妊娠 足 つる。 足がつる!原因や予防法・対処法について(31週0日)

妊婦の足がつる!こむら返りが妊娠中に起こりやすい原因と対処法は?

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足がつる(こむら返り)とは? 妊娠中に足がつりやすい原因について知る前に、まずは足がつるとは具体的にどんな症状なのか、この点についてみていきましょう。 足がつるとは、足の筋肉が異常に収縮することにより、痙攣がおきる状態で、医学用語では有痛性筋痙攣と呼ばれています。 足の中でもとくにふくらはぎにおこることが多く、こむらがえりとも呼ばれています。 ふくらはぎだけでなく、太もも、足先、稀に腕におこることもあります。 足がつるのは健康な状態でもおこる症状で、日ごろあまり運動をしない方が急に激しい運動を行った場合や、夜間睡眠中に寝返りを打ったときに起こりやすい、という特徴があります。 男性よりも女性、年齢が高い方、妊娠中の女性に多くみられるトラブルです。 足がつる状態は通常数秒から数分間続き、痛みはおさまります。 妊娠中に足がつる原因とは? 足がつることは妊娠中のマイナートラブルのひとつ。 夜寝ているときに突然ふくらはぎに激痛が走り、痛みがなかなかおさまらなかった。 こんな経験をする妊婦さんは大勢います。 ふくらはぎに激痛が走るこむらがえり以外にも、足の裏や足先、ふとももなど、つる部分はいろいろ。 妊娠中に足がつりやすい原因はいくつかあります。 ここでは足がつる原因について詳しくみていきましょう。 黄体ホルモンによる影響 妊娠の成立・継続に重要な役割を果たす黄体ホルモン。 黄体ホルモンには妊婦さんの血管を拡張させるはたらきがあります。 血管を拡張させることにより、血流の流れを良くし、子宮におなかの赤ちゃんの成長に必要な養分をたっぷり含む血液を集めることが、黄体ホルモンの役目です。 血流が増えることにより、心臓から足に下がってきた血液が戻りにくくなり、これによって筋肉が緊張し、足がつるという症状になってあらわれます。 大きくなった子宮による影響 妊娠後期や臨月になるとおなかの赤ちゃんはいよいよ大きく成長し、これにより子宮も重みと大きさを増します。 大きくなった子宮はまわりにある臓器や筋肉を圧迫します。 重く大きくなった子宮の圧迫により、下肢の血流は滞り、筋肉が収縮することにより、こむらがえりや足のつりが生じます。 運動不足によるもの 妊娠中はいろいろな原因により、運動不足になりやすい状態です。 妊娠初期は流産の可能性が高いことから、またつわりで体調が悪く体を動かす気分にならない妊婦さんも多いでしょう。 このため妊娠前に比べると、筋肉を動かす機会が少なくなっています。 妊娠後期や臨月になると、今度は大きくなったおなかのせいで、体を動かすことが億劫に感じます。 こむらがえりは運動不足による筋肉の衰えや筋肉量の低下によって起こる、と考えられています。 妊娠中の運動不足もまた足がつる原因のひとつです。 水分不足によるもの 脱水症状になってもこむらがえりが起こりやすくなります。 体から水分が失われると、血液循環が悪くなり、筋肉が収縮しやすい状態に。 夜間にこむらがえりの多い理由のひとつは、水分補給ができないため、水分が不足しがちなためと考えられます。 妊婦さんの足がつる原因のひとつは、水分不足にあります。 妊娠初期はつわりのために水さえ喉を通らないこともあります。 吐き気のせいで食事の量も減り、食事から摂る水分量も減ってきますので、意識的に水分を補給しない限り、水分が不足してしまいます。 体の冷えによるもの 体の冷えもまた足がつる原因のひとつです。 一見すると、妊婦さんと体の冷えは無関係のような気がしますが、実のところ妊娠中に手足の冷えに悩む方は大勢います。 妊娠初期はプロゲステロンの影響もあり、体温が高めになります。 妊娠初期の症状であるほてりや熱っぽさの原因はこのことにあります。 風邪のひきはじめのようなほてりや熱っぽさを感じるため、薄着をしたり、エアコンに当たりすぎて、手足の先やおなかを冷やしてしまう。 そして体が冷えることで血液循環が滞り、足の筋肉が冷えをきっかけに過敏に反応し、異常に収縮する。 これもまた妊婦さんの足がつる原因のひとつです。 むくみによるもの 妊娠の継続に重要なプロゲステロンには、体の養分や水分を溜め込むはたらきがあります。 妊娠初期から妊娠中期の前半までのむくみの主原因は、このことにあると考えられます。 さらに妊娠初期だけでなく、妊娠中期の後半以降妊娠後期・臨月にかけても、妊婦さんの体はむくみやすい状態にあります。 赤ちゃんの成長に合わせて、大きくなった子宮が静脈を圧迫することで、むくみが生じ、このため足がつりやすい状態になります。 ミネラル不足によるもの カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが不足することも、足がつる原因のひとつ。 ミネラルが不足すると、筋肉や神経が過敏になり、筋肉が極度に収縮します。 ミネラルやその他の栄養素が不足すると、筋肉に疲れが溜まりやすくなり、こむらがえりがおこりやすくなります。 妊娠中はおなかの赤ちゃんに対しても栄養が供給されますので、妊婦さんはいろいろな栄養素を余分に摂取しなければなりません。 ミネラルだけでなく、ビタミンB群、葉酸、ビタミンC、ビタミンDなど、妊婦さんに不足しやすい栄養素はたくさん。 その中でも鉄分はとくに不足しがちで、妊婦さんは貧血にもなりやすい状態にあります。 妊娠中に足がつったときの対処法 妊娠中に足がつったときの対処方法についてみていきましょう。 足がつることで生じる痛みは、しばらくすると完全におさまりますが、睡眠中のこむらがえりの激痛は大人の男性でもつらいもの。 足がつった場合に効果的な応急処置や対処方法についてみていきましょう。 ふくらはぎのストレッチ こむらがえりはふくらはぎの筋肉が異常に収縮することによりおこります。 こむらがえりがおこったら、まずはふくらはぎの筋肉をゆるめるストレッチを行いましょう。 かかとを前方向に突き出し、足のつま先を手で引っ張り体側に倒すようにし、ふくらはぎを思いっきり伸ばします。 妊娠後期・臨月になると、おなかが前にせり出していて、自分で足先をひっぱることは難しいので、。 の場合は、足裏にタオルや手ぬぐいをひっかけて引っ張ると楽にストレッチができます。 パパや家族の方に足先を体のほうに押してもらってもいいでしょう。 これを無理をしない程度に数回繰り返します。 ふくらはぎを伸ばす際のポイントはゆっくり、無理をしない範囲で行うこと。 急にふくらはぎを伸ばすと、肉離れをおこすおそれがありますので注意しましょう。 足がつったときにふくらはぎのストレッチを行っておくと、翌日以降に痛みを引きずりません。 またこのふくらはぎのストレッチは足がつったときの対処法としてだけでなく、予防法としても効果的ですので、ぜひ覚えておきましょう。 足を温めマッサージ 足を温めることも痛みの軽減に効果的です。 痛みのある部分を温め、足の下側から上に向かってマッサージしましょう。 足の下側から上に向かってなでることで、血流を促進し、筋肉のこりをほぐすことができます。 ふくらはぎや太腿をマッサージするだけでなく、足首をぐるぐる回したり、ひざ裏を軽くもむことも効果的です。 マッサージをする際には優しい力で行うことがポイント。 強い力を入れて押したり、ツボの部分を刺激するのはNGです。 とくにおなかの張りやすくなる妊娠後期や臨月にはとくに注意が必要。 力を入れてマッサージするのではなく、筋肉の緊張をやわらげるつもりで、優しくなでる程度にしましょう。 足がつることを予防する方法とは? 今度は妊娠中の足がつることを予防する方法について詳しくみていきましょう。 足がつることはある意味やむを得ないこととはいえ、夜中に突然おこるこむらがえりの痛みは、表現できないほどつらいもの。 妊娠後期や臨月に激しい痛みを感じると、そのせいでおなかが張ってしまうのでは?と不安に思う妊婦さんもいるでしょう。 足がつる事を予防する方法について挙げていきましょう。 足を冷やさない 妊娠中は体を冷やさないことが大切です。 手足の冷えはそのまま血行不良につながりますので、手足やおなかを冷やさないよう十分に注意しましょう。 シャワーだけで済ませずに、浴槽に半身浴でつかり、体を内側から温めると全身の血行が促進されます。 軽い運動を行う 運動不足は血行不良の原因になるだけでなく、筋肉の衰えにもつながります。 妊娠中は激しい運動を行うことはできませんが、妊婦さんでもできるように考案された妊婦体操やストレッチで、体を軽く動かす習慣をつけましょう。 栄養バランスの取れた食事 生活改善 ミネラルやビタミンなどの栄養素が不足しないよう、栄養バランスを考えた食事を取りましょう。 カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルは、体の筋肉や神経のはたらきを調整しています。 ミネラルが不足し、バランスが崩れると、筋肉や神経のはたらきにも支障が出ます。 足がつることを予防するためには、各種ミネラルを満遍なく盛り込んだ食事を心がけることが大切です。 まとめ 妊婦さんの足がつる(こむら返り)ときに知っておきたい情報をいろいろなポイントから挙げてみました。 妊娠中はいろいろな原因が重なり、足がつりやすく状態にあります。 足がつる こむら返り こと自体はマイナートラブルですが、いつ起こるか予測することができないため、対処法についてしっかり覚えておくと安心です。 突然起こるこむらがえりに上手に対応できるようにしましょう。

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妊婦の足がつる原因とは?今日からできるこむら返りの予防と対策

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出典元:• 高知大学医学部付属病院「よろず相談」高知大学医学部付属病院()• ユニ・チャーム他「こむら返り」プレママタウン() 妊娠中にこむら返りが起こる理由 こむら返りの直接的な原因は、ミネラル不足による筋肉の異常な収縮です。 また、筋肉の収縮に大きな役割を果たしている血液中のイオンやカリウム、カルシウムといった電解質のバランスが乱れについても大きな原因であるといわれています。 妊娠後期になると、こむら返りの発生頻度が多くなりますが、睡眠中は脱水症状をきたしやすいため更に頻度が高くなります。 さらに、寝ている時に足が伸びている状態が続くとこむら返りをおこしやすくなるともいわれています。 ホルモンバランスの崩れ 妊娠すると女性の身体は胎児の成長を促すためにホルモンのバランスが崩れます。 また、胎児の成長に合わせて子宮も広がり、更に子宮が骨盤を内側から圧迫するのでスムーズな骨盤の広がりが必要となります。 特に妊娠後期は骨盤を柔軟にするためのホルモンが多量に分泌されるので、血液バランスも崩れやすくこむら返りを起こしやすくなります。 骨盤の緩み 骨盤を柔軟にするホルモンの働きで妊娠後期に入ると徐々に骨盤が緩んでいきます。 骨盤が緩んでいると脚の筋肉は引き伸ばされた状態になるのですが、それに反するようにふくらはぎの筋肉は元に戻ろうとします。 この引っ張り、引っ張られる状態が、脚に不負荷がかかる度に起こることでふくらはぎの筋肉は急激に収縮しようとします。 そのため、妊娠中は立ち上がったり座ったりなどの些細な動きでも足がこむら返りを起こしてしまいます。 お腹が足の血管を圧迫 妊娠中期を過ぎると、それまで緩やかに膨らんでいたお腹が急に大きくなります。 順調に胎児が成長している証拠でもあるのですが、子宮が大きくなり下腹部が膨らむことで脚の血管が圧迫され、下半身の血液の循環が悪くなってしまいます。 血流が悪いと下半身に運搬される電解質も不足し、こむら返りが起こりやすくなります。 カルシウムやマグネシウムの不足 妊娠中の母体の身体は胎児に栄養分を送るため、母体側の栄養が不足することがあります。 特に妊娠中はミネラルやカルシウムが不足しやすく、こむら返りが起こる原因の一つとなっています。 こむら返りが頻繁に起こる場合は食生活から見直してみましょう。 想像以上に必要な栄養素が足りていない場合もあります。 出典元:• 愛和病院「こむら返りって」愛和病院かわら版()• クリニックうしたに「こむら返り」健康プラザ()• 中川産婦人科「マタニティ通信 こむら返りとは? 」NAKAGAWAプラザ() こむら返りの対処法 妊婦だと避けることが難しいこむら返り。 日中でも、睡眠中でも構わずに起こります。 実際にこむらが返りが起こってしまった時には少しでも早く適切な対処をすることで収縮を治め、痛みを和らげてくれます。 筋肉が痛むと強くマッサージをしたり、冷やしたりする人がいるかと思いますが、これらの対処は場合によってはこむら返りを悪化させてしまいます。 正しい対処法を身につけて、少しでも早くこむら返りを治しましょう。 歩く こむら返りに限らず足に痙攣が起こると座り込んでしまうケースが多いですが、歩くことが一番のストレッチになります。 伸ばすべき場所が自然と伸びて痙攣を和らげてれるので、痛みがあっても立ち上がって歩くようにしてください。 ただし、あまりに激しい痛みで転倒の恐れがあるときは、痛みのピークが過ぎるまで待ってから歩いてください。 ふくらはぎを伸ばす 腰を下ろした状態で、こむら返りを起こしている足の指を掴み、ふくらはぎを伸ばすように意識しながら身体側に引っ張ります。 この状態を8秒キープし、元に戻します。 これを痛みが和らぐまで繰り返してください。 即効性のある対象法となります。 温める こむら返りは筋肉の冷えが原因のケースもあります。 炎症を起こしている場合は冷やすことが必要ですが、冷えによって血行不良を起こしている場合は温めることが重要となります。 一番良いのは入浴して下半身全体を温めることですが、こむら返り中の入浴は難しい場合がほとんどです。 そんな時は温湿布で温めるのがおすすめです。 こむら返り対策として温湿布を準備しておくと安心です。 かわいいデザインの温湿布もたくさんあるので、お気入りを見つけてください。 マッサージや足ツボ 患部を優しく摩ったり、こむら返り解消に効果的なツボを押したりすることも痙攣緩和に繋がります。 刺激し過ぎないことが大切なので、マッサージ器具などを使って強く押すことは避けましょう。 あくまで筋肉の緊張を解き、血流を促すイメージで優しく行ってください。 詳しいツボの場所は下記の記事を参照してください。 入浴 シャワーで済まさず、しっかりと浴槽に漬かって全身を温めるようにしてください。 血行が良くなり、筋肉が解れてこむら返りの予防に繋がります。 全身浴が厳しい場合には半身浴や足湯でも問題ありません。 就寝前に入浴できると更に夜間のこむら返りの予防になります。 入浴中に軽くふくらはぎをマッサージするのもおすすめです。 軽いマッサージ いつでもどこでも簡単に実践できるマッサージもこむら返りの予防になります。 ながらストレッチを習慣づけて、日々の生活に取り入れてみてください。 入浴後の体が温まっている時に、アキレス腱を伸ばしたり、ふくらはぎをマッサージしたりすることで血液循環を促すとよいでしょう。 軽いマッサージでも想像以上に効果が発揮されます。 運動不足の解消 こむら返りを解消するには、適度な運動をすることも大切です。 長時間同じ姿勢でいることを避け、デスクワークの場合は合間にストレッチや歩行をすることを心がけてください。 また、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れることも効果的です。 ただし、ウォーキングもやり過ぎると筋肉に疲労物質が溜まってしまうので、気持ち良い程度で切り上げるようにしましょう。 食生活を見直す 妊娠後にこむら返りをよく起こす人は、下記の栄養素を積極的に摂るようにしましょう。 カルシウム:乳製品、乾燥した魚介類、豆類など• マグネシウム:ナッツ類、海藻類、大豆製品など• ビタミンB:豚肉、レバー、うなぎなど こむら返りの原因となる電解質不足を補うために、毎日の食事の中に1品加えるように意識してください。 出典元:• 中川産婦人科「マタニティ通信 こむらがえりとは? 」NAKAGAWAプラザ()• 愛和病院「こむら返りって」愛和病院かわら版()• クリニックうしたに 「こむら返り」健康プラザ() こむら返りは意識するだけで予防できます 妊娠するとさまざまな理由でこむら返りが起こりやすくなります。 完全に予防することは難しいですが、日々の生活を少し意識するだけで症状を緩和することができます。 大きいお腹と安定しない体調の中で、日々のマッサージやバランスの取れた食事を実践するのは難しいですが、繰り返すこむら返りは妊婦生活を更に辛いものにしてしまいます。 できる範囲で対策をして、こむら返りに悩まされない毎日を送ってください。 出典元一覧• 高知大学医学部付属病院「よろず相談」高知大学医学部付属病院()• ユニ・チャーム他「こむら返り」プレママタウン()• 愛和病院「こむら返りって」愛和病院かわら版()• クリニックうしたに「こむら返り」健康プラザ()• 中川産婦人科「マタニティ通信 こむら返りとは? 」NAKAGAWAプラザ()• クリニックうしたに 「こむら返り」健康プラザ() 本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。 必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。 なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。 ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはもご覧ください。

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妊娠初期に足・ふくらはぎがつる!あっイテテテの対策と原因を解説!

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出典元:• 高知大学医学部付属病院「よろず相談」高知大学医学部付属病院()• ユニ・チャーム他「こむら返り」プレママタウン() 妊娠中にこむら返りが起こる理由 こむら返りの直接的な原因は、ミネラル不足による筋肉の異常な収縮です。 また、筋肉の収縮に大きな役割を果たしている血液中のイオンやカリウム、カルシウムといった電解質のバランスが乱れについても大きな原因であるといわれています。 妊娠後期になると、こむら返りの発生頻度が多くなりますが、睡眠中は脱水症状をきたしやすいため更に頻度が高くなります。 さらに、寝ている時に足が伸びている状態が続くとこむら返りをおこしやすくなるともいわれています。 ホルモンバランスの崩れ 妊娠すると女性の身体は胎児の成長を促すためにホルモンのバランスが崩れます。 また、胎児の成長に合わせて子宮も広がり、更に子宮が骨盤を内側から圧迫するのでスムーズな骨盤の広がりが必要となります。 特に妊娠後期は骨盤を柔軟にするためのホルモンが多量に分泌されるので、血液バランスも崩れやすくこむら返りを起こしやすくなります。 骨盤の緩み 骨盤を柔軟にするホルモンの働きで妊娠後期に入ると徐々に骨盤が緩んでいきます。 骨盤が緩んでいると脚の筋肉は引き伸ばされた状態になるのですが、それに反するようにふくらはぎの筋肉は元に戻ろうとします。 この引っ張り、引っ張られる状態が、脚に不負荷がかかる度に起こることでふくらはぎの筋肉は急激に収縮しようとします。 そのため、妊娠中は立ち上がったり座ったりなどの些細な動きでも足がこむら返りを起こしてしまいます。 お腹が足の血管を圧迫 妊娠中期を過ぎると、それまで緩やかに膨らんでいたお腹が急に大きくなります。 順調に胎児が成長している証拠でもあるのですが、子宮が大きくなり下腹部が膨らむことで脚の血管が圧迫され、下半身の血液の循環が悪くなってしまいます。 血流が悪いと下半身に運搬される電解質も不足し、こむら返りが起こりやすくなります。 カルシウムやマグネシウムの不足 妊娠中の母体の身体は胎児に栄養分を送るため、母体側の栄養が不足することがあります。 特に妊娠中はミネラルやカルシウムが不足しやすく、こむら返りが起こる原因の一つとなっています。 こむら返りが頻繁に起こる場合は食生活から見直してみましょう。 想像以上に必要な栄養素が足りていない場合もあります。 出典元:• 愛和病院「こむら返りって」愛和病院かわら版()• クリニックうしたに「こむら返り」健康プラザ()• 中川産婦人科「マタニティ通信 こむら返りとは? 」NAKAGAWAプラザ() こむら返りの対処法 妊婦だと避けることが難しいこむら返り。 日中でも、睡眠中でも構わずに起こります。 実際にこむらが返りが起こってしまった時には少しでも早く適切な対処をすることで収縮を治め、痛みを和らげてくれます。 筋肉が痛むと強くマッサージをしたり、冷やしたりする人がいるかと思いますが、これらの対処は場合によってはこむら返りを悪化させてしまいます。 正しい対処法を身につけて、少しでも早くこむら返りを治しましょう。 歩く こむら返りに限らず足に痙攣が起こると座り込んでしまうケースが多いですが、歩くことが一番のストレッチになります。 伸ばすべき場所が自然と伸びて痙攣を和らげてれるので、痛みがあっても立ち上がって歩くようにしてください。 ただし、あまりに激しい痛みで転倒の恐れがあるときは、痛みのピークが過ぎるまで待ってから歩いてください。 ふくらはぎを伸ばす 腰を下ろした状態で、こむら返りを起こしている足の指を掴み、ふくらはぎを伸ばすように意識しながら身体側に引っ張ります。 この状態を8秒キープし、元に戻します。 これを痛みが和らぐまで繰り返してください。 即効性のある対象法となります。 温める こむら返りは筋肉の冷えが原因のケースもあります。 炎症を起こしている場合は冷やすことが必要ですが、冷えによって血行不良を起こしている場合は温めることが重要となります。 一番良いのは入浴して下半身全体を温めることですが、こむら返り中の入浴は難しい場合がほとんどです。 そんな時は温湿布で温めるのがおすすめです。 こむら返り対策として温湿布を準備しておくと安心です。 かわいいデザインの温湿布もたくさんあるので、お気入りを見つけてください。 マッサージや足ツボ 患部を優しく摩ったり、こむら返り解消に効果的なツボを押したりすることも痙攣緩和に繋がります。 刺激し過ぎないことが大切なので、マッサージ器具などを使って強く押すことは避けましょう。 あくまで筋肉の緊張を解き、血流を促すイメージで優しく行ってください。 詳しいツボの場所は下記の記事を参照してください。 入浴 シャワーで済まさず、しっかりと浴槽に漬かって全身を温めるようにしてください。 血行が良くなり、筋肉が解れてこむら返りの予防に繋がります。 全身浴が厳しい場合には半身浴や足湯でも問題ありません。 就寝前に入浴できると更に夜間のこむら返りの予防になります。 入浴中に軽くふくらはぎをマッサージするのもおすすめです。 軽いマッサージ いつでもどこでも簡単に実践できるマッサージもこむら返りの予防になります。 ながらストレッチを習慣づけて、日々の生活に取り入れてみてください。 入浴後の体が温まっている時に、アキレス腱を伸ばしたり、ふくらはぎをマッサージしたりすることで血液循環を促すとよいでしょう。 軽いマッサージでも想像以上に効果が発揮されます。 運動不足の解消 こむら返りを解消するには、適度な運動をすることも大切です。 長時間同じ姿勢でいることを避け、デスクワークの場合は合間にストレッチや歩行をすることを心がけてください。 また、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れることも効果的です。 ただし、ウォーキングもやり過ぎると筋肉に疲労物質が溜まってしまうので、気持ち良い程度で切り上げるようにしましょう。 食生活を見直す 妊娠後にこむら返りをよく起こす人は、下記の栄養素を積極的に摂るようにしましょう。 カルシウム:乳製品、乾燥した魚介類、豆類など• マグネシウム:ナッツ類、海藻類、大豆製品など• ビタミンB:豚肉、レバー、うなぎなど こむら返りの原因となる電解質不足を補うために、毎日の食事の中に1品加えるように意識してください。 出典元:• 中川産婦人科「マタニティ通信 こむらがえりとは? 」NAKAGAWAプラザ()• 愛和病院「こむら返りって」愛和病院かわら版()• クリニックうしたに 「こむら返り」健康プラザ() こむら返りは意識するだけで予防できます 妊娠するとさまざまな理由でこむら返りが起こりやすくなります。 完全に予防することは難しいですが、日々の生活を少し意識するだけで症状を緩和することができます。 大きいお腹と安定しない体調の中で、日々のマッサージやバランスの取れた食事を実践するのは難しいですが、繰り返すこむら返りは妊婦生活を更に辛いものにしてしまいます。 できる範囲で対策をして、こむら返りに悩まされない毎日を送ってください。 出典元一覧• 高知大学医学部付属病院「よろず相談」高知大学医学部付属病院()• ユニ・チャーム他「こむら返り」プレママタウン()• 愛和病院「こむら返りって」愛和病院かわら版()• クリニックうしたに「こむら返り」健康プラザ()• 中川産婦人科「マタニティ通信 こむら返りとは? 」NAKAGAWAプラザ()• クリニックうしたに 「こむら返り」健康プラザ() 本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。 必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。 なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。 ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはもご覧ください。

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