだ。 筋肉は脂肪より重いものだ。 そして筋肉は筋トレをやめると脂肪に変わる。 つまり筋肉量が落ちると痩せる。 正確には軽くなる。 運動をやめたのに食事制限をしなくても太ってない!というのは間違ってはいないが正しくもない。 重さ的な意味で軽くはなるが重い筋肉が軽い脂肪に変わっているだけで痩せてはいないのである。 チラリと鏡に目をやり立ち上がって直立不動になる。 今まで全く気にならなかったがチャンピオン時代は6つに割れていた腹筋が姿を消しており、ガラル1セクシーだと言われた太ももは筋肉ではなくぷにっとした肉が乗っていた。 腕も普段はオーナーの制服で隠れていたが今改めて見ると二の腕がぷにっとしている。 視線をずらすとすぐ側にはキツくなったチャンピオン時代のユニフォームが散乱している。 体重計が壊れているのかもしれない!と悪足掻きをしながらいそいそとユニフォームを身に纏おうとしたらスポーツレギンスが入らなかったのである。 …これはまずい……。 いくらチャンピオンを降りたとはいえ未だに自分に憧れてくれる人達もいる以上だらしない姿を見せるわけには行かない。 どうにかしなければと思うが全くいい案が浮かばない…。 思えばチャンピオン時代は全て周りが用意してくれた栄養士やトレーナーがいたため自分でどうにかする必要がなかった。 自分でやることといえば日々の食事に少し気をつけることとプロテインを飲むことくらいだった。 オーナーとなった現在は事務仕事が忙しすぎて運動をする暇もなければ食事も簡単なものしか取っていない。 自分の信頼するトレーナーや栄養士はチャンピオン交代時に新チャンピオンを支えて欲しいと譲ってしまい、先輩風吹かせた手前今更戻ってきて欲しいなどとは言えない。 どうしたものか…。 ぐぬぬとパンイチで鏡を見ては立ったり座ったりしながら頭を抱える主人を心配そうに見つめた相棒は普段主人があまり触らないスマホへそっと手を触れある人物にその光景を見せた。 [newpage] 「本日はオーナーにパーソナルトレーニングを受けてもらいます。 」 「なんて?」 「パーソナルトレーニングを…」 「い、いや待ってくれ!昨日俺は大丈夫だと言ったはずだぜ!」 「ローズ様の現役時代の映像を見て楽しんでいたのに突然パンイチの男が頭抱えてる映像送られてきた時の私の気持ちわかりますか???」 「すまない…。 」 オリーブマジキレそうと言い出しそうな顔で凄まれては謝るしかない。 リザードン心配してくれるのはありがたいが女性に恋人でもない男のパンイチを送るのはタブーだぜ…。 「とにかく。 信頼出来るトレーナーを呼びましたのでまずは顔を合わせてくれますか?」 「え?もういるのか?」 「昨日パンイチの映像見て速攻で連絡しました。 」 少し怯えさせてしまいましたが大丈夫です、と続けられる。 すまない顔も知らないトレーナー…。 ではお呼びしますのでと席を外したオリーブを待つこと数分。 失礼しますという言葉と共に入ってきたのは自分と同じか少し歳下くらい?の女性だった。 女性か…。 「この子はローズ様も信頼して契約していたトレーナーです。 管理栄養士の資格も持っていますので食事の指導も可能です。 」 「いや…だが、その…」 「オーナーが仰りたいことはわかりますがこの子は貴方のライバルも契約して太鼓判を押すほど優秀なトレーナーですよ。 」 ! キバナが…。 こう言ってはなんだがキバナのファンは俺よりこう…なんというか、強火な女性が多い。 そのためこういった相手に女性を選ぶことは無いのだが、そのキバナが太鼓判を押すくらいだ。 よほど優秀なのだろう。 「契約期間は半年間だけでしたがその間トラブルを起こすことも無く仕事をやり遂げ、むしろナックル側から引き止められるほどでしたね。 」 その言葉にいえ、そんなと照れたようにはにかむ様子は可愛らしい。 「では契約成立ということでよろしいですね?」 「待て待て待て。 キバナが認めるくらいだからよほど優秀なのだろうとは思うがまだ説明も何も受けていないし彼女の名前すら聞いていないぞ!?」 「ご安心ください。 カレーばかり食べているオーナーのためにもきちんと食事指導付きのコースにしていますので。 」 「いや、そういうことではなく! というかなぜカレーばかり食べていると知っているんだ!?」 「たまにスパイス臭いので…」 「臭い!?」 「あ、定時なので失礼しますね。 」 最後までマイペースな臨時秘書はこちらの話を聞くことも無くパタンと扉を閉めて去っていった。 執務室には微妙な空気が残った。 [newpage] 「あ、あの…」 「あ、ああ…すまない…見苦しいところを見せてしまったな…。 」 「いえ、オリーブさんのあの独特な感じは慣れてるので…」 あははと苦笑いをしながらこちらを気遣う様子に申し訳なさが募る。 初対面の女性に気を遣わせてしまった…。 とにかく契約が結ばれている以上本人である自分が話を聞かないと始まらないと思い、目の前の女性を執務室のソファに座るよう促し自分も向かい側に座る。 「初めからこんな感じですまないが、君との契約内容を俺は知らないんだ。 すまないがオリーブとどういう契約をしているか聞いてもいいか?」 「あ、はい。 もちろんです。 えーと…」 持っていたカバンから書類を取りだしこちらをご覧下さいと契約内容が書き記された用紙とコースの案内が細かく書かれていた。 コースの案内はかなり分かりやすく説明が書いてあり、まとめれば時間の取れない自分に合わせカスタムしたトレーニングメニューと食事指導が入るというものだった。 「まず、ダンデさんの場合は無駄な脂肪を落とし体を引き締める目的であってますね?」 「あ、ああ。 」 「まず筋肉をつけることを太る、脂肪を落とすことを痩せるというように筋肉をつけながら痩せるということは不可能なんです。 まあ厳密に言うと不可能というよりは限りなく無理に近いのでどうしてもどちらかによってしまう感じですね。 痩せるために有酸素運動をするとどうしても筋肉が落ちるので筋肉をつけながら綺麗にダイエットをしたいという場合はまず筋トレをして筋肉量を上げてから有酸素運動をメインにすることを勧めています。 もちろんどちらも行うんですけどこなす量を調節する感じですね。 男性はホルモンバランスの関係もあり筋肉がつきやすいうえ、ダンデさんの場合は見た感じそこまでダルダルという訳でもないので普通に筋トレをして適度に有酸素運動をして食事に気を付ければわりと早く結果が出るかと思いますよ。 」 食事の指導も行うのでまずは今週食べたものを覚えている限りでいいので書いてみてくださいとテキパキ案内をしていく彼女を見て少し呆気にとられた。 「どうかしましたか?」 「いや、その…幻滅しないのか?」 「え?」 「自分で言うのもなんだが俺はもう降りたとはいえ長くチャンピオンを務めていた関係上いまだにヒーローだと扱われることがある。 そんな俺が仕事に追われ体の管理も出来ずに太ったなんて笑い話じゃないか。 」 そう。 いまだにこのガラルでは俺をヒーローだと憧れてくれる人がいる。 自分にとってはあなただけがチャンピオンだなんて現チャンピオンには申し訳ないがありがたい言葉を貰ったこともある。 それなのにも関わらずまともに仕事の調整もできず太りましたなんてお笑い草だ。 ため息つき太ったことを認めたくなかった本当の理由を零すと目の前の彼女はうーんと少し考えてからこちらに視線を向けた。 「誰も笑わないと思いますよ。 あなたがチャンピオンを降りてからの5年間、ブラックナイト被害を受けた各地の復興支援にガラルトレーナーの育成…その他にもローズさんが出来なかったことを達成しやらかしてしまったことの後始末をつけながら沢山のことをこなしてきました。 ただのタワーオーナーなのにここまでやるの?って思うこともありましたがそれも良い意味での話です。 自分の身も省みずにこの地の未来のために、なんて普通の人にはできません。 少なくとも私はあなたを尊敬しています。 」 そう言った彼女の眼差しは真剣なもので嘘偽りがないのだということが伝わってくる。 目に熱いものが込み上げてくるのを感じながら誤魔化すかのように笑ってありがとうと伝えた。 「それではこれからよろしくお願いしますね。 早速ですが明日からトレーニングが入ってますので19時頃の仕事が終わる時間帯にまた来ますね。 」 そう言って立ち上がって礼をする彼女に慌ててこちらも立ち上がり礼をして握手をする。 握手をしながらそういえば食事の書き出しをしていなかったと改めて紙を手に取った。 「あ、ああ! よろしく頼む! あ、そういえば食事の書き出しだったな…ええと、確か昨日の昼はタワー食堂のボーンカレーで夜はすっぱくちカレーで… 「ちょっと待ってください。 」ん?」 「…まさか三食カレーなんて食べてませんよね?」 「うん?カレーならチャレンジャー時代から作ってるし簡単だからな!よく食べてるぜ!!週4くらいでは食べてるが味は変えてるから飽きないな!」 そういうと彼女は頭を抱えてから吠えた。 「カレーなんて高カロリーの食べ物毎日食べてたら太るに決まってます! 栄養だって偏りますしまずは栄養素から叩き込みますからね!!!」 「え!?」 続かないのだ。 [newpage] ダンデ 26歳くらい。 まだまだ若いが忙しすぎて片手間で食べられるカロリーバーや菓子パンなどを食べることが多くなった。 言っているとおり食事には気をつけているがジャンクを食べる頻度が上がり運動をしなくなったので一気に太った。 ライバルの板チョコポスターを見せられながら筋トレをする日常が待っている。 わりとトレーナーの言葉に胸を打たれているし普通に適齢期なのでこの子いいな…とか思いかけている。 チャンピオン時代はスタッフディフェンスやイエスダンデノータッチの訓練されたファンが多かったので女性と付き合ったことがない。 未開の体 なので多分ちょろい。 オリーブ ローズ様のバトルのめちゃくちゃいい所でパンイチ速報が流れてきたのでマジキレそう。 トレーナー 実はキバナの元幼馴染、昔はポチャだったが…?という裏設定。 バリバリチャンピオン時代ダンデのセクシーダイナマイト筋肉はめちゃくちゃ好みだった。 この筋肉はワシが育てたと言ってみたい。
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