とうとう家の近くの悠貴が通う小学校へ到着するが、そこで二人ははぐれてしまう。 そこで悠貴の友達に会う未来。 少年が「悠貴にノートを渡してほしい」というので少年の家まで取りに行くことになった。 無事にノートを受け取り、悠貴を探そうと振り返るとそこには悠貴が立っていた。 その時、大きな余震が起こり、未来はその余震の中、衝撃の事実を思い出してしまう。 実は悠貴は入院した時にそのまま帰らぬ人となっていた。 死因は東京タワー倒壊の時に未来をかばって受けた頭部への傷だった。 その後、未来が目にしていた悠貴は未来にしか見えておらず、全て未来のが生み出したものであった。 未来は「一緒に帰ろう。 」と手を出す悠貴の手を取り、家に帰り、両親と一緒に涙を流すのであった。
次のという2009年に放送された10年前のアニメです。 で無料配信していて、題材がリアルで気になったので見ました。 画像:いらすとや ジャンルはパニックアニメで、キャッチコピーは、家族に会いたい、と初めて思った。 ……キャッチコピーだけで泣けそうな気がしますよね? 夏休み初日、中学1年生の小野沢未来は、弟の悠貴のお守りとして、一緒に東京のお台場へロボット展を見に来ていた。 最近何かとイライラしていた未来は、「こんな世界、こわれちゃえばいいのに」とインターネットに書き込む。 その時、8. 0の海溝型大が発生し、地面が揺れた。 レインボーブリッジの崩壊、東京タワー倒壊など、東京が大きな被害を受けている中、未来と悠貴はお台場で出会ったバイク便ライダー日下部真理と共に、自宅のある世田谷へと歩みを進める。 その中で未来は、一体何を見て何を感じ、どう成長していくのか...。 それを現実とリンクしてしまって、考えただけで泣けます。 毎話泣けます 情緒不安定な私 こんな世界壊れちゃえばいいのに……と私も思ってしまう事が多いので少し未来ちゃんに共感してしまいます。 そして弟がめっちゃかわいいです!! 良い子過ぎるし、声優のさんの演技がスゴい好き!!!! 最初から泣いてる私ですが、更に泣けます!!!! あの時私がああしておけば……別の行動をとっておけば…とか。 震災の時って特に助け合いだと思うんですが、災害の時ほど人間の本性が出るなっていつも思います。 ちなみに私は経験者 震災というデリケート題材なので、見るのが辛い方も多いと思いますが、こんなご時世だからこそ見るべきかもしれませんね。 本当に良かったです。 本当に考えさせられるアニメでした。 本当に一度は見て欲しいアニメです。
次のその後、ユーキのクラスメート・イツキ君の家に向かうことになった未来ですが、ここでユーキの姿が決定的な役割を果たします。 イツキを助けようとそれとなくお姉ちゃんを動かすユーキ…もちろん、それは危険を察知している未来の潜在意識が、最も効果的な形で未来の表層意識に働きかけていることに、他なりません。 でも、私達第三者がそんな分析論を言ってもはじまらない。 未来にとっては、現れたり消えたりするユーキの姿にいらだちを覚えつつ、そんなユーキが心配でならない。 そんな未来の姿が、いじらしいのです。 未来とユーキが家から出ようとするまさにその時、大きな余震が起こり、廊下の向こうにいるユーキを助けようと駆け寄ることで、結果的に未来とイツキは危機を逃れます。 ほっとする未来は、でもそこにユーキの姿が見えないことに呆然とします。 そのとき、未来の後ろにふっと現れたユーキが、「お姉ちゃん、ぼく…」と真相を語り始めます。 ここに至って、未来の真実の記憶がようやく目覚めます。 しかも、その進行のなんと残酷なこと! 8話で未来の妄想として描かれたものより、現実はもっと厳しかったのです。 屋外テントの中で、ユーキの腕に付けられたトリアージの赤ラベルがちぎり取られ、黒に変わった瞬間を、マリはどんな思いで見たのでしょう。 彼女は救急隊員に食ってかかりますが、それがここではどんなに虚しいことかを一番よく知っているのも、また彼女だったのです それにしても、マリは何でもよく知っていますね。 厳然たる事実を前に、ついに泣き崩れるマリの姿は、とてもやりきれない。 そんな様子をただ見つめることしかできない未来。 そして霊安室代わりの廊下で、死亡診断書 異状死になるはずなのでたぶん死体検案書 を前に立ち尽くす未来。 これらはほんの一瞬だけ描かれます。 単にお涙頂戴の演出なら、ここでもっと時間をかけるべきですが、この作品の意図はここにはないので、あくまでも回想シーンとして扱われるだけです。 最終話で、最期まで悠貴といっしょにいてくれてありがとう、と未来に語りかけた母の台詞が、とても切ないですね。 もちろんその通りなのですが、当時の未来は、ユーキの命が消える瞬間をなんとか忘れようと、懸命になっていたのです。 そして、ほんの一瞬だけ流れる、死体検案書の死因欄には、私の見間違えでなければ「外傷性脳出血」と記載されていたはずです…まさか7話ラストシーンで予感した通りだったとは、私自身思っても見ませんでした。 私の推測が正しかった、なんていうつもりはなく、むしろその通りに進んでしまったショックの方が大きかった。 これを信じるかぎり、ユーキの死は、東京タワー崩壊時にお姉ちゃんを助けようと身を投げ出した時に頭を強打したこと 第4話 が直接の原因なのかもしれません。 未来はこの受け入れがたい事実を、きっとどこかで悟ったはずです。 おそらくは、死因の説明を受けた時に… こうして、全ての音が悲しい主和音に解決し、物語はフィナーレへと向かいます。 最終話は、その悲しさを確認するところから始まります。 地震から約1ヶ月が過ぎ、まだ心の傷がいえない未来のもとに、マリがやってきます。 ユーキが持っていてくれた携帯電話をマリから受け取った未来が、その電源を入れると、大量のメールが着信していました。 それを一つずつ開ける未来は、その中にマリさんからのメールがあることに気づきます。 不思議に思ってそれを開けると、そこには思いかけず、マリの携帯電話を使って打った、ユーキからのメールが入っていたのです。 「…がんばって歩こうね」 そばに立ってくれるマリにユーキの姿を語り始める未来は、次第に自分を抑えることができなくなってきます。 ここで一瞬「 ユーキは 頭痛かったはずなのに、一生懸命歩いてましたよね」という台詞が入り、私はドキリとしました。 そう、未来はユーキの死因について、やはりちゃんと説明を受けたのです。 そしてなぜユーキがそうなったのか、当然気づいたはずです。 もしあの時自分が倒れていなかったら、ひょっとしたらユーキは…。 未来はそのことを何回思い出したのでしょう。 たとえそれが自分のせいじゃないとは分かっていても、いや、だからこそ、自分を責めずにはいられない。 けど、それをひたすら心の底に押さえつけ続けないといけない。 あの地震から1ヶ月、誰にも言えず一人苦しんでいた はずの 未来の心の傷が、この台詞に凝縮されているように感じて、私は重い感動を覚えました。 ここは作品でももっとも感動的な場面ですが、視聴者の中には「こんな三文芝居のようなお涙頂戴は勘弁してほしい」という人もいたと思います。 そういう方には、お気の毒でした、としか言いようがないのですが、必要最小限の事実をつなげることで、ドラマを最大限に盛り上げた演出の手腕を、私は高く評価します。 ひしと抱き合う未来とマリ。 弟の死を看取った姉と、二人を守れなかったことを再認識した大人。 その2人が「3人の」体験をもう一度共有した。 それだけで十分ではないでしょうか。 確かに、これで物語は終わりを迎えます。 ここまでで十分感動を味わえ、私は満足でした。 でも、私にとっての最大のショックは、さらにその先にあったのです。
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