連載を開始してすぐにジャンプ+の人気NO. 1作品として『週刊少年ジャンプ』に出張掲載されたほどの人気作品です。 後に1位の座を他作品に譲ったものの、現在もなお ジャンプ+の看板作品として評判です。 現在『地獄楽』の単行本は9巻まで出版中。 『地獄楽』はジャンプ+で全話無料で読めますが、新刊が出るたびに即重版がかかるほどの好調な売れ行きです。 2020年3月時点で 累計発行部数は200万部を突破しています。 『地獄楽』の人気の理由の1つが強くて魅力的なキャラクター達。 彼らは極楽浄土とされる島を舞台に殺し合い、不老不死の仙人を倒さなければなりません。 生き残るためには 純粋な力だけでなく、心の在り方も問われます。 誰が一番強いのか、彼らの強さをランク付けしてみました!! 『地獄楽』のストーリーを紹介 A post shared by jplus. jigokurak on Mar 25, 2019 at 11:13am PDT 『地獄楽』は 江戸時代の日本を舞台とした作品です。 主人公は最強の忍と恐れられていた画眉丸(がびまる)で罪人として捕まっていましたが、超人的な肉体をもつためにどんな処刑方法でも死ぬことができませんでした。 画眉丸が生に執着していると見抜いた打ち首執行人の山田浅エ門佐切(やまだあさえもんさぎり)は、画眉丸に死刑を免れ、無罪放免となるための条件を提示します。 それは極楽浄土と噂される島・神仙郷に赴き、 不老不死の薬・仙薬を手に入れて幕府に献上すること。 画眉丸と同様の死刑囚たちとそれぞれの監視のために同行した山田家浅エ門は、殺しても死なないような化け物たちが暮らす地獄のような場所で、殺し合い、時に共闘しながら仙薬探しに奮闘します。 魅力的なキャラクターばかりで 誰が生き残るのか先が気になるストーリーです。 【地獄楽】強さ第15位:ヌルガイ 鍛え抜かれた肉体を持つサンカ(山の民)の末裔 ヌルガイは徳川幕府に服従せず、独自の文化で自然の中で生きてきたサンカ(山の民・野人)の少女です。 彼女は自分が集落に侍を案内してしまったせいでサンカ達が根絶やしにされてしまったことを悔いていましたが、生きて山に帰るために 何としても神仙郷を脱出する決意を固めます。 神仙郷に上陸した当初のヌルガイの戦い方は、自然の中で生きるために独自で身につけたもので、その頃から試一刀流10位の山田浅エ門典坐(てんざ)からも「強い」と評価される実力でした。 動きも俊敏で不老不死の天仙の攻撃をかわせるほどです。 典坐の死後は典坐の師匠であった士遠(しおん)から剣術を学びます。 戦いでは士遠の補佐が中心で強敵と1人で戦うほどの強さはありませんが、 強く優しい心を持っており、典坐が天仙と戦った際には典坐の命を救っています。 【地獄楽】強さ第14位:山田浅エ門仙汰(せんた) 殊現くん、極悪非道な人間ではないんだよな…人付き合いも得意で涙もろくてすごく魅力的な人なのに、何かが振り切っちゃってて決定的に分かり合えない部分がある😂というわけで次回はぜひ仙汰のフェンシングスタイルを披露していただきたいです…! — かるこざわ kankanvv 天仙(てんせん)の弱点を見極める洞察力 仙汰は、杠(ゆずりは)の監視を任せられた山田浅エ門の剣士で試一刀流5位。 戦闘に参加することは少ないですが宗教学や蘭学など 専門知識を豊富に持ち、分析や情報整理が得意で島の歪さにもいち早く気付きました。 仙汰は山田浅エ門の中でも上位ですが、剣の腕前よりも 真面目で勤勉な姿勢が評価されていたようです。 山田家に入門したのは家のしきたりだったからであり、人を斬るのも本意ではありませんでした。 天仙との戦いの中でも仙汰のタオの才能は「その程度」しかないと言われています。 しかし、知識の豊富さと洞察力、状況の判断力はずば抜けておりムーダンとの戦いの中でも杠たちを的確にサポートします。 特にムーダンの弱点を見極めることは仙汰にしかできなかったことです。 仙汰がいなければムーダンとの戦いに勝つことは不可能だったでしょう。 【地獄楽】強さ第13位:山田浅エ門威鈴(いすず) 同門の褐色巨女の威鈴ちゃんとのコンビ萌えあるで — もと berukazumi 女性ながら豪剣を操る指南役 威鈴は体格の良い大柄な女性で豪剣を振るって戦います。 年齢が若いため段位はまだ持ちませんが、実力は認められており、 屋号を名乗ることを許されているほどです。 神仙郷の増員組に選ばれる前は幕下にて女性の武芸指南役を勤めていました。 罪人は極悪人として絶対に許さないという考えを崩すことはありません。 そのため先に神仙郷に上陸していた佐切とは敵対しますが、 変化への対応力に欠ける威鈴がタオを修得するのは難しいのではないでしょうか。 増員組の中でも直接の戦闘描写はあまり描かれていませんが、人体や化け物の体に花が咲き乱れる神仙郷の地獄のような景色を目にして 戦意を喪失しているようにも見えます。 本土で戦う際は相当強いのでしょうが、今後の神仙郷で戦い抜くのは難しいのではないかと予想されます。 【地獄楽】強さ第12位:亜左桐馬(あざとうま) A post shared by jplus. jigokurak on Apr 1, 2020 at 2:06am PDT 入門から1ヶ月で浅エ門になった天才剣士 罪人の兄・弔兵衛(ちょうべえ)を救うために山田浅エ門に入門し、わずか 1ヶ月という早さで代行免許を得た天才。 元は侍の子でしたが、父と母を亡くし兄とともに盗賊になります。 状況に応じて変化する適応能力を強さだと考え、誰よりもその能力に長けた兄を信頼しています。 兄と行動を共にしており、弔兵衛が強敵のとの戦いに集中できるように周りの雑魚を一手に引き受けることが多いです。 弔兵衛が天仙の弟子である道士と戦う際には化け物である 竈神(そうしん)の大軍を1人で制圧します。 運動神経も良く才能がある桐馬ですが、剣士となってからは日が浅いため実力も経験も不足しています。 丸腰の民谷厳鉄斎に負けるほどでしたが、自分の弱さを痛感してからは民谷厳鉄斎に教えを請い、実践の剣を習います。 今後の成長と活躍が期待できるキャラクター。 【地獄楽】強さ第11位:山田浅エ門付知(ふち) 人体構造を解明した頭脳明晰な剣士 試一刀流9位の位を持つ浅エ門の剣士。 山田家の中では珍しい二刀流で、 刀を構えるだけで民谷厳鉄斎(たみやがんてっさい)に死をイメージさせるほどの腕前があり、画眉丸にも「間違いなく強い」と評されています。 付知は解剖器具を持ち歩いており、人体構造の解明をすることが医学を発展させるための崇高な使命であると考えています。 筋肉や骨の隙間に刃を入れて罪人を処刑する山田浅エ門の中でも、 人体の構造を誰よりも理解している付知の剣の技術は優れていたでしょう。 戦いでは民谷厳鉄斎の援護をすることが多いですが、戦況を見極める冷静さを持っており、天仙を倒すために亜左兄弟との共闘に応じるなど適応力にも長けています。 ただ、目に見えないものや触れないものは信じないという現実主義な一面があるため、 タオの修得には至りませんでした。 【地獄楽】強さ第10位:山田浅エ門左切 中道の心でタオを体得した女剣士 山田浅エ門は人体の構造を知り、骨や筋肉の隙間に刃を入れるため、どんなに鍛えた体も斬ることができます。 佐切は試一刀流12位ですが、それは次期当主としての格付けであり、女性であることを理由に冷遇された結果。 純粋な技能だけなら、 山田家の中でも一流の腕前を誇ります。 感情を力に変え、かつ理性を見失わないという静と激の狭間に自分を置くことで、画眉丸にすぐには立てないほどの一撃を与えた陸郎太を圧倒するほどの強さを見せることもあります。 タオを習得してからはタオの流れから敵の動きを先読みし、不老不死の天仙を切り刻んで再生速度が遅くなるまでに追い込みます。 強さと弱さの両方を兼ね備え、自分に正直で懸命に戦えることが佐切の強さです。 【地獄楽】強さ第9位:傾主の杠(けいしゅのゆずりは) 策略と残忍な技で勝ち残るくノ一 島への上陸直後に死刑囚の茂籠牧耶(もろまきや)を殺し、牧耶の体を使って島の虫たちの毒や能力を解明。 その情報と引き換えに 画眉丸にいち早く共闘を申し入れたくノ一。 牧耶に付いていた試一刀流8位の山田浅エ門源嗣(げんじ)も色仕掛けで仲間に引き入れています。 杠は自分の戦力不足から画眉丸と共闘する道を選びますが、彼女自身強力な忍術を使えます。 また忍の里では力の源であるタオを戦いに応用していたため、 神仙郷に上陸する前からすでにタオを操ることができました。 得意技は薬物を飲んで毒液を体から蜘蛛の糸のように分泌し、相手を絡めとる「忍法蜜牢」や相手を切り刻む「忍法線斬行」などがあり、多くの忍法を操ります。 タオについては天仙であるムーダンに評価されるほどの潜在的な才能があり、画眉丸と共闘して 天仙のランを撃破します。 【地獄楽】強さ第8位:民谷厳鉄斎 A post shared by jplus. 無罪を目的とする他の死刑囚とは違い、 天下に轟く偉業を成し遂げ後世に名を遺すことが彼の望みです。 そのため、島についてからも画眉丸や天仙など強者と戦うことを目的に動いています。 厳鉄斎の実力は 手負いの画眉丸と刺し違えることができるほどで、画眉丸からも「間違いなく強い」と評価されています。 これまでの戦いの経験数が群を抜いて多く、人面の蝶に刺された際も即座に腕を切り落とすことで身を守るなど判断力にも長けています。 長らくタオを知覚することができませんでしたが、桃花(タオファ)との戦いの中で修得したことでさらに強くなり、 天仙を打ち破ります。 【地獄楽】強さ第7位:山田浅エ門士遠 氣を使いこなす盲目の剣士 士遠は生まれつき盲目の剣士ですが、視覚以外の五感を研ぎ澄まし常人以上の動きができるため 試一刀流4位の実力者です。 タオを知覚することでまるで見えているかのように周囲の状況を把握しており、敵の弱点も瞬時に見抜きます。 士遠は神仙郷に上陸する前からタオを意識して使っていた数少ない人物の1人で、中道の心を持つことによ って本来以上の能力を引き出し戦ってきました。 上陸後に自分を色仕掛けで籠絡しようとした死刑囚のあか絹を即座に処刑する高潔さも兼ね備えています。 天仙の一人である朱槿(ヂュジン)とほとんど1人で戦った際はタオの相性が悪く決定打に欠けていました。 そのため朱槿が再生する傍から200回以上も切り刻んでタオを消費させ、弱点である胚珠のみを引きずり出して刀で串刺しにする方法で 戦闘不能にして勝利しました。 【地獄楽】強さ第6位:山田浅エ門清丸(きよまる) A post shared by bchkkw on Mar 4, 2020 at 7:42am PST 殊現(しゅげん)に認められた実力を持つ少年 清丸は白髪で小柄な少年です。 まだ若いため段位は持っていませんが、山田浅エ門の師範代である朱現に 「実力は門下でも1・2を争う才器」と評価されるほどで、免許皆伝(おくゆるし)と同等の実力の持ち主と言われています。 桐馬以上の実力があるでしょう。 直接の戦闘シーンの描写はまだ少ないですが、動きは俊敏で剣速も速く、自分より巨大な敵からの攻撃も難なくいなします。 小柄な体型を活かして戦うスタイルで、 敵の体を駆け上りながら細かく切り刻んで殺します。 性格は生意気で口も悪いですが、侍にも忍者にも横柄な態度で堂々と接し、自分の実力を疑うことはありません。 自分の発言がきっかけで他人が自害することになっても飄々として気にも留めません。 神仙郷に上陸してからも周囲に引けを取らず活躍してくれるでしょう。 【地獄楽】強さ第5位:山田浅エ門十禾(じっか) 飄々としていて実はめちゃくちゃ強いみたいなキャラが大好きなので今1番好きなキャラは『地獄楽』の十禾(じっか)です。 — そめすん MeNsqYfIw3DlskZ 山田浅ェ門3位の実力者 十禾は 試一刀流3位の実力を持つ山田浅エ衛門で、死刑囚である法流坊(ほうるぼう)の担当として神仙郷に向かいました。 しかし法流坊が亜左弔兵衛によって殺され、その後の運の良さもあって行方不明者60人の中の 唯一の生還者として本土に帰ります。 十禾は神仙郷の恐ろしさを幕臣に伝え、神仙郷には関わらない方がよいと進言しますが、幕府はそれを聞き入れませんでした。 むしろ神仙郷へのさらなる増員を命じたため、山田家の命により十禾も 再び神仙郷に上陸することとなります。 戦闘シーンの描写がまだほとんどない十禾ですが、飄々とした性格でありながら戦況を見極める能力に長けており、試一刀流3位という序列からも相当な実力者であることが伺えます。 増員組として神仙郷に 再上陸してからの十禾の活躍に期待が持てます。 【地獄楽】強さ第4位:シジャ 「しじゃ」と広辞苑第七版を引くと、 しじゃ【紫麝】(薄紫色をしているからいう)麝香(じゃこう)。 と出てくる。 麝香は雄のジャコウジカの分泌物を乾燥させて作る香料なのでシジャさんは男性…? というのは考え過ぎですね、はい。 — モリ morinonakad 現・石隠れ衆の筆頭!次代の画眉丸 常軌を逸した修行により、人間の域を超えた技と能力を手に入れた石隠れ衆の現筆頭。 『地獄楽』の主人公の画眉丸が里を抜けた後の 次期画眉丸となった人物です。 主人公と同様に「火法師」などの忍法で戦います。 「がらんの画眉丸」は世襲制で、通常は前任者が死ぬと次の画眉丸が現れますが、主人公の画眉丸が処刑を免れたため、シジャは画眉丸を殺すことを命じられて増員組として島に送り込まれました。 シジャ本人は画眉丸の名に執着はなく、 主人公を狂愛し、殺し合うことを望んでいます。 気に入らない人物は同胞であっても惨殺する残忍さを持ち合わせた男です。 肉体派の主人公に対してシジャは戦況を見極め、 相手の弱点を突いて戦いに混乱をもたらし、相手に本来の力を発揮させないことで勝利します。 今後描かれるだろう画眉丸との戦いが楽しみです。 【地獄楽】強さ第3位:亜左弔兵衛 A post shared by jplus. 子供のころ襲われた野盗に取り入って盗賊頭にまで成り上がり、死罪になった青年。 変化に柔軟ながらも、「自分が正しい」という信念は絶対に曲げません。 人間の体を材料に丹を作る穴に落とされた際、逆に丹を取り込んで 超人的な再生能力を手に入れ、タオも知覚できるようになりました。 通常タオを操るには何年もかけて修行をする必要がありますが、弔兵衛は一度タオを使う敵と戦っただけでタオの操り方を理解します。 画眉丸との戦闘時は画眉丸が記憶をなくしていたとはいえ、怪力と反応の速さで画眉丸をも圧倒しました。 天仙との訪中術によってタオの才能がさらに開花、 人を超越した強さとなり持ち前の技能と戦略で天仙2体を撃破しました。 【地獄楽】強さ第2位:山田浅右衛門殊現 山田浅右衛門一の実力者 殊現は試一刀流2位で、 実力も浅エ門の中で1番と言われている青年です。 試一刀流1位の衛善(えいぜん)が神仙郷に向かってからは師範代として山田家を率いています。 その実力と罪人を許さない崇高な性格は広く知られており、幕臣が気を遣うほどの存在。 朱現は味方からも狂人と言われるほど人並外れた強さを持っている人物。 その強さの理由は彼の向上心にあります。 同門の剣士たちから技や知識を学び、 様々なスタイルの剣士に憑依して戦うため、朱現と戦う相手は何人もの剣士を相手にしているような錯覚に陥ってしまいます。 朱現は神仙郷に上陸する前からすでにタオを知覚しており、上陸後には即座にタオの使い方を理解します。 浅エ門としての実力も相当なものですがさらにタオを使いこなすようになれば 画眉丸を超える強さとなるかもしれません。 【地獄楽】強さ第1位:画眉丸 A post shared by jplus. jigokurak on Jun 3, 2019 at 2:33pm PDT 伝説の忍・がらんの画眉丸! 石隠れ衆の筆頭として画眉丸を名乗っている『地獄楽』の主人公。 幼いころから心を持たない「がらんどう」であることが最強と教えられて育ち、非情な手段で任務を遂行する 最強の力を持つ忍として有名でした。 体温を上げて皮脂を発火させる「火法師」など多彩な忍術を操ります。 しかし妻と佐切から情は弱さではなく、情を貫くことが真の武勇であることを教えられます。 強さと弱さの両方の持つ力を理解した画眉丸はタオを修得。 相手のタオの強さを利用することで天仙をも打ち破ることができるほどに成長しました。 神仙郷を攻略し、無罪となって妻のもとに帰ることが画眉丸の望みです。 妻は弱点のようですが、画眉丸の力の源となっています。 失うものがあるものは強いということを体現しているキャラクターです。 『地獄楽』がアニメ化する可能性は!? 現時点では『地獄楽』の アニメ化はまだ発表されていません。 しかし、ジャンプ+内での人気ランキングも常に2位と大人気の『地獄楽』。 単行本の売れ行きも好調で、『週刊少年ジャンプ』本誌にも出張連載しており、知名度も高い作品です。 アニメ化を期待するファンは多いです。 あの『ベルセルク』の作者三浦健太郎先生も対談の中で次のように語っています。 『地獄楽』はアニメでももちろん見たいんですけど、映画でも見たいんですよね。 ジャンプ+の作品がアニメ化した例も多々ありますし、 『地獄楽』がアニメ化する可能性は高いと思います。 毎週月曜日に更新される最新話はもちろん、 全話無料で読めます。 (2話以降は初回のみ無料)公式スピンオフギャグ漫画『じごくらく』も好評連載中です。 『地獄楽』の作者、賀来ゆうじ先生は、フィクションの中にほんの少しのリアルを混ぜることを意識していると話しています。 『地獄楽』でもフィクションの舞台の中で、登場人物たちの心の葛藤や残酷な戦闘シーンなどの リアルが描かれることが作品の魅力となっています。 今回のランキングはあくまで現時点でのもの。 リアルな作品だからこそ、一概にこのキャラクターが最強とは言い切れません。 敵との相性や心情変化、今後の成長などで このランキングはどんどん変わっていくでしょう。 今後どうなっていくのか、ぜひ『地獄楽』を読んでみてください!.
次の2020年3月現在の既刊は9巻、シリーズ累計200万部。 新刊が出るたびに即重版がかかるモンスター級の人気を誇る作品です。 『地獄楽』のあらすじ 舞台は江戸時代の日本。 抜け忍として捕らえられていた最強の忍・画眉丸(がびまる)は、修行により得た超人的な人体のため、あらゆる処刑方法でも死ぬことはありませんでした。 そんな中、画眉丸は「打ち首執行人」の山田浅ェ門 佐切(やまだあさえもん さぎり)に出会い、初めて死を身近に感じます。 佐切が自分を殺す力を持っていると悟り、生への執着と妻への愛情を再認識する画眉丸。 そんな彼に対し、佐切は無罪放免となるための条件を提示します。 それは、極楽浄土と噂される島へ向かい、不老不死の薬・仙薬を手に入れること。 島(こたく)生まれ、島育ちの少女。 幼い容姿ですが、義父のような存在である「木人(ほうこ)」と共に数百年は生きているようです。 言葉が喋れませんでしたが、ある時突然成長し、それと同時にカタコトながら会話ができるように。 天仙の一派である「リエン」に付けられたという背中の大きな傷がコンプレックスでしたが、傷もろとも存在を肯定してくれた画眉丸に懐きます。 木のような人間である「ほうこ」の正体は人間。 いずれは完全な木に変化し、人間としての意識を失う「樹化」の運命を背負っています。 一見普通の可愛い女の子ですが、タオを学び鍛錬する「道士たち」からは「メイ様」と呼ばれており……。 天仙(てんせん)たち 島の中域を徘徊する「竈神(そうしん)」、島の外縁部を守る「門神」、知性を持つ「道士」などの怪物たちに「てんせん様」と称えられる、同じ顔・同じ声を持つ7人の仙人。 元々は仙道を極めて神になった1人の仙人が、 ・蓮(リエン)の精「普賢上帝(ふげんじょうてい)」 ・菊花(ジュファ)の精「ア閦大帝(あしゅくたいてい)」 ・牡丹(ムーダン)の精「不空就君(ふくうじゅくん)」 ・桃花(タオファ)の精「ラトナ大聖(らとなたいせい)」 ・朱槿(ヂュジン)の精「如イ元君(にょいげんくん)」 ・桂花(グイファ)の精「文殊公々(もんじゅこうこう)」 ・蘭(ラン)の精「准胝帝君(じゅんていたいくん)」 の7人に分裂したようです。 人と植物の「タオ」を融合させてできた天仙たちは雌雄同体で、人知を超えた再生能力・力・スピードを持ち、空を飛ぶなど奇妙な技を使います。 追い詰められると「鬼尸解(きしかい)」と呼ばれる形態に変化。 ケタ外れに強い天仙たちを倒す方法は一つだけ……。 日本で足跡を絶ったとされる伝説の人物「徐福(じょふく)」=「宗師(そうし)」と関係があるようです。 『地獄楽』の魅力 独特の世界観、生と死をめぐる物語など本作を構成する魅力を、専門用語の解説も交えて5つの観点からひもときます。 1)哲学的な世界観 今作の大きな特徴は、仏教や道教など、中国を中心に発達した宗教が混在した独特の世界観。 杠の監視役で学者肌の山田浅ェ門 仙汰は、島の違和感を早々に見抜いています。 確かに数珠のような飾りをつけていたり、見た目がズバリ仏像のようだったりしますよね。 中国風の背景も相まって、なんともいえない不気味さを読者に与えています。 これら中国系の宗教観に加え、画眉丸たちが仙薬を「非時香実(トキジクノカグノミ)」(=『古事記』にある「タチバナの実」のこと)や「変若水(おちみず)」(=月の不死信仰に根ざした霊薬のこと)と日本古来の名前で呼ぶため、世界観はさらにカオスに。 とはいえ言葉の全てがわからなくても、響きだけで十分ワクワクできますよね。 細けぇこたぁいいんだよ。 この言葉自体、そもそも道教の中核となる概念なのです。 今作でいう「タオ」とは、誰しもが本来持っている、生命力に根ざした力。 使いこなすことで超人的な力になりますが、使いすぎれば精神や身体、意識、記憶などにも影響が出てしまい、最悪死に至ります。 そのため術者はタオを消費しすぎないように丹田(へそ)で練り、体内に循環させています。 さらに今作では、タオを陰陽五行思想とリンクさせています。 土など相性の悪い「相克(そうこく)」があることが判明。 画眉丸たち死罪人が天仙たちを倒すためには、相生のタオで攻撃するしかないようです。 2)極楽浄土と呼ばれる幻想的な孤島 「極楽浄土」とは、阿弥陀仏が住む清浄な世界のこと。 今作の舞台である孤島は麗しい花々で彩られ、誰もが思う「極楽浄土」のイメージ通りです。 しかし、実は花の正体は、島に上陸した人間たちの成れの果て。 島はおそらく、中国古代で信じられていた「蓬莱山」「方丈山」「瀛州(えいしゅう)山」から成る「三神山」をモデルにしているのでしょう。 同心円状に三つの領域に分かれており、中央が「ほうらい」、その次が「ほうじょう」、最も外側が「えいしゅう」と呼ばれています。 「ほうじょう」と「えいしゅう」は廃れた一方、神と仙人の住む神聖な土地「ほうらい」には美しい景色が広がっています。 なんのために戦うのか、そして生きるのか考える画眉丸と佐切。 最後まで生き抜いたとき、画眉丸は、あるいはほかのキャラは、どのように変化・成長しているのでしょうか。 しかし、無罪放免を勝ち取るのは仙薬を見つけた死罪人のみというルールと、島の凶悪な環境により、一人、また一人と命を落としてしまいます。 その様子はさながら「バトルロワイヤル」! 息の合っていたコンビが離れ離れになり、こいつは強い! と胸をときめかせてくれたキャラが倒れ……と、予想のつかない展開に否応なくワクワクしてしまうのです。 一方で、生き残ったもの同士が、まさかの即興コンビとして活躍するのもユニーク。 その代表格が画眉丸と杠です。 どちらも島に入るまでは「忍」として、画眉丸は自分以外の、杠は自分のためだけに生きていました。 ……そこでこの画力である。 影になっている人物にのみトーンを使い、背景はすべて線の濃淡や明暗、細かさと粗さを巧みに使い分けることによって表現されています。 迫力ある線画により、建物や世界観の異様さ、気味の悪さが本能的にインプットされます。 また、登場人物たちも人数自体は多いですが、真面目な佐切、豪快な巌鉄斎など、性格と造形が一致しているためキャラ迷子にはなりません。 『地獄楽』の感想【ネタバレあり】 BookLive!に寄せられた熱いレビューの中から、作品全体の感想と、8巻の感想をいくつかご紹介します。 『地獄楽』全体の感想 試し読みではまりました。 何か元になる小説とかあるのではと思ったぐらい、ストーリーが面白く、絵画も圧倒です。 少年マンガ系な特有の長いバトルとかは無く、人物の最後の際のしつこい感じの話もなく、あっさり登場人物が亡くなっていきます。 されど、なぜかストーリーは重厚になる。 作者の地獄楽の構想が素晴らしいからでしょうか。 5巻が出た頃に初めて知りましたが、あっという間に全巻買ってしまった。 アダルトなところもいいですね、大人向けに作られた少年マンガです。 良きダークファンタジーを発見! 打ち首となるはずの罪人たちに突きつけられた無罪放免となる条件。 それは伝説の島で不老不死の仙薬を手に入れることだった。 出し抜こうと起こる容赦ない殺し合い。 暗黒大陸さながらの不気味な島の謎。 これは良きダークファンタジーを発見できたかも! 主人公は最強の忍と畏れられた画眉丸。 妻との回想がいいね。 最強と言われながらも生への執着を失っていた彼が、妻への愛を自覚して戦う決意をするって王道な展開が燃える。 コンビの打ち首執行人・佐切も人間くさくていい。 情を描くからこそ、ダークファンタジーの不条理さが際立つ。 学べる 一気にここまで読んでしまった。 ビジュアルの美しさとテンポの良さが、何度でも読み返してしまいます。 戦闘シーンに於いて人生観、物の考え方にぶれがなく、分かりやすい。 それでいて一つの正しい答えがそこにある。 学べる。 【ネタバレ注意】『地獄楽』8巻の感想 天仙の本拠地・蓬莱で始まる決戦! どの戦いもアクションはもちろん、キャラのドラマもしっかり動いていて見応えある。 天仙打倒のためにとった画眉丸の「二ノ手」。 「命を懸けるつもりなど毛頭ない だから命以外は全て懸ける」という覚悟。 「生きて帰る」と決めたからこそ、そのために限界寸前の決断ができたんだなと。 「愚かでなければ届かない場所もある」この画眉丸の言葉に杠は何を思ったのか。 仙汰の最期を看取った彼女が一人というのが切ないね。 弔兵衛と桐馬の再会もよかった。 いろいろあっても盗賊という本分にブレてないところがいいよね。 一人が如き二人。 兄弟愛と邪悪さの二面性が魅力的。 表紙の巌鉄斎と付知のコンビも見所満載! こちらも生き生きとしたバトルで読んでいて楽しい。 巌鉄斎の師匠の言葉が好き。 「捨てて捨てて 残ったもんよぉっく見てみろ そん中に全部あるから 広げんな深めろ 横にすりゃ同じだろ」 厳鉄斎は虫にやられて腕を切り落としたところから、自分の判断や価値観に迷いがないところがカッコいいなって思う。 今回は追加組の出番はまったくなかったけど、この激戦にどう関わってくるのか気になるね。 終わりに 「極楽」とは名ばかりの禍々しい島で、美しくも危険な天仙たちと血で血を洗う戦いを繰り広げる『地獄楽』。 どこか山田風太郎先生の作品を想起させる伝奇的な世界観に、たまらなく興奮する方もいるのではないでしょうか(力強い挙手)。 「ほうらい」に突入し、天仙たちとの戦いもますますヒートアップ。 今後も目が離せません!.
次の【地獄楽:95話】最新話のネタバレ 花に覆われる付知と厳鉄斎 殊現の目の前で、付知と厳鉄斎の二人の体が花に覆われる。 その光景に驚愕の表情を浮かべる殊現。 そこに、岩隠れの忍が現れ「地下水門へ向かってください、敵の船が出ます」と伝える。 次代の画眉丸であるシジャが足止めしていたが、この異変で状況が一変してしまったらしい。 シジャも仙薬は奪ったが倒されてしまったとのこと。 「船が出ようとしています、一刻を争います」 そう言って、仙薬を取り出す岩隠れの忍。 殊現は「そこに二人いる、1人は罪人、もうひとりは浅ェ門」と伝える。 「罪人は死亡を確認しろ、浅ェ門はまだ息があるなら介抱してくれ」 そう頼み、水門へ急ぐ。 生きていたシジャ 殊現がその場を立ち去ると、岩隠れの忍はその姿を変える。 そこに現れたのは死んだはずのシジャだった。 シジャは二人が覆われた花に向かってクナイを投げ刺す。 そして、 「二人共、死んでおりました」 そうつぶやくのだった。 シジャは水門での戦闘中に影武者と入れ替わっていたのだ。 「お前たちは殊現様と一緒に水門へ向かえ」 シジャは部下にそう伝える。 「シジャ様はどこへ?」 そう問われ、 「決まっているだろ、画眉丸さんを倒しにいく」 と答えるシジャであった。 シジャは建物の屋根に登り、今の光景を見下ろす。 「これは、あの世の光景だ…」 神獣盤古の花と一体化したヂュジンの姿を見て、 「あれが本体、他の化け物は分身かな、もう人の手に負えるものじゃない」 そう言って、不気味に笑い出すシジャ。 付知の想いと選択 シジャのクナイで刺されたかに見えたが付知は生きていた。 花の中から這い出す。 『厳鉄斎はもう手遅れかも』 付知の傷は深く、その場に膝をつく。 応急手当をしようとするが、 『時間も物資も二人分は無理だ』 と思う。 目の前に自分の幻覚が現れる。 「やめろ、立ち上げれば更にこじれるぞ」 幻覚はそう言葉をかける。 「殊現は変わっていない、変わったのはお前の方だ」 「殊現は山田を守ろうと必死なだけだ」 「立場を思い出せ、山田の皆を危険にさらすな」 そう言葉を続ける付知の幻覚。 「僕も山田家が大切だ」 「でも、この島で得た情も同じくらい大切だ」 「感情が両立している、でも人間ってそういうもんだろ」 「この矛盾を殊くんにも伝えてあげたい」 そう思う付知だった。 目を覚ます厳鉄斎 意識を取り戻し、目を開ける厳鉄斎。 目の前では付知が倒れている。 「おい、ちび、なんでお前」 「まさか」 そう声をかける厳鉄斎。 「俺を治療したのか!山田浅ェ門付知!」 厳鉄斎は声を荒げて付知に呼びかける。 それを聞いて、付知は心の中で、 「やっと名前を呼べたな、もう応える力も残ってないけど…」 「殊くん、ここから先、気をつけてね」 「彼らは矛盾だらけだ」 「勝ち筋がなくても立ち向かう、何度でも立ち上がる」 「そういう姿を何度も見てきた」 「ま、これで最期だし、非論理で無責任だけどいいよね」 「敵も味方も皆の願いが叶いますように」 そう想いを託して、力尽きるのだった。 地獄楽など好きな漫画を今すぐ無料で読む方法! 以上、地獄楽【96話】のネタバレまとめでした。 次回の地獄楽【97話】ネタバレあらすじの掲載は5月11日の予定になります。 「地獄楽」の最新話までのネタバレ一覧はこちらの記事にまとめてあります。
次の