Contents• トイレトレーニングで正解だったこと 我が家は多頭飼いで2匹の犬がおり、1度引っ越しも経験しているので、トイレトレーニングは2匹+引っ越し時の合計3回行いました。 その中で「これはうまくいったな~正解だったな~」と思うことをご紹介します。 最初はすぐにトイレシートを片付けない 犬がオシッコをするときって、必ず地面の匂いをクンクンかいでからしますよね。 お散歩中であれば土や草、家の中であれば トイレトレーに残ったオシッコの匂いを嗅いで、「あ、ここはトイレだな」と認識するのです。 そのため、トイレトレーニング初期は特に、1回トイレでオシッコが成功したら、 トイレシートを片付けずに次回までそのままにしておくことです。 ちょっと汚い…と思う方もいるかもしれませんが、最初が肝心! のちにお部屋の中でされるよりは、 最初にトイレシートを何回か変えないほうがずっと楽です。 もし匂いが気になるようでしたら、 ペット用の消臭剤を吹きかけておきましょう。 犬は人間の50倍以上匂いをかぎ分けることができるので、人間には感知できないオシッコの残り香をきちんとかぎわけ、トイレと認識してくれます。 家族で合図をそろえ、成功したらほめる これは、どの犬のしつけ本にも書いてある基本のき!だと思います。 盲点としては、家族で オシッコの合図がそろっていないこと。 お母さんは 「チッチ」• お父さんは 「ワンツー」• 子どもたちは 「チッコ」 これだと、犬を混乱させてしまいます。 細かいですが「チッチー」と「チーチー」も異なります。 犬は言語を持たない分、 音の抑揚・高さ・長さで言葉を理解するので、「チッチー」と「チーチー」は別物と認識されます。 慣れてくれば 「チ」の音だけで認識してくれますが、 子犬の段階では、全く同じにしておくと良いと思います。 心からの「褒め」は、必ず愛犬は感じ取ってくれます。 我が家では、成犬になりオシッコの失敗もほぼなくなった今でも毎日、 トイレトレーでオシッコをしたら必ず褒めています。 ) なぜ今でもするかというと、シニア期のことを考えて。 シニア期になると、人間と同様、排せつ機能も老化し、なかなか若い時ほど勢いよくオシッコをしてくれなくなります。 でも、ため込んでいると毒素が体にたまってしまうので、「チーチー」と合図し、オシッコをしてくれたら心からほめて、「私 飼い主 は嬉しいよ」と伝えることが、 健康維持のためにとっても大切になります。 子供のときのトイレトレーニングが、いずれシニア期の健康維持につながるので、しっかりと言葉と共に覚えてもらうと良いと思います。 寝るスペースとトイレスペースには仕切りを 子犬が家にやってきて、一番最初に過ごす場所が ケージです。 犬にとって人間のサイズに合わせた部屋で寝ることは、人間が小学校の体育館で寝るようなもので落ち着きません。 そのため、部屋の中に仕切りをおいて、 犬サイズの部屋を作ってあげるものがケージです。 ケージの中には• ベッド• トイレ• 仕切りは 100円ショップの白い網で十分です!ケージに網を固定するときは、噛んでもすぐには噛み切れない 「結束バンド」がおすすめです。 ビニールテープなどの紐を使うと、遊んで食べてしまって危険です。 定期的にケージの中をチェックしてみてくださいね。 トイレで寝てしまっても怒らない 我が家の2匹ともそうでしたし、知り合いの飼い主さんもみんな口々に話すのが、 「子犬の頃はトイレで寝てしまう」です。 なかなか人間には理解できない行動ですが、子犬の時はとくに、 トイレに自分の匂いがついているので、くっついて匂いをかいでいると落ち着くのだそうです。 子犬は、産まれてからすぐの新生児のときは、自分でオシッコもウンチもすることができないので、母犬がお尻や外陰部をなめて刺激を与えて促します。 当然その場でするので、 体に匂いがつきます。 また、少し大きくなり自分でオシッコをするようになったときも、まだトイレトレーニングはしていないので、そこらじゅうでします。 当然体に匂いがつきます。 自分だけではなく兄弟姉妹犬もみんなそんな感じで、みんなで固まって寝るので、 オシッコの香りをかぎながら寝ているのに近い状態です。 子犬時期はまだそのときの記憶が近いので、オシッコの匂いに近い香りの中で寝たり、くつろいだりするのが落ち着くのだそうです。 だんだん成犬になるにつれて、特にオスは「オシッコする=縄張りを主張する」という意味合いが強くなってくるので、次第に 自分とは遠い場所でオシッコをしたがるようになります。 犬は綺麗好きともいわれるので、成犬になると、自分のベッドの近くにトイレがあるのを嫌がる子も多くいます。 子犬の時にトイレトレーでくつろいでいでも、怒らないであげてください! 「トイレトレーにくるとか飼い主さんに怒られる」と覚えてしまうと、トイレトレーに行くこと自体嫌がってしまい、トイレトレーニングもうまくいきません。 新しい家に慣れ、飼い主さんに慣れてくると、 飼い主さんの匂いが犬にとって一番落ち着く匂いになるので、心配しなくても大丈夫。 気長に構えてくださいね。 ケージの外の世界は徐々に広げる 子犬の時は、ケージの中にいても、さほど「狭さ」を感じません。 ですが、生後4カ月~6か月にもなると、見違えるほど子犬は大きくなり 「部屋の外に出たい!走り回りたい!」と訴えてきます笑。 我が家もそうでしたし、どこのご家庭でも必ずと言っていいほどぶつかるステージです。 部屋の中をワーワー遊んでいて、急に催してその場でジャー…。 飼い主さんはキャー。 笑 わざわざケージに戻り、トイレトレーにしてくれる子は天才!たいてい失敗します。 なので、我が家がしたことは、犬が出ることができる部屋の範囲を、まずは狭く区切ることです。 始めは部屋の半分くらいをソファーと100円ショップの仕切りで区切り、できる限り家具もおかず、シンプルにしました。 犬が床をクンクンしたり、くるくる回り始めたりとオシッコをするそぶりを見せたら、 「はい!こっちに来て!」とケージの中の トイレトレーに誘導。 トレイの上でオシッコ成功したら盛大にほめる、を繰り返しました。 1週間くらい経過すると、犬の方もルールを理解してきてくれるので、一人でもできるように だんだんと誘導を緩くしていきます。 一人でできるようになったら、またちょっとだけ部屋を広くします。 いきなり広くするとまた失敗するので要注意です。 犬が立ち入ることができるエリアを徐々に広げていき、 広げるたびにトイレトレーニングをしていけば、次第に部屋の中でフリーに過ごしていても、催せば自分で勝手にケージの中のトイレにしにいってくれますよ。 トイレトレーニングで失敗したこと ここからは、トイレトレーニング中に失敗したこと、また、特にトレーニング中でもなかったけど、間違ったまま過ごしてしまっていたトイレしつけ事例をご紹介します。 トイレトレーの配置を突然変える これは結構盲点なのでは?という失敗談です。 私は、1匹目が子犬の頃、トイレとベッドを逆にしたい(トイレを窓側に置きたい)と思い反転させたところ、見事に愛犬を混乱させ、せっかく覚えてきたのに1からやり直しになったことがあります。 さらにこりずに、2匹とも成犬になったあと「部屋の模様替えをしよう」と犬のトイレトレーを隣の部屋に移動させたところ、大・大・大失敗。 もともとトイレトレーが置いてあった部屋を寝室にしたため、犬たちは大混乱。 オシッコ失敗時の掃除• オシッコをふき取る(ドライシートやドライタオルなど)• 水ぶきする(ウェットシートなど)• 匂い取りのスプレーやクリーナーを吹きかける• 再度ドライでふきとる• ダメ押しで匂い取りのスプレーやクリーナーを吹きかける ダメ押しで匂い取りをするのがポイントで、気合を入れて掃除するのが大切です笑。 失敗されたら丸洗いするか、汚れがひどい時は廃棄します。 トイレを何か所にも設置 典型的な失敗例です。 オシッコを良く失敗してしまう場所に、もう一つトイレを置いてしまうというアイディア。 これ、めちゃくちゃ間違っています。 笑 犬は結局 「おしっこの匂いが残っている場所」=「トイレ」という認識をするので、 オシッコの匂いがついているエリアを広げれば広げるほど、トイレエリアが広がっていくのです。 また、多頭飼いでよくあるのが、 トイレを複数個用意すること。 何を隠そう、我が家がこのスタイルで、トイレを2個並べておりました笑! 実際やってみると…「あれ?」と思うほど 問題なく2匹ともトイレ成功。 結局、トイレの広さは関係なく、「匂いがついている場所」=「トイレ」という認識のようです。 まとめ 犬を飼ったら必ずぶつかる、トイレトレーニングのコツと失敗談をご紹介しました。 トイレトレーニングがうまくいかないと、お掃除ばかりでとっても憂鬱。 無駄に忙しくなるのでイライラしてしまうこともあると思います。 でも! 続けていればほぼ100%犬はトイレを覚えてくれます。 一晩でできるようになるのは難しいですが、いつか必ずできるようになるので、焦らずに続けていってください。 トイレ成功したら「心から」褒めることもとっても大切。 がんばってくださいね!•
次の室内で犬を飼うとき、寝る場所をどこにすべきか悩みますよね。 今回は、室内犬におすすめの寝る場所と季節に合わせた寝床の基本の作り方、寝床に慣れさせるためのトレーニング方法についてご紹介します。 室内で犬を飼っている方は、ぜひ参考にしてくださいね! 室内犬の寝る場所はどこがいい? 縄張り意識が強く、テリトリーを守るために警戒を怠らない犬は、気が休まらない広々とした空間で寝るのを好みません。 そのため、コロコロと寝る場所を変えるよりも、一定の場所に寝床を作って寝られるようにしつけた方が良いでしょう。 おすすめの寝床はケージやクレート! ケージやクレートのような狭い場所で寝かせるのはかわいそう、と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、本来、犬は狭くて暗い場所を好む動物です。 ケージやクレートで寝る場所を限定することでそこを落ち着ける場所と認識し、快適な睡眠をとることができるようになるのです。 また、特にクレートがおすすめの理由として、災害時に愛犬の安全が確保しやすいことが挙げられます。 災害など突発的な危機が起こると、安全な場所を求めて犬が外に脱走する危険性があります。 普段からクレートを落ち着く場所と認識させておけば、動揺した時にそこに逃げ込むようになりますし、そのままクレートごと避難することもできるので安心です。 飼い主と一緒に布団で寝るのは大丈夫? 自分の布団で愛犬と一緒に寝ている飼い主さんも多いかもしれません。 海外では、「ペットと一緒に寝ると安らぎや安眠効果がある」という研究結果も出ており、一緒に寝るのは問題ないという意見もあるようです。 しかし、犬と飼い主さんの双方に、病気やケガなどのリスクがあることをご存知でしょうか? まず起こり得るのが、寝返りによって愛犬にケガをさせてしまう事故です。 特に、体の小さい小型犬や子犬は、体を押し潰してしまうリスクが高いです。 また、寝ている間に犬の口や肛門が接触することで、人獣共通感染症(ズーノーシス)に感染するおそれもあります。 その他にも、分離不安で飼い主がいないと眠れなくなったり、布団周りの物を誤飲してしまったりなど、さまざまなリスクを伴います。 これらの事故や病気に対処できないようであれば、一緒の布団で寝るのは避けましょう。 愛犬の快適な睡眠のための正しい寝床の作り方 では、実際にどのような場所に寝床を作れば、愛犬は快適に寝られるのでしょうか? 人の動線から外れた隠れ場スペースに寝床を作る 気配や音に敏感な犬は、寝床のすぐそばを人が通ったり、音が流れてきたりするとストレスが溜まってしまいます。 なので、「リビングなど周囲を見渡せる位置」「人の動線上から外れている場所」「音や気配が入ってくるドアや窓が近くにない場所」の3つの条件に当てはまる場所に、愛犬の寝床を作るのがおすすめです。 特に怖がりな犬の場合は、テーブルなどの家具の下にケージやクレートを置き、周囲を囲ってあげると安心感がアップするのでおすすめです。 こんな場所はNG!寝床を作るのに適さない場所は? 愛犬が好んで過ごす場所であっても、寝床を作るのには適さない場合もあります。 以下の条件に当てはまる場所には、寝床を作るのは避けてくださいね。 ・直射日光が当たる窓辺…長時間日差しが当たることで熱中症になることも ・エアコンの風が直接当たる場所…体温調整が上手くできず体調不良の原因に ・テレビやトイレの横…水音やテレビの音が響き、安眠できずストレスになる場合も ・コードや配線が集まる場所…足などにコードが絡まりケガをする危険性大 季節ごとの寝床の作り方、必要な設備とは 基本の寝床の作り方は上記の通りですが、気温や湿度などの室内環境は日々変化するため、季節に合った寝床を作ることも必要となってきます。 高温多湿な夏は寝床や体に熱がこもらない環境づくりを! 気温も湿度も高い夏は、体温調整が上手くできずに熱中症になる恐れがあります。 そのため、就寝中はもちろん、外出中もエアコンをつけて室温を涼しく保ってあげましょう。 また、ペット用のクールマットを、愛犬のベッドや寝床全体などに敷いてあげるのも良いですよ。 気温が下がる冬は体を温められる暖房器具が必要 犬はもふもふとした被毛を持つ犬種が多いため、寝床の防寒対策は必要ないと思っている方も多いかもしれません。 しかし、温暖な地域原産の犬種の被毛は寒さをしのげるつくりにはなっておらず、個体によっても寒さの耐性は異なります。 そのためにもできるだけ暖かい環境作りが必要となります。 暖房をつけて室内を暖めるのはもちろん、ペット用のヒーターマットを敷いて、寝床の中も暖めるようにしましょう。 ペット用の湯たんぽや、ケージやクレートの上から厚めの毛布をかけるのもおすすめです。 愛犬を寝床に慣れさせよう!寝床を嫌がらせないトレーニングのしかた せっかく寝床を作っても、愛犬が嫌がって寝てくれないのでは意味がありません。 そこで以下では、クレートを寝床にした場合の、寝床に慣れさせるトレーニング方法をご紹介します。 屋根を外したクレートに犬を入らせる まず、クレートを屋根(以下:上部分)とケース(以下:下部分)に分解し、下部分のみを犬のそばに置きます。 特に嫌がる様子などがなければ、フードを握った手で犬を誘導し、クレートの下部分に入らせます。 屋根を一部かぶせたクレートに犬を入らせる クレートの下部分に入ることに慣れたら、上部分を下部分に少しだけかぶせるように置き、その状態のクレートに入るよう、フードを使って犬を誘導します。 上部分が途中でずれたり外れたりすると、音で犬が怖がってしまう可能性があるので、ずれないよう片方の手でしっかり固定しましょう。 屋根がついたクレートにフードを使って入らせる 2の状態にも慣れたら、分解していたクレートを元の形に組み立て、フードをクレートに投げ入れて犬を中に入らせます。 中に入ったらすぐに出てこないよう、クレート横の通気口から、中にフードを落としていきます。 扉を閉めてクレートの中に慣れさせる クレート内にいることに慣れ、犬が出てこなくなったら扉をゆっくり閉めます。 扉の隙間から同じようにフードを落としていき、クレートに入るといいことが起きると、犬に認識させます。 クレートに布をかけ、飼い主が見えない状態に慣れさせる 扉が閉まった状態でも犬が大人しくできているようであれば、クレートの上に布をかけ、飼い主が見えない状態を作ります。 通気口からフードを落とし、飼い主が見えなくても落ち着いていられるよう慣らしていきます。 クレートから少しずつ離れ、一定時間様子を見る 布がかかっている状態に犬が慣れたら、クレートから少しずつ離れます。 少し離れたら戻って隙間からフードを落とすことを繰り返し、離れる距離と時間を少しずつ長くしていきます。 愛犬がクレートに慣れるまで、1~6を繰り返し行いましょう。 愛犬の快適な睡眠のためにも、寝床の位置をしっかり決めてあげるのは重要です。 とはいえ、愛犬が本当に落ち着ける場所を寝床にするのが一番。 個体によってはケージやクレートがストレスになる場合もあるので、様子を見ながら愛犬にぴったりの寝床を作ってあげてくださいね! 参考/「いぬのきもち」16年5月号『自然とイイコになる!ケガ・病気を防げる!愛犬のための生活空間の工夫20』(監修:一級建築士 家庭動物住環境研究家 金巻とも子先生) 「いぬのきもち」17年3月号『12回で基本をすべてマスターできる!はじめてしつけコンプリートドリルvol.
次の室内で犬を飼うとき、寝る場所をどこにすべきか悩みますよね。 今回は、室内犬におすすめの寝る場所と季節に合わせた寝床の基本の作り方、寝床に慣れさせるためのトレーニング方法についてご紹介します。 室内で犬を飼っている方は、ぜひ参考にしてくださいね! 室内犬の寝る場所はどこがいい? 縄張り意識が強く、テリトリーを守るために警戒を怠らない犬は、気が休まらない広々とした空間で寝るのを好みません。 そのため、コロコロと寝る場所を変えるよりも、一定の場所に寝床を作って寝られるようにしつけた方が良いでしょう。 おすすめの寝床はケージやクレート! ケージやクレートのような狭い場所で寝かせるのはかわいそう、と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、本来、犬は狭くて暗い場所を好む動物です。 ケージやクレートで寝る場所を限定することでそこを落ち着ける場所と認識し、快適な睡眠をとることができるようになるのです。 また、特にクレートがおすすめの理由として、災害時に愛犬の安全が確保しやすいことが挙げられます。 災害など突発的な危機が起こると、安全な場所を求めて犬が外に脱走する危険性があります。 普段からクレートを落ち着く場所と認識させておけば、動揺した時にそこに逃げ込むようになりますし、そのままクレートごと避難することもできるので安心です。 飼い主と一緒に布団で寝るのは大丈夫? 自分の布団で愛犬と一緒に寝ている飼い主さんも多いかもしれません。 海外では、「ペットと一緒に寝ると安らぎや安眠効果がある」という研究結果も出ており、一緒に寝るのは問題ないという意見もあるようです。 しかし、犬と飼い主さんの双方に、病気やケガなどのリスクがあることをご存知でしょうか? まず起こり得るのが、寝返りによって愛犬にケガをさせてしまう事故です。 特に、体の小さい小型犬や子犬は、体を押し潰してしまうリスクが高いです。 また、寝ている間に犬の口や肛門が接触することで、人獣共通感染症(ズーノーシス)に感染するおそれもあります。 その他にも、分離不安で飼い主がいないと眠れなくなったり、布団周りの物を誤飲してしまったりなど、さまざまなリスクを伴います。 これらの事故や病気に対処できないようであれば、一緒の布団で寝るのは避けましょう。 愛犬の快適な睡眠のための正しい寝床の作り方 では、実際にどのような場所に寝床を作れば、愛犬は快適に寝られるのでしょうか? 人の動線から外れた隠れ場スペースに寝床を作る 気配や音に敏感な犬は、寝床のすぐそばを人が通ったり、音が流れてきたりするとストレスが溜まってしまいます。 なので、「リビングなど周囲を見渡せる位置」「人の動線上から外れている場所」「音や気配が入ってくるドアや窓が近くにない場所」の3つの条件に当てはまる場所に、愛犬の寝床を作るのがおすすめです。 特に怖がりな犬の場合は、テーブルなどの家具の下にケージやクレートを置き、周囲を囲ってあげると安心感がアップするのでおすすめです。 こんな場所はNG!寝床を作るのに適さない場所は? 愛犬が好んで過ごす場所であっても、寝床を作るのには適さない場合もあります。 以下の条件に当てはまる場所には、寝床を作るのは避けてくださいね。 ・直射日光が当たる窓辺…長時間日差しが当たることで熱中症になることも ・エアコンの風が直接当たる場所…体温調整が上手くできず体調不良の原因に ・テレビやトイレの横…水音やテレビの音が響き、安眠できずストレスになる場合も ・コードや配線が集まる場所…足などにコードが絡まりケガをする危険性大 季節ごとの寝床の作り方、必要な設備とは 基本の寝床の作り方は上記の通りですが、気温や湿度などの室内環境は日々変化するため、季節に合った寝床を作ることも必要となってきます。 高温多湿な夏は寝床や体に熱がこもらない環境づくりを! 気温も湿度も高い夏は、体温調整が上手くできずに熱中症になる恐れがあります。 そのため、就寝中はもちろん、外出中もエアコンをつけて室温を涼しく保ってあげましょう。 また、ペット用のクールマットを、愛犬のベッドや寝床全体などに敷いてあげるのも良いですよ。 気温が下がる冬は体を温められる暖房器具が必要 犬はもふもふとした被毛を持つ犬種が多いため、寝床の防寒対策は必要ないと思っている方も多いかもしれません。 しかし、温暖な地域原産の犬種の被毛は寒さをしのげるつくりにはなっておらず、個体によっても寒さの耐性は異なります。 そのためにもできるだけ暖かい環境作りが必要となります。 暖房をつけて室内を暖めるのはもちろん、ペット用のヒーターマットを敷いて、寝床の中も暖めるようにしましょう。 ペット用の湯たんぽや、ケージやクレートの上から厚めの毛布をかけるのもおすすめです。 愛犬を寝床に慣れさせよう!寝床を嫌がらせないトレーニングのしかた せっかく寝床を作っても、愛犬が嫌がって寝てくれないのでは意味がありません。 そこで以下では、クレートを寝床にした場合の、寝床に慣れさせるトレーニング方法をご紹介します。 屋根を外したクレートに犬を入らせる まず、クレートを屋根(以下:上部分)とケース(以下:下部分)に分解し、下部分のみを犬のそばに置きます。 特に嫌がる様子などがなければ、フードを握った手で犬を誘導し、クレートの下部分に入らせます。 屋根を一部かぶせたクレートに犬を入らせる クレートの下部分に入ることに慣れたら、上部分を下部分に少しだけかぶせるように置き、その状態のクレートに入るよう、フードを使って犬を誘導します。 上部分が途中でずれたり外れたりすると、音で犬が怖がってしまう可能性があるので、ずれないよう片方の手でしっかり固定しましょう。 屋根がついたクレートにフードを使って入らせる 2の状態にも慣れたら、分解していたクレートを元の形に組み立て、フードをクレートに投げ入れて犬を中に入らせます。 中に入ったらすぐに出てこないよう、クレート横の通気口から、中にフードを落としていきます。 扉を閉めてクレートの中に慣れさせる クレート内にいることに慣れ、犬が出てこなくなったら扉をゆっくり閉めます。 扉の隙間から同じようにフードを落としていき、クレートに入るといいことが起きると、犬に認識させます。 クレートに布をかけ、飼い主が見えない状態に慣れさせる 扉が閉まった状態でも犬が大人しくできているようであれば、クレートの上に布をかけ、飼い主が見えない状態を作ります。 通気口からフードを落とし、飼い主が見えなくても落ち着いていられるよう慣らしていきます。 クレートから少しずつ離れ、一定時間様子を見る 布がかかっている状態に犬が慣れたら、クレートから少しずつ離れます。 少し離れたら戻って隙間からフードを落とすことを繰り返し、離れる距離と時間を少しずつ長くしていきます。 愛犬がクレートに慣れるまで、1~6を繰り返し行いましょう。 愛犬の快適な睡眠のためにも、寝床の位置をしっかり決めてあげるのは重要です。 とはいえ、愛犬が本当に落ち着ける場所を寝床にするのが一番。 個体によってはケージやクレートがストレスになる場合もあるので、様子を見ながら愛犬にぴったりの寝床を作ってあげてくださいね! 参考/「いぬのきもち」16年5月号『自然とイイコになる!ケガ・病気を防げる!愛犬のための生活空間の工夫20』(監修:一級建築士 家庭動物住環境研究家 金巻とも子先生) 「いぬのきもち」17年3月号『12回で基本をすべてマスターできる!はじめてしつけコンプリートドリルvol.
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