ほうれん草を茹でる理由は? 苦味やエグミが含まれているので ほうれん草は栄養豊富な野菜で、主に次の 栄養成分が含まれています。 ビタミンA• ビタミンB1・B2・B6• ビタミンC• カリウム• カルシウム• 食物繊維 多くのビタミンやミネラルをバランス良く含むほうれん草は、日常的に食べたい野菜。 しかし シュウ酸・硝酸態窒素という苦味成分も含まれているため、茹でて食べるのが一般的です。 結石の原因になる可能性も ほうれん草に含まれるシュウ酸には、体内のカルシウムや鉄分の吸収を邪魔をする働きがあります。 また体内のカルシウムとシュウ酸が結合すると、 「結石」に変化する事もあります。 結石とは腎臓にできる石ですが、腎臓とつながっている尿道へ移動することがあるんです。 この時に激痛が出ることがあり、また尿道を傷つけて炎症を起こすこともあります。 結石については、よほど毎日大量に食べない限りはあまり心配することはありません。 しかし体の状態によっては、大量に食べてるわけでなくても、シュウ酸が少しづつ残留していて、結石につながる可能性も無いとは言えません。 そのためにも、できるだけシュウ酸を取り除いておく方が健康のためにも良いんです。 なお、シュウ酸はカルシウムと一緒に結合して摂れば、体内にあるカルシウムと結合することはありません。 結石のリスクを減らすためにも、ほうれん草はできるだけカルシウムを多く含む小魚などと一緒に摂るといいですね。 シュウ酸は水溶性のため茹でると減らせる 味にも影響を及ぼし、栄養面でも問題がある「シュウ酸」。 しかし シュウ酸は水溶性のため、ほうれん草を茹でることで3分の1から2分の1くらいに減らすことができます。 またシュウ酸以外にも、エグミの要因となる 「硝酸態窒素」も茹でることで取り除くことが可能です。 そのため、ほうれん草を使う前に 一度茹でることが美味しく健康的に食べるコツとなるんですね。 電子レンジの加熱で茹でたことになるの? 電子レンジではシュウ酸は取り除けない よく調理で「 電子レンジを使って加熱し、茹でたことにする」方法が使われます。 しかしほうれん草を茹でるのは、過熱するためでなく、水溶性のシュウ酸を取り除くため。 水をほとんど使わず加熱する電子レンジだと、残念ながら シュウ酸はそのまま残ることになってしまいます。 そのため火は通っているけれど、苦味やエグミは残ったままになってしまうんですよ。 電子レンジで苦味やエグミを取り除くには? 電子レンジを活用する場合、次の方法なら 苦味やエグミを抜くことが可能です。
次のスポンサーリンク ほうれん草のゆで方は電子レンジじゃダメな理由 ほうれん草を電子レンジで調理してそのまま食べる人がいますが、その方法はあまりおすすめ出来ません。 ほうれん草には「シュウ酸」や「硝酸塩」が含まれています。 「シュウ酸」は体内でカルシウムと結びつき、シュウ酸カルシウムとなります。 そして、 尿路や腎臓などに結石を作ることが動物実験で明らかにされています。 また、シュウ酸カルシウムは、骨粗しょう症の原因にもなると言われています。 ほうれん草に含まれている「硝酸塩」が体内に入ると亜硝酸塩に変換されます。 そして、食事の際に肉や魚を食べた場合、亜硝酸塩は胃の中で肉や魚に含まれているアミンという物質と結合してニトロソアミンという発がん性物質を作ったり、血液内のヘモグロビンの鉄分を酸化させることにより、血液が酸素を運びにくくなってしまったりするのです。 しかし、こういった危険性が考えられるのは、ほうれん草を生の状態で大量 1kg以上 に毎日食べ続けた場合に心配されるのであって、通常の量を食べる場合には問題ありません。 また、ゆでることでシュウ酸及び硝酸塩を7~8割ほど減らすことができます。 ですから、ほうれん草は電子レンジなどで調理せず、必ずゆでてから食べるようにすることで、今まで紹介したリスクを減らすことが出来るのではないでしょうか? ほうれん草のゆで方は塩を入れずに茹でましょう 野菜をゆでる場合に塩を入れてからゆでる方も多いようです。 塩を入れることで野菜を早く茹で上げることが出来るというのが理由らしいですが、 ほうれん草の場合には塩は入れずにゆでたほうが良いのです。 スポンサーリンク その理由は、塩を入れることでほうれん草に含まれているシュウ酸がお湯に溶け出しにくくなるからです。 ですから、ほうれん草をゆでる時はお湯のみでゆでるようにしましょう。 ほうれん草のゆで方で栄養を逃さない方法とは? ほうれん草のアクであるシュウ酸や硝酸塩を多く除去するために、ほうれん草を長い時間茹で過ぎてしまう人もいます。 そうすると、食感も悪くなる上に、大切な栄養分も流れ出てしまいます。 ゆで時間が短くとも、流水に5分~10分間ほどさらすことで効率的にシュウ酸などのアクを取り除くことが出来ますし、栄養分も無駄に流さないで済みます。 まとめ 中には難しい話もあったかもしれませんが、豆知識として頭の片隅に入れて頂ければとお思います。 また、危険性に関しては、生で大量に毎日食べる場合であり、通常の量を茹でこぼして食べる上では何の問題もありません。 私はほうれん草は大好きですので、週に1~2回はお浸しなどにして頂いています。
次のほうれん草を電子レンジで茹でるには ほうれん草を電子レンジで茹でる場合にも下処理が必要です。 お湯で茹でるときと同様に根元についている泥と汚れをきれいに落としたら、続いて葉の部分と全体をきれいに洗います。 洗ったら軽く水気を切ってラップで包みます。 ラップに包むときに根元の部分と葉の部分を交互において、ぴっちり包むとむらなく茹でることができます。 また、耐熱容器を使えばラップに包むよりさらに簡単です。 耐熱容器に並べて電子レンジで加熱するだけです。 この場合も、根元の部分と葉の部分を交互に置きます。 洗ったときの水気を切る必要もないので、手軽に茹でることができます。 電子レンジを使うと簡単に茹でることができますが、加熱時間には注意が必要です。 ラップに包んだ場合は600Wで3分ぐらいが目安ですが、ほうれん草の太さなどで変わってきますし、好みの硬さもそれぞれなので、途中、1分ぐらいで均等に加熱されているか確認して、様子を見ながら加熱したほうが茹ですぎが少ないです。 耐熱容器の場合は、もう少し短くてもいいようですが、こちらも様子をみながら加熱してくださいね。 電子レンジの機種によっては葉物野菜を茹でるモードがあるので、利用してみてはいかがでしょうか? スポンサードリンク 電子レンジで茹でたほうれん草もアク抜きするの? 電子レンジで茹でたほうれん草は、たっぷりのお湯で茹でたほうれん草に比べると、加熱する段階でお湯に溶けださないのでアクの元のシュウ酸が多く残っていますので、冷水にとってアクを抜いたほうがいいですね。 もちろん、普段からアク抜きをしないという方はこの限りではありません。 まとめ ほうれん草を電子レンジで茹でると、たくさんのお湯を使わない分、栄養分が失われにくいですが、その分アク(シュウ酸)も残ってしまいます。 アクが気にならない方や、アクの少ないほうれん草を利用すれば、茹でたあと水にさらす必要もなく、調理後の洗い物も少ないのでかなり時短になります。 電子レンジをうまく活用して、ほうれん草をおいしく食べたいですね。
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