1: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 08 ID:bhTECCpBO 八幡「今日、用事があるから早く帰ってもいいか?」 雪乃「待ちなさい」 八幡「なんだ?」 雪乃「今、あなた私と一色さんを間違えそうにならなかったかしら?」 八幡「……気のせいじゃないか?」 2: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 94 ID:bhTECCpBO 雪乃「そう……私の聞き間違いかしら?」 八幡「当たり前だ、なんでいきなり一色が出てくるんだよ」 雪乃「そうね、……それでなんだったかしら?」 八幡「今日は用事があるから早く帰りたいんだよ、ダメか?」 雪乃「その用事というのは?」 4: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 08 ID:bhTECCpBO 八幡「言わなきゃダメか?」 雪乃「私にはあなたがサボることのないように監視する義務があるのよ」 八幡「別にサボるわけじゃねぇよ。 いいだろ?依頼も来ねぇし、由比ヶ浜は三浦達とどっか行ったみたいだし」 雪乃「依頼はいつくるかわからないし、由比ヶ浜さんには大切な用事があって欠席してるのよ。 あなただけ理由もなく帰らせるわけにはいかないわ」 5: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 86 ID:bhTECCpBO 八幡「……最近、おまえ由比ヶ浜に対して甘すぎじゃないか?」 雪乃「話を逸らさないでちょうだい。 それで、万年暇人の比企谷君にはどんな用事があるのかしら?」ニッコリ 八幡「良い笑顔で心を抉るようなことを言うのを辞めろ。 ……買い物だよ、買い物」 雪乃「……そう、小町さん今は大事な時期だからあなたが代わりにということかしら?」 八幡「ま、そんな所だ」 雪乃「そう、なら仕方ないわね。 早退することを許可します。 」 八幡「……悪ぃな」 雪乃「小町さんのためなら仕方な ガラッ いろは「先輩!早く買い出しにいかないとお店閉まっちゃいますよ!」 八幡「あぁ、すまん。 今行く」 雪乃「待ちなさい」 8: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 たまたま俺が捕まっちまったんだよ」 いろは「先輩はわたしを何だと思ってるんですか!」 八幡「ゆるふわビッチ」 いろは「先輩、ひどい!そういうこと言うと明日のお弁当にトマト入れちゃいますよ?」 八幡「すいませんでした……」 雪乃「ちょっと待って」 13: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 18 ID:bhTECCpBO 雪乃「何故、一色さんが比企谷君にお弁当を作ってあげてるのかしら?」 いろは「何かと先輩にお手伝いして貰ってるのでお礼も兼ねて作ってるんですよ~」 八幡「俺は食費が浮く、一色は俺をこき使える。 Win-Winの関係ってやつだ」 雪乃「そう……」 八幡「意外にこいつの料理美味いしな」 いろは「先輩は甘い玉子焼きが好きなんですよね~」 八幡「……まぁ、甘いのは大概好きだからな」 いろは「『わたしの作る玉子焼き』が好きなんですよね?」 八幡「別におまえが作ったからというわけじゃない、小町の作った玉子焼きだって好きだ」 いろは「でも、『わたしの作る玉子焼き』も好きですよね?」 八幡「……嫌いではないな」 いろは「ふふっ、そういうことにしておいてあげますよ」 雪乃 なぜかしら、部室なのにとても居づらいわ 16: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 80 ID:bhTECCpBO いろは「それはそうと、もう行かないとお店閉まっちゃいます。 早く行きますよ、先輩」 八幡「あぁ、じゃあ雪ノ下、また明日、な。 」 雪乃「えぇ、また明日」 いろは「雪ノ下先輩、失礼します!」 八幡「じゃあ行くぞ、いろは」 雪乃「やっぱりちょっと待ちなさい!」 26: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 41 ID:bhTECCpBO 八幡「またか、今日のおまえはおかしいぞ、雪ノ下」 雪乃「いえ、おかしいのはあなたの方よ。 今、あなた一色さんを下の名前で呼ばなかったかしら?」 八幡「はぁ?何言ってんだ。 ……雪ノ下、おまえ疲れてるんだよ」 いろは「先輩、どさくさにまぎれてわたしを下の名前で呼んだんですか?ごめんなさい、先輩はイイ人だとは思ってるんですが……」 八幡「ほら見ろ雪ノ下、また一色にフラれただろ。 今日はわたしに付き合ってください!」 雪乃「お願いだから待って、私の話を聞いて」 36: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 53 ID:bhTECCpBO 八幡「ハァ さっきからどうしたんだ?、雪ノ下」 雪乃「なぜ一色さんとあなたが一緒に映画をよく見ている口振りなのかしら?」 八幡「よく一色が俺んちに来て、映画よく見てるからな」 雪乃「何故、一色さんがあなたの家に来て…… いろは「あーーっ!先輩!もうホントに時間がヤバいです!」 八幡「ということらしい、悪いな雪ノ下先に帰らせてもらうぞ」 雪乃「まだ話は終わってないわよ」 八幡「おまえも疲れてるみたいだし、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないか?」 雪乃「待ちなさ 「雪ノ下!」 ビクッ 八幡「俺なんかに言われても迷惑だろうが疲れてまた身体壊したりしたら由比ヶ浜がまた悲しむぞ?だから、疲れてる時はゆっくり身体を休め」 雪乃「……ごめんなさい。 あなたの言うとおり今日はもう帰らせてもらうわ」 八幡「……その、なんだ。 おまえが身体壊したら俺も気になるというか、心配、だしな」 雪乃「比企谷君……」 いろは「むぅ、先輩!行きますよ!」 八幡「わかった、わかった。 31 ID:bhTECCpBO 結衣「あ~楽しかった。 ……ん?あのアホ毛はヒッキー?おーい!ヒッキー!」 八幡「おぅ、由比ヶ浜か」 いろは「あ、結衣先輩!」 結衣「やっはろー!あれ?いろはちゃんも一緒?」 いろは「はい、先輩に生徒会の買い出し手伝ってもらいました」 結衣「そ、そうなんだ。 86 ID:bhTECCpBO 八幡「いや、これはだな。 最初は俺が荷物持ちやってたんだが……」 いろは「結構な量ですし、先輩一人に任せるのはどうかと思ったので。 なら二人で持てば負担半分じゃないですか」 結衣「な、な~んだそういうことだったんだ……。 最初二人が手を繋いで買い物してるのかと思ったよ」 いろは「結衣先輩、何言ってるんですか。 ヘタレな先輩が女の子と手を繋ぐなんてできるはずないじゃないですか」 八幡「俺を舐めるなよ、女の子と手を繋ぐなんて小町で馴れてる。 25 ID:bhTECCpBO いろは「どうしました?」 結衣「なんでいろはちゃん、ヒッキーに抱きしめられてるの?その前になんでヒッキーと映画見てるの?」 いろは「あぁ、前に先輩の家で生徒会で使う資料作るの手伝って貰った時に『暇だから何か流しながら作業しよう』ってことになったんですけどね。 流した映画が思った以上に恐くて……」 八幡「で、元凶は俺だから罪悪感もあって対小町モードで一色に接しただけだ」 結衣「なにそれ、羨ま……じゃなかった。 47 ID:bhTECCpBO いろは「なんでこんな目が腐った人とわたしが付き合わないと行けないんですか。 先輩みたいな人と付き合ったら『俺以外の男のアドレスは全部消せ』っていうタイプですよ!ほら、わたし束縛されたりするの嫌じゃないですか~?だから、ごめんなさい無理です」 八幡「俺だってこんな男を労働力としか見ないゆるふわビッチなんて嫌だ。 こういう奴ともし付き合ったら半年ぐらいしたら『だって寂しくて……』とか言って浮気する。 賭けてもいい。 てか、アドレス全部消せなんか言う訳ねぇだろ」 いろは「わたしだって浮気なんかしません!見ての通りわたしは一途な乙女なんです!」 八幡「俺は見たまんまを言っただけだ」 いろは「ぐぬぬ……」 八幡「ぐぬぬ……」 結衣「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」 結衣 なんであたしが二人の仲裁に入ってるんだろ…… 八幡「そうだ、由比ヶ浜。 小町に確認してみろよ。 俺達がどれだけ仲が悪いか知ってるから」 いろは「そうですね、小町ちゃんならわたし達がどれだけ仲が悪いか知ってますね。 50 ID:bhTECCpBO 小町『どうしたんですか?結衣さん?』 結衣「今、いろはちゃんのこと義姉ちゃんって呼ばなかったかな?」 小町『いろはさんも『義姉ちゃん候補』の一人ですからね、言い間違いですよ。 それでお兄ちゃんといろはさんのことでしたっけ?』 結衣「なんか釈然としないけど、まぁいいや。 二人が自分達は仲が悪いって言ってるんだけどそうは見えなくて」 小町『え? 小町から見てもただのバカップルにしか見えないけど あっ でもそんなこと言ったらいろはさん、結衣さん、雪乃さんで修羅場、お兄ちゃんが大変なことに。 あー……そうですね、お二人は喧嘩してばかりですね』 結衣「その『え?』と『あっ』は何?ま、いいや。 06 ID:bhTECCpBO 小町『結局、どっちも良いみたいな結論でしたけど。 毎回なんかで言い争ってますね』 結衣「しょうもない喧嘩してイチャイチャしてるようにしか思えないんだけど」 小町『それを毎回見せつけられる小町の身になってください』 結衣「うん、お疲れ様。 はぁ、やっぱり二人は……」 小町『……いや、まだ付き合ってはないと思います。 だけど、そう思われても仕方ないぐらいイチャイチャはしてますね』 結衣「うぅ……」 小町『結衣さん』 結衣「何、かな?」 小町『確かに二人は最近仲が良いです。 38 ID:bhTECCpBO 小町『お兄ちゃんのことを一番好きなのは結衣さんだと思います』 結衣「え、あ……」 小町『クリパの時だってあんなに意識しあって微笑ましく思いました。 小町も結衣さんのことを応援しています。 ……でも、選ぶのはお兄ちゃんなんです』 結衣「うん……」 小町『きっと彼女ができたらお兄ちゃんは浮気なんかしません。 そこでゲームセットです』 結衣「そう、だろうね……」 小町『でもお兄ちゃんは答えを出してない。 ならチャンスは今しかないんです!』 結衣「……!」 小町『だから、頑張ってください。 抑えて、お願いだから」 結衣「ごめん、つい小町ちゃんと長電話しちゃった。 27 ID:bhTECCpBO ガンバルンダカラネー! いろは「良かったんですか?結衣先輩置いてきて」 八幡「いいんだよ、女子同士の電話は長いからな」 いろは「クシュッ う~寒くなってきましたね」 八幡「ガサゴソ ほれっ、使え」 いろは「ぁ、カイロ。 ありがとうございます、でもそしたら先輩が寒くないですか?」 八幡「俺は大丈夫だ……クション!」 いろは「……」 八幡「……」 いろは「ぷっ、カッコつけるからですよ。 先輩」 八幡「……うるせぇ」 いろは「じゃあ、こうしましょ。 えいっ」 八幡「……手を繋ぎながら袋持つとか持ち辛いことこの上ねぇな」 いろは「ヘタレじゃない先輩なら別に問題ないですよね?」 八幡「まぁな」 いろは「……顔、真っ赤ですよ?先輩」 八幡「寒ぃからな。 87 ID:bhTECCpBO いろは「先輩、この手の繋ぎ方の名前知ってます?」 八幡「……恋人繋ぎか?」 いろは「それも正解です。 でも 貝殻繋ぎ とも言うんです」 八幡「へぇ……」 いろは「蛤 はまぐり の貝殻は一対は他の貝殻と合うことはないそうです。 だから、昔は結婚式にも使われたとか」 八幡「よく、そんな話知ってたな」 いろは「ぁ、これ漫画で知りました」 八幡「俺の感心を返せ」 いろは「でもそれを知ってわたしも手を繋ぐのは一人だけがいいなぁ、なんて思ったり」 八幡「……似合わねぇな」 いろは「言ったじゃないですか、わたしは一途なんです。 だから、だからですね、先輩……」 八幡「一色」 いろは「……今週一週間は二人きりの時は下の名前で呼ぶって約束したじゃないですか」 八幡「約束じゃなくて罰ゲームだろ。 てか、今日呼ぶなとか言ってなかったか?」 いろは「二人きりじゃないのに呼ぶからですよ」 八幡「わかったよ。 84 ID:bhTECCpBO いろは「『だから待っててくれないか? キリッ』カッコつけ過ぎですよ、先輩。 アハハ!! 」 八幡「……もうやだ、この後輩」 いろは「ほら、落ち込まないでください。 帰ってアナと雪の女王見ましょ?」 八幡「あぁ……」 いろは「先輩?」 八幡「……んだよ?」 いろは「……待たせすぎたら嫌ですよ?」 八幡「……あぁ、そう長くは待たせない」 いろは「それ、この前の仮面ライダーのセリフじゃないですか」 八幡「真面目に答えると馬鹿にされると学んだからな」 アシタ、オベントーニ、ナニイレテホシイデスカ? トマトイガイナラナンデモイイ ナンデモイイガイチバンコマルンデスヨ! 35 ID:bhTECCpBO これにて終わりです!携帯からの投稿なので遅くてすいません。 vip2ch.
次の63 ID:n6VFuNVd0 ガラッ 八幡「…うす」 八幡「…珍しいな、由比ヶ浜がいないのはともかく雪ノ下までいないのは」 八幡「まあ本読んで時間潰すとするか」 八幡「…いや、昨日課題夜遅くまでやったから眠いな。 寝るか」 八幡「さて、椅子で寝るとなると1番重要なことはどう座ると寝れるかである」 八幡「前屈みになると頭に血が上って寝るどころじゃなくなる。 71 ID:n6VFuNVd0 雪乃「比企谷君。 46 ID:n6VFuNVd0 八幡 …どうやら30分だけ寝れたみたいだ 八幡「てか、遅かったじゃねーか雪ノ下。 45 ID:n6VFuNVd0 雪乃「…比企谷君、あなたとうとう言葉を話せなくなったの?」 八幡 会話しないで2人でいることなんてよくあることだろ…なんで今日に限って話しかけてくるんだよ… 雪乃「…まあいいわ。 81 ID:n6VFuNVd0 雪乃「あなたが口を開くたび温暖化現象は進むわ」 八幡「全人類口を開くたび温暖化現象進めてるわ」 雪乃「…あなたが口を開いて言葉を発すると私が毒を吐かなきゃいけなくなるじゃない」 八幡「自覚あったのかよ!」 雪乃「あなたが口を開きさえしなければ私は毒を吐く必要もない。 私が毒を吐く必要がない=世界が救われる、よ」 八幡「お前を世界に見立てるなよ…」 雪乃「以上のことから比谷君は口を開かなければいいと思うの」 八幡「俺の苗字略すな!」 雪乃「ほら、また口を開いた。 46 ID:n6VFuNVd0 八幡 由比ヶ浜には俺に言う悪口ほど酷いことなんて言わないし… 八幡 …やっぱり俺に対してしか言わないのな…相当嫌われてるなこいつに… 八幡 もういっそのこと本当に口開かないでいいだろうか、雪ノ下に対して 八幡 よし 八幡「雪ノ下」 雪乃「毒を用意するからちょっと待ってちょうだい」 八幡「俺はお前に今後口開かないことにすりゃいいんだろ?」 雪乃「ま、まあそうだけれど」 八幡「俺は雪ノ下の悪口には疲れました、よってもう無視します」 雪乃「…あなた脳みそ頭の中に入れ忘れたの?」 八幡「俺がお前に何言われても口開かねえし何も言わないしそれでいいだろ」 雪乃「ちょっと待ちなさい比企谷君。 訳がわからないのだけれど」 八幡「要するに毎日悪口言われて俺の心は傷つきました。 って言っても本を鞄に詰めて耳栓外すだけだが 雪乃「…」 八幡「…」 八幡 じゃあお先に。 16 ID:n6VFuNVd0 雪乃「…あなた、自分で馬鹿なことしてる自覚はあるの?」 八幡「…」 雪乃「無視、とは最低の人間がすることよ。 21 ID:n6VFuNVd0 八幡「そうか、確かにお前は見てわかったのかもしれないが無視されるのは実際やられた奴にしかわからない辛さなんだよ」 八幡「現に俺も辛かった、無視された時 はな」 結衣「わかってて…その辛さをわかっててなんでわざと無視するの!」 八幡「もういいか?昼休みそろそろ終わりそうなんだが。 今日も絶好のぼっちライフがおくれそうだな」 小町「ああ…小町のお兄ちゃんは朝からこんな残念なこと言う人間なのです…」 八幡「残念でもないだろ、じゃあ行ってくる」 小町「すとーっぷ。 よって… 結衣「…ヒッキー」 八幡「…なんだ由比ヶ浜。 俺はこれから読書しようと思ったんだが」 八幡 耳栓つけて 結衣「…いや、やっぱなんでもない。 今俺は部活動禁止により部室に入れない 八幡 …それに会うたび暴言言ってくる嫌な奴もいるしな。 さて、買いに行くか 雪乃「…あなた、まだ無視を続けるつもりなの?」 八幡 どこに買いに行こうか迷うな…値段が安いもの選ぶか 雪乃「ま、待ちなさい比企谷君!」 スタスタ 雪乃「…っ」 戸塚「あれ?どうしたの雪ノ下さん」 雪乃「…いえ、なんでもないわ。 てかなんでお前こそこんなところにいるんだ。 前者なんか由比ヶ浜が言ったことだろ、俺自身全く関係ない」 結衣「ゆきのんが昨日どれだけ弱々しかったか知らないでしょ…ヒッキー」 八幡「お前が言ってた辛そうに見えただっけ?あのな由比ヶ浜。 あいつは俺があいつを無視することに悲しみなんか覚えるわけないだろ。 弱々しくなるどころか元気になってないとおかしいはずだが」 結衣「何もわかってない!何もわかってないよヒッキーは!」 八幡「別にわかりたくもないんだがな。 小町にする?小町にする?それとも小町にする?」 八幡「選択肢を増やせよ…ご飯も風呂もまだいい」 小町「そうなの?」 八幡「ああ。 一緒に登校できなかったのは惜しいが 雪乃「あ…」 八幡「…」 八幡 なんで戸塚じゃなくてこいつなんだ… 八幡 てかしばらく休むんじゃなかったのか…と思ったが休むのは部活だけか 八幡 まあどうでもいいか、早く戸塚に会いに行かねば 雪乃「…!ひ、比企谷君!止まりなさい!」 八幡「…」 八幡 なんでこんなに声かけてくるんだ?せっかく無視を選んだのにこれじゃあ意味がないだろ… 八幡 まあいい。 応答するとまた毒舌吐かれるだけだ。 比企谷、部活をサボるとはいい度胸じゃないか」 八幡「ああ、その件ならサボってたわけじゃないんで」 平塚「サボるのではないならなぜ部活に来ない?」 八幡「由比ヶ浜に参加禁止って言われたもので」 平塚「由比ヶ浜に部活の参加有無を決める権利はないだろう…」 八幡「さあ?まあそう言われたから俺は行かなかったというわけです」 平塚「はあ…そのことは後で由比ヶ浜と話すとしてだ。 雪ノ下がしばらく部活を休むと言い出したんだ。 41 ID:YXbKWjx30 結衣「あ…」 八幡「…まだ終わりじゃダメってことか?その返事は」 結衣「…ひ、ヒッキー。 55 ID:YXbKWjx30 結衣「ヒッキーは今ゆきのんを無視…してるんだよね?なんで無視することになったのか詳しく教えて」 八幡「雪ノ下がことあるごとに俺を見下げて毒舌を吐いてくるのはお前も知っているだろう」 結衣「…」 八幡「…ただその毒舌にいい加減嫌気が指しただけだ。 雪ノ下が俺が口を開かなければ毒舌を吐かないと言うんで、なら口を開かないでやるよと言ったんだ」 結衣「だからって…無視まですることないじゃん…」 八幡「逆に俺が無視するからあいつも毒舌とか言わないで普通にしてるだろ。 大嫌いな俺が口を開くことがなくなったから清々してると思ってるんだが」 結衣「ゆきのんの素がヒッキーには全部届いてなかったんだね…」 八幡「あいつが素の面を晒すわけないだろ。 08 ID:YXbKWjx30 結衣「うん…ねえヒッキー」 八幡「なんだ」 結衣「自分の素の面って信頼しきってる人にしか見せないよ」 八幡「…?」 結衣「…なんでもない。 じゃあねヒッキー。 20 ID:YXbKWjx30 八幡「ただいま」 八幡「…最近由比ヶ浜の様子が変だな…いつものあいつらしくないというか」 小町「お兄ちゃんも十分変だと思うけど?」 八幡「玄関まで出迎えてくれるとは出来た妹だ」 小町「おかえりお兄ちゃん。 36 ID:YXbKWjx30 小町「それは小町が結衣さんにお兄ちゃんにこの内容の質問してってお願いしたからだよ」 小町「結衣さんから聞いたよお兄ちゃん。 68 ID:JD4SwyAL0 小町「両方とも悪い!」 八幡「?」 小町「だから今回の件は雪乃さんもお兄ちゃんも悪い!」 八幡「俺の悪いって部分は無視した点か?」 小町「んー、そだね。 42 ID:JD4SwyAL0 小町「いや、確かに雪乃さんはお兄ちゃんに暴言…などなど吐きすぎてたとは思いましたよ、ええ。 小町もたまにムカッとすることもあったよ。 お兄ちゃんを悪く言うなって」 八幡「それ俺じゃなくてあいつ本人に言ってくれねえか、録音して聞かせてやりたい」 小町「それに雪乃さんは計算違いをしていたみたいだね」 八幡「計算違い?」 小町「ズバリ、お兄ちゃんは暴言や毒舌に耐えることができる強靭な心を持ち合わせていないことが雪乃さんの計算違いであったのです!」 八幡「な、なんだってー」 小町「真剣に話してるんだから棒読みとかてきとうな受け答えしちゃダメお兄ちゃん。 18 ID:JD4SwyAL0 小町「というわけで、双方謝り合うべきだと小町は思うのです」 八幡「そうは言ってもだ小町。 無視って行為自体は酷い行為だが、俺があいつを無視する行為は酷くもなんともなくないか」 小町「なんで?」 八幡「いや、だってあいつ俺のこと嫌いじゃん。 嘘偽りを好まないあいつが暴言吐くってことはそのままの意味で受け取っていいってことだろ」 小町「ちっちっち。 38 ID:JD4SwyAL0 八幡「嫌いだから暴言吐くんだろ?」 小町「好きの反対は無関心。 嫌い嫌いと口で言っててもなんだかんだ会話してる限り、雪乃さんはお兄ちゃんを心底嫌ってるわけじゃないと思うよ?」 八幡「…」 小町「そしてお兄ちゃんが今雪乃さんにやってることは無視。 26 ID:JD4SwyAL0 小町「だけど…この状況を生かさない手はないんだけど…雪乃さんに悪いんだよぉ…どうしよう…」 八幡「1人で何言ってるんだ?」 小町「お兄ちゃんは雪乃さんに謝ろうって思えた?」 八幡「わがままな意見だがあいつが俺に言ってきた中傷的な言葉に何を思って言ってたのか気になるな。 53 ID:JD4SwyAL0 小町「実際の雪乃さんはお兄ちゃんに 毒舌とか吐くことによって返してくれることが嬉しくて吐いてたのかも?」 八幡「ナイナイ」 小町「むー。 97 ID:JD4SwyAL0 小町「そういえばお兄ちゃんは…えっと、雪乃さんを無視した時の雪乃さんの反応は見たの?」 八幡「…怒ってたな」 小町「そりゃ怒るよ。 無視なんて遠回しにあなたに興味ありませんって言ってるように聞こえるよ?」 八幡「そうか…」 小町「ここまで説明したんだから後はお兄ちゃんが自分でなんとかしてね!」 八幡「今更無視をやめたとか言ってあいつに話しかけるのはもっと嫌なんだが。 76 ID:JD4SwyAL0 翌日 八幡 よし、下駄箱にいればあいつが来た時反応できるだろう 八幡 小町に言われて謝ることにしたわけだが…なんて言えばいいんだ? 八幡 …無視してごめんなさい、これからも仲良くしてください?違う…こんなの俺のキャラじゃない 雪乃「…あ…」 八幡 周りの人に言われて気づきました、無視が最低の行為だということに。 30 ID:JD4SwyAL0 八幡 …そもそも謝罪必要なのか?お互い悪いって小町が言ってたことだしお互いの非を認め合えばいいだけじゃないか? 雪乃「…そう…よね。 21 ID:qHFZMIVX0 放課後 結衣「…それで?」 八幡「…今度は俺が雪ノ下に避けられるようになってしまった…話しかけようとしても赤くなって逃げていくんだよ…涙見たのがまずかったのか…」 結衣「ええ…折角関係修復まで頑張ってきたのに…ヒッキーなんてことを…」 八幡「…仕方ねえだろ。 26 ID:qHFZMIVX0 八幡「まあ…その話したいのに取り合ってもらえないというのもキツイもんだな。 前の無視の時、俺から特に話しかけるやついなかったから…」 結衣「ヒッキーのトラウマ今持ってきちゃダメ!」 八幡「だが、雪ノ下が避けてくる限り俺はもう話し合うとか無理なんだが」 結衣「メールで場所指定で呼び出して話す…とか?」 八幡「どうせ呼び出しても取り合ってくれないだろ。 00 ID:qHFZMIVX0 小町「ずいぶんタイミングが悪い時に雪乃さんに気付いたねお兄ちゃん…」 八幡「おい由比ヶ浜。 助っ人ってまさか小町か?」 結衣「そだよ」 小町「どーも、頼れる妹です!」 小町「でねお兄ちゃん。 03 ID:qHFZMIVX0 小町「お兄ちゃんにも言った通り、今回のことは雪乃さんも悪い部分がある。 35 ID:qHFZMIVX0 結衣「ゆきのんも恥ずかしがったりして人間らしいところが見れて良かったけど…」 八幡「その言い方だと雪ノ下が残虐非道の冷徹人間みたいだろ…」 小町「まあ、お兄ちゃんはちゃんと話し合う気があるのはわかったし…あとは雪乃さんだけだね」 結衣「ここでヒッキーがゆきのんに無理やり話し合いさせても逆効果だし…」 小町「ここは引き立て役の小町達で頑張りましょう結衣さん!」 結衣「うん!あたし達がゆきのんをヒッキーと話し合いさせればいいんだね!」 小町「ということでお兄ちゃんは雪乃さんに何言うのか決めといてね。 67 ID:Eprp1RAn0 雪乃「…」 八幡「いや別に名前噛んだくらいで凹まなくてもいいだろ…」 雪乃「…あなたにそういうところを見られるのが嫌なのよ。 涙もそうだけれど」 八幡「あれは仕方ねえだろ…」 雪乃「やっと、私に向けて話しかけてくれたわね」 八幡「…」 雪乃「私が普段から比企谷君に暴言を言った結果が今回の事が起こる原因だったけれど」 雪乃「…ごめんなさい比企谷君。 由比ヶ浜さんや小町さんがあなたも悪いなど言ってたのかもしれないけど」 雪乃「今回は私が全面的に悪いのは明らか。 86 ID:Eprp1RAn0 雪乃「私の悪口なんかも平然と受けて返していたから思い上がっていた…その、こういう冗談を言い合える関係が今までなかったから…」 八幡「…雪ノ下からすれば俺へのそういう言葉は俺との冗談を言い合う言葉だったんだろ?」 雪乃「ええ…私は。 でも比企谷君は本当に嫌がっていた」 八幡「まあ、そうだな。 嫌って言えば嫌だったな」 雪乃「…」 八幡「だから無視するに至ったわけだが…その、さすがに俺も無視はやり過ぎた。 悪かったな…」 雪乃「…比企谷君が謝るなんて…なんてことなの…」 八幡「人の謝罪くらい素直に受け取れないのかお前は」 雪乃「冗談、よ。 35 ID:Eprp1RAn0 八幡「…」 雪乃「…比企谷君に無視された時、私は思いの外傷ついている自分に驚いた」 雪乃「私は比企谷君に無視されるとこんなに傷つく脆い人間だ、って」 雪乃「もし比企谷君が無視するという状況にならなかったら私はそれほど傷つかなかったと思う」 雪乃「だから、どうしても比企谷君に無視される状況をなんとかしたかった。 私がこれ以上傷つく前に」 雪乃「…不思議ね。 35 ID:Eprp1RAn0 八幡「他の人に無視されようとなんともなかったのに俺に無視されたら傷ついたとか、それ俺じゃなかったら勘違いしてる言葉だぞ」 雪乃「…?」 八幡「…そ、その言い方だと俺個人に気があるみたいじゃねえか」 雪乃「…あ」 八幡「ま、まあ?こんな経験数多く積んだ俺に死角はないし、勘違いなんかしないから、あ…安心しろ」 雪乃「比企谷君…」 八幡「…な、なんだ」 雪乃「そうね、比企谷君だから勘違いされずにすんだのよね。 95 ID:Eprp1RAn0 雪乃「…じゃあ、お互いの言いたいことを言い合うというのはこれでおしまいでいいの…でしょうか」 八幡「…いいんじゃねーの」 雪乃「そう。 62 ID:Eprp1RAn0 雪乃「そろそろ戸締りの時間ね」 八幡「了解」 雪乃「あなたに渡すものがあったのを忘れていたのを今思い出したわ」 八幡「渡すもの?」 雪乃「これ。 47 ID:Eprp1RAn0 雪乃「…今度無視したら」 八幡「まだ続くのかよこれ」 雪乃「あなたから納得いく解答をもらってないから」 八幡「なんて言えば納得してもらえるんですかね…」 雪乃「…今度無視したら泣く」 八幡「…そうか、泣かれるのは困るから無視はしないことにする。 95 ID:Eprp1RAn0 雪乃「ならあなただけに涙を見せることにするわ」 八幡「…」 八幡 だから勘違いするだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ! 雪乃「比企谷君は女の涙に弱い…と」 八幡「ちょっと待て、その内容をメールにしてどうするつもりだ!」 雪乃「どうって…姉さんに渋々送るのだけれど」 八幡「なんであの人に送るんだ…」 雪乃「…あの人にも今回、助けられているから。
次の1: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 08 ID:bhTECCpBO 八幡「今日、用事があるから早く帰ってもいいか?」 雪乃「待ちなさい」 八幡「なんだ?」 雪乃「今、あなた私と一色さんを間違えそうにならなかったかしら?」 八幡「……気のせいじゃないか?」 2: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 94 ID:bhTECCpBO 雪乃「そう……私の聞き間違いかしら?」 八幡「当たり前だ、なんでいきなり一色が出てくるんだよ」 雪乃「そうね、……それでなんだったかしら?」 八幡「今日は用事があるから早く帰りたいんだよ、ダメか?」 雪乃「その用事というのは?」 4: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 08 ID:bhTECCpBO 八幡「言わなきゃダメか?」 雪乃「私にはあなたがサボることのないように監視する義務があるのよ」 八幡「別にサボるわけじゃねぇよ。 いいだろ?依頼も来ねぇし、由比ヶ浜は三浦達とどっか行ったみたいだし」 雪乃「依頼はいつくるかわからないし、由比ヶ浜さんには大切な用事があって欠席してるのよ。 あなただけ理由もなく帰らせるわけにはいかないわ」 5: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 86 ID:bhTECCpBO 八幡「……最近、おまえ由比ヶ浜に対して甘すぎじゃないか?」 雪乃「話を逸らさないでちょうだい。 それで、万年暇人の比企谷君にはどんな用事があるのかしら?」ニッコリ 八幡「良い笑顔で心を抉るようなことを言うのを辞めろ。 ……買い物だよ、買い物」 雪乃「……そう、小町さん今は大事な時期だからあなたが代わりにということかしら?」 八幡「ま、そんな所だ」 雪乃「そう、なら仕方ないわね。 早退することを許可します。 」 八幡「……悪ぃな」 雪乃「小町さんのためなら仕方な ガラッ いろは「先輩!早く買い出しにいかないとお店閉まっちゃいますよ!」 八幡「あぁ、すまん。 今行く」 雪乃「待ちなさい」 8: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 たまたま俺が捕まっちまったんだよ」 いろは「先輩はわたしを何だと思ってるんですか!」 八幡「ゆるふわビッチ」 いろは「先輩、ひどい!そういうこと言うと明日のお弁当にトマト入れちゃいますよ?」 八幡「すいませんでした……」 雪乃「ちょっと待って」 13: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 18 ID:bhTECCpBO 雪乃「何故、一色さんが比企谷君にお弁当を作ってあげてるのかしら?」 いろは「何かと先輩にお手伝いして貰ってるのでお礼も兼ねて作ってるんですよ~」 八幡「俺は食費が浮く、一色は俺をこき使える。 Win-Winの関係ってやつだ」 雪乃「そう……」 八幡「意外にこいつの料理美味いしな」 いろは「先輩は甘い玉子焼きが好きなんですよね~」 八幡「……まぁ、甘いのは大概好きだからな」 いろは「『わたしの作る玉子焼き』が好きなんですよね?」 八幡「別におまえが作ったからというわけじゃない、小町の作った玉子焼きだって好きだ」 いろは「でも、『わたしの作る玉子焼き』も好きですよね?」 八幡「……嫌いではないな」 いろは「ふふっ、そういうことにしておいてあげますよ」 雪乃 なぜかしら、部室なのにとても居づらいわ 16: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 80 ID:bhTECCpBO いろは「それはそうと、もう行かないとお店閉まっちゃいます。 早く行きますよ、先輩」 八幡「あぁ、じゃあ雪ノ下、また明日、な。 」 雪乃「えぇ、また明日」 いろは「雪ノ下先輩、失礼します!」 八幡「じゃあ行くぞ、いろは」 雪乃「やっぱりちょっと待ちなさい!」 26: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 41 ID:bhTECCpBO 八幡「またか、今日のおまえはおかしいぞ、雪ノ下」 雪乃「いえ、おかしいのはあなたの方よ。 今、あなた一色さんを下の名前で呼ばなかったかしら?」 八幡「はぁ?何言ってんだ。 ……雪ノ下、おまえ疲れてるんだよ」 いろは「先輩、どさくさにまぎれてわたしを下の名前で呼んだんですか?ごめんなさい、先輩はイイ人だとは思ってるんですが……」 八幡「ほら見ろ雪ノ下、また一色にフラれただろ。 今日はわたしに付き合ってください!」 雪乃「お願いだから待って、私の話を聞いて」 36: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 53 ID:bhTECCpBO 八幡「ハァ さっきからどうしたんだ?、雪ノ下」 雪乃「なぜ一色さんとあなたが一緒に映画をよく見ている口振りなのかしら?」 八幡「よく一色が俺んちに来て、映画よく見てるからな」 雪乃「何故、一色さんがあなたの家に来て…… いろは「あーーっ!先輩!もうホントに時間がヤバいです!」 八幡「ということらしい、悪いな雪ノ下先に帰らせてもらうぞ」 雪乃「まだ話は終わってないわよ」 八幡「おまえも疲れてるみたいだし、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないか?」 雪乃「待ちなさ 「雪ノ下!」 ビクッ 八幡「俺なんかに言われても迷惑だろうが疲れてまた身体壊したりしたら由比ヶ浜がまた悲しむぞ?だから、疲れてる時はゆっくり身体を休め」 雪乃「……ごめんなさい。 あなたの言うとおり今日はもう帰らせてもらうわ」 八幡「……その、なんだ。 おまえが身体壊したら俺も気になるというか、心配、だしな」 雪乃「比企谷君……」 いろは「むぅ、先輩!行きますよ!」 八幡「わかった、わかった。 31 ID:bhTECCpBO 結衣「あ~楽しかった。 ……ん?あのアホ毛はヒッキー?おーい!ヒッキー!」 八幡「おぅ、由比ヶ浜か」 いろは「あ、結衣先輩!」 結衣「やっはろー!あれ?いろはちゃんも一緒?」 いろは「はい、先輩に生徒会の買い出し手伝ってもらいました」 結衣「そ、そうなんだ。 86 ID:bhTECCpBO 八幡「いや、これはだな。 最初は俺が荷物持ちやってたんだが……」 いろは「結構な量ですし、先輩一人に任せるのはどうかと思ったので。 なら二人で持てば負担半分じゃないですか」 結衣「な、な~んだそういうことだったんだ……。 最初二人が手を繋いで買い物してるのかと思ったよ」 いろは「結衣先輩、何言ってるんですか。 ヘタレな先輩が女の子と手を繋ぐなんてできるはずないじゃないですか」 八幡「俺を舐めるなよ、女の子と手を繋ぐなんて小町で馴れてる。 25 ID:bhTECCpBO いろは「どうしました?」 結衣「なんでいろはちゃん、ヒッキーに抱きしめられてるの?その前になんでヒッキーと映画見てるの?」 いろは「あぁ、前に先輩の家で生徒会で使う資料作るの手伝って貰った時に『暇だから何か流しながら作業しよう』ってことになったんですけどね。 流した映画が思った以上に恐くて……」 八幡「で、元凶は俺だから罪悪感もあって対小町モードで一色に接しただけだ」 結衣「なにそれ、羨ま……じゃなかった。 47 ID:bhTECCpBO いろは「なんでこんな目が腐った人とわたしが付き合わないと行けないんですか。 先輩みたいな人と付き合ったら『俺以外の男のアドレスは全部消せ』っていうタイプですよ!ほら、わたし束縛されたりするの嫌じゃないですか~?だから、ごめんなさい無理です」 八幡「俺だってこんな男を労働力としか見ないゆるふわビッチなんて嫌だ。 こういう奴ともし付き合ったら半年ぐらいしたら『だって寂しくて……』とか言って浮気する。 賭けてもいい。 てか、アドレス全部消せなんか言う訳ねぇだろ」 いろは「わたしだって浮気なんかしません!見ての通りわたしは一途な乙女なんです!」 八幡「俺は見たまんまを言っただけだ」 いろは「ぐぬぬ……」 八幡「ぐぬぬ……」 結衣「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」 結衣 なんであたしが二人の仲裁に入ってるんだろ…… 八幡「そうだ、由比ヶ浜。 小町に確認してみろよ。 俺達がどれだけ仲が悪いか知ってるから」 いろは「そうですね、小町ちゃんならわたし達がどれだけ仲が悪いか知ってますね。 50 ID:bhTECCpBO 小町『どうしたんですか?結衣さん?』 結衣「今、いろはちゃんのこと義姉ちゃんって呼ばなかったかな?」 小町『いろはさんも『義姉ちゃん候補』の一人ですからね、言い間違いですよ。 それでお兄ちゃんといろはさんのことでしたっけ?』 結衣「なんか釈然としないけど、まぁいいや。 二人が自分達は仲が悪いって言ってるんだけどそうは見えなくて」 小町『え? 小町から見てもただのバカップルにしか見えないけど あっ でもそんなこと言ったらいろはさん、結衣さん、雪乃さんで修羅場、お兄ちゃんが大変なことに。 あー……そうですね、お二人は喧嘩してばかりですね』 結衣「その『え?』と『あっ』は何?ま、いいや。 06 ID:bhTECCpBO 小町『結局、どっちも良いみたいな結論でしたけど。 毎回なんかで言い争ってますね』 結衣「しょうもない喧嘩してイチャイチャしてるようにしか思えないんだけど」 小町『それを毎回見せつけられる小町の身になってください』 結衣「うん、お疲れ様。 はぁ、やっぱり二人は……」 小町『……いや、まだ付き合ってはないと思います。 だけど、そう思われても仕方ないぐらいイチャイチャはしてますね』 結衣「うぅ……」 小町『結衣さん』 結衣「何、かな?」 小町『確かに二人は最近仲が良いです。 38 ID:bhTECCpBO 小町『お兄ちゃんのことを一番好きなのは結衣さんだと思います』 結衣「え、あ……」 小町『クリパの時だってあんなに意識しあって微笑ましく思いました。 小町も結衣さんのことを応援しています。 ……でも、選ぶのはお兄ちゃんなんです』 結衣「うん……」 小町『きっと彼女ができたらお兄ちゃんは浮気なんかしません。 そこでゲームセットです』 結衣「そう、だろうね……」 小町『でもお兄ちゃんは答えを出してない。 ならチャンスは今しかないんです!』 結衣「……!」 小町『だから、頑張ってください。 抑えて、お願いだから」 結衣「ごめん、つい小町ちゃんと長電話しちゃった。 27 ID:bhTECCpBO ガンバルンダカラネー! いろは「良かったんですか?結衣先輩置いてきて」 八幡「いいんだよ、女子同士の電話は長いからな」 いろは「クシュッ う~寒くなってきましたね」 八幡「ガサゴソ ほれっ、使え」 いろは「ぁ、カイロ。 ありがとうございます、でもそしたら先輩が寒くないですか?」 八幡「俺は大丈夫だ……クション!」 いろは「……」 八幡「……」 いろは「ぷっ、カッコつけるからですよ。 先輩」 八幡「……うるせぇ」 いろは「じゃあ、こうしましょ。 えいっ」 八幡「……手を繋ぎながら袋持つとか持ち辛いことこの上ねぇな」 いろは「ヘタレじゃない先輩なら別に問題ないですよね?」 八幡「まぁな」 いろは「……顔、真っ赤ですよ?先輩」 八幡「寒ぃからな。 87 ID:bhTECCpBO いろは「先輩、この手の繋ぎ方の名前知ってます?」 八幡「……恋人繋ぎか?」 いろは「それも正解です。 でも 貝殻繋ぎ とも言うんです」 八幡「へぇ……」 いろは「蛤 はまぐり の貝殻は一対は他の貝殻と合うことはないそうです。 だから、昔は結婚式にも使われたとか」 八幡「よく、そんな話知ってたな」 いろは「ぁ、これ漫画で知りました」 八幡「俺の感心を返せ」 いろは「でもそれを知ってわたしも手を繋ぐのは一人だけがいいなぁ、なんて思ったり」 八幡「……似合わねぇな」 いろは「言ったじゃないですか、わたしは一途なんです。 だから、だからですね、先輩……」 八幡「一色」 いろは「……今週一週間は二人きりの時は下の名前で呼ぶって約束したじゃないですか」 八幡「約束じゃなくて罰ゲームだろ。 てか、今日呼ぶなとか言ってなかったか?」 いろは「二人きりじゃないのに呼ぶからですよ」 八幡「わかったよ。 84 ID:bhTECCpBO いろは「『だから待っててくれないか? キリッ』カッコつけ過ぎですよ、先輩。 アハハ!! 」 八幡「……もうやだ、この後輩」 いろは「ほら、落ち込まないでください。 帰ってアナと雪の女王見ましょ?」 八幡「あぁ……」 いろは「先輩?」 八幡「……んだよ?」 いろは「……待たせすぎたら嫌ですよ?」 八幡「……あぁ、そう長くは待たせない」 いろは「それ、この前の仮面ライダーのセリフじゃないですか」 八幡「真面目に答えると馬鹿にされると学んだからな」 アシタ、オベントーニ、ナニイレテホシイデスカ? トマトイガイナラナンデモイイ ナンデモイイガイチバンコマルンデスヨ! 35 ID:bhTECCpBO これにて終わりです!携帯からの投稿なので遅くてすいません。 vip2ch.
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