我が家では以前からキャンプでの炊飯はコールマンのクッカーセットの炊飯用の鍋を使っていて、それなりに美味しく炊けてはいます。 ただ、うすっぺらいコッフェルでの炊飯の頃からの自己流の炊き方なので、キャンプでの炊飯の方法を全て見直そうと思っていたら、「土鍋ごはんの炊き方」という本が中古で安く売っていたので買ってみました。 この本では、「分とく山」の野﨑洋光さんが実際にお米を炊いている方法を時間ごとに画像にした白米の炊き方と、著者の小西 雅子さんが科学的に測定したりしてだれにでも美味しく炊けるようにした白米の炊き方が載っています。 面白いのが炊飯用の土鍋や文化鍋、ル・クルーゼなど数種類の鍋で炊き比べをしてその食味と測定値が載っている点です。 この本を読むと、最初強火でできるだけ早く沸騰させると言うのは間違いみたいで、ある程度時間を掛けて沸騰させた方が甘みが出るそうです。 この本を読むと、今までのキャンプでの炊飯は加熱時間が少なかったようですので、今後は加熱時間をもうちょっと増やしたいと思います。 また98度以上での加熱時間が20分必要で、蒸らし時間の一部も、その中に含まれています。 アウトドアでは蒸らし時間中に風でどんどん鍋が冷えていると思われるので、蒸らし時間中の保温を検討したいと思います。 この本を読んで土鍋で何度か炊いてみました。 以下に私のメインブログへのリンクをはっておきます。 我が家の1合のお米の乾燥重量を測ると157gでした。 水はその1. 4倍から1. 5倍の重さ必要なのですが、ダッチオーブンだと蒸気の抜けが悪い感じなので、最初は1. 45倍の228gから試してみましょう。 米を洗って、1時間ほど浸水させ、水との合計385gにして炊きます。 もちろん普通はこんな計測をする必要は無く、もっと簡単に容積などでも良いのですが、今回は実験ですので出来るだけ再現性の良い方法で水の量を決めました。 1合を炊くのでダッチオーブンはロッジの6インチキャンプオーブンを使いました。 ダッチオーブンと蓋の内側に薄く米油を塗り錆を防ぎます。 10分で沸騰するように、かなり弱めの中火にして加熱してみましたが。 8分30秒で沸騰。 吹き零れないように一気にごく弱火にしますが、少し吹き零れるのは仕方ないですね。 蒸気からはとても甘い香りがします。 米油の香りでしょうか? その後火力を加減して、ダッチオーブンから吹き零れないけど蒸気がかすかに出る程度の火力にして15分加熱を目標にします。 15分経ちましたが弱火過ぎたのか焦げ臭い臭いはありませんでした。 ちょっと心配なので強火で20秒ほど過熱し、15分蒸らします。 蒸らしは特に工夫していません。 ここで蓋の蒸気がお米に滴り落ちない工夫をするともっと美味しくなるかもです。 炊き上がりました。 安物の二重蓋の炊飯専用土鍋で炊くより遥かに美味しく、ふっくらとボリュームがあり、張りのあるごはんになりました ^^ ただ、ごはんの透明感は相変わらずもう一つ。 昨年、天候があまり良くなかった事が影響しているのかもしれません。 ちなみにお米は地元のキヌヒカリで、天候があまりよくない年でもわりと美味しいお米です。 なお、このダッチオーブンの前回の料理がゆで卵で、その後メンテもしているので、ダッチオーブンの炊飯で気にする方が多いと思われる、古い油の嫌な臭いは全くありませんでした。 美味しいおこげが出来ましたが、こんな感じでこびり付きは皆無。 後片付けも簡単でした。 ただ、今回の弱火は風が吹いているキャンプ場ではガスでは絶対に再現できない弱火です。 キャンプ場で再現する場合は火から遠ざけるか、チャコールブリケットを使うと良いかもです。 1合がわりと美味しく炊けたので、2合にも挑戦です。 2合の場合も同様に10分で沸騰、15分過熱、15分蒸らします。 2合なのでロッジの8インチを使ってみましょう。 なお、ロッジの8インチだと2合が限界で3合は無理だと思います。 お米の重さが315gなので水は457g、合計772gの米と水をダッチオーブンに入れて炊けばよいことになります。 8インチのダッチオーブンは最近料理をしていないし、年末にメンテを出来なかったので念のためお湯で軽く洗って乾燥させてから米油を塗りました。 本によっては、ご飯を炊くときに油を入れると美味しくなると書かれているくらいですので、ゴシゴシ油を拭き取る必要はないと思います。 毎回計量するのは面倒なので竹串でゲージを作ってみました。 この竹串を持っていけば、2合の米を計量さえすれば、8インチのキャンプオーブンで炊く場合の水の量が簡単に分かります。 1合の時と同様1時間ほど浸水させてから炊飯開始。 中火で加熱しますが、沸騰が早そうな温度変化だったので5分経過した頃ちょっと火を弱めますが、残念ながらそれでも7分ほどで沸騰してしまいました。 6インチより底が広いので、熱効率が良いのかもしれません。 前回同様に弱火で15分加熱します。 前回よりは気持ち強い火にしたので、6インチのときよりふきこぼれが多い感じです。 しかしながら、15分経っても蒸気が良く出ています。 仕方ないので追加で加熱したところ1分ほどで蒸気が減ってきたのでもう1分追加して合計17分過熱して終了。 15分の蒸らしに入りました。 美味しそうに炊き上がりました ^^ お味のほうは1合の時と変わりません。 2合だと1合より美味しく炊けても良いと思うのですが、残念ながらいけのこの意見も1合の方が気持ち美味しいでした。 2合は沸騰までの時間が短かったこととふきこぼれが1合の時より多かったのが悪かったのかもしれません。 加熱を追加で2分増やしたのが悪かったのかもしれません。 6インチの方が丸っこい形なので、対流がうまく行っていたのかも? とは言うものの充分美味しいごはんです。 いけのこが生の海苔から作った海苔の佃煮で美味しく頂きました ^^v こちらのご飯も特に油臭い感じはありませんでした。 今後はこの程度の味を目標に、屋外で同じように炊けるようにしたいと思っています。 2合までは8インチ、それ以上は10インチのキャンプオーブンを使い、沸騰まではガスコンロ プリムス IP-2280A を使い、弱火はチャコールブリケットを使うのが簡単かな? 何合までなら10分以内に沸騰させることが出来るのかが良く分かりませんが、IP-2280Aで間に合わなくなったら、GSSAを使うか、多量の炭を使うか、お湯炊きってことになります。 次は10インチキャンプオーブンで4合程度の炊飯に挑戦してみたいと思います。 なお、ごはんの好みは地方によって違います。 関西はシャッキリ、関東はもっちりが好まれるそうです。 ですので、関西在住の私が美味しいといっているごはんはシャッキリの可能性がありますので、ご了承ください。 大阪ガス株式会社の炊き込みご飯のレシピが豊富なページがありましたのでリンクを追加しておきます。
次のT-falの圧力鍋と、いただいたLODGEのディープスキレット。 ディープスキレットは蓋側もフライパンとなっていて、一枚だけでも、両方合わせてダッチオーブンとしても使える 特にGW中は自宅で、ひたすらダッチオーブン料理に精を出していた。 肉汁が染み込んだ豚とじゃがいものロースト、鴨肉やナッツの燻製、自家製ベーコンなど、普段だと面倒な料理でも楽しく時間を過ごすことができる。 中でも気に入ったのが基本のキともいうべき炊飯、つまり米だ。 毎朝1合の白米を、最大限美味しく食べたい毎朝1合の白米と納豆を食す私。 独り身だった頃は小さな炊飯器で毎朝必要分を炊いていた。 冷凍すると解凍に意外と時間が掛かるし、何より美味しいとも思えない。 何の不自由もなく使っていたが、ある日我が家に圧力鍋 と彼女 がやってきた。 浸水時間を除けばおよそ20分弱で炊けて、常に出来立てでもっちもちのお米を食べることができる。 味も炊飯器と比較にならないレベル。 すぐに圧力鍋で炊く白米に魅了され、炊飯器は倉庫の棚に仕舞われることとなった。 圧力鍋の白米と過ごして数年。 先述のダッチオーブンという新たな刺客が私の前に現れた。 土鍋と同じで、ダッチオーブンでお米が炊けることは何となく知っていたし、調理法でどう味が変わるのか気にもなっていた。 そこで、食べ比べをしてみることにした。 まずは両者のレシピ確認から。 圧力鍋の場合、私が使っているT-falの公式には圧力3分、蒸らし10分とある。 分量は1合に対して1カップ 200cc。 他には5分というレシピもあったり、このあたりは食べる料理や好みにもよるだろうが、今回は硬すぎず柔らかすぎずで圧力4分がベストと判断した。 対してLODGE公式には白米のレシピ掲載はなかったが、ダッチオーブンで炊き込みご飯を作る際は、最初は強火で沸騰したら7〜8分弱火で蒸らし10分とあった。 ダッチオーブンでのレシピもサイトなどによってまちまちで、最大20分弱火というのもある。 こちらも好みの問題もあると思うので、間をとって15分加熱することにした。 分量は1合に対して1. 4倍の210ccほどが良いそうだ。 まずは食べ慣れた圧力鍋で。 研いだお米を120分冷蔵庫で浸水させ中火にかける。 圧力がかかってから弱火に落とし4分。 そして蒸らし10分で完成。 炊き上がった白米は、炊飯器に比べ粒の形がしっかりしているように見える。 若干灰色がかっても見えるのは圧力鍋での炊飯でよくあることだそうだ。 熱々をいただくと確かに粒が立っていて食感が良い、そして米の味も強く感じられる。 これぞ私が炊飯器から圧力鍋に鞍替えした何よりの理由だ。 程よい弾力に米の味わいが凝縮されていた。 続いてダッチオーブンで炊いてみた。 事前にスキレットを温めるのもコツで、特に蓋も温めておけるのは便利が良い。 さて、おまちかねダッチオーブンの登場。 浸水時間や条件は圧力鍋と同じ。 ポイントは先に鍋だけを温めておくこと。 米は一気に熱をかけて炊き上げることが重要とされているが、鉄で分厚い鍋はなかなか温度が上がらないのでこの道理に反してしまう。 逆に熱くなったダッチオーブンはなかなか冷めないのでこの点を生かす方法だ。 熱くなりすぎるといけない 鍋が割れたり、水分が即沸騰してしまう ので鍋に水を入れて温める。 ある程度鍋が暖まったら中のお湯を捨て、全量を投入し強火にかける。 しばらくするとフツフツと鍋の隙間から吹き出してくるので、ここで弱火にして15分。 そして10分蒸らして完成だ。 ということで、完成。 圧力鍋に比べて時間こそかかるが、蓋を開けた瞬間甘い香りが漂う。 見た目は圧力鍋に比べ真っ白で艶が美しい。 また湯気から漂う香りも強い。 甘味に関しては圧力鍋と同等または若干劣る気もするが、食感がとにかくモチモチしている。 平たく言って、ダッチオーブンで炊いた白米の方が美味しいと感じた。 対してダッチオーブンはムラなく全体へ均一に熱がかけられることが差になったのではなかろうか。 またダッチオーブンは蓋の重さで圧力も適度にかかるため、同じように甘味が引き出されているのかも知れない。 ちなみに、ダッチオーブンのお手入れには油の塗布が不可欠だ。 使う種類のよってはお米に影響がありそうなものだが、私は風味や香りのない太白胡麻油を使っていて米に味が移ることもなかった。 気になる方は米油でお手入れをするのも良いだろう。 ということで個人的な好みにはなるが、ダッチオーブンで炊いた米がより美味しかった。 ダッチオーブンの方が手間暇はかかるが、食感は大きく変わるし、保温も効く。 朝の忙しい時間で炊くなら、圧力鍋が良いし、時間があるときはダッチオーブンで炊くのもとても良いと感じた。
次のダッチオーブンの使い始めに、鶏の丸焼きなどをやると、底に炭化した焦げがこびりつくことがよくあります。 次回使うときに、この焦げをしっかりと取り除いて油のコーティングをしておかないと、 いつまでたってもこびりつきやすいダッチオーブンになってしまします。 シーズニングがしっかりできると、テフロン加工のフライパンのように、汚れが簡単に落ちるようになりますので、 そこまでダッチオーブンを上手に育て上げてくださいね。 まず、水を2~3cm入れて火にかけ、こびりついた汚れを浮かせます。 やけどをしない湯温になるように水を加え、亀の子タワシで取れるだけの汚れを取り除きます。 お湯を捨てて、もう一度、水を入れて火にかけて、同じ作業を行います。 お湯を捨てて、亀の子タワシでは落ちない焦げた部分を、竹のヘラなどで取り除きます。 竹のヘラで落ちないようであれば、最終手段として、金属のヘラ(火バサミなど)で大まかな焦げを取り除きます。 金属のヘラでゴシゴシした部分の油のコーティングはとれてしまいますので、再度シーズニングが必要になります。 極力、 焦げのない部分を引っ掻かないようにしましょう。 ヘラで取れない細かい焦げは、金属のタワシを使って取り除きます。 水を入れて、亀の子タワシで、再度全体の汚れを落とします。 裏側と側面を亀の子タワシで洗います。 ふたも同様に洗います。 ダッチオーブンを火にかけて空焼きします。 強火で熱し続けると白い煙が出てきます。 この煙が出なくなるくらいまで、加熱します。 熱せられて、表面にこびりついていた焦げが、剥がれてきます。 それを、火バサミの先端で軽くこすり取り除きます。 大体取れたら、思いっきり息を吹きかけて、鍋の中の焦げのかけらを吹き飛ばします。 火を止めて、少量の油を入れ、キッチンペーパーで、内側全体に薄く塗りのばします。 底に余分な油が残っていれば、拭き取ります。 再度、火にかけて白い煙が出なくなるまで加熱します。 煙が出なくなったら、火を止めて、少量の油を入れ、キッチンペーパーで、内側全体に薄く塗りのばし、 また火にかけて白い煙が出なくなるまで加熱します。 この作業を3回繰り返し、油のコーティングを再生します。 熱いうちに外側にも薄く油を塗ります。 ふたも同様に加熱して油を塗ります。 焦がしちゃうと結構大変です。 ダッチオーブンを買ったばかりの方は、炒め物を中心に行い、油のコーティングを強化するようにしましょう。 カレーやシチューなどの煮込み料理は、コーティングを弱めるので、何度か使ってからした方が良いかもしれません。
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