楽天モバイルは5Gに対して何も進めていないわけではありません。 2020年3月にNTTと提携して5G無線機を開発し出荷しており、すでに量産体制に入っています。 楽天モバイルは5Gサービス商用化に向けて着々と歩みを進めていることは間違いありません。 楽天モバイルとNTTが開発した無線機や楽天モバイルの5G投資計画について詳しく見ていきましょう。 楽天モバイルは基地局設置を加速 楽天モバイルはNTTと行動で開発した無線機を量産して、5G基地局設置を加速させるとの見込みです。 今回、量産を開始したアンテナは小型・軽量・低消費電力などの特徴を持っており、このアンテナで楽天モバイルは 5G基地局設置を東京からスタートさせ、エリア拡大を加速させる予定です。 2022年には5G投資が4G LTE投資を上回る 楽天モバイルは5Gへ積極的な投資を行なっていく計画です。 2019年は4Gへの投資だけで650億円と規模の小さなものでしたが、2021年くらいから5Gへの投資を拡大させていく予定で2022年の投資額の合計は 1,450億円を上回る見込みです。 この時点で4G LTEへの投資額を5Gへの投資額が上回る予定になります。 今は全ての面で出遅れている楽天モバイルですが、 2022年くらいからは私たちの生活圏でも少しずつ5Gが使えるようになるかもしれません。 楽天モバイルは宇宙からの5Gエリアカバーも視野 楽天モバイルは宇宙から5Gエリアカバーを行なっていくことも視野に入れています。 5Gは通信範囲が狭いので地上に基地局を設置していくことには膨大な手間と時間とお金がかかります。 1つの基地局が通信できる範囲は200mと言われているので、日本全国をカバーするためには膨大な時間とコストが必要になります。 そこで、 楽天モバイルは宇宙から5Gのエリアを構築することを視野に入れています。 AST社が開発する人工衛星「SpaceMobile」は 宇宙空間からLTEや5Gエリアを構築できるという特徴があります。 人工衛星「SpaceMobile」が理論通りに宇宙からLTEや5Gエリアを構築することができれば、楽天モバイルは地上に基地局を設置しなくても宇宙から日本全国を通信エリアとすることができます。 実際のところはどうなるのかは不透明ですが、楽天モバイルは2021年3月末までには日本全国を4Gのエリアカバー化を図るとしており、楽天モバイルの5Gもやがては日本全国で通信できるようになるでしょう。 楽天モバイルの5Gプロジェクトとは? 参考: 楽天モバイルは「楽天モバイルパートナープログラム」という名称で、楽天モバイルと共にさまざまなサービスを展開し、業種・業態を超えたパートナーとの共創で新たな挑戦・革新的サービス創造をすることを掲げています。 楽天モバイルパートナープログラムには「超高速・大容量」「超低遅延」「多数同時接続」を実現する「5Gプロジェクト」と、エンドツーエンドのテクノロジーソリューション創出を目指す「IoTプロジェクト」という2つのプロジェクトがあります。 今回は5Gプロジェクトで楽天モバイルがどのような取り組みを行なっているのかについて解説していきます。 楽天モバイルが募集するプロジェクトから見えるもの 楽天モバイルは「 5Gプロジェクト」において以下の2つのプロジェクトを募集しています。 大手キャリアの5Gと言えば、スマホの通信がメインでしたが 楽天モバイルは5Gを利用した地域貢献や社会インフラのイノベーションなどの分野の開拓を描いているものと考えられます。 では、楽天モバイルのパートナーになって企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか? 楽天モバイルパートナープログラム加入パートナーに提供されるサービス 楽天モバイルパートナープログラム加入パートナーに提供されるサービスとして、楽天モバイルは以下の4点を公表しています。 新技術導入支援 5G導入による新たなビジネス機会の創出を楽天モバイルが支援 ネットワークアセスメント 楽天クラウドイノベーションラボ」でのPoC、商用活用の実証実験を支援。 5Gの技術検証、トライアル環境を楽天モバイルが提供 楽天アセットの活用支援 70を超える楽天グループのサービスとビジネス連携を楽天モバイルが支援 Co-working環境の提供 パートナー間の強固なリレーションシップの形成により、早期マネタイズを目指すイノベーションの機会を楽天モバイルが提供 技術面から製品プロモーションの支援を受けることができる上に、5Gの実証実験や技術検証を行うことができます。 このように、楽天モバイルは個人よりも事業に対して5Gの展開ビジョンをより具体的に描いていると言えます。 では、楽天モバイルが私たち個人に5Gを提供できるようになるのはいつなのでしょうか? 楽天モバイルの5Gが一般化されるのはいつ? 楽天モバイルは順調に基地局を増やし、5Gプロジェクトによって企業との新たな付加価値のあるサービスを生み出して行こうとの試みをしてます。 しかし、私たち一般ユーザーにとって最も木になることは楽天モバイルの5Gが一般化されるのはいつなのか?ということではないでしょうか? 楽天モバイルの回線で5Gが使えるようになるまでには長い目で見た方がよさそうです。 楽天モバイルの5Gサービス開始は2020年6月予定 楽天モバイルの5Gサービス開始は 2020年6月と発表しています。 ただし「2020年6月には何らかの形で開始する」と発表されているにすぎないので、おそらく 一部の地域や施設だけで利用できるものに留まる可能性が高いと考えた方がよいでしょう。 「日本のどこかで2020年6月には楽天モバイル5Gが繋がるようになる」程度に理解しておけばよいでしょう。 楽天モバイル5Gの一般化には時間がかかる 楽天モバイルが5G投資を加速させるのは2021年からです。 そして、2022年に4Gへの投資額を抜く予定です。 楽天モバイルは4G LTEですら関東の一部地域のみしか自前の回線が繋がっていません。 この状況で2022年に4Gへの投資を追い抜いたとしても2022年にはほんの一部しか5Gは繋がらないと考えた方がよいでしょう。 生活の中で楽天モバイルに5Gが繋がるようになるのは2023年以降などになるのではないでしょうか? 楽天モバイルは4Gでも十分早い|安さと速さを求めるなら今がチャンス 楽天モバイルは4Gでも十分に速いと言われています。 他の大手キャリアと比較してダントツに ユーザーが少ない楽天モバイルの回線は全く混み合っていないので、4Gでも十分に速い通信を実現することができるのです。 5Gの別料金プランを設定する可能性は低い 2020年6月に5Gサービスがスタートしたとしても、楽天モバイル5Gの通信エリアはごく一部ですので、ソフトバンクと同じように 5Gの別料金プランを設定する可能性はないと思われます。 つまり、4G LTEの料金と同じプランで「繋がるところでは5Gを体験できる」のです。 5Gを体験したいだけなら楽天モバイルはメリットあり 5Gを体験したいだけなら楽天モバイルは非常にメリットがあります。 なぜなら、 1年間は無料で利用できるからです。 つまり楽天モバイルは1年間は以下の3つのメリットを無料で享受することができます。 来店エリア内は無料• エリア外はKDDIの回線が5GBまで無料• 2020年6月以降は(おそらく)5Gも無料で体験できる ドコモやKDDIやソフトバンクの5G通信エリアも非常に限られており、一部のエリアに行けば体感できるという程度のレベルです。 だとすれば 1年間は無料で利用することができるの方が料金的には明らかにメリットがあります。 無料会員は 先着300万回線無料となっており、は早い者勝ちです。 大手キャリアの5Gが遅れている今だからことはメリットがあります。 まとめ あまり報道されませんが、楽天モバイルもNECと無線機を開発するなど、着々と5Gの開始に向けて準備を進めています。 楽天モバイルの5Gサービス開始は2020年6月の予定ですが、おそらく開始当初は「エリアに行けば体感できる」程度のもので、 楽天モバイルの5Gが日常生活で繋がるまでには相当の時間がかかることが予想されます。 楽天モバイルは個人向けよりも法人向けの技術開発に力を入れているようです。 いすれにせよ、楽天モバイルは 1年間は300万回線限定で無料となっています。 エリア内無制限、エリア外5GBまで使い放題で、さらに5Gがスタートすれば5Gも無料利用できるでしょう。 どうせ大手キャリアの5G通信エリアも日常では使えない程度の狭さです。 少なくとも1年間は無料でここまでできるに圧倒的なメリットがあると言えるのではないでしょうか?.
次の世界ではアメリカ・韓国が2019年4月から、中国では2019年10月末からすでに運用が始まっていた「5G」。 2020年の春から、ついに日本でも5Gのサービス提供がスタートした。 5Gとは「第5世代移動通信システム(5th Generation)」の略で、現在利用されている「4G」の次の世代にあたる、新たな通信システムだ。 本記事では、日本の各キャリアの5Gサービスについて、いつから始まるのか、今後どのような展開を予定しているかをまとめて紹介する。 5G対応機種への買い替え、キャリアの乗り換えを検討する際の参考にしてほしい。 5Gの特徴は「高速・大容量」「低遅延」「多数接続」 5Gの大きな特徴は、「高速・大容量」「低遅延」「多数接続」の3つ。 交通手段で例えると「車(4G)が飛行機(5G)になる」とも言われる5Gは、より速く、より多くデータ通信を可能にする。 「素早く動画をダウンロードする」など個人の利用にとどまらず、今後は遠隔医療やインフラなどへの利活用も進めらる予定だ。 ドコモの5Gはいつから使える? ドコモでは、2020年3月25日からサービス提供が開始された。 サービス開始時点での5G対応エリアは、全国150か所ほど。 2020年6月末には、全都道府県へ展開予定だ。 5Gに対応した料金プランは、「5Gギガホ」と「5Gギガライト」の2つ。 それぞれの特徴を見てみよう。 5Gギガホ 「5Gギガホ」は、データ通信料が月額料金に含まれたプラン。 利用可能データ量は毎月100Gで料金は7,650円ほど。 「みんなドコモ割(3回線以上)」「ドコモ光セット割」「dカードお支払い割」の割引を適用すると、最大6か月間、月額4,480円から利用できる。 5Gギガライト 5Gギガライトは、データ量に応じた料金が段階的に適用されるプラン。 月額3,150円(~1GB)から6,150円(~7GB)まで、データ利用量に応じた4段階の設定が用意されている。 各種割引の適用で、月額1,980円(~1GB)からと低額で利用できるのが魅力だ。 5G対応機種は7機種で、サービス開始日以降順次発売している。 「5G WELCOME割」を利用した場合、新規契約・乗り換えなら22,000円、機種変更なら5,500円が割引され、お得に端末を購入できる。 auの5Gはいつから使える? auでは、2020年3月26日からサービス提供が開始された。 全国15都道府県の一部エリアから始まり、2020年夏以降に、全国主要都市への展開を目指している。 auの5G料金プランは、大容量「データMAX 5G」「データMAX 5G Netflixパック」「データMAX 5G ALL STARパック(2020年6月以降提供開始)」と、ライトユーザー用プラン「ピタットプラン 5G」の4つ。 データMAX 5G データMAX 5Gは、月間のデータ容量が無制限のプラン。 ただし、テザリング・データシェア・国際ローミング通信(世界データ定額)利用時には、制限がかけられるため注意が必要だ。 月額は3,460円からだが、データ利用量が2GB以下の場合は月額1,980円からと、低額で利用できるのがポイント。 データMAX 5G Netflixパック 「データMAX 5G」をベースに、「Netflix(ベーシックプラン)」と「TELASA」が利用できるお得なプランも用意されている。 月額は4260円からで、データ利用量が2GB以下の場合は月額2,780円から利用可能だ。 データMAX 5G ALL STARパック データMAX 5G ALL STARパックは、「データMAX 5G」をベースに「Netflix ベーシックプラン 」「TELASA」に加え、「Apple Music 」「YouTube Premium」が利用できるお得なプラン。 2020年6月以降の提供開始で、月額は5,460円から。 データ利用量が2GB以下の場合は、月額3,980円から利用できる。 ピタットプラン 5G ピタットプラン 5Gは、データ利用量に合わせて月額が変動する従量課金制プラン。 0〜1GBは4,150円、1〜4GBは5,650円、4〜7GBは7,150円で5Gを利用できる。 auでは、7機種の5G対応機種が発表されており、デバイスの選択肢が多い点も魅力だ。 ソフトバンクの5Gはいつから使える? ソフトバンクでは、2020年3月27日からサービス提供が開始された。 サービス開始時の5G対応エリアは、東京・大阪・愛知などの一部地域のみと限定されているが、2021年12月には人口カバー率90%の達成を目標としている。 ソフトバンクの5G料金プランは、とてもシンプルだ。 4G向けの「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」に月々1,000円をプラスするだけで、5G通信も使えるようになる。 (もちろん5G対応端末である必要あり) メリハリプラン メリハリプランは、月間50GBの大容量プラン。 このプランの場合、月額8,480円で5Gが利用できる。 ミニフィットプラン ミニフィットプランは、データ利用量に応じて月額が変動する従量課金制のプラン。 0〜1GBは3,980円、1~2GBは5,980円、 2~5GBは7,480円に設定されており、5Gを利用するためにはその料金に1,000円が加算される。 楽天モバイルの5Gはいつから使える? 「第四のキャリア」として注目を集めている楽天モバイルは、2020年6月頃の5Gサービス提供開始を予定している。 楽天モバイルは独自回線を持ってから間もないため、5Gサービスの全国利用は他社より時間がかかる見通しだ。 楽天モバイルは新たなシステム「完全仮想化ネットワーク」を導入することにより、設備投資費用を抑えられていることから、「利用料金の安さに期待できる」とも噂されている。 楽天モバイルの料金プランはまだ発表されていないが、その「安さ」にぜひ注目したい。 文/oki.
次の圧倒的な基地局設置数を計画するKDDI 審査項目のひとつである基地局の開設数を見ると、auの基地局数が他社の倍以上を予定している。 計画での数値は「実現可能な保守的な数値」(小林議員)と見てよさそうだが、auは、3. 7GHz帯および4. 5GHz帯で他社の3倍以上、28GHz帯で2倍以上のプランを示した。 これは、地方を含めた全国での5Gの利活用を想定したためで、「そのくらいの基地局数は必要かなと考えている」(KDDI広報)ことからはじき出された数字だ。 他社も今後、事業の進み具合にあわせて計画を前倒ししていくことは想像できるが、免許付与の段階で意欲的な数字を盛り込んだau。 地方創生への意気込みが垣間見える。 ソフトバンクは既存の周波数活用へ NTTドコモ、auと比べ、5G向けの周波数の獲得枠が少なくなったソフトバンク。 「5G基盤展開率」の計画が、5年後までに全国で64%という点が目をひくが、免許割当後、囲み取材に応じたソフトバンク CTOの宮川潤一氏は「既存の周波数と足して、どんなネットワークを作るのかという部分で勝負していきたい」というコメントを残している。 小林議員によれば、ソフトバンクは、制度上の整備を踏まえて、現在LTEで利用している周波数を5Gへ転用する考え。 そのため宮川氏は、2021年末までに人口カバー率では90%を超えたいと語っており、早期に5Gエリアを広げていく方針。 ただし、5G向け周波数は、従来よりも大きな帯域幅を活用して、4Gよりも段違いな高速・大容量なスペックを実現できる。 短期的な影響は少ないのかもしれないが、長期的に競合他社との差がつきかねない部分だ。
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