最近、性欲がなくって…と諦める前に、手を尽くしたのかそこの男子! 諦観に至るのはまだ早い。 性欲をコントロールしているテストステロンを理解して、減少する性欲を食い止めるのだ。 性欲をコントロールしているのは、テストステロン。 初めて夢精したのは14歳の春。 女性のカラダがどうなってるのか気になって、やけにポルノに敏感になり、『タモリ倶楽部』のお尻ダンスでよく鼻血を出したっけ。 それはすべて精巣から分泌される男性ホルモンの代表格、の働きによるもの。 思春期から成人になるまでの間、テストステロンの分泌量は噴水のごとく一直線に上昇する。 その作用で、男らしいカラダつきになっていくのだが、性欲をドライブしているのもまた、このテストステロンにほかならない。 ちなみに、女性の場合も同様で、こちらは卵巣と副腎で作られるテストステロンが性欲をコントロールしている。 ところが悲しいかな、その他のホルモンと同様に、男性のテストステロンの分泌量は20代をピークにその後下降の一途を辿る。 この宿命から逃れることはできないが、あたら若い時期にテストステロン量がぐっと減り、仕事にもセックスにも気力が持てない男性が少なくない。 どうせ減っていくとはいうものの、右肩下がりの下降カーブを少しでも緩くして人生をエンジョイしたいもの。 この方向性に異議のある男子は一人とているまい。 日常でそれを実現するヒントはいくつもあるのだ。 それでは、テストステロン下降緩和計画を始めよう。 男性のテストステロン、血中濃度の変化はいかに? テストステロンのピークは3回。 胎児期と新生児、カラダと脳の性分化が起こるときと第2次性徴が始まる思春期だ。 その後は成人から老年に向かって徐々に右肩下がり。 Forest et al. J Clin Invest 1974 1. 大量飲酒で睾丸にダメージ。 ビール党はとくにご用心! お酒は適量であればテストステロンの分泌量を増加させる。 適量とは純アルコールに換算して20g程度。 日本酒なら1合、ビールなら500ml、ワインなら1/4本だ。 それ以上の量を長期間飲み続けると睾丸がダメージを受けてテストステロンの量が確実に減る。 ここぞというときは適量飲酒で。 3週間の飲酒でテストステロンが減少 ビールの原料のホップに含まれているナリンゲニンという物質は、女性ホルモンに似た作用を持っていてテストステロンの分泌を抑制する。 とくにビール党は要注意。 Sierksma et al. Alchol. 2011 2. パートナーや上司からの褒め言葉がカンフル剤に。 金融街で働くトレーダーのテストステロン値を調べたところ、儲けが出た日は有意に数値が高かったという研究報告がある。 そう、テストステロンの別名は「勝利のホルモン」。 賭け事に勝ったり、社会的に成功したり、欲しいものを手に入れたり、新しいことに意欲的に取り組んだりするときには脳幹からドーパミンという神経伝達物質が分泌される。 その分泌を促すのがテストステロンなのだ。 勝つばかりでなく褒められることでもテストステロン値は簡単にアップする。 男性はみな褒めて伸びるタイプといってもいい。 女性は周囲の男性をどんどん褒めてすくすく育てよう。 適度な有酸素運動でテストステロンを増やす。 運動がテストステロンの分泌を促すことは古くから知られている。 とはいえ、どんな運動でもそうした作用が期待できるかといえば、否。 例えばマラソン。 195kmというフルマラソンの距離は、ヒトが備えているエネルギー回路的にわりと限界ギリギリ。 カラダにとっては大いなるストレス。 しかも筋肉を使うとテストステロンが筋肉に運ばれて受容体にくっついて消費される。 なのでマラソン直後はテストステロンの値が激落ち。 回復には2〜3か月かかるという話もある。 有酸素運動の場合、長くても1時間程度の適度なレベルならテストステロンは下記のグラフの通り、増える。 有酸素運動のテストステロン増加作用 同じ被験者が運動をした日としなかった日のテストステロン値の比較。 運動開始直後からテストステロンの量が増加。 運動中にピークを迎え、運動後は低下していく。 Zmuda et al. Metabolism 1996 4. ネバネバ食材のパワーで、タンパク質吸収効率増。 納豆にオクラにモロヘイヤに山芋、いわゆるネバネバ食品に含まれているムチン。 この物質はタンパク質の吸収をサポートする。 コレステロールという脂質からテストステロンは合成されるが、その変換に必要なのはタンパク質由来の酵素。 よってネバネバ食材は積極的に食すべし。 亜鉛の補給が肝心だ。 寿司屋では貝類を狙え! 毛髪の亜鉛の濃度が高い男性はテストステロンの活性度が高いことが分かっている。 因果関係は不明だが、おそらく亜鉛が精巣の機能をサポートしているのではないかという話。 ならば亜鉛、摂っておくに越したことはない。 おすすめは貝類。 なかでも牡蠣は2粒で1日の亜鉛必要量が賄える。 低テストステロンの要因、睡眠不足と徹夜は厳禁! 睡眠はテストステロンの維持に大きく影響する。 下のグラフのように7時間睡眠に比べて4〜5時間睡眠ではテストステロン値が如実に低下。 最低でも6時間の睡眠時間は確保のこと。 ヒトの睡眠不足による影響は? 4〜5時間の睡眠と徹夜の数値はほぼ同じだが、ラットの実験では徹夜明けのテストステロン低下はその後4日休息しても回復しなかった。 徹夜は後々まで悪影響を引きずるのだ。 Schmid et al. Clin Endocrinol, 2012 7. 今後、注目を浴びそうなD-アスパラギン酸とは。 アスパラギン酸は体内の神経内分泌細胞に存在するアミノ酸で、テストステロンの生成に関わると考えられている。 アスパラギン酸にはD型とL型があるが、その作用があるのは前者。 D-アスパラギン酸は未だ研究途上の栄養素だが、食品では黒酢やアサリに多く含まれているとか。 実験では微量の投与で大きな変化が D-アスパラギン酸を投与した時のテストステロン値の変化。 たった0. 1ミリモルの投与をするだけでテストステロン値が顕著に増加している。 今後の研究に期待したい。 Topo et al. Reprod Biol Endocrinol. 2009 8. 見た目が若けりゃ、精巣のイキもいいのだ。 テストステロンを生成分泌している精巣は、活性酸素による酸化の影響を受けやすい。 ストレス、紫外線、タバコ、過度な運動などで発生した活性酸素が精巣の機能低下を促してしまうのだ。 ビタミンA、C、E、各種ポリフェノールを含む抗酸化食材を摂取し、アンチエイジングと精巣保護を。 豚肉+ニンニクは、ホルモン増の最強コンビ。 スタミナ食材の代表格といえばニンニクだが、テストステロン増に役立てるにはコツが必要。 生ニンニクで摂るとテストステロンが低下するという報告があるからだ。 一方、加熱加工した状態では逆にテストステロン値はアップする。 また、高タンパク質食品とともに摂取するとよりテストステロン値が増加する。 ニンニク(またはタマネギ)に含まれるアリシンがタンパク質食品のビタミンB1と結合してできるアリチアミンがテストステロンの上昇をサポートするらしい。 ビタミンB1を豊富に含むタンパク質食品といえば豚肉。 今夜は豚肉のガーリック焼きだ! 高タンパク食とニンニクでホルモン増強 カゼインタンパクを40%、25%、10%含む食事とともにニンニクを摂取したときのテストステロン値の変化。 40%の高タンパク質+ニンニクを摂ったグループが最も上昇率高し。 Oi et al. J Nutr. 2001 10. 男らしさを維持するため、日々笑いを絶やさぬこと。 笑いの効能はさまざまある。 たとえば免疫力アップ。 あるいはリラックス効果。 記憶力の増進に血行促進。 そればかりかテストステロン値を上昇させるという実験報告も。 テレビで天気予報を見た前後とコメディを見た前後では、後者の方がテストステロン値が上昇。 笑う門にはホルモン来る。 男性に嬉しい笑いの効果を活用すべし 健常な高齢者を被験者として、天気予報を見た前後と『Mr. ビーン』を見た前後でテストステロン値を計測。 前者は見た後の数値が若干下がり、後者では明らかに上昇。 Kimata et al. Acta Medica 2007 11. 男性ホルモンならやっぱり筋トレが最強メソッド! 有酸素運動時、確かにテストステロン値は上昇するが、運動中にピークを迎え、運動後には平常時のレベルに落ち着く。 なので今のところ、テストステロンのベースラインを引き上げるかどうかは分かっていない。 一方、同じ運動でも筋トレは別。 運動後も上昇したテストステロン値を比較的長くキープできるのだ。 ヤッター! 筋トレさすがです! もともとテストステロンは筋肥大を促すホルモン。 でも筋トレによってテストステロンの分泌量も増加するという、持ちつ持たれつの関係だ。 さらに、筋トレのもうひとつの効果として、筋肉内のアンドロゲン受容体を増加させることが分かっている。 受容体が増えればテストステロンが作用しやすく筋肥大が効率的になる。 筋肥大が起こればますますテストステロンが必要となるのでバンバン分泌されるという好循環に。 問題は負荷とインターバルの調節。 負荷はおよそ最大強度の70%、インターバルは60秒が最もテストステロン値を長く維持できることが分かっている。 Villanueva et al. J Strength and Cond Res 2012 こちらもチェック! 関連記事:.
次の筋トレにおける野菜の必要性 野菜を食べる目的と効果 そもそも野菜って必要なの?という話。 ビタミン・ミネラルの摂取 言わずもがなですが、野菜にはビタミン・ミネラルが含まれます。 これらの栄養素は肉や炭水化物だけでは補えないので、野菜から摂取するのが好ましいのです。 ただ、何でも食べれば良いかというとそうではありません。 野菜によって含まれる栄養素の種類も量も違います。 あなたが食べてる野菜は、実は水分だけでほとんど栄養が入ってないかもしれませんよ。 どうせ食べるなら栄養がある野菜を選びましょう。 摂取カロリーを増やさず食事量を増やせる 厳密には0カロリーでは有りませんが、 カロリー摂取量の計算に含まなくても良い程度のカロリーです。 カロリー制限をすると基本的には食事量が減ってしまうので、空腹に耐えられない人もいると思います。 野菜を加えることで食事の量が増え、満腹感が得られますのでダイエットの強い味方ですね。 ただ、葉もの野菜であれば良いですが、 ジャガイモやニンジンなどの根菜になると炭水化物の含有量が増えますので注意です。 ブロッコリー アスパラガス キャベツ レタス トマト ニンジン モヤシ キュウリ カロリー (kcal) 37 22 23 12 19 37 12 14 タンパク質 (g) 4. 3 2. 6 1. 3 0. 6 0. 7 0. 6 1. 6 1 食物繊維 (g) 4. 4 2. 8 1. 8 1. 1 1 2. 5 1. 4 1. 1 ビタミンB1 (mg) 0. 14 0. 14 0. 04 0. 05 0. 05 0. 04 0. 07 0. 03 ビタミンB2 (mg) 0. 2 0. 15 0. 03 0. 03 0. 02 0. 04 0. 09 0. 03 ビタミンB6 (mg) 0. 27 0. 12 0. 11 0. 05 0. 08 0. 11 0. 1 0. 注:シソなどは非常に栄養価が高いですが、1日に100gとか200g単位の量を食べることは無いので、比較対象から外してます。 それぞれ、調理前(生)の100gあたりの量です。 こんな感じで、ブロッコリーは明らかに栄養素が優秀。 アスパラガスもなかなかの栄養素を誇っています。 単純に 量あたりの栄養価が高いのが、ブロッコリーやアスパラガスが勧められる理由の一つです。 ブロッコリー・アスパラの栄養素以外のメリット 調理が簡単で食べやすい まずは食べやすさですね。 料理が面倒な人は適当に切って茹でるだけで食べられます。 他の野菜と違って皮むきや種をとる作業が不要。 楽ですよね。 切るのすら面倒な人は、コンビニやスーパーで売っている冷凍ブロッコリーをレンジでチンすれば食べられます。 めんどくさがりな人には最高に便利です。 料理に取りあえず加えてみるもよし。 弁当の隙間に詰めるもよし。 お腹にたまる(食べた感がある) 見た目もなんかゴロっとしてるので、食べ応えもある。 モヤシやキャベツと比べたら物理的にゴツいので満腹感出ますよね? 脳みその満腹感というのは、見た目にも影響されます。 「薄い」とか「細い」ものより、ブロッコリーやアスパラのようなゴロっとしているものの方が食べた感があるので、心理的にダイエットにも有効。 あと、かさ増し目的で料理に入れるときにもブロッコリーみたいな固形のものだとボリュームがでます。 料理に使える幅が広い クックパッドとかクラシルとかみると大量にレシピが出てきます。 特に味とか臭いとかクセが強い野菜ではないので、基本何にでも使えますよね。 一応、ブロッコリーレシピの本もありました。 ブロッコリーはエストロゲンを抑制する• テストステロンが増える(優位になる)• だから筋肉がつきやすい まず 「ブロッコリーを食べるとエストロゲンが抑制される」の部分は正しいでしょう。 ただし、 エストロゲンを抑制すると(テストステロンが優位になると)筋肉がつきやすいという根拠はありません。 これの根拠となる研究結果など見つからなかったので、ブロッコリーを食べると筋肉がつきやすいという情報は鵜呑みにしない方がいいと思います。 参考 人には「エストロゲン(女性ホルモンと呼ばれる)」と「テストステロン(男性ホルモンと呼ばれる)」の2つのホルモンがあり、男性女性どちらにも両方のホルモンが分泌されています。 「男性が筋肉がつきやすいのは、女性よりもテストステロンが多いから」という見方も間違いではありませんが、ブロッコリーで男女差をひっくり返すほどのホルモンへの影響があるとは考えられません。 確かに、加齢や病気などで極端にバランスがおかしくなると身体的に影響が出ることがあります。 ブロッコリーを食べた程度でどうこうなるものではありません。 ブロッコリーは普通に「栄養満点なので食べた方がいい」という認識の方が良いです。 テストステロンについて補足説明 テストステロンの原料はコレステロール コレステロールと聞くと悪者扱いされがちですが、 過剰だといけないというだけで適度な量は必要。 栄養が不足しないようにバランスの良い食事しましょう。 しかし、栄養ばかり摂取して運動しなければ太ります。 肥満はテストステロンの分泌を低下させるので注意。 体脂肪率が低い方がテストステロンの分泌量が多いのです。 ストレスや睡眠不足でも分泌が低下します。 トレーニング後はしっかり栄養をとって休息しろということですね。 トレーニングすると増える 筋トレの前後でテストステロンの分泌量が増えたという実験結果もでているそうです。 興奮状態になると増える 危険な環境に置かれたり、美人と会話した後はテストステロンの量が増加するらしい。 意図的に危険な状態に身を置く必要はないが、刺激的な生活を送りましょう。 確かにジムにカワイイ子がいると、いつもよりパワーがでる気がしないでもない。 テストステロンを増やすと言われる食品• アスパラにはアスパラギン酸が含まれる• アスパラギン酸はテストステロンを増やす• だから筋肉がつく この言い分も根拠が乏しいです。 アスパラを食べたからと言って、筋肉やダイエットに有効な特殊な効果は期待しない方が良いです。 ただ、アスパラギン酸には疲労を和らげる効果があるとはされてますね。 D-アスパラギン酸の補給と28日間の重度抵抗トレーニングとを組み合わせることで、抵抗性訓練を受けた男性の視床下部 — 下垂体 — 生殖腺軸に関連する体組成、筋力、および血清ホルモンに影響はない。 (Google翻訳) 普通に、タンパク質やビタミン類の栄養価が高い野菜です。 ブロッコリー・アスパラのおすすめの食べ方 栄養素を逃がさない食べ方が理想 なるべく栄養素を逃さない食べ方が出来ると理想です。 一般的な食べ方で多いのは「茹でる」ですが、茹でてしまうと水溶性のビタミンが流れてしまいます。 レンジで「蒸す」調理が一番栄養が摂取できます。 理想とは言えませんが、個人的には冷凍も全然あり。 元々栄養が少ないレタスやキュウリを食べるのに比べたら、多少栄養が減ったブロッコリー・アスパラの方がいいです。 てか、忙しかったり面倒だったりする人は、全く野菜を食べなくなりがちなので、それに比べたら冷凍でもなんでも食べた方がいいに決まってます。 これは程度問題ですね。 100%理想を求めるより、70%でも毎日続けられる方を選びましょう。 まとめ:筋トレするならブロッコリーとアスパラ食べよう カロリー制限のため食事量を減らすと、必要な栄養も不足しがちです。 なるべく栄養が高い野菜を意識して食べたほうがいいですね。 しっかり栄養をとって健康体を目指しましょう!.
次のまずはテストステロンの事を知って! 射精と筋肉の関係に欠かせないのが男性ホルモンのテストステロン。 テストステロンの働きは様々ですが、今回は『射精と筋肉の関係』がテーマなのでそこに絞ってお話します。 テストステロンは胎児の時には外性器の形成に、思春期の時には性器の発達や性への関心に、成人してからは筋肉量や筋力や性機能に作用します。 このテストステロンの働きを踏まえた上で次に進みます! 筋肉の大きさは本当に射精と関係しているのか 結論から言うと、医学界でも意見が分かれているようです。 要するに、『射精と筋肉は関係ない』派と『射精と筋肉は関係している』派に医師や研究者の中でも分かれている、と。 ただ、事実として分かっている事があるのでご紹介しましょう。 禁欲をするとテストステロンは増加する 禁欲とテストステロンの関係を研究したデータがあります。 この研究には、21歳~45歳までの男性28人 うち11人は既婚者 が参加し、禁欲中は毎日テストステロンの値を調べます。 しかし、テストステロンのピークは7日目を最後に8日目からは徐々に減少していき、15日目には禁欲前よりも低い値を出しました。 この結果から、テストステロンは禁欲すればするほど多くなるのではなく、禁欲7日目をピークに8日目以降は減少する事が分かりました。 これは、筋肉のためにと長い間禁欲していたとしても、一週間より長く禁欲してしまうとむしろテストステロンは減ってしまうので、もし筋肉のために禁欲するのならば一週間をMAXに考えるべきと言えますね。 ちなみに、既婚者と独身者、35歳以下と35歳以上の人で比べてもこの実験の結果に差はないという事です。 『』より引用 加齢と共にテストステロン量は減り筋肉が小さくなる どんなに健康に気を使っている人でも加齢に逆らう事はできません。 個人差はありますが、テストステロンは20代前半をピークに減少していきます。 加齢でEDになったり精液量が減ったりするのはこのためです。 性機能だけではなく、テストステロンは筋肉にも作用しているホルモンなので、テストステロンが減少すると若い時のような筋肉を維持できなくなり、筋肉は小さくなっていくのです。 しかし筋肉の委縮は筋トレと適切なタンパク質摂取で抑制できます。 運動をしている中高年は体に張りがあり、実年齢よりも若く見えるのはそのためです。 しかし、テストステロンが減ってしまうと筋トレをしてタンパク質を摂取してもなかなか思うように筋肥大させる事ができません。 若い時のようなスピードで筋肥大させる事ができないのはそれが原因です。 もし、あなたが20代後半~ならば、10代~20代前半の人の筋肥大スピードと比べてガッカリするのではなく、自分のペースでしっかりとノルマをこなして体づくりをしていきましょう。 【推測】射精が筋肥大にマイナスに働く事は十分にありえる ここまで読んでお気付きになった人もいる事でしょう。 ハッキリとした研究データはありませんが、加齢が原因のテストステロン減少で筋肉が委縮していく事を考えると、頻繁な射精が原因でテストステロン値が低い状態が続くと筋トレをして適切なタンパク質を摂取していたとしても筋肥大しづらい状態になる可能性が十分にあります。 年齢に関係なく、です。 例えば、適度に禁欲して筋トレしてタンパク質を摂取しているAさんの筋肥大スピードを95 MAX100 だとして、頻繁に射精しながら筋トレをしてタンパク質を摂取しているBさんの筋肥大スピード90だとしましょう。 たった5の差ですが、これを1年・2年・3年・・・10年と長い目で見ていくと、2人の10年後の体つきには大きな差が出る可能性が高いのです。 要するに、チリも積もれば何とやら、ですね。 そう考えると、効率よく筋肥大させたい人 早くガチムチになりたい人 のベストな射精頻度は、禁欲7日目にテストステロン量がピークになる事から『8日に1回』が適切であると考える事ができるでしょう。 これはあくまで禁欲が筋肥大を促進させる可能性があるかもしれないという憶測の話なので、考えすぎないようにしてください! 考え過ぎてストレスになる方が筋肉にも性機能にも良くないので! ちなみにですが、高須クリニック名古屋院院長の先生 高須クリニック東京院院長の高須克弥先生の息子さん は、頻繁な射精で筋肉が大きくなりづらくなるとハッキリ言っています。 【余談】射精が筋肉以外に影響を与える例 さて、ここからは射精が筋肉以外に影響する事はあるのか、あるとしたらどう影響するのかをご紹介。 豆知識というか小ネタとして覚えておくと後々役に立つ事もあるかもしれません。 禁欲と精液 精子 の質 6008人から採取した精液を元に精子の運動率を研究したデータによると、禁欲7日目を境に8日目以降の精子の運動率は徐々に低下していき、11日目以降は禁欲前よりも運動率が低くなったというのです。 テストステロンの値も7日目をピークに8日目以降は低下してくので、やはり禁欲は7日目までにするのが良さそうですね。 ただ、精液の質の話になるとちょっと状況が変わってきます。 禁欲と正常な精子の数の関係を調べた研究では、禁欲2~3日目をピークに正常な精子の数は減少していくというデータがあります。 精子の寿命は約3日で、4日以上禁欲すると死んだ精子が増え始め、精液の質が低下するのです。 もし、あなたが妊活中なのであれば禁欲はなるべくせず 禁欲したとしても3日まで 、元気な精子だけが入った精液を作るようなサイクルでいた方が良いという事になりますね。 禁欲は糖尿病を予防・改善する? テストステロンが血糖値の上昇を抑制する事が分かっています。 2型糖尿病 性機能低下症 の患者に2週間ごとに200mgのテストステロンを3ヵ月にかけて投与した結果、血糖値と内臓脂肪と総コレステロールが減少したという研究結果があります。 おそらくですが、糖尿病により性的欲求の低下、EDなどの症状がある患者に性機能の改善を図る事を目的に男性ホルモンのテストステロンを投与した時に分かったデータだと思われます。 2型糖尿病は肥満や不摂生が原因で発症しやすい糖尿病ですが、加齢と共に発症率は高くなります。 その原因のひとつに加齢によるテストステロンの減少が挙げられます。 ここを読んでいる方は『体重を増やしたい』『男らしく体を大きくしたい』という方が多いと思いますが、体を大きくするためには今まで以上に食べる必要があります。 それは、2型糖尿病のリスクを高める行為でもあるのです。 運動はもちろんですが、適度な禁欲で普段のテストステロン値を高めにしておく事で2型糖尿病のリスクを抑える事ができるかも・・・しれませんね。 禁欲はヤル気スイッチをオンにする? 前にどこかで見たデータなのですが、今回見つける事ができなかったので話半分で聞いてもらえれば 苦笑 テストステロンは肉体的に作用するだけではなく、精神的にも作用します。 テストステロンは闘争本能を高める作用があるとされているのです。 格闘家は試合前、禁欲するという話を聞いた事がありませんか? 私が以前見たデータでは、取引先との大事な会議の前日は禁欲した方がうまくいくみたいな事が書いてありました。 要するに、禁欲をしてテストステロンを高めておいた方が良い意味で緊張感を持って積極的に行動できるという話です。 ですが、サッカーポルトガル代表のは「それ 射精する事 は集中力を高めてくれる」と、試合前の禁欲を否定する派なんだそう。 他に、スポーツ界で結果を出しているプレイヤーは禁欲派と禁欲しない派にハッキリ分かれているそうで、必ずしも禁欲が闘争本能を高めるというわけではないようです。 正直これは個人差があると私は思っていて、例えば、『追い込まれると力を発揮するタイプ』と『どんな状況でも同じように力を発揮できるタイプ』『リラックスしていると力を発揮できるタイプ』と、人によって最善の力を出す能力・状況ってマチマチですよね。 禁欲をして欲求を解放しない方が力を出せる人もいれば、禁欲はストレスだから欲求を解放した方が自由に力を出せるという人もいて当然です。 ただ、私は筋トレ前の禁欲をオススメします。 テストステロンは筋肉に作用するホルモンだからです。 テストステロンが高い方が筋肥大しやすいというのはこの記事の前半にお話しました。 筋トレ前に射精をしてテストステロンを下げてしまうと効率よく筋肥大させる事が難しくなる可能性があります。 しかしこれは、週に2~3回筋トレをする人なら、の話です。 毎日筋トレする人の場合、筋トレ前の射精を禁止してしまったら射精するタイミングがなくなってしまいますしね。 適度な禁欲で筋肉と精液の質を向上させる事ができる かもしれない! 今回はちょっと違う方向から筋肉へのアプローチを試みてみました。 内容が内容だけに苦手な人でも読めるよう下ネタ感を出さないように、かつ、難しくならないようにしたつもりですが、どうだったでしょうか 汗 まぁそれは置いといて、適度な禁欲がテストステロンを増やすという事がお分かりいただけたと思います。 テストステロンは体内で様々な働きをしますが、体を大きくしたい人にとって禁欲で筋肥大を加速できる可能性があります。 が!! あまりに禁欲の事を考え過ぎてそれがストレスになってしまっては効率のイイ筋肥大は望めません。 筋肥大の一番の敵はネガティブなストレスですからね!.
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